JPH07151659A - 組織標本の処理方法 - Google Patents

組織標本の処理方法

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JPH07151659A
JPH07151659A JP5228017A JP22801793A JPH07151659A JP H07151659 A JPH07151659 A JP H07151659A JP 5228017 A JP5228017 A JP 5228017A JP 22801793 A JP22801793 A JP 22801793A JP H07151659 A JPH07151659 A JP H07151659A
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JP
Japan
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solution
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sample
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JP5228017A
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Fukuko Ro
福江 呂
Kafuku Chin
家福 陳
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GIYOUSEIIN KOKKA KAGAKU IINKAI
GYOSEIIN KOKKA KAGAKU IINKAI
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GIYOUSEIIN KOKKA KAGAKU IINKAI
GYOSEIIN KOKKA KAGAKU IINKAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理槽の圧力を一定に保持し、入れ換え溶液
を徐々に標本溶液に注入して組織標本の萎縮変形を起こ
さない処理方法を提供すること。 【構成】 本発明は、蠕動ポンプ(peristati
c pump)の圧縮あるいは吸い出しを利用し、処理
槽において一定の圧力を保持し、入れ換え溶液Saを攪
拌中の標本溶液Soに注入し、余った混合溶液を排水瓶
に流入させて標本溶液の濃度を漸次増加させるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組織学および病理診断
の広い分野において、有用な組織標本の処理方法に関す
るもので、特に、処理槽の圧力を一定に保持し、入れ換
え溶液を徐々に標本溶液に注入して組織標本の萎縮変形
を起こさない処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡や走査電子顕微鏡による観察
のための従来の標本処理方法は、まず組織や細胞の標本
を脱水し、包理剤に包理した後硬化させ、切片を切り取
るものである。この方法において、溶液と包理剤の交換
は、段階式(stepwise)に濃度を変化させる方
法が使用されている。通常使用される濃度の変化は70
%→90%→100%であり、濃度の変化率が比較的大
きいため、容易に標本の萎縮変形を生じやすい。そのた
め、濃度変化の段階を細分化し、例えば20%→40%
→60%→80%→90%→100%のようにしてい
る。
【0003】上記従来の段階式の標本処理方法には、パ
ラフィン包理方法、電子顕微鏡観察用の包理方法、およ
び走査式顕微鏡観察用の包理方法等がある。この標本処
理方法においては、標本溶液を撹拌して溶液の交換を速
める必要がある。以下、これら従来の標本処理方法の詳
細である。 (イ)パラフィン包理方法: (1) 標本を10%のホルマリン溶液に2時間漬けること
により固定する。 (2) 固定した標本を70%アルコールに2時間漬ける (3) 〃 90% 〃 2 〃 (4) 〃 90% 〃 1 〃 (5) 〃 100% 〃 1 〃 (6) 〃 100% 〃 1 〃 (7) 〃 100% トルエン1 〃 (8) 〃 100% トルエン1 〃 (9) 〃 60℃のパラフィンに漬けて2時間置く (10) 〃 (11) 〃 1時間半 (12)包理、硬化、切片後顕微鏡で観察 (ロ)電子顕微鏡による観察用の包理方法: (1) 標本は2.5%グルタルアルデヒド(glutar
aldehyde)液で2時間固定した後、緩衝液で洗
い、四酸化オスミウム(化学式1)で30分間固定す
る。 (2) 固定した標本は40%アルコールに漬けて10分間置く (3) 〃 70% 〃 10分間〃 (4) 〃 90% 〃 10分間〃 (5) 〃 100% 〃 10分間〃 (6) 〃 100% 〃 10分間〃 (7) 〃 100% 〃 10分間〃 (8) 1:1のspurr/アルコールに漬けて15分間置く (9) 3:1の 〃 15分間〃 (10)100%のspurrに漬けて15分間置く (11) 〃 60分間〃 (12)包理、硬化、切片し電子顕微鏡で観察 (ハ)走査電子顕微鏡による観察用の包理方法: (1) 標本は2.5%グルタルアルデヒド(glutar
aldehyde)液に2時間漬けて固定したのち緩衝
液で洗う。 (2) 固定した標本は40%アルコールに漬けて10分間漬ける (3) 〃 70% 〃 10分間〃 (4) 〃 90% 〃 10分間〃 (5) 〃 100% 〃 10分間〃 (6) 〃 100% 〃 10分間〃 (7) 〃 100%アセトン(Acetone)に置いて1時間 (8) 〃 100% 〃 1時間 (9) 臨界点の温度で乾燥する。 (10)走査電子顕微鏡で観察する。
【0004】上記3つの標本処理方法は、いずれも小さ
い細胞の処理方法として適しており、しかも細胞は細胞
骨格(cytoskeleton)により支持されてい
るため、標本の萎縮変形は見られない。しかし、胚胎な
どの比較的体積が大きな組織の標本を作る場合には、脱
水処理が難しく、変形し易いことが知られている。ま
た、同一種類の溶液を異なる濃度でいくつも用意しなけ
ればならない。一方、図2に示されるように、漸次濃度
を変化させる方法は、高速液体クロマトグラフィー(H
PLC)などの生化学処理に適さない。なぜならば、組
織標本は構造が緻密で厚みを有するため、外表の濃度が
変化してもすぐには組織標本内部に浸透しない。このた
め漸次濃度変化させる方法は組織標本処理には適しない
とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各濃度の包
理溶液を用意する必要がなく、漸次標本溶液の濃度を変
化させることができ、標本の萎縮変形を起こさない、組
織標本の処理方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図3、4及び5に示され
るように、本発明は、蠕動ポンプ(peristati
c pump)の圧縮あるいは吸い出しを利用し、処理
槽において一定の圧力を保持し、入れ換え溶液Saを攪
拌中の標本溶液Soに注入し、余った混合溶液を廃水瓶
に流入させて標本溶液の濃度を漸次増加させるものであ
る。
【0007】本発明は圧縮方法(図3)と吸い出し方法
(図4)および密閉式の方法(図5)があるが、そのう
ち圧縮方法(図3)は、蠕動ポンプの圧縮空気により処
理槽における一定の圧力を保持し、入れ換え溶液Saを
攪拌中の標本溶液Soに徐々に注入し、溢れた混合溶液
を廃水瓶に流入させて標本溶液の濃度を漸次増加させる
ものである。そのうちV1、V2、V3、V4はバルブ
であり、溶液の入れ換えを円滑に行うために設ける。特
に、V4は容器O中の溶液を完全に流出させ、速やかに
標本溶液の交換を行うために設ける。
【0008】本発明の処理方法において、密閉式の方法
を使用する場合(図5)は、バルブV3を省くことがで
きる。また、バルブV3を利用して容器Oの有効体積V
oまたは液面高度を調節して直接バルブV4から廃液を
流出させてもよい。なお、この様な容器Oの有効体積V
oの調節は、標本の数量や体積に従って行い、試剤の使
用を節約できる。
【0009】本発明の吸い出し方法(図4)は、蠕動ポ
ンプの吸い出した空気により処理槽における一定の吸い
出し力を保持し、入れ換え溶液Saを攪拌中の標本溶液
Soに徐々に注入し、余った混合溶液を廃水瓶に吸い出
すものである。
【0010】
【作用】本発明の圧縮方法および吸い出し方法による容
器O中の濃度変化は図6、図7に示される通りであり、
濃度は後述の数式1により算出したものである。なお、
X軸の目盛りは1分あるいは1単位時間を表す。また注
入速度Rは、原始溶液の体積Voに対する相対値で表
す。
【数1】 なお、数式1において、 Vo:容器Oの有効使用体積 Va:容器Aの有効使用体積 Vt:時間t後の容器Aから容器Oに注入した入れ換え
溶液Saの注入量 Ca:入れ換え容器Saの濃度 Ct:時間t後(Vt量注入後)の容器O中の混合溶液
の濃度 であり、VtおよびVoを式1に代入することによりC
tが得られる。
【0011】図6に示されるように、入れ換え溶液の注
入速度を変化させ、濃度変化曲線を変化させることがで
きる。すなわち、注入速度がゆっくりになるほど、初期
の曲線の傾斜度(Slope)は低い。
【0012】図7は本発明の方法において、速度RをV
o/200とした場合の標本溶液の濃度変化の状態を示
しており、濃度は滑らかな曲線を描いて徐々に変化して
いることがわかる。以下の表1は、数式1によって得ら
れた数値を表にしたものであり、Voの何倍の容積の入
れ換え溶液Saを注入すれば容器O中の混合溶液の濃度
が入れ換え溶液Saの濃度に近くなるかを示す。 表 1 Vt/Vo Ct 1.0 63.21% 1.5 77.68% 2.0 86.46% 2.5 91.79% 3.0 95.02% 3.5 96.98% 4.0 98.16% 4.5 98.88% 5.0 99.32% 5.5 99.59% 6.0 99.75% 6.5 99.84% 7.0 99.90% 表1から判断して、容器A中の溶液の体積VaはVoの
3倍程度とし、濃度が95%に達した後は、容器O中の
溶液を完全に吸い出して、その後100%のSa溶液を
注入して完全に溶液入れ換えの目的を達するのがよい。
さらに、100%のSa溶液への入れ換えを2回あるい
はそれより多く行うことで入れ換えをさらに確実に行う
ことができる。また、密閉系統を使用する場合にはバル
ブV3を省き、直接V4から廃液を流出させる。またV
oの体積を標本の数量や体積に従って調節することによ
り、試剤を節約することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例1、すなわちパラフィ
ン包理方法のステップを述べる。 (1) 標本を10%のホルマリン溶液中に入れて固定保存
する。2時間以下漬けることで完全に固定する。 (2) 固定した標本を処理容器内に置き、ポンプの圧縮空
気を利用して圧力を一定に保持し、100%のアルコー
ルをゆっくりと攪拌中の標本溶液に注入する。なお、原
標本溶液の高度および入れ換え後の溶液の高度は標本を
完全に覆うものとする。余った混合溶液は、廃水瓶中へ
流出、あるいは吸い出される。使用する100%アルコ
ールは原溶液量の3倍程度、所用時間は3時間である。 (3) 溶液を全て廃水瓶中に流出させるか吸い出し、10
0%アルコール原高度まで注入し、1時間攪拌する。 (4) さらに、溶液を全て廃水瓶中に流出させるか吸い出
し、100%アルコールを原高度まで注入し、1時間攪
拌する。 (5)-(7) ステップ(2)-(4) とほぼ同じであるが、溶液を
100%トルエンとする。 (8)-(10)スップ(2)-(4) とほぼ同じであるが、溶液を6
0℃のパラフィンとし、関係部分の温度を60度に保
ち、パラフィンが固まるのを防ぐ。なお、従来のパラフ
ィン包理方法のステップ(9)-(11)においては、パラフィ
ンが固まる心配はない。 (11)包理、硬化、切片、顕微鏡観察を行う。 以下、本発明の実施例2、すなわち電子顕微鏡による観
察のための包理方法のステップを述べる。 (1) 標本2.5%グルタルアルデヒド溶液中に入れ、2
時間で固定し、緩衝液で洗う。その後以下の化学式1に
よりさらに30分間固定する。
【化1】Os04 (2) 標本を処理容器内に置き入れポンプの圧縮空気を利
用して圧力を一定に保持し、100%のアルコールをゆ
っくりと攪拌中の標本溶液に注入する。なお、原標本溶
液の高度および入れ換え後の溶液の高度は標本を完全に
覆うものとする。余った混合溶液は、廃水瓶中への流
出、あるいは吸い出される。使用する100%アルコー
ルは原溶液量の3倍程度、所用時間は30分である。 (3) 溶液を全て廃水瓶中に流出させるか吸い出し、10
0%アルコールを原高度まで注入し、10分間攪拌す
る。 (4) さらに、溶液を全て廃水瓶中に流出させるか吸い出
し、100%アルコールを原高度まで注入し、10分間
攪拌する。 (5)-(7) ステップ(2)-(4) とほぼ同じであるが、溶液を
100%Spurrとする。 (8) 包埋、硬化、極薄く切片し、電子顕微鏡で観察す
る。 以下、本発明の実施例3、すなわち走査電子顕微鏡観察
のための包埋方法のステップを述べる。 (1) 標本を2.5%グルタルアルデヒド溶液中に入れ、
2時間で固定し、緩衝液で洗う。 (2) 標本を処理容器内に置き入れ、ポンプの圧縮空気を
利用して圧力を一定に保持し、100%のアルコールを
ゆっくりと攪拌中の標本溶液に注入する。なお、原標本
溶液の高度および入れ換え後の溶液の高度は標本を完全
に覆うものとする。余った混合溶液は、廃水瓶中へ流
出、あるいは吸い出される。使用する100%アルコー
ルは原溶液量の3倍程度、所要時間は30分である。 (3) 溶液を全て廃水瓶中に流出させるか吸い出し、10
0%アルコールを原高度まで注入し、10分間攪拌す
る。 (4) さらに、溶液を全て廃水瓶中に流出させるか吸い出
し、100%アルコールを原高度まで注入し、10分間
攪拌する。 (5)-(7) ステップ(2)-(4) とほぼ同じであるが、溶液を
100%アセトンとする。 (8) 臨界点で乾燥処理を行う。 (9) 走査電子顕微鏡で観察を行う。
【0014】
【発明の効果】
(イ) 図8に示されるように、漸次に溶液濃度を変化
させる方法(指数曲線に示される)により、標本の萎縮
変形を防ぐことができる。 (ロ) 入れ換え溶液Saの利用体積Vaを容器Oの有
効使用体積Voの3倍程度にし、注入する総体積Vtが
Voの3倍となったとき、濃度は95%に達する。その
後、直接100%のSa溶液を注入することにより、S
a溶液の浪費並びに時間の浪費を防ぎ、また変形が起こ
ることなく標本処理が行える。 (ハ) 蠕動ポンプおよび圧送する空気の気圧および重
力を利用し、Sa溶液をSo中に注入する速度を等し
く、しかもゆっくりにする。 (ニ) 直接ポンプで溶液を注入しないために、溶液の
圧縮管に対する不良作用を防ぐことができる。不良作用
には、例えばキシレンによりシリコンチューブ(sil
icone tubing)が膨脹弯曲する例がある。 (ホ) 多種の異なる濃度の溶液を異なる容器にいれて
準備する必要がない。 (ヘ) 毎回の処理で完全に新しいSa溶液を使用する
が、キシレンの代替物であるHemo−De,Hist
o−Clear,Ameri Clear等を使用して
xylene等の溶剤使用による人体への危険を防ぐ場
合には、2回目以上の使用においても混濁現象(Lab
oratory Medicine 17:752−5
1986による)を発生しない。 (ト) 溶液の交換回数を減らし、作業能率を高める。 (チ) 本発明の方法は、光学顕微鏡および電子顕微鏡
による観察のための標本処理に使用できるばかりでな
く、切片あるいは塗抹標本にも用いることができる。な
お、図9に示されるのは、人体の肝臓細胞および植物の
トマトの細胞を本発明の方法により処理し、パラフィン
で包埋したものの切片を光学顕微鏡で観察したものであ
り、本発明の特徴および効果を明らかにみることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の段階式(stepwise)濃度変化方
法を示す図である。
【図2】HPLC等の生化学処理において使用される従
来の漸次濃度変化方法を示す図である。
【図3】本発明の処理方法のうち、圧縮方法を示す図で
ある。
【図4】本発明の処理方法のうち、吸い出し方法を示す
図である。
【図5】本発明の処理方法のうち、密閉系統を使用した
方法を示す図である。
【図6】本発明の方法による容器O中の濃度変化を示す
図である。
【図7】本発明による、速度RをVo/200とした場
合の容器O中の濃度変化と、点線で示される従来の段階
式濃度変化方法による濃度変化を示す図である。
【図8】本発明の方法と従来の方法の標本への影響を1
50倍に拡大して比較する図であり、Aは光学顕微鏡で
脱水処理を行わないミクロカプセルを観察したものであ
る。Bは走査電子顕微鏡で観察した本発明方法により処
理したミクロカプセルである。C,Dは、従来の方法で
脱水処理を行ったミクロカプセルを、それぞれ光学顕微
鏡での切片を観察したもの(C)、および走査電子顕微
鏡で観察したもの(D)である。
【図9】本発明の方法により処理の後、光学顕微鏡で観
察した人体の肝臓細胞の写真(A)(×400)、およ
びトマトの細胞(B)(×160)である。
【符号の説明】
A…ホルマリン B…アルコール C…組織標本
D…絶対アルコール E…トルエン(以上図1) A…フィルター B…蠕動ポンプ C…組織標本
D…スタント E…磁石攪拌器 F…廃料(以上図3,4,5)
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の段階式(Stepwise)濃度変化方
法を示す図である。
【図2】HPLC等の生化学処理において使用される従
来の漸次濃度変化方法を示す図である。
【図3】本発明の処理方法のうち、圧縮方法を示す図で
ある。
【図4】本発明の処理方法のうち、吸い出し方法を示す
図である。
【図5】本発明の処理方法のうち、密閉系統を使用した
方法を示す図である。
【図6】本発明の方法による容器O中の濃度変化を示す
図である。
【図7】本発明の方法による、速度RをVo/200と
した場合の容器0中の濃度変化と、点線で示される従来
の段階式濃度変化方法による濃度変化を示す図である。
【図8】本発明の方法と従来の方法の標本への影響を1
50倍に拡大して比較する写真であり、Aは光学顕微鏡
で脱水処理を行わないミクロカプセルを観察した写真で
ある。Bは走査電子顕微鏡で観察した本発明方法により
処理したミクロカプセルの写真である。C、Dは、従来
の方法で脱水処理を行ったミクロカプセルを、それぞれ
光学顕微鏡での切片を観察した写真(C)、および走査
電子顕微鏡で観察した写真(D)である。
【図9】本発明の方法により処理の後、光学顕微鏡で観
察した人体の肝臓細胞の写真(A)(×400)、およ
びトマトの細胞(B)(×160)である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月9日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図5】
【図9】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気圧を利用し、処理槽において均等で安
    定した圧力を生じ、入れ換え溶液を徐々に標本溶液に注
    入して余った混合後の溶液を廃水瓶へ排出して標本溶液
    の濃度を徐々に増加する、標本の萎縮変形を防ぐ組織標
    本の処理方法。
  2. 【請求項2】 処理槽における安定した圧力はポンプに
    よる空気の吸引および圧縮により得ることを特徴とする
    請求項1に記載の組織標本の処理方法。
  3. 【請求項3】 標本の数量によって容積を調整できる請
    求項2に記載の組織標本の処理方法。
  4. 【請求項4】 入れ換え溶液の容積は標本溶液の3倍程
    度とし、入れ換え溶液の濃度は95%以下とし、その後
    直接濃度100%の入れ換え溶液を注入できる請求項2
    に記載の組織標本の処理方法。
JP5228017A 1993-08-20 1993-08-20 組織標本の処理方法 Pending JPH07151659A (ja)

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