JPH07151486A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH07151486A
JPH07151486A JP23726394A JP23726394A JPH07151486A JP H07151486 A JPH07151486 A JP H07151486A JP 23726394 A JP23726394 A JP 23726394A JP 23726394 A JP23726394 A JP 23726394A JP H07151486 A JPH07151486 A JP H07151486A
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JP
Japan
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plates
plate
cylindrical
protrusions
heat exchanger
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JP23726394A
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Toshiji Niimura
利治 新村
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Original Assignee
Sanden Corp
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱媒体流路にフラックスの残滓を作ることな
く簡単に製造される熱交換器を提供すること。 【構成】 自動車の空調システムのための積層型蒸発装
置は第1及び第2のトレイ型プレート202を持つ複数
のチューブユニット201を含んでいる。各トレイ型プ
レートはそこに設けられた浅い窪みと周辺に伸びている
フランジとその中心部に配されて各プレートの左右両側
を隔てている仕切り壁とを有する。第1のプレートは浅
い窪みに形成された複数の突起16を備えている。第2
のプレートは浅い窪みに形成された複数の突起17を備
えている。第1と第2のプレートの複数の突起は、例え
ば一方がどちらか一方に挿入されることによって係合す
るのでプレートは離間する方向及び摺動する方向の相対
的動きを固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には冷凍回路と
しての熱交換器、特に、熱交換器の熱交換エリアを構成
する熱媒体案内要素に関する。
【0002】
【従来の技術】様々なタイプの熱交換器が従来技術にお
いて知られている。例えば、米国特許5,211,11
1号明細書は、図1から図3に示されているように、自
動車の空調冷凍回路の蒸発器に使用されている積層型熱
交換器を開示している。図1から図3を参照して、積層
型蒸発器200´は、熱媒体案内要素として機能し波形
フィンとともに蒸発器200´の熱交換エリア200a
を形成するアルミニウム合金でできた複数のチューブユ
ニット201を含んでいる。チューブユニット201の
各々は芯材に鑞付用金属シートを施したクラッド構造を
持つ一組のトレイ型プレート202を有している。
【0003】図2及び図3に示されているように、トレ
イ型プレート202の各々は、そこに規定された浅い窪
み120と、その周辺に形成されたフランジ13と、そ
の中心部分に作られている狭い仕切り壁14とを含んで
いる。狭い仕切り壁14はプレート202の上端部から
下向きに延び、プレート202の下端からおよそ1/7
の長さの位置で終端している。その狭い仕切り壁14は
平らな上面14aを含んでいる。複数の対角線方向に右
上から左下へのびた半円筒状突起15が浅い窪み120
の内底面から突き出している。半円筒状突起15は複数
の、例えば、4つの列の各々に一直線状に互いに並べら
れている。狭い仕切り壁14の右側の浅い窪み120に
半円筒状突起15が2列配置されていて、その左側の浅
い窪み120にも半円筒状突起15が2列配置されてい
る。半円筒状突起15は隆起部(稜線部)15aを含
み、プレート202の機械的強度を補強するために利用
されている。
【0004】トレイ型プレート202の各々は上端部か
ら上方に突き出している一対のテーパー状の結合用舌状
部203を含んでいる。それらの舌状部203の一方は
狭い仕切り壁14の右側にあり、他方の舌状部203は
その左側にある。窪み203aは舌状部203の中央部
に作られ、その上端から下端部まで縦方向に伸びてお
り、プレート202の浅い窪み120に結合している。
窪み203aの底面は浅い窪み120の内底面と平らに
形成されている。窪み203aの底面には対角線方向に
のびた一対の半円筒状突起204が形成されている。半
円筒状突起204はまた隆起部(稜線部)204aを含
み、舌状部203の機械的強度を補強するために利用さ
れている。半円筒状突起204は縦方向に一直線状に互
いに並んでいて、浅い窪み120の内底面に形成されて
いる半円筒状突起15の2つの列からずれている。
【0005】狭い仕切り壁14の平らな上面14aの端
と、舌状部203の各々の平らな上端面と、半円筒状突
起15の隆起部15aと、半円筒状突起204の隆起部
204aは、フランジ13と同一平面にある。従って、
一対のプレート202がそれの間にU字形通路205を
形成するためにフランジ13によって共に接合される
時、一対のプレート202の一対の舌状部203は、一
対のテーパー状の中空の接続部分203b同士と、各プ
レート202の狭い仕切り壁14は平らな上面14a同
士で互いに接触しており、半円筒状突起15は隆起部1
5a同士で傾斜方向が逆に変わる方向で互いに接触して
おり舌状部203の半円筒状突起204は隆起部204
a同士で傾斜方向が逆に変わる方向で接触している。プ
レート202のフランジ13、舌状部203の各々の平
らな上端面、プレート202の狭い仕切り壁14の平ら
な上面14a、プレート202の半円筒状突起15、及
び舌状部203の半円筒状突起204は、鑞付等によっ
て互いにしっかりと接着されている。
【0006】積層型蒸発器200´はさらに積層型チュ
ーブユニット201の上面の上方に位置している一対の
平行で端部閉塞の円筒状パイプ230と240を含んで
いる。図2に示されているように、円筒状パイプ230
は円筒状パイプ240の前方に位置している。複数の一
般的な長円形のスロット231が等間隔に円筒状パイプ
230の下方の曲面に沿って形成される。複数の一般的
な長円形のスロット241がまた等間隔に円筒状のパイ
プ240の下方の曲面に沿って形成される。普通、パイ
プ230の長円形のスロット231とパイプ240の長
円形のスロット241とは、チューブユニット201の
中の一対のテーパー状で中が空洞の結合部分203bを
受けるために、位置合わせされている。チューブユニッ
ト201の一対のテーパー状の中空の結合部分203b
は、スロット231と241に結合部分203bの下端
部がスロット231と241の内側の周辺面にそれぞれ
接触するまで挿入される。一対のテーパー状で中空の結
合部分203bはスロット231と241にそれぞれ、
たとえば鑞付でしっかりと結合されている。
【0007】一対の円形の開口部232と233(図
1)が円筒状パイプ230の前方円筒曲面部の左右端部
にそれぞれ形成されている。入口管50の一方の端部は
円筒状パイプ230の開口部232にしっかりと結合し
ており、出口管60の一方の端部は円筒状パイプ230
の開口部233にしっかりと結合している。入口管50
は他方の端部に管継手50aを備え、出口管60は同様
に他端に菅継手60aを備えている。
【0008】図1に示されるように、円筒状パイプ23
0を左側部分230aと右側部分230bに分けるため
に、円形プレート仕切板234が円筒状パイプ230の
内部の中間部にしっかり固定されている。
【0009】長方形のフランジ18はプレート202の
下端部から突き出しており、それの末端部でクランク状
を成すように下方向に向けて折り曲げられている。隣接
するフランジ18の下方向に曲げられた部分は、隣接す
るチューブユニット201の間に空間21を介在形成す
るように、互いに接触している。
【0010】蒸発器200´の熱交換エリア200a
は、複数のチューブユニット201を互いに積層するこ
とと、隣接するチューブユニット201間の空間21に
波形フィン20を挿入することとによって形成される。
一対のサイドプレート22は蒸発器200´の最も左側
に位置しているプレート202aの左側と蒸発器200
´の最も右側に位置しているプレート202bの右側と
にそれぞれ取付けられている。そして波形フィン20は
サイドプレート22とプレート202aとの間と、サイ
ドプレート22とプレート202bとの間とにそれぞれ
置かれている。サイドプレート22の下端部は、内側に
突き出しかつその端部をクランク状を成すように下向き
に折り曲げられている長方形のフランジ22aを含んで
いる。個々のチューブユニット201、波形フィン2
0、及びサイドプレート22は、例えば鑞付のような従
来様式によって互いにしっかり取付けられている。波形
フィン20は図1の空間21の上下端部にのみ示されて
いるが、スペース21の全長に沿って連続的に延びてい
る。
【0011】上記に説明されている蒸発器200´にお
いて、自動車の空調冷凍回路が作動している時、冷媒は
冷凍回路のコンデンサー(図示せず)から膨張弁のよう
な減圧装置を経て入口管50を通って円筒状パイプ23
0の内部の左側部分230aへ流れる。パイプ230の
内部の左側部分23aを通って流れる冷媒は同時にテー
パー状で中空の結合部分203bの内部(流体連通開口
又は冷媒入出口)を通り、各チューブユニット201の
U字形通路205の右側上部に流れ込む。U字形通路2
05の右上部にある冷媒は、図3に実線矢印で示すよう
に対角線状の流路と真っ直ぐな流路とを含んでいる複雑
な流路を取りながらU字形通路205の右側下部に向か
って流れていき、そしてその間に波形フィン20に沿っ
て通っている空気と熱交換される。U字形通路205の
右側下部にある冷媒は狭い仕切り壁14の末端部で方向
を変え、図3に実線矢印で示されるようにU字形通路2
05の右側から左側へ方向付けられる。すなわち、図1
では冷媒はU字形通路205の前方から後方へ流れ、そ
れから波形フィンに沿って通っている空気と熱交換を行
いながら、複雑な流路を取りながら、U字形通路205
の左側上部に向かって上向きに流れ、そして、最後にテ
ーパー状で中空の結合部分203bを通って各チューブ
ユニット201のU字形通路205の外に流れ出る。実
際には、チューブユニット201は一対のプレート20
2が合わさっているので、片方のプレート202に沿っ
て冷媒は上記の如く流れるが、他の片方の対面するプレ
ート202の半円筒状突起15,204は反対方向の傾
斜なので、こちらのプレート202に沿う冷媒の流れ
は、上記と交叉するように流れるので、チューブユニッ
ト201内の流れは冷媒が入り混じって効率よく熱交換
されることになる。各チューブユニット201からU字
形通路205の外に流れ出る冷媒は円筒状のパイプ24
0の内部で一緒になり、そこを通って左側から右側へ向
けて流れる。
【0012】円筒状のパイプ240の右側の内部を通っ
て流れる冷媒は同時にテーパー状で中空の結合部分20
3bを通って各チューブユニット201のU字形通路2
05の左上部に流れ込み、複雑な流路でU字形通路20
5の左下部に向かって下向きに流れ、波形フィン20に
沿って通っている空気と熱交換している(図3の流れと
逆に流れる)。U字形通路205の左下部にある冷媒は
細い仕切り壁14の末端部で方向を変えてU字形通路2
05の左側から右側へ方向付けられる。すなわち、図1
では冷媒はU字形通路205の後方から前方へ流れ、波
形フィンに沿って通っている空気と熱交換しながら複雑
な流路を取ってU字形通路の右側上部へ上向きに流れ
て、そして最後にテーパー状で中空の結合部分203b
を通って各チューブユニット201からU型通路205
の外に流れ出していく。各チューブユニット201のU
字形通路205から流れ出た冷媒は円筒状のパイプ23
0の内部の右側部分230bで一緒になり、そこを通っ
て左側から右側の方向に流れる。膨脹弁のような減圧装
置を経て蒸発器200´を通過する過程で気体と液体の
混合相からガス相になった冷媒は、円筒状パイプ230
の内部の右側部分230bの更に右の方向にある出口管
60を通って冷凍回路のコンプレッサー(図示せず)の
吸入室へ流れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】蒸発器200´の製造
過程において、一対のプレート202は対向面、例え
ば、フランジ13のプレート、舌状部203の平らな上
端面、狭い仕切り壁14の平らな上面14a、半円筒状
の突起15の隆起部15aの交差部分や半円筒状の突起
204の隆起部204aの交差部分といった接合面を、
一般的には窒素ガスのような不活性ガス雰囲気中で鑞付
にて互いに接続されている。普通、一対のプレート20
2を鑞付するためには、プレート202を互いに鑞付に
よってしっかり結合する前に、接合される面にできるア
ルミニウム酸化物を十分にそして効果的に取り除かなけ
ればならない。例えば、接合する面はそこに形成される
アルミニウム酸化物を取り除くためにフラックスで処理
される。
【0014】フラックスによってプレート202を処理
するという方法によると、フラックスは水に溶かされて
プレート202の接合面に吹きかけられる。しかし、こ
の処理方法によると、フラックス溶液を接合面のみを選
んで吹きかけるということができない。さらに、フラッ
クス溶液は一対のプレート202の他の、浅い窪み12
0の内側底面や窪み203aの底面といった非接合面に
まで、吹きかかってしまう。従って、一対のプレート2
02を互いに鑞付した後、フラックスの残滓が浅い窪み
120の内側底面や窪み203aの底面に残ってしま
う。
【0015】フラックスの残滓は熱交換器の寿命を短く
することが観察された。フラックスの残滓の破片は自動
車の空調システムの作動の間に冷凍回路を通って循環す
る。そして冷凍回路を通って循環しているフラックスの
残滓の破片は冷凍回路の冷媒流路に詰まり、したがって
自動車の空調システムが深刻なダメージを受けたり、熱
交換効果が弱められてしまう。
【0016】上記の欠点を避けるために、蒸発器の各要
素を真空中で鑞付すること、即ち、「真空鑞付方法」が
提案されてきた。しかしながら、真空鑞付方法は真空ポ
ンプのために比較的大きな空間を必要とし、鑞付炉に適
量の真空を保証するため、複雑で頻繁なメンテナンスが
必要とされる。
【0017】それ故に本発明の課題は、熱交換器の熱媒
体流路にフラックスの残滓を作ることなく簡単に製造さ
れる熱交換器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
積層型チューブユニットであり、前記チューブユニット
の各々は互いに結合された第1及び第2のプレートを有
し前記第1及び第2のプレート間に流体通路と前記第1
及び第2のプレートからのびかつ前記流体通路に連通し
た少なくとも一つの流体連通開口とを規定しており、前
記第1及び第2のプレートの各々は、浅い窪みと、前記
窪みの周辺に沿ってのびたフランジと、前記窪みの中間
部分に配され前記第1及び第2のプレートの各々の範囲
でのびて前記第1及び第2のプレートの左側と右側とを
規定した壁部とを有しているもの;前記複数の積層型チ
ューブユニットの上面に配された少なくとも一つの導管
であり、前記少なくとも一つの導管は前記複数の積層型
チューブユニットにおける前記少なくとも一つの流体連
通開口を受けるための複数のスロットを有しているも
の;及び前記第1及び第2のプレートの少なくとも一方
を固定するため前記第1及び第2のプレートのうちの少
なくとも一方に設けた複数の係合手段を含み;前記係合
手段は、前記第1のプレートの前記浅い窪みに設けた複
数の第1の突起と、前記第2のプレートの前記浅い窪み
に設けた複数の第2の突起とを有し、これにより前記第
1及び第2の突起は係合して前記第1及び第2のプレー
トの軸方向及び径方向の移動を阻止することを特徴とす
る熱交換器が得られる。
【0019】
【実施例】図4−図10は本発明による熱交換器の第1
の実施例を示している。その図において符号は図1−図
3の符号に対応した要素を示すために使われており、そ
れ故にその詳細な説明は省略している。
【0020】図4を参照して、積層型蒸発器200はア
ルミニウム合金の複数のチューブユニット201を含ん
でいる。チューブユニット201は波形フィン20を伴
って蒸発器200の熱交換エリア200aを形成する熱
媒体案内要素として機能する。各チューブユニット20
1は芯材に鑞付金属シートを施したクラッド構造を有す
る一対のトレイ型プレート202を含んでいる。
【0021】特に図6を参照して、複数の円筒状突起1
6と17が窪み203aの底面と浅い窪み120の内底
面から突き出している。円筒状突起16と17は、例え
ばバーリングによって形成される。円筒状突起16は狭
い仕切り壁14の右側の窪み203aと浅い窪み120
にあり、円筒状突起17はその左側にある。円筒状突起
16は複数の行をなして一定の間隔で互いに横に並べら
れている。円筒状突起16の行は一定の間隔で配置され
ているが、円筒状突起16の隣接行は突起16の間隔寸
法の1/2ほど相対的にずれて配されている。別の観点
によると、円筒状突起16は複数の列をなして一定の間
隔で対角線状に配されている。
【0022】円筒状突起17の配置は円筒状突起16の
それに似ている。一対のプレート202のうちの一方に
ある円筒状突起16と17の配置はプレート202が結
合できるように他方のプレート202のそれと同じよう
になっている。
【0023】円筒状突起16と17は図6の浅い窪み1
20の中央部分には記載されていないが、円筒状突起1
6と17は浅い窪み120の全長に亘って設けられてい
ることは理解されるべきである。図7と図8によく示さ
れているように、円筒状突起16の内側の直径D1は円
筒状突起17の外側の直径D2よりわずかに大きくなっ
ている。さらに、円筒状突起16と17の各々の上端面
は、狭い仕切り壁14の平らな上面14a、各舌状部2
03の平らな上端面、及びフランジ13の水平な面より
も僅か上方にまで伸びている。複数の、例えば5つの長
方形の形をした開口部14b(図6)が狭い仕切り壁1
4の全長に沿って狭い仕切り壁14の平らな上面14a
に形成される。
【0024】図9と図10に示されるように、蒸発器2
00がその製造工程で仮組みされた時、フランジ13の
平面と、舌状部203の平らな上端面(図9と図10に
は図示せず)と、狭い仕切り壁14の平らな上面14a
とを合わせることで、一対のプレート202は一時的に
互いに接合される。一対のプレート202が一時的に互
いに接合される時、円筒状突起17の上端部は図10に
示されるように、対応する円筒状突起16の上端部に密
着嵌合する。
【0025】蒸発器200が仮組みされた後、蒸発器2
00を構成している各要素は一般的には窒素ガスのよう
な不活性ガスのなかで鑞付によって互いにしっかりと結
合される。この過程において、一対のプレート202の
接合面は対のプレート202を互いに結合させるように
互いに鑞付される。その一対のプレート202の接合面
が互いに鑞付される前に、接合されるべき面はその上に
形成されるアルミニウム酸化物を取り除くためにフラッ
クスで処理される。
【0026】第1の実施例によると、フラックスは水に
溶かされ、仮組み立てされた一対のプレート202の外
表面全体に吹き付けられる。仮組み立てされた一対のプ
レート202の外表面のフラックス溶液のいくらかは、
フランジ13の接合面と舌状部203の上端面の間の小
さな隙間に染み込む。更に、仮組み立てされたプレート
202外表面のフラックス溶液のいくらかは狭い仕切り
壁14から長方形の開口部14bにいたる接合面の間に
できる小さな隙間に染み込む。
【0027】さらに、仮組み立てされた対のプレート2
02の外表面のフラックス溶液は円筒状突起16の上端
部内部の周辺面と円筒状突起17の上端部の外部の周辺
面の間の小さな隙間に染み込む。
【0028】こうして、仮組み立てされた対のプレート
202の接合面全体にフラックス溶液が実質的に込む。
それ故、鑞付される予定の仮組み立てされたプレート2
02の接合面全体が、プレート202の接合面を互いに
鑞付する時にその上にできるアルミニウム酸化物を十分
除去されるように、フラックスによって十分かつ効果的
に処理される。
【0029】さらに、フラックス溶液を吹き付けるかわ
りに仮組み立てされたプレート202の外表面全体にフ
ラックス粉末を静電気吸着によって吸着させてもよい。
仮接合されたプレート202の外表面にこの処理方法に
よって吸着されたフラックス粉末は鑞付金属シートが溶
ける前に溶け、溶けたフラックスが仮組み立てされたプ
レート202の接合面全体に十分染み込むことになる。
それ故、鑞付される予定の仮接合されたプレート202
の接合面全体が、プレート202の接合面を互いに鑞付
する時、その上にできるアルミニウム酸化物を十分取り
除けるようにフラックスによって十分かつ効果的に処理
される。
【0030】この実施例によると、仮接合されたプレー
ト202の外表面だけがフラックスによって覆われてい
るので、窪み203aの底面と浅い窪み120の内底面
の上にはフラックスの残滓は形成されない。従って、自
動車の空調システムの冷媒の流路には残ったフラックス
の破片が詰まることがない。さらに、前述の複雑なかつ
高価な「真空鑞付方法」を使用せずにフラックスの残滓
の除去がなされる。
【0031】さらに、円筒状突起16の上端部と対応す
る円筒状突起17の上端部が互いに鑞付されるので、チ
ューブユニット201の機械的強度が補強される。さら
に、円筒状突起16と17が複数の列をなして互いに対
角線状に並んでいるので、チューブユニット201で規
定されているU字形通路205を通して複雑な流路、す
なわち対角的流路と直線的流路とを通って冷媒が流れる
ことになる。したがって、蒸発器200の熱交換の効果
が高められる。
【0032】図11、図12、図13、図14、図15
−図16、図17−図19、図20、図21、図22−
図24、図25、図26、図27、そして図28−図3
1は本発明による熱交換器の第2から第14の実施例を
それぞれ示している。図の中で、符号は図1−図10中
の対応する要素を示すために使われていて、それ故にそ
の中の詳しい説明は省略している。さらに、第2から第
14の実施例の作用と効果は第1の実施例のそれと同様
なので詳しい説明は同じく省略した。
【0033】第2の実施例を示す図11を参照して、円
筒状突起16と17は狭い仕切り壁14の左右両側の窪
み203aと浅い窪み120とにある。円筒状突起16
は複数の行をなして一定の間隔で互いに横にならんでい
る。円筒状突起17もまた複数の行をなして一定の間隔
で互いに横に並べられている。円筒状突起16の行と円
筒状突起17の行は一定の間隔で交互に配されていて、
円筒状突起16又は17の距離の1/ 2の間隔だけずれ
ている。別の観点によると、円筒状突起16と17は複
数の対角線状の列で一定の間隔で交互に配されている。
【0034】一対のプレート202のうちの一方にある
円筒状突起16と17は他方のプレート202の円筒状
突起17と16にそれぞれ対応するように置かれている
ので、その対のプレート202は互いに接合され得る。
【0035】第3の実施例を示している図12を参照し
て、円筒状突起16と17は狭い仕切り壁14の左右両
側にある窪み203aと浅い窪み120とに配されてい
る。円筒状突起16は複数の列をなして一定の間隔で縦
方向に互いに並べられている。円筒状突起17もまた複
数の列をなして一定の間隔で縦方向に並べられている。
円筒状突起16の列と円筒状突起17の列は一定の間隔
で交互にならべられている。円筒状突起17の列間の間
隔は円筒状突起16の列間の間隔と同じである。また別
の観点によれば、円筒状突起16と17は複数の対角線
状の列に一定の間隔で配置されている。
【0036】対のプレート202のうちの一方にある円
筒状突起16と17は他方のプレート202の円筒状突
起17と16にそれぞれ対応するように配されているの
で対のプレート202は互いに結合できる。
【0037】第4の実施例を示している図13を参照し
て、円筒状突起16は対のプレート202の一方にある
浅い窪み120全体と窪み203a全体にある。円筒状
突起16は複数の行をなして一定の間隔に互いに横方向
に並べられている。円筒状突起16の行は一定の間隔で
置かれているが、円筒状突起16の隣接する行は突起1
6の間隔の半分の長さでずれて配されている。別の観点
によれば、円筒状突起16は複数の対角線状に一定の間
隔で配置されている。
【0038】対のプレート202の他方にある円筒状突
起17の配置はプレート202の円筒状突起16のそれ
に似ているので一対のプレート202は互いに組み合わ
され得る。
【0039】第5の実施例を示している図14を参照し
て、対のプレート202はフランジ13の縦の部分に隣
接してのびた狭く長い平面部分206を通して一体に形
成されている。平面部分206の表面はフランジ13の
平面と同一である。対のプレート202は平坦部206
を折り曲げることによって互いに結合している。この実
施例において円筒状突起16と17は第1の実施例のそ
れと同じようにプレート202に配されているように示
されているが、プレート202にある円筒状突起16と
17の配置はそこに限定されているわけではない。プレ
ート202における円筒状突起16と17の配置は様々
な形態(図11ー13に示すように)にて提供され得
る。第5実施例によると、対のプレート202は折り曲
げ平坦部によって結合しているので、一時的に結合して
いるチューブユニット201を仮組みする工程の後に
は、対のプレート202の円筒状突起16、17の径方
向での相対的な摺動は効果的に阻止される。
【0040】第6の実施例を示している図15と16を
参照して、各チューブユニット201は円筒状突起31
と32よりなる複数の、例えば、4つの係合部30を備
えている。図15に示されるように、対のテーパー状で
中空の接続部分203bに二つの係合部30がそれぞれ
備えられており、その他の二つの係合部30はチューブ
ユニット201の左右の下の隅にそれぞれ備えられてい
る。
【0041】図16に示されているように、円筒状突起
31の内直径D3は円筒状突起16の内側直径D1の2
倍で、円筒状突起32の外側直径D4は円筒状突起17
の外側直径D2の2倍になっている。円筒状突起31の
内側直径D3は円筒状突起32の外側直径D4より少し
大きい。さらに、各円筒状突起31と32の上端面は細
い仕切り壁14の平らな上面14a(図7に示されてい
る)と、それぞれの舌状部203の平らな上端面(図6
に示されている)と、フランジ13の平面(図7に示さ
れている)よりも十分伸びている。しかも円筒状突起1
6の高さより円筒状突起31の高さが高い。同様に円筒
状突起17の高さよりも円筒状突起32の高さが高い。
従って、チューブユニット201の仮組み立ての工程の
時に、4つの係合部30が先に結合され、一対のプレー
ト202の相対的位置決めが出来るため、その後の円筒
状突起(16)と(17)の結合が容易に行える。
【0042】第7の実施例を示している図17−図19
を参照して、複数の円筒の隆起した部分161は浅い窪
み120の内底面に形成されている。円筒の隆起した部
分161と同一の複数の円筒状の隆起部分171は、プ
レート202が互いに接合された時に円筒状に隆起した
部分161に対応するように、対向する浅い窪み120
を内底面に形成されている。円形の開口部161bは各
隆起部分161の平らな底端部161aの中心部にあ
る。円形の開口部171bは同様に各隆起部分171の
平らな底端部分171aの中心部にある。円形の開口部
171bの直径は円形の開口部161bの直径の約3倍
である。隆起部161の平らな底端部161aの上面
は、フランジ13の平面と、狭い仕切り壁14の平らな
上面14aと、舌状部203の平らな上端面(図6に示
してある)とに同一面である。隆起部171の平らな底
端部171aの上面は、フランジ13の平らな面と、細
い仕切り壁14の平らな上面と、舌状部203の平らな
上端面(図6に示してある)とに同様に同一面である。
【0043】このように、図18に見られるように、対
のプレート202が仮接合している時、隆起部161と
171はそれらの平らな底端部161aと171aの上
面で互いに接していて、フランジ13は互いに接してい
て、舌状部203はそれらの平らな上端面(図6)で互
いに接していて、狭い仕切り壁14はそれらの平らな上
面14aで接している。図19で見られるように、それ
ぞれの隆起部161の円形の開口部161bの内側の周
辺部は円筒状突起161cを形成するために下方向に折
れ曲げられている。円筒状突起161cは隆起部171
の開口部171bに嵌合しているので、隆起部161と
171はしっかりと互いにかみ合っている。
【0044】第7の実施例によると、隆起部161と1
71のしっかりとしたかみ合わせによって、円筒状突起
161と171の径方向におけるプレート202の相対
的摺動はチューブユニット201の仮組み立ての工程の
後に効果的に阻止される。
【0045】図20は第8の実施例を示している。この
実施例では円筒状突起161c´の軸長は第7の実施例
の円筒状突起161cのそれより長い。この実施例によ
れば、円筒状突起161c´は隆起部171の円形の開
口部17bでより十分に受けられているので、径方向に
おけるプレート202の相対的摺動はチューブユニット
201の仮組み立ての工程の後により効果的に阻止され
る。
【0046】図21は第9の実施例を示している。この
実施例において、第8の実施例の円筒状突起161cの
末端部は隆起部171の円形の開口部171bの内側周
辺部としっかりとかみ合うように外側に向かって折れ曲
がっている。従って、径方向におけるプレート202の
相対的摺動はチューブユニット201の仮組み立ての工
程の後により効果的に阻止される。
【0047】図22−図24は第10の実施例を示して
いる。図22に示されるように、隆起部171の円形開
口部171b´の直径は隆起部161の円形開口部16
1bのそれとほぼ同じである。図23に示されるよう
に、対のプレートが仮結合された時、隆起部161と1
71はそれらの平らな底端部161aと171aの上面
で互いに接しており、フランジ13はそれらの平面で互
いに接し、舌状部203(図6に示されている)はそれ
らの平らな上端面で接し、かつ狭い仕切り壁14はそれ
らの平らな上面14aで互いに接している。図24に示
されるように、各隆起部161の円形開口部の内側周辺
部は各隆起部171の円形開口部171bの内側周辺部
を折れ曲げることによって下向きに折れ曲げられ、これ
により円筒状の突起171cの内側周面と係合する円筒
状突起161dの外側周面をもつ円筒状突起161dと
171cを形成する。従って、この実施例では径方向に
おけるプレート202の相対的摺動がチューブユニット
201の仮組み立ての工程の後により効果的に阻止され
る。
【0048】第11の実施例を示している図25を参照
して、複数の円形開口部162が浅い窪み120の内側
底面に形成されている。対のプレート202が互いに結
合するとき円形開口部162に対応するように複数の円
筒状突起172が浅い窪み120の反対の内側底面に形
成されている。円形開口部162の直径は円筒状突起1
72の外側直径よりわずかに大きい。円筒状突起172
の軸長は浅い窪み120の深さの約2倍である。このよ
うに、対のプレート202が互いに結合するとき、円筒
状突起172の底端部は対応する円筒状突起162にし
っかりと受けられ、円筒状突起172の底端面は浅い窪
み120の外側の底面に接する。
【0049】第12実施例を示している図26を参照し
て、複数の円筒状隆起部163は浅い窪み120の内側
底面に形成されている。対のプレート202が互いに結
合するとき円筒状の突起部163に対応するように複数
の円筒状突起173が浅い窪み120の反対側の内側底
面に形成されている。円形開口部163bは各隆起部1
63の平らな底端部163aの中心部にある。円形開口
部163bの直径は円筒状突起173の外径よりわずか
に大きい。円筒状隆起部163の軸長は浅い窪み120
の深さの約1/ 3である。円筒状突起173の軸長は浅
い窪み120の深さの約5/ 3である。このように対の
プレート202が互いに結合しているとき、円筒状突起
173の末端部は対応する円形開口部163に密着嵌合
し、円筒状突起173の底端面は隆起部163の平らな
末端部163aの外表面よりわずかに延伸している。
【0050】第8から第12の実施例で開示された係合
の手段は自由に選び得る。例えば、図11から図13に
示されているように、異なる寸法の突起が一つおきの行
や一つおきの列や対角線状の列で互いにずれた位置や上
記のいずれかの組み合わせによる位置に配列されるよう
に、上述した係合を位置づけてもよい。
【0051】図27は、図18と図26に図示した実施
例の特徴を具体化している第13の実施例を示す。この
実施例では、円筒状突起164と174の接触が図18
に示した構成に似ている。さらに、円筒状突起163と
173の配置が図26に示された構成と似てはいるが、
各行において交互に配置されている。
【0052】第14の実施例を示す図28−図31を参
照して、蒸発器200”は、冷媒案内要素として働く複
数のアルミニウム合金のチューブユニット11を含む。
チューブユニット11は波形フィン20を伴って蒸発器
200”の熱交換エリア200aを作る。各チューブユ
ニット11は鑞付金属シートを芯材に付設したクラッド
構造を持つ対のトレイ型プレートを有している。トレイ
型プレート12は、浅い窪み120と、周辺に作られた
フランジ13と、その中心領域に作られた狭い仕切り壁
14とを含んでいる。狭い仕切り壁14はプレート12
の上端面から下方向に伸び、プレート12の下端からそ
の長さの約1/ 8だけ離れて終端している。狭い仕切り
壁14は平らな上面を含んでいる。複数の、例えば、6
つの長方形の開口部14bが仕切り壁14の全体の長さ
に沿って狭い仕切り壁14の平らな上面に形成される。
先端を切った四角錐状の一対の隆起部41が、各隆起部
分41によって中空のスペース41bを規定するよう
に、プレート12の上部に形成される。長円形の開口部
41aは各隆起部分41の底面に作られている。先を切
った四角錐状の複数の、例えば、3つの突起42が各隆
起部分41の内表面に近隣した浅い窪み120の内底面
から突き出している。3つの突起42の各々は平らな上
面42aを含んでいる。長方形の開口部42bは各突起
42の平らな上面にあるので、突起42の外表面のフラ
ックスは長方形の開口部42bを通って、突起42の接
合面の間に作られる隙間に染み込む。長方形のフランジ
18はプレート12の下底部から突き出していて、その
末端部で直角に下向きに折れ曲っている。
【0053】狭い仕切り壁14の平らな上面の平面と突
起42の平らな上面の平面はフランジ13の平面に接し
ている。それ故、対のトレイ型プレート12を両者間に
U字形通路を作るように互いに結合するとき、各プレー
ト12の狭い仕切り壁14はそれらの平らな上面14a
で互いに接触し、各プレート12の突起42はそれらの
平らな上面42aで接触する。
【0054】蒸発器200”は、隣接するチューブユニ
ット11の間に介在するスペース21に挿入された波形
フィン20と複数のチューブユニット11とを互いに積
層することによって形成されている。図28に示されて
いる蒸発器200”の最も左側に位置しているチューブ
ユニット11は隆起部分41を持っていないトレイ型プ
レートを含んでいる。プレート12aはその上端部にし
っかり接続されている楕円柱状のタンク43を備えてい
る。タンク43の内部は、プレート12aの上端部に形
成されている(ここでは示されていない)開口部を通し
て、プレート12の隣接する前方の隆起部41にある中
空のスペース31bにつながっている。蒸発器200”
の最も右方にあるチューブユニット11もまた隆起部4
1をもたないトレイ型プレートを含んでいる。プレート
12bにはその上端部にしっかり固定してある楕円柱状
のタンク44がある。タンク44の内部は同様に、プレ
ート12bの上端部に形成されている(ここでは示され
ていないが)開口部を通して、プレート12の隣接する
前方の隆起部41にある中空のスペース41bにつなが
っている。
【0055】タンク43は前面に形成した円形開口部4
3aを備えている。タンク44は前面にまた形成されて
いる円形開口部44aを備えている。入口管50の一端
はタンク43の開口部43aと接続しており、出口管6
0の一端はタンク44の開口部44aに接続されてい
る。入口管50は他端に管継手50aを備え、出口管6
0も同様に他端に管継手60aを備えている。
【0056】一対のプレートサイド22はサイドプレー
ト12bの右側とサイドプレート12aの左側にそれぞ
れ結合しており、波形フィン20はサイドプレート22
とプレート12aの間と、サイドプレート22とプレー
ト12bに間にそれぞれ置かれている。サイドプレート
22の下端部は内側に突出してからその末端でほぼ直角
に下向きにまがった長方形フランジ22aを含んでい
る。各チューブユニット11、波形フィン20、そして
サイドプレート22は互いに従来の方式、例えば、鑞付
のようなものによって互いにしっかり結合している。
【0057】波形フィン20は介在するスペース21の
上下端部にのみ図28では示されているが、介在するス
ペース21全体の長さに沿って波形フィン20が連続的
にのびていることは理解されるべきである。
【0058】さらに、蒸発器200”の中心部に位置し
ているトレイ型プレート12cは対の隆起部41を含ん
でいるが、蒸発器の前側にある隆起部41が楕円形の開
口部41aを持っていないことに注意されたい。一対の
隆起部41の縦方向に隣接した中空のスペース41bは
楕円形の開口部41aを通して互いに結合し、それによ
って一対の平行の導管を形成している。一つの導管は蒸
発器200”の前面に位置しており、もう一方の導管は
蒸発器200”の後方にある。蒸発器200”の前側に
ある導管はプレート12cの前側の隆起部41によって
左右に分けられている。
【0059】複数の円筒状突起16と17は浅い窪み1
20の内側底面から突き出している。円筒状突起16と
17は例えば、バーリングによって形成されている。円
筒状突起16と17の範囲と配置は第1の実施例のそれ
に似ている。勿論、本実施例では図11−図13に示さ
れているように円筒状突起16と17はどんな配置でも
可能である。円筒状突起16と17の配置は、第1の実
施例のそれに似ている。勿論、本実施例において図17
−図27に示すように、どんな配置でも可能である。
【0060】図32−図34は第15の実施例を示して
いる。この実施例において、第1の実施例で説明されて
いる円筒状突起16と17の配置は、米国特許5、10
1、887号明細書に開示されているコンデンサーの平
らなチューブに使用されている。図32−図34に関し
て、平らなチューブ301はそこに規定されている浅い
窪み320を含んでいる一対の半円筒状のプレート30
2を有している。複数の円筒状突起16は対のプレート
のうちの一方のプレートの浅い窪み320の内側底面か
ら突き出している。複数の円筒状突起17が対になって
いる他方のプレートの浅い窪み320の内側底面から突
き出している。円筒状突起16と17は対応する浅い窪
み320の内側底面にそれぞれ位置していて、対のプレ
ート302が互いに結合するとき互いに係合する。
【0061】本実施例によると、対角線状の流路と直線
上の流路とを含む複雑な流路を取りながら、チューブユ
ニット301の中に規定されている通路305を通って
冷媒が流れるので、上記米国特許5、101、887号
明細書のコンデンサーのそれよりも、より効果的に熱交
換の効果が高められる。
【0062】図35は第16の実施例を示している。こ
の実施例において対のプレート302はプレート302
に隣接側端から連続して伸びている長く狭い平坦部30
6を介して一体に作られている。その平坦部06の面は
プレート302の側端と同一平面上にある。三角形に切
り取った一対の部分306aは平坦部306の両軸の端
部にそれぞれ形成されているので、平坦部306は簡単
に折れ曲げられる。対をなすプレート302は平坦部3
06を折り曲げることによって互いに結合される。この
実施例によるとプレート302は平坦部306を折り曲
げることによって結合しているので、径方向におけるプ
レート302の相対的摺動はチューブユニット301の
仮組み立ての工程の後に効果的に阻止される。
【0063】第15と第16の実施例において円筒状突
起16と17は図33と図35の浅い窪み320の両下
端部にのみ示されているが、円筒状突起16と17は浅
い窪み320の全長に沿って連続的に伸びている。さら
に、図33と図35に示されるように円筒状突起16と
17は第1の実施例に示されるそれに似た方法でプレー
ト302に配されている。しかし、プレート302にあ
る円筒状突起16と17の配置はそこに限定されるもの
ではなく、図11−図13に示されるようにプレート3
02の円筒状突起16と17はどのような配置でも可能
である。さらに、図17−図27に示されるように、円
筒状突起16と17はどんな形の結合でも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱交換器の熱媒体流路にフレックスの残滓を作ることな
く簡単に製造される熱交換器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層型蒸発器の従来例の正面図である。
【図2】図1に示した積層型蒸発器の一部破断斜視図で
ある。
【図3】図2に示した積層型蒸発器の分解組み立て図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施例による熱交換器の正面図
である。
【図5】図4におけるV−V線に沿ったチューブユニッ
トの断面図である。
【図6】図5のチューブユニットの組み立て前のプレー
トを示す立面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】図6のVIII −VIII 線に沿った断面図であ
る。
【図9】図6−図8に示したプレートを一対示した断面
図である。
【図10】図9に示した一対のプレートを互いに接合し
た状態の断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例による熱交換器を示す
図6と同様な図である。
【図12】本発明の第3の実施例による熱交換器を示す
図6と同様な図である。
【図13】本発明の第4の実施例による熱交換器を示す
図6と同様な図である。
【図14】本発明の第5の実施例による熱交換器を示す
図6と同様な図である。
【図15】本発明の第6の実施例による熱交換器の図6
と同様な図である。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿った断面図で
ある。
【図17】本発明の第7の実施例による熱交換器に含ま
れるチューブユニットの一対のプレートを示した断面図
である。
【図18】図17の一対のプレートを互いに接合した状
態の断面図である。
【図19】図17の一対のプレートを互いに接合した状
態の異なる位置での断面図である。
【図20】本発明の第8の実施例による熱交換器の図1
0と同様な図である。
【図21】本発明の第9の実施例による熱交換器の図1
0と同様な図である。
【図22】本発明の第10の実施例による熱交換器に含
まれるチューブユニットの一対のプレート示した断面図
である。
【図23】図22の一対のプレートを互いに接合した状
態の断面図である。
【図24】図22の一対のプレートを互いに接合した状
態の異なる位置での断面図である。
【図25】本発明の第11の実施例による熱交換器の図
10と同様な図である。
【図26】本発明の第12の実施例によるを熱交換器の
図10と同様な図である。
【図27】本発明の第13の実施例によるを熱交換器の
図10と同様な図である。
【図28】本発明の第14の実施例による熱交換器の正
面図である。
【図29】図28のXXIX−XXIX線に沿ってチュ
ーブユニットを端面からみた図である。
【図30】図29のチューブユニットの組み立て前のプ
レートを示す立面図である。
【図31】図30のXXIX−XXIX線に沿った断面
図である。
【図32】本発明の第15の実施例による熱交換器を構
成しているフラットチューブの立面図である。
【図33】図32に示したフラットチューブの組み立て
前の状態を示す立面図。
【図34】図32のXXXIV−XXXV線に沿った断
面図である。
【図35】本発明の第16の実施例による熱交換器を示
す図33と同様な図である。
【符号の説明】
201 チューブユニット 202 トレイ型プレート 120 浅い窪み 13 フランジ 14 仕切り壁 230,240 円筒状パイプ 231,241 スロット 16,17 円筒状突起

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の積層型チューブユニットであり、
    前記チューブユニットの各々は互いに結合された第1及
    び第2のプレートを有し前記第1及び第2のプレート間
    に流体通路が用意されるとともに前記第1及び第2のプ
    レートから延びかつ前記流体通路に連通する少なくとも
    一つの流体連通開口とが用意されており、前記第1及び
    第2のプレートの各々は、浅い窪みと、前記窪みの周辺
    に沿ってのびたフランジと、前記窪みの中間部分に配さ
    れ前記第1及び第2のプレートの各々の範囲でのびて前
    記第1及び第2のプレートの左側と右側とを隔てる壁部
    とを有しているもの;前記複数の積層型チューブユニッ
    トの上面に配された少なくとも一つの導管であり、前記
    少なくとも一つの導管は前記複数の積層型チューブユニ
    ットにおける前記少なくとも一つの流体連通開口を受け
    るための複数のスロットを有しているもの;及び前記第
    1及び第2のプレートの少なくとも一方を固定するため
    前記第1及び第2のプレートのうちの少なくとも一方に
    設けた複数の係合手段を含み;前記係合手段は、前記第
    1のプレートの前記浅い窪みに設けた複数の第1の突起
    と、前記第2のプレートの前記浅い窪みに設けた複数の
    第2の突起とを有し、これにより前記第1及び第2の突
    起は係合して前記第1及び第2のプレートとが離間する
    方向及び摺動する方向の移動を阻止していることを特徴
    とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記第1の突起は第1の直径の複数の円
    筒状突起を有し、前記第2の突起は第2の直径の複数の
    円筒状突起を有し、前記第1の円筒状突起の少なくとも
    一部が前記第2の円筒状突起に挿入されている請求項1
    記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のプレートの各々は、
    前記壁部の左側にある複数の第1の円筒状突起と前記壁
    部の左側にある複数の第2の円筒状突起とを有する請求
    項2記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のプレートは、前記壁
    部の左側にある複数の第1と複数の第2の円筒状突起と
    前記壁部の右側にある複数の第1と複数の第2の円筒状
    突起とを有する請求項2記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記複数の第1及び第2の円筒状突起は
    複数の対角線状の行に並べられ、各水平行が隣接する水
    平行からずれている請求項4記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の円筒状突起は、前記
    壁部の左右両側で複数の垂直列に一つおきに並べられて
    いる請求項4記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の円筒状突起は、前記
    壁部の左右両側で複数の水平行に一つおきに並べられて
    いる請求項4記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2のプレートは隣接フラ
    ンジ間に設けられた狭い平坦部に沿って取付けられてい
    る請求項1記載の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2のプレートの壁部は貫
    通形成した複数の開口部を有する請求項1記載の熱交換
    器。
  10. 【請求項10】 前記第1の突起は第1の直径の複数の
    円筒状突起を有し、前記第2の突起は第2の直径の複数
    の円筒状突起を有し、さらに第3の突起と第4の突起を
    設け、前記第3及び第4の突起の大きさを前記第1及び
    第2の突起よりも大きくし、前記第1及び第2の突起の
    結合よりも先に前記第3の突起が前記第4の突起に挿入
    される請求項1記載の熱交換器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260734A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 T Rad Co Ltd 改質器及びその製造方法
JP2014016144A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Airec Ab 熱交換器用プレート、熱交換器、ならびに熱交換器を備えた空気冷却装置
JP2020085362A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 リンナイ株式会社 プレート式熱交換器及び熱源機

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