JPH07155B2 - 工業用洗たく機のドラムのための液圧接続機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、工業用洗たく機に適用できる機構に関し、か
つ特に洗たく機の回転ドラムとの液圧接続を確立すると
考えられる。

もっと具体的には、この液圧接続は、回転段階中のドラ
ムに冷水または熱水および種々の種類の添加剤を供給す
ることができ、およびドラムの種々の部分でサンプルを
採取しかつ温度プローブを導入することができ、そして
明らかに残留水の除去を実施することができる機能を有
する。

周知のように、工業用洗たく機は連続的な作動過程に基
づいており、すなわち洗たく機に洗浄トンネルが確立さ
れ、そしてその一端よりよごれた洗たく物が、間欠的に
供給されるひと固まりで入って来て、一方きれいな洗た
く物が対向端部からまた間欠的に出て来る。

この型式の洗たく機にはケーシングの内部に収容された
回転ドラムがあるのが好都合であり、前記のドラムには
孔があいており、そしてドラムとハウジングの間には孔
のあいた壁を介して直接内部と連通する室があり、流体
または他の前述したどんな製品でも移送するねらいでど
んな種類の導管を前記のハウジングに配置するのにも制
限がない。

しかしながら、前記のハウジングのない洗たく機をもつ
ことはきわめて関心がある。というのは、そのような構
成要素の除去から考えられる当然の有利な経済的効果は
別としても、ハウジングが存在しないということは、ド
ラムの回転および駆動機構に直接近接可能であり、それ
によりその保守と修理が簡単になり、かつ同時にそのよ
うな要素を、洗たく機が作動している流体から隔離さ
せ、次いでそれによりこれらの要素が湿気、腐食などの
影響を受けないのでこれらの要素にいっそう長い寿命が
もたらされるからである。

しかしながら、前記のハウジングを除去すると、ドラム
内部での流体の移送の見地から問題が考えられる。とい
うのは、前述したように、連続的作動過程を有するこの
型式の洗たく機では、ドラムが永久的に運動しており、
また反対にそのような流体を交換するための導管は静止
したままであり、一方の設置要素（導管）と一方の運動
要素（ドラム）の間に水密な接続を得ようとするときに
困難が生じるからである。

この問題は、本発明の対象が中心をおく液圧接続機構で
完全に解決される。

前記の機構は、基本的には、ドラムの周囲にかたく関連
づけられた一対の形材からなり、この一対の形材は、Ｃ
断面ゴムジヨイントが連結される外側溝の形成を確立す
る。このジヨイントは、その側方分岐部の各々に、ジヨ
イントと形材の連結部との間に完全な水密を保証するリ
ツプを有し、ドラム、形材およびゴムシールの間に水密
な室が作られる。

これらの要素の間の特別な連結の仕方により、ドラム
が、ドラムに接合された形材と共に、自由に回転でき、
一方ゴムジヨイントは静止したままであり、そのために
はドラムに接合された二つの形材の間でドラムの側壁に
一連の相互連通孔を設け、そして適当なニツプルにより
一つまたは複数の流体導管をゴムジヨイントに連結すれ
ば十分であり、それによって設置された要素と運動要素
の間に請求された水密な接続が得られる。

このように、問題の接続装置によれば、本発明の範囲を
越えている相応する内部要素により補助されるドラムを
どんな種類の壁またはハウジングもない状態で直接駆動
フレームに取りつけることができる洗たく機の構造が可
能である。上記の駆動フレーム、すなわち、ドラムを保
持しかつ駆動するためのローラ、および伝動装置とモー
タが洗浄流体の作用から離れていてこれらに直接近接で
きる。

以下、本発明を実施例について図面により説明する。

図面を参照すると、本発明の機構は、ドラム２の外側に
好適には溶接によりかつ完全な水密を保証するように連
結された二つの形材１から得られる。これらの形材１
は、底をドラムの実際の壁２により構成された外側溝３
を確立するが、この領域における前記の壁２に多数の孔
４が設けられているという特別な特徴を有する。

このようにして得られかつドラム２に関して円周である
溝３内に、第１図に見られるように、ゴムジヨイント５
が連結され、そのジヨイントも円周である。第２図にす
べての細部と共に見られるように、ゴムジヨイントはＣ
形を呈しており、その側方分岐部には側方部分１に影響
を及ぼすリツプ６が設けられ、前述の部分と実際のゴム
ジヨイント５の間の完全な水密を保証する。

このように、ゴムジヨイント５はドラム２の環状溝３を
閉鎖室に変換するが、具体的にはドラム２と平坦な形材
１により構成された前述の室の一部が水密を維持しなが
ら自由に回転することができ、一方ゴムジヨイント５は
静止したままであるという特別な特徴をもっている。

そのとき、ジヨイント５に一つまたは複数のオリフイス
を作り、そこにそれぞれの継手ノズルまたはニツプル７
を取りつけて、静止したそれぞれの液圧導管から環状室
３への接続を得れば十分であり、それによりドラム２の
内部に具体的には室３と有孔壁４を通って熱水または冷
水、種々の種類の添加剤などを供給することができ、そ
して流体サンプルの採取や温度プローブの導入などを同
じように実施することができ、また同じようにしてよご
れた水の除去を実施することもできる。

本発明の対象である機構により、かつ第３図に詳細に見
ることができるように、ドラム２に直接転り軌道輪８を
取りつけることができ、軌道輪８を介して前記のドラム
が、軸10に組立てられた対のローラ９に載っており、対
のローラ９は、前記のプーリーに連結されたプーリー11
を介して相応するモータ組立体により作用されるので、
全伝導組立体が空気に露出され、かつ洗浄流体の影響か
ら隔離されて直接近接できる。

明らかに、ゴムジヨイント５は、それに沿って適当に分
配されたフランジ12により補助され、このフランジ12に
より、例えばドラム自体に取りつけられたブリツジのよ
うなどんな設置支持体にも安定して取りつけることがで
きると共に、形材１に対するその側方分岐部の水密を単
にそれ自体の弾性により、または例えばそれらに埋設さ
れた鋼棒のような補完的手段の協同でまたは他のどんな
手段によっても確立することができる。

本発明の範囲とそれから得られる利益を理解するために
この記載をもっと完全にすることは当業者にとって必要
でないと考える。

構成要素の材料、形状、大きさまたは配置は、発明の本
質に対する変更と考えられない限り変更することができ
る。

この明細書に記載された用語はその最も広い意味に解
し、限定的に解してはならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は内部構造が明瞭に見られるように部分的に断面
してある本発明の対象を構成する液圧接続機構を備えた
工業用洗たく機ドラムの概略図、第２図は液圧接続機構
の拡大詳細断面図、第３図は第２図と同様な図である
が、ドラムの運動支持体を示す図であり、それらが全体
的にどのように洗浄流体と無関係であるかを明瞭に見る
ことができる。 １……形材、２……ドラム ３……溝、４……ドラム有孔区分 ５……環状ジヨイント ６……連結リツプ ７……ノズルまたはニツプル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ドラムを閉鎖する古典的ハウジングを除去
   できるようにするねらいを有し、かつ水または添加剤の
   導入、サンプルの採取、温度プローブ、残留流体の除去
   などのための適当な接続部を組込んである工業用洗たく
   機のドラムのための液圧接続機構において、ドラム周囲
   に十分に連結された一対の形材で構成され、外側に、こ
   れらの形材は、Ｃ断面の環状ジヨイントを、空洞を並置
   した状態で受け入れる外側の周方向Ｃ断面溝の形成を確
   立し、前記の環状ジヨイントはその各側方分岐部の外側
   に前記形材に対する水密な連結リツプを有し、そしてこ
   れは皆、これらの要素の組合わせが二つの形材の間に確
   立されたドラムの有孔区分によりドラムの内側と連通し
   た円周室を決定するように配置され、この室には、ゴム
   ジヨイントのノズルまたはニツプルを介して液圧導管が
   連結され、そしてこれは皆、ドラムがこれに連結された
   形材と共に、安定状態に維持されていて水密を維持する
   ゴムジヨイントとジヨイントに連結された導管に対して
   自由に回転できるように配置されていることを特徴とす
   る液圧接続機構。