JPH07152346A - アクティブマトリックス方式tft−lcd - Google Patents

アクティブマトリックス方式tft−lcd

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JPH07152346A
JPH07152346A JP29851393A JP29851393A JPH07152346A JP H07152346 A JPH07152346 A JP H07152346A JP 29851393 A JP29851393 A JP 29851393A JP 29851393 A JP29851393 A JP 29851393A JP H07152346 A JPH07152346 A JP H07152346A
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JP
Japan
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voltage
video signal
shift register
analog switch
data
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JP29851393A
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Atsushi Wada
淳 和田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データドライバの駆動電圧を低下させることが
可能なアクティブマトリックス方式TFT−LCDを簡
単な構成によって提供する。 【構成】シフトレジスタ54(13)は各電源VDD1,V
SS1 (VDD2,VSS2 )に接続され、クロックCK1 (CK2
)に同期にして動作する。各データ線D1 〜Dnの両端
は各データドライバ52,データドライバ11に接続さ
れる。データドライバ11はPMOSトランジスタt1
〜tn から成るアナログスイッチ12とシフトレジスタ
13とから構成される。データドライバ52はNMOS
トランジスタT1 〜Tn から成るアナログスイッチ53
とシフトレジスタ54とから構成される。各クロックCK
1 ,CK2 の周期は同一である。各電源電圧VDD1,VSS1
(VDD2,VSS2 )は、ビデオラインVLからのビデオ信号
の負極性(正極性)における電圧振幅に対応して設定さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブマトリックス
方式TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジス
タ)−LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプ
レイ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、TFTを用いたアクティブマトリ
ックス方式が高精彩なLCDの主流になっている。
【0003】アクティブマトリックス方式は、各画素に
スイッチ素子(画素制御素子)と信号蓄積素子(画素容
量)とを集積し、液晶を準スタティックに駆動する方式
である。すなわち、外部から送られてくるビデオ信号
(データ信号)は、駆動回路(データドライバ)を介し
てLCD内部の配線(データ線)へ転送され、その転送
されたビデオ信号は、各スイッチ素子を介して各信号蓄
積素子に蓄えられるようになっている。
【0004】アクティブマトリックス方式には、スイッ
チ素子として薄膜トランジスタを用いるTFT型と、ダ
イオードを用いるダイオード型とがある。TFT型は、
ダイオード型に比べて製造が困難である反面、高いコン
トラストおよび中間調が容易に得られ、CRTに匹敵す
る高品位なLCDを実現することができるという特徴が
ある。
【0005】TFT型には、半導体材料の違いにより、
ポリシリコンTFTとアモルファスシリコンTFTとが
ある。ポリシリコンTFTはアモルファスシリコンTF
Tに比べ、プロセス温度が高いため基板材料(実用的に
は石英ガラス)や成膜装置に制約があって大面積化が難
しい反面、トランジスタの駆動能力が高くセルフアライ
ン構造であるため微細化に適し、周辺駆動回路(ドライ
バ)をLCDの表示部であるLCDパネル(LCD画素
部)と同一基板に作り込むことができるという特徴があ
る。このドライバとLCDパネルとを同一基板に作り込
んだものは、一般にドライバ内蔵型(ドライバ一体型)
と呼ばれる。
【0006】ここで、各画素にビデオ信号を書き込む方
式(すなわち、TFT−LCDの駆動方法〔走査方
法〕)には、線順次駆動(線順次走査)と点順次駆動
(点順次走査)とがある。線順次駆動は、1水平期間毎
に1走査線(1ゲート配線)分の各画素にビデオ信号を
パラレルに書き込んでいく方式である。一方、点順次駆
動は、1つの画素単位にビデオ信号をシリアルに書き込
んでいく方式である。ドライバ内蔵型では一般に点順次
駆動が用いられる。
【0007】図4に、従来のドライバ内蔵型TFT−L
CDのブロック構成を示す。TFT−LCDパネル(画
素セルアレイ)50には、それぞれ直交する各走査線
(ゲート配線)G1 〜Gn と各データ線(ドレイン配
線)D1 〜Dn とが備えられている。
【0008】各走査線G1 〜Gn はゲートドライバ51
に接続され、走査信号(ゲート信号)が印加されるよう
になっている。一方、各データ線D1 〜Dn はデータド
ライバ(ドレインドライバ)52に接続されている。
【0009】データドライバ52は、Nチャネル・サン
プリングトランジスタ群から成るアナログスイッチ53
と、そのアナログスイッチ53をオンオフ制御するシフ
トレジスタ54とから構成されている。シフトレジスタ
54には高電位側電源VDDおよび低電位側電源VSSから
電源供給がなされ、クロックラインCKからのクロックCK
に同期にして動作するようになっている。そして、外部
からビデオラインVLを介して送られてくるビデオ信号
は、シフトレジスタ54によってオン制御されたアナロ
グスイッチ53を介して各データ線D1 〜Dn に印加さ
れる。
【0010】図5に、図4に示す従来のドライバ内蔵型
TFT−LCDの要部回路を示す。各画素セル61は、
前記信号蓄積素子としての補助(蓄積)容量CSとTFT
62と液晶セルLCとから構成されている。すなわち、各
走査線G1 〜Gn には各TFT62のゲート電極が接続
され、各データ線D1 〜Dn には各TFT62のドレイ
ン電極が接続されている。各TFT62のソース電極に
は、液晶セルLCと補助容量CSとが接続されている。そし
て、補助容量CSの一方の電極には定電圧VRが印加され
ている。また、液晶セルLCにおいて、TFT62と接続
された側の電極は表示電極と呼ばれ、反対側の電極は共
通電極と呼ばれる。共通電極には全画素セル61に共通
な電圧Vcom が印加されている。
【0011】このような構造の各画素セル61が集合し
て、TFT−LCDパネル50が構成されている。尚、
図5においては、図が煩雑になって見にくくなるのを防
ぐため、1つの画素セル61についてだけ上記各符号を
付してある。
【0012】各データ線D1 〜Dn は、アナログスイッ
チ53を構成するNチャネル・サンプリングトランジス
タ群の各NMOSトランジスタT1 〜Tn を介してビデ
オラインVLに接続されている。各NMOSトランジスタ
T1 〜Tn のゲート電極は、シフトレジスタ54の出力
バッファである各インバータI1 〜In の出力に接続さ
れている。
【0013】次に、このように構成されたドライバ内蔵
型TFT−LCDの点順次駆動について説明する。ま
ず、ゲートドライバ51により、各走査線G1 〜Gn の
内の1本だけが選択され、走査信号が印加されて立ち上
げられる。この1本の走査線G1 〜Gn が立ち上げられ
ている期間が、1水平期間である。
【0014】1水平期間において、シフトレジスタ54
はクロックCKに同期したシフト動作を行う。従って、各
インバータI1 〜In から順番にHレベル(=VDD)の
出力信号が出力される。それに伴って、各NMOSトラ
ンジスタT1 〜Tn が順番にオンしてゆき、各データ線
D1 〜Dn が1本ずつ順番に選択される。すると、ビデ
オラインVLからのビデオ信号は、オンしたNMOSトラ
ンジスタT1 〜Tn を介して選択されたデータ線D1 〜
Dn へ送られる。そのため、選択された走査線G1 〜G
n およびデータ線D1 〜Dn の交点の画素セル61に対
して、ビデオ信号が書き込まれる。その結果、1水平期
間において、選択された1本の走査線G1 〜Gn に接続
される各画素セル61に対して順番にビデオ信号が書き
込まれる。
【0015】各画素セル61に対してビデオ信号が書き
込まれるしくみは、以下のようになっている。すなわ
ち、TFT62のゲート電極(走査線G1 〜Gn )に正
電圧が印加されると、TFT62がオンして、データ線
D1 〜Dn に印加された電圧(ビデオ信号)で液晶セル
LCおよび補助容量CSが充電される。一方、TFT62の
ゲート電極に正電圧が印加されていない期間には、TF
T62がオフして、その時点でデータ線D1 〜Dn に印
加されていた電圧(ビデオ信号)が液晶セルLCおよび補
助容量CSによって保持される。従って、書き込みたい電
圧(ビデオ信号)をデータ線D1 〜Dn に与えて走査線
G1 〜Gn の電圧を制御することにより、各画素セル6
1の液晶セルLCおよび補助容量CSに任意の電圧を保持さ
せておくことができる。この保持電圧に応じて液晶セル
LCの透過率が変化し、画像が表示される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶セルLC
に印加する電圧は交流電圧としなければならない。なぜ
なら、液晶セルLCに直流電圧を印加し続けると、液晶に
含まれるイオン性不純物が電極に集まって液晶に正しい
電圧を印加できなくなり、ディスプレイとして機能しな
くなるためである。
【0017】液晶セルLCを交流で駆動するためには、液
晶セルLCの各電極に印加する電圧の極性を一定周期毎に
反転させなければならない。この方法として、コモン対
称駆動法とコモン反転駆動法とがある。コモン対称駆動
法は、液晶セルLCの共通電極に印加される共通電圧Vco
m を一定値(≒センター電圧Vsig-c )に固定した上
で、表示電極の電圧(≒ビデオ信号)を共通電圧Vcom
に対して対称になるように変化させる方法である。コモ
ン反転駆動法は、共通電圧Vcom と表示電極の電圧とを
交互に反転させる方法である。
【0018】ドライバ内蔵型TFT−LCDの点順次駆
動では一般に、制御が簡単なコモン対称駆動法が用いら
れる。しかし、コモン対称駆動法では、1水平期間内に
おいて各画素セル61の液晶セルLCの両電極間に印加す
べき電圧(映像信号電圧Vsig )の振幅に対して、液晶
セルLCの表示電極の電圧(≒ビデオ信号)の振幅が2倍
以上になるという問題がある。
【0019】例えば、ビデオ信号のタイムチャートが図
6に示すようになっている場合を考えてみる。ビデオ信
号は、センター電圧Vsig-c (≒共通電圧Vcom )に対
して映像信号電圧Vsig の振幅分だけ正負に変移する。
この例では、Vsig-c =5.5 V、±Vsig =±5 Vとし
てある。但し、実際のビデオ信号は、センター電圧Vsi
g-c から正負に所定の電圧範囲内(この例では、±1.5
V)では変移させない。そのため、ビデオ信号の電圧振
幅は、負極性において0.5 〜4 V、正極性において7 〜
10.5Vになる。
【0020】従って、映像信号電圧Vsig (≒1水平期
間内において各画素セル61に印加すべき電圧)の振幅
が0 〜5 Vであるのに対し、ビデオ信号(≒液晶セルLC
の表示電極の電圧)の電圧振幅は0 〜10.5Vと2倍以上
になっている。
【0021】また、点順次駆動は高速で行われることか
ら、高速性を確保するため、ビデオ信号に所定のマージ
ンΔ1 を加えておかなければならない。また、各NMO
SトランジスタT1 〜Tn の閾値電圧分の電圧降下を補
正するためには、ビデオ信号に所定のマージンΔ2 を加
えておかなければならない。
【0022】従って、それらのマージンΔ(=Δ1 +Δ
2 )=5.5 Vを加えると、ビデオ信号の電圧振幅は0 〜
16Vになり、映像信号電圧Vsig の振幅の3倍以上にな
ってしまう。
【0023】このように、ビデオ信号の電圧振幅が映像
信号電圧Vsig の振幅より大幅に大きくなるため、シフ
トレジスタ54の出力電圧(インバータI1 〜In の出
力電圧)の振幅もそれに合わせて大きくしなければなら
ない。つまり、シフトレジスタ54へ供給する電源電圧
(高電位側電源電圧VDDから低電位側電源電圧VSSを差
し引いたもの;VDD−VSS)を、ビデオ信号の電圧振幅
に対応して高くしなければならない。例えば、図5に示
す例では、低電位側電源VSS=0 V、高電位側電源VDD
=16Vとし、電源電圧(VDD−VSS)=16Vにしなけれ
ばならない。
【0024】しかし、シフトレジスタ54の電源電圧
(VDD−VSS)が高くなることは、消費電力の増大につ
ながる。また、電源電圧が高くなると、シフトレジスタ
54を構成する各デバイスの耐圧を高くしなければなら
ず、各デバイスの微細化が阻害される上に信頼性が低下
する。
【0025】加えて、シフトレジスタ54の出力電圧の
振幅が大きくなると、アナログスイッチ53を構成する
各NMOSトランジスタT1 〜Tn の微細化も阻害され
ることになる。
【0026】そこで、シフトレジスタ54とアナログス
イッチ53との間にレベルコンバータを設け、シフトレ
ジスタ54の電源電圧を低くする方法が提案された。し
かし、この方法でも、シフトレジスタ54の出力電圧の
振幅は小さくならないため、アナログスイッチ53を構
成する各NMOSトランジスタT1 〜Tn の微細化は阻
害されることになる。また、高速動作を要求されるデー
タドライバ52内にレベルコンバータを設けることは、
回路の複雑化により不要な信号遅延を招く原因となるた
め好ましくない。さらに、ドライバ内蔵型TFT−LC
Dでは、データドライバ52が故障するとディスプレイ
として機能しなくなってしまうため、歩留りを考慮する
と、データドライバ52の内部回路を複雑化することは
できるだけ避ける必要がある。
【0027】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、データドライバの駆動
電圧を低下させることが可能なアクティブマトリックス
方式TFT−LCDを簡単な構成によって提供すること
にある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、スイッチ素子
としてTFTを用いた画素セルに接続された複数のデー
タ線と、ビデオラインからのビデオ信号を各データ線に
転送するNチャネル・サンプリングトランジスタ群から
成る第1のアナログスイッチと、第1のアナログスイッ
チを制御する第1のシフトレジスタとから構成される第
1のデータドライバと、ビデオラインからのビデオ信号
を各データ線に転送するPチャネル・サンプリングトラ
ンジスタ群から成る第2のアナログスイッチと、第2の
アナログスイッチを制御する第2のシフトレジスタとか
ら構成される第2のデータドライバとを備え、第1のデ
ータドライバはビデオ信号の負極性における電圧振幅に
対応した電源電圧で動作し、第2のデータドライバはビ
デオ信号の正極性における電圧振幅に対応した電源電圧
で動作し、第1および第2のシフトレジスタは同期動作
を行うことをその要旨とする。
【0029】
【作用】従って、本発明によれば、ビデオ信号が負極性
のときには第1のデータドライバが動作し、ビデオ信号
が正極性のときには第2のデータドライバが動作して、
データ線の駆動が行われる。つまり、ビデオ信号の極性
に応じて、第1または第2のデータドライバを使い分け
ることができる。そのため、第1または第2のデータド
ライバの駆動電圧(すなわち、第1または第2シフトレ
ジスタの電源電圧)を、それぞれ低下させることができ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。尚、本実施例において、図4〜図6に
示した従来例と同じ構成部材については符号を等しくし
てその詳細な説明を省略する。
【0031】図1に、本実施例のドライバ内蔵型TFT
−LCDのブロック構成を示す。本実施例において、図
4に示した従来例と異なるのは以下の点だけである。 シフトレジスタ54には高電位側電源VDD1 および低
電位側電源VSS1 から電源供給がなされ、クロックライ
ンCK1 からのクロックCK1 に同期にして動作するように
なっている。
【0032】各データ線D1 〜Dn の一端はデータド
ライバ(ドラインドライバ)52に接続され、他端はデ
ータドライバ(ドレインドライバ)11に接続されてい
る。。
【0033】データドライバ11は、Pチャネル・サン
プリングトランジスタ群から構成されるアナログスイッ
チ12と、そのアナログスイッチ12をオンオフ制御す
るシフトレジスタ13とから構成されている。シフトレ
ジスタ13には高電位側電源VDD2 および低電位側電源
VSS2 から電源供給がなされ、クロックラインCK2 から
のクロックCK2 に同期にして動作するようになってい
る。
【0034】各クロックCK1 ,CK2 の電圧振幅は電源
電圧に対応している。すなわち、クロックCK1 の電圧振
幅はVSS1 〜VDD1 であり、クロックCK2 の電圧振幅は
VSS2 〜VDD2 である。しかし、各クロックCK1 ,CK2
の周期は同一である。
【0035】そのため、外部からビデオラインVLを介し
て送られてくるビデオ信号は、シフトレジスタ54によ
ってオン制御されたアナログスイッチ53を介して各デ
ータ線D1 〜Dn に印加されるだけでなく、シフトレジ
スタ13によってオン制御されたアナログスイッチ12
を介して各データ線D1 〜Dn に印加される。
【0036】高電位側電源電圧VDD1 および低電位側
電源電圧VSS1 は、ビデオ信号の負極性における電圧振
幅に対応して設定されている。また、高電位側電源電圧
VDD2 および低電位側電源電圧VSS2 は、ビデオ信号の
正極性における電圧振幅に対応して設定されている。
【0037】図2に、本実施例のドライバ内蔵型TFT
−LCDの要部回路を示す。本実施例において、図5に
示した従来例と異なるのは以下の点だけである。 (1) 各データ線D1 〜Dn は、アナログスイッチ12を
構成するPチャネル・サンプリングトランジスタ群の各
PMOSトランジスタt1 〜tn を介してビデオライン
VLに接続されている。
【0038】(2) 各PMOSトランジスタt1 〜tn の
ゲート電極は、シフトレジスタ13の出力バッファであ
る各インバータi1 〜in の出力に接続されている。次
に、このように構成された本実施例の点順次駆動につい
て説明する。
【0039】まず、ゲートドライバ51により、各走査
線G1 〜Gn の内の1本だけが選択され、走査信号が印
加されて立ち上げられる。この1本の走査線G1 〜Gn
が立ち上げられている期間が、1水平期間である。
【0040】1水平期間において、各シフトレジスタ5
4,13は各クロックCK1 ,CK2 に同期したシフト動作
を行う。ここで、各クロックCK1 ,CK2 の周期は同一で
ある。従って、各インバータI1 〜In から順番にHレ
ベル(=VDD1 )の出力信号が出力されるのと同時に、
各インバータi1 〜in から順番にLレベル(=VDD2
)の出力信号が出力される。
【0041】このとき、ビデオラインVLからのビデオ信
号がVSS1 〜VDD1 の範囲内にある場合には、Hレベル
の出力信号が出力されたインバータI1 〜In に対応す
るNMOSトランジスタT1 〜Tn がオンする。一方、
ビデオラインVLからのビデオ信号がVSS2 〜VDD2 の範
囲内にある場合には、Lレベルの出力信号が出力された
インバータi1 〜in に対応するPMOSトランジスタ
t1 〜tn がオンする。つまり、ビデオラインVLからの
ビデオ信号が、VSS1 〜VDD1 の範囲内にあるときには
アナログスイッチ53が動作し、VSS2 〜VDD2 の範囲
内にときにはアナログスイッチ12が動作する。
【0042】そして、両インバータI1 〜In (または
i1 〜in )から順番にH(またはL)レベルの出力信
号が出力されるのに伴い、アナログスイッチ53(また
は12)が動作して各トランジスタT1 〜Tn (または
t1 〜tn )が順番にオンしてゆき、各データ線D1 〜
Dn が1本ずつ順番に選択される。
【0043】すると、ビデオラインVLからのビデオ信号
は、オンしたトランジスタT1 〜Tn ,t1 〜tn を介
して選択されたデータ線D1 〜Dn へ送られる。そのた
め、選択された走査線G1 〜Gn およびデータ線D1 〜
Dn の交点の画素セル61に対して、ビデオ信号が書き
込まれる。その結果、1水平期間において、選択された
1本の走査線G1 〜Gn に接続される各画素セル61に
対して順番にビデオ信号が書き込まれる。
【0044】例えば、ビデオ信号のタイムチャートが図
3に示すようになっている場合を考えてみる。この例に
おけるビデオ信号の変移は、図6のそれと同じである。
つまり、ビデオ信号は、センター電圧Vsig-c (≒共通
電圧Vcom )に対して映像信号電圧Vsig の振幅分だけ
正負に変移し、実際の電圧振幅は、負極性において0.5
〜4 V、正極性において7 〜10.5Vになる。
【0045】また、各電源電圧は、VSS1 =0 V、VDD
1 =8 V、VSS2 =3 V、VDD2 =11Vに設定されてい
る。つまり、シフトレジスタ54へ供給される電源電圧
(VDD1 −VSS1 )=8 V、シフトレジスタ13へ供給
される電源電圧(VDD2 −VSS2 )=8 Vになってい
る。
【0046】そのため、ビデオ信号が負極性(0.5 〜4
V)のときにはアナログスイッチ53が動作し、正極性
(7 〜10.5V)のときにはアナログスイッチ12が動作
する。
【0047】ここで、ビデオ信号の負極性における電圧
振幅に対して、VSS1 は−側に0.5V(=0 −0.5 )、
VDD1 は+側に4 V(=8 −4 )のマージンが設けてあ
る。これは、各NMOSトランジスタT1 〜Tn の閾値
電圧分の電圧降下を補正するためであると共に、高速性
を確保するためである。
【0048】一方、ビデオ信号の正極性における電圧振
幅に対して、VSS2 は−側に4 V(=7 −3 )、VDD2
は+側に0.5 V(=11−10.5)のマージンが設けてあ
る。これは、各PMOSトランジスタt1 〜tn の閾値
電圧分の電圧降下を補正するためであると共に、高速性
を確保するためである。
【0049】このように、本実施例においては、Nチャ
ネル・サンプリングトランジスタ群から構成されるアナ
ログスイッチ53を備えたデータドライバ52に加え
て、Pチャネル・サンプリングトランジスタ群から構成
されるアナログスイッチ12を備えたデータドライバ1
1を設けている。そして、各データドライバ52,11
の各シフトレジスタ54,13の電源電圧(すなわち、
各データドライバ52,11の駆動電圧)を、ビデオ信
号の電圧振幅に合わせて適宜に設定している。これによ
り、ビデオ信号が負極性のときにはデータドライバ52
が動作し、正極性のときにはデータドライバ11が動作
して、データ線D1 〜Dn の駆動が行われる。
【0050】つまり、本実施例においては、ビデオ信号
の極性に応じて、2つのデータドライバ52,11を使
い分けている。従って、本実施例によれば、シフトレジ
スタ54の電源電圧(VDD1 −VSS1=8 V)およびシ
フトレジスタ13の電源電圧(VDD2 −VSS2 =8 V)
を、従来のシフトレジスタ54の電源電圧(VDD−VSS
=16V)の半分にすることができる。
【0051】その結果、シフトレジスタ54の消費電力
を低減することができる。また、シフトレジスタ13の
消費電力が増大することはない。そして、各シフトレジ
スタ54,13を構成する各デバイスの耐圧を低くする
ことができ、各デバイスを微細化した上で信頼性を向上
させることができる。
【0052】加えて、シフトレジスタ54の出力電圧の
振幅(=シフトレジスタ54の電源電圧;VDD1 −VSS
1 )が小さくなることにより、アナログスイッチ53を
構成する各NMOSトランジスタT1 〜Tn を微細化す
ることができる。同様に、シフトレジスタ13の出力電
圧の振幅(=シフトレジスタ13の電源電圧;VDD2−
VSS2 )は小さいため、アナログスイッチ12を構成す
る各PMOSトランジスタt1 〜tn を微細化すること
ができる。
【0053】このように、本実施例では、同じような構
成の2つのデータドライバ52,11を設けるだけの簡
単な構成により、各データドライバ52,11の駆動電
圧(各シフトレジスタ54,13の電源電圧)を低下さ
せることができる。また、各データドライバ11,52
の一方が動作しているときには他方が動作しないため、
誤動作を起こす恐れがない。従って、インターフェース
回路についても基本的に従来どおりで構わず、図示以外
の外部回路が複雑化することもない。
【0054】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように実施してもよい。 1)ドライバ内蔵型ではないTFT−LCDに適用して
もよい。
【0055】2)各クロックラインCK1,CK2 を、それぞ
れ相補的な2 本のクロックライン(CK1 とバーCK1 、CK
2 とバーCK2 )によって構成してもよい。 3)各クロックラインCK1,CK2 を1つのクロックライン
にまとめ、クロックの電圧振幅をVSS1 〜VDD2 として
もよい。
【0056】4)ビデオラインVLを各データドライバ1
1,52毎に専用化してもよい。 5)ビデオラインVLを複数本設けて負荷が少なくなるよ
うにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ータドライバの駆動電圧を低下させることが可能なアク
ティブマトリックス方式TFT−LCDを簡単な構成に
よって提供することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例のドライバ内蔵型
TFT−LCDのブロック構成図である。
【図2】一実施例のドライバ内蔵型TFT−LCDの要
部回路図である。
【図3】一実施例におけるビデオ信号のタイムチャート
である。
【図4】従来のドライバ内蔵型TFT−LCDのブロッ
ク構成図である。
【図5】従来のドライバ内蔵型TFT−LCDの要部回
路図である。
【図6】従来例におけるビデオ信号のタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
11 第2のデータドライバ 12 第2のアナログスイッチ 13 第2のシフトレジスタ 52 第1のデータドライバ 53 第1のアナログスイッチ 54 第1のシフトレジスタ 61 画素セル 62 TFT D1 〜Dn データ線 VL ビデオライン T1 〜Tn Nチャネル・サンプリングトランジスタ群
の各NMOSトランジスタ t1 〜tn Pチャネル・サンプリングトランジスタ群
の各PMOSトランジスタ VDD1,VDD2 高電位側電源電圧 VSS1,VSS2 低電位側電源電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ素子としてTFT(62)を用
    いた画素セル(61)に接続された複数のデータ線(D
    1 〜Dn )と、 ビデオライン(VL)からのビデオ信号を各データ線(D
    1 〜Dn )に転送するNチャネル・サンプリングトラン
    ジスタ群(T1 〜Tn )から成る第1のアナログスイッ
    チ(53)と、第1のアナログスイッチ(53)を制御
    する第1のシフトレジスタ(54)とから構成される第
    1のデータドライバ(52)と、 ビデオライン(VL)からのビデオ信号を各データ線(D
    1 〜Dn )に転送するPチャネル・サンプリングトラン
    ジスタ群(t1 〜tn )から成る第2のアナログスイッ
    チ(12)と、第2のアナログスイッチ(12)を制御
    する第2のシフトレジスタ(13)とから構成される第
    2のデータドライバ(11)とを備え、第1のデータド
    ライバ(52)はビデオ信号の負極性における電圧振幅
    に対応した電源電圧(VDD1 −VSS1 )で動作し、第2
    のデータドライバ(21)はビデオ信号の正極性におけ
    る電圧振幅に対応した電源電圧(VDD2 −VSS2)で動
    作し、第1および第2のシフトレジスタ(54,13)
    は同期動作を行うことを特徴とするアクティブマトリッ
    クス方式TFT−LCD。
JP29851393A 1993-11-29 1993-11-29 アクティブマトリックス方式tft−lcd Pending JPH07152346A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000010526A (ja) * 1998-06-19 2000-01-14 Toshiba Corp 表示装置
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