JPH07148126A - 脈波解析装置 - Google Patents

脈波解析装置

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JPH07148126A
JPH07148126A JP30054993A JP30054993A JPH07148126A JP H07148126 A JPH07148126 A JP H07148126A JP 30054993 A JP30054993 A JP 30054993A JP 30054993 A JP30054993 A JP 30054993A JP H07148126 A JPH07148126 A JP H07148126A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脈波の周波数解析を迅速に行うことができ、
しかも、脈波を構成する1波1波についてスペクトルを
連続的に解析することができる脈波解析装置を提供す
る。 【構成】 波形抽出記憶部4は、マイクロコンピュータ
6による制御の下、脈波の波形値を波形メモリ103に
所定の書き込み速度に従って順次蓄積すると共に脈波の
極小値および極大値を検出する。マイクロコンピュータ
6は、これらの極小値および極大値に基づいて、各波形
値を各々1拍相当の単位に分割し、周波数解析部5内の
バッファメモリへ蓄積をし、周波数解析部5は、この蓄
積した波形値を拍単位で複数回に亙って高速再生し、脈
波のスペクトルを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は脈波の解析を行う脈波
解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、脈診が注目を浴びており、これに
伴って脈波に基づいて生体の健康状態を探ろうとする研
究が盛んに行われるようになってきた。一般的な波形の
解析手法として、FFT等の周波数解析があり、この種
の周波数解析技術を用いた脈波の周波数解析が検討され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脈波の波形
を脈波を構成する個々の1波1波は、同じ形状ではなく
時々刻々と変化するものであり、さらに各波の波長も一
定ではない。このようなカオス的な振舞をする脈波を非
常に周期の長い波形とみなしてフーリエ変換等を行う手
法が考えられる。この種の手法は、脈波のスペクトルを
詳細に求めることができるが、演算量が膨大なものとな
るため、時々刻々と発生する脈波のスペクトルを迅速に
求めるような用途には不向きである。脈波を構成する1
波1波の特徴を表わす波形パラメータを連続的に求める
ことができれば、生体に関しより多くの情報を得ること
ができるが、かかる要求に応えた装置は従来なかった。
【0004】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、脈波の解析を迅速に行うことができ、しか
も、脈波を構成する1波1波について波形パラメータを
解析することができる脈波解析装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
脈波の時系列データを所定の書き込み速度に従って順次
蓄積する波形記憶手段と、前記時系列データを各々1拍
相当の時系列データに分割し、この分割された各時系列
データを前記波形記憶手段から読み出す再生手段と、前
記再生手段によって読み出される各拍に対応した時系列
データに基づいて各拍に対応した脈波の波形パラメータ
を演算する解析手段とを具備することを特徴とする脈波
解析装置を要旨とする。請求項2に係る発明は、前記解
析手段が前記時系列データのスペクトルを演算し前記波
形パラメータとして出力することを特徴とする請求項1
記載の脈波解析装置を要旨とする。請求項3に係る発明
は、前記再生手段は前記書き込み速度よりも高速の読み
出し速度で前記時系列データを複数回に亙って繰り返し
読み出すことを特徴とする請求項2記載の脈波解析装置
を要旨とする。請求項4に係る発明は、前記再生手段
が、前記1拍相当の時系列データをそのデータ長に比例
した読み出し速度により前記波形記憶手段から読み出
し、前記解析手段は、前記1拍相当の時系列データが読
み出される期間の整数分の1の周波数のスペクトルを該
時系列データから検出することを特徴とする請求項3記
載の脈波解析装置を要旨とする。請求項5に係る発明
は、前記再生手段が、検出すべき各スペクトルの次数に
対応して前記読み出し速度を順次切り換え、前記解析手
段が、この切り換えが行われる毎に、前記1拍相当の時
系列データが読み出される期間の整数分の1の一定周波
数のスペクトルを検出することを特徴とする請求項4記
載の脈波解析装置を要旨とする。請求項6に係る発明
は、前記1拍相当の時系列データが読み出される期間の
整数分の1の周波数の正弦波信号を出力する正弦波発生
器を具備し、前記解析手段が前記正弦波信号に基づいて
前記スペクトルの位相を検出することを特徴とする請求
項4記載の脈波解析装置を要旨とする。請求項7に係る
発明は、前記解析手段が、人体の動脈系の中枢部から末
梢部に至る系を模した電気回路に大動脈起始部の圧力波
に対応した電気信号を与えたときに該電気回路から前記
再生手段により再生された時系列データに相当する出力
波形が得られるように該電気回路の各素子の値を算定
し、この算定結果を波形パラメータとして出力すること
を特徴とする請求項1記載の脈波解析装置を要旨とす
る。請求項8に係る発明は、前記電気回路が、前記動脈
系中枢部での血液粘性による血管抵抗に対応した第1の
抵抗、前記動脈系中枢部での血液の慣性に対応したイン
ダクタンス、前記動脈中枢部での血管の粘弾性に対応し
た静電容量、および前記末梢部での血管抵抗に対応した
第2の抵抗とを有し、1対の入力端子間に前記第1の抵
抗およびインダクタンスからなる直列回路と前記静電容
量および第2の抵抗からなる並列回路とが順次直列に介
挿されてなる四要素集中定数モデルであることを特徴と
する請求項2記載の脈波解析装置を要旨とする。請求項
9に係る発明は、前記解析手段は所定拍数単位で前記各
拍に対応した波形パラメータの加算平均値を演算し出力
することを特徴とする請求項1記載の脈波解析装置を要
旨とする。請求項10に係る発明は、前記解析手段は前
記各拍に対応した波形パラメータの移動平均値を演算し
出力することを特徴とする請求項1記載の脈波解析装置
を要旨とする。
【0006】
【作用】上記請求項1〜8に係る発明によれば、脈波を
構成する1波1波についてスペクトルが連続的に求めら
れる。また、請求項9および10に係る各発明によれば
各拍に対応した各波形パラメータの加算平均値および移
動平均値が各々出力される。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例を説明
する。
【0008】<第1実施例> A.実施例の構成 図1は本実施例に係る脈波解析装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すようにこの脈波解析装置は、脈
波検出部1、入力部2、出力部3、波形抽出記憶部4、
周波数解析部5およびこれらの制御を行うマイクロコン
ピュータ6によって構成されている。脈波検出部1は、
歪ゲージ等によって構成されており、患者の橈骨動脈部
等に押し当てられ、その圧力を検出し脈波信号(アナロ
グ信号)として出力する。入力部2は、マイクロコンピ
ュータ6に対するコマンド入力のために設けられた手段
であり、例えばキーボード等によって構成されている。
出力部3は、プリンタ、表示装置等によって構成されて
おり、これらの装置はマイクロコンピュータ6による制
御の下、患者から得た脈波のスペクトルの記録、表示等
を行う。波形抽出記憶部4は、マイクロコンピュータ6
による制御の下、脈波検出部1から出力される脈波信号
を順次記憶すると共にこの脈波信号における切り換わり
点、すなわち、ある拍に対応した脈波から次の拍に対応
した脈波への切り換わり点を表す情報を抽出して記憶す
るものであり、図2にその詳細な構成を示す。周波数解
析部5は、波形抽出記憶部4に記憶された脈波信号を各
拍単位で繰り返し高速再生し、各拍毎に脈波を構成する
スペクトルを求めて出力するものであり、図3にその詳
細な構成を示す。周波数解析部5により求められた各拍
毎の脈波のスペクトルはマイクロコンピュータ6により
取り込まれ、出力部3から出力される。
【0009】(1)波形抽出記憶部4の構成 次に図2を参照し波形抽出記憶部4の構成を説明する。
図2において、101はA/D(アナログ/デジタル)
変換器であり、脈波検出部1によって出力される脈波信
号を一定周期のサンプリングクロックφに従ってデジタ
ル信号に変換して出力する。102はローパスフィルタ
であり、A/D変換器101から順次出力されるデジタ
ル信号に対し、所定のカットオフ周波数以上の成分を除
去する処理を施し、その結果を波形値Wとして順次出力
する。103はRAMによって構成される波形メモリで
あり、ローパスフィルタ102を介して供給される波形
値Wを順次記憶する。111は波形値アドレスカウンタ
であり、マイクロコンピュータ6から波形採取指示ST
ARTが出力されている期間、サンプリングクロックφ
をカウントし、そのカウント結果を波形値Wを書き込む
べき波形アドレスADR1として出力する。112はセ
レクタであり、波形アドレスADR1およびマイクロコ
ンピュータ6が出力する読出アドレスADR4をセレク
ト信号S1に従って交互に選択し、書き込みアドレスま
たは読み出しアドレスとして波形メモリ103のアドレ
ス入力端へ供給する。ここで、波形アドレスADR1は
マイクロコンピュータ6により監視される。
【0010】121は微分回路であり、ローパスフィル
タ102から順次出力される波形値Wの時間微分を演算
して出力する。122は零クロス検出回路であり、波形
値Wの時間微分が0となった場合に零クロス検出パルス
Zを出力する。さらに詳述すると、零クロス検出回路1
22は、図4に例示する脈波の波形においてピーク点P
1、P2、…を検出するために設けられた回路であり、
これらのピーク点に対応した波形値Wが入力された場合
に零クロス検出パルスZを出力する。123はピークア
ドレスカウンタであり、マイクロコンピュータ6から波
形採取指示STARTが出力されている期間、零クロス
検出パルスZをカウントし、そのカウント結果をピーク
アドレスADR2として出力する。124は移動平均算
出回路であり、現時点までに微分回路121から出力さ
れた過去所定個数分の波形値Wの時間微分値の平均値を
算出し、その結果を現時点に至るまでの脈波の傾斜を表
す傾斜情報SLPとして出力する。125はピーク情報
を記憶するために設けられたピーク情報メモリである。
ここで、ピーク情報とは以下列挙する情報の総称であ
り、マイクロコンピュータ6により検出または作成さ
れ、図5に示すテーブル形式に従ってピーク情報メモリ
125に書き込まれる。
【0011】(ピーク情報の内容) 波形値アドレスADR1:ローパスフィルタ102から
出力される波形値Wが極大値または極小値となった時点
で波形アドレスカウンタ111から出力されている書き
込みアドレスADR1、すなわち、極大値または極小値
に相当する波形値Wの波形メモリ103における書き込
みアドレスである。 ピーク種別B/T:上記波形値アドレスADR1に書き
込まれた波形値Wが極大値T(Top)であるか極小値
B(Botom)であるかを示す情報である。 波形値W:上記極大値または極小値に相当する波形値で
ある。 ストロークSTRK:直前のピーク値から当該ピーク値
に至るまでの波形値の変化分である。 傾斜情報SLP:当該ピーク値に至るまでの過去所定個
数分の波形値の時間微分の平均値である。
【0012】(2)周波数解析部5の構成 次に図3を参照し周波数解析部5の詳細な構成について
説明する。この周波数解析部5は、波形抽出記憶部4の
波形メモリ103からマイクロコンピュータ6を介し脈
波の波形値WDを拍単位で受け取り、この受け取った波
形値WDを繰り返し高速再生し、各拍毎に周波数解析を
行って脈波を構成するスペクトルを演算する。また、こ
の周波数解析部5は、まず、脈波の基本スペクトルを、
次いで2次高調波スペクトルを、〜という具合に脈波を
構成する各スペクトルを時分割で演算する。
【0013】マイクロコンピュータ6は、この周波数解
析部5に1拍分の脈波の最初の波形値WDを出力する
際、同期信号SYNCおよびその拍に含まれる波形値W
Dの個数Nを出力すると共にセレクト信号S2を切り換
える。また、マイクロコンピュータ6は、1拍分の波形
値WDを出力している間、各波形値WDの引き渡しに同
期し、0〜N−1まで変化する書込みアドレスADR5
を順次出力する。
【0014】バッファメモリ201および202は、こ
のようにしてマイクロコンピュータ6から出力される波
形値WDを蓄積するために設けられたメモリである。分
配器221は、波形抽出記憶部4からマイクロコンピュ
ータ6を介し供給される脈波の波形値WDをバッファメ
モリ201または202のうちセレクト信号S2により
指定された方へ出力する。また、セレクタ222は、バ
ッファメモリ201または202のうちセレクト信号S
2により指定されたバッファメモリを選択し、そのバッ
ファメモリから読み出される波形値WHを後述する高速
再生部230へ出力する。セレクタ211および212
は、書込みアドレスADR5または高速再生部230が
発生する読み出しアドレスADR6(後述)をセレクト
信号S2に従って選択し、バッファメモリ201および
202へ各々供給する。
【0015】以上説明した分配器221、セレクタ22
2、201および202がセレクト信号S2に基づいて
切り換え制御されることにより、バッファメモリ201
にデータ書込みが行われている間はバッファメモリ20
2からデータが読み出されて高速再生部230へ供給さ
れ、バッファメモリ202にデータ書込みが行われてい
る間はバッファメモリ201からデータが読み出されて
高速再生部230へ供給される。
【0016】高速再生部230は、バッファメモリ20
1および202から各拍に対応した波形値を読み出す手
段であり、読み出しアドレスADR6を0〜N−1(た
だし、Nは読み出すべき波形値の個数)の範囲で変化さ
せて出力する。さらに詳述すると、この高速再生部23
0は、ある拍に対応した各波形値WDが一方のバッファ
メモリに書き込まれている期間、上記読み出しアドレス
ADR6を発生し、その拍の前の拍に対応した全波形値
WDを他方のバッファメモリから複数回に亙って繰り返
し読み出す。その際、1拍に対応した全波形値WDは、
常に一定の期間内に全てが読み出されるように読出しア
ドレスADR6の発生が制御される。1拍相当の全波形
値を読み出す期間は、検出しようとするスペクトルの次
数に対応して切り換えられ、基本波スペクトルを検出す
る際にはT、2次高調波スペクトルの場合は2T、3次
高調波スペクトルの場合は3T、〜というように切り換
えられる。また、高速再生部230は補間器を内蔵して
おり、バッファメモリ201または202から読み出し
た波形値WHを補間し、所定のサンプリング周波数m/
T(mは所定の整数)の波形値として出力する。
【0017】バンドパスフィルタ250は、通過帯域の
中心周波数が所定値1/Tであるバンドパスフィルタで
ある。正弦波発生器240は、周波数可変の波形発生器
であり、マイクロコンピュータ6による制御の下、検出
すべきスペクトルの次数に対応し、周期がT、2T、3
T、4T、5T、6Tの各正弦波を順次出力する。スペ
クトル検出部260は、バンドパスフィルタ250の出
力信号レベルに基づいて脈波の各スペクトルの振幅H1
〜H6を検出すると共にバンドパスフィルタ250の出
力信号の位相と正弦波発生器240が出力する正弦波の
位相の差に基づいて各スペクトルの位相θ1〜θ6を検出
する。
【0018】C.実施例の動作 以下、本実施例の動作を説明する。
【0019】(1)波形分割 まず、入力部1から周波数解析開始のコマンドが入力さ
れると、マイクロコンピュータ6により波形採取指示S
TARTが出力され、波形抽出記憶部4内の波形アドレ
スカウンタ111およびピークアドレスカウンタ123
のリセットが解除される。この結果、波形アドレスカウ
ンタ111によりサンプリングクロックφのカウントが
開始され、そのカウント値が波形アドレスADR1とし
て波形メモリ103に供給される。そして、脈波検出部
200によって検出された橈骨動脈波形がA/D変換器
101に入力され、サンプリングクロックφに従ってデ
ジタル信号に順次変換され、ローパスフィルタ102を
介し波形値Wとして順次出力される。このようにして出
力された波形値Wは、波形メモリ103に順次供給さ
れ、その時点において波形アドレスADR1によって指
定される記憶領域に書込まれる。以上の動作により図4
に例示する橈骨動脈波形に対応した一連の波形値Wが波
形メモリ103に蓄積される。
【0020】一方、上記動作と並行し、ピーク情報の検
出およびピーク情報メモリ125への書込が以下説明す
るようにして行われる。まず、ローパスフィルタ102
から出力される波形値Wの時間微分が微分回路121に
よって演算され、この時間微分が零クロス検出回路12
2および移動平均算出回路124に入力される。移動平
均算出回路は、このようにして波形値Wの時間微分値が
供給される毎に過去所定個数の時間微分値の平均値(す
なわち、移動平均値)を演算し、演算結果を傾斜情報S
LPとして出力する。ここで、波形値Wが上昇中もしく
は上昇を終えて極大状態となっている場合は傾斜情報S
LPとして正の値が出力され、下降中もしくは下降を終
えて極小状態となっている場合は傾斜情報SLPとして
負の値が出力される。
【0021】そして、例えば図4に示す極大点P1に対
応した波形値Wがローパスフィルタ102から出力され
ると、時間微分として0が微分回路121から出力さ
れ、零クロス検出回路122から零クロス検出パルスZ
が出力される。この結果、マイクロコンピュータ6によ
り、その時点における波形値アドレスカウンタ111の
カウント値たる波形アドレスADR1、波形値W、ピー
クアドレスカウンタのカウント値たるピークアドレスA
DR2(この場合、ADR2=0)および傾斜情報SL
Pが取り込まれる。また、零クロス検出信号Zが出力さ
れることによってピークアドレスカウンタ123のカウ
ント値ADR2が2になる。
【0022】そして、マイクロコンピュータ6は、取り
込んだ傾斜情報SLPの符号に基づいてピーク種別B/
Tを作成する。この場合のように極大値P1の波形値W
が出力されている時にはその時点において正の傾斜情報
が出力されているので、マイクロコンピュータ6はピー
ク情報B/Tの値を極大値に対応したものとする。そし
て、マイクロコンピュータ6は、ピークアドレスカウン
タ123から取り込んだピークアドレスADR2(この
場合、ADR2=0)をそのまま書込アドレスADR3
として指定し、波形値W、この波形値Wに対応した波形
アドレスADR1、ピーク種別B/T、傾斜情報SLP
を第1回目のピーク情報としてピーク情報メモリ125
に書き込む。なお、第1回目のピーク情報の書き込みの
場合、直前のピーク情報がないためストローク情報の作
成および書き込みは行わない。
【0023】その後、図4に示す極小点P2に対応した
波形値Wがローパスフィルタ102から出力されると、
上述と同様に零クロス検出パルスZが出力され、書込ア
ドレスADR1、波形値W、ピークアドレスADR2
(=1)、傾斜情報SLP(<0)がマイクロコンピュ
ータ6により取り込まれる。そして、マイクロコンピュ
ータ6により、上記と同様、傾斜情報SLPに基づいて
ピーク種別B/T(この場合、ボトムB)が決定され
る。また、マイクロコンピュータ6によりピークアドレ
スADR2よりも1だけ小さいアドレスが読み出しアド
レスADR3としてピーク情報メモリ125に供給さ
れ、第1回目に書き込まれた波形値Wが読み出される。
そして、マイクロコンピュータ6により、ローパスフィ
ルタ102から今回取り込んだ波形値Wとピーク情報メ
モリ125から読み出した第1回目の波形値Wとの差分
が演算され、ストローク情報STRKが求められる。そ
して、このようにして求められたピーク種別B/T、ス
トローク情報STRKが他の情報ADR1、W、SLP
と共に第2回目のピーク情報としてピーク情報メモリ1
25のピークアドレスADR3=1に対応した記憶領域
に書き込まれる。ここで、ストローク情報STRKが所
定値以上の場合、具体的には脈波の立ち上がり部(例え
ば図4におけるSTRKM)に相当するとみなしてよい
程度の大きなストロークである場合、さらにマイクロコ
ンピュータ6はそのストロークの始点たる極小値の波形
アドレス(例えば図4においてはSTRKMの始点P
6)をピーク情報メモリ125から読み出し、内蔵のシ
フトレジスタに書き込む。以後、ピーク点P3、P4、
…が検出された場合も同様の動作が行われる。
【0024】(2)波形引き渡し 以上の動作と並行し、マイクロコンピュータ6は波形抽
出記憶部4内の波形メモリ103から波形値を順次読み
出し、波形データWDとして周波数解析部5へ引き渡
す。以下、図6および図7を参照しこの動作を説明す
る。
【0025】図7に示すように、セレクト信号S1はク
ロックφに同期して切り換えられ、また、これに同期し
て波形メモリ103は書き込みモード/読み出しモード
のモード切り換えが行われる。
【0026】図6において、ある拍に対応した1拍分の
脈波Wnの波形値が波形メモリ103に入力される場
合、まず、その拍に対応した脈波の最初の極小値が入力
された時点で零クロス検出信号Zが発生され、その波形
アドレスADR1=A0がピーク情報メモリ125に書
き込まれる(図7参照)。その後、極大値(アドレスA
1)が波形抽出記憶部4内に入力されると、再び零クロ
ス検出信号Zが発生され(図7参照)、この極大値と直
前の極小値(アドレスA0)との間のストロークが所定
値以上である場合は、極小値のアドレスA0がマイクロ
コンピュータ6内のシフトレジスタ(図示略)に書き込
まれる。このようにして書き込まれた波形アドレスは、
その後、2拍相当遅れてシフトレジスタから出力され、
周波数解析部5に引き渡すべき1拍分の波形値WDの開
始アドレスとしてマイクロコンピュータ6に取り込まれ
る。すなわち、図6において、ある拍に対応した脈波W
nの極大値のアドレスWnがシフトレジスタに書き込ま
れると、それ以前に同シフトレジスタに書き込まれた2
拍前の脈波Wn−2の開始アドレス(最初の極小値のア
ドレス)がシフトレジスタから出力され、マイクロコン
ピュータ6により検知される。
【0027】この時点でマイクロコンピュータ6は、上
記シフトレジスタの内容を参照し、脈波Wn−2の最初
の極小値の波形アドレスからその次の脈波Wn−1の最
初の極小値の波形アドレスに致るまでの差分、すなわ
ち、1拍分の脈波Wn−1に含まれる波形値の個数Nを
求め、同期信号SYNCと共に周波数解析部5へ出力す
る。また、同期信号SYNCに同期してセレクト信号S
2が切り換えられ、分配器221、セレクタ211およ
び212、セレクタ221の内部接続状態が例えば図3
において実線によって示した状態とされる。
【0028】そして、マイクロコンピュータ6は、読み
出しアドレスADR4を脈波Wn−2の最初の極小値の
波形アドレスから順次増加させ、セレクタ112を介し
て波形メモリ103へ供給する。ここで、読み出しアド
レスADR4は書き込みアドレスADR1よりも速い速
度(例えば2倍の速度)で変化させる。これは、脈波W
nの次の拍の脈波Wn+1の極大値が波形抽出記憶部4
に入力される前に脈波Wn−1の前の脈波Wn−2に対
応した全波形値が読み出されるようにするためである。
このようにして脈波Wnの波形メモリ103への蓄積と
並行し、マイクロコンピュータ6によりその2拍前の脈
波Wn−2の波形値WDが波形メモリ103から読み出
されて周波数解析部5へ引き渡され、分配器221を介
してバッファメモリ201へ順次供給される。このよう
にして波形値WDがバッファメモリ201へ順次供給さ
れるのに同期し、書込みアドレスADR5が0〜N−1
まで順次増加され、この書込みアドレスADR5はセレ
クタ211を介しバッファメモリ201へ供給される。
この結果、バッファメモリ201のアドレス0〜N−1
の各記憶領域に脈波Wn−2に対応した各波形値WDが
蓄積される。
【0029】(3)高速再生 一方、上記動作と並行し、高速再生部230により読み
出しアドレスADR6が出力され、セレクタ212を介
しバッファメモリ202へ供給される。この結果、脈波
Wn−2の1拍前の脈波Wn−3に対応した各波形値W
Dがバッファメモリ202から読み出され、セレクタ2
22を介して高速再生部230へ取り込まれる。
【0030】ここで、バッファメモリ202内の脈波W
n−3に対応した各波形値WDは、バッファメモリ20
1内に脈波Wn−2に対応した各波形値が蓄積されるよ
りも高速度で複数回に亙って繰り返し読み出される。そ
の際、脈波Wn−3に対応した波形値WDは、一定の期
間T内に全てが読み出されるように読出しアドレスAD
R6の増加速度が制御される。すなわち、高速再生部2
30は、バッファメモリ202から読み出すべき波形値
WDの個数が図8に例示するように大きな値N1である
場合には高速度で読み出しアドレスADR6を増加さ
せ、逆に図9に例示するように小さな値N2である場合
には低速度で読み出しアドレスADR6を増加させ、一
定期間T内に読み出しアドレスADR6が0〜N1−1
または0〜N2−1の区間を変化するようにする。そし
て、このようにして順次読み出される波形値WDは、高
速再生部230内において補間演算が施され、一定のサ
ンプリング周波数m/Tの波形値WHとなってバンドパ
スフィルタ250へ供給される。
【0031】(4)スペクトル検出 バンドパスフィルタ250は、波形値WHによる時系列
データのうち周波数が1/Tである信号を選択して通過
させ、スペクトル検出部260に供給する。一方、正弦
波発生器240は、図10に示すように周期がTである
正弦波を発生しスペクトル検出部260へ供給する。ス
ペクトル検出部260は、バンドパスフィルタ250の
出力信号レベルを数波に亙って検出し、その代表値を脈
波Wn−3の基本波スペクトルの振幅H1として出力
し、バンドパスフィルタ250の出力信号の位相と正弦
波発生器240から出力される正弦波の位相との位相差
を数波に亙って検出し、その代表値を脈波Wn−3の基
本波スペクトルの位相θ1として出力する。各代表値
は、例えば基本波スペクトルを出力する直前での各波に
対応した出力信号レベルおよび位相差の移動平均値を算
出する。
【0032】次に高速再生部230は、一定期間2T内
に脈波Wn−3の全ての波形値が読み出されるように読
み出しアドレスADR6の増加速度を上記基本波スペク
トルの検出の場合の1/2にし、脈波Wn−3に対応し
た波形値WHを繰り返し読み出し、バンドパスフィルタ
250へ供給する(図10参照)。そして、波形値WH
からなる時系列データのうち周波数が1/Tの信号、す
なわち、脈波Wn−3の2次高調波に対応した信号がバ
ンドパスフィルタ250を通過してスペクトル検出部2
60に供給される。この結果、スペクトル検出部260
により脈波Wn−3の2次高調波スペクトルの振幅H2
が検出されて出力される。一方、正弦波発生器240
は、周期が2Tである正弦波を発生してスペクトル検出
部260へ供給する(図10参照)。この結果、スペク
トル検出部260により脈波Wn−3の基本波スペクト
ルの位相θ2が出力される。
【0033】以後、読み出しアドレスADR6の増加速
度が基本波スペクトルの場合の1/3、1/4、1/
5、1/6と順次切り換えられると共にこれに合せて正
弦波発生器240により発生する正弦波の周期が3T、
4T、5T、6Tと順次切り換えられ、上記と同様な動
作が行われ、3次〜6次までの高調波スペクトルの振幅
3〜H6および位相θ3〜θ6がスペクトル検出部260
から出力される。このようにして求められた脈波Wn−
3の各スペクトルはマイクロコンピュータ6に取り込ま
れる。そして、マイクロコンピュータ6により脈波Wn
−3に対応した波形値WDの個数Nとクロックφの周期
τを用いて基本波の周波数f=1/(Nτ)が演算さ
れ、上記スペクトルと共に出力部3から出力される。
【0034】その後、脈波Wnよりも1拍後の脈波Wn
+1が立ち上がり、最初の極大値が波形抽出記憶部4内
に入力されると、マイクロコンピュータ6により同期信
号SYNCが発生されると共に脈波Wn−2に含まれる
波形値WDの個数Nが出力される。また、セレクト信号
S2が反転され、分配器221、セレクタ211および
212、セレクタ221の内部接続状態が図3において
破線によって示した状態とされる。そして、脈波Wn+
1の波形メモリ103への蓄積と並行し、マイクロコン
ピュータ6によりその2拍前の脈波Wn−1の波形値W
Dが波形メモリ103から読み出されて周波数解析部5
へ引き渡され、分配器221を介してバッファメモリ2
02へ順次供給される。一方、この動作と並行し、高速
再生部230により脈波Wn−1の1拍前の脈波Wn−
2に対応した各波形値WDがバッファメモリ201から
読み出され、高速再生部230により補間されて波形値
WHとして出力される。そして、この脈波Wn−2に対
応した波形値WHに対し脈波Wn−3と同様な処理が施
され、そのスペクトルが求められる。
【0035】以後、順次到来する各脈波について上記と
同様な処理が行われ、各脈波のスペクトルが連続して求
められ、出力部3から個々の拍に対応した波形パラメー
タとして出力される。
【0036】<第2実施例>上記第1実施例では、波形
メモリ103に蓄積された波形データを拍単位で再生し
各拍単位で脈波のスペクトルを演算した。これに対し、
本実施例では、本出願人が特願平5−1431号におい
て提案した手法を使用し、患者から得られた脈波に基づ
いて患者の循環動態をモデル化した四要素集中定数モデ
ルの各素子の値を求め、この結果を状態表示パラメータ
として使用する。ここで、四要素集中定数モデルは、人
体の循環系の挙動を決定する要因のうち、動脈系中枢部
での血液による慣性、中枢部での血液粘性による血管抵
抗(粘性抵抗)、中枢部での血管のコンプライアンス
(粘弾性)及び末梢部での血管抵抗(粘性抵抗)の4つ
のパラメータに着目し、これらを電気回路としてモデリ
ングしたものである。
【0037】図11に四要素集中定数モデルの回路図を
示す。以下、この四要素集中定数モデルを構成する各素
子と上記各パラメータとの対応関係を示す。 インダクタンスL:動脈系中枢部での血液の慣性 〔dy
n・s2/cm5〕 静電容量C:動脈系中枢部での血管のコンプライアンス
(粘弾性)〔cm5/dyn〕 なお、コンプライアンスとは血管の軟度を表わす量であ
り、粘弾性のことである。 電気抵抗Rc:動脈系中枢部での血液粘性による血管抵
抗〔dyn・s/cm5〕 電気抵抗Rp:動脈系末梢部での血液粘性による血管抵
抗〔dyn・s/cm5〕 また、この電気回路内の各部を流れる電流i,iP,ic
は、各々対応する各部を流れる血流〔cm3/s〕に相当す
る。また、この電気回路に印加される入力電圧eは大動
脈起始部の圧力〔dyn/cm2〕に相当する。そして、静電
容量Cの端子電圧vP は、橈骨動脈部での圧力〔dyn/cm
2〕に相当するものである。
【0038】本実施例において、マイクロコンピュータ
6は、各拍に対応した波形データをバッファメモリ20
1,202に順次書き込む一方、書き込みを行っていな
い方のバッファメモリから1拍相当の波形データをセレ
クタ222を介して読み出す。そして、大動脈起始部の
圧力波に対応した電気信号を与えたときの上記4要素集
中定数モデルの動作をシミュレーションし、バッファメ
モリ201または202から読み出された波形データ相
当の出力波形が得られるように4要素集中定数モデルの
各素子の値を算定し、この算定結果を波形パラメータと
して出力する。なお、この4要素集中モデルの各素子の
値は、各素子の値を変化させつつ動作のシミュレーショ
ンを繰り返すことにより試行錯誤的に求めることもでき
るが、上記特願平5−1431号において説明された手
法を用いてもよい。
【0039】<変形例> (1)上記第1実施例ではハードウェアによって脈波の
周波数解析を実行したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、マイクロコンピュータ6が実行するソフト
ウェアにより周波数解析を行ってもよい。また、周波数
解析の方法はDFT(離散フーリエ変換)、FFT(高
速フーリエ変換)など種々のものが適用可能である。 (2)上記各実施例では各拍に対応した波形パラメータ
を各々が得られた時点でリアルタイムに出力したが、波
形パラメータの出力の仕方はこれに限定されるものでは
ない。例えばマイクロコンピュータ6が所定拍数分の波
形パラメータの加算平均値を演算し出力するようにして
もよい。また、マイクロコンピュータ6が過去所定拍数
分の波形パラメータの加算平均値、すなわち、波形パラ
メータの移動平均値を演算しリアルアチムに出力するよ
うにしてもよい。 (3)上記各実施例では橈骨動脈の解析を行う装置を説
明したが、本発明の解析対象は橈骨動脈のみに限定され
るものではなく、例えば指尖脈波等、他の種類の脈波の
解析に適用してもよい。 (4)脈波の波形パラメータとしては、上記各実施例に
挙げられたもの以外に多様なものが考えられるが、本発
明に係る脈波解析装置を診断のために利用する場合に
は、その診断にとって最適な波形パラメータを求めるよ
うに変形する。例えば本出願人は、特願平5−1975
69号において脈波に表われるピーク点の振幅値および
位相に基づいて患者のストレスレベルを求める装置を提
案している。上記実施例に係る装置により、各拍に対応
した脈波から上記ピーク点に関する情報を求め、ストレ
スレベルの評価に使用するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、脈
波の解析を迅速に行い、しかも、脈波を構成する1波1
波について波形パラメータを連続的に解析することがで
き、生体に関する多くの情報を得ることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による脈波解析装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例における波形抽出記憶部4の構成を
示すブロック図である。
【図3】 同実施例における周波数解析部5の構成を示
すブロック図である。
【図4】 同実施例における波形メモリ103に書き込
まれる脈波を例示する図である。
【図5】 同実施例におけるピーク情報メモリ125の
記憶内容を示す図である。
【図6】 同実施例における波形抽出記憶部4から周波
数解析部5への波形波形引き渡しタイミングを説明する
図である。
【図7】 同実施例における波形抽出記憶部4内の動作
を示すタイムチャートである。
【図8】 同実施例における高速再生部230の動作を
説明する図である。
【図9】 同実施例における高速再生部230の動作を
説明する図である。
【図10】 同実施例における高速再生部230および
正弦波発生器240の動作を説明する図である。
【図11】 この発明の第2実施例において使用する4
要素集中定数モデルを示す回路図である。
【符号の説明】
4……波形抽出記憶部、6……周波数解析部、5……マ
イクロコンピュータ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈波の時系列データを所定の書き込み速
    度に従って順次蓄積する波形記憶手段と、 前記時系列データを各々1拍相当の時系列データに分割
    し、この分割された各時系列データを前記波形記憶手段
    から読み出す再生手段と、 前記再生手段によって読み出される各拍に対応した時系
    列データに基づいて各拍に対応した脈波の波形パラメー
    タを演算する解析手段とを具備することを特徴とする脈
    波解析装置。
  2. 【請求項2】 前記解析手段は前記時系列データのスペ
    クトルを演算し前記波形パラメータとして出力すること
    を特徴とする請求項1記載の脈波解析装置。
  3. 【請求項3】 前記再生手段は前記書き込み速度よりも
    高速の読み出し速度で前記時系列データを複数回に亙っ
    て繰り返し読み出すことを特徴とする請求項2記載の脈
    波解析装置。
  4. 【請求項4】 前記再生手段は、前記1拍相当の時系列
    データをそのデータ長に比例した読み出し速度により前
    記波形記憶手段から読み出し、前記解析手段は、前記1
    拍相当の時系列データが読み出される期間の整数分の1
    の周波数のスペクトルを該時系列データから検出するこ
    とを特徴とする請求項3記載の脈波解析装置。
  5. 【請求項5】 前記再生手段は、検出すべき各スペクト
    ルの次数に対応して前記読み出し速度を順次切り換え、
    前記解析手段は、この切り換えが行われる毎に、前記1
    拍相当の時系列データが読み出される期間の整数分の1
    の一定周波数のスペクトルを検出することを特徴とする
    請求項4記載の脈波解析装置。
  6. 【請求項6】 前記1拍相当の時系列データが読み出さ
    れる期間の整数分の1の周波数の正弦波信号を出力する
    正弦波発生器を具備し、前記解析手段が前記正弦波信号
    に基づいて前記スペクトルの位相を検出することを特徴
    とする請求項4記載の脈波解析装置。
  7. 【請求項7】 前記解析手段は、人体の動脈系の中枢部
    から末梢部に至る系を模した電気回路に大動脈起始部の
    圧力波に対応した電気信号を与えたときに該電気回路か
    ら前記再生手段により再生された時系列データに相当す
    る出力波形が得られるように該電気回路の各素子の値を
    算定し、この算定結果を波形パラメータとして出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の脈波解析装置。
  8. 【請求項8】 前記電気回路が、前記動脈系中枢部での
    血液粘性による血管抵抗に対応した第1の抵抗、前記動
    脈系中枢部での血液の慣性に対応したインダクタンス、
    前記動脈中枢部での血管の粘弾性に対応した静電容量、
    および前記末梢部での血管抵抗に対応した第2の抵抗と
    を有し、1対の入力端子間に前記第1の抵抗およびイン
    ダクタンスからなる直列回路と前記静電容量および第2
    の抵抗からなる並列回路とが順次直列に介挿されてなる
    四要素集中定数モデルであることを特徴とする請求項2
    記載の脈波解析装置。
  9. 【請求項9】 前記解析手段は所定拍数単位で前記各拍
    に対応した波形パラメータの加算平均値を演算し出力す
    ることを特徴とする請求項1記載の脈波解析装置。
  10. 【請求項10】 前記解析手段は前記各拍に対応した波
    形パラメータの移動平均値を演算し出力することを特徴
    とする請求項1記載の脈波解析装置。
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