JPH07150579A - 逆打ち工法における床の構築方法 - Google Patents
逆打ち工法における床の構築方法Info
- Publication number
- JPH07150579A JPH07150579A JP5296349A JP29634993A JPH07150579A JP H07150579 A JPH07150579 A JP H07150579A JP 5296349 A JP5296349 A JP 5296349A JP 29634993 A JP29634993 A JP 29634993A JP H07150579 A JPH07150579 A JP H07150579A
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- Japan
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- floor
- construction method
- ground
- work
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建物の地下構造躯体を所謂逆打ち工法により
施工する際に実施される、床の構築方法を提供する。 【構成】 構築すべき床１の下面レベルまで地盤２の根
切りをして地均しを行い、前記地均し面上にデッキプレ
ート等の仕上材４を敷設し、その上に床コンクリート５
を打設し、前記床コンクリート５が強度を発現した後に
地盤２の根切りを行う。 【効果】 根切り面上に敷設した仕上材４が床用型枠又
は縁切材として有効に機能し、面倒な型枠工事等が不要
である。仕上材４が打込まれた床１が完成されるので天
井仕上げ作業も不要で作業効率が向上される。
施工する際に実施される、床の構築方法を提供する。 【構成】 構築すべき床１の下面レベルまで地盤２の根
切りをして地均しを行い、前記地均し面上にデッキプレ
ート等の仕上材４を敷設し、その上に床コンクリート５
を打設し、前記床コンクリート５が強度を発現した後に
地盤２の根切りを行う。 【効果】 根切り面上に敷設した仕上材４が床用型枠又
は縁切材として有効に機能し、面倒な型枠工事等が不要
である。仕上材４が打込まれた床１が完成されるので天
井仕上げ作業も不要で作業効率が向上される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の地下構造躯体
を所謂逆打ち工法により施工する際に実施される、床の
構築方法に関する。
を所謂逆打ち工法により施工する際に実施される、床の
構築方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】逆打ち工法で地下構造の床等を構築する
方法としては、従来下記の方法が公知である。一般的に
は、まず床下の２．０ｍ〜２．５ｍ位まで地盤の根切り
を深く行い、前記根切り表面を平滑にする鋤取り作業を
し、当該根切り表面上に縁切用シートの敷設を行い、そ
の上に捨てコンクリートを打設した後、床用型枠及び梁
用型枠を建込み、これらの型枠は前記捨てコンクリート
の上に立てた支保工で強固に支持せしめた上で、型枠上
にコンクリートを打設する。打設コンクリートが硬化し
強度を発現した後に、まず支保工を撤去し、前記型枠の
解体作業を行い、しかる後に地盤の根切り作業と共に捨
てコンクリートを除去して更に下階の構築を進める方法
が広く知られている（特公昭５６−６４５３号等参
照）。
方法としては、従来下記の方法が公知である。一般的に
は、まず床下の２．０ｍ〜２．５ｍ位まで地盤の根切り
を深く行い、前記根切り表面を平滑にする鋤取り作業を
し、当該根切り表面上に縁切用シートの敷設を行い、そ
の上に捨てコンクリートを打設した後、床用型枠及び梁
用型枠を建込み、これらの型枠は前記捨てコンクリート
の上に立てた支保工で強固に支持せしめた上で、型枠上
にコンクリートを打設する。打設コンクリートが硬化し
強度を発現した後に、まず支保工を撤去し、前記型枠の
解体作業を行い、しかる後に地盤の根切り作業と共に捨
てコンクリートを除去して更に下階の構築を進める方法
が広く知られている（特公昭５６−６４５３号等参
照）。
【０００３】また、特公平４−２１７６７号公報には、
根切り表面上に捨てコンクリートを打設し、その上にポ
リエチレンシート等の分離層を施した後、当該分離層上
に床版用の配筋とコンクリートの打設を行い、前記コン
クリートの硬化後に、前記捨てコンクリートと分離層を
除去しながら床版コンクリートの下部を根切りするコン
クリート床版の構築方法が記載されている。
根切り表面上に捨てコンクリートを打設し、その上にポ
リエチレンシート等の分離層を施した後、当該分離層上
に床版用の配筋とコンクリートの打設を行い、前記コン
クリートの硬化後に、前記捨てコンクリートと分離層を
除去しながら床版コンクリートの下部を根切りするコン
クリート床版の構築方法が記載されている。
【０００４】
【本発明が解決しようとする課題】従来の特公昭５６−
６４５３号公報に記載された床の構築方法は、床用型枠
を多くの支保工でしっかりと支持せしめる型枠工事や、
その他の作業が必要であり、大変面倒で煩わしく、それ
に起因して事故も起き易い。また、作業工程が多いこと
により工期も長くかかる。さらに、最終的には床下面
（天井）の仕上げ作業を別途行う必要があり、施工性が
悪い問題がある。
６４５３号公報に記載された床の構築方法は、床用型枠
を多くの支保工でしっかりと支持せしめる型枠工事や、
その他の作業が必要であり、大変面倒で煩わしく、それ
に起因して事故も起き易い。また、作業工程が多いこと
により工期も長くかかる。さらに、最終的には床下面
（天井）の仕上げ作業を別途行う必要があり、施工性が
悪い問題がある。
【０００５】この点、特公平４−２１７６７号公報に記
載された床の構築方法は、床用型枠及びその支保工が一
切省略されて簡素化されているが、捨てコンクリートを
打設し、しかもその上に分離層を施す必要があって面倒
な上、材料コストがかかる。最終的には前記分離層も除
去して、やはりコンクリート床版の下面（天井）に天井
仕上材を別途施工する等の仕上げ作業を更に行う必要が
あり、全体的に未だ作業効率が悪い欠点がある。
載された床の構築方法は、床用型枠及びその支保工が一
切省略されて簡素化されているが、捨てコンクリートを
打設し、しかもその上に分離層を施す必要があって面倒
な上、材料コストがかかる。最終的には前記分離層も除
去して、やはりコンクリート床版の下面（天井）に天井
仕上材を別途施工する等の仕上げ作業を更に行う必要が
あり、全体的に未だ作業効率が悪い欠点がある。
【０００６】したがって、本発明の目的は、逆打ち工法
において床を構築する際の型枠の建込み工事や支保工の
設置作業を不要ならしめて作業効率を向上すると共に、
更に床下面の仕上げ作業を別途行う手間を省略せしめて
大幅な作業効率の向上が達成され、材料費の削減化によ
る工費の低減、工期の短縮、安全性の向上が図れる逆打
ち工法における床の構築方法を提供することにある。
において床を構築する際の型枠の建込み工事や支保工の
設置作業を不要ならしめて作業効率を向上すると共に、
更に床下面の仕上げ作業を別途行う手間を省略せしめて
大幅な作業効率の向上が達成され、材料費の削減化によ
る工費の低減、工期の短縮、安全性の向上が図れる逆打
ち工法における床の構築方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、この発明に係る逆打ち工法に
おける床の構築方法は、床１等の本設躯体を構築しなが
ら地下階に向かって順次地盤２の根切りと躯体の構築を
繰り返して建物の地下構造を構築する逆打ち工法におい
て、構築すべき床１の下面レベルまで地盤２の根切りを
して地均しを行い、前記地均し面上にデッキプレート等
の仕上材４を敷設し、その上に床コンクリート５を打設
し、前記床コンクリート５が強度を発現した後に地盤２
の根切りを行うことを特徴とする。
決するための手段として、この発明に係る逆打ち工法に
おける床の構築方法は、床１等の本設躯体を構築しなが
ら地下階に向かって順次地盤２の根切りと躯体の構築を
繰り返して建物の地下構造を構築する逆打ち工法におい
て、構築すべき床１の下面レベルまで地盤２の根切りを
して地均しを行い、前記地均し面上にデッキプレート等
の仕上材４を敷設し、その上に床コンクリート５を打設
し、前記床コンクリート５が強度を発現した後に地盤２
の根切りを行うことを特徴とする。
【０００８】
【作用】地盤２の根切り表面上の仕上材４が床用型枠又
は縁切材として有効に機能するので、型枠や支保工を一
切使用しないで迅速に安全に床の施工が進められる。打
設した床コンクリート５が硬化して強度を発現した後
に、地盤２の根切りを行うことにより天井の仕上材４が
打ち込まれたコンクリート床１が著しく簡便に迅速に形
成される。
は縁切材として有効に機能するので、型枠や支保工を一
切使用しないで迅速に安全に床の施工が進められる。打
設した床コンクリート５が硬化して強度を発現した後
に、地盤２の根切りを行うことにより天井の仕上材４が
打ち込まれたコンクリート床１が著しく簡便に迅速に形
成される。
【０００９】
【実施例】次に、図面に示した本発明の実施例を説明す
る。図１は、フラットスラブ（無梁スラブ）の床１から
成る本設躯体を構築しながら地下階に向かって順次地盤
２の根切りと躯体の構築を繰り返して、鉄筋コンクリー
ト又は鉄骨鉄筋コンクリート構造の地下躯体を構築する
逆打ち工法の実施例を示している。図中符号７は山留め
用に構築したソイル柱列壁である。
る。図１は、フラットスラブ（無梁スラブ）の床１から
成る本設躯体を構築しながら地下階に向かって順次地盤
２の根切りと躯体の構築を繰り返して、鉄筋コンクリー
ト又は鉄骨鉄筋コンクリート構造の地下躯体を構築する
逆打ち工法の実施例を示している。図中符号７は山留め
用に構築したソイル柱列壁である。
【００１０】構築すべき床１の下面レベル位置まで地盤
２の根切りを行い、前記根切り表面を堅固に整地する地
均しを行った後、当該地均し面上に仕上材４を敷設す
る。この仕上材４は完成後に床底面（天井面）を形成す
るものである。仕上材４としては、図示した断面形状が
波形の薄鋼板によるデッキプレートや、木毛セメント板
などが好適に使用される。前記仕上材４が床下面の型枠
として有効に働くので、床用の型枠や支保工を一切使用
しないで迅速に施工を進めることができる。しかも、作
業場所が地盤２の上であり高所位置での作業がなく安全
に施工できる。つづいて、前記仕上材４の上に床用鉄筋
６を配筋した上で、床コンクリート５を打設する。当該
打設コンクリート５が硬化して所定強度を発現した後、
地盤２の根切りを行うことにより、天井仕上材４が打ち
込まれた床１が完成される。即ち、従来のような複雑、
雑多な型枠工事や支保工の設置作業又はこれらの解体、
撤去作業が必要ない。その上、天井仕上げ作業をわざわ
ざ行う必要がなく、著しく作業効率を向上せしめて天井
仕上げが完成された床１が構築される。
２の根切りを行い、前記根切り表面を堅固に整地する地
均しを行った後、当該地均し面上に仕上材４を敷設す
る。この仕上材４は完成後に床底面（天井面）を形成す
るものである。仕上材４としては、図示した断面形状が
波形の薄鋼板によるデッキプレートや、木毛セメント板
などが好適に使用される。前記仕上材４が床下面の型枠
として有効に働くので、床用の型枠や支保工を一切使用
しないで迅速に施工を進めることができる。しかも、作
業場所が地盤２の上であり高所位置での作業がなく安全
に施工できる。つづいて、前記仕上材４の上に床用鉄筋
６を配筋した上で、床コンクリート５を打設する。当該
打設コンクリート５が硬化して所定強度を発現した後、
地盤２の根切りを行うことにより、天井仕上材４が打ち
込まれた床１が完成される。即ち、従来のような複雑、
雑多な型枠工事や支保工の設置作業又はこれらの解体、
撤去作業が必要ない。その上、天井仕上げ作業をわざわ
ざ行う必要がなく、著しく作業効率を向上せしめて天井
仕上げが完成された床１が構築される。
【００１１】以下、上記と同様の手順で地下構造の床の
構築作業を下向きに進め、逆打ち工法による地下構造躯
体が安全に効率良く構築される。
構築作業を下向きに進め、逆打ち工法による地下構造躯
体が安全に効率良く構築される。
【００１２】
【本発明が奏する効果】本発明に係る逆打ち工法におけ
る床の構築方法によれば、根切り面（地均し面）上に敷
設した仕上材４が床用型枠又は縁切材として有効に機能
するので、面倒な型枠工事や支保工の設置作業及びこれ
らの解体撤去作業が不要で作業効率が向上されることは
勿論、前記仕上材４が打込まれた床１が完成されるので
天井仕上げ作業が不要であり、作業効率のより一層の向
上、工期の短縮に寄与する。また、地盤２上で作業を進
められるので高所作業がなく安全性の向上にも貢献す
る。さらに、捨てコンクリートを一切使用しない方法で
あるから、その分のコストの低減化、施工性の向上にも
大きく貢献する。
る床の構築方法によれば、根切り面（地均し面）上に敷
設した仕上材４が床用型枠又は縁切材として有効に機能
するので、面倒な型枠工事や支保工の設置作業及びこれ
らの解体撤去作業が不要で作業効率が向上されることは
勿論、前記仕上材４が打込まれた床１が完成されるので
天井仕上げ作業が不要であり、作業効率のより一層の向
上、工期の短縮に寄与する。また、地盤２上で作業を進
められるので高所作業がなく安全性の向上にも貢献す
る。さらに、捨てコンクリートを一切使用しない方法で
あるから、その分のコストの低減化、施工性の向上にも
大きく貢献する。
【図１】枢要な工程を示した断面図である。
１ 梁 ２ 地盤 ４ 仕上材 ５ 床コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 忠人 大阪市中央区本町四丁目１番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 長田 省作 大阪市中央区本町四丁目１番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内
Claims (1)
- 【請求項１】床等の本設躯体を構築しながら地下階に向
かって順次地盤の根切りと躯体の構築を繰り返して建物
の地下構造を構築する逆打ち工法において、 構築すべき床の下面レベルまで地盤の根切りをして地均
しを行い、前記地均し面上に仕上材を敷設し、その上に
床コンクリートを打設し、当該床コンクリートが強度を
発現した後に地盤の根切りを行うことを特徴とする、逆
打ち工法における床の構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5296349A JPH07150579A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 逆打ち工法における床の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5296349A JPH07150579A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 逆打ち工法における床の構築方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07150579A true JPH07150579A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17832409
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5296349A Pending JPH07150579A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 逆打ち工法における床の構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07150579A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107653905A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-02-02 | 上海市城市建设设计研究总院（集团）有限公司 | 用于逆作法建筑物的全包防水构造结构及其施工方法 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP5296349A patent/JPH07150579A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107653905A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-02-02 | 上海市城市建设设计研究总院（集团）有限公司 | 用于逆作法建筑物的全包防水构造结构及其施工方法 |
| CN107653905B (zh) * | 2017-10-27 | 2023-03-10 | 上海市城市建设设计研究总院（集团）有限公司 | 用于逆作法建筑物的全包防水构造结构及其施工方法 |
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