JPH07148393A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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Publication number
JPH07148393A
JPH07148393A JP5323268A JP32326893A JPH07148393A JP H07148393 A JPH07148393 A JP H07148393A JP 5323268 A JP5323268 A JP 5323268A JP 32326893 A JP32326893 A JP 32326893A JP H07148393 A JPH07148393 A JP H07148393A
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JP
Japan
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fan
pulley
belt
fan belt
tension
Prior art date
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Pending
Application number
JP5323268A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Kobayashi
孝平 小林
Koji Watabe
光二 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP5323268A priority Critical patent/JPH07148393A/ja
Publication of JPH07148393A publication Critical patent/JPH07148393A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経年変化によるファンベルトの伸びが生じて
も、材質変更等の対応を図ることなく、排気ファンの風
量を確保し、衣類乾燥効率を向上させるようにする。 【構成】 駆動モータ51の駆動力は、駆動プーリ52
およびドラムベルト53を介して回転ドラム23へ伝達
され、その結果回転ドラム23が低速で回転する。同時
に、この駆動力が回転プーリ42cと駆動プーリ54と
の間に掛け渡されたファンベルト(丸ベルト)55を介
して排気ファン42へ伝達されることにより、排気ファ
ン42が高速で回転する。ファンベルト55は、常時、
滑車61を介して引張コイルばね62により矢印A方向
に弾性的に付勢されている。経年変化によりファンベル
ト55が伸びると、引張コイルばね62の付勢力によっ
て滑車61が案内孔63aに沿って伸びに応じた量だけ
変位する。これによりファンベルト55の伸びが吸収さ
れ、ファンベルト55の張力は一定に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラム内の衣類を
温風により乾燥させる衣類乾燥機に係り、特に、駆動モ
ータの回転力をファンベルトを介して排気ファンに伝達
し、衣類から発生した水蒸気を排気ファンにより回転ド
ラム内から排出してなる衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衣類乾燥機では、排気フ
ァンの駆動源として、回転ドラム用の駆動モータが兼用
されており、駆動モータの回転力はファンベルトおよび
2つのプーリを介して排気ファンに伝達されるようにな
っている。
【0003】ところで、この従来の衣類乾燥機では、回
転ドラム内に収容された衣類を効率良く乾燥させるため
に回転ドラムをゆっくりと回転させる一方、衣類から発
生した水蒸気を効率良く排出させるために排気ファンを
高速で回転させる。そのため駆動モータの回転力を回転
ドラムおよび排気ファンへ伝達するためのベルトとして
は、ドラムベルトが平ベルトであるのに対し、ファンベ
ルトでは樹脂製の丸ベルトが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
衣類乾燥機では、ファンベルトとして樹脂製の丸ベルト
が用いられているため、長期間の使用による経年変化に
よって丸ベルトが伸び易く、機器の耐久性に問題があっ
た。すなわち、このファンベルトの伸びにより排気ファ
ンへの駆動力の伝達が不十分となり、排気ファンの風量
が低下して排気効率が低下し、結果として衣類乾燥効率
が低下したり、また過熱防止装置の動作が多発し、その
ため使用不能となっていた。また、ファンベルトが排気
ファンおよび駆動モータのプーリから外れてしまい、同
じく使用不能となるということもあった。
【0005】なお、ファンベルトの経年変化は使用頻度
により大きく異なる。従って、使用頻度が高く、運転時
間が長いと、短期間で上述のように使用不能となること
もある。また、ファンベルトに耐久性を持たせる手段と
しては、その材質を耐久性のあるものに変更したり、ベ
ルトの太さを変える等の対応が考えられるが、これらの
対策ではコスト高になるなどの問題がある。そのため現
状では使用者からの苦情があった時に新規ベルトに交換
したり、定期的なベルト交換を行うことにより対応が図
られている。このような事情から、ファンベルトの材質
変更やベルト太さの対応によらず、機器の耐久性を向上
させる方法が望まれている。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、材質変更等の対応を図ることなく、
経年変化によるファンベルトの伸びが生じても排気ファ
ンの風量を確保でき、衣類乾燥効率が向上すると共に、
過熱防止装置の動作を少なくすることができ、耐久性の
向上した衣類乾燥機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転ドラム内に収納された衣類を温風により乾燥させる
と共に、駆動モータの回転力を、前記駆動モータと前記
排気ファンとの間に張設されたファンベルトを介して前
記排気ファンに伝達し、前記排気ファンにより、衣類か
ら発生した水蒸気を前記回転ドラム内から排出してなる
衣類乾燥機に、前記ファンベルトの伸びを吸収し、前記
ファンベルトの張力を一定に保つためのファンベルト張
力保持手段を付加する構成としたものである。
【0008】この衣類乾燥機では、駆動モータから発生
した駆動力は、駆動モータとファンベルトとの間に一定
の張力をもって張設されたファンベルトを介して排気フ
ァンに伝達され、これにより排気ファンが回転する。こ
こで、経年変化等によりファンベルトが伸びても、この
伸びはファンベルト張力保持手段により吸収され、その
結果ファンベルトの張力は一定に保たれる。
【0009】請求項2記載の衣類乾燥機は、請求項1記
載の衣類乾燥機のファンベルト張力保持手段を、前記駆
動モータと前記排気ファンとの間に配設され、その案内
溝に前記ファンベルトが掛けられた滑車と、この滑車を
前記ファンベルトに一定の張力を発生させる方向に付勢
する弾性部材と、前記滑車を回転自在に、かつ前記弾性
部材による付勢方向に対して同一平面上で移動可能に支
持する支持部材とを備えた構成としたものである。
【0010】この衣類乾燥機では、駆動モータと排気フ
ァンとの間に配設された滑車は、コイルばね等の弾性部
材によりファンベルトに一定の張力を発生させる方向に
弾性的に付勢され、かつファンベルトの駆動に従って支
持部材による支持部を中心に回転する。ここで、経年変
化等によりファンベルトが伸びると、弾性部材の付勢力
によって滑車が伸びに応じた量だけ変位する。これによ
りファンベルトの伸びは弾性部材によって吸収され、そ
の結果ファンベルトの張力は一定に保たれる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0012】まず、本発明の第1の実施例について、そ
の構成を説明する。図1は第1の実施例に係る衣類乾燥
機10の部分破断背面図を示すものである。図2は、図
1に示した衣類乾燥機10の部分破断側面図である。
【0013】本実施例の衣類乾燥機10は、ハウジング
21内に、衣類Mを回転させるための回転ドラム23を
有する回転体装置20と、この回転体装置20の回転ド
ラム23内の衣類Mに対して温風吹出口33aを介して
温風を吹き込むための温風供給装置30と、この温風供
給装置30によって吹き込まれた温風により衣類Mから
発生した水蒸気を、吹き込まれた温風と共に吸引して衣
類乾燥機10の外部に排出するための排気装置40と、
回転体装置20および排気装置40をそれぞれ駆動させ
るための駆動装置50とを備えたものである。
【0014】回転体装置20の回転ドラム23には、内
部に衣類Mを収納するための衣類収納空間23aが形成
されている。この衣類収納空間23aに対向してハウジ
ング21の前面側には衣類取出口21aが設けられてい
る。ハウジング21には、この衣類取出口21aを覆う
ように開閉自在のドア22が配設されており、衣類収納
空間23aから衣類Mを出し入れする際に開閉されるよ
うになっている。回転ドラム23の前面側には、回転ド
ラム23の端面を折曲形成してなる回転支持部23bが
設けられている。この回転支持部23bの内周面は、衣
類取出口21aに沿ってハウジング21の前面側の内壁
面に形成された回転支持部21bの外周面に当接してお
り、これにより回転ドラム23の前面側が回転可能に支
持されている。一方、回転ドラム23の背面側の開口部
には回転支持部23cが設けられている。この回転支持
部23cの内周面は、後述の排気室41の外周面に形成
された回転支持部41aに当接しており、これにより回
転ドラム23の背面側が回転可能に支持されている。
【0015】ハウジング21の前面には、温風温度など
の種々の基準値や運転の開始を指示するための操作パネ
ル24が設けられている。また、ハウジング21の回転
支持部21bの温風吹出口33a近傍にはセンサ25が
配設されており、このセンサ25により衣類収納空間2
3aに収納された衣類Mの乾燥の度合いを検出するよう
になっている。このセンサ25には、抵抗値の変化を利
用して衣類Mの乾燥の度合いを検出する電極センサや衣
類温センサなどが用いられる。センサ25の検出信号は
図示しない制御部へ送られ、この制御部により衣類乾燥
機10の運転制御がなされるようになっている。
【0016】温風供給装置30は回転ドラム23の前面
側の下方位置に配設されている。この温風供給装置30
は温風供給室31内に、温風を発生させるためのガスバ
ーナ32を備えている。このガスバーナ32にはガス通
路33を介してガスが供給されるようになっている。ガ
ス通路34の適宜の場所には電磁弁35が配設されてお
り、図示しない制御部からの指示によりガス通路34を
開閉させるようになっている。
【0017】排気装置40は、排気室41内に排気ファ
ン42を備え、この排気ファン42の高速回転により衣
類収納空間23a内の水蒸気を含む温風を排気室41内
へ吸引するようになっている。排気ファン42は、排気
室41の壁面に対し回転可能に支持された回転軸42a
と、この回転軸42aに取り付けられた回転翼42bと
により構成されている。この排気ファン42に対向し
て、排気室41の前面(すなわち衣類収納空間23aに
接している面)にはフィルタ43が配設されている。排
気室41を貫通した回転軸42aの端部には、排気ファ
ン42に駆動力を伝達するための回転プーリ42cが取
り付けられている。
【0018】排気室41には排気管44の一端部が連接
されている。この排気管44の他端部はハウジング21
を貫通してハウジング21の外部に開放された排気口4
4aとなっており、排気ファン40により排気室41内
に吸引された水蒸気を含んだ温風が、この排気口44a
を介して外部に排出されるようになっている。
【0019】駆動装置50は、回転ドラム23の背面側
の下方位置に配置された駆動モータ51を有する。この
駆動モータ51の出力軸51aの一端部には駆動プーリ
52が取り付けられている。駆動プーリ52と回転ドラ
ム23の胴部との間にはドラムベルト53が掛け渡され
ており、駆動モータ51の駆動力を回転ドラム23に伝
達するようになっている。ドラムベルト53としてはた
とえば平ベルトが用いられる。一方、駆動モータ51の
出力軸51aの他端部には駆動プーリ54が取り付けら
れている。この駆動プーリ54と、排気ファン42の回
転軸42bに取り付けられた回転プーリ42cとの間に
はファンベルト55が掛け渡されており、このファンベ
ルト55により駆動モータ51の駆動力を排気ファン4
2に伝達するようになっている。
【0020】ここで、回転プーリ42c、駆動プーリ5
2、駆動プーリ54および回転ドラム23の各径の相互
の関係は、回転ドラム23が比較的低速(例えば、毎分
50回転)で回転するのに対し、排気ファン42が高速
(例えば、毎分2000回転)で回転するような関係に
設定されている。そのためドラムベルト53としては例
えば平ベルト、一方ファンベルト55としては例えば樹
脂製の丸ベルトが用いられる。
【0021】本実施例の衣類乾燥機10には、更に、こ
のファンベルト55の伸びを吸収し、ファンベルト55
の張力を、長期間に渡って一定に保つためのファンベル
ト張力保持装置60を備えている。
【0022】このファンベルト張力保持装置60は、駆
動モータ51と排気ファン40との間に配設され、か
つ、その案内溝がファンベルト55に当接された滑車6
1と、この滑車61をファンベルト55に一定の張力を
発生させる方向、すなわち図1に矢印Aで示す方向に弾
性的に付勢するための弾性部材例えば引張コイルばね6
2と、滑車61を回転自在にかつ引張コイルばね62に
よる付勢方向に対して同一平面上で移動可能に支持する
ための支持部材としての支持板63とにより構成されて
いる。
【0023】滑車61は、周面に案内溝が形成された滑
車本体61aの側面中央位置を回転軸61bが貫通した
構造となっている。滑車本体61aは、排気ファン42
に取り付けられた回転プーリ42cおよび駆動モータ5
1に取り付けられた駆動プーリ54との間で同一平面を
形成する位置に配設されている。
【0024】回転軸61bの一端部には、引張コイルば
ね62の一端部(フック)が取り付けられている。引張
コイルばね62の他端部は適宜に伸長されてハウジング
21に固定されている。すなわち、引張コイルばね62
の弾性力により、滑車61を図1に示したように矢印A
方向に常時付勢し、これによりファンベルト55に一定
の張力を生じさせるようになっている。なお、引張コイ
ルばね62は、その付勢方向が回転プーリ42cと駆動
プーリ54とを結ぶ直線に対して適宜の角度を有するよ
うに傾斜して配設され、ハウジング21内の空き空間を
有効に利用している。
【0025】支持板63は一辺がハウジング21に固定
されており、その中央位置には案内孔63aが形成され
ている。この案内孔63aには滑車61の回転軸61b
が貫通している。案内孔63aは、ファンベルト55が
伸びた際に滑車61が引張コイルばね62の付勢力に従
って変位できるように、引張コイルばね62による付勢
方向に沿って縦長に形成されている。なお、案内孔63
aは、引張コイルばね62の配設角度にあわせて傾斜し
て形成されることが好ましい。案内孔63aを貫通した
支持軸61bの他端部には係止部材61cが取り付けら
れている。この係止部材61cと支持板63とが協動し
て、回転軸61bが支持板63に対して常時垂直になる
ように保持、つまり滑車本体61aを、回転プーリ42
cおよび駆動プーリ54との間で形成される同一平面内
に保持するようになっている。
【0026】次に、第1の実施例について、その動作を
簡単に説明しつつ、作用を説明する。
【0027】本実施例の衣類乾燥機10は、操作パネル
24により始動が指示されると、制御部(図示せず)が
各部を制御することにより運転を開始する。すなわち、
駆動モータ51が駆動を開始し、その駆動力が駆動プー
リ52およびドラムベルト53を介して回転ドラム23
へ伝達され、その結果回転ドラム23が低速で回転す
る。同時に、駆動モータ51の駆動力は、駆動プーリ5
2、ファンベルト55および回転プーリ42cを介して
排気ファン42にも伝達され、その結果排気ファン42
が高速で回転する。このとき、滑車61も回転軸61b
を中心にファンベルト55の回転に従って図1に矢印で
示す方向に回転する。
【0028】一方、電磁弁35が開き、ガス通路34を
介してガスバーナ32にガスが供給されると同時に、ガ
スが点火される。これにより空気が加熱され、温風が温
風吹出口33aを介して、回転中の回転ドラム23の衣
類収納空間23aに吹き込まれ、収納された衣類Mを乾
燥させる。ここで、衣類Mは、回転ドラム23が低速で
回転しているため所定の高さまで持ち上げられた後に落
下し、温風に対し均一に接触される。
【0029】衣類収納空間23aに供給された温風およ
び衣類Mから発生した水蒸気は、排気ファン42の高速
回転に伴い排気室41内に吸引された後、排気管44を
介して衣類乾燥機10の外部に排出される。そして、所
定の時間が経過し、センサ25の検出値から衣類Mが乾
燥したと判断されると、各部の運転が停止される。この
ような動作により乾燥された衣類Mは、その後ドア22
を開けて取り出される。
【0030】ところで、本実施例の衣類乾燥機10で
は、ファンベルト55として樹脂製の丸ベルトが用いら
れており、長期間の使用や、短期間であっても高頻度に
使用された場合には伸びてしまい、機器の耐久性に問題
があることは前述の通りである。ここで、この衣類乾燥
機10では、回転プーリ42cと駆動プーリ54との間
に掛け渡されたファンベルト55は、常時、引張コイル
ばね62によって滑車61を介して図1の矢印A方向に
弾性的に付勢されている。従って、丸ベルトすなわちフ
ァンベルト55が伸びると、引張コイルばね62の付勢
力によって滑車61が案内孔63aに沿って矢印A方向
に伸びに応じた量だけ変位する。これによりファンベル
ト55の伸びは引張コイルばね62により吸収され、そ
の結果ファンベルト55の張力が一定に保たれる。従っ
て、この衣類乾燥機10では、駆動モータ51の駆動力
を、長期間にわたって、確実に排気ファン42へ伝える
ことができる共に、排気ファン42の風量を確保でき
る。よって、衣類乾燥機10の衣類乾燥効率が向上し、
また、過熱防止装置の動作が少なくなり、結果として衣
類乾燥機10の耐久性が向上する。
【0031】なお、上記実施例においては、引張コイル
ばね62の他端部をハウジング21に直接固定した構成
について説明したが、配設部材を介してハウジング21
に固定させるようにしてもよい。また、上記実施例で
は、滑車61をファンベルト55の内周の一面に当接す
る位置に配設すると共に、滑車61を引張コイルばね6
2の引張力により付勢してファンベルト55に一定の張
力を発生させる構成としたが、滑車61の位置を図1に
示した位置からファンベルト55の内周の対向面側に変
更すると共に、この滑車61を圧縮コイルばねの圧縮力
によりファンベルト55を押圧させる方向(図1の矢印
Aとは逆方向)に付勢し、これによりファンベルト55
に一定の張力を発生させる構成としてもよい。
【0032】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は第2の実施例に係る衣類乾燥機100の部
分破断背面図を示すものである。なお、第1の実施例と
同一の構成要素については、第1の実施例に付した符号
と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0033】本実施例の衣類乾燥機100では、ファン
ベルト調節手段60の滑車61を、ファンベルト55の
外側で、かつ回転プーリ42c側の近傍位置に配設させ
る共に、弾性部材として圧縮コイルばね72を用いたも
のである。すなわち、滑車61は、回転プーリ42cの
近傍配置において、その案内溝がファンベルト55の外
周面に当接するように配設されている。また、圧縮コイ
ルばね72の一端部は滑車61の回転軸61bに取り付
けられ、他端部は配設部材21cを介してハウジング2
1に固定されている。この圧縮コイルばね72の弾性力
により滑車61を常時、図3において矢印B方向に付勢
し、これによりファンベルト55に一定の張力を生じさ
せるようになっている。
【0034】本実施例の衣類乾燥機100では、ファン
ベルト55は、常時、滑車61を介して圧縮コイルばね
72により図3の矢印Bで示す方向に弾性的に付勢され
ている。従って、ファンベルト55すなわち丸ベルトが
経年変化等により伸びると、圧縮コイルばね72の付勢
力によって、滑車61が案内孔63aに沿って矢印B方
向に伸びに応じた量だけ変位する。これによりファンベ
ルト55の伸びは圧縮コイルばね72により吸収され、
その結果ファンベルト55の張力が一定に保たれる。こ
れにより駆動モータ51の駆動力を確実に排気ファン4
2へ伝えることができる共に、排気ファン42の風量を
確保でき、よって衣類乾燥効率が向上し、また、過熱防
止装置の動作が少なくなり、結果として衣類乾燥機20
の耐久性が向上する。
【0035】以上の効果は第1の実施例と同様である
が、本実施例の衣類乾燥機100では、更に、滑車61
を回転プーリ42cの近傍に配設させる共に、弾性部材
として圧縮コイルばね72を用いて、滑車61をファン
ベルト55の外周面側から内側に向けて押圧させる構成
としたことにより、ファンベルト55の回転プーリ42
cに対する巻き掛け角度、つまり両者の接触面積が大き
くなる。従って、駆動モータ51の駆動力がより確実に
回転プーリ42cに伝達される共に、ファンベルト55
の回転プーリ42cからの脱落を確実に防止できるとい
う効果がある。
【0036】なお、第2の実施例においては、滑車61
を回転プーリ42c側の近傍に設ける構成としたが、こ
れは駆動プーリ54側の近傍位置に配設するようにして
もよく、あるいは回転プーリ42cと駆動プーリ54と
の間の中間位置に設けるようにしてもよい。
【0037】更に、第2の実施例では、圧縮コイルばね
72の他端部が配設部材21cを介してハウジング21
に固定された構成について説明したが、ハウジング21
の適宜の場所に直接固定させるようにしてもよい。ま
た、上記実施例では、滑車61をファンベルト55の外
周の一面に当接する位置に配設すると共に、滑車61を
圧縮コイルばね72の圧縮力により付勢してファンベル
ト55に一定の張力を発生させる構成としたが、滑車6
1の位置を図3に示した位置からファンベルト55の外
周の対向面側に変更すると共に、この滑車61を引張コ
イルばねの引張力によりファンベルト55へ押圧させる
方向(図3の矢印Bとは逆方向)に付勢し、これにより
ファンベルト55に一定の張力を発生させると共に巻き
掛け角度を大きくさせるようにしてもよい。
【0038】更に、第2の実施例は、第1の実施例と組
み合わせてもよい。すなわち、衣類乾燥機20は、第1
の実施例において説明したファンベルト調節手段と第2
の実施例において説明したファンベルト調節手段とを共
に備える構成としてもよい。
【0039】以上、実施例を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。たとえ
ば、第1の実施例では、ファンベルト張力保持装置60
を構成する弾性部材として、引張コイルばね62を用い
て説明したが、それと同等の機能を有するその他の弾性
部材、例えばゴム部材を用いることもできる。
【0040】また、上記実施例においては、ファンベル
ト55として樹脂製の丸ベルトを用いたものについて説
明したが、本発明は丸ベルトに限らず、経年変化により
伸びるおそれがある材質のファンベルトを用いた衣類乾
燥機であれば、全てに適用できるものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の衣類乾燥機
によれば、ファンベルトの伸びを吸収してファンベルト
の張力を一定に保つためのファンベルト張力保持手段を
付加する構成としたので、経年変化によりファンベルト
が伸びても、ファンベルトの張力を一定に保つことがで
き、よってファンベルトの回転数の低下を防止でき、排
気ファンの風量を確保できるという効果を奏する。従っ
て、材質変更等の対応を図ることなく、衣類乾燥効率が
向上する共に、過熱防止装置の動作を少なくすることが
でき、耐久性の向上した衣類乾燥機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る衣類乾燥機の構成
を表す部分破断背面図である。
【図2】図1に示した実施例の構成を表す部分破断側面
図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る衣類乾燥機の構成
を表す部分破断背面図である。
【符号の説明】
10、100 衣類乾燥機 20 回転体装置 30 温風供給装置 40 排気装置 42 排気ファン 50 駆動装置 51 駆動モータ 55 ファンベルト 60 ファンベルト張力保持手段 61 滑車 62 引張コイルばね(弾性部材) 63 支持板 63a 案内孔 72 圧縮コイルばね(弾性部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラム内に収納された衣類を温風に
    より乾燥させると共に、駆動モータの回転力を、前記駆
    動モータと排気ファンとの間に張設されたファンベルト
    を介して前記排気ファンに伝達し、前記排気ファンによ
    り、衣類から発生した水蒸気を前記回転ドラム内から排
    出してなる衣類乾燥機において、 前記ファンベルトの伸びを吸収し、前記ファンベルトの
    張力を一定に保つためのファンベルト張力保持手段を備
    えたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記ファンベルト張力保持手段が、 前記駆動モータと前記排気ファンとの間に配設され、そ
    の案内溝に前記ファンベルトが掛けられた滑車と、 この滑車を前記ファンベルトに一定の張力を発生させる
    方向に付勢する弾性部材と、 前記滑車を回転自在に、かつ前記弾性部材による付勢方
    向に対して同一平面上で移動可能に支持する支持部材と
    を備えてなることを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥
    機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109876965A (zh) * 2019-04-15 2019-06-14 东莞倍力扣金属制品有限公司 防松螺丝涂胶加工输送装置

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