JPH0715054Y2 - がい装付きケーブル - Google Patents
がい装付きケーブルInfo
- Publication number
- JPH0715054Y2 JPH0715054Y2 JP1988169160U JP16916088U JPH0715054Y2 JP H0715054 Y2 JPH0715054 Y2 JP H0715054Y2 JP 1988169160 U JP1988169160 U JP 1988169160U JP 16916088 U JP16916088 U JP 16916088U JP H0715054 Y2 JPH0715054 Y2 JP H0715054Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- layer
- tension
- garment
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insulated Conductors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば海洋調査等において、船上から吊下さ
れ先端に取付けた調査機器等を曳航しながら、かつ船上
から調査機器等に電力を供給したり、船上と調査機器間
でデータ通信を行なう等に用いられるがい装付きケーブ
ルの改良に関するものである。
れ先端に取付けた調査機器等を曳航しながら、かつ船上
から調査機器等に電力を供給したり、船上と調査機器間
でデータ通信を行なう等に用いられるがい装付きケーブ
ルの改良に関するものである。
(従来の技術) 第4図及び第5図は上述の用途に用いられる従来のがい
装付きケーブルの構造例の横断面図である。
装付きケーブルの構造例の横断面図である。
第4図は多心ケーブルの例である。図面に示すように、
導体(11)上にゴム又はプラスチックの絶縁層(12)を
設けた絶縁線心(1)の複数本を撚合せた上に押え巻テ
ープ(2)を施こし、その上にゴム又はプラスチックの
被覆層(3)が押出被覆により設けられており、さらに
その上にがい装(4)が設けられている。
導体(11)上にゴム又はプラスチックの絶縁層(12)を
設けた絶縁線心(1)の複数本を撚合せた上に押え巻テ
ープ(2)を施こし、その上にゴム又はプラスチックの
被覆層(3)が押出被覆により設けられており、さらに
その上にがい装(4)が設けられている。
上記がい装(4)は、被覆層(3)の直上に、例えば鋼
線等の高抗張力のがい装線(41)の多数本を一層又は多
層状に撚合せて構成されている。
線等の高抗張力のがい装線(41)の多数本を一層又は多
層状に撚合せて構成されている。
第5図は単心ケーブルの構造例で、導体(11)上に押出
被覆により設けたゴム又はプラスチックの絶縁層(12)
の上に、前記同様のがい装(4)を設けて構成されてい
る。
被覆により設けたゴム又はプラスチックの絶縁層(12)
の上に、前記同様のがい装(4)を設けて構成されてい
る。
(解決しようとする課題) 上述した従来のがい装付きケーブルにおいては、がい装
線(41)の撚合せは室温の状態で実施しているので、ゴ
ム又はプラスチックの押出被覆層と、がい装(4)を構
成する各がい装線(41)とは、がい装線(41)の撚合せ
を終えた時点では、断面構造からみると点接触となって
いる。
線(41)の撚合せは室温の状態で実施しているので、ゴ
ム又はプラスチックの押出被覆層と、がい装(4)を構
成する各がい装線(41)とは、がい装線(41)の撚合せ
を終えた時点では、断面構造からみると点接触となって
いる。
このため、実際にケーブルを使用してみると、ケーブル
にかける張力の回数とその時の伸びの関係は第6図のよ
うに、ある種の傾向がある。即ち、ケーブルに張力をか
ける回数が、1回目では大きく伸びるが、張力を零に戻
しても伸びは零にならない。2回目には最大伸びは1回
目の最大伸びより少し大きくなり、張力を零に戻した時
の伸びは1回目のそれよりも少し大きいところにおちつ
く。何回かこれを繰り返すうちに、ケーブルにかかる張
力と伸びの関係は一定のところにおちつく。
にかける張力の回数とその時の伸びの関係は第6図のよ
うに、ある種の傾向がある。即ち、ケーブルに張力をか
ける回数が、1回目では大きく伸びるが、張力を零に戻
しても伸びは零にならない。2回目には最大伸びは1回
目の最大伸びより少し大きくなり、張力を零に戻した時
の伸びは1回目のそれよりも少し大きいところにおちつ
く。何回かこれを繰り返すうちに、ケーブルにかかる張
力と伸びの関係は一定のところにおちつく。
張力と伸びの関係が不安定な時は、張力をかけた時に、
ケーブルの円周方向に働く回転トルクも張力との間で一
定の関係を示さず、何回か張力をかけるうちに一定の関
係をもつところにおちつくようになる。このような不安
定な状態で海中調査用機器を曳航すると、調査用機器が
海中で正しい上下方向を維持せず、正しい調査が行えな
い可能性が高い。
ケーブルの円周方向に働く回転トルクも張力との間で一
定の関係を示さず、何回か張力をかけるうちに一定の関
係をもつところにおちつくようになる。このような不安
定な状態で海中調査用機器を曳航すると、調査用機器が
海中で正しい上下方向を維持せず、正しい調査が行えな
い可能性が高い。
上記の問題点を解決するため、一般的には、ケーブル製
造後に使用張力の50〜100%程度の張力を一定時間ず
つ、繰り返しケーブルに与え(これをプレコンディショ
ニングという)て、伸びと張力の関係特性を安定させて
から出荷する方法がとられている。
造後に使用張力の50〜100%程度の張力を一定時間ず
つ、繰り返しケーブルに与え(これをプレコンディショ
ニングという)て、伸びと張力の関係特性を安定させて
から出荷する方法がとられている。
しかし、上記のプレコンディショニングはケーブルに大
きな張力をかけるため、大きな設備が必要であり、しか
も長時間を要するという問題点があった。
きな張力をかけるため、大きな設備が必要であり、しか
も長時間を要するという問題点があった。
(課題を解決するための手段) 本考案は上述の問題点を解消したがい装付きケーブルを
提供するもので、その特徴は、ゴム又はプラスチックの
被覆層とがい装の間に、使用前には常温において液又は
ペースト状であり、被覆層とがい装との間に設けた後硬
化して弾性を有するクッション層を設けたことにある。
提供するもので、その特徴は、ゴム又はプラスチックの
被覆層とがい装の間に、使用前には常温において液又は
ペースト状であり、被覆層とがい装との間に設けた後硬
化して弾性を有するクッション層を設けたことにある。
第1図及び第2図はいずれも本考案のがい装付きケーブ
ルの具体例の横断面図で、第1図は多心ケーブルの場
合、第2図は単心ケーブルの場合を示す。なお、図面に
おいて、第4図及び第5図と同一記号は同一部位をあら
わす。
ルの具体例の横断面図で、第1図は多心ケーブルの場
合、第2図は単心ケーブルの場合を示す。なお、図面に
おいて、第4図及び第5図と同一記号は同一部位をあら
わす。
図面に示すように、本考案のがい装付きケーブルにおい
ては、多心ケーブルの場合には絶縁線心(1)の撚合せ
上に設けたゴム又はプラスチックの被覆層(3)とがい
装(4)の間、単心ケーブルの場合には絶縁層(12)と
がい装(4)の間にクッション層(5)が設けられてい
る。
ては、多心ケーブルの場合には絶縁線心(1)の撚合せ
上に設けたゴム又はプラスチックの被覆層(3)とがい
装(4)の間、単心ケーブルの場合には絶縁層(12)と
がい装(4)の間にクッション層(5)が設けられてい
る。
上記クッション層(5)の材料としては、使用前には常
温において液状又はペースト状であり、上記のように、
被覆層とがい装(4)の間に設けた後硬化して弾性を有
する層を形成する材料が用いられる。
温において液状又はペースト状であり、上記のように、
被覆層とがい装(4)の間に設けた後硬化して弾性を有
する層を形成する材料が用いられる。
又このクッション層(5)はがい装線(41)を被覆層
(3)(12)上に撚合せる直前に被覆層(3)(12)上
に塗布してもよく、あるいは、第1層もしくは第2層の
がい装線(41)を撚合せた後に、外から圧入してもよ
い。
(3)(12)上に撚合せる直前に被覆層(3)(12)上
に塗布してもよく、あるいは、第1層もしくは第2層の
がい装線(41)を撚合せた後に、外から圧入してもよ
い。
(作用) 上述した本考案のがい装ケーブルにおいては、被覆層上
にクッション層(5)を形成する材料を塗布した後、そ
の上にがい装線(41)を撚合せた場合、クッション層
(5)ががい装線(41)を撚合せる時点では充分に軟ら
かいので、がい装線(41)の周囲に回り込んだ形に変形
し、このまま硬化することになる。従って、がい装線
(41)に張力がかかり、がい装線(41)が中へ食い込も
うとしても面的な接触でがい装線(41)の力を受けるこ
とになり、がい装線(41)はあまり中へ食い込むことが
なく、第6図に示すような張力−伸び特性を示すことが
なく、当初から安定した特性を示すようになる。
にクッション層(5)を形成する材料を塗布した後、そ
の上にがい装線(41)を撚合せた場合、クッション層
(5)ががい装線(41)を撚合せる時点では充分に軟ら
かいので、がい装線(41)の周囲に回り込んだ形に変形
し、このまま硬化することになる。従って、がい装線
(41)に張力がかかり、がい装線(41)が中へ食い込も
うとしても面的な接触でがい装線(41)の力を受けるこ
とになり、がい装線(41)はあまり中へ食い込むことが
なく、第6図に示すような張力−伸び特性を示すことが
なく、当初から安定した特性を示すようになる。
(実施例) 第1図に示す構造のがい装付きケーブルを試作した。被
覆層(3)としてポリウレタンゴム(商品名:タケラッ
クT−885.武田薬品工業)を1mm厚さに押出被覆した上
に、クッション層(5)として2液混合形のゴム(商品
名:DPR6156.ハードマン社)を約1mm厚さに塗布し、その
上から第1層として直径2mmφの鋼線(引張り強さ180kg
f/mm2以上)を第2層として直径1.3mmφの鋼線(第1層
と同じ)を撚合せてがい装(4)を形成し、仕上り外径
約18mmのがい装付きケーブルを得た。
覆層(3)としてポリウレタンゴム(商品名:タケラッ
クT−885.武田薬品工業)を1mm厚さに押出被覆した上
に、クッション層(5)として2液混合形のゴム(商品
名:DPR6156.ハードマン社)を約1mm厚さに塗布し、その
上から第1層として直径2mmφの鋼線(引張り強さ180kg
f/mm2以上)を第2層として直径1.3mmφの鋼線(第1層
と同じ)を撚合せてがい装(4)を形成し、仕上り外径
約18mmのがい装付きケーブルを得た。
上述の試作ケーブルに対し、最大8tonの張力を繰り返え
し印加して伸び特性を測定した。その結果は第3図に示
す通りで、通常張力と伸びの関係が一定するのに5回以
上の張力印加が必要であるのに対し、本考案のケーブル
では2回目以降で殆んど安定した特性を示すことが確認
された。
し印加して伸び特性を測定した。その結果は第3図に示
す通りで、通常張力と伸びの関係が一定するのに5回以
上の張力印加が必要であるのに対し、本考案のケーブル
では2回目以降で殆んど安定した特性を示すことが確認
された。
(発明の効果) 以上説明したように、本考案のがい装付きケーブルによ
れば、外側の被覆層とがい装の間にクッション層を設け
ることにより、ケーブルが製造された当初からがい装線
が下層に食い込んで面接触をなしており、プレコンディ
ショニング等の使用前処理を何んら施こすことなく、張
力特性の安定したがい装付きケーブルを得ることができ
る。
れば、外側の被覆層とがい装の間にクッション層を設け
ることにより、ケーブルが製造された当初からがい装線
が下層に食い込んで面接触をなしており、プレコンディ
ショニング等の使用前処理を何んら施こすことなく、張
力特性の安定したがい装付きケーブルを得ることができ
る。
従って、プレコンディショニングのための大きな設備が
不要となり、又そのための時間も不必要となるので、経
済的にも生産性の面においても著しい効果を奏するもの
である。
不要となり、又そのための時間も不必要となるので、経
済的にも生産性の面においても著しい効果を奏するもの
である。
第1図及び第2図はいずれも本考案に係るがい装付きケ
ーブルの具体例の横断面図で、第1図は多心ケーブル、
第2図は単心ケーブルを示す。 第3図は本考案の実施例における張力−伸びの特性図で
ある。 第4図及び第5図はいずれも従来のがい装付きケーブル
の構造例の横断面図で、第4図は多心ケーブル、第5図
は単心ケーブルを示す。 第6図は従来のがい装付きケーブルの張力−伸びの特性
図である。 1……絶縁線心、11……導体、12……絶縁層、2……押
え巻テープ、3……ゴム、プラスチック被覆層、4……
がい装、41……がい装線、5……クッション層。
ーブルの具体例の横断面図で、第1図は多心ケーブル、
第2図は単心ケーブルを示す。 第3図は本考案の実施例における張力−伸びの特性図で
ある。 第4図及び第5図はいずれも従来のがい装付きケーブル
の構造例の横断面図で、第4図は多心ケーブル、第5図
は単心ケーブルを示す。 第6図は従来のがい装付きケーブルの張力−伸びの特性
図である。 1……絶縁線心、11……導体、12……絶縁層、2……押
え巻テープ、3……ゴム、プラスチック被覆層、4……
がい装、41……がい装線、5……クッション層。
Claims (1)
- 【請求項1】外側に有するゴム又はプラスチックの被覆
層の上に多数本のがい装線を撚合せて構成したがい装を
設けたがい装付きケーブルにおいて、上記ゴム又はプラ
スチックの被覆層とがい装の間に、使用前には常温にお
いて液状又はペースト状であり、被覆層とがい装との間
に設けた後硬化して弾性を有するクッション層を設けた
ことを特徴とするがい装付きケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988169160U JPH0715054Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | がい装付きケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988169160U JPH0715054Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | がい装付きケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0289715U JPH0289715U (ja) | 1990-07-17 |
JPH0715054Y2 true JPH0715054Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31458969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988169160U Expired - Lifetime JPH0715054Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | がい装付きケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715054Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1101143A (en) * | 1975-11-17 | 1981-05-12 | Melvin Brauer | Polyurethane gel agent for decontaminating and sealing the interior surfaces of an insulated electrical device |
JPS52161283U (ja) * | 1977-03-30 | 1977-12-07 | ||
JPS5838886B2 (ja) * | 1980-11-11 | 1983-08-26 | 日本大洋海底電線株式会社 | 交互撚二重外装海底ケ−ブル |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP1988169160U patent/JPH0715054Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0289715U (ja) | 1990-07-17 |
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