JPH07155405A - ソフトテニスボール - Google Patents

ソフトテニスボール

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Publication number
JPH07155405A
JPH07155405A JP30665393A JP30665393A JPH07155405A JP H07155405 A JPH07155405 A JP H07155405A JP 30665393 A JP30665393 A JP 30665393A JP 30665393 A JP30665393 A JP 30665393A JP H07155405 A JPH07155405 A JP H07155405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
rubber
natural rubber
soft tennis
feeling
Prior art date
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Pending
Application number
JP30665393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Asano
一好 浅野
Akifumi Nakamura
昌文 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOWA GOMME KK
Original Assignee
SHOWA GOMME KK
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Filing date
Publication date
Application filed by SHOWA GOMME KK filed Critical SHOWA GOMME KK
Priority to JP30665393A priority Critical patent/JPH07155405A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 日光又はオゾン亀裂が発生しにくく変色の少
ない屋外で使用するに好適なソフトテニスボールを提供
する。 【構成】 天然ゴムに対し沃素価が10〜15のEPD
Mを5〜15重量%含有するゴム組成物で作られたソフ
トテニスボール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、日光又はオゾン亀裂
が発生しにくい屋外で使用するに好適なソフトテニスボ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】ソフトテニスボールは、従来、ゴム成分
が天然ゴムより作られた所定の厚さの未加硫のシートよ
り2枚のダンベル状のゴム片の断面を手作業により接合
するか、特公昭58−34297号公報、特公昭54−
23392号公報によるように、成形用金型を用いて機
械的に中空球にし、しかる後これを半球部を有する一対
のボール成形用金型で加硫成形して製造されている。上
記の未加硫の中空球は、柔らかくシートの接合には大き
な加圧が出来ないため、少しの力で接合できる粘着力の
あるゴム組成物が必要であり、この目的には天然ゴムが
最も適しており、他の合成ゴムでは天然ゴムの粘着性や
成形加工性を有するものはなく、又ボール性能として柔
軟性に乏しく競技を目的としては全く使用されていな
い。
【0003】ところで、ソフトテニスボールは、反発力
を高めるため内部は加圧された気体が充填されており、
そのためボール表面は緊張された状態にある。また競技
は通常屋外が多く、そのため長時間日光や空気中の酸素
又はオゾンに暴露されて表面が劣化による亀裂を生じ、
しかも上記の緊張があるため歪みにより更に促進される
傾向がある。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】上記のような問題が
あるため、ゴム組成物中に、表面の亀裂を防止するため
の耐日光亀裂防止剤や耐オゾン亀裂防止剤を添加するこ
とは良く行われているが、これらの亀裂防止剤の多くは
着色性があり、白色又は明色のボールを汚染させる。し
かし着色性の少ない亀裂防止剤は亀裂防止効果も少な
く、使用に適さない。又パラフィンワックスは着色性も
少なく亀裂防止効果があるが、ボール表面にブルームし
て外観をわるくし、ゴムの粘着性を低下させるため成形
加工性に問題を生じる。特に屋内で使用すると表面滑性
のため打球時のバウンドが低くなり競技には不向きであ
る。
【0005】そこで本発明者は、上記のような耐日光亀
裂防止剤や耐オゾン亀裂防止剤を添加することに代え
て、耐日光亀裂防止性、耐オゾン亀裂防止性等の耐候性
に優れたものとして知られている合成ゴムをソフトテニ
スボールの主材である天然ゴムに添加して、改良された
性質を有するソフトテニスボールの提供を目的として、
種々検討を重ねた。
【0006】すなわち上記の耐日光亀裂防止性等の耐候
性改良の目的のために天然ゴムに添加することができる
合成ゴムとして本発明者が種々検討したところ、EPD
M、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム
やクロロプレン等があるしかしながら、ブチルゴム、塩
素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴムやクロロプレンはこ
れをソフトテニスボール用の天然ゴムの性質改良に用い
ると、反発弾性が小さくなってボールのバウンドが低く
なり競技しにくくなるという問題があり、また打球感と
称する打球時の感触が重く感じられるために、耐候性は
改善されても、これを添加したソフトテニスボールは適
当でない。
【0007】またクロロプレンは亀裂防止効果がブチル
ゴム等に比べるとやや小さく、打球感も重くなり、ゴム
自体の気体透過性が大きいためボールにすると内部の気
体が抜けやすくなってバウンドも低くなってしまうとい
う問題がある。
【0008】これに対し、EPDMは、特定の成分のも
のをその添加量を適当範囲に選択して天然ゴムに添加す
ることによって、良好な耐候性改良が得られる他、表面
亀裂の発生が小さく、打球感、成形加工性も天然ゴム単
独と殆ど変わらずに得られることが見出された。
【0009】
【問題を解決するための手段】以上の知見に基づき、本
発明者は、天然ゴムに対し沃素価が10〜15のEPD
Mを5〜15重量%含有するゴム組成物で作られたこと
を特徴とするソフトテニスボールを開発するに至ったも
のである。
【0010】本発明において天然ゴムに添加する上記E
PDMは、耐日光亀裂防止性、耐オゾン亀裂防止性等の
耐候性に優れ、一般に20重量%以上を天然ゴムに添加
することで該天然ゴムの性質を改良出来ることも知られ
ている。しかしながら、このEPDMも打球感が添加量
の増加とともに重くなり、又ゴム配合物の粘着性が低下
する傾向がある。そこで本発明は、ソフトテニスボール
に求められる適当な打球感や、成形加工の容易性、さら
には耐候性等を改善できる工夫を重ねて上記ソフトテニ
スボールの構成に至ったのである。
【0011】上記EPDMは、沃素価は10〜15がよ
く、10以下では加硫が不十分のため亀裂防止効果が少
なく、15以上では加硫がすすみ過ぎてボールが硬くな
って感触が悪くなり打球感にも影響が現われる。添加量
は、天然ゴムに対して5〜15重量%、好ましくは7.
5〜10重量%が良い。5重量%以下では亀裂防止に効
果がなく、15重量%以上では亀裂防止には有効である
が、打球感が添加量の増加とともに重くなり、又ゴム配
合物の粘着性が低下するため成形時の接合が十分でなく
外観も悪くなる。同時にバウンド等規格に外れる傾向が
ある。
【0012】
【作用】本発明によれば、ソフトテニスボールのバウン
ド等規格を満足し、成形加工性も良好でしかも亀裂防止
も良好とすることができる。
【0013】
【実施例】次に実施例をあげて更に詳細に説明する。
【0014】下記表1に示す配合のゴム組成物で厚さ2
mmのシートを作成し、これによりダンベル状に打ち抜
き、2枚をその切断面を突き合わせ接着して球体とし
た。
【0015】接着時に球体内部に膨張剤としてアンモニ
ウム塩を加え、金型に入れ150℃で15分加硫した。
加硫終了後、金型を冷却してから型を開きボールを取り
出した。次いで、予めボール内部に設けた臍を通して内
部のアンモニアガスを空気と置換し、外径を66mmに
なるように空気圧を調整した後、表面を研磨して実施例
1〜5の各ソフトテニスボールを作製した。
【0016】また同様にして、下記表1の比較例1〜3
の配合を有するソフトテニスボールを作製した。
【0017】
【表1】
【0018】上記のように作製したソフトテニスボール
について、以下の各種試験を行なった。
【0019】オゾン亀裂試験 ボールより60×10mmの試験片を切り取りJIS
K 6259(オゾン劣化試験方法)により試験を行っ
た。
【0020】日光亀裂試験 ボール全体を夏季に連続30日間屋外暴露を行い、その
間5日毎にボール外径を66mmになるよう空気圧を調
整した。亀裂は直射日光の陰の部分に発生し、その程度
を観察した。
【0021】打球試験 テニスコートで比較例1と各実施例、および各比較例の
ソフトテニスボールを1個づつテニス熟練者2人が1組
となり、5組が1時間打ち合い、その時の打球感を総合
評価した。
【0022】加工性試験 ダンベル状シートの接着具合を比較した。
【0023】以上の各試験の結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明の天然ゴムにEPDMを5〜15
重量%を添加したソフトテニスボールによれば、屋外で
長時間放置しても表面に亀裂の発生が見られず、打球感
が殆ど変わらないので長時間使用出来、しかも成形加工
性も良好で、既存の設備をそのまま用いて製造できるな
どの種々の効果が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴムに対し沃素価が10〜15のE
    PDMを5〜15重量%含有するゴム組成物で作られた
    ことを特徴とするソフトテニスボール。
JP30665393A 1993-12-07 1993-12-07 ソフトテニスボール Pending JPH07155405A (ja)

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JP30665393A JPH07155405A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 ソフトテニスボール

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30665393A JPH07155405A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 ソフトテニスボール

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JPH07155405A true JPH07155405A (ja) 1995-06-20

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JP30665393A Pending JPH07155405A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 ソフトテニスボール

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