JPH07150903A - タービン動翼の全数交換方法 - Google Patents

タービン動翼の全数交換方法

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JPH07150903A
JPH07150903A JP5329699A JP32969993A JPH07150903A JP H07150903 A JPH07150903 A JP H07150903A JP 5329699 A JP5329699 A JP 5329699A JP 32969993 A JP32969993 A JP 32969993A JP H07150903 A JPH07150903 A JP H07150903A
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JP
Japan
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turbine
phase
blades
total number
unbalance amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP5329699A
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English (en)
Inventor
Toyohiko Ota
豊彦 太田
Hideo Oguchi
英男 小口
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全分解を行ってバランス調整を行うこと無
く、分解前のバランス状態を保持してタービン動翼の全
数を交換できるタービン動翼の全数交換方法を提供する
こと。 【構成】 交換前の組立状態のときのタービン動翼のア
ンバランス量Nと位相Θとを求めておき、交換する各タ
ービン動翼のアンバランス量と回転軸に対する取付位相
との積のベクトル和の大きさと位相が交換前とほぼ一致
するようになる各タービン動翼の回転軸への取付位置を
計算で求めるようにする。この取付位置で交換すること
でバランス調整を行うこと無く交換前と同様のバランス
状態を保持できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンプレッサやポン
プ等を駆動するタービンの動翼の全てを交換する方法に
関し、タービン全体を分解してバランス調整を行うこと
無く交換前と同じバランス状態に保つことができるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】タービンを原動機として駆動される航空
用エンジンのコンプレッサやロケット用エンジンのポン
プなどは、高速回転にともなう軸振動などが生じないよ
うバランス調整を行ないながら組立られる。
【0003】たとえば、ロケット用エンジンを構成する
液体水素用のターボポンプでは、その断面構造を図3に
示すように、回転軸1の一端部に2段のポンプインペラ
2,3が取付けられ、回転軸1の他端部には、これを駆
動する1段のタービン4を取付けるが、組立に際して
は、バランス調整を行いながら組立が進められ、最終的
な組立完了状態では、アンバランス量が所定の許容量以
内となるように調整している。
【0004】このようなターボポンプでは、運転状態の
異常や、開発段階での種々の実験条件での運転によって
タービン動翼が破損したり、溶損する場合があり、さら
に、誤ってタービン動翼の固有振動数付近での運転が行
われると、振動による疲労寿命の問題が生じてこのまま
運転を続けることが出来ず、タービン動翼の全数を交換
しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなタービン動
翼の全数を交換する場合には、バランス調整が必要であ
り、これまではターボポンプ全体を分解してタービン動
翼を交換し、バランス調整を行った後、再組立しなけれ
ばならず、多大な時間を要していた。
【0006】この発明はかかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、全分解を行ってバランス調整を行う
こと無く、分解前のバランス状態を保持してタービン動
翼の全数を交換することができるタービン動翼の全数交
換方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めこの発明のタービン動翼の全数交換方法は、予めアン
バランス量と回転系に対する位相が求められてバランス
状態に組み立てられた回転系のタービン動翼の全数をバ
ランス調整すること無くバランス状態に交換するに際
し、各タービン動翼の重量と回転系への取付位置の位相
との積からアンバランス量のベクトル和を求め、このア
ンバランス量のベクトル和の大きさと位相とが交換前と
ほぼ一致するように各タービン動翼の回転系への取付位
置を定めて交換するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】このタービン動翼の全数交換方法によれば、交
換前の組立状態のときのタービン動翼のアンバランス量
と位相とを求めておき、交換する各タービン動翼のアン
バランス量と回転軸に対する取付位相との積のベクトル
和の大きさと位相が交換前とほぼ一致するようになる各
タービン動翼の回転軸への取付位置を計算で求めるよう
にしており、この取付位置で交換することでバランス調
整を行うこと無く交換前と同様のバランス状態を保持で
きるようになる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1および図2はこの発明のター
ビン動翼の全数交換方法の一実施例にかかり、図1は工
程を示すフローチャート、図2はタービン動翼の配置お
よびアンバランス量および位相の説明図である。
【0010】このタービン動翼の全数交換方法では、最
初のロータの組立の際、バランス調整を行っておき、バ
ランス状態となるようにしてあり、この時のタービン動
翼部分のアンバランス量ベクトルNとアンバランス位相
Θが求められて既知となっている。すなわち、図2
(a)に示すように、タービンディスク11の外周に等
間隔で各タービン動翼12が取付けられているタービン
の回転中心を、同図(b)に示すように、x−y座標の
原点としてy軸から各タービン動翼の取付中心までの角
度を位相とすると、バランス調整後のアンバランス量N
と位相Θを同図(b)のように表すことができ、これら
ベクトルNおよび位相Θの値が予め分かっていることに
なる。
【0011】このタービン動翼12のタービンディスク
11への取付けに際しては、たとえば各タービン動翼1
2の重さを測定し、その結果に基づいて一定の規則性を
与えて配置し、アンバランス量が最少となるようにする
ことが行われ、さらにロータとして全体のアンバランス
量が許容値以下となるように調整する。
【0012】タービン動翼12の全数を交換する場合に
も、同様の手法により、各タービン動翼12の重量を計
測し、その結果に基づいて一定の規則性を与えてタービ
ンディスクに取付けるようにするが、その際、規則性に
したがって配置する各タービン動翼12-1〜12-n
(n:タービンを構成するタービン動翼の数)の取付位
置、すなわち位相Θ-1〜Θ-nを仮定する。
【0013】そして、各タービン動翼12-1〜12-nの
重量からそれぞれの遠心力ベクトルM-1〜M-nを求める
(図2(b)参照)。
【0014】こうして求められた各タービン動翼12-1
〜12-nの遠心力ベクトルM-1〜M-nのx方向の成分x
-nおよびy方向の成分y-nを次式にしたがって求める。
【0015】x-n=M-n×sin Θ-n y-n=M-n×cos Θ-n これらのx方向成分の総和Σx-nおよびy方向成分の総
和Σy-nを求める。
【0016】この結果、交換するタービン動翼全体のア
ンバランス量が求まり、そのx方向成分とy方向成分が
求まる。
【0017】そこで、この交換するために用意したター
ビン動翼のアンバランス量の総和のx方向成分とy方向
成分を交換して取り外すタービン動翼の既知のアンバラ
ンス量のx方向成分Xとy方向成分Yを次の式で求めて
比較する。
【0018】X=N×sin Θ Y=N×cos Θ この比較によってアンバラン量(Σx-nとX,Σy-nと
Y)と位相(Θ同志)がほぼ一致すれば、予め仮定した
各タービン動翼の取付位置Θ-1〜Θ-nにしたがって各タ
ービン動翼12-1〜12-nをタービンディスク11に取
付けるように交換すれば良いことになる。
【0019】これらアンバランス量および位相が一致し
ない場合には、各タービン動翼の取付位置の仮定を変え
て同様の計算を行うことを繰り返し、これらの値がほぼ
一致するようにし、そのときに仮定した取付位置に各タ
ービン動翼を取付ける。
【0020】このようなタービン動翼の全数交換方法に
よれば、組立時の状態と同一のアンバランス量および位
相で交換する新たなタービン動翼の全数を取付けるの
で、バランス調整を行うこと無く、元の状態と同じよう
に運転することができる。
【0021】なお、このタービン動翼の全数交換方法を
適用して交換したロータについて実験を行い、バランス
状態が保たれていることを確認している。
【0022】したがって、全分解を行ってタービン動翼
を交換する場合に比べて運転再開までに必要な時間を大
巾に短縮することができる。
【0023】なお、上記実施例では、液体酸素・液体水
素用のターボポンプのタービンに適用する場合を例に説
明したが、これに限らず他のタービンにも広く適用する
ことができる。
【0024】さらに、この発明は、上記実施例に限定す
るものでなく、この発明の要旨を変更しない範囲で各構
成要素に変更を加えるようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明のタービン動翼の全数交換方法によれ
ば、交換前の組立状態のときのタービン動翼のアンバラ
ンス量と位相とを求めておき、交換する各タービン動翼
のアンバランス量と回転軸に対する取付位相との積のベ
クトル和の大きさと位相が交換前とほぼ一致するように
なる各タービン動翼の回転軸への取付位置を計算で求め
るようにしたので、この取付位置で交換することでバラ
ンス調整を行うこと無く交換前と同様のバランス状態を
保持することができる。
【0026】これにより、タービン動翼の全数の交換時
間を大巾に短縮することができ、航空エンジンやロケッ
トエンジン等の開発に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のタービン動翼の全数交換方法の一実
施例にかかる工程を示すフローチャートである。
【図2】この発明のタービン動翼の全数交換方法の一実
施例にかかるタービン動翼の配置およびアンバランス量
および位相の説明図である。
【図3】この発明の適用対象の一例の液体酸素・液体水
素用のターボポンプの部分断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ポンプインペラ 3 ポンプインペラ 4 タービン 11 タービンディスク 12 タービン動翼 N 組立時のアンバランス量(ベクトル) Θ 組立時のアンバランス位相 M-1〜M-n 各タービン動翼の遠心力ベクトル Θ-1〜Θ-n 各タービン動翼の位相(取付位置)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めアンバランス量と回転系に対する位
    相が求められてバランス状態に組み立てられた回転系の
    タービン動翼の全数をバランス調整すること無くバラン
    ス状態に交換するに際し、各タービン動翼の重量と回転
    系への取付位置の位相との積からアンバランス量のベク
    トル和を求め、このアンバランス量のベクトル和の大き
    さと位相とが交換前とほぼ一致するように各タービン動
    翼の回転系への取付位置を定めて交換するようにしたこ
    とを特徴とするタービン動翼の全数交換方法。
JP5329699A 1993-12-01 1993-12-01 タービン動翼の全数交換方法 Pending JPH07150903A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329187A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Snecma ロータの周囲に取り付けられるべき部品の質量の較正方法
CN111173570A (zh) * 2019-12-30 2020-05-19 中国南方航空股份有限公司 一种涡轮叶片的更换方法
CN112012966A (zh) * 2019-05-29 2020-12-01 中国航发商用航空发动机有限责任公司 平衡组件、转子系统、燃气轮机以及平衡方法

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CN112012966B (zh) * 2019-05-29 2022-05-31 中国航发商用航空发动机有限责任公司 平衡组件、转子系统、燃气轮机以及平衡方法
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