JPH0715282Y2

JPH0715282Y2 - モザイク式照光パネル

Info

Publication number: JPH0715282Y2
Application number: JP13737989U
Authority: JP
Inventors: 春樹原; 脩具島; 尚久梅垣
Original assignee: 株式会社ケー・シー・シー・商会
Priority date: 1989-11-28
Filing date: 1989-11-28
Publication date: 1995-04-10
Anticipated expiration: 2004-11-28
Also published as: JPH0377207U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕監視盤などの各種ディスプレイパネルには、モザイク式
照光パネルと称し、第５図に示すように縦横の壁によっ
て碁盤目状の枡路を形成し、個々の枡路に発光ダイオー
ドなどの発光手段を内蔵し必要な記号や図柄の照光表示
を行なう照光ランプユニットや、照光表示を行わないタ
イルを装着して盤面を構成するものが知られている。本
考案は上記照光ランプユニットに対する結電機構に特徴
を有するモザイク式パネル照光パネルに関する考案であ
る。

〔従来の技術〕

モザイク式照光パネルに用いる照光ランプユニットに
は、第６図に示すように発光ダイオードなどの発光手段
を内蔵した筒状本体Ａの前面に所望の象形Ｃを施したア
クリル樹脂などで作った照光板Ｂを嵌着するとともに、
筒状本体Ａをパネル枠Ｄの枡路Ｅに着脱自在としたもの
が知られている。筒状本体に内蔵される発光手段に給電
し、また点滅の制御を行なうために、従来は個々の照光
ランプユニットに対し配線を行なっていた。配線の手段
は各個にソケットＦで接続したり、直接ハンダ付けが行
なわれる。

〔考案が解決しようとする課題〕

モザイク式照光パネルでは、その表示密度がモザイクの
大きさによって制限される。近年、より高度な表示機能
を発揮させるために、例えば一辺の寸法が10mmあるいは
12mmといったようにモザイクを小型化し、一定寸法のパ
ネル面に照光ランプユニットを大量に、かつ高密度に配
列することが要望されるに至った。ところが、従来のも
のでは、多くの照光ランプユニットに対し配線する作
業、特に補修時や全体の仕様を変更する場合などに該当
する配線を探し出し、変換する作業は極めて困難であ
り、かつ配線ミスを生じる可能性が高いという欠点があ
った。

上記、従来技術の欠点に鑑み、本考案は照光ランプユニ
ットの着脱が間違いなく容易に行なうことができるモザ
イク式照光パネルを案出したものである。

〔課題を解決するための手段〕

照光ランプユニット（３）は、枡路（２）に挿入してパ
ネル枠（１）に装着することができるようにし、かつパ
ネル枠後方への突出寸法を一定とする。一方、パネル枠
（１）の一定寸法後方には、各枡路に配置される照光ラ
ンプユニット（３）に対する配線をプリントした基板
（８）を固定し、この基板には各枡路に対応し、かつプ
リントされた配線に接続されるソケット（９）を固定す
る。

〔作用〕

パネル枠の各枡路には照光ランプユニットやタイルを装
着して盤面を構成する。このとき、パネル枠の正面から
所望の枡路に照光ランプユニットを挿入すると、その背
部にあるプラグが基板上のソケットに挿入される。つま
り、パネル枠に照光ランプユニットを装着すると、自ず
と電気的にも接続されることになる。

照光ランプユニットを取り替える場合、あるいは仕様
（配置）そのものを変更する場合も、照光ランプユニッ
トを取り替え、あるいは任意の枡路に新たな照光ランプ
ユニットを装着すると、一々配線作業を行なうまでもな
く電気的に接続されることになる。

〔実施例〕

以下、本考案モザイク式照光パネルの実施例を添付の図
面に基づいて説明する。

第１図に示すように、縦横の壁によって碁盤目状の格子
に形成されるパネル枠（１）の各枡路（２）には、必要
な表示を行なう照光ランプユニット（３）と盲状のタイ
ル（４）を嵌め込んでパネル面を構成する。

照光ランプユニット（３）は、発光ダイオードが内蔵さ
れる筒状本体（3a）の前面に、アクリル樹脂などで作ら
れ所望の象形が施される透光板（５）を着脱自在とし、
象形が照光表示されるものとする。筒状本体（3a）の長
さ、すなわちパネル枠（１）に装着したときに後方へ突
出する寸法は、全ての照光ランプユニットにおいて同一
寸法となるようにし、かつ第３図に示すように、照光ラ
ンプユニットの背部にはプラグ（６）を突出させる。第
３図において、（７）は照光ランプユニットをパネル枠
に係止するために筒状本体に成型された係止爪である。

第１図、第２図に示すように、パネル枠（１）の一定寸
法後方には、各枡路（２）に装着される照光ランプユニ
ットに対する給電の配線をプリントした基板（８）を配
設する。そして、この基板（８）にはパネル枠の枡路に
対応する位置にソケット（９）が固定され、各ソケット
の端子は基板（８）上のプリント配線に電気的に接続さ
れている。パネル枠（１）の一定寸方後方に基板（８）
を固定するには、第２図に示すようにパネル枠（１）の
周囲に型材で作られたフレーム（10）を固定し、このフ
レーム（10）に対し一定寸法の取付部材（11）〔本体フ
レームでよい〕を介して基板（８）を固定する。図示実
施例において、各ソケットは隣接するものとの間に隙間
がある状態で配置されているが、例えば列方向に隙間を
生じない大きさとし、各列間に妄動を防止するスペーサ
を配置しガタ付き防止と強度上の補強とすること、ある
いは、別の補強部材を設けることもできる。

基板（８）の大きさ、すなわち枡路に対応するソケット
（９）を配置する範囲は、パネル枠（１）と全く同じ大
きさ、範囲としてもよいが、一部分であってもよい。つ
まり、一定寸法の大きなパネル面において、少なくとも
照光表示がなされ、あるいは照光表示される可能性のあ
る範囲の後方にのみ基板を配設しておくことも可能であ
る。

次に、基板（８）上にプリントされる配線の具体例につ
いて説明する。

第４図は回路図の一例であり、ｍ行ｎ列のパネル枠に対
応する。基板（８）の表面または裏面のいずれか一方の
面に行方向に連続するｍ本の配線(12₁)〜(12_n)を、表面
または裏面のいずれか他方の面には列方向に連続するｎ
本の配線(13₁)〜(13_m)をそれぞれプリントし、基板
（８）の表面に固定したソケットの一つの端子を表面の
配線に、他の端子を裏面の配線にそれぞれハンダ付にて
固定する。そして、行方向の配線はｍ本の配線を一度に
接続する集合コネクタ（14）により、列方向の配線はｎ
本の配線を一度に接続する集合コネクタ（15）によって
それぞれ電源制御装置に接続する。この回路において、
個々の照光ランプユニットの制御は、各行と、各列の配
線（12），（13）に対する通電および通電の位相制御を
組み合わせる（ダイナミック制御）ことによって複雑な
制御を自在に行なうことができる。図示実施例において
は、各照光ランプユニットに対する配線は所定の行と列
の２つで構成されることになるが、行および列をそれぞ
れ２以上の配線で構成することもできる。この場合は、
１つの照光ランプユニット中に２種以上の発光ダイオー
ド回路を内蔵させ、色彩変更を含めより複雑な制御を行
なうことができる。

〔考案の効果〕

本考案モザイク式照光パネルによれば、パネル枠の正面
から照光ランプユニットを各枡路に着脱するだけで配線
が接続され、一々結線の作業を必要としない。従って、
例え小さなモザイク寸法であって、高密度に配置するも
のであっても、組み立て、補修、仕様の変更が熟練技術
者でなくても間違いなく極めて容易に行なうことができ
る。また、従来のように多くの配線そのものを必要とし
ないため、装置全体を薄く小型化することができるとい
う実益おも有する。

【図面の簡単な説明】添付図面の第１図ないし第４図は、本考案モザイク式照
光パネルの実施例を示すもので、第１図は全体の分解斜視図、第２図は組み立て状態の一部分のみの断面図、第３図は照光ランプユニットの後方斜視図、第４図は回路図、第５図はモザイク式照光パネルの一例を示す一部分のみ
の斜視図、第６図は従来の照光ランプユニットに対する結線の一例
を示す斜視図、である。（１）……パネル枠、（２）……枡路、（３）……照光
ランプユニット、（４）……タイル、（６）……プラ
グ、（８）……基板、（９）……ソケット、（12），
（13）……配線、（14），（15）……コネクタ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】縦横の壁によって碁盤目状の枡路が形成さ
れるパネル枠（１）の各枡路（２）に発光手段を内蔵し
照光表示を行なう照光ランプユニット（３）や照光表示
を行なわないタイル（４）を装着してパネル面を構成す
るモザイク式照光パネルにおいて、パネル枠（１）の一
定寸法後方に各枡路の照光ランプユニットに対する配線
をプリントした基板（８）を配設し、該基板にはパネル
枠の枡路に対応し、かつプリントされた配線に接続され
るソケット（９）を固定するとともに、照光ランプユニ
ットの背部には対応するソケットに嵌入されるプラグ
（６）を突出させたことを特徴とするモザイク式照光パ
ネル。