JPH0715075U - ゴルフのパット練習装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ゴルフのパット練習装置に関する
ものであり、グリーン固有の持ち味を自在に変化でき、
ゴルフボールを置く同一ポイントをプレーヤーに指し示
して、プレーヤーのパット練習に貢献できるゴルフのパ
ット練習装置を得ることを目的とする。 【構成】 グリーンを内部枠体に敷設し、該内部枠体を
自動傾斜発生装置で担持し、グリーンの外に併設するポ
ールに自動レーザー光線照射装置を設備して、ここから
レーザー光線をグリーンに向けて照射する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゴルフのグリーン（以下、単にグリーンと称する）が有する固有の 持ち味を自在に変化させることによって、カップ穴に沈むゴルフボールのライン のバリエーションの多様化を図り、又、レーザー光線を使ってゴルフボールを置 くポイントをグリーンにマークし、このマークを目印にしてプレーヤーが種々な ライン上でのパットの練習を実施することのできるゴルフのパット練習装置に関 する。

【０００３】

【従来の技術】

従来、ゴルフ用グリーンに関するレジャー用設備はパットパットゴルフと俗称 されるミニコースをプレーヤーに提供し、プレーヤーはこのミニコースを順次回 ってパット練習を行っている。従って、ゴルフボールをカップ穴に沈めるライン 読みの体得は、こうしたミニコースを回るプレイ中に行うか、ゴルフ練習場に付 設されたグリーン場で行うしかなかった。ところでグリーンの地表にはそのグリ ーン固有の持ち味を出す起伏が与えられている。この起伏をゴルフボールが這う と、ゴルフボールに作用するベクトルが刻々と変化して、不可思議な球筋を描く 。人間にはこの不可思議な球筋を読みきる五感があるが、その的中率を向上させ るには、実際にコースを回って多くの経験を積むしかなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

パットパットゴルフなどのミニゴルフ場を設営するには相応の自然環境が必要 であるし、またその管理維持が大変である。従って、パター練習場の数は比較的 に少ない。このような現状から、カップ穴に向かうゴルフボールのライン読みの 体得については、殆どのプレーヤーがコンペという競技会の中で体得するしかな かった。

【０００５】 パターの際グリーン上でゴルフボールの球筋は、打つポイントごとに、又、打 ち出す力によっても変化する。本考案は上記の現状に鑑み、１つの装置で種々の 状況の練習に対応できる装置を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は外部枠体と内部枠体とからなり、内部枠体は外部枠体の床面 上へ複数の油圧シリンダを使用して適宜な傾斜可能状態に配設すると共に、内部 枠体上には天然若しくは人工的なグリーンを形成し、他方外部枠体にはグリーン 上のパット位置を指示するレーザー光線照射装置を備えたポールを立設したゴル フのパット練習装置であり、該装置で油圧シリンダ及びレーザー光線照射装置は マイクロ・コンピュータを使用した数値制御で関連作動させるようにすることが できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、（１）は枡形状の外部 枠体であって、通常グランドレベル以下に埋設されるものとなる。該装置本体（ １）内の床面上に四本の油圧シリンダ（２）を立設する。これらの油圧シリンダ （２）に電気的、機械的な系統に属する他の装置を組み合わせて自動傾斜発生装 置とする。

【０００８】 （３）は内部枠体であって、上記四本の油圧シリンダ（２）で担持される。油 圧シリンダ（２）のプランジャの先端と内部枠体（３）の裏面との連結は、ユニ バーサル・ジョイント（４）によって行う。（５）は内部枠体（３）の床面上に 穿設した開口（５）、（６）はこの上に敷設したフイルター（６）であり、該フ イルター（６）の上には土壌（７）と芝生（８）を敷いてグリーン（９）が形成 される。土壌（７）の下層には、必要に応じて割ぐり地業等の地業（１０）を設 けても良いし、また内部枠体（３）を支える自動傾斜発生装置の技術的手段は、 ４本の油圧シリンダ（２）を使用することに限定されない。例えば、ユニバーサ ル・ジョイントを介在させた一本の柱で内部枠体（３）の中央を支え、その内部 枠体（３）の４隅付近にウインチのワイヤを張架しても良い。

【０００９】 外部枠体（１）には、ポール（１１）を立設し、その頂部には自動レーザー光 線照射装置（１２）を設備する。自動レーザー光線照射装置（１２）は、赤色、 青色、黄色等数種類のレーザー光線を同時に又は別個に照射でき、更に自動照準 機（１３）を備えるように設計する。自動照準機（１３）は、レーザー光線をグ リーン（９）の上ならどこに向けても照射できる装置である。自動レーザー光線 照射装置（１２）や前述の油圧シリンダ（２）は共にマイクロ・コンピュータ等 で有機的一体に制御しても良い。

【００１０】 内部枠体（３）に敷設するグリーン（９）は、実際のゴルフコースに近い芝生 を植えるのが好ましいが、これに替えて人工芝を敷くことも考えられる。この場 合には土壌（７）に代えて発泡スチロールや適度の弾性を備えた合成樹脂材等で 起伏を形成させたりする。

【００１１】 内部枠体（３）の任意な傾斜は４本の油圧シリンダ（２）をマイクロ・コンピ ュータを使用して適宜数値制御する。これに加え自動レーザー光線照射装置（１ ２）の状態をメモリし、このメモリに従って、プレー初めの位置や途中時点に遡 って状況を再現したりする。マイクロ・コンピュータにはデータをマニュアルで も入力できるので、レーザー光線の照射をグリーン（９）の所望する位置に指定 できる。

【００１２】 マイクロ・コンピュータを使用した数値制御では、レーザー光線が照射してい るグリーン（９）上のポイントを自動追尾しながら、グリーン（９）を傾斜させ ることができ、従って、この場合にはプレーヤーは同一のポイントでありながら 、グリーン（９）が傾斜したことで、ゴルフボールに作用するベクトルの影響を 体感できる。

【００１３】 自動レーザー光線照射装置（１２）は、数種類のレーザー光線を照射できるの で、自動レーザー光線照射装置（１２）が指定するポイントを数人で交互に巡回 し、スコアを競い合うことができる。

【００１４】 内部枠体（３）の床面上に穿設した開口（５）は、水はけを良くするためのも のである。フィルター（６）は水はけと上部に敷く土の落下を防止する役割があ る。 尚、図面で（１４）は外部枠体（１）と内部枠体（３）との隙間に付設した蛇 腹（１４）である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によれば、一つのコンパクトな装置の構成であってプレーヤーが望む各 種変化に富んだパット練習に供することができるのであり、また維持管理も簡便 で経費も余りかからないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す平面図。

【図２】本考案の一実施例を示す断面図。

【符号の説明】

１ 外部枠体 ２ 油圧シリンダ ３ 内部枠体 ４ ユニバーサル・ジョイント ５ 開口 ６ フィルター ７ 土壌 ８ 芝生 ９ グリーン １０ 地業 １１ ポール １２ 自動レーザー光線照射装置 １３ 自動照準機 １４ 蛇腹

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部枠体と内部枠体とからなり、内部枠
   体は外部枠体の床面上へ複数の油圧シリンダを使用して
   適宜な傾斜可能状態に配設すると共に、内部枠体上には
   天然若しくは人工的なグリーンを形成し、他方外部枠体
   にはグリーン上のパット位置を指示するレーザー光線照
   射装置を備えたポールを立設させたことを特徴とするゴ
   ルフのパット練習装置。
2. 【請求項２】 油圧シリンダ及びレーザー光線照射装置
   をマイクロ・コンピュータを使用した数値制御で関連作
   動させるようになしたことを特徴とする請求項１記載の
   ゴルフのパット練習装置。