JPH07149875A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH07149875A
JPH07149875A JP29979293A JP29979293A JPH07149875A JP H07149875 A JPH07149875 A JP H07149875A JP 29979293 A JP29979293 A JP 29979293A JP 29979293 A JP29979293 A JP 29979293A JP H07149875 A JPH07149875 A JP H07149875A
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compound
component
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JP29979293A
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Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
Takao Doi
孝夫 土居
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)分子内に少なくとも1つの反応性シリル
基を含有するゴム系有機重合体、(B)エポキシ樹脂、
および、アミノ基含有アルコキシシラン、または、水分
によってアミノ基を生成し得る官能基とアルコキシシリ
ル基を有するシリコン化合物、を含有する硬化性組成
物。 【効果】著しく高い機械強度と接着強度を発現し、耐水
接着性にも優れた硬化物を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改質された硬化性組成物
に関するものであり、特に著しく優れた機械物性を有す
る硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】分子内に少なくとも1つの反応性シリル
基を有するゴム系有機重合体は、硬化物がゴム弾性を有
するという特徴を生かし被覆組成物・密封組成物などの
用途に用いられているが、特に接着剤、防水剤等のよう
な用途には硬化物の強度が不十分であり、実用上問題が
ある。例えばこれを接着剤として使用した場合には、せ
ん断接着強度が不十分であるという問題が生じ、またこ
れを防水剤として用いた場合には皮膜の強度が不十分で
あるという問題が生じる。
【0003】これらの欠点を解決するために、特開昭6
1−268720号公報にて反応性シリル基含有ゴム系
重合体とエポキシ樹脂とエポキシ樹脂の硬化剤からなる
組成物が提案されている。しかしながらこの場合、エポ
キシ樹脂の硬化剤としてアミン類を用いると、その量と
種類によっては未反応のアミン類が、硬化後にブリード
アウトを起こしたり、硬化物の耐水性を損なうなどの問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のごと
き欠点を解決し、その硬化物が著しく優れた機械物性と
接着強度を有する硬化性組成物を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エポキシ樹脂
の硬化剤であるアミン類に反応性シリル基を導入するこ
とにより、上記欠点を解決し、その硬化物が著しく優れ
た機械物性と接着強度を有し耐水性にも優れた硬化性組
成物を提供し得ることを見いだしたことによりなされた
ものであり、すなわち、分子内に少なくとも1つの反応
性シリル基を含有するゴム系有機重合体(A)、エポキ
シ樹脂(B)、および分子内に少なくとも1個の窒素原
子と少なくとも1個の反応性シリル基を含有するシリコ
ン化合物(C)を必須成分として含有する組成物であ
る。
【0006】本発明において使用される、分子内に少な
くとも1つの反応性シリル基を含有するゴム系有機重合
体の主鎖としては、ポリエーテル系重合体、アジピン
酸、無水マレイン酸などの2塩基酸とグリコールとの縮
合またはラクトン類などの環状エステルの開環重合など
で得られるポリエステル系重合体、ポリイソブチレンま
たはイソブチレンとイソプレンの共重合体、ポリクロロ
プレン、ポリイソプレンまたはイソプレンとブタジエン
の共重合体、スチレン−アクリルニトリル共重合体、ス
チレン−アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン、あるいはイ
ソプレンを含有する共重合体などの不飽和結合を有する
重合体に水添した水添ポリオレフィン系重合体、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、などのアクリル酸
エステルを主成分とするモノマーを重合して得られるポ
リアクリル酸エステル系重合体、ポリサルファイド系重
合体;などが例示し得るが、その中でもポリエーテルが
好ましい。この場合、分子内に少なくとも1つの反応性
シリル基を含有するポリエーテル(A)は、特開平3−
47825号公報、特開平3−72527号公報、特開
平3−43449号公報、特開平3−79627号公報
等に提案されている。
【0007】ゴム系有機重合体(A)中に含有される反
応性シリル基とは、シラノール基や反応性シリル基のご
とく、湿分や硬化剤等により縮合、反応をおこし有機重
合体の高分子量化を促進し得るものであり、下記一般式
(1)により示されるような反応性シリル基が好まし
い。
【0008】
【化1】
【0009】ただし、aは0、1、2、または3の整
数、bは0、1、または2の整数、mは0以上の整数、
ただし1≦a+mbである。R1 、R2 は同種あるいは
異種の炭素数1〜10の炭化水素基あるいはハロゲン化
炭化水素基、X、X1 は同種あるいは異種の加水分解性
基。
【0010】R1 、R2 としては炭素数8以下のアルキ
ル基、フェニル基またはフルオロアルキル基であること
が好ましい。特に好ましくは、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、プロペニル基、ブチル基、ヘキシル基、シク
ロヘキシル基、フェニル基等である。
【0011】X、X1 としてはたとえばハロゲン原子、
アルコキシ基、水酸基、アシルオキシ基、ケトキシメー
ト基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプ
ト基、アルケニルオキシ基などが挙げられる。
【0012】特にX、X1 はアルコキシ基が好ましい。
特に好ましくは、反応性が高いことから加水分解性基は
メトキシ基またはエトキシ基が好ましい。
【0013】反応性シリル基を有するゴム系有機重合体
の製造方法の例として以下に反応性シリル基を有するポ
リエーテルの製造方法を示す。
【0014】(I) 水酸基と反応し得る基および加水分解
性シリル基を有する化合物を、水酸基含有のポリエーテ
ルの末端水酸基と反応させる。水酸基と反応し得る基お
よび加水分解性シリル基を有する化合物としては、下記
の化合物が挙げられる。
【0015】(C25 O)3 Si(CH23 NC
O、(CH3 O)3 Si(CH23 NCO、(CH3
O)2 (CH3 )Si(CH23 NCO、(CH3
O)3 SiNCO、(CH3 O)2 Si(NCO)2
【0016】水酸基含有のポリエーテルは少なくとも1
つの水酸基を有する化合物を開始剤として、触媒の存在
下プロピレンオキシドやエチレンオキシドなどのモノエ
ポキシド化合物を開環重合させて得られるものが好まし
い。
【0017】(II)前記のポリエーテルの末端水酸基を以
下の(イ)〜(ト)で挙げた官能基に変成した後、該官
能基と反応し得る基および加水分解性シリル基を有する
化合物と該官能基を反応させることにより導入する方法
が挙げられる。特に(ト)で示した方法などで得られる
末端に不飽和基を有するポリエーテルと下記の化合物と
式(2)で示されるヒドロシリコン化合物をVIII属遷移
金属の存在下で反応させる方法が好ましい。
【0018】
【化2】
【0019】ただし、a、b、m、R1 、R2 、X、X
1 は前記と同様である。
【0020】(イ)イソシアネート基;得られたポリエ
ーテルの末端水酸基と過剰の多官能イソシアナートを反
応させる。
【0021】(ロ)エポキシ基;ポリエーテルの末端水
酸基をアルカリ金属によりアルコラート化後、エピクロ
ロヒドリンを反応させる。エピクロロヒドリンを助触媒
としたカチオン重合で該ポリエーテルを合成した場合、
合成後、アルカリによりエポキシ化する。
【0022】(ハ)アミノ基;ポリエーテルの末端水酸
基をアンモニアや1級アミン類で直接アミノ化する。ア
クリルニトリル付加後、ニトリル基をアミノ基に変性す
る。重合末端に直接アンモニアや1級アミン類と反応さ
せる等の方法が挙げられる。(イ)、(ロ)で得られる
ポリエーテル末端イソシアネート基またはエポキシ基を
過剰の多官能アミンと反応させる。
【0023】(ニ)メルカプト基;(イ)で得られるポ
リエーテル末端イソシアネート基とメルカプトエタノー
ルのようなメルカプト基およびイソシアネート基と反応
し得る基を有する化合物を反応させる。またはポリエー
テル末端を塩素化した後、二硫化ナトリウム等と反応さ
せ、次いで、還元し末端メルカプト基を導入する。ポリ
エーテル末端にさらに環状スルフィド等を反応させ、末
端をメルカプト基とする。
【0024】(ホ)アルデヒド基;ポリエーテル末端水
酸基を酸化によりアルデヒド基に変換する。
【0025】(ヘ)カルボキシル基;ポリエーテル末端
水酸基と過剰のジカルボン酸を反応させる、あるいは無
水酸と反応させる。直接末端水酸基をあるいは(ホ)で
得られた末端アルデヒド基を酸化する。
【0026】(ト)不飽和基;末端水酸基をアルカリ金
属、あるいはその水素化物、水酸化物、メタノールやエ
タノール、イソプロパノール等の低分子アルコールによ
りアルコラート化した後、ハロゲン原子および不飽和基
を有する化合物(例えばアリルクロリド、アリルブロミ
ド、2−クロロエチルビニルエーテル、2−ブロモエチ
ルビニルエーテル、アクリル酸クロリド、4−クロロメ
チルスチレン、4−ブロモメチルスチレン等)と反応さ
せる。末端水酸基を末端不飽和基含有イソシアネート化
合物(例えばアリルイソシアネート)と反応させる。あ
るいは、重合性不飽和基を有する化合物を開始剤とし
て、モノエポキシド化合物を開環重合することによって
も不飽和基を有するポリエーテルを得ることができる。
【0027】本発明に用いるゴム系有機重合体(A)の
分子量には特に制限はないが、好ましくは100〜50
000である。
【0028】分子内に少なくとも1個の窒素原子と少な
くとも1個の反応性シリル基を含有するシリコン化合物
(C)は、具体的に例示すると、γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N,N’−ジ(γ−トリエトキシシリルプロピル)エチ
レンジアミン等のアミノ基置換アルコキシシラン;上記
アミノ基置換アルコキシシランとγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−グリシドキシメチルイソプロペニル
オキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン、
5,6−エポキシヘキシルトリメトキシシラン、9,1
0−エポキシオクチルトリメトキシシラン、N−グリシ
ジル−N,N−ジ(トリメトキシシリルプロピル)アミ
ン、N−グリシジル−N,N−ジ(メチルジメトキシシ
リルプロピル)アミンの様なエポキシシラン化合物との
反応物;上記アミノ基置換アルコキシシランとγ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン、11−メタクリロ
キシウンデシルトリメトキシシラン、γ−(β−メタク
ロキシエチル)オキシプロピルトリメトキシシランのよ
うなメタクリロキシシラン化合物との反応物;水分によ
ってアミノ基を生成し得る官能基とアルコキシシリル基
を有するシリコン化合物等を例示し得る。
【0029】この中で、特に1液組成物の場合には貯蔵
安定性が要求されるために、水分によってアミノ基を生
成し得る官能基とアルコキシシリル基を有するシリコン
化合物が好ましい。このような化合物としては下記化
3、化4、化5、化6に示すような、ケチミンやシラザ
ンなどのような化合物を例示し得る。
【0030】
【化3】
【0031】ただし、R3 、R4 、R6 は1価の炭化水
素基またはハロゲン化炭化水素基、R5 は2価の有機
基、X2 は水酸基または、ハロゲン基、アルコキシ基、
アシロキシ基、アミド基、アミノ基、アミノキシ基、ケ
トキシメート基、等の加水分解性基、nは0,1または
2である。
【0032】
【化4】
【0033】ただし、R7 、R8 、R9 、R10、R12
1価の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基、R11
2価の有機基、X2 およびnは前記と同様である。
【0034】
【化5】
【0035】ただし、R13、R14、R17、R19、R20
1価の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基、R15
16、R18は2価の炭化水素基、R16は2価の有機基、
2およびnは前記と同様である。
【0036】
【化6】
【0037】ただし、R21、R22、R23、R24、R25
26、R28は1価の炭化水素基またはハロゲン化炭化水
素基、R27は2価の炭化水素基、X2 およびnは前記と
同様である。
【0038】化3で示されるような化合物は例えば、R
34 C=Oで表されるケトン類とH2 N−R5 −Si
2 3-n(R6n で表されるアミノ基含有シラン化合物
との反応によって製造し得る。またR34 C=NHで
表されるケチミン類とγ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランのようなエポキシ基含有シラン化合物との
反応によっても同様に製造し得る。
【0039】化4で示されるような化合物は例えば、
(R78 N)(R910N)C=Oで表されるケトン
類とH2 NR11−SiX2 3-n(R12n で表されるアミ
ノ基含有シラン化合物との反応によって製造し得る。ま
た(R78 N)(R910N)C=NHで表されるグ
アニジン化合物とγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシランのようなエポキシ基含有シラン化合物との反応
によっても同様に製造し得る。
【0040】化5で示されるような化合物は例えば、R
1314C=N−R15−NH−R18−N=CR1920で表
されるアミノ基含有ケチミン類とγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランのようなエポキシ基含有シラン
化合物との反応によって製造し得る。
【0041】本発明に用いる(B)成分であるエポキシ
樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビス
フェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポ
キシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノ
ボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック
型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエス
テル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹
脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、イソシアヌレート型
エポキシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、およびそれ
らのハロゲン化物、水素添加物などが例示し得るがこれ
らに限定されるものではなく一般に使用されているエポ
キシ樹脂が使用し得る。
【0042】ここで、(A)成分に対する(B)成分の
使用割合は、重量比で(A)/(B)=100/1〜1
00/300の範囲が好ましい。また(A)成分に対す
る(C)成分の使用割合は、重量比で(A)/(C)=
100/0.1〜100/200の範囲が好ましい。
【0043】本発明の硬化性組成物には湿気との硬化を
促進させるために反応性シリル基の硬化反応を促進する
硬化促進触媒を使用してもよい。硬化促進触媒として
は、アルキルチタン酸塩、有機珪素チタン酸塩、ビスマ
ストリス2−エチルヘキソエート、オクチル酸錫および
ジブチル錫ジラウレートの如きカルボン酸の金属塩:ジ
ブチルアミン−2−エチルヘキソエート等の如きアミン
塩:並びに他の酸性触媒および塩基性触媒を使用し得
る。また本発明の硬化性組成物には更に貯蔵安定性を改
良するために脱水剤を添加してもよい。脱水剤として
は、オルトギ酸アルキル類:ビニルトリメトキシシラ
ン、テトラエチルシリケートなどの加水分解性有機シリ
コン化合物:加水分解性有機チタン化合物等を使用し得
る。
【0044】本発明の硬化性組成物には更に必要であれ
ば、充填剤、可塑剤などを含有し得る。充填剤としては
公知の充填剤が使用でき、具体的には、フュームシリ
カ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカー
ボンブラックのような充填剤、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タル
ク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸
化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水添ヒマシ油および
シラスバルーン等の充填剤、石綿、ガラス繊維およびフ
ィラメント等の繊維状充填剤が使用できる。
【0045】可塑剤としては、公知の可塑剤が使用で
き、具体的にはジオクチルフタレート、ジブチルフタレ
ート、ブチルベンジルフタレート等のフタル酸エステル
類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバ
シン酸ジブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪族カルボン
酸エステル;ペンタエリスリトールエステルなどのグリ
コールエステル類;リン酸トリオクチル、リン酸トリク
レジル等のリン酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポ
キシステアリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤;塩素化
パラフィン等が単独または2種以上の混合物で使用でき
る。
【0046】本発明の硬化性組成物は、さらに公知の種
々の添加剤等を含むことができる。添加剤としては、エ
ポキシシラン、メルカプトシラン等の接着性付与剤、顔
料、各種の老化防止剤、紫外線吸収剤等が使用できる。
【0047】本発明の硬化性組成物は、室温で湿分存在
下で硬化し、特に弾性シーラント用、接着剤用として使
用できる。
【0048】
【実施例】
[製造例1]ジエチレングリコールを開始剤として亜鉛
ヘキサシアノコバルテート触媒にてプロピレンオキシド
の重合を行い、ポリプロピレンジオールを得た。これに
イソシアネートプロピルメチルジメトキシシランを加
え、ウレタン化反応を行い両末端の水酸基をメチルジメ
トキシシリル基に変換し、平均分子量10,000のポ
リエーテルP1を得た。
【0049】[製造例2]グリセリンを開始剤として亜
鉛ヘキサシアノコバルテート触媒にてプロピレンオキシ
ドの重合を行い、ポリプロピレントリオールを得た。こ
れにアリルクロライドを加えて末端の水酸基をアリル基
に変換した。ついで得られた末端アリル基含有ポリエー
テル化合物にメチルジメトキシシランを白金触媒の存在
下に反応させてアリル基をメチルジメトキシシリル基に
変換し、平均分子量は17,000のポリエーテルP2
を得た。
【0050】[製造例3]1,1,3,3−テトラメチ
ルグアニジンとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランを等モル反応させてシリコン化合物P3を得た。
【0051】[製造例4]2,4,12,14−テトラ
メチル−5,8,11−トリアザ−4,11,ペンタデ
カジエンとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンを等モル反応させてシリコン化合物P4を得た。
【0052】[製造例5]1,1,3,3−テトラメチ
ルグアニジンとブチルグリシジルエーテルを等モル反応
させて化合物P5を得た。
【0053】[製造例6]2,4,12,14−テトラ
メチル−5,8,11−トリアザ−4,11,ペンタデ
カジエンとブチルグリシジルエーテルを等モル反応させ
て化合物P6を得た。
【0054】[実施例1]上記製造例1で得られた、分
子内に少なくとも1つの反応性シリル基を含有するポリ
エーテルP1、100重量部に対し、エピコート828
(油化シェルエポキシ(株)製のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂)50部、炭酸カルシウム150部、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン5部、Sn系シリコーン樹脂硬化触媒2部を加
えよく混合した後、湿分下硬化養生させ、JIS K6
301に準拠してダンベル物性を測定したところTs=
20kg/cm2 、Eb=200%という高強度の硬化
物が得られた。
【0055】[実施例2〜6]上記製造例2で得られ
た、分子内に少なくとも1つの反応性シリル基を含有す
るポリエーテルP2、100重量部に対し、エピコート
828(油化シェルエポキシ(株)製のビスフェノール
A型エポキシ樹脂)50部、炭酸カルシウム150部、
製造例3、4で得られたシリコン化合物P3またはP4
をx部、ビニルトリメトキシシラン5部、Sn系シリコ
ーン樹脂硬化触媒2部を加えよく混合した後、湿分下硬
化養生させ、JIS K6301に準拠してダンベル物
性を測定した。併せて配合物の貯蔵安定性を貯蔵後の粘
度上昇を基に○×で評価した。
【0056】また上記組成物をスレート板に均一に塗布
した後硬化せしめ、手剥離により接着性を評価した。ま
たこれを20℃で30日水に浸けた後同様に手剥離試験
を行い耐水接着性を評価した。この結果を実施例2〜6
として表1に示す。
【0057】またシリコン化合物の代わりに化合物P5
またはP6を5部用いた組成を比較例1、2として評価
した。また比較例3として化合物P6を40部用い、さ
らにγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを2
部添加した組成物を同様に評価した。結果を表2に示
す。なお、接着性並びに耐水接着性の評価は、硬化物の
凝集破壊を○、硬化物とスレートとの界面での剥離を×
で表した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】以上示したように、分子内に少なくとも
1つの反応性シリル基を含有するゴム系有機重合体
(A)、エポキシ樹脂(B)、分子内に少なくとも1個
の窒素原子と少なくとも1個の反応性シリル基を含有す
るシリコン化合物(C)を必須成分として含有する硬化
性組成物は、著しく高い機械強度と接着強度を発現し、
耐水接着性にも優れた硬化物を与えることが本発明によ
って明らかとなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/10 LTA

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)分子内に少なくとも1つの反応性シ
    リル基を含有するゴム系有機重合体、(B)エポキシ樹
    脂、および、 (C)分子内に少なくとも1個の窒素原子と少なくとも
    1個の反応性シリル基を含有するシリコン化合物、を必
    須成分とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】シリコン化合物(C)が、アミノ基含有ア
    ルコキシシランまたはその誘導体である、請求項1の硬
    化性組成物。
  3. 【請求項3】シリコン化合物(C)が、水分によってア
    ミノ基を生成し得る官能基とアルコキシシリル基を有す
    るシリコン化合物である請求項1の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】(A)成分のゴム系有機重合体の主鎖がポ
    リエーテルである請求項1の硬化性組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000072973A (ja) * 1998-08-27 2000-03-07 Yokohama Rubber Co Ltd:The 硬化性組成物
JP2010168596A (ja) * 2002-09-13 2010-08-05 Cemedine Co Ltd 硬化性組成物
JP2015164986A (ja) * 2014-03-03 2015-09-17 セメダイン株式会社 シーリング材組成物
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