JPH0715339U - 凹版印刷機のワイピング装置 - Google Patents

凹版印刷機のワイピング装置

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JPH0715339U
JPH0715339U JP4621393U JP4621393U JPH0715339U JP H0715339 U JPH0715339 U JP H0715339U JP 4621393 U JP4621393 U JP 4621393U JP 4621393 U JP4621393 U JP 4621393U JP H0715339 U JPH0715339 U JP H0715339U
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JP
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wiping
roll
cleaning
peripheral surface
intaglio
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JP4621393U
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敏雄 星
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Komori Corp
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Komori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄能力とロール及びパッドの耐久性の向上
が図れる凹版印刷機のワイピング装置を提供する。 【構成】 洗浄部材を、ロール長手方向に沿って配設さ
れた支軸16b,16cと、これらの支軸16b,16
c間に張設され少なくともワイピングロール15周面に
弾接する凹面部18aにインキ掻取り用の小孔を多数設
けた薄板製パッド18とで構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、凹版印刷機において凹版面に転移された余分のインキを拭き取るワ イピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
凹版印刷機による印刷作業は、インキ装置によって凹版胴上の凹版面にインキ を転移させ、この転移したインキのうちの絵柄部分以外の箇所に付着したインキ を凹版面に対接して回転するワイピングロールで拭き取ったのち、凹版胴と圧胴 との間を通過する紙に、残った絵柄部分のインキを転写させて印刷を施すもので ある。
【0003】 そして、前記ワイピングロールは液槽内に入れたトリクレンなどの洗浄液に浸 漬されて回転しているとともに、液槽内のワイピングロール周面にはそのロール 長手方向へ延びる洗浄部材が対接されており、拭き取りによってワイピングロー ルに転移したインキは、この洗浄部材と洗浄液との洗浄作用で取り除かれて洗浄 液で溶解される。
【0004】 このようなワイピング装置に用いられる洗浄部材の構造としては従来、図5に 示すようなものがある(本出願人による実開平5−9933号公報等参照)。
【0005】 これは、凹版胴100から余剰インキをワイピングするワイピングロール10 1とこのワイピングロール101の周面を洗浄する洗浄部材102a〜102d とを備えたワイピング装置103において、前記洗浄部材102a〜102dの いくつかを、ロール長手方向に沿って配設されたベース104と、このベース1 04にロール回転方向へアーチ状に湾曲して固定され少なくともワイピングロー ル周面に弾接する頂面部105にインキ掻取り用小孔(図示せず)を多数設けた 薄板製パッド106とで構成したものである。
【0006】 これによれば、凹版胴100よりワイピングロール101に転移されたインキ は、薄板製パッド106の多数小孔により積極的かつ細かく掻き取られて液槽1 07内の洗浄液108にて溶解される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前述したような従来のワイピング装置にあっては、薄板製のパッド を凸状に曲げてその頂面でロールと接触させるようになっていたため、ロールと の接触力が大きくなる反面接触面積が小さいので、掻取り効率が悪いと共に、頂 面部が摩耗してヒビ割れが発生したりロール表面に小孔で小さな傷を付けてしま うという問題点があった。
【0008】 そこで、本考案の目的は、洗浄能力とロール及びパッドの耐久性の向上が図れ る凹版印刷機のワイピング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための、本考案の構成は、凹版胴上の凹版面に付着したイ ンキを転移させ液槽内で回転駆動されるワイピングロールと、このワイピングロ ールの周面に対接して前記液槽内に配設されワイピングロール周面を洗浄液にて 洗浄する洗浄部材とを備えたワイピング装置において、前記洗浄部材を少なくと もワイピングロール周面に弾接する凹面部にインキ掻取り用の小孔を多数設けた 薄板製パッドで構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】
前記構成によれば、パッドのロールとの接触面積が増大されて単位面積当たり の接触力が低減されるので、洗浄能力とロール及びパッドの耐久性の向上が図れ る。
【0011】
【実施例】 以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1は本考案の第一実施例を示すワイピング装置の断面図、図2は同じく薄板 製パッドの展開図である。
【0012】 図1において、印刷部の左右の機台フレーム間には、図中矢印Aで示す方向に 回転する凹版胴10が軸支されており、その周面には、絵柄部分を凹状に形成さ れた凹版11が装着されている。
【0013】 図中12はユニット化されたワイピング装置であって機台フレーム側のブラケ ット(図示せず)に支承されており、洗浄液13を蓄える長尺箱状の液槽14を 備えている。
【0014】 前記液槽14には、周面を凹版11に対接させて凹版胴10と反対の矢印B方 向に回転しかつ長手方向に往復動するワイピングロール15が、ロール下半部を 洗浄液13に浸漬されて軸支されている。
【0015】 また、前記液槽14の左右両部に前後方向へ揺動自在に支持された図示しない 複数組のアーム間には、ワイピングロール15と略同長の3本の支軸(ベース) 16a〜16cがロール円周方向へ所定間隔離間して回動自在に軸架されている 。
【0016】 そして、洗浄液13内におけるロール回転方向の最下流側に位置する支軸16 aには、該支軸16aに回動自在に嵌合してロール長手方向に延設されたブラシ 台17aとこのブラシ台17aに植立されてその毛先をワイピングロール15の 周面に弾接させた複数列の植毛群17bとからなる所謂ブラシユニット17が組 み付けられて洗浄部材が構成されている。
【0017】 また、残りの2本の支軸16b〜16c間には、薄板製パッド18が張設され て上記洗浄部材とは別構造の洗浄部材が構成されている。図示例では、薄板製パ ッド18のロール回転方向における両端部が各支軸16a〜16bに巻き付けら れて止めネジ19で固定されると共に同中間部が所定の長さに亙って湾曲してワ イピングロール15の周面に接触している。
【0018】 前記薄板製パッド18は、図2にも示すように、板厚tが0.15〜0.25 mm程度の炭素工具鋼鋼材(SK材)等の鋼板を短冊状に形成するとともに、ワ イピングロール15の周面に接触する凹面部18aに直径が1〜1.5mm程度 の小孔20を千鳥配列で多数穿設してなるものである。なお、図2中21は止め ネジ固定用の切欠きである。
【0019】 また、前記液槽14には、ワイピングロール15の周面に付着して持ち回され ようとする洗浄液を掻き落すスクレーパを備えたドクタ装置25と、ワイピング ロール15の両端面に付着して持ち回されようとする洗浄液を掻き落すスクレー パを備えた掻落し部材28とが設けられ、凹版胴10へ洗浄液が転移し凹版面に 付着して版面のインキを分解させることによりその箇所の印刷が薄くなったりす るなどの印刷障害を防ぐとともに、液槽外へ洗浄液が飛散することを防止してい る。
【0020】 このように構成されるため、凹版胴10上の凹版11には、インキ装置によっ て凹溝状の絵柄部分とそれ以外の部分とにインキが転移され、絵柄部分以外のイ ンキは、凹版胴10と反対方向へ回転するワイピングロール15で拭き取られて その周面に付着する。
【0021】 ワイピングロール15は、その下半部を洗浄液13内に浸漬されており、その 浸漬部周面には、二つの洗浄部材が対接しているので、前記ワイピングによりワ イピングロール15の周面に付着したインキは、薄板製パッド18と植毛群17 bとで効果的に取り除かれる。即ち、薄板製パッド18ではその押圧作用と小孔 20による掻き取り作用で積極的かつ細かくインキが掻き取られる一方、植毛群 17aではそのブラッシングによりインキが取り除かれるのである。また、掻き 取られたインキは速やかに洗浄液13中に分散され溶解される。
【0022】 そして、インキが洗い落とされたワイピングロール15は、洗浄液13のみを 周面に付着させて持ち回るが、そこにはドクタ装置25が設けられているので、 持ち回りされた洗浄液13はこれで掻き落され、ワイピングロール15はインキ 拭き取り動作を続ける。
【0023】 なお、前述した各洗浄部材は、図示しない複数組のアームの揺動により従来と 同様にその圧力が調節されるため、パッド18の凹面部18aがワイピングロー ル15に所定圧で均一に弾接されるようになっている。
【0024】 そして、本実施例では、パッド18が薄い鋼板製であるので、インキがパッド 18の小孔20に詰り、洗浄能力が低下することは全くない。従って、従来のよ うにパッド18を洗浄して目詰りを除去する作業が必要なくなった。また、前記 小孔20の径が小さいので、一度このパッド18を通過した不用インキは再び疑 集することなく、ヘドロ状を呈し、容易に洗浄液13で溶解される。
【0025】 さらに、パッド18に鋼板を用いたので、従来の不織布製のパッドより寿命が 格段(倍以上)に伸びた。なお、母材に鋼板を用いずとも、同等の機能(耐アル カリ・耐摩耗・適度な弾性)を持つ薄板を素材として複数の小孔を持つパッドを 構成すれば、同様の効果が得られるのは言う迄もない。
【0026】 また、薄板をわん曲させて凹面部18aでワイピングロール15と接触するよ うにパッド18を構成したため、接触面積を増大して単位面積当たりの接触力を 小さくすると共に曲率も大きくすることができ、凹面部18aの摩耗やロール表 面の損傷が防止できると共に、掻取り効率も向上する。
【0027】 なお、洗浄部材のロール回転方向及びロール軸方向における数や薄板製パッド 18における小孔20の配列等は図示例のものに限定されるものではない。
【0028】 次に、図3は本考案の第二実施例を示すワイピング装置の断面図である。 これは、液槽14内に洗浄液13を蓄えず、支軸16a〜16cに沿って配設 された4本の噴射管26a〜26dのノズル孔から、ワイピングロール15の周 面に向けて洗浄液13を噴出させるようにした例である。
【0029】 前記各噴射管26a〜26dには、図示しない噴射装置から分岐管等を介して 洗浄液13が分配供給される。また、各噴射管26a〜26dのノズル孔はロー ル長手方向に多数設けられるとともに、洗浄液13が薄板製パッド18とワイピ ングロール15との摺接部に向けて噴出するように指向される。なお、図中27 はドレーンプラグである。
【0030】 これによれば、先の実施例のようにワイピングロール15がその両端面で洗浄 液を持ち回ることがないので、掻落し部材(図1の符号28参照)が不要となり 、これによりロールの高速回転が可能となって機械の高速運転が達成される。
【0031】 また、パッド18の小孔20で掻き取られたインキが噴流で吹き飛ばされるこ とになるので、洗浄能力が高められるとともに目詰りが皆無となる利点がある。
【0032】 勿論、薄板製パッド18の洗浄能力と耐久性は先の実施例と同様である。
【0033】 次に、図4は本考案の第三実施例を示すワイピング装置の断面図である。 これは、薄板製パッド18の一端部を折曲して該折曲部を洗浄液13内におけ るロール回転方向最上流に位置して設けられたブラシユニット17のブラシ台1 7aに止めネジ19で固定する一方、当該折曲部を除く残りの部分を全て円弧状 に湾曲してワイピングロール15に接触させると共に、その背面側を複数のブラ シユニット17で押し付けるようにした例である。
【0034】 これによるも、図1の実施例と同様に、接触面積の増大で薄板製パッド18の 高い洗浄能力と良好な耐久性が得られる。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、洗浄部材を少なくともワイピングロール 周面に弾接する凹面部にインキ掻取り用の小孔を多数設けた薄板製パッドで構成 したので、パッドのロールとの接触面積を増大して単位面積当たりの接触力を低 減でき、洗浄能力とロール及びパッドの耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示すワイピング装置の断
面図である。
【図2】同じく薄板製パッドの展開図である。
【図3】本考案の第二実施例を示すワイピング装置の断
面図である。
【図4】本考案の第三実施例を示すワイピング装置の断
面図である。
【図5】従来のワイピング装置の断面図である。
【符号の説明】
10 凹版胴 11 凹版 12 ワイピング装置 13 洗浄液 14 液槽 15 ワイピングロール 16a〜16d 支軸 18 薄板製パッド 18a 凹面部 20 小孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹版胴上の凹版面に付着したインキを転
    移させ液槽内で回転駆動されるワイピングロールと、こ
    のワイピングロールの周面に対接して前記液槽内に配設
    されワイピングロール周面を洗浄液にて洗浄する洗浄部
    材とを備えたワイピング装置において、前記洗浄部材を
    少なくともワイピングロール周面に弾接する凹面部にイ
    ンキ掻取り用の小孔を多数設けた薄板製パッドで構成し
    たことを特徴とする凹版印刷機のワイピング装置。
JP4621393U 1993-08-25 1993-08-25 凹版印刷機のワイピング装置 Withdrawn JPH0715339U (ja)

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JPH0715339U true JPH0715339U (ja) 1995-03-14

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1844930A1 (en) 2006-04-11 2007-10-17 Kba-Giori S.A. Ink wiping system for a printing machine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1844930A1 (en) 2006-04-11 2007-10-17 Kba-Giori S.A. Ink wiping system for a printing machine
WO2007116353A1 (en) 2006-04-11 2007-10-18 Kba-Giori S.A. Ink wiping system for a printing machine
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Effective date: 19971106