JP2013122523A - 眼鏡レンズ受発注システム、眼鏡レンズ発注プログラムおよび眼鏡レンズ発注方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発注側装置11を備えた眼鏡レンズ受発注システムであって、前記発注側装置11は、コンピュータ部11aと、操作部11bと、表示部11cとを備え、前記コンピュータ部11aは、前記表示部11cが画像表示している前記眼鏡レンズの玉型形状を前記操作部11bでの操作内容に従いつつ変形させる玉型変形手段54と、前記眼鏡レンズの基になる未加工レンズの形状レイアウトに関する情報を取得する情報取得手段52と、前記玉型変形手段54による玉型形状の変形にあたり、前記情報取得手段54が取得した情報から特定される前記未加工レンズの形状レイアウトを、当該玉型形状と合わせて前記表示部11cに画像表示させる表示制御手段53と、を備える。
【選択図】図2
Description
ところが、従来システムにおいて眼鏡レンズの玉型形状を変形させる場合には、玉型形状の確定後、眼鏡レンズの発注先となる眼鏡レンズメーカの受注側装置に対して問い合わせを行うことで、レンズレイアウトの不具合発生有無を確認するようになっている。つまり、従来システムでは、玉型変形後のレンズレイアウトについて、発注側装置の問い合わせ機能を使用して行う受注側装置への問い合わせの結果に依らなければ、不具合発生の有無を確認することができない。
したがって、従来システムでは、レンズレイアウトに不具合があった場合、発注側装置にて表示画面上に眼鏡レンズの玉型形状の画像を呼び出してその形状を再度変形させたり、または発注側装置にて不具合が生じないような眼鏡レンズの種類への変更処理(再入力処理)を行わなければならない。このことは、眼鏡レンズの発注処理の完了までに多くの時間を費やしてしまい、迅速な発注処理の実現が困難であることを意味する。また、発注処理に多くの時間を要すると、顧客が不満を感じてしまうおそれがあり、発注側装置の操作者が煩わしさを感じてしまうおそれもある。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の発明において、前記コンピュータ部は、前記表示制御手段が眼鏡レンズの玉型形状およびその基になる未加工レンズの形状レイアウトを前記表示部に画像表示させている状態で、当該眼鏡レンズについてのレンズ指定情報または当該眼鏡レンズと当該未加工レンズとの位置関係についてのレイアウト情報の少なくとも一方の変更を受け付けるデータ修正手段を備えており、前記表示制御手段は、前記データ修正手段がデータ変更を受け付けると、変更後のデータ内容により特定される玉型形状および形状レイアウトを前記表示部に再表示させることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様に記載の発明において、前記コンピュータ部は、前記玉型変形手段による変形後の眼鏡レンズの玉型形状についてのデータを当該眼鏡レンズの識別データと関連付けて記憶保持するデータ記憶手段を備え、または当該データ記憶手段へのアクセスを可能にする通信手段を備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、眼鏡レンズの発注側に配置される発注側装置と、当該眼鏡レンズの玉型加工側に配置される受注側装置とが、通信回線を介して接続されてなる眼鏡レンズ受発注システムの、前記発注側装置にて用いられる眼鏡レンズ発注プログラムであって、前記発注側装置は、コンピュータ部と、前記コンピュータ部への情報入力を行う操作部と、前記コンピュータ部からの指示に従って画像表示を行う表示部と、を備えており、前記眼鏡レンズ発注プログラムは、前記発注側装置における前記コンピュータ部を、前記表示部が画像表示している前記眼鏡レンズの玉型形状を前記操作部での操作内容に従いつつ変形させる玉型変形手段と、前記眼鏡レンズの基になる未加工レンズの形状レイアウトに関する情報を取得する情報取得手段と、前記玉型変形手段による玉型形状の変形にあたり、前記情報取得手段が取得した情報から特定される前記未加工レンズの形状レイアウトを、当該玉型形状と合わせて前記表示部に画像表示させる表示制御手段として機能させるものであることを特徴とする眼鏡レンズ発注プログラムである。
本発明の第5の態様は、第4の態様に記載の発明において、前記コンピュータ部を、前記表示制御手段が眼鏡レンズの玉型形状およびその基になる未加工レンズの形状レイアウトを前記表示部に画像表示させている状態で、当該眼鏡レンズについてのレンズ指定情報または当該眼鏡レンズと当該未加工レンズとの位置関係についてのレイアウト情報の少なくとも一方の変更を受け付けるデータ修正手段として機能させ、前記表示制御手段は、前記データ修正手段がデータ変更を受け付けると、変更後のデータ内容により特定される玉型形状および形状レイアウトを前記表示部に再表示させることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、眼鏡レンズの発注側に配置される発注側装置と、当該眼鏡レンズの玉型加工側に配置される受注側装置とが、通信回線を介して接続されてなる眼鏡レンズ受発注システムで用いられる眼鏡レンズ発注方法であって、前記発注側装置は、コンピュータ部と、前記コンピュータ部への情報入力を行う操作部と、前記コンピュータ部からの指示に従って画像表示を行う表示部と、を備えて構成されており、前記表示部が画像表示している前記眼鏡レンズの玉型形状を前記操作部での操作内容に従いつつ前記コンピュータ部が変形させる玉型変形ステップと、前記眼鏡レンズの基になる未加工レンズの形状レイアウトに関する情報を前記コンピュータ部が取得する情報取得ステップと、前記玉型変形ステップでの玉型形状の変形にあたり、前記情報取得ステップで取得した情報から特定される前記未加工レンズの形状レイアウトを、前記コンピュータ部が当該玉型形状と合わせて前記表示部に画像表示させる表示制御ステップと、を備えることを特徴とする眼鏡レンズ発注方法である。
1.システム全体の構成例
2.発注側装置の機能構成例
3.受発注処理の手順
4.本実施形態の効果
5.変形例等
図1は、眼鏡レンズ受発注システムのシステム全体の構成例を示すブロック図である。
図例のシステム構成では、眼鏡レンズの発注側である眼鏡店1と、当該眼鏡レンズの玉型加工側である眼鏡レンズメーカの加工センタ2とが、インターネット等の通信回線3を介して接続されている。なお、図例では、眼鏡店1が一つである場合を示しているが、実際には複数の眼鏡店1が通信回線3を介して加工センタ2と接続されている。
また、眼鏡店1において、発注側装置11には、トレーサ12が接続されている。トレーサ12は、眼鏡フレームのレンズ枠の枠溝に沿った枠形状の測定や眼鏡フレームに取り付けられているオリジナルレンズ(ダミーレンズやパターン)の玉型形状を測定して、その測定結果をコンピュータ部11aへ入力するものである。このトレーサ12での測定結果により、少なくともオリジナルレンズの玉型形状が特定されることになる。なお、トレーサ12としては周知のものが使用可能である。
また、加工センタ2において、受注側装置21には、玉型加工装置22と、データベース23とが、LAN(Local Area Network)等の通信回線24を介して接続されている。
玉型加工装置22は、受注側装置21からの指示に従いつつ、眼鏡レンズの基になる未加工レンズ(すなわち、眼鏡枠形状に加工されていない、一般的には外形が丸型のアンカットレンズ)の外径形状を、指定された玉型形状に加工するものである。なお、玉型加工装置22としては周知のものが使用可能である。
データベース23は、未加工レンズを眼鏡レンズに加工するのにあたり必要となり得る情報(例えば未加工レンズの種類や型番等に関する情報)を記憶蓄積しているものである。
なお、加工センタ2には、受注側装置21、玉型加工装置22およびデータベース23の他に、カーブジェネレータや研磨機等の加工装置、他の端末コンピュータ等(いずれも不図示)が配置されていてもよい。
ただし、発注側装置11においては、眼鏡レンズ発注にあたり、詳細を後述するように、変形前のオリジナル玉型の形状を表示部11cに画像表示しつつ、その表示画面上での玉型形状の変形を行えるようになっている。
次に、眼鏡レンズ受発注システムにおける発注側装置11の機能構成について説明する。
この点につき、本願発明者は鋭意検討を行った。その結果、レンズレイアウトの不具合が生じないように未加工レンズの形状レイアウトを確認しながら眼鏡レンズの玉型形状の変更を行えれば、眼鏡レンズの玉型形状の変形に対応する場合であっても、当該眼鏡レンズの発注処理の迅速化が実現可能であるとの着想を得た。そして、さらに鋭意検討を重ね、眼鏡レンズの基になる未加工レンズの製造メーカであれば、未加工レンズの形状レイアウトに関する情報を保持しているという点に着眼し、当該情報を発注側装置11に取得させ、これを表示部11cにて画像表示させて視認可能にするという、従来システムにはない仕組みを導入すれば、未加工レンズの形状レイアウトを確認しながら眼鏡レンズの玉型形状の変更を行うことが可能であるとの知見に至った。
本実施形態の眼鏡レンズ受発注システムにおける発注側装置11は、上述した本願発明者による新たな知見に基づいて案出されたもので、コンピュータ部11aが以下に述べるような機能構成を備えている。
図例に示すように、発注側装置11のコンピュータ部11aは、入力受付手段51、情報取得手段52、表示制御手段53、玉型変形手段54、データ修正手段55、発注処理手段56およびデータ記憶手段57として機能するように構成されている。
レンズ指定情報61は、顧客が所望する眼鏡レンズの基になる未加工レンズの特定に必要となる情報であり、具体的には未加工レンズのメーカ名およびレンズ型番を指定する情報(詳細を後述する「眼鏡レンズ情報」の一部に相当)やレンズの処方値等によって構成される。処方値は、顧客の視環境に適合するように処置された眼鏡レンズの度数値であり、具体的には左右眼の球面度数、円柱(乱視)度数、円柱(乱視)軸度、プリズム度数、加入度等のことである。なお、レンズ指定情報61は、未加工レンズを特定し得るものであればよく、ここで挙げた以外の項目を含んで構成されたものであってもよい。
レイアウト情報62は、レンズの光学中心を装用者の瞳孔の位置に合わせるための情報であり、眼鏡枠の幾何中心(フレームセンタ)を基準にしてフィッティングポイント(アイポイント)位置を示したものである。具体的には、PD(遠用瞳孔間距離)、NPD(近用瞳孔間距離)、SEG(セグメント小玉位置)、EP(アイポイント)、FPD(幾何中心間距離)等の項目によって構成される。
眼鏡枠情報63は、眼鏡レンズの変形前のオリジナル玉型の形状を特定するデータであり、ツーポイントフレームにおける取付穴データ(穴位置、穴径、穴深さ等)、ナイロールフレームにおける溝データ(溝幅、溝深さ、玉型変形の場合の固定箇所データ等)、ナイロールフレームにおける変形不可領域(または変形可能領域)等が含まれる。なお、眼鏡枠情報63については、トレーサ12から入力されるのではなく、発注側装置11が備える記憶装置や通信回線3上に存在するサーバ装置等から入力受付手段51が取得するものであっても構わない。
眼鏡レンズ情報64は、眼鏡レンズの基になる未加工レンズについての情報であり、具体的には未加工レンズのメーカ名およびレンズ型番を特定する情報や、当該未加工レンズのレンズ種類(単焦点レンズ、累進レンズ、バイフォーカル(多重焦点)、カラーやコート種等)、レンズ材質(ガラス、プラスチックの別等)等を特定する情報を含む。
さらに、眼鏡レンズ情報64は、未加工レンズの形状レイアウトに関する情報をも含む。ここでいう「形状レイアウト」とは、未加工レンズの外形形状、アイポイントの位置、累進レンズの場合の遠用部および近用部の配置、バイフォーカルレンズの場合の小玉の配置等のことをいう。このような形状レイアウトを特定し得るものであれば、眼鏡レンズ情報64のデータ形式が特に限定されることはなく、どのようなデータ形式のものであっても構わない。
さらに、表示制御手段53は、従来システムにはない新規機能として、眼鏡レンズの基になる未加工レンズの形状レイアウトを、その眼鏡レンズの玉型形状と合わせて、表示部11cに画像表示させる機能を有している。未加工レンズの形状レイアウトの画像は、情報取得手段52が取得した眼鏡レンズ情報64から特定される内容に基づいて生成すればよい。
なお、この表示制御手段53による眼鏡レンズの玉型形状および未加工レンズの形状レイアウトの表示画像については、後述する「3.受発注処理の手順」にて具体例を挙げつつ詳しく説明する。
次に、上述した構成の眼鏡レンズ受発注システムにおける眼鏡レンズの受発注処理の手順について説明する。ここでは、発注側装置11での眼鏡レンズの発注処理について説明を行い、他の処理については従来システムとの相違がないため説明を省略する。
図3は、眼鏡レンズ受発注システムにおける発注側装置11での眼鏡レンズの発注処理の手順の概要を示すフローチャートである。
ところが、従来システムでは、玉型変形中には形状レイアウトの確認はできず、この段階でのレンズ変更は行わない。つまり、玉型変形を確定後、発注処理手段の「問い合わせ」を使用するか実際に発注を行い、その結果でしか最終レイアウトは確認できなかった。そのため、従来システムにおいて、未加工レンズの形状レイアウトを修正する場合には、全ての処理を一からやり直すことになり、操作者が煩わしさを感じてしまうおそれがある。また、これにより、迅速な発注処理の実現も困難になるので、顧客が不満を感じてしまうおそれもある。
そこで、本実施形態の眼鏡レンズ受発注システムにおける発注側装置11では、情報入力画面まで戻ることなく、玉型変形画面上にて操作を継続して行えるように、以下に述べる処理を行う。
なお、表示制御手段53は、眼鏡レンズの玉型形状および未加工レンズの形状レイアウトの画像表示当初から、レイアウト修正のためのGUI画像を合わせて表示させてよい。その場合は、GUI画像のデータ入力欄へのデータ入力があった時点で、レイアウト修正を要求する操作があったと判断すればよい。
また、変形後の眼鏡レンズの玉型形状についてのデータを、その眼鏡レンズの識別データと関連付けて記憶保持するので、単なる変更履歴としての記憶保持に止まらず、玉型形状とレンズレイアウトとの関係等についても記憶保持することになると言える。したがって、眼鏡レンズを発注する際に変更履歴を参照し得るだけではなく、データ記憶手段57内の記憶データを玉型変形の際の指針として利用することも可能となる。具体的には、この種の未加工レンズであれば、この程度の玉型変形まで行うことが可能であるといった判断を、データ記憶手段57内の記憶データを参照しつつ行えるようにもなる。
次に、上述した一連の手順による眼鏡レンズの発注処理について、表示部11cでの表示画像の具体例を挙げつつ、さらに詳しく説明する。ここでは、主として、本実施形態の眼鏡レンズ受発注システムにおける発注側装置11での特徴的な処理である、眼鏡レンズの玉型形状の変形に関する処理について、具体例を挙げて説明する。
なお、玉型変形画面上には、合成された状態の各平面視画像72a,72bの他に、眼鏡レンズの玉型形状を変形させるのに必要となる各種情報や操作ボタン等についても併せて表示されるものとする。操作ボタンには、右側(R)と左側(L)の表示切替ボタン(ただし不図示)が含まれる。
また、例えば、未加工レンズが累進レンズである場合は、単焦点レンズである場合の表示内容に加えて、図6(b)に示すように、当該累進レンズにおける遠用部73dおよび近用部73eの位置や範囲等が表示される。
また、例えば、未加工レンズがバイフォーカルレンズである場合は、単焦点レンズである場合の表示内容に加えて、図6(c)に示すように、当該バイフォーカルレンズにおける小玉73fの形状、配置位置、範囲等が表示される。
玉型変形手段54からの通知があると、表示制御手段53は、図7に示すように、既に表示しているオリジナルレンズの玉型形状の平面視画像74aに重ねて変形後の玉型形状の平面視画像74bを表示するように、表示部11cに対して指示を与える。これにより、玉型変形画面上の表示内容を参照した操作者は、変形後の玉型形状がオリジナルレンズの玉型形状に比べてどの程度変形しているかを把握することができる。なお、図7(a)では玉型形状の全体を変形させた場合を、図7(b)では玉型形状のAサイズを変形させた場合を、図7(c)では玉型形状のBサイズを変形させた場合を、図7(d)では玉型形状の下方側のみBサイズを変形させた場合を、それぞれ示している。
また、このとき、玉型変形画面上には、玉型形状の平面視画像74a,74bに加えて、未加工レンズの形状レイアウトについての平面視画像(ただし図7中には不図示)についても表示されている。したがって、玉型変形画面上の表示内容を参照した操作者は、変形後の玉型形状について、レンズレイアウトに不具合が生じているか否かを容易に判断することができる。
玉型変形手段54からの通知があると、表示制御手段53は、玉型形状の外形を構成する指定範囲の線分について、オリジナルレンズの玉型形状とは異なる表示態様とする(例えば表示色や線種等を相違させる)ように、表示部11cに対して指示を与える。そして、その表示態様が異なる線分を、操作部11bの操作(例えば線分上の一点をマウスでドラッグする操作)によって変形することを実現可能にする。このときの図形処理(指定範囲の全体をどのように変形させるか)については、公知の図形処理技術を利用すればよいため、ここではその詳細についての説明を省略する。
このような図形変形のための操作が行われると、玉型変形画面上には、図8に示すように、オリジナルレンズの玉型形状の平面視画像75aと、表示態様が異なる線分によって示される変形後の玉型形状の平面視画像75bとが、重ねて表示されることになる。したがって、玉型変形画面上の表示内容を参照した操作者は、変形後の玉型形状がオリジナルレンズの玉型形状に比べてどの程度変形しているかを把握することができる。
また、このとき、玉型変形画面上には、玉型形状の平面視画像75a,75bに加えて、未加工レンズの形状レイアウトについての平面視画像(ただし図8中には不図示)についても表示されている。したがって、玉型変形画面上の表示内容を参照した操作者は、変形後の玉型形状について、レンズレイアウトに不具合が生じているか否かを容易に判断することができる。
その場合に、GUI画像は、例えば両面設計の累進レンズであれば、図10に示すように、レイアウト情報62のデータ入力欄として、PD(遠用瞳孔間距離)およびEP(アイポイント)について数値入力を行うためのデータ入力欄77aに加えて、累進設計に必要となる「累進帯長」、「インセット量(内寄せ量とも言う)」および「近業目的距離」について数値入力を行うためのデータ入力欄77bを備えることが考えられる。「累進帯長」は、遠くを見る遠用フィッティングポイントから近くを見る近用アイポイントまでの距離であり、遠くを見る度数から近くを見る度数まで変化した距離の長さに相当する。「インセット量」は、PD(遠用瞳孔間距離)とNPD(近用瞳孔間距離)との差である。「近業目的距離」は、例えば本を読むときの目から本までの距離である。同様に、例えばバイフォーカルレンズの場合には、「小玉の高さ」や「小玉中心の内寄せ量」をデータ入力欄77bに備えることが考えられる(ただし不図示)。
本実施形態で説明した眼鏡レンズ受発注システム、眼鏡レンズ発注プログラムおよび眼鏡レンズ発注方法によれば、以下のような効果が得られる。
以上に本発明の実施形態を説明したが、上記の開示内容は、本発明の例示的な実施形態を示すものである。すなわち、本発明の技術的範囲は、上記の例示的な実施形態に限定されるものではない。
Claims (6)
- 眼鏡レンズの発注側に配置される発注側装置と、当該眼鏡レンズの玉型加工側に配置される受注側装置とが、通信回線を介して接続されてなる眼鏡レンズ受発注システムであって、
前記発注側装置は、コンピュータ部と、前記コンピュータ部への情報入力を行う操作部と、前記コンピュータ部からの指示に従って画像表示を行う表示部と、を備えており、
前記コンピュータ部は、
前記表示部が画像表示している前記眼鏡レンズの玉型形状を前記操作部での操作内容に従いつつ変形させる玉型変形手段と、
前記眼鏡レンズの基になる未加工レンズの形状レイアウトに関する情報を取得する情報取得手段と、
前記玉型変形手段による玉型形状の変形にあたり、前記情報取得手段が取得した情報から特定される前記未加工レンズの形状レイアウトを、当該玉型形状と合わせて前記表示部に画像表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ受発注システム。 - 前記コンピュータ部は、前記表示制御手段が眼鏡レンズの玉型形状およびその基になる未加工レンズの形状レイアウトを前記表示部に画像表示させている状態で、当該眼鏡レンズについてのレンズ指定情報または当該眼鏡レンズと当該未加工レンズとの位置関係についてのレイアウト情報の少なくとも一方の変更を受け付けるデータ修正手段を備えており、
前記表示制御手段は、前記データ修正手段がデータ変更を受け付けると、変更後のデータ内容により特定される玉型形状および形状レイアウトを前記表示部に再表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の眼鏡レンズ受発注システム。 - 前記コンピュータ部は、前記玉型変形手段による変形後の眼鏡レンズの玉型形状についてのデータを当該眼鏡レンズの識別データと関連付けて記憶保持するデータ記憶手段を備え、または当該データ記憶手段へのアクセスを可能にする通信手段を備える
ことを特徴とする請求項1または2記載の眼鏡レンズ受発注システム。 - 眼鏡レンズの発注側に配置される発注側装置と、当該眼鏡レンズの玉型加工側に配置される受注側装置とが、通信回線を介して接続されてなる眼鏡レンズ受発注システムの、前記発注側装置にて用いられる眼鏡レンズ発注プログラムであって、
前記発注側装置は、コンピュータ部と、前記コンピュータ部への情報入力を行う操作部と、前記コンピュータ部からの指示に従って画像表示を行う表示部と、を備えており、
前記眼鏡レンズ発注プログラムは、前記発注側装置における前記コンピュータ部を、
前記表示部が画像表示している前記眼鏡レンズの玉型形状を前記操作部での操作内容に従いつつ変形させる玉型変形手段と、
前記眼鏡レンズの基になる未加工レンズの形状レイアウトに関する情報を取得する情報取得手段と、
前記玉型変形手段による玉型形状の変形にあたり、前記情報取得手段が取得した情報から特定される前記未加工レンズの形状レイアウトを、当該玉型形状と合わせて前記表示部に画像表示させる表示制御手段
として機能させるものであることを特徴とする眼鏡レンズ発注プログラム。 - 前記コンピュータ部を、前記表示制御手段が眼鏡レンズの玉型形状およびその基になる未加工レンズの形状レイアウトを前記表示部に画像表示させている状態で、当該眼鏡レンズについてのレンズ指定情報または当該眼鏡レンズと当該未加工レンズとの位置関係についてのレイアウト情報の少なくとも一方の変更を受け付けるデータ修正手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記データ修正手段がデータ変更を受け付けると、変更後のデータ内容により特定される玉型形状および形状レイアウトを前記表示部に再表示させる
ことを特徴とする請求項4記載の眼鏡レンズ発注プログラム。 - 眼鏡レンズの発注側に配置される発注側装置と、当該眼鏡レンズの玉型加工側に配置される受注側装置とが、通信回線を介して接続されてなる眼鏡レンズ受発注システムで用いられる眼鏡レンズ発注方法であって、
前記発注側装置は、コンピュータ部と、前記コンピュータ部への情報入力を行う操作部と、前記コンピュータ部からの指示に従って画像表示を行う表示部と、を備えて構成されており、
前記表示部が画像表示している前記眼鏡レンズの玉型形状を前記操作部での操作内容に従いつつ前記コンピュータ部が変形させる玉型変形ステップと、
前記眼鏡レンズの基になる未加工レンズの形状レイアウトに関する情報を前記コンピュータ部が取得する情報取得ステップと、
前記玉型変形ステップでの玉型形状の変形にあたり、前記情報取得ステップで取得した情報から特定される前記未加工レンズの形状レイアウトを、前記コンピュータ部が当該玉型形状と合わせて前記表示部に画像表示させる表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ発注方法。
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