JPH045339B2 - - Google Patents
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- JPH045339B2 JPH045339B2 JP60059072A JP5907285A JPH045339B2 JP H045339 B2 JPH045339 B2 JP H045339B2 JP 60059072 A JP60059072 A JP 60059072A JP 5907285 A JP5907285 A JP 5907285A JP H045339 B2 JPH045339 B2 JP H045339B2
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- turbocharger rotor
- bearing
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M1/00—Testing static or dynamic balance of machines or structures
- G01M1/02—Details of balancing machines or devices
- G01M1/04—Adaptation of bearing support assemblies for receiving the body to be tested
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Supercharger (AREA)
- Testing Of Balance (AREA)
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明はターボチヤージヤーロータの回転試験
方法並びにそのための装置に係り、特にセラミツ
クス製ターボチヤージヤーロータのホツトスピン
テストに有効に適用される方法並びに装置に関す
るものである。 (背景技術) 近年、自動車用エンジンの過給のために、ター
ボ過給機乃至はターボチヤージヤーと呼ばれる装
置が注目を受けているが、そのようなターボチヤ
ージヤーに用いられるセラミツクス材料等からな
るロータは、エンジンの排気エネルギーで高速回
転、例えば10数万回転もさせられるものであると
ころから、その信頼性を高めるための保証試験と
して、スピンテスト(回転試験)を行なうことが
要請されている。このスピンテストは、ターボチ
ヤージヤーロータを実際に高速回転させ、一定レ
ベルの性能を有しているか、どうかを評価するも
のである。 ところで、かかるターボチヤージヤーロータの
スピンテストを行なうに際しては、ターボチヤー
ジヤー自身にロータを組み込み、それを装置に取
り付けて、高速のガスを吹き込むようにして、実
際に自動車に付いているのと同様な状態でテスト
をするのが好ましいものと考えられる。而して、
その場合において、テストは、次の如き手順にて
行なわれることとなるのである。 すなわち、先ず、ロータ翼1aと軸部1bとか
らなるターボチヤージヤーロータ1について、そ
の単体としてのバランス修正を行なつた後、第1
図a及びbに示されるように、その軸部1bにス
ラストベアリング2、スペーサ3、コンプレツサ
翼若しくはスリーブ4及びロツクナツト5を順次
嵌め合わせ、それら全体としてのバランス修正
(総バランス修正)を行なう。 次いで、回転試験装置に組み付けるに際して
は、第2図a及びbに示されるように、ターボチ
ヤージヤーロータ1の軸部1bを軸受ハウジング
10に差し込み、軸側よりスラストベアリング
2、ベアリングカバー9、スペーサ3、コンプレ
ツサ翼若しくはスリーブ4、ロツクナツト5を上
記の総バランス修正を行なつた時と同じ位相で嵌
め合わせて組み立て、そしてその組立体を、ター
ボチヤージヤーロータ1のロータ翼部1aがター
ビン側ハウジング11のガス通路11a内に位置
するようにセツトせしめて、目的とするスピンテ
ストが実施されることとなるのである。 なお、軸受ハウジング10には潤滑油通路13
が設けられており、またその入口部15に設けた
フランジ部材14を介して潤滑油用ホース18が
取り付けられ、このホース18を通じて供給され
る所定の潤滑油が、かかる潤滑油通路13内を流
通せしめられ、そしてその出口部17から排出さ
れるようになつており、またスピンテスト時の振
動が、前記フランジ部材14に取り付けた加速度
型振動計16にて検出されるようになつている。
なお、第2図a及びbにおいて、6はシールリン
グ、7はスナツプリング、8はラジアルベアリン
グ、19はメカニカルシールである。 (問題点) しかしながら、このような構造の装置を用いた
ターボチヤージヤーロータの回転試験手法にあつ
ては、ターボチヤージヤーロータ1をその回転試
験装置に組み付けるに先立つて、その構成回転部
品たる、スラストベアリング2、スペーサ3、コ
ンプレツサ翼若しくはスリーブ4及びロツクナツ
ト5を嵌め合わせた状態において、総バランス修
正を行なう必要があり、また装置に組み付けるに
際しても、それらの部品を総バランス修正時と同
じ位相で嵌め合わせなければならず、このため作
業が極めて面倒となるばかりでなく、それらの出
力合わせのために、非常に時間がかかつているの
である。 しかも、ターボチヤージヤーロータ1の脱着毎
にベアリングカバー9を取り外さなければならず
そしてその度毎に軸受ハウジング10とベアリン
グカバー9との間のシールも再構成する必要があ
るところから、ターボチヤージヤーロータ1の脱
着には1時間余りの長い作業時間を要し、またそ
の脱着作業が極めて面倒な、熟練を要するものと
なる問題が内在しているのである。 従つて、本方法は、信頼性の高い実績のある金
属製ターボチヤージヤーロータのように、抜取り
で少数の試験の場合はよいが、脆性材料であるセ
ラミツクス製ターボチヤージヤーロータのよう
に、全数または抜取り頻度を高くし、多数を試験
する必要のある保証試験等の場合は不適であつた
のである。 (解決手段) ここにおいて、本発明は、かかる問題を解消す
べく為されたものであつて、その特徴とするとこ
ろは、ターボチヤージヤーロータ単体のみのバラ
ンス修正を行なつた後、かかるターボチヤージヤ
ーロータの軸部を回転試験装置の軸受ハウジング
の軸受け部に挿通せしめる一方、該軸部にスラス
トベアリング、スペーサ、スリーブ、ロツクナツ
トを組み付けることにより、該ターボチヤージヤ
ーロータを回転支持せしめて、その回転試験を行
なうに際して、それらスラストベアリング、スペ
ーサ、スリーブ、ロツクナツトからなる部品のう
ち、隣合う部品の中から少なくとも2つを一体化
して、複数個の部品の機能を合わせ持つ一体化部
品として用い、該一体化部品を組み付ける一方、
前記回転試験装置の軸受ハウジングの軸受け部
に、前記バランス修正されたターボチヤージヤー
ロータを任意の位相でさし込み、かかるターボチ
ヤージヤーロータの回転試験を行なうようにした
のである。 そしてまた、本発明は、かかる方法を実施する
ために、軸受ハウジングの軸受け部に挿通せしめ
られたターボチヤージヤーロータの軸部のスラス
トベアリング、スペーサ、スリーブ、ロツクナツ
トを組み付けて、該ターボチヤージヤーロータを
回転支持せしめる一方、該ターボチヤージヤーロ
ータの翼部に高速のガスを吹き付けることによ
り、その高速回転試験を行なうようにした装置に
おいて、前記スラストベアリング、スペーサ、ス
リーブ、ロツクナツトからなる部品のうち、隣合
う部品の中から少なくとも2つを一体化し、それ
ら複数の部品の機能を合わせ持つ一体化部品とし
て、残余の部品と共に、組み付けるようにしたも
のであつて、これにより、該軸受ハウジングの軸
受け部に、前記ターボチヤージヤーロータを、任
意の位相でさし込み得るようにしたのである。 すなわち、本発明にあつては、例えば第3図a
及びbのように、スラストベアリング部品2、ス
ペーサ部品3及びスリーブ部品4を一体化するこ
とにより、スラストベアリング、スペーサ、及び
コンプレツサ翼若しくはスリーブの機能を合わせ
持つスリーブ部品20を用いたり、また第4図a
及びbに示される如く、スペーサ部品3とスリー
ブ部品4を一体化することにより、スペーサとコ
ンプレツサ翼もしくはスリーブの機能を合わせ持
つスリーブ部品22を用いる等、ターボチヤージ
ヤーロータの回転試験装置におけるスラストベア
リング、スペーサ、スリーブ若しくはコンプレツ
サ翼、ロツクナツトからなる回転部品のうち、隣
合う部品の幾つかを一体化せしめて、使用するよ
うにしたものである。 従つて、そのような回転部品の幾つかが一体化
された回転試験装置を用いて、目的とするターボ
チヤージヤーロータ1の回転試験を行なうに際し
ては、先ず、かかるターボチヤージヤーロータ1
について、それ単体のみのバランス修正を動バラ
ンス試験機を用いて行ない、そしてそのバランス
修正されたターボチヤージヤーロータ1を、既に
スラストベアリング2若しくはそのようなスラス
トベアリングの機能を合わせ持つ一体化部品がベ
アリングカバー9にて組み付けられる回転試験装
置の軸受ハウジング10の軸受け部に、任意の位
相で差し込み、更に必要に応じてスリーブを組み
付けた後、ロツクナツト5で締結せしめるか又は
スリーブを含む一体化部品で締結せしめて組立体
を完成し、そして、この組立体を、そのまま、装
置本体12に取り付けられたタービン側ハウジン
グ11に対して高温高速のガスが流通せしめられ
るガス通路11a内にターボチヤージヤーロータ
1のロータ翼部1aが位置するようにセツトせし
め、その後目的とするターボチヤージヤーロータ
1の回転試験が実施されることとなるのである。 なお、このような回転試験に際して、ベアリン
グカバー9は、軸受ハウジング10から取り外さ
れることはなく、それ故軸受ハウジング10内に
形成された潤滑油通路13の入口部15や出口部
17に対する潤滑油用ホース18が取り付けられ
た状態において、例えば第3図aに示される如く
取り扱われることとなる。 (作用・効果) このように、本発明に従えば、回転試験装置に
おけるターボチヤージヤーロータと共に回転する
回転部品の複数を、一体化せしめることにより、
ターボチヤージヤーロータ単体のバランス修正を
行なつた後、ターボチヤージヤーロータを任意の
位相で軸受部に差し込み、スリーブを組み付けた
後、ロツクナツトで締結せしめるか、又は一体化
部品に締結するだけで、回転試験を行ない得るよ
うになり、従来の如く回転部品全体としての総バ
ランス修正は行わずに済むようになつたのであ
る。これは、回転部品の複数を一体化せしめるこ
とにより、個々の部品間のバランス変化が小さく
なり、その結果として、回転部品全体としてのア
ンバランス量が許容限度内となつて、総バランス
修正を行なう必要がなくなつたものと考えられて
いる。 また、このように、総バランス修正を行なう必
要がなくなつたために、ベアリングカバー9を軸
受ハウジング10取り付けたり或いはそれから取
り外したりすることなく、常時、軸受ハウジング
10に固定したままでよく、このために、軸受ハ
ウジング10の潤滑油通路13からの油抜きや、
軸浮ハウジング10とベアリングカバー9との間
のシールの再構成等の作業も、全く不要となつた
のである。 そして、これらの効果により、スピンテストに
おけるターボチヤージヤーロータの組み付けのた
めの時間は大幅に短縮され、かかるターボチヤー
ジヤーロータの脱着を1分程度で実施し得るよう
になつた他、その脱着作業も極めて容易となつた
のである。従つて、本方法を用いることにより、
初めてターボチヤージヤーロータの回転保証試験
が可能となるのである。 (実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするため
に、本発明の幾つかの実施例を挙げるが、本発明
がそのような実施例のみに限定され、またその記
載によつて限定的に解釈されるものでは決してな
く、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、本
発明は当業者の知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加えた形態において実施され得るも
のであり、本発明がそのような実施形態のものを
も含むことを意図するものであることが、理解さ
れるべきである。なお、それぞれの例の差異を明
確にするため、それぞれの例の特徴を、別途第1
表に示した。 実施例 1 先ず、セラミツクス製のターボチヤージヤーロ
ータ1を、ソフトタイプの動バランス試験機にか
け、そのアンバランス量を表示させて、該ターボ
チヤージヤーロータ1の頭部及び背面を削ること
によつて、アンバランス量が0.001gcm以下にな
るまでバランス修正を行なつた。 次いで、第3図a,bに示されるように、予め
スラストベアリングとスペーサを一体化したスリ
ーブ20をベアリングカバー9にて組み込んでお
いた軸受ハウジング10の軸受孔に、上記のバラ
ンス修正を行なつたターボチヤージヤーロータ1
を任意の位相で差し込み、そしてロツクナツト5
で締結した。なお、ターボチヤージヤーロータ1
には、それを軸受ハウジング10に取り付ける前
にシールリング6を嵌め込み、また該軸受ハウジ
ング10には、潤滑油用のホース18、潤滑油入
口側のフランジ部材14をそれぞれ取り付けた。
また、かかる潤滑油入口側のフランジ部材14に
は、加速度型振動計16をねじにより固定した。 そして、このようにして得られたターボチヤー
ジヤーロータ1を組み込んだ軸受ハウジング10
(組立体)を、装置本体12に固定されたタービ
ン側ハウジング11に対して、そのガス通路11
a内にターボチヤージヤーロータ1のロータ翼部
1aが位置するようにして取り付け、ボルトによ
り締め付けて、セツトせしめた。 このようにターボチヤージヤーロータ1を回転
試験装置に組み付けた状態において、第3図bに
矢印Aで示される如く、ガス通路11a内に900
℃のホツトガスを送り込むことにより、かかるタ
ーボチヤージヤーロータ1を18万rpmで10分間回
転させた。そして、このターボチヤージヤーロー
タ1の回転状態の良否の目安として試験中の振動
を、軸受ハウジング10の潤滑油入口部15に設
けたフランジ部材14に取り付けた加速度型振動
計16により測定した。 この結果、かかる回転試験中の最大振動は10G
程度であり、またこの試験終了後にターボチヤー
ジヤーロータ1を取り外して調べたところ、何の
異常も見られなかつた。なお、かかるターボチヤ
ージヤーロータ1の脱着に要した時間は、約1分
間であつた。 実施例 2 実施例1と同様にしてバランス修正を行なつた
ターボチヤージヤーロータ1を、第4図a及びb
に示されるように、予めスラストベアリング2、
ベアリングカバー9を組み込んでおいた軸受ハウ
ジング10に差し込み、ターボチヤージヤーロー
タ1の軸側より、スペーサとスリーブ若しくはコ
ンプレツサ翼の機能を合わせ持つスリーブ22を
任意の位相で嵌め込み、ロツクナツト5で締結し
た。 なお、ターボチヤージヤーロータ1には、軸受
ハウジング10に取り付ける前にシールリング6
を嵌め込み、また軸受ハウジング10には潤滑油
用のホース18、潤滑油入口側のフランジ部材1
4を取り付け、更に該フランジ部材14には、加
速度型振動計16をねじにより固定しておいた。 そして、このようにターボチヤージヤーロータ
1を組み込んだ軸受ハウジング10(組立体)
を、装置本体12に固定されたタービン側ハウジ
ング11に取り付け、ボルトにて締めつけて、セ
ツトせしめた。 回転試験は、実施例1と同様にして900℃のホ
ツトガスを送り込むことにより、ターボチヤージ
ヤーロータを高速回転せしめ、18万rpmで10分
間、行なつた。そして、実施例1と同様に、ター
ボチヤージヤーロータ1の回転状態の良否の目安
として、試験中の振動を加速度型振動計16によ
り測定した。 その結果、試験中の最大振動は10G程度であ
り、また試験終了後においてターボチヤージヤー
ロータ1を取り出して調べたところ何の異常も見
られなかつた。なお、ターボチヤージヤーロータ
1の脱着に要した時間は、約1分間であつた。 比較例 1 実施例1と同様にしてバランス修正を行なつた
ターボチヤージヤーロータ1に、シールリング6
を嵌め込み、軸受ハウジング10に差し込んだ。
そして、第2図a及びbに示されるように、ター
ボチヤージヤーロータ1の軸側より、スラストベ
アリング2を任意の位相で差し込み、更にベアリ
ングカバー9を取り付け、オイル洩れ、ベアリン
グの焼き付き等のないように慎重にねじにより締
め付けた。さらにその後、スペーサ3、コンプレ
ツサ翼4を差し込み、ロツクナツト5で締結し
た。次いで、軸受ハウジング10に、潤滑油用の
ホース18、潤滑油入口側のフランジ部材14を
取り付け、また該潤滑油入口側のフランジ部材1
4には、加速度型振動計16をねじにより固定し
た。 そして、かかるターボチヤージヤーロータ1を
組み込んだ軸受ハウジング10(組立体)を、装
置本体12に固定されたタービン側ハウジング1
1に取り付け、ボルトにより締めつけてセツトし
た。 回転試験は、実施例1と同様に、タービン側ハ
ウジング11のガス通路11a内に矢印A方向に
900℃のホツトガスを送り込むことにより、ター
ボチヤージヤーロータ1を回転せしめた。実施例
1と同様に、試験中の振動を測定したところ、13
万rpmで振動の大きさが30Gを超え、危険状態と
なつたため、試験を中止した。 比較例 2 実施例1と同様にしてバランス修正を行なつた
ターボチヤージヤーロータ1を用い、その軸側よ
り、第1図a及びbに示される如く、スラストベ
アリング2、スペーサ3、コンプレツサ翼4を嵌
め込み、ロツクナツト5で締結した。そしてその
状態で、総バランスを修正し、この総バランス修
正後、それぞれの部品を組み付けた位相がわかる
ように印をつけ、もう一度分解した。 次いで、上記比較例1と同様に、ターボチヤー
ジヤーロータ1を軸受ハウジング10に差し込
み、その軸側より、スラストベアリング2、ベア
リングカバー9、スペーサ3、コンプレツサ翼
4、ロツクナツト5を上記の総バランス修正を行
つたときと同じ位相で慎重に嵌め合わせた。その
後、軸受ハウジング10(組立体)に潤滑油用の
ホース18、潤滑油入口側のフランジ部材14を
取り付け、また潤滑油入口側のフランジ部材14
には加速度型振動計16をねじにより固定した。
そして、ターボチヤージヤーロータ1を組み込ん
だ軸受ハウジング10(組立体)を、装置本体1
2に固定されたタービン側ハウジング11に取り
付け、ボルトにより締め付けて、セツトした。 回転試験は、比較例1と同様に、矢印A方向に
900℃のホツトガスを送り込むことにより、ター
ボチヤージヤーロータ1を18万rpmで10分間回転
せしめることによつて、行なつた。そして、実施
例1と同様に、ターボチヤージヤーロータ1の回
転状態の良否の目安として、試験中の振動を、加
速度型振動計16により測定した。 その結果、試験中の最大振動は、10G程度であ
り、また試験終了後にターボチヤージヤーロータ
1を取り出して調べたところ、何の異常も認めら
れなかつたが、かかるターボチヤージヤーロータ
1の軸受ハウジング10に対する脱着には、その
総バランス修正を行なう必要があつたところか
ら、その作業に著しく手間取り、約1時間の作業
が必要であつた他、その作業も極めて面倒なもの
であつた。 【表】
方法並びにそのための装置に係り、特にセラミツ
クス製ターボチヤージヤーロータのホツトスピン
テストに有効に適用される方法並びに装置に関す
るものである。 (背景技術) 近年、自動車用エンジンの過給のために、ター
ボ過給機乃至はターボチヤージヤーと呼ばれる装
置が注目を受けているが、そのようなターボチヤ
ージヤーに用いられるセラミツクス材料等からな
るロータは、エンジンの排気エネルギーで高速回
転、例えば10数万回転もさせられるものであると
ころから、その信頼性を高めるための保証試験と
して、スピンテスト(回転試験)を行なうことが
要請されている。このスピンテストは、ターボチ
ヤージヤーロータを実際に高速回転させ、一定レ
ベルの性能を有しているか、どうかを評価するも
のである。 ところで、かかるターボチヤージヤーロータの
スピンテストを行なうに際しては、ターボチヤー
ジヤー自身にロータを組み込み、それを装置に取
り付けて、高速のガスを吹き込むようにして、実
際に自動車に付いているのと同様な状態でテスト
をするのが好ましいものと考えられる。而して、
その場合において、テストは、次の如き手順にて
行なわれることとなるのである。 すなわち、先ず、ロータ翼1aと軸部1bとか
らなるターボチヤージヤーロータ1について、そ
の単体としてのバランス修正を行なつた後、第1
図a及びbに示されるように、その軸部1bにス
ラストベアリング2、スペーサ3、コンプレツサ
翼若しくはスリーブ4及びロツクナツト5を順次
嵌め合わせ、それら全体としてのバランス修正
(総バランス修正)を行なう。 次いで、回転試験装置に組み付けるに際して
は、第2図a及びbに示されるように、ターボチ
ヤージヤーロータ1の軸部1bを軸受ハウジング
10に差し込み、軸側よりスラストベアリング
2、ベアリングカバー9、スペーサ3、コンプレ
ツサ翼若しくはスリーブ4、ロツクナツト5を上
記の総バランス修正を行なつた時と同じ位相で嵌
め合わせて組み立て、そしてその組立体を、ター
ボチヤージヤーロータ1のロータ翼部1aがター
ビン側ハウジング11のガス通路11a内に位置
するようにセツトせしめて、目的とするスピンテ
ストが実施されることとなるのである。 なお、軸受ハウジング10には潤滑油通路13
が設けられており、またその入口部15に設けた
フランジ部材14を介して潤滑油用ホース18が
取り付けられ、このホース18を通じて供給され
る所定の潤滑油が、かかる潤滑油通路13内を流
通せしめられ、そしてその出口部17から排出さ
れるようになつており、またスピンテスト時の振
動が、前記フランジ部材14に取り付けた加速度
型振動計16にて検出されるようになつている。
なお、第2図a及びbにおいて、6はシールリン
グ、7はスナツプリング、8はラジアルベアリン
グ、19はメカニカルシールである。 (問題点) しかしながら、このような構造の装置を用いた
ターボチヤージヤーロータの回転試験手法にあつ
ては、ターボチヤージヤーロータ1をその回転試
験装置に組み付けるに先立つて、その構成回転部
品たる、スラストベアリング2、スペーサ3、コ
ンプレツサ翼若しくはスリーブ4及びロツクナツ
ト5を嵌め合わせた状態において、総バランス修
正を行なう必要があり、また装置に組み付けるに
際しても、それらの部品を総バランス修正時と同
じ位相で嵌め合わせなければならず、このため作
業が極めて面倒となるばかりでなく、それらの出
力合わせのために、非常に時間がかかつているの
である。 しかも、ターボチヤージヤーロータ1の脱着毎
にベアリングカバー9を取り外さなければならず
そしてその度毎に軸受ハウジング10とベアリン
グカバー9との間のシールも再構成する必要があ
るところから、ターボチヤージヤーロータ1の脱
着には1時間余りの長い作業時間を要し、またそ
の脱着作業が極めて面倒な、熟練を要するものと
なる問題が内在しているのである。 従つて、本方法は、信頼性の高い実績のある金
属製ターボチヤージヤーロータのように、抜取り
で少数の試験の場合はよいが、脆性材料であるセ
ラミツクス製ターボチヤージヤーロータのよう
に、全数または抜取り頻度を高くし、多数を試験
する必要のある保証試験等の場合は不適であつた
のである。 (解決手段) ここにおいて、本発明は、かかる問題を解消す
べく為されたものであつて、その特徴とするとこ
ろは、ターボチヤージヤーロータ単体のみのバラ
ンス修正を行なつた後、かかるターボチヤージヤ
ーロータの軸部を回転試験装置の軸受ハウジング
の軸受け部に挿通せしめる一方、該軸部にスラス
トベアリング、スペーサ、スリーブ、ロツクナツ
トを組み付けることにより、該ターボチヤージヤ
ーロータを回転支持せしめて、その回転試験を行
なうに際して、それらスラストベアリング、スペ
ーサ、スリーブ、ロツクナツトからなる部品のう
ち、隣合う部品の中から少なくとも2つを一体化
して、複数個の部品の機能を合わせ持つ一体化部
品として用い、該一体化部品を組み付ける一方、
前記回転試験装置の軸受ハウジングの軸受け部
に、前記バランス修正されたターボチヤージヤー
ロータを任意の位相でさし込み、かかるターボチ
ヤージヤーロータの回転試験を行なうようにした
のである。 そしてまた、本発明は、かかる方法を実施する
ために、軸受ハウジングの軸受け部に挿通せしめ
られたターボチヤージヤーロータの軸部のスラス
トベアリング、スペーサ、スリーブ、ロツクナツ
トを組み付けて、該ターボチヤージヤーロータを
回転支持せしめる一方、該ターボチヤージヤーロ
ータの翼部に高速のガスを吹き付けることによ
り、その高速回転試験を行なうようにした装置に
おいて、前記スラストベアリング、スペーサ、ス
リーブ、ロツクナツトからなる部品のうち、隣合
う部品の中から少なくとも2つを一体化し、それ
ら複数の部品の機能を合わせ持つ一体化部品とし
て、残余の部品と共に、組み付けるようにしたも
のであつて、これにより、該軸受ハウジングの軸
受け部に、前記ターボチヤージヤーロータを、任
意の位相でさし込み得るようにしたのである。 すなわち、本発明にあつては、例えば第3図a
及びbのように、スラストベアリング部品2、ス
ペーサ部品3及びスリーブ部品4を一体化するこ
とにより、スラストベアリング、スペーサ、及び
コンプレツサ翼若しくはスリーブの機能を合わせ
持つスリーブ部品20を用いたり、また第4図a
及びbに示される如く、スペーサ部品3とスリー
ブ部品4を一体化することにより、スペーサとコ
ンプレツサ翼もしくはスリーブの機能を合わせ持
つスリーブ部品22を用いる等、ターボチヤージ
ヤーロータの回転試験装置におけるスラストベア
リング、スペーサ、スリーブ若しくはコンプレツ
サ翼、ロツクナツトからなる回転部品のうち、隣
合う部品の幾つかを一体化せしめて、使用するよ
うにしたものである。 従つて、そのような回転部品の幾つかが一体化
された回転試験装置を用いて、目的とするターボ
チヤージヤーロータ1の回転試験を行なうに際し
ては、先ず、かかるターボチヤージヤーロータ1
について、それ単体のみのバランス修正を動バラ
ンス試験機を用いて行ない、そしてそのバランス
修正されたターボチヤージヤーロータ1を、既に
スラストベアリング2若しくはそのようなスラス
トベアリングの機能を合わせ持つ一体化部品がベ
アリングカバー9にて組み付けられる回転試験装
置の軸受ハウジング10の軸受け部に、任意の位
相で差し込み、更に必要に応じてスリーブを組み
付けた後、ロツクナツト5で締結せしめるか又は
スリーブを含む一体化部品で締結せしめて組立体
を完成し、そして、この組立体を、そのまま、装
置本体12に取り付けられたタービン側ハウジン
グ11に対して高温高速のガスが流通せしめられ
るガス通路11a内にターボチヤージヤーロータ
1のロータ翼部1aが位置するようにセツトせし
め、その後目的とするターボチヤージヤーロータ
1の回転試験が実施されることとなるのである。 なお、このような回転試験に際して、ベアリン
グカバー9は、軸受ハウジング10から取り外さ
れることはなく、それ故軸受ハウジング10内に
形成された潤滑油通路13の入口部15や出口部
17に対する潤滑油用ホース18が取り付けられ
た状態において、例えば第3図aに示される如く
取り扱われることとなる。 (作用・効果) このように、本発明に従えば、回転試験装置に
おけるターボチヤージヤーロータと共に回転する
回転部品の複数を、一体化せしめることにより、
ターボチヤージヤーロータ単体のバランス修正を
行なつた後、ターボチヤージヤーロータを任意の
位相で軸受部に差し込み、スリーブを組み付けた
後、ロツクナツトで締結せしめるか、又は一体化
部品に締結するだけで、回転試験を行ない得るよ
うになり、従来の如く回転部品全体としての総バ
ランス修正は行わずに済むようになつたのであ
る。これは、回転部品の複数を一体化せしめるこ
とにより、個々の部品間のバランス変化が小さく
なり、その結果として、回転部品全体としてのア
ンバランス量が許容限度内となつて、総バランス
修正を行なう必要がなくなつたものと考えられて
いる。 また、このように、総バランス修正を行なう必
要がなくなつたために、ベアリングカバー9を軸
受ハウジング10取り付けたり或いはそれから取
り外したりすることなく、常時、軸受ハウジング
10に固定したままでよく、このために、軸受ハ
ウジング10の潤滑油通路13からの油抜きや、
軸浮ハウジング10とベアリングカバー9との間
のシールの再構成等の作業も、全く不要となつた
のである。 そして、これらの効果により、スピンテストに
おけるターボチヤージヤーロータの組み付けのた
めの時間は大幅に短縮され、かかるターボチヤー
ジヤーロータの脱着を1分程度で実施し得るよう
になつた他、その脱着作業も極めて容易となつた
のである。従つて、本方法を用いることにより、
初めてターボチヤージヤーロータの回転保証試験
が可能となるのである。 (実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするため
に、本発明の幾つかの実施例を挙げるが、本発明
がそのような実施例のみに限定され、またその記
載によつて限定的に解釈されるものでは決してな
く、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、本
発明は当業者の知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加えた形態において実施され得るも
のであり、本発明がそのような実施形態のものを
も含むことを意図するものであることが、理解さ
れるべきである。なお、それぞれの例の差異を明
確にするため、それぞれの例の特徴を、別途第1
表に示した。 実施例 1 先ず、セラミツクス製のターボチヤージヤーロ
ータ1を、ソフトタイプの動バランス試験機にか
け、そのアンバランス量を表示させて、該ターボ
チヤージヤーロータ1の頭部及び背面を削ること
によつて、アンバランス量が0.001gcm以下にな
るまでバランス修正を行なつた。 次いで、第3図a,bに示されるように、予め
スラストベアリングとスペーサを一体化したスリ
ーブ20をベアリングカバー9にて組み込んでお
いた軸受ハウジング10の軸受孔に、上記のバラ
ンス修正を行なつたターボチヤージヤーロータ1
を任意の位相で差し込み、そしてロツクナツト5
で締結した。なお、ターボチヤージヤーロータ1
には、それを軸受ハウジング10に取り付ける前
にシールリング6を嵌め込み、また該軸受ハウジ
ング10には、潤滑油用のホース18、潤滑油入
口側のフランジ部材14をそれぞれ取り付けた。
また、かかる潤滑油入口側のフランジ部材14に
は、加速度型振動計16をねじにより固定した。 そして、このようにして得られたターボチヤー
ジヤーロータ1を組み込んだ軸受ハウジング10
(組立体)を、装置本体12に固定されたタービ
ン側ハウジング11に対して、そのガス通路11
a内にターボチヤージヤーロータ1のロータ翼部
1aが位置するようにして取り付け、ボルトによ
り締め付けて、セツトせしめた。 このようにターボチヤージヤーロータ1を回転
試験装置に組み付けた状態において、第3図bに
矢印Aで示される如く、ガス通路11a内に900
℃のホツトガスを送り込むことにより、かかるタ
ーボチヤージヤーロータ1を18万rpmで10分間回
転させた。そして、このターボチヤージヤーロー
タ1の回転状態の良否の目安として試験中の振動
を、軸受ハウジング10の潤滑油入口部15に設
けたフランジ部材14に取り付けた加速度型振動
計16により測定した。 この結果、かかる回転試験中の最大振動は10G
程度であり、またこの試験終了後にターボチヤー
ジヤーロータ1を取り外して調べたところ、何の
異常も見られなかつた。なお、かかるターボチヤ
ージヤーロータ1の脱着に要した時間は、約1分
間であつた。 実施例 2 実施例1と同様にしてバランス修正を行なつた
ターボチヤージヤーロータ1を、第4図a及びb
に示されるように、予めスラストベアリング2、
ベアリングカバー9を組み込んでおいた軸受ハウ
ジング10に差し込み、ターボチヤージヤーロー
タ1の軸側より、スペーサとスリーブ若しくはコ
ンプレツサ翼の機能を合わせ持つスリーブ22を
任意の位相で嵌め込み、ロツクナツト5で締結し
た。 なお、ターボチヤージヤーロータ1には、軸受
ハウジング10に取り付ける前にシールリング6
を嵌め込み、また軸受ハウジング10には潤滑油
用のホース18、潤滑油入口側のフランジ部材1
4を取り付け、更に該フランジ部材14には、加
速度型振動計16をねじにより固定しておいた。 そして、このようにターボチヤージヤーロータ
1を組み込んだ軸受ハウジング10(組立体)
を、装置本体12に固定されたタービン側ハウジ
ング11に取り付け、ボルトにて締めつけて、セ
ツトせしめた。 回転試験は、実施例1と同様にして900℃のホ
ツトガスを送り込むことにより、ターボチヤージ
ヤーロータを高速回転せしめ、18万rpmで10分
間、行なつた。そして、実施例1と同様に、ター
ボチヤージヤーロータ1の回転状態の良否の目安
として、試験中の振動を加速度型振動計16によ
り測定した。 その結果、試験中の最大振動は10G程度であ
り、また試験終了後においてターボチヤージヤー
ロータ1を取り出して調べたところ何の異常も見
られなかつた。なお、ターボチヤージヤーロータ
1の脱着に要した時間は、約1分間であつた。 比較例 1 実施例1と同様にしてバランス修正を行なつた
ターボチヤージヤーロータ1に、シールリング6
を嵌め込み、軸受ハウジング10に差し込んだ。
そして、第2図a及びbに示されるように、ター
ボチヤージヤーロータ1の軸側より、スラストベ
アリング2を任意の位相で差し込み、更にベアリ
ングカバー9を取り付け、オイル洩れ、ベアリン
グの焼き付き等のないように慎重にねじにより締
め付けた。さらにその後、スペーサ3、コンプレ
ツサ翼4を差し込み、ロツクナツト5で締結し
た。次いで、軸受ハウジング10に、潤滑油用の
ホース18、潤滑油入口側のフランジ部材14を
取り付け、また該潤滑油入口側のフランジ部材1
4には、加速度型振動計16をねじにより固定し
た。 そして、かかるターボチヤージヤーロータ1を
組み込んだ軸受ハウジング10(組立体)を、装
置本体12に固定されたタービン側ハウジング1
1に取り付け、ボルトにより締めつけてセツトし
た。 回転試験は、実施例1と同様に、タービン側ハ
ウジング11のガス通路11a内に矢印A方向に
900℃のホツトガスを送り込むことにより、ター
ボチヤージヤーロータ1を回転せしめた。実施例
1と同様に、試験中の振動を測定したところ、13
万rpmで振動の大きさが30Gを超え、危険状態と
なつたため、試験を中止した。 比較例 2 実施例1と同様にしてバランス修正を行なつた
ターボチヤージヤーロータ1を用い、その軸側よ
り、第1図a及びbに示される如く、スラストベ
アリング2、スペーサ3、コンプレツサ翼4を嵌
め込み、ロツクナツト5で締結した。そしてその
状態で、総バランスを修正し、この総バランス修
正後、それぞれの部品を組み付けた位相がわかる
ように印をつけ、もう一度分解した。 次いで、上記比較例1と同様に、ターボチヤー
ジヤーロータ1を軸受ハウジング10に差し込
み、その軸側より、スラストベアリング2、ベア
リングカバー9、スペーサ3、コンプレツサ翼
4、ロツクナツト5を上記の総バランス修正を行
つたときと同じ位相で慎重に嵌め合わせた。その
後、軸受ハウジング10(組立体)に潤滑油用の
ホース18、潤滑油入口側のフランジ部材14を
取り付け、また潤滑油入口側のフランジ部材14
には加速度型振動計16をねじにより固定した。
そして、ターボチヤージヤーロータ1を組み込ん
だ軸受ハウジング10(組立体)を、装置本体1
2に固定されたタービン側ハウジング11に取り
付け、ボルトにより締め付けて、セツトした。 回転試験は、比較例1と同様に、矢印A方向に
900℃のホツトガスを送り込むことにより、ター
ボチヤージヤーロータ1を18万rpmで10分間回転
せしめることによつて、行なつた。そして、実施
例1と同様に、ターボチヤージヤーロータ1の回
転状態の良否の目安として、試験中の振動を、加
速度型振動計16により測定した。 その結果、試験中の最大振動は、10G程度であ
り、また試験終了後にターボチヤージヤーロータ
1を取り出して調べたところ、何の異常も認めら
れなかつたが、かかるターボチヤージヤーロータ
1の軸受ハウジング10に対する脱着には、その
総バランス修正を行なう必要があつたところか
ら、その作業に著しく手間取り、約1時間の作業
が必要であつた他、その作業も極めて面倒なもの
であつた。 【表】
第1図a及びbは、それぞれターボチヤージヤ
ーロータに対する回転部品の組み付け前及び組み
付け後の状態を示す説明図であり、第2図a及び
bは、それぞれ回転部品の各々が独立した部品で
ある場合におけるターボチヤージヤーロータの軸
受ハウジングに対する組み付け前の状態を示す分
解図及びそれらを組み付けてなる組立体を回転試
験装置にセツトした状態を示す断面説明図であ
る。また、第3図a及びbは、それぞれ、本発明
の一実施例を示すターボチヤージヤーロータ1を
軸受ハウジングに組み付ける前の状態を示す断面
説明図及びそれらを組み付けてなる組立体を回転
試験装置にセツトした状態を示す断面説明図であ
り、更に第4図a及びbは、それぞれ、本発明の
他の実施例を示す第3図a及びbに対応する要部
部分図である。 1:ターボチヤージヤーロータ、1a:ロータ
翼部、1b:軸部、2:スラストベアリング、
3:スペーサ、4:コンプレツサ翼若しくはスリ
ーブ、5:ロツクナツト、9:ベアリングカバ
ー、10:軸受ハウジング、11:タービン側ハ
ウジング、11a:ガス通路、13:潤滑油通
路、16:加速度型振動計、18:潤滑油用ホー
ス、20,22:スリーブ部品。
ーロータに対する回転部品の組み付け前及び組み
付け後の状態を示す説明図であり、第2図a及び
bは、それぞれ回転部品の各々が独立した部品で
ある場合におけるターボチヤージヤーロータの軸
受ハウジングに対する組み付け前の状態を示す分
解図及びそれらを組み付けてなる組立体を回転試
験装置にセツトした状態を示す断面説明図であ
る。また、第3図a及びbは、それぞれ、本発明
の一実施例を示すターボチヤージヤーロータ1を
軸受ハウジングに組み付ける前の状態を示す断面
説明図及びそれらを組み付けてなる組立体を回転
試験装置にセツトした状態を示す断面説明図であ
り、更に第4図a及びbは、それぞれ、本発明の
他の実施例を示す第3図a及びbに対応する要部
部分図である。 1:ターボチヤージヤーロータ、1a:ロータ
翼部、1b:軸部、2:スラストベアリング、
3:スペーサ、4:コンプレツサ翼若しくはスリ
ーブ、5:ロツクナツト、9:ベアリングカバ
ー、10:軸受ハウジング、11:タービン側ハ
ウジング、11a:ガス通路、13:潤滑油通
路、16:加速度型振動計、18:潤滑油用ホー
ス、20,22:スリーブ部品。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ターボチヤージヤーロータ1単体のみのバラ
ンス修正を行なつた後、かかるターボチヤージヤ
ーロータ1の軸部1bを回転試験装置の軸受ハウ
ジング10の軸受け部に挿通せしめる一方、該軸
部1bにスラストベアリング2、スペーサ3、ス
リーブ4、ロツクナツト5を組み付けることによ
り、該ターボチヤージヤーロータ1を回転支持せ
しめて、その回転試験を行なうに際して、 それらスラストベアリング2、スペーサ3、ス
リーブ4、ロツクナツト5からなる部品のうち、
隣合う部品の中から少なくとも2つを一体化し
て、複数個の部品の機能を合わせ持つ一体化部品
として用い、該一体化部品を組み付ける一方、前
記回転試験装置の軸受ハウジング10の軸受け部
に、前記バランス修正されたターボチヤージヤー
ロータを任意の位相でさし込み、かかるターボチ
ヤージヤーロータの回転試験を行なうことを特徴
とするターボチヤージヤーロータの回転試験方
法。 2 前記ターボチヤージヤーロータが、セラミツ
クス製である特許請求の範囲第1項記載の回転試
験方法。 3 軸受ハウジング10の軸受け部に挿通せしめ
られたターボチヤージヤーロータ1の軸部1bに
スラストベアリング2、スペーサ3、スリーブ
4、ロツクナツト5を組み付けて、該ターボチヤ
ージヤーロータ1を回転支持せしめる一方、該タ
ーボチヤージヤーロータ1の翼部1aに高速のガ
スを吹き付けることにより、その高速回転試験を
行なうようにした装置において、 前記スラストベアリング2、スペーサ3、スリ
ーブ4、ロツクナツト5からなる部品のうち、隣
合う部品の中から少なくとも2つを一体化し、そ
れら複数の部品の機能を合わせ持つ一体化部品と
して、残余の部品と共に、組み付けるようにした
ことを特徴とするターボチヤージヤーロータの回
転試験装置。 4 前記部品のうち、スラストベアリング2、ス
ペーサ3、スリーブ4の部品を一体化したことを
特徴とする特許請求の範囲第3項記載の回転試験
装置。 5 前記ターボチヤージヤーロータが、セラミツ
クス製である特許請求の範囲第3項または第4項
記載の回転試験装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60059072A JPS61217737A (ja) | 1985-03-23 | 1985-03-23 | タ−ボチャ−ジャ−ロ−タの回転試験方法並びにそのための装置 |
US06/840,754 US4694689A (en) | 1985-03-23 | 1986-03-18 | Method and device for spin-testing of turbocharger rotor |
GB08606882A GB2173602B (en) | 1985-03-23 | 1986-03-20 | Method and device for spin-testing of turbocharger rotor |
DE19863610913 DE3610913A1 (de) | 1985-03-23 | 1986-03-24 | Verfahren und vorrichtung zur durchfuehrung einer schnellaufpruefung eines turbolader-rotors |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60059072A JPS61217737A (ja) | 1985-03-23 | 1985-03-23 | タ−ボチャ−ジャ−ロ−タの回転試験方法並びにそのための装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61217737A JPS61217737A (ja) | 1986-09-27 |
JPH045339B2 true JPH045339B2 (ja) | 1992-01-31 |
Family
ID=13102780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60059072A Granted JPS61217737A (ja) | 1985-03-23 | 1985-03-23 | タ−ボチャ−ジャ−ロ−タの回転試験方法並びにそのための装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4694689A (ja) |
JP (1) | JPS61217737A (ja) |
DE (1) | DE3610913A1 (ja) |
GB (1) | GB2173602B (ja) |
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