JPH07154894A - スピーカ部材及び音響装置 - Google Patents

スピーカ部材及び音響装置

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JPH07154894A
JPH07154894A JP32593193A JP32593193A JPH07154894A JP H07154894 A JPH07154894 A JP H07154894A JP 32593193 A JP32593193 A JP 32593193A JP 32593193 A JP32593193 A JP 32593193A JP H07154894 A JPH07154894 A JP H07154894A
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JP
Japan
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cone
speaker
edge
center cap
fluorescent
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Application number
JP32593193A
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English (en)
Inventor
Minoru Sugimoto
実 杉本
Toshio Sato
利雄 佐藤
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Showa Kogyo KK
Original Assignee
Showa Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構造が簡素で効果的に発光し得る音響装置及び
スピーカ部材を提供することにある。 【構成】スピーカ部材10は、エッジ12、コーン14
及びセンターキャップ16から成るコーンスピーカ用の
スピーカ部材であって、蛍光発色領域20が形成されて
いる。音響装置は、エッジ、コーン及びセンターキャッ
プから成りそして蛍光発色領域が形成されているコーン
スピーカ部材を備えたコーンスピーカ30と、この蛍光
発色領域を照明する照明具34から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡素な構造を有し、且
つ視覚性に優れた音響装置及びスピーカ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の照光式スピーカが公知である。例
えば、実開平3−53100号公報に開示された照光式
スピーカは発光素子を備えており、かかる発光素子を点
灯することによって、スピーカを構成する透明センター
キャップや透明コーン紙を照光する。あるいは又、EL
素子にてセンターキャップやコーン紙を構成し、EL素
子の発光によって照光式スピーカの照光を達成してい
る。
【0003】また、実開平3−105089号公報に
は、プリント基板と、このプリント基板に組み付けられ
たイルミネーション用のランプから構成されたイルミネ
ーション装置付のスピーカが開示されており、イルミネ
ーション用のランプによってスピーカに設けられたイル
ミネーションパネルを照光する構造となっている。この
イルミネーション装置付のスピーカにおいては、イルミ
ネーションパネルが照光されるだけであり、スピーカ自
体を照光するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スピーカの音響特性
は、使用するセンターキャップやコーン紙の材料に大き
な影響を受ける。従って、要求される音響特性を満足す
るスピーカを作製するためには、最適の材料を選定する
必要がある。ところが、実開平3−53100号公報に
開示された照光式スピーカにおいては、発光素子から射
出された光を透過するために透明センターキャップや透
明材コーン紙を使用する必要がある。従って、センター
キャップやコーン紙の材料に制約を受け、スピーカに要
求される特性に応じてコーンやセンターキャップ材料の
最適化を図ることが困難であるという問題がある。ま
た、エッジにおける発光に関しては何等言及されていな
い。
【0005】しかも、EL素子にてセンターキャップや
コーン紙を構成する場合、EL素子の駆動回路が必要に
なると同時に、スピーカの製造工程も複雑となる。その
結果、スピーカ全体の製造コストが増加するという問題
がある。
【0006】従って、本発明の目的は、構造が簡素で視
覚性に優れ、効果的に発光し得る音響装置及びスピーカ
部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係るスピーカ部材は、エッ
ジ、コーン及びセンターキャップから成るコーンスピー
カ用のスピーカ部材であって、蛍光発色領域が形成され
ていることを特徴とする。
【0008】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係るスピーカ部材は、蛍光発色領域が形成され
ていることを特徴とするソフトドームスピーカ用の振動
板から成るスピーカ部材であることを特徴とする。
【0009】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る音響装置は、エッジ、コーン及びセンター
キャップから成りそして蛍光発色領域が形成されている
コーンスピーカ部材を備えたコーンスピーカと、この蛍
光発色領域を照明する照明具から成ることを特徴とす
る。
【0010】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る音響装置は、蛍光発色領域が形成されてい
る振動板を備えたソフトドームスピーカと、この蛍光発
色領域を照明する照明具から成ることを特徴とする。
【0011】蛍光発色領域を形成するためには、例え
ば、コーンスピーカ用のスピーカ部材やソフトドームス
ピーカ用の振動板を構成する材料に蛍光物質を含浸させ
ればよい。あるいは又、コーンスピーカ用のスピーカ部
材やソフトドームスピーカ用の振動板若しくはこれらを
構成する材料の表面に蛍光物質を印刷したりスプレーす
ることによっても、蛍光発色領域を形成することができ
る。
【0012】蛍光物質としては、RHODAMINE
D、RHODAMINE 6G、EOSINE、BAS
IC YELLOW HG、BRILLIANT SU
LFLAVINE FFや、合成樹脂固溶体タイプ蛍光
物質等を例示することができる。
【0013】蛍光発色領域を照明する照明具としては、
所謂ブラックライトを用いることができる。
【0014】コーンスピーカあるいはソフトドームスピ
ーカのボイスコイルに供給される電流と、照明具に供給
される電力とが一定の関係になるように、照明具に供給
される電力を制御してもよい。このような構成にするこ
とによって、スピーカから放音される音の大きさが大き
くなるほど、コーンスピーカあるいはソフトドームスピ
ーカにおいて大きな発光を得ることができる。
【0015】コーンスピーカに現在使用されているエッ
ジを大別すると、エッジとコーンとが同一材質で一体に
作られたフィクストエッジと、エッジとコーンを別々に
作りこれらを貼合わせて一体としたフリーエッジとがあ
る。本発明のコーンスピーカあるいはコーンスピーカ用
のスピーカ部材は、これらの2つのタイプのエッジを包
含する。
【0016】フリーエッジの材料としては、フエノール
系樹脂やメラミン系樹脂を含浸し更にアクリル系樹脂や
NBR等で目止めを施した紙や天然繊維若しくは合成繊
維から成る織布、ポリエステルやナイロン等の化学繊維
を用いた不織布、セルロース系化学繊維(レーヨン等)
を用いた不織布、綿等から構成された不織布、プラスチ
ックフイルム、発泡ウレタン等のプラスチックシート、
鹿革や山羊革等の鞣した皮革、ゴムのシート等を挙げる
ことができる。
【0017】コーンスピーカのエッジの形状は、フラッ
トエッジ、コルゲーテッドエッジ、アップロールエッ
ジ、ダウンロールエッジ、Vエッジ、切れ目付きエッ
ジ、アコーディオンエッジ、ギャザードエッジ等、従来
のエッジ形状とすることができる。
【0018】コーンスピーカの振動板であるコーンの材
質は、各種の処理を施した紙及び混抄紙、布類、各種プ
ラスチック類、ゴム、金属、各種複合材等、従来から使
用されている材質とすることができる。
【0019】コーンの形状は、コニカルコーン(ストレ
ート・コーン)、カーブドコーン、パラボリックコー
ン、ハイカット形コーン、ダブルコーン、頂部加工なし
コーン、折返しコーン、コニカル・ドーム付コーン、偏
心形コーン等、従来の形状とすることができる。また、
コーンには、片面あるいは両面にコルゲーションを付け
ることができる。更には、2枚のコーンから構成された
ダブルコーンを挙げることもできる。
【0020】コーンスピーカ用のセンターキャップの材
料として、ジュラルミン等の金属箔、各種プラスチッ
ク、フェルトや布等を挙げることができる。またセンタ
ーキャップの形状は、凸形、凹形、平形、穴あき形等を
挙げることができる。センターキャップは、コーンの中
腹部への貼り付け、コーンのネック部への貼り付けによ
って、コーンに取り付けられる。
【0021】ソフトドームスピーカ用の振動板の材料と
しては、綿、絹、化学繊維等の布類、各種プラスチック
フィルムを挙げることができる。
【0022】フリーエッジコーン用のエッジ、コーン、
センターキャップあるいはソフトドームスピーカ用の振
動板の材料として、紙及び混抄紙あるいは布類等を用い
る場合、これらの成形のために用いられる成形用樹脂と
して、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、あるいは、アクリ
ル・ニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、スチレン・
ブタジエンゴム(SBR)、MBR、IIR、CR等の
合成ゴム系材料等の樹脂を挙げることができる。また、
これらの材料の硬さ調節用の樹脂として、例えば、フエ
ノール系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂等の熱
硬化性樹脂を挙げることができる。
【0023】
【作用】本発明のスピーカ部材においては、蛍光発色領
域がスピーカ部材に形成されているので、スピーカ部材
の構造が簡素であるにも拘らず、かかる蛍光発色領域に
紫外線等を照射すれば、蛍光発色領域が発光する。それ
故、優れた視覚性を有する音響装置を提供することが可
能である。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を更に詳細に説
明する。
【0025】(実施例1)実施例1は、エッジ12、コ
ーン14及びセンターキャップ16から成るコーンスピ
ーカ用のスピーカ部材10に関する。実施例1において
は、エッジ12及びセンターキャップ16に蛍光発色領
域20が形成されている。図1の(A)は、実施例1の
コーンスピーカ用のスピーカ部材10の模式的な切断図
である。実施例1においては、スピーカ部材10はフリ
ーエッジコーンタイプとした。例示として図1の(A)
に示すエッジ12の形状はダウンロールエッジであり、
コーン14の形状はカーブドコーンである。エッジ12
の外周部はスピーカのフレーム(図示せず)に固定され
る。
【0026】実施例1においては、エッジ12及びセン
ターキャップ16全体を蛍光発色領域20とした。尚、
蛍光発色領域を、エッジ12、コーン14あるいはセン
ターキャップ16のいずれかに、あるいはこれらの内の
2つに、更にはこれらの全てに設けてもよい。あるいは
又、エッジ12、コーン14あるいはセンターキャップ
16の一部分に設けてもよい。この場合、蛍光発色領域
を、模様状に配置したり、図案化したり、文字化するこ
とができる。また、蛍光発色領域は、一色の蛍光発色領
域から構成するだけでなく、多色の蛍光発色領域から構
成することもできる。
【0027】図2の(A)乃至(E)には、図1の
(A)とは別のコーンスピーカ用のエッジの一部断面図
を示す。図2の(A)はフラットエッジを、図2の
(B)はコルゲーテッドエッジを、図2の(C)はアッ
プロールエッジを、図2の(D)はVエッジを、それぞ
れ示す。また、図2の(E)は切れ目12Aの付けられ
た切れ目付きエッジを有するコーンスピーカ用フリーエ
ッジコーンの一部分を示す斜視図である。
【0028】図3の(A)乃至(E)及び図4の(A)
乃至(E)は、各種の形状を有するコーン14の外形及
び一部断面図を概略図にて示す。図3の(A)はコニカ
ルコーン(ストレート・コーン)を、図3の(B)はパ
ラボリックコーンを、図3の(C)はハイカット形コー
ンを、図3の(D)はダブルコーンを、図3の(E)は
頂部加工なしコーンを、図4の(A)は折返しコーン
を、図4の(B)はコニカル・ドーム付コーンを、図4
の(C)は偏心形コーンを、図4の(D)は片面コルゲ
ーション付きのカーブドコーンを、図4の(E)は両面
コルゲーション付きのカーブドコーンを、それぞれ示
す。
【0029】図5にはセンターキャップ16の断面形状
を示す。図5の(A)は凸形のセンターキャップを、図
5の(B)には凹形のセンターキャップを、図5の
(C)は平形のセンターキャップを、図5の(D)は穴
あき形のセンターキャップを図示する。
【0030】以下に述べる方法に従ってフリーエッジコ
ーンタイプのコーンスピーカ用のスピーカ部材を製造し
た。
【0031】[エッジンの作製]先ず、糊抜精練漂白の
綿布を準備し、かかる綿布に硬さ調節用の樹脂を含浸さ
せることが好ましい。硬さ調節用の樹脂は、例えば、フ
エノール系樹脂溶液及びメラミン系樹脂溶液から成る。
硬さ調節用の樹脂の溶液に綿布をディッピングし、次い
で溶媒を乾燥除去させることによって、綿布に硬さ調節
用の樹脂を含浸させることができる。綿布に硬さ調節用
の樹脂を含浸させることによって、最終的に得られるエ
ッジの硬さを調節することができ、その結果、スピーカ
の周波数特性を制御することができる。
【0032】その後、綿布に、例えばメラミン系の樹脂
を含浸させた。具体的には、含浸バス、キュースターマ
ングル、蒸気シリンダー乾燥装置を使用して、メラミン
系樹脂、MBR及び有機アミン系触媒から成る成形用含
浸液を綿布の両面に含浸し乾燥させた。乾燥後の綿布を
約110g/m2とした。
【0033】次いで、綿布に表面コーティングを施し
た。具体的には、ベッドコーティング装置又はキスコー
ティング装置を使用して、MBR、アクリル系樹脂、シ
リコン系離型剤、ワックス系撥水剤、CMC増粘剤、蛍
光物質から成る表面コーティング液を、綿布の片面にコ
ーティングし乾燥させた。こうして表面処理済み綿布
(約156g/m2)から成るエッジ材料を作製した。
【0034】次いで、エッジ材料を打ち抜き加工し、外
径100mm、内径59mmの平らなリング状の成形前
のエッジを得た。
【0035】[エッジ及びコーンの組み立て]一方、紙
に樹脂を含浸したコーン14を準備した。そして、成形
前のエッジとコーンを成形用金型にセットして、200
゜C×8秒の加熱を行った。これによって、エッジ材料
から図1の(A)に断面を示すダウンロール形状のフリ
ーエッジコーンタイプのスピーカ部材の一部分を作製し
た。尚、コーン14と重なり合っている部分のエッジ1
2の半径方向の長さを4.5mmとした。熱成型処理に
よってエッジ材料に含浸又は塗工された樹脂が硬化し、
エッジ12には適度の剛性が付与され旦つエッジ12は
所定形状に賦形された。これと同時に、樹脂の一部がエ
ッジ12の表面に流れ出し、エッジ12とコーン14と
は強固に接着された。
【0036】尚、エッジ材料の表面に蛍光物質をスプレ
ーや印刷することによって、エッジ12の全体あるいは
所定の領域に蛍光発色領域を形成することができる。ま
た、コーンを構成する材料の表面に蛍光物質をスプレー
や印刷することによって、あるいはコーン材料を作製す
るための樹脂に蛍光物質を添加することによって、コー
ン全体あるいは所定の領域に蛍光発色領域を形成するこ
ともできる。
【0037】[センターキャップの作製]絹14匁の絹
布を準備した。この絹布に、例えばフェノール系樹脂を
含浸させた。具体的には、含浸バス、キュースターマン
グル、蒸気シリンダー乾燥装置を使用して、フェノール
系樹脂(エマルジョンタイプ)を含む成形用含浸液を、
絹布に含浸し乾燥させた。乾燥後の絹布を約60g/m
2とした。
【0038】次いで、絹布に表面コーティングを施し
た。具体的には、ベッドコーティング装置又はキスコー
ティング装置を使用して、MBR、アクリル樹脂、シリ
コン系離型剤、ワックス系撥水剤、CMC増粘剤、蛍光
物質から成る表面コーティング液を、絹布の片面にコー
ティングし乾燥させた。こうして表面処理済み絹布(7
0〜75g/m2)から成るセンターキャップ材料を作
製した。次いで、センターキャップ材料を打ち抜き加工
し、直径22mmのセンターキャップ16を作製した。
こうして、センターキャップ16の全面に蛍光発光領域
20が形成された。
【0039】[スピーカ部材の組み立て]次に、コーン
14のネック部にセンターキャップ16を置き、これら
を例えば成形用金型にセットし、200゜C、8秒の熱
成型処理を行った。熱成型処理によってセンターキャッ
プ材料に含浸又は塗工された樹脂が硬化し、センターキ
ャップ16には適度の剛性が付与され旦つセンターキャ
ップ16は所定形状に賦形された。これと同時に、樹脂
の一部がコーン14の表面に流れ出し、センターキャッ
プ16とコーン14とは強固に接着された。
【0040】(実施例2)実施例2は、実施例1のスピ
ーカ部材を用いた音響装置に関する。実施例1にて説明
したスピーカ部材を用いて、従来の方法に基づきコーン
スピーカ30を組み立てる。そして、図1の(B)に模
式的に示すように、かかるコーンスピーカ30をスピー
カボックス32に取り付ける。コーンスピーカ30の後
側のスピーカボックス32の内部に、ブラックライトか
ら成る照明具34を配置する。
【0041】あるいは、図1の(C)に模式的に示すよ
うに、コーンスピーカ30の前側のスピーカボックス3
2の内側に、ブラックライトから成る照明具34を配置
してもよい。
【0042】照明具34に電力を加えることによって、
照明具34から射出された光はエッジ12を通過し、あ
るいはエッジ12やセンターキャップ16によって反射
される。これによって、エッジ12やセンターキャップ
16に形成された蛍光発色領域20が発色する。尚、コ
ーン14に蛍光発色領域20を設けた場合にも、照明具
34によって、かかる蛍光発色領域が発光する。
【0043】照明具34に供給される電力は、一定であ
ってもよいが、ボイスコイルに供給される電力と一定の
関係にあることが望ましい。このような構成にすること
によって、コーンスピーカ30から発せられる音量と、
蛍光発光領域の明るさを一定の関係に保つことができ、
視覚的効果を高めることができる。
【0044】照明具34に供給される電力をボイスコイ
ルに供給される電力と一定の関係にするためには、例え
ば、ボイスコイルに並列に接続されたトランス、及びこ
のトランスの出力に基づいた電力を照明具に供給する照
明具制御回路を設ければよい。そして、ボイスコイルに
流れるスピーカ駆動用電流の一部分をトランスに流し、
このトランスからの出力に基づいた電力を照明具制御回
路から照明具34に供給すればよい。
【0045】あるいは、ボイスコイルが巻き付けてある
ボイスコイルボビンに巻き付けられたコイル、このコイ
ルに対向して配置された磁石、このコイルからの出力に
基づいた電力を照明具に供給する照明具制御装置を設け
てもよい。ボイスコイルにスピーカ駆動用電流が流れる
と、ボイスコイルボビンが動き、その結果、磁石の磁界
によってコイルに電圧が発生する。この電圧に基づき、
照明具制御装置から照明具34に供給される電力を制御
する。
【0046】更には、スピーカを駆動するための増幅器
の出力に基づいた電力を照明具制御回路から照明具34
に供給してもよい。
【0047】(実施例3)実施例3は、ソフトドームス
ピーカ用の振動板から成るスピーカ部材に関する。実施
例3においては、蛍光発色領域を振動板全体に形成す
る。
【0048】ポリエステルフィラメントから成るポリエ
ステル布を準備した。このポリエステル布に、例えばメ
ラミン系樹脂及びフッ素系樹脂撥水剤を含浸させた。具
体的には、含浸バス、キュースターマングル、蒸気シリ
ンダー乾燥装置を使用して、メラミン系樹脂、フッ素系
樹脂撥水剤、有機アミン系触媒から成る成形用含浸液を
ポリエステル布に含浸し乾燥させた。乾燥後のポリエス
テル布を約75g/m2とした。
【0049】次いで、ポリエステル布に表面コーティン
グを施した。具体的には、ベッドコーティング装置又は
キスコーティング装置を使用して、MBR、アクリル樹
脂、シリコン系離型剤、ワックス系撥水剤、CMC増粘
剤、蛍光物質から成る表面コーティング液を、ポリエス
テル布の片面にコーティングし乾燥させた。こうして表
面処理済みポリエステル布(約100g/m2)から成
る振動板材料を作製した。
【0050】その後、振動板材料を所定の形状に打ち抜
き加工し、次いで、成形用金型にセットして、200゜
C×3秒の加熱を行った。これによって、振動板材料か
らソフトドームスピーカ用の振動板から成るスピーカ部
材を作製した。このスピーカ部材の全面に蛍光発色領域
が形成されている。
【0051】尚、表面コーティング液に蛍光物質を添加
せずに、振動板材料の表面に蛍光物質をスプレーや印刷
することによって、振動板から成るスピーカ部材の所定
の領域に蛍光発色領域を形成することもできる。
【0052】尚、ソフトドームスピーカ用の振動板をト
ッププレートに取り付けるために、振動板に取り付けら
れたエッジ部に、振動板と同様に蛍光発色領域を形成す
ることもできる。
【0053】(実施例4)実施例4は、実施例3のスピ
ーカ部材を用いた音響装置に関する。実施例3にて説明
したスピーカ部材を用いて、従来の方法に基づきソフト
ドームスピーカを組み立てる。そして、図1の(C)に
示したと同様に、かかるソフトドームスピーカをスピー
カボックスに取り付ける。また、ソフトドームスピーカ
の前側のスピーカボックスの内側に、ブラックライトか
ら成る照明具を配置する。照明具に電力を加えることに
よって、照明具から射出された光が振動板で反射され
る。これによって、振動板に形成された蛍光発色領域が
発色する。
【0054】照明具に供給される電力は、一定であって
もよいが、ボイスコイルに供給される電力と一定の関係
にあることが望ましい。このような構成は、実施例2に
て説明した構成と同様とすることができる。
【0055】以上、好適な実施例に基づき本発明のスピ
ーカ部材及び音響装置を説明したが、本発明は上記の材
料、材質、各種数値に限定されるものではなく、スピー
カに要求される特性に応じて、これらを適宜選択するこ
とができる。また、照明具34に供給される電力をボイ
スコイルに供給される電力と一定の関係にするための手
段として、如何なる手段をも採用することができる。
【0056】図1の(B)に示した構造の音響装置にお
いては、コーンスピーカ用のスピーカ部材における蛍光
発色領域を形成すべき部分を構成する材料には、光を適
度に透過する材料を選択する必要がある。図1の(C)
に示した構造の音響装置においては、コーンスピーカ用
のスピーカ部材を構成するエッジ、コーン又はセンター
キャップの材料、若しくはソフトドームスピーカ用の振
動板の材料は、光を適度に透過する材料であっても光を
透過しない材料であってもよい。音響装置には複数のス
ピーカを配置してもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によって、極めて構造が簡素で効
果的に発光し得る音響装置及びスピーカ部材が提供され
る。しかも、要求されるスピーカの特性に合わせた材料
を選択でき、スピーカ部材における材料選択自由度が高
い。また、蛍光物質を適当に選択すれば、所望の色を発
色させることができる。尚、本発明の音響装置におい
て、照明具に供給される電力とボイスコイルに流れる電
流等とを一定の関係にする手段を設ければ、スピーカか
ら発せられる音量とスピーカの発色状態を容易に同期さ
せることができ、優れた視覚的効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコーンスピーカ用のスピーカ材料の模
式的な断面図、及び本発明の音響装置を示す模式図であ
る。
【図2】図1とは別の形状を有する本発明におけるコー
ン及びエッジの一部断面図及び斜視図である。
【図3】図1とは別のコーンの外形を示す概略図であ
る。
【図4】図1とは更に別のコーンの外形を示す概略図で
ある。
【図5】本発明におけるセンターキャップを示す概略図
である。
【符号の説明】
10 スピーカ用フリーエッジコーン 12 エッジ 14 コーン 16 センターキャップ 20 蛍光発光領域 30 コーンスピーカ 32 スピーカボックス 34 照明具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エッジ、コーン及びセンターキャップから
    成るコーンスピーカ用のスピーカ部材であって、蛍光発
    色領域が形成されていることを特徴とするスピーカ部
    材。
  2. 【請求項2】蛍光発色領域が形成されていることを特徴
    とするソフトドームスピーカ用の振動板から成るスピー
    カ部材。
  3. 【請求項3】エッジ、コーン及びセンターキャップから
    成りそして蛍光発色領域が形成されているスピーカ部材
    を備えたコーンスピーカと、該蛍光発色領域を照明する
    照明具から成ることを特徴とする音響装置。
  4. 【請求項4】蛍光発色領域が形成されている振動板を備
    えたソフトドームスピーカと、該蛍光発色領域を照明す
    る照明具から成ることを特徴とする音響装置。
JP32593193A 1993-11-30 1993-11-30 スピーカ部材及び音響装置 Pending JPH07154894A (ja)

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