JPH07153395A - バンド補強型ブラウン管及び環状金属帯枠 - Google Patents

バンド補強型ブラウン管及び環状金属帯枠

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JPH07153395A
JPH07153395A JP5298091A JP29809193A JPH07153395A JP H07153395 A JPH07153395 A JP H07153395A JP 5298091 A JP5298091 A JP 5298091A JP 29809193 A JP29809193 A JP 29809193A JP H07153395 A JPH07153395 A JP H07153395A
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JP
Japan
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band
ray tube
panel skirt
cathode ray
shrink band
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JP5298091A
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English (en)
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Tetsuomi Yatou
鉄臣 矢頭
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 焼き嵌めにより取り付けられた環状金属帯枠
を、パネルスカートの所望の管軸方向の高さ位置に取り
付けることができ、防爆効果の優れたバンド補強型ブラ
ウン管を得る。 【構成】 ブラウン管のパネルスカート部1bに屈曲線
1cが形成され、該屈曲線に対して防爆用の環状金属帯
枠が取り付けられたバンド補強型ブラウン管において、
前記屈曲線を中心として画像面側に取り付けられた前記
環状金属帯枠による滑り力と、画像面と反対側に取り付
けられた前記環状金属帯枠による滑り力とを略均衡させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バンド補強型ブラウ
ン管及びそれに用いられる環状金属枠体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のバンド補強型ブラウン管を
示す側面図である。
【0003】図において、1はブラウン管、1aはパネ
ル画像面、1bはパネルスカート、2はパネルスカート
1bの外周縁に貼付けられた耐熱性を有する粘着テー
プ、3はこの外周縁に焼き嵌めにて取り付けられた平板
から形成された環状金属帯枠(以下、シュリンクバンド
と呼ぶ)であり、継合部4にて点溶接されている。5は
ブラウン管1を図示せぬ取り付け枠に固定させる為のL
字形状の取付金具であり、点溶接等でシュリンクバンド
3に取り付けられている。
【0004】また、図8は、図7のA−A線による部分
断面図であって、シュリンクバンド3の取り付け部分の
詳細を表している。
【0005】同図からわかるように、パネルスカート1
bには屈曲線1cがあり、該屈曲線1cを中心にして画
像面側にはθ1、画像面と反対の側にはθ2の傾斜が形成
されており、この傾斜に合わせてシュリンクバンド3に
もほぼ同程度の傾斜が形成されている。
【0006】従来、ブラウン管1の爆縮防止策として、
例えば特公昭63−24290号公報に示されているよ
うに、ブラウン管1のパネルスカート1bに締め付け用
の環状のシュリンクバンド3を焼き嵌める、いわゆるシ
ュリンク方式と呼ばれる方法が用いられている。
【0007】この方式によれば、まず、パネルスカート
1bの屈曲線1cの外周縁よりもやや短い内周長を有し
た均一な厚さの環状のシュリンクバンド3を、加熱によ
り伸張させ、ブラウン管1のパネルスカート1bに嵌め
込む。その後、このシュリンクバンド3を常温に戻すこ
とにより、シュリンクバンド3を収縮させ、パネルスカ
ート1bに所定の締め付け力が加わるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のバンド補強型ブ
ラウン管は以上のように構成されているため、以下のよ
うな問題があった。すなわち、今日では、ブラウン管1
の大型化が急速に進んでいるが、これにつれてシュリン
クバンド3の締め付け力も相対的に大きくなってきてい
る。このような大型ブラウン管にあっては、パネルスカ
ート1bが屈曲線1cを中心として両側に傾斜を有して
いるため、シュリンクバンド3を取り付けた後の熱作用
(例えば最近のブラウン管1の画像面1aの外表面には
防眩処理が施されることが多く、この処理を施す際、ブ
ラウン管1は高温に曝されることが知られている。)に
より、シュリンクバンド3が規定位置から外れてしま
い、爆縮現象を防止するために必要な所望の管軸方向の
高さ位置にシュリンクバンド3を取り付けることができ
ないという問題が生じていた。
【0009】この問題は、パネルスカートの屈曲線1c
上を中心に構成されるシュリンクバンド3の締め付け力
が、画像面1a側と画像面1aの反対側とで異なり、パ
ネルスカート屈曲線1c上からの傾斜の差異を包含しき
れていないことが原因となっている。
【0010】以下、図8を参照しながら、この問題につ
き説明する。
【0011】図8において、パネルスカートの屈曲線1
cからの画像面1a側の傾斜をθ1、シュリンクバンド
3の幅をb1、板厚をt、画像面1aと反対側の傾斜を
θ2、シュリンクバンド3の幅をb2、板厚をt、シュリ
ンクバンド3の締め付け応力をσとすると、画像面1a
側におけるシュリンクバンド3の締め付け力P1は、 P1=σ×A1 (ここに、A1は画像面側のシュリンクバンド3の断面
積であって、A1=b1×t) よって、パネルスカート1bの傾斜θ1による滑り力F1
は、F1=P1tanθ1となる。
【0012】一方、画像面1aと反対側におけるシュリ
ンクバンド3の締め付け力P2は、 P2=σ×A2 (ここに、A2は画像面1aと反対側のシュリンクバン
ド3の断面積であって、A2=b2×t) よって、パネルスカート1bの傾斜θ2による滑り力F2
は、F2=P2tanθ2となる。
【0013】従って、F2>F1となるようにシュリンク
バンド3が焼き嵌めにより取り付けられた場合には、そ
の後の加熱処理工程において、シュリンクバンド3は画
像面1aと反対側の方向に滑ることになり、逆に、F2
<F1となるように取り付けられた場合には、シュリン
クバンド3は画像面1a側の方向に滑ることになり、い
ずれの場合であっても所望の防爆効果は得られなかっ
た。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、焼き嵌めにより取り付けられた
シュリンクバンドを、パネルスカートの所望の管軸方向
の高さ位置に取り付けることができ、防爆効果の優れた
バンド補強型ブラウン管を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るバンド補強型ブラウン管は、ブラウン管のパネルスカ
ート部に屈曲線が形成され、該屈曲線に対して防爆用の
環状金属帯枠が取り付けられたバンド補強型ブラウン管
において、前記屈曲線を中心として画像面側に取り付け
られた前記環状金属帯枠による滑り力と、画像面と反対
側に取り付けられた前記環状金属帯枠による滑り力とを
略均衡させたものである。
【0016】この発明の請求項2に係るバンド補強型ブ
ラウン管は、ブラウン管のパネルスカート部に屈曲線が
形成され、該屈曲線に対し、一定の厚みを有した防爆用
の環状金属帯枠が取り付けられたバンド補強型ブラウン
管において、前記パネルスカート部の前記屈曲線上から
の画像面側のパネルスカートの傾きをθ1、環状金属帯
枠の幅をb1、前記パネルスカート部の前記屈曲線上か
らの画像面と反対側のパネルスカートの傾きをθ2、環
状金属帯枠の幅をb2とした時、 b1×tanθ1≒b2×tanθ2 を満足するようにしたものである。
【0017】この発明の請求項3に係るバンド補強型ブ
ラウン管は、パネルスカート部に取り付けられた環状金
属帯枠の画像面側、及び、画像面と反対側のいずれか一
方あるいは両方に折り曲げ部を形成したものである。
【0018】この発明の請求項4に係る環状金属帯枠
は、薄板材を環状に折り曲げ、その重合部を接合するこ
とにより形成した環状金属帯枠において、前記薄板材の
端部の片側あるいは両側に折り曲げ部を設けたものであ
る。
【0019】
【作用】この発明に係るバンド補強型ブラウン管は、パ
ネルスカート部の屈曲線を中心として画像面側に取り付
けられた環状金属帯枠による滑り力と、画像面と反対側
に取り付けられた環状金属帯枠による滑り力とを略均衡
させることで、環状金属帯枠の取り付け後のずれを防止
するものである。
【0020】また、この発明に係るバンド補強型ブラウ
ン管は、パネルスカート部に取り付けられた環状金属帯
枠の画像面側、及び、画像面と反対側のいずれか一方あ
るいは両方に折り曲げ部を形成することにより画像面
側、及び、画像面と反対側の金属帯枠の両滑り力を略均
衡させ、環状金属帯枠の取り付け後のずれを防止するも
のである。
【0021】また、この発明に係る環状金属帯枠は、そ
の端部の片側あるいは両側に形成された折り曲げ部の大
きさを調整することで金属帯枠の幅を変えることなく容
易に締め付け力を調整することができる。
【0022】
【実施例】
実施例1.以下、本発明につき図面を参照しながら説明
する。図1は本発明の第1の実施例に係るバンド補強型
ブラウン管の要部断面図である。
【0023】図において、11は均一な厚さを有した平
板から形成される環状のシュリンクバンドである。本実
施例におけるシュリンクバンド11は、パネルスカート
1bの屈曲線1cからの画像面1a側の滑り力F1と、
画像面1aと反対側の滑り力F2とを略均衡させるよう
にしたものである。
【0024】すなわち、パネルスカート1bの屈曲線1
c上からの画像面1a側のパネルスカート1bの傾きを
θ1、シュリンクバンド11の幅をb1、板厚をt、画像
面1aと反対側の傾斜をθ2、シュリンクバンド11の
幅をb2、板厚をt、シュリンクバンド11の締め付け
応力をσとすると、画像面1a側におけるシュリンクバ
ンド11の締め付け力P1は、 P1=σ×A1 (ここに、A1は画像面1a側のシュリンクバンド11
の断面積であって、A1=b1×t) よって、パネルスカート1bの傾斜θ1による滑り力F1
は、F1=P1tanθ1となる。
【0025】一方、画像面1aと反対側におけるシュリ
ンクバンド11の締め付け力P2は 、 P2=σ×A2 (ここに、A2は画像面1aと反対側のシュリンクバン
ド11の断面積であって、A2=b2×t) よって、パネルスカート1bの傾斜θ2による滑り力F2
は、F2=P2tanθ2となる。従って、これらの滑り
力F1、F2を均衡させるには、 b1tanθ1=b2tanθ2 を満足するようにシュリンクバンド11の幅b1,b2を
決定すればよいことになる。
【0026】このように形成されたシュリンクバンド1
1によれば、パネルスカート1bが屈曲線1c上からの
異なる傾斜を有していたとしても、屈曲線1c上を中心
とするシュリンクバンド11の滑り力を同等にし、シュ
リンクバンド11の締め付け力をパネルスカート1bの
屈曲線1c上を中心に同等に分散させることができる。
従って、シュリンクバンド11を所定の位置に取り付け
た後に加熱処理を施したとしても、シュリンクバンド1
1がパネルスカート1bの規定位置から外れる可能性は
非常に小さく、防爆効果の非常に高いバンド補強型ブラ
ウン管を得ることができる。
【0027】次に、このようなシュリンクバンド11が
取り付けられたバンド補強型ブラウン管の製造方法につ
き具体的に説明する。
【0028】図4は本実施例に係るバンド補強型ブラウ
ン管の製造方法を示した図である。同図において、14
はブラウン管1を載置するテーブル、15はテーブル1
4に載置されたブラウン管1を上下に動かし、所望の位
置に移動させる駆動装置、16は環状に形成されたシュ
リンクバンド11を伸張させる伸張装置である。
【0029】この方法によれば、まず、ブラウン管1の
パネルスカート1bの外周長よりも短く形成された内周
長を有した環状シュリンクバンド11を伸長装置16に
取り付け、加熱することにより矢印A方向に伸張させ
る。次にパネルスカート1bに粘着テープ2を貼付けた
ブラウン管1をテーブル14に載せ、駆動装置15によ
って矢印B方向に移動させ、上記した b1・t・tanθ1=b2・t・tanθ2 の関係になるように環状シュリンクバンド11を嵌め込
む。その後、シュリンクバンド11を常温に戻すことに
よりシュリンクバンド11に所定の締め付け力を発生さ
せることで取り付けが行われる。
【0030】この際、環状シュリンクバンド11の屈曲
部(パネルスカート1bの屈曲線1cとの当接部分)は
予め形成されておらず、焼き嵌め時、駆動装置15によ
るブラウン管1の矢印B方向への移動量を、図示せぬ制
御装置によってコントロールすることで対処するように
している。
【0031】なお、この種のバンド補強型ブラウン管で
は、環状シュリンクバンド11により加えられる締め付
け力と、ブラウン管1が爆縮現象を生じた際に生じる硝
子の崩壊力とを相拮抗させるように補強している。とい
うのは、バンド11の締め付け力が低いと爆縮現象を防
止できず、逆にバンド11の締め付け力が高いと爆縮現
象時に生じた硝子の脱落現象を防止できないからであ
る。
【0032】この現象はシュリンクバンド11の残留応
力(張力)によって硝子の脱落現象が助長されることを
意味するものであり、一般的には2次破壊現象と呼ばれ
ている。このため、シュリンクバンド11の締め付け力
は自ずから限定されたものとなる。
【0033】一方、環状シュリンクバンド11の締め付
け力は、シュリンクバンド11の内周長と、パネルスカ
ート1bの外周長との組み合わせで決定される。図5は
このようなシュリンクバンド11の内周長とパネルスカ
ート1bの外周長との組み合わせによるシュリンクバン
ド11の締め付け力との関係を表す図である。
【0034】図において、Lmはシュリンクバンド11
の内周長、Lgはパネルスカート1bの外周長、βはシ
ュリンクバンド11の内周長の許容公差、αはパネルス
カート1bの外周長の許容公差、Pminはシュリンクバ
ンド11の最小締め付け力、Pmaxはシュリンクバンド
11の最大締め付け力である。
【0035】同図から明らかなように、Lg−αとLm
+βとの組み合わせの時にシュリンクバンド11の最小
締め付け力となり、Lg+αとLm−βとの組み合わせ
の時にシュリンクバンド11の最大締め付け力となる
が、シュリンクバンド11の締め付け力はシュリンクバ
ンド11を構成する金属材の耐力値との比例関係が認め
られるため、シュリンクバンド11の締め付け力は上記
Lm,Lgとの組み合わせ以外に耐力値の変動による締
め付け力の変動を考慮する必要がある。
【0036】そこで、本実施例では、シュリンクバンド
11を構成する金属材の0.2%耐力値を20kgf/
mm2〜40kgf/mm2に設定することでシュリンク
バンド11の締め付け力の適正化を図り、防爆効果及び
硝子材の脱落現象防止効果を高めている。
【0037】また、この種の環状シュリンクバンド11
は一般的には薄肉のプレス用圧延鋼板が用いられている
が、ブラウン管1に取り付けられた後は、直接外気にさ
らされることになるため、輸送中の不具合等により錆び
等を生じた場合に外観品位を損ない、また、バンド材の
信頼性を損なうことがあった。そこで、本実施例では、
圧延鋼板の両面に例えば2μm〜10μm程度の厚さに
アルミメッキ,亜鉛メッキ,亜鉛−クロムメッキ等のメ
ッキ処理を施した表面処理鋼板を用い、耐候性を高めて
いる。
【0038】実施例2.図2は、本発明の第2の実施例
に係るバンド補強型ブラウン管の要部断面図である。
【0039】本実施例では、シュリンクバンド11の画
像面側の端部に折り曲げ部12を成形加工にて形成して
いる点で実施例1と相違したものである。
【0040】このようにシュリンクバンド11を構成す
ることによって、この折り曲げ部12による滑り力を織
り込んでおくことができ、実施例1と同様な効果を奏す
ることができる。
【0041】なお、本実施例では、画像面側にb3、画
像面の反対側にb4の幅をもつ折り曲げ部12を設けた
例を示しているが、これに限られるものではなく、パネ
ルスカート1bの傾斜θ1による滑り力F1と、パネルス
カート1bの傾斜θ2による滑り力F2を拮抗させること
ができるものであればb3,b4をどのような値に設定し
ても良い。
【0042】また、本実施例では、シュリンクバンド1
1の画像面側の端部に折り曲げ部12を設けているが、
画像面の反対側の端部に折り曲げ部12を設けても良
い。
【0043】実施例3.図3は、本発明の第3の実施例
に係るバンド補強型ブラウン管の要部断面図である。
【0044】本実施例では、シュリンクバンド11の画
像面側の端部に折り曲げ部12を成形加工にて形成する
とともに、画像面と反対側の端部に折り曲げ部13を成
形加工により形成している点が実施例2と相違してい
る。
【0045】このようにシュリンクバンド11を構成す
ることにより、この折り曲げ部12、13による滑り力
を織り込んでおくことができるので、実施例1、及び、
実施例2と同様な効果を奏することになる。
【0046】なお、本実施例では、画像面側にb3、画
像面の反対側にb4,b5の幅をもつ折り曲げ部12,1
3を設けた例を示しているが、これに限られるものでは
なく、パネルスカート1bの傾斜θ1による滑り力F1
と、パネルスカート1bの傾斜θ2による滑り力F2を拮
抗させることができるものであればb3,b4,b5をど
のような値に設定しても良い。
【0047】次に、上記実施例2,3で示したような、
折り曲げ部12の形成された環状シュリンクバンド11
の製造方法につき具体的に説明する。
【0048】図6は、折り曲げ部12を有する環状シュ
リンクバンド11の製造工程を示す図である。図におい
て、17はプレス用圧延鋼からなる薄板材であり、スリ
ット加工により形成されている。
【0049】図6(a)に示すように、薄板材の端部の
片側に折り曲げ加工を行い(図6(b))、環状に折り
曲げ後(図6(c))、重合部(継合部)をスポット溶
接等により接合することで、環状シュリンクバンド11
が形成されている。
【0050】なお、図6では薄板材17の一方に折り曲
げ部を形成した例を示しているが両側に設けることも容
易である。
【0051】
【発明の効果】この発明に係るバンド補強型ブラウン管
によれば、パネルスカート部の屈曲線を中心として画像
面側に取り付けられた環状金属帯枠による滑り力と、画
像面と反対側に取り付けられた環状金属帯枠による滑り
力とが略均衡するようにしているので、ブラウン管に取
り付けられる環状金属帯枠の管軸方向の取り付け位置を
爆縮現象を防止するのに最適な位置にずれなく設定で
き、優れた防爆効果を有したバンド補強型ブラウン管を
得ることができる。
【0052】また、ブラウン管に取り付けられる環状金
属帯枠の端部の片側あるいは両側に折り曲げ部を形成
し、この折り曲げ部の大きさを調整することで、金属帯
枠の幅を所望の大きさに保ったまま容易に締め付け力を
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るバンド補強型ブラ
ウン管の要部断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係るバンド補強型ブラ
ウン管の要部断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係るバンド補強型ブラ
ウン管の要部断面図である。
【図4】本発明のバンド補強型ブラウン管の製造方法を
示す概略全体図である。
【図5】本発明の実施例に係るシュリンクバンドの内周
長及びパネルスカートの外周長に対するシュリンクバン
ド締め付け力の変動関係を示す図である。
【図6】本発明の第2,第3の実施例に用いられるシュ
リンクバンドの製造方法を示す製造工程図である。
【図7】従来のバンド補強型ブラウン管を示す側面図で
ある。
【図8】シュリンクバンドの取り付け部分の詳細を示
す、図4のA−A線による部分断面図である。
【符号の説明】
1 ブラウン管 1a パネル画像面 1b パネルスカート 1c 屈曲線 θ1 パネルスカートの画像面側の傾斜角 θ2 パネルスカートの画像面と反対側の傾斜角 b1〜b5 シュリンクバンドの幅 2 粘着テープ 3 シュリンクバンド 4 継合部 5 取付金具 11 シュリンクバンド 12 画像面側の折り曲げ部 13 画像面と反対側の折り曲げ部 14 テーブル 15 駆動装置 16 伸張装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図4は本実施例に係るバンド補強型ブラウ
ン管の製造方法を示した図である。同図において、14
はブラウン管1を載置するテーブル、15はテーブル1
4に載置されたブラウン管1を上下に動かし、所望の位
置に移動させる駆動装置、16は環状に形成されたシュ
リンクバンド11を保持し、伸張させる架台である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】この方法によれば、まず、ブラウン管1の
パネルスカート1bの外周長よりも短く形成された内周
長を有した環状シュリンクバンド11を架台16に取り
付け、加熱することにより矢印A方向に伸張させる。次
にパネルスカート1bに粘着テープ2を貼付けたブラウ
ン管1をテーブル14に載せ、駆動装置15によって矢
印B方向に移動させ、上記した b1・t・tanθ1=b2・t・tanθ2 の関係になるように環状シュリンクバンド11を嵌め込
む。その後、シュリンクバンド11を常温に戻すことに
よりシュリンクバンド11に所定の締め付け力を発生さ
せることで取り付けが行われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】そこで、本実施例では、シュリンクバンド
11を構成する金属材の0.2%耐力値を20kgf/
〜40kgf/m に設定することでシュリン
クバンド11の締め付け力の適正化を図り、防爆効果及
び硝子材の脱落現象防止効果を高めている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、この種の環状シュリンクバンド11
は一般的には薄肉のプレス用圧延鋼板が用いられている
が、ブラウン管1に取り付けられた後は、直接外気にさ
らされることが特に多くなるため、輸送中の不具合等に
より錆等を生じた場合に外観品位を損ない、また、バン
ド材の信頼性を損なうことがあった。そこで、本実施例
では、圧延鋼板の両面に例えば2μm〜40μm程度の
厚さにアルミメッキ,亜鉛メッキ,亜鉛−クロムメッキ
等のメッキ処理を施した表面処理鋼板を用い、耐候性を
高めている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 ブラウン管 1a パネル画像面 1b パネルスカート 1c 屈曲線 θ1 パネルスカートの画像面側の傾斜角 θ2 パネルスカートの画像面と反対側の傾斜角 b1〜b5 シュリンクバンドの幅 2 粘着テープ 3 シュリンクバンド 4 継合部 5 取付金具 11 シュリンクバンド 12 画像面側の折り曲げ部 13 画像面と反対側の折り曲げ部 14 テーブル 15 駆動装置 16 架台
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラウン管のパネルスカート部に屈曲線
    が形成され、該屈曲線に対して防爆用の環状金属帯枠が
    取り付けられたバンド補強型ブラウン管において、前記
    屈曲線を中心として画像面側に取り付けられた前記環状
    金属帯枠による滑り力と、画像面と反対側に取り付けら
    れた前記環状金属帯枠による滑り力とを略均衡させたこ
    とを特徴とするバンド補強型ブラウン管。
  2. 【請求項2】 ブラウン管のパネルスカート部に屈曲線
    が形成され、該屈曲線に対し、一定の厚みを有する防爆
    用の環状金属帯枠が取り付けられたバンド補強型ブラウ
    ン管において、前記パネルスカート部の前記屈曲線上か
    らの画像面側のパネルスカートの傾きをθ1、環状金属
    帯枠の幅をb1、前記パネルスカート部の前記屈曲線上
    からの画像面と反対側のパネルスカートの傾きをθ2、
    環状金属帯枠の幅をb2とした時、 b1×tanθ1≒b2×tanθ2 を満足するようにしたことを特徴とするバンド補強型ブ
    ラウン管。
  3. 【請求項3】 前記パネルスカート部に取り付けられた
    前記環状金属帯枠の画像面側、及び、画像面と反対側の
    いずれか一方あるいは両方に折り曲げ部を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のバンド補強型ブラウン管。
  4. 【請求項4】 薄板材を環状に折り曲げ、その重合部を
    接合することにより形成した環状金属帯枠の端部の片側
    あるいは両側に折り曲げ部を設けたことを特徴とする環
    状金属帯枠。
JP5298091A 1993-11-29 1993-11-29 バンド補強型ブラウン管及び環状金属帯枠 Pending JPH07153395A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382855B1 (ko) * 1999-02-15 2003-05-09 가부시끼가이샤 도시바 음극선관
KR100396622B1 (ko) * 2000-12-22 2003-09-02 주식회사 엘지이아이 컬러음극선관
KR100470339B1 (ko) * 2002-07-13 2005-02-05 엘지.필립스 디스플레이 주식회사 칼라 음극선관

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KR100396622B1 (ko) * 2000-12-22 2003-09-02 주식회사 엘지이아이 컬러음극선관
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