JPH07148181A - 義歯安定用根面部材 - Google Patents
義歯安定用根面部材Info
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- JPH07148181A JPH07148181A JP32096393A JP32096393A JPH07148181A JP H07148181 A JPH07148181 A JP H07148181A JP 32096393 A JP32096393 A JP 32096393A JP 32096393 A JP32096393 A JP 32096393A JP H07148181 A JPH07148181 A JP H07148181A
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Abstract
確な診断を可能とする義歯安定用根面部材を提供する。 【構成】 歯根1内に埋設された非磁性材料からなる
根面部材本体2の端面には凹部11が形成されており、凹
部11内に軟磁性材料からなる保持板3を固定する。保持
板3及び凹部11には、保持板3を着脱可能にする手段を
備えている。
Description
引力を利用して義歯を保持固定するための義歯安定用根
面部材に関する。
内に埋設した永久磁石と歯根に固定した軟磁性合金部材
との磁気吸引力を利用する試みは従来からすでに種々行
われており、例えば、「オッセオインテグレーテッド・
インプラントに対する希土類磁石製保持部材の応用」
(T.R.Jackson 、「オーラル・マキシロフェイシャル・
インプラント」、Vol. 1、 No. 2、77〜89頁 (1987
年))にその例が記載されている。
歯固定手段の例を示す要部縦断面図である。図5におい
て、歯根1には、歯根1内の空孔を充填するとともに歯
根1の露出部分をカバーする根面部材本体2と、本体2
の端面に固着されたほぼ円板状の保持板3とからなる根
面部材4が固着されている。本体2は例えばパラジウム
合金のような耐蝕性非磁性材料により形成されており、
保持板3は例えばSUS447J1のような耐蝕性磁性
ステンレス鋼により形成されている。
記根面部材4と対向する位置に永久磁石組立体12を埋設
してある。永久磁石組立体12は、例えば耐蝕性磁性ステ
ンレス鋼からなるケース内に希土類永久磁石を密閉封止
して形成する。上記の構成により、永久磁石組立体12と
根面部材4との間には磁気的吸引力が作用し、もって義
歯床13は歯根1上の根面部材4にしっかり固定すること
ができる。
段は義歯の保持が確実であるとともに、その着脱を容易
に行うことができるが、この義歯固定手段を装着した人
がMRI(磁気共鳴診断装置)による検査を受けると、
永久磁石及び軟磁性保持板3によりMRI画像が乱れる
ため、正確な検査ができないと言う問題がある。この場
合、たとえ永久磁石組立体12を埋設した義歯床を取り外
しても、根面部材4の端部に設けた軟磁性保持板3によ
り、MRI画像の乱れが続く。しかし、従来の義歯固定
手段では、保持板3は根面部材4に鋳ぐるみ若しくは溶
接によって一体化されているため、簡単には取り外すこ
とができない。従って、永久磁石による磁気吸引力を利
用した義歯固定手段を適用した人には、MRIによる診
断ができなかった。
の乱れを発生することなく、正確な診断を可能とする義
歯安定用根面部材を提供することである。
鋭意検討の結果、本発明者らは、義歯安定用根面部材に
設けられている軟磁性材料からなる保持板がMRIの画
像を乱す原因であることに注目して、その保持板を着脱
自在とすればよいことを見出し、本発明に想到した。
は、歯根内に埋設されるとともに、義歯床に埋設された
永久磁石と対向する端面を有する非磁性材料製本体と、
前記本体の端面に形成された凹部と、前記凹部に収容さ
れる軟磁性材料製保持板とを有し、前記凹部は前記保持
板を着脱可能に固定する手段を備えていることを特徴と
する。
脱可能とし、義歯床装着時においては所定の保持力を維
持する一方、MRI等の磁場に影響を及ぼすおそれがあ
る時には、保持板を除去できる。
明する。図1は本発明の第一の実施例による義歯安定用
根面部材を示す。根面部材4はパラジウム合金等の非磁
性材料で形成された根面部材本体2と、Mo2%とCr
30%とを含む極低カーボンフェライトステンレスやS
US447J1等の耐蝕性軟磁性材料でできた保持板3
で構成されている。根面部材本体2の端面には、その直
径方向に延在し一端が側面に開口する凹部11を有する。
凹部11は、底面11a より小さい上端開口部11b を有し、
側面の入口11c から奥にかけてテーパ状である。一方、
保持板3は凹部11と相補的な外形を有する。すなわち、
保持板3の上面3aより底面3bの方が幅広であり、かつ先
端方向にテーパ状である。また、保持板3の根元部分に
は突起部6が設けられている。根面部材本体2または保
持板3には歯科用治具等でひっかけて保持板3を取り外
すための切り欠き5が設けてある(図1では根面部材本
体側に形成。)
するには、図1に示すように、保持板3を凹部11内に挿
入し、保持板3のテーパした側面と凹部11のテーパした
側面との摺接により抵抗を感じたら、適度な押圧力で保
持板3を押し入れる。こうすることによって、保持板3
は凹部11内に固定される。なお、凹部の上部開口部11b
は底面11a より小さいので、保持板3が上部開口部11b
から脱離することはない。
の先端を切り欠き5に入れて保持板3にひっかけ、スラ
イドさせる。保持板3の除去により、磁場の乱れがなく
なるので、MRIによる正確な診断ができる。
材を示す。根面部材本体2はその端面に円形状の凹部11
を有し、保持板3は凹部11に嵌合するように相補的な外
形(円形状)を有する。また、凹部11の底面部にはねじ
9を螺着するためのねじ穴10が形成されている。保持板
3にはねじ9により固定するための貫通孔3cが設けてあ
る。ねじ9の螺着の際に保持板3が回動するのを防止す
るために、保持板3の側面には突起部6が設けられてお
り、凹部11の側面にはその突起部6に対応する切り欠き
5が形成されている。なお、本体2及び保持板3の材質
は図1のものと同じでよい。
するには、図2に示すように保持板3を根面部材本体2
の凹部11内に入れ、ねじ9により螺着する。保持板3を
除去する場合には、おねじ9を逆に回転すばよい。保持
板3の除去により、磁場の乱れがなくなるので、MRI
による正確な診断ができる。
材を示す。根面部材本体2には保持板3を嵌合させるた
めの凹部11が形成されており、凹部11の周囲は切り欠き
7を有する環状壁8となっている。この環状壁8の切り
欠き7は幅の狭い上部7aと幅の広い下部7bからなる。ま
た保持板3は上記切り欠き7に嵌合させるための突起部
6を有する。突起部6には、保持板3の脱着を行うため
の歯科用治具を引っ掛ける切り欠き6aが形成されてい
る。なお、本体2及び保持板3の材質は図1のものと同
じでよい。
するには、図3に示すように保持板3の突起部6が切り
欠き7に入るようにして、保持板3を凹部11内に入れ
る。次に保持板3を回転させ、突起6を切り欠き下部7b
の奥まで入れる。この状態で歯科用レジン等で突起部6
を切り欠き7内に固着する。保持板3を除去する場合に
は、上記の歯科用レジン等を取り除き、切り欠き6aに歯
科用治具をひっかけて、取付け時と逆方向に回転させ
る。保持板3の除去により、磁場の乱れがなくなるの
で、MRIによる正確な診断ができる。
材を示す。この実施例は第三の実施例の変更例であり、
異なる点は、保持板3の突起部6が半分の厚さを有する
とともに、切り欠き7の下部7bの厚さも半分としたこと
である。この構成により、切り欠き7部分の環状壁8の
上端面を平坦とすることができる。
た後保持板3を回転させ、突起6を切り欠き下部7bの奥
に当接させ、歯科用レジン剤等で固定する。保持板3を
除去する場合には、上記の歯科用レジン等を取り除き、
下部7bの奥の切り欠き5に歯科用治具等を引っかけて、
保持板3を取り付け時と逆方向に回転させる。保持板3
の除去により、磁場の乱れがなくなるので、MRIによ
る正確な診断ができる。
用根面部材においては、軟磁性保持板を容易に着脱でき
るので、これを装着した人でも、不都合なくMRIの診
断を受けることができる。
分解斜視図である。
分解斜視図である。
分解斜視図である。
分解斜視図である。
例を示す部分断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 歯根内に埋設されるとともに、義歯床に
埋設された永久磁石と対向する端面を有する非磁性材料
製本体と、前記本体の端面に形成された凹部と、前記凹
部に収容される軟磁性材料製保持板とを有する義歯安定
用根面部材において、前記凹部は前記保持板を着脱可能
に固定する手段を備えていることを特徴とする義歯安定
用根面部材。 - 【請求項2】 請求項1に記載の義歯安定用根面部材に
おいて、前記凹部は前記本体の直径方向に延在するとと
もに一端が側面に開口しており、前記凹部の上端開口部
は底面より小さく、かつ側面の入口から奥にかけてテー
パ状であり、前記保持板は前記凹部と相補的な外形を有
し、もって前記保持板を前記凹部内に挿入し押圧するこ
とにより、前記保持板を前記凹部内に固定することを特
徴とする義歯安定用根面部材。 - 【請求項3】 請求項1に記載の義歯安定用根面部材に
おいて、前記凹部は底面部にねじ穴を有し、かつ前記保
持板は前記凹部と相補的な外形を有するとともに前記ね
じ穴と整合する位置に貫通孔を有し、もって前記保持板
をねじにより前記凹部に螺着することを特徴とする義歯
安定用部材。 - 【請求項4】 請求項1に記載の義歯安定用根面部材に
おいて、前記凹部の周囲の環状部分に切り欠きが設けら
れており、前記切り欠きは幅の狭い上部と幅の広い下部
とからなり、前記保持板は前記切り欠きに係合する突起
部を有し、前記突起部が前記切り欠き内に位置するよう
に前記保持板を前記凹部に挿入した後で前記保持板を回
転し、前記突起部を前記切り欠き内にレジンで固着する
ことにより前記保持板を固定することを特徴とする義歯
安定用根面部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32096393A JP3586287B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 義歯安定用根面部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32096393A JP3586287B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 義歯安定用根面部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07148181A true JPH07148181A (ja) | 1995-06-13 |
JP3586287B2 JP3586287B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=18127256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32096393A Expired - Lifetime JP3586287B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 義歯安定用根面部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3586287B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6794035B2 (en) | 2001-10-02 | 2004-09-21 | Polymatech Co., Ltd. | Graphitized carbon fiber powder and thermally conductive composition |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5778566B2 (ja) | 2011-08-10 | 2015-09-16 | 株式会社ジーシー | 可撤式キーパー対応キーパートレー |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP32096393A patent/JP3586287B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6794035B2 (en) | 2001-10-02 | 2004-09-21 | Polymatech Co., Ltd. | Graphitized carbon fiber powder and thermally conductive composition |
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Publication number | Publication date |
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JP3586287B2 (ja) | 2004-11-10 |
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