JPH07153303A

JPH07153303A - 照明器具

Info

Publication number: JPH07153303A
Application number: JP6160480A
Authority: JP
Inventors: Lawrence W Speaker; ローレンス・ウイリアム・スピーカー; George E Kiefer; ジョージ・エドワード・キーファー; Samuel L Baldwin; サミュエル・レオン・ボールドウィン
Original assignee: General Electric Co
Current assignee: General Electric Co
Priority date: 1993-07-14
Filing date: 1994-07-13
Publication date: 1995-06-16
Also published as: EP0634883A1; CA2126003A1; US5400223A

Abstract

(57)【要約】【目的】ガラス破損検出手段をそなえたスポーツ照明
用に適した照明器具を提供する。【構成】反射器２０の閉端の近くに配置された高輝度
光源３０，６０のすくなくとも一部を覆うように配置さ
れ、光源から放出される紫外線をろ波する役目を果たす
光透過性カバー部材２６、線路電力を受けて、光源を付
勢するために線路電力を調節する役目を果たす安定器回
路４０，７０、カバー部材の上に配置され、カバー部材
が無傷のときに電気信号を通過させる役目を果たす導電
性帯板４２、および電気的に安定器回路に結合され、か
つ導電性帯板に接続されていて、ガラス破損状態を示す
導電性帯板の開放状態が発生したとき、安定器回路の電
流をしゃ断して、光源への電力供給を止めるしゃ断手段
５０を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ガラス破損安全停止回
路をそなえたスポーツ照明器具に関するものである。更
に詳しく述べると本発明は、放物面反射器内にアーク管
を配置した改良された測光性能を示すこのようなスポー
ツ照明器具であって、紫外線（ＵＶ）をろ波する強化ガ
ラスのカバーをそなえ、カバーが破損したときに紫外線
の放出が事実上防止されるように光源の動作を確実に停
止するための安全でコスト効率の良い回路を設けたスポ
ーツ照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】スポーツ競技場の座席部分にもれてくる
光の量は最小にしつつ、スポーツ競技場の競技面を一様
かつ効率的に照明するという課題に直面した建築照明設
計者が使用してきた個々の照明器具は、光源の中心軸に
沿う方向に向けられた外側エンベロープの中にアーク管
が配置された大形の光源を使用する種別のものであっ
た。このような器具の光出力パターンは円形であるの
で、これをスポーツ競技場の競技面に向けると、本質的
にだ円形の出力パターンとなり、このようなだ円形のま
わりで光の強度が変化した。この手法には光の使用とも
れる光の量に問題がある。すなわち、競技面を越えて観
客の目に入る光の量、そして最悪の場合にはスポーツ競
技場の領域を越えて周囲の家や店に達する光の量に問題
があった。この器具では反射器の中心軸に沿った光源を
使用し、高い角度で器具を出てこのようなもれる光とな
る光の量はほとんど考慮していなかったので、光源に対
する外側の外被の大きさの制約は重大な考慮すべき事柄
ではなく、このような外被をその中に配置されたアーク
管からの紫外線のろ波のために使用することができた。
この手法は、高輝度光源から放出される紫外線のろ波手
段を提供する上では有効であることがわかったが、光の
利用やもれる光の点では有効ではない。たとえば、だ円
形の光パターンでは競技場面でのパターンの組み合わせ
の効率が良くないので、特定の領域を照明するために必
要とされる実際の器具数を増加する必要があり、またグ
レア（まぶしさ）シールドやルーバのような光を方向付
ける外部の装置を設ける必要がある。１９８８年２月１
６日発行の米国特許第４７２５９３４号には、反射器の
縦軸に沿って配置された外被付きの光源、ならびに所望
の角度より高い出力角度になるような光の方向を変える
ための外部ルーバおよびグレアシールドを使用する器具
が開示されている。「ウルトラスポーツ」（Ｕｌｔｒａ
Ｓｐｏｒｔ）という製品名で現在ゼネラルエレクリック
社（ＧｅｎｅｒａｌＥｌｅｃｔｒｉｃＣｏｍｐａｎ
ｙ）の照明システム事業部から販売されているスポーツ
照明器具は、光出力の効率およびもれる光またはまぶし
さの減少という問題に対する解を提供している。スポー
ツ照明器具の光放出特性を改良しょうとして、本出願人
は新しいスポーツ照明器具を開発し、この新しいスポー
ツ照明器具では放物面反射器内に高輝度光源を使用して
いる。このような光源からの紫外線の放出を防止するた
めに、スポーツ照明器具は紫外線のろ波のために強化ガ
ラスのカバーを使用する。

【０００３】紫外線のろ波のために別個のカバー部材を
使用することによる一つの問題は、たとえば破壊行為に
より、または競技場でのスポーツ行事に関連した事故に
よりカバーが破損して場合、光源が無傷のままで動作し
ているときには、照明器具から紫外線が放出されること
である。したがって、照明器具に対するカバー部材が破
損した場合に、光源が動作し続けて紫外線を放出するこ
とがないようにするための手段を設けることが有益であ
る。この問題を解決する一つの手法は、「アリーナビジ
ョン（ＡｒｅｎａＶｉｓｉｏｎ）」照明器具として知ら
れているスポーツ照明器具に関連するフィリップスライ
ティング（ＰｈｉｌｉｐｓＬｉｇｈｔｉｎｇ）の出版
物に見出すことができる。この手法では、小売り業でド
アおよび窓に使用されている種別の安全ガラスと同様に
カバー部材のガラス材料中に金網格子が配置される。こ
の手法は、ガラスカバーの一体性を確実にし、照明器具
の開放端からガラスカバーが散乱しないようにする点で
は有効であるが、カバーが無傷であるときでも照明器具
からの光出力を阻止した低下させるという悪影響を及ぼ
す。更にこの手法は、破損の際に光出力の動作を中断す
るのではなくて、ガラスカバーをそのままの位置に維持
することを対象としているので、ガラスカバーの一部が
ずれて紫外線が若干漏れるということは起こり得る。し
たがって、ガラスカバーの完全性を継続的に監視する
が、同時に、正規状態のもとでガラスカバーが無傷であ
るときはガラスカバーを通る光出力を低下させないよう
な手法を使用できれば有益であろう。

【０００４】また、ガラスカバーの状態を監視して、光
源に給電するために使用される安定器への論理入力とし
てこのような状態を用いる手法が得られれば、ガラスカ
バーが破損した状態ではランプの動作を確実に停止させ
ることができるということがわかる。したがって、光を
阻止する金網格子を用いる手法以外の何らかの手段によ
り、破損したガラス片の移動を防止することが望ましい
だけでなく、ガラスが破損したいう情報を積極的に使用
して照明器具の安定器に対する動作入力とすることも有
益である。カバーガラスの状態に基づく回路制御を行う
際、このような論理要素を付加するコスト、この論理チ
ェックを行うために必要とされる構成要素の数、および
このような回路の信頼性はかなり重要である。したがっ
て、カバーガラスの完全さを確かめて、ガラスが破損し
た状態では光源の動作停止を確実に行うための回路を、
コスト効率良く、最少の構成要素数で、動作の信頼性が
極めて高くして設けることができれば、有益である。

【０００５】

【発明の概要】本発明は、正常時は紫外線のろ波の役目
を果たすカバーガラスの破損の際に、光源に給電する安
定器回路を不作動にすることにより、カバーガラスが交
換されるまで紫外線の放出を防止するガラス破損検出手
段をそなえたスポーツ照明器具を提供する。本発明のス
ポーツ照明器具のためのガラス破損検出手段は、いかな
る光阻止特性も有すること無く、カバーガラスの完全さ
のチェックを行う。

【０００６】本発明の原理によれば、開端と閉端を持つ
反射器部材をそなえた照明器具であって、反射器部材の
閉端の近くに高輝度光源が配置された照明器具が提供さ
れる。光透過性カバー部材が、反射器部材の開端に配置
され、光源から放出される紫外線をろ波する役目を果た
す。本発明の照明器具には、反射器部材に結合し得る安
定器ハウジングの中に配置された安定器回路が含まれて
いる。安定器回路には、電力を受ける入力部分、および
調整された電力を供給して光源を付勢するように線路電
力を調整する役目を果たす出力部分が含まれている。導
電性帯板がカバー部材上に配置され、導電性帯板はカバ
ー部材が無傷のとき、すなわち破損していないとき、電
気信号が導電性帯板を通過できるようにする役目を果た
す。しゃ断回路が安定器回路に電気的に結合され、しゃ
断回路は導電性帯板を通る電気信号が無いことが検出さ
れてガラス破損状態が示されたときに安定器回路に流入
する電流をしゃ断する役目を果たす。安定器回路の電流
がしゃ断されると、安定器回路内で発生される調整され
た電力が停止されることにより、光源の動作が事実上停
止され、カバー部材が破損状態にあるときに紫外線の放
出が防止される。

【０００７】以下の詳細な説明では、付図を参照する。

【０００８】

【詳しい説明】図１に示すように、スポーツ照明用に特
に適した改良された光放出特性を有し、また本発明のガ
ラス破損検出手段をそなえた照明器具１０は、全体を１
２で表した光学部分、全体を１４で表した安定器部分、
ならびに支持構造１６を含む。支持構造１６は、光学部
分１２を安定器部分１４に物理的に結合する。更に、支
持構造は取付け装置１８に接続される。取付け装置１８
は、据え付けられた環境にあるとき、照明器具１０の下
向きの投射角を設定するための調節手段を提供する役目
を果たす。光学部分１２から安定器部分１４を分離する
ことにより、この２つの部分の間の熱的絶縁が達成され
る。しかし、交互熱絶縁構成を使用する一体ハウジング
構成を使用して安定器部分１４と光学部分１２を形成す
ることもできることが理解されるはずである。更に、安
定器回路を光学部分から遠いところに配置できることも
理解されるはずである。たとえば、安定器回路を収容し
た安定器ハウジングを取付け柱の基部に置き、光学部分
を柱の最上部に置いて、それらの間を通常の電気ケーブ
ルで電気的に接続することもできる。このような照明器
具の両方の構成も、特に本発明のガラス破損検出構成に
関して、本発明に包含されるものと考えられる。

【０００９】光学部分１２は反射器２０を含み、反射器
２０は非金属材料で作ることができ、回転放物面の形で
図示されている。反射器２０は二色性または多膜干渉コ
ーティングが配置されたガラス基板材料を用いて作られ
る。本発明の開示内容を実行する熟練した当業者は、別
の材料で作られた他の反射器を使用することもできる。
たとえば、反射器はだ円形であっても良く、アルミニウ
ムで作ってもよい。ガラス基板と多膜干渉コーティング
を使用する好ましい構成では、反射器２０は光源の発生
する光の約９５％の反射率を達成することができる。こ
れに対してアルミニウムの反射器を使用して通常達成さ
れる値は、７５％から８５％の値である。反射器２０の
形状が放物面状の場合、放物面の一端に開端２２が形成
され、開端２２の反対側に頂端または閉端２４が形成さ
れ、それらの間に中心軸が伸びる。カバー部材２６が開
端２２にはめ込まれ、リング部材２８により反射器２０
に固定される。カバー部材２６は強化ガラスで作られ、
反射器２０内に配置された光源３０から放出される望ま
しくない紫外線をろ波する役目を果たす。カバー部材２
６は成形ホウケイ酸塩ガラス材で形成することができ、
これにより充分な光透過率が得られるとともに、カバー
部材が破損した場合に破損したガラス片の粉砕や空中に
飛び散ることが避けられる。

【００１０】光源３０は、反射器２０の頂端２４に極め
て接近するように反射器部材２０の中に配置される。実
施例の光源３０は、溶融石英で作られた裸アーク管壁を
有し、ハロゲン化金属充てん物の入っているダブルエン
ド型高輝度放電（ＨＩＤ）ランプである。ハロゲン化金
属充てん物は放電状態に励起されることにより、アーク
管の中に細長いアーク放電を生じる。光源３０は、主反
射器部分２０と後部反射器部分２０ａとの間の接合点に
配置されるので、後部反射器部分２０ａを開けたとき、
後ろから光源３０にアクセスすることができる。もちろ
ん、本発明のガラス破損検出手段と共に、他の種別の光
源、および反射器部材に対するこのような光源の他の配
置方向を使用することもできる。そしてこのような変形
は本発明の範囲内にあるものと考えられる。

【００１１】更に図１に示されているように、反射器２
０の上半分に沿って、事実上等間隔の一連のルーバ部材
３２が配置されている。これらのルーバ部材３２によ
り、ルーバ部材が無ければ中心軸に対して大きな角度で
開端２２を出て行く光出力の向きを変えてより小さな角
度とするための手段が得られる。これにより照明設計者
は、まぶしさや、スポーツ競技場の競技面上の領域から
もれる光を減らすことができる。

【００１２】図２に示すように、本発明では、安定器回
路４０にガラス破損検出回路５０を設け、ガラス破損検
出回路５０は、図１のカバー部材２６、および導電性帯
板４２を含む。図示されているように、導電性帯板４２
はカバー部材２６の外周に沿って配置される。単に反射
器２０の開端２２を覆うカバーではなく、光源３０を覆
うように保護外被または保護カバーが使用されている場
合にも、本発明のガラス破損検出手段は同様に有効であ
る。導電性帯板４２は、自動車の後部窓のデフォガ（く
もり取り）の抵抗加熱のために使用されるものと同様な
薄い抵抗性材料の帯板によって形成することができる。
しかし、現在の状況では、導電性帯板４２は加熱素子と
しての役目を果たすものではなく、また導電性帯板４２
はカバー部材２６を通る光出力を阻止しないことが好ま
しいので、このような導電性帯板４２をこのような抵抗
性の材料の非常に薄いコーティングとして形成すれば充
分である。この導電性帯板の抵抗は、充分な導電率があ
るが、大きさと厚さが光出力を阻止しないように選定す
ることができる。この構成では、抵抗が約２０オームの
導電性帯板が選定された。この材料は薄い層として配置
されて、脆弱な性質であるので、カバー部材２６が破損
すると、導電性帯板４２も破損する。更に、導電性帯板
４２は気候条件から遮蔽されるようにカバー部材２６の
内表面上に配置して、より長期間の間、回路５０の残り
の部分に対して強い電気的結合関係を維持することがで
きるようにすることが好ましい。図では導電性帯板４２
がカバー部材２６の外周に配置されているが、このよう
な導電性帯板４２を他の位置に配置して、しかもなおカ
バー部材２６が破損したとき導電性帯板４２も破損する
ようにできることは理解されるはずである。たとえば、
導電性帯板４２は上記の材料の薄いコーティングであ
り、したがって光源３０からの光出力を阻止しないの
で、カバー部材２６の表面を横切って十字形に配置する
ことができる。

【００１３】更に図２に示すように、本発明のガラス破
損検出回路５０をそなえた安定器回路４０は、通常の自
動調整変圧器４６および安定器コンデンサ７４を含んで
いる。もちろん、本発明と共に、通常の変圧器結合構成
のような他の安定器構成を使用することもできることは
理解されるはずである。図２に示すように、本発明のガ
ラス破損検出回路５０は自動調整変圧器４６の一次側す
なわち入力部分４４に配置され、それ自体、入力端子５
２から入力電力を直接受ける。１つの入力端子５２に電
気的に隣接して配置されているのはヒューズ部材５４で
ある。ヒューズ部材５４は回路保護を行うような大きさ
になっている。これにより、以後更に詳しく説明するよ
うにヒューズ部材５４がバイパスされない状態のもとで
は、ガラス破損状態の発生を示すような特定の時間の
間、安定器回路４０の入力部分を介して所定の値を超え
る電流が流れて、ヒューズ部材５４が溶断する。一例と
して、ヒューズ部材５４が約４アンペアで溶断するよう
に定格を定めることができる。これにより、約１００ミ
リ秒より長い時間の間、ヒューズ部材５４に公称定格電
流が流れたとき、ヒューズ部材５４が溶断する。１００
ミリ秒の継続時間が終結する前に、たとえかなり大きな
電流が存在しても、ヒューズ部材５４は熱的に反応しな
い。したがって、安定器回路４０によって７０アンペア
までの初期電流パルスが流される初期状態でも溶断しな
い。もちろん、これらの電流値は代表的なものに過ぎ
ず、本発明の範囲を限定するものではない。ランプの定
格に応じて他の値を使用することができる。ヒューズ５
４に対する電流定格が前に述べたような熱的遅延を考慮
に入れたものでありさえすればよい。

【００１４】抵抗Ｒ１がヒューズ部材５４と直列に接続
され、抵抗Ｒ１は接点部材５６から見た電圧降下を大き
くするように選定された抵抗値を持つ。ヒューズ部材５
４および抵抗Ｒ１と電気的に並列に、リレーコイル５８
に関連する接点部材５６が接続される。抵抗Ｒ１により
接点部材５６両端間の電圧降下が大きくなる。したがっ
て、接点表面に酸化物コーティングが形成されたかも知
れない状況でも、充分な電圧があるので、接点が閉じる
とすぐにヒューズ部材５４から接点部材５６に電流が移
る。接点部材５６は通常開いている。したがって、リレ
ーコイル５８が励磁されないとき、安定器回路４０の入
力部分４４に対する電流はヒューズ部材５４を通って流
れる。このようにして、リレーコイル５８を含むループ
に電流がまだ流れていない安定器回路４０の起動時に、
電流は最初はヒューズ部材５４を通って流れ、これは接
点部材５６が閉じる時まで続く。リレーコイル５８の付
勢によって接点部材５６が閉じると、電流はヒューズ部
材５４ではなくて接点部材５６を通って流れる。接点部
材５６はたとえば約１６アンペアの定格とすることがで
き、約１６ミリ秒で反応することができる。前に述べた
ように、ヒューズ部材５４はそれを通って高電流が流れ
るとき１００ミリ秒以内では熱的に反応しないので、ヒ
ューズ部材５４は高初期電流パルスを扱うことができる
が、接点部材５６は扱えない。初期電流パルスの減少後
で、１００ミリ秒の期間の終了前に、接点部材５６は本
質的にヒューズ部材５４を短絡する。すなわち、接点部
材５６の定格は１６アンペアであるので、７０アンペア
までにもなり得る初期電流パルスを接点部材５６ではな
くてヒューズ部材５４に流すことにより、この大きな初
期電流パルスの存在時に生じ得る溶着から接点部材５６
が保護される。このようにして、ヒューズ部材５４と接
点部材５６は互いに協力的に相互作用することにより、
安定器回路４０の初期状態とその後の動作状態のそれぞ
れに関連する電流状態による損傷から互いに他方を保護
する。ヒューズ部材５４と接点部材５６との間にこの種
別の交差保護構成を使用することにより、高初期電流パ
ルスに適合するように入力部分４４にリレー接点を配置
した場合に使用しなければならないような種別の装置と
比較して、リレーコイル５８および接点部材５６を構成
する装置の大きさ、従ってコストを著しく削減すること
ができる。本発明の接点部材５６およびリレーコイル５
８を構成する装置としては、ポッタ・ブラムフィールド
（ＰｏｔｔｅｒＢｒｕｍｆｉｅｌｄ）またはマグネク
ラフト（Ｍａｇｎｅｃｒａｆｔ）からそれぞれ型番ＲＫ
Ｓ−５ＤＧまたは７６ＵＲＣＰＣＸとして入手できる通
常の低電圧単極リレーを使用することができる。しか
し、他の通常のリレーも同等に動作する。

【００１５】ガラス破損検出回路５０の一部として図２
に示されているようなリレーコイル５８は、導電性帯板
４２、第２の抵抗Ｒ２、ダイオードブリッジ６４、およ
び第２の変圧器６２の二次巻線６０と電気的に直列接続
される。この直列回路では、第２の抵抗Ｒ２を使用し
て、第２の変圧器６２の電圧出力をリレーコイル５８の
所要入力電圧に適合させる。更に、第２の変圧器６２の
交流出力をリレーコイル５８の動作に適した全波直流に
変換するために、ダイオードブリッジ６４が付加されて
いる。変圧器６２の一次巻線６８は安定器回路４０の入
力部分４４に配置される。この第２の変圧器６２は、安
定器回路４０の入力部分４４の電流を検知し、入力部分
４４に電流が流れているときガラス破損検出回路５０に
電流を誘導することによりリレーコイル５８を付勢する
役目を果たす。注目すべきことは、ガラス破損検出回路
５０の中に低電圧信号が形成されるように第２の変圧器
６２の巻線の比が選定されることである。ガラス破損検
出回路が低電圧信号を使用することにより、たとえば図
２の点Ａで、高電圧の場合に生じ得るアークが防止され
る。リレーコイル５８と共に第２の変圧器６２を使用す
ることは、安定器回路４０の入力部分４４からガラス破
損検出回路５０を隔離する役目も果たす。すなわち、接
点部材５６と一次巻線６８が安定器回路４０の入力部分
４４に配置されることにより、入力部分４４に流れる電
流はガラス破損検出回路５０に流れる電流から隔離され
る。リレーコイル５８を継続的に付勢するためのもう一
つの条件は、導電性帯板４２が無傷のままであること、
すなわちカバー部材２６が破損していないことである。
カバー部材２６が破損したことにより導電性帯板４２が
破損した場合には、ガラス破損検出回路５０にはもはや
連続性が無く、リレーコイル５８の付勢が断たれて、接
点部材５６が開く。接点部材５６が開いて、安定器回路
４０の入力部分４４に電流が継続して流れている状態で
は、入力部分４４のこのような定常状態の電流の大きさ
は、前に述べた１００ミリ秒の時間の後にヒューズ部材
５４を溶断するのに充分な大きさである。このように、
接点部材５６が最初開くが、ヒューズ部材５４により電
流がしゃ断されるので、接点部材は電流をしゃ断する必
要は無い。このように入力部分４４の電流がしゃ断され
ると、自動調整変圧器４６を通る電流がしゃ断され、光
源３０の動作が停止される。

【００１６】ガラス破損による光源３０の動作停止後、
照明器具を再始動しょうと場合、ヒューズ部材５４を交
換するとともにカバー部材２６を交換しなければならな
い。このような装置の一方を交換しないで他方を交換し
ても、照明器具１０を再始動するという目標は達成でき
ない。図３では、本発明のガラス破損検出回路５０は安
定器回路７０の出力部分４８に配置される。図３の回路
５０は図２の回路５０と構成が同様であるが、図３の回
路５０が入力端子５２側ではなく、自動調整変圧器４６
の二次巻線から付勢される点で異なる。入力部分４４に
配置されても出力部分４８に配置されてもガラス破損検
出回路５０は同等の機能を果たすが、出力部分４８に配
置する方が好ましい構成であることが理解されるはずで
ある。この出力側の配置により、（ランプ６６の選定さ
れたワット数によって定まるような）二次電流特性だけ
に基づいて構成要素の大きさと許容範囲を選択すること
ができる。入力側の配置を選択した場合には、特定の１
つのワット数のランプを動作させることのできる種々の
公称線路電圧定格に対して、構成要素の値が変化する。

【００１７】本発明の上記の実施例は好ましい実施例を
構成するが、特許請求の範囲に述べられた発明の範囲か
ら逸脱することなくこの実施例に変形を加え得ることは
理解されるはずである。たとえば、ヒューズ部材５４お
よび接点部材５６の電流定格として示された値は例示の
ためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものでは
ない。光源の異なるワット数に適合するようにエネルギ
ー出力に関して安定器回路を変更するとき、図２に示さ
れる構成要素の大きさと時間応答特性の対応する変更は
本発明の範囲を逸脱することなく行えるものと考えられ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理に従って構成されたスポーツ照明
器具の斜視図である。

【図２】本発明の一実施例に従って構成された図１のス
ポーツ照明器具のためのガラス破損検出手段の回路図で
ある。

【図３】本発明の実施例に従って構成された図１のスポ
ーツ照明器具のためのガラス破損検出手段の回路図であ
る。

【符号の説明】

１０照明器具１４安定器部分２０反射器２２反射器の開端２４閉端２６カバー部材３０光源４０安定器回路４２導電性帯板４６自動調整変圧器５０ガラス破損検出回路５２入力端子５４ヒューズ部材５６接点部材５８リレーコイル６０変圧器の二次巻線６２変圧器６６ランプ７０安定器回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ジョージ・エドワード・キーファーアメリカ合衆国、ノースカロライナ州、ヘンダーソンビル、ロビン・レーン、４番 (72)発明者サミュエル・レオン・ボールドウィンアメリカ合衆国、ノースカロライナ州、イー・フラット・ロック、ピー・オー・ボックス431（番地なし)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】開端を有するハウジング部材、上記ハウジング部材の中に配置された高輝度光源、上記光源の少なくとも一部をおおうように配置され、上
記光源から放出される紫外線をフィルタリングする役目
を果たす光透過性カバー部材、線路電力を受けて、このような線路電力を調節し、上記
光源の付勢のための調節された電力を供給する役目を果
たす安定器手段、上記カバー部材上に配置され、上記カバー部材が無傷で
あるとき電気信号を通過させる役目を果たす導電性帯
板、および上記安定器手段に電気的に結合され、かつ上
記導電性帯板に接続されたしゃ断手段であって、上記導
電性帯板の開放状態が発生したとき上記安定器手段の電
流をしゃ断して、上記光源への上記の調節された電力の
供給を停止させるしゃ断手段を含むことを特徴とする照
明器具。
【請求項２】上記ハウジング部材が反射器であり、上
記光源が上記反射器の閉端の近くに配置されている請求
項１記載の照明器具。
【請求項３】上記カバー部材が強化ガラスで作られ
て、上記反射器部材の上記開端をおおうように配置され
る請求項１記載の照明器具。
【請求項４】上記導電性帯板が抵抗性材料の薄いコー
ティングで作られて、上記カバー部材の上記光源に面す
る側に配置され、上記光源からの光出力を阻止しないよ
うな厚さに形成されている請求項１記載の照明器具。
【請求項５】上記抵抗性材料が上記カバー部材の表面
上にスパッタリングにより設けられ、上記カバー部材に
破損が生じた際に上記カバー部材と事実上同時に破損す
るように、上記抵抗性の材料がこわれやすい特性を有し
ている請求項４記載の照明器具。
【請求項６】上記導電性帯板が上記カバー部材の外周
に沿って配置されている請求項３記載の照明器具。
【請求項７】上記安定器手段が入力部分および出力部
分を含み、上記しゃ断手段が上記出力部分に配置されて
いる請求項１記載の照明器具。
【請求項８】上記しゃ断手段が互いに電気的に並列に
配置されたヒューズ部材とリレー接点を含む請求項１記
載の照明器具。
【請求項９】上記しゃ断手段が回路ループを含み、上
記回路ループの中には、上記導電性帯板、上記リレー接
点の動作を制御する役目を果たすリレーコイル、および
上記安定器手段の中に配置された変圧器の二次巻線が直
列電気接続で配置されている請求項８記載の照明器具。
【請求項１０】上記変圧器による変圧器結合および上
記リレーコイルと上記リレー接点との間の結合関係によ
り、上記回路ループが上記安定器手段の電流から隔離さ
れている請求項９記載の照明器具。
【請求項１１】上記ヒューズ部材の電流定格よりかな
り高い初期電流パルスが発生したときに上記ヒューズ部
材の溶断が所定の時間遅延するように、上記ヒューズ部
材の電流定格と熱遅延特性が選定されている請求項８記
載の照明器具。
【請求項１２】上記所定の時間は、その終了前に上記
リレー接点が閉じたとき上記ヒューズ部材がバイパスさ
れて上記ヒューズ部材の溶断が防止されるような長さで
ある請求項１１記載の照明器具。
【請求項１３】上記リレー接点は上記初期電流パルス
の大きさに比べてかなり小さい電流処理能力を持つよう
に選定され、上記初期電流パルスが減衰して定常状態電
流レベルになる時点まで上記リレー接点部材が開状態に
あり、抵抗が上記ヒューズ部材と電気的に直列に、かつ
上記リレー接点部材と電気的に並列に配置されている請
求項１１記載の照明器具。
【請求項１４】ガラス破損検出回路をそなえたランプ
安定器に於いて、線路電力を受ける入力端子、高輝度光源に接続された出力端子、上記入力端子と上記出力端子との間に接続され、上記光
源を付勢するように上記線路電力を調節する役目を果た
す安定器手段、および上記安定器手段に結合されたしゃ
断手段であって、上記光源に関連する安全性を表す信号
が無いことを検出したとき、上記出力端子への電流をし
ゃ断する役目を果たすしゃ断手段を含み、上記しゃ断手段は互いに電気的に並列に配置されたリレ
ー部材とヒューズ部材を含み、上記ヒューズ部材は、所
定の時間の間、溶断しないで高い初期電流パルスを通す
ことができる熱的動作パラメータを有し、上記リレー部
材は上記所定の時間の終了前に上記ヒューズ部材をバイ
パスすることができる閉成速度を有していることを特徴
とするランプ安定器。