JP6108647B1 - 脈波検出装置、血圧測定装置および脈波検出方法 - Google Patents

脈波検出装置、血圧測定装置および脈波検出方法 Download PDF

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【課題】連続脈波の乱れに起因した血圧測定の精度低下を抑制する。【解決手段】本明細書によって開示される脈波検出装置および血圧測定装置は、被験者Mの脈波を検出する血圧測定装置10であって、被験者Mの血流量の変化を検出する超音波ドプラセンサ30と、超音波ドプラセンサ30にて検出された血流量の変化をドプラ連続脈波に変換するR−L二波位相回路12と、システムクロックCに基づいてドプラ連続脈波Aのうちの不正な波形データを整形する波形再生回路41とを備えている構成とした。【選択図】図8

Description

本明細書によって開示される技術は、脈波検出装置、血圧測定装置および脈波検出方法に関する。
例えば、被験者の血流量の変動の様子を超音波により検出する超音波診断装置として、特開平11−309144号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このものは、超音波センサによって皮膚表面に超音波を送出して反射波を受信し、反射超音波の情報から連続脈波を測定する。そして、例えば、超音波ドップラー法を用いて、計測対象血管の血流速度などを測定する。
特開平11−309144号公報
ところで、例えば、超音波センサを皮膚面から離した位置から送受信する場合、周囲の干渉物などの影響で、連続脈波が乱れる場合がある。また、赤外線を用いた赤外線センサであっても、体動などによって連続脈波が乱れる場合がある。そして、連続脈波が乱れると、一心拍毎の血流量の変動を検出することができず血圧測定の精度が低下するため、その対策が望まれていた。
本明細書では、連続脈波の乱れに起因した血圧測定の精度低下を抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、被験者の脈波を検出する脈波検出装置であって、前記被験者の血流量の変化を検出するセンサと、前記センサにて検出された血流量の変化を連続脈波に変換する変換回路と、前記連続脈波のうちの一部の波形データが正規波形データの許容範囲外である不正な波形データである場合にシステムクロックに基づいて不正な波形データを整形する波形再生回路とを備えている構成とした。
また、本明細書によって開示される技術は、血圧測定装置であって、前記脈波検出装置と、被験者の血管を圧迫するためのカフと、このカフによって圧迫された部分から圧脈波を検出するカフ圧センサと、前記脈波検出装置において再生された連続脈波と、前記カフ圧センサから得られる圧脈波とに基づいて被験者の血圧値を決定する血圧決定手段とを有する構成とした。
また、本明細書によって開示される技術は、被験者の脈波を検出する脈波検出方法であって、前記被験者の血流量の変化を表す連続脈波のうちの一部の波形データが正規波形データの許容範囲外である不正な波形データである場合にシステムクロックに基づいて不正な波形データを整形する波形再生処理を実行する構成とした。
このような構成の脈波検出装置、血圧測定装置および脈波検出方法によると、変換回路によって変換された連続脈波のうちの、例えば、干渉物や体動などによって乱れた不正な波形データを、波形再生回路においてシステムクロックに基づいて整形することができる。つまり、不正な波形データが整形された状態の連続脈波を得ることができるから、連続脈波の乱れに起因した血圧測定の精度低下を抑制することができる。
本明細書によって開示される脈波検出装置、血圧測定装置および脈波検出方法は、以下の構成としてもよい。
前記波形再生回路は、前記連続脈波を論理波形に変換する変換工程と、前記論理波形と前記システムクロックとの一致論理を出力する一致論理工程と、前記論理波形と前記システムクロックとの不一致論理を出力する不一致論理工程と、前記システムクロックと前記一致論理との論理積である一致論理積を出力する一致論理積工程と、前記システムクロックと前記不一致論理との論理積である不一致論理積を出力する不一致論理積工程と、前記一致論理積と前記不一致論理積との論理和である整形論理波形を出力する波形整形工程と、整形論理波形と前記連続脈波とに基づいて前記不正な波形データを整形した再生脈波を出力する脈波再生工程とを実行する構成としてもよい。
また、前記波形再生処理は、前記連続脈波を論理波形に変換する変換工程と、前記論理波形と前記システムクロックとの一致論理を出力する一致論理工程と、前記論理波形と前記システムクロックとの不一致論理を出力する不一致論理工程と、前記システムクロックと前記一致論理との論理積である一致論理積を出力する一致論理積工程と、前記システムクロックと前記不一致論理との論理積である不一致論理積を出力する不一致論理積工程と、前記一致論理積と前記不一致論理積との論理和である整形論理波形を出力する波形整形工程と、整形論理波形と前記連続脈波とに基づいて前記不正な波形データを整形した再生脈波を出力する脈波再生工程とを含む構成としてもよい。
このような構成によると、一致論理積処理によって論理波形とシステムクロックとの同期を図るとともに、不一致論理積処理によって同期クロックの位相の遅延を補完し、これらの論理和によって整形論理波形を得ることができる。そして、得られた整形論理波形と連続脈波とから不正な波形データが整形された状態の連続脈波を再生することができる。
前記センサは、前記被験者に対して超音波を送信する送信部と、前記被験者から反射した反射波を受信する受信部とを備え、前記受信部の受信結果に基づいて血流量の変化を検出する構成としてもよい。
このような構成によると、超音波を送受信するセンサが被験者から離れた位置に配置されることで、受信部によって受信した反射波が、周囲の干渉物などの影響などよって乱れる場合においても、非常に有効である。
本明細書によって開示される技術によれば、連続脈波の乱れに起因した血圧測定の精度低下を抑制することができる。
血圧測定装置のブロック図 カフによる血圧測定を示す図 超音波ドプラセンサによる血圧測定を示す図 ドプラ連続脈波と各論理演算の結果を示す図 血圧値算出処理のフローチャート図 カフ圧と圧脈波とを示す波形図 基準ドプラ脈波を示す図 波形再生処理のフローチャート図 整形論理波形と再生波形とを示す図
<実施形態>
本明細書に開示された技術における一実施形態について図1から図9を参照して説明する。
本実施形態は、被験者Mの血圧測定を行う血圧測定装置であって、血圧測定装置10は、図1に示すように、基準となる血圧値(絶対値)を測定するためのカフ20と、被験者Mの胸部M1の血流量の変化(相対値)を連続的に測定する超音波ドプラセンサ30と、カフ20および超音波ドプラセンサ30から得られるデータに基づいて演算処理を行うデータ処理装置(「血圧決定手段」の一例)40とを備えている。なお、超音波ドプラセンサ30とデータ処理装置40とによって構成されるものが「脈波検出装置」に相当する。
カフ20は、図2に示すように、被験者Mの手首M2に装着可能とされており、内部にゴム袋が内蔵されている。ゴム袋はエアー供給用のポンプ21と接続されており、ゴム袋に対するエアーの供給と排気により、血管を圧迫するようになっている。また、カフ20内にはゴム袋内の空気変動を検出するためのカフ圧センサ22が組み込まれており、血管を圧迫するこのカフ圧センサ22から出力される検出信号(以下、「圧脈波」という)は所定周波数成分(ノイズ成分)がカットされた状態でデータ処理装置40に入力される。
超音波ドプラセンサ30は、図3に示すように、三脚31上に設けられた送信部32および受信部33を有しており、三脚31は被験者Mから、例えば、50センチ程度離れた場所に設置される。送信部32は、数MHz〜数十MHzの超音波(本実施形態では、24[MHz])を被験者Mの胸部M1に向けて送信し、受信部33は、被験者Mの胸部M1からの反射波を受信する。
また、超音波ドプラセンサ30は、図1に示すように、増幅器11およびR派に対しL波の位相をずらすR−L二波位相回路(「変換回路」の一例)12を介してフィルタ回路13に接続されており、超音波ドプラセンサ30の受信部33において受信された反射波は、増幅器11およびR−L二波位相回路12を通すことで血液の容量変化に伴う血流量の相対的な変化を示す検出信号(以下、「ドプラ連続脈波」という)Aとして出力される。
具体的には、ドプラ連続脈波Aは、図4および図7に示すように、縦軸を電圧、横軸を時間とし、心拍の1拍が0[V]を起点にプラス側とマイナス側とに交互に振れる波形データとして検出され、これらが連続することで連続脈波として検出される。
また、R−L二波位相回路12から出力されるドプラ連続脈波Aは、所定周波数帯域以外の成分をカットするフィルタ回路13にてノイズがカットされた状態でデータ処理装置40へ入力される。
次に、データ処理装置40について説明する。
データ処理装置40は、波形再生回路41と、波形再生回路41を介してフィルタ回路13に接続される演算処理部(「血圧決定手段」の一例)42と、記憶部43とを備えて構成されており、データ処理装置40内に入力されたドプラ連続脈波Aは、波形再生回路41を介して演算処理部42に入力される。
また、演算処理部42は、タッチパネルなどの操作部14および液晶ディスプレイなどの表示部15と接続されており、操作部14を通じて演算処理部42への情報の入力や操作が行われ、表示部15を通じて演算処理結果が表示される。
そして、演算処理部42は、カフ圧センサ22から出力される圧脈波、超音波ドプラセンサ30から出力されるドプラ連続脈波Aに基づいて血圧値算出処理を実行することで血圧値を算出する。
以下に、血圧値算出処理について、図5に示すフローチャートを参照しつつ、説明する。
血圧値算出処理では、まず、血圧値の測定に際して、キャリブレーションを実施する。
キャリブレーションでは、カフ圧センサ22から圧脈波が演算処理部42に入力されると(S11)、演算処理部42は、図6に示す圧脈波Pwおよびカフ圧Pcに基づいて基準となる最高血圧値Ps、最低血圧値Pdおよび平均血圧値Pmを算出する(S12)。なお、最高血圧値Psおよび最低血圧値Pmは、上記工程を省いて直接設定しても良い。
一方、圧脈波の測定時期と同時期、すなわち、基準時に測定された超音波ドプラセンサ30の出力であるドプラ連続脈波を基準ドプラ脈波と仮定し(S13)、図7に示すように、一心拍時間To内の血流量変化の積分値を基準脈波面積Voとして求める(S14)。
そして、平均血圧係数、最高血圧値と平均血圧値との比、最低血圧値と平均血圧値との比を下記の式(1)から(3)に従ってキャリブレーション値として算出しておく(S15)。ここで、平均血圧係数をL、最高血圧値と平均血圧値との比をO、最低血圧値と平均血圧値との比をPとする。また、前記したように、Pmは平均血圧、Psは最高血圧、Pdは最低血圧、Voは基準脈波面積を示す。
L=Vo/Pm・・・・・・・・(1)
O=Ps/Pm・・・・・・・・(2)
P=Pd/Pm・・・・・・・・(3)
以上のようにして、キャリブレーション値(L,O,P)が得られたところで、血圧値の本測定を行う。
本測定では、超音波ドプラセンサ30の送信部32から被験者Mの胸部M1に対して超音波が送信され、胸部M1からの反射波が受信部33により受信されることで、図4に示すように、ドプラ連続脈波Aが経時的に演算処理部42に入力される(S16)。
そして、演算処理部42は、入力されたドプラ連続脈波Aから1心拍毎の脈波面積Vonを基準脈波面積Voと同じ要領で算出し、1心拍の脈波面積と平均血圧係数とに基づいて下記の式(4)から1心拍の平均血圧(以下、「1拍平均血圧」という)を算出する(S17)。
Pmn=Von/L・・・・・・(4)
また、1拍平均血圧が算出されたところで、最高血圧値と平均血圧値との比および最低血圧値と平均血圧値との比と、1拍平均血圧とに基づいて、式(5)および式(6)から最大血圧値Psnおよび最小血圧値Pdnを算出する(S18)。
Psn=Pmn×O・・・・・・・(5)
Pdn=Pmn×P・・・・・・・(6)
そして、データ処理装置40は算出された血圧値を血圧基準値(正常な測定で得られる血圧値の幅(例えば、50〜140mmHg))と照合する血圧チェックを行い(S19)、算出された血圧値が血圧基準値内にあるときには「測定は正常」と判断し(S19:YES)、演算処理結果である血圧値の推移を表示部15に表示する(S20)。一方、血圧基準値外の時には「測定に誤りがあり」と判断して(S19:NO)、最高血圧・最低血圧を算出する工程(S12)に戻って再び血圧値を算出する。
以上のように、本実施形態によると、血圧値算出処理において、被験者Mに対し予めカフ圧センサ22によって圧脈波を算出すると共に超音波ドプラセンサ30による基準ドプラ脈波を計測してキャリブレーション値を求め、超音波ドプラセンサ30によって計測されるドプラ連続脈波Aにキャリブレーションのデータを利用することで、ドプラ連続脈波Aを絶対値化することができる。これにより、カフ2による再加圧を行うことなく連続して血圧を測定することができる。
ところで、超音波ドプラセンサ30の送信部32および受信部33は、被験者Mの胸部M1から離れた位置に配置されているため、周囲の干渉物などの影響で、受信部33が受信する反射波が乱れる場合がある。また、体動などによっても反射波が乱れる場合がある。
具体的には、R−L二波位相回路12からフィルタ回路13を介して出力されるドプラ連続脈波Aは、周囲の干渉物などの影響や体動などよって乱れると、一部の波形データが、図4のαやβの範囲に示すように、0[V]のラインと交差しない形状となる場合がある。
つまり、一心拍の波形データが、正規波形データの許容範囲(0[V]のラインと交差する波形データ)外である不正な波形データ(0[V]のラインと交差しない波形データ)となることで、血圧測定の精度が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、血圧値算出処理前に、波形再生処理を行う。
以下に、波形再生処理について、図8に示すフローチャートを参照しつつ、説明する。
波形再生処理では、まず、図4に示すように、ドプラ連続脈波Aを論理波形Bに変換する変換工程を実行する。
具体的には、最初にドプラ連続脈波Aにおける正極側の波形において、検出閾値と正極側の波形との交わる部分を論理波形Bの起点および終点として検出する(S21)。なお、検出閾値とは、本実施形態においては、例えば、回路特性から0.8[V]としている。
また、ドプラ連続脈波Aにおける負極側の波形では、0[V]のラインを境に正極側に線対称となる対称波形データ(破線波形)を作成し、正極側の波形と同様に、論理波形の起点および終点を検出する(S22)。そして、これらの起点および終点を元に、図4に示すような論理波形Bを作成する(S23)。
次に、論理波形Bにおいて隣り合う波形データの長さ(波形データ時間)および隣り合う波形データ間の長さ間隔(隙間時間)を比較し、波形データ時間および隙間時間がほぼ同じであれば、波形データ時間および隙間時間が同じ論理波形の平均の波形データ時間および隙間時間をシステムクロックCとして記憶部43に記憶する(S24)。
そして、論理波形BとシステムクロックCとが得られたところで、一致論理工程(S25)および不一致論理工程(S26)とを実行する。
一致論理工程では、論理波形BとシステムクロックCとの一致論理(XNOR)を求め、一致論理Dとして出力する。
具体的には、論理波形BとシステムクロックCとの一致論理Dは、以下に示す表1の真理値表で表される。
Figure 0006108647
一方、不一致論理工程では、論理波形BとシステムクロックCとの不一致論理(XOR)を求め、不一致論理Eとして出力する。
具体的には、論理波形BとシステムクロックCとの不一致論理Eは以下に示す表2の真理値表で表される。
Figure 0006108647
次に、一致論理DおよびシステムクロックCに基づいて、論理波形BとシステムクロックCとの同期を図る一致論理積工程を実行する(S27)。
一致論理積工程では、一致論理DとシステムクロックCとの論理積を求め、論理波形BとシステムクロックCとの同期波形として一致論理積Fを出力する。
具体的には、一致論理DとシステムクロックCとの一致論理積Fは、以下に示す表3の真理値表で表される。
Figure 0006108647
また、一致論理積工程に併せて、論理波形BとシステムクロックCとの同期に伴う位相遅延補完を図る不一致論理積工程を実行する(S28)。
不一致論理積工程では、不一致論理EとシステムクロックCとの論理積を求め、同期に伴う位相遅延補完波形として不一致論理積Gを出力する。
具体的には、不一致論理EとシステムクロックCとの不一致論理積Gは、以下に示す表4の真理値表で表される。
Figure 0006108647
次に、論理波形BとシステムクロックCとの同期波形である一致論理積Fと、同期に伴う位相遅延補完波形である不一致論理積Gとの論理和を求める波形整形工程を実行することで、システムクロックCに基づいて論理波形Bの波形データを整形した整形論理波形Hを出力する(S29)。
具体的には、一致論理積Fと不一致論理積Gとの論理和は、以下に示す表5の真理値表で表される。
Figure 0006108647
つまり、以上に示す波形整形までの工程によって、論理波形Bにおける不正な波形データをシステムクロックCに基づいて正常な波形データに整形し、整形論理波形Hを求めることができる。
すなわち、以下に示す表6のように、論理波形Bにおいて波形データがないものの、システムクロックCにデータがある場合には、波形データがあるものとして整形論理波形Hが構築され、論理波形Bにおいて波形データがあるものの、システムクロックCにデータがない場合には、波形データがないものとして整形論理波形Hが構築される。
Figure 0006108647
そして、最後に、整形論理波形Hとドプラ連続脈波Aとを元に、不正な波形データを整形した再生脈波Iを出力する脈波再生工程を実行する(S30)。
詳細には、脈波再生工程では、まず、システムクロックCよりも大きい論理波形Bの波形データからドプラ連続脈波Aにおいて不正な波形データの範囲を特定する(30−1)。
そして、不正な波形データの範囲として特定された特定範囲において、整形論理波形Hの各波形データにおける中央位置をドプラ連続脈波Aの波形データの中央位置として決定する(30−2)。
また、特定範囲における各波形データの大きさは、ドプラ連続脈波Aにおける波形データの最下点を結んだ場合における波形データの面積を一心拍の脈波面積(2つ分の波形データ)として算出する(S30−3)。
そして、特定範囲における各波形データの中央位置とその大きさとに基づいて整形データを構築し、ドプラ連続脈波Aに替わる再生脈波Iを構築する(30−4)。
具体的には、図4に示すように、論理波形BにおいてシステムクロックCよりも大きい波形データBa,Bbからドプラ連続脈波Aにおける特定範囲Aa(範囲α),Ab(範囲β)を決定する。
次に、図9に示すように、特定範囲Aaにおけるドプラ連続脈波Aの波形データの中央位置Ta1,Ta2,Ta3,Ta4,Ta5を整形論理波形Hの各波形データにおける中央位置により決定すると共に、特定範囲Abにおけるドプラ連続脈波Aの波形データの中央位置Tb1,Tb2,Tb3を、整形論理波形Hの各波形データにおける中央位置により決定する。
また、ドプラ連続脈波Aの特定範囲Aaにおいて波形データの最下点を結んだ場合における波形データの面積Aa12,Aa34,Aa56が、隣り合う波形データの2つ分の面積(一心拍の脈波面積)となり、かつ、一心拍の脈波における隣り合う波形データのそれぞれの面積が同一となるように各波形データAa1,Aa2・・・Aa6の大きさを算出する。また、特定範囲AbもAaと同様に、各波形データAb1,Ab2,Ab3,Ab4の大きさを算出する。
これにより、ドプラ連続脈波Aの特定範囲Aa,Abにおいて不正な波形データが0[V]のラインと交差する正常な波形データに整形され、この整形されたデータを特定範囲Aa,Abに適用することで、ドプラ連続脈波Aに替わる再生脈波Iを求めることができる。そして、この再生脈波Iを元に血圧値算出処理を実行する。
以上のように、本実施形態によると、超音波を送受信する超音波ドプラセンサ30が被験者Mから離れた位置に配置されることで、超音波ドプラセンサ30によって受信するドプラ連続脈波が、周囲の干渉物などの影響や体動などよって乱れる場合においても、血圧値算出処理前に、波形再生処理を実施することで、ドプラ連続脈波Aの特定範囲における不正な波形データを正常な波形データに整形した再生脈波Iを求めることができる。これにより、血圧値算出処理における脈波面積の精度を向上させることができる。ひいては、血圧測定装置10による被験者Mに対する負担を軽減しつつ、血圧値算出処理における最高血圧値および最低血圧値の測定精度を向上させることができる。
また、本実施形態によると、波形再生処理の一致論理積処理において論理波形BとシステムクロックCとの同期を図るとともに、不一致論理積処理によって同期における位相の遅延を補完し、これらの論理和によって整形論理波形を得ることができるから、ドプラ連続脈波Aの特定範囲における不正な波形データを正常な波形データに整形した再生脈波をI求めることができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、超音波を送受信することで被験者Mの血流の変化をドプラ連続脈波Aとして検出する構成とした。しかしながら、これに限らず、被験者に圧力センサを取り付けて血流の変化を連続圧脈波として検出してもよく、また、光電センサによる近赤外光の反射光の受信により血流の変化を連続光電容積脈波として検出してもよい。さらには、赤外線カメラから照射した赤外光の反射波から生体信号の脈波を検出してもよく、圧電シートまたは静電シート等からから生体信号の脈波を検出してもよい。つまり、センサによって被験者の血流の変化を連続脈波として検出できればよい。
(2)上記実施形態では、ドプラ連続脈波Aの全体について、波形再生処理を実行する構成した。しかしながら、これに限らず、ドプラ連続脈波における特定範囲のみに波形再生処理を実行する構成にしてもよい。
10:血圧測定装置(「脈波検出装置」の一例)
12:R−L二波位相回路(「変換回路」の一例)
20:カフ
22:カフ圧センサ
30:超音波ドプラセンサ(「センサ」の一例)
32:送信部
33:受信部
40:データ処理装置(「血圧決定手段」の一例)
41:波形再生回路
42::演算処理部(「血圧決定手段」の一例)
M:被験者

Claims (6)

  1. 被験者の脈波を検出する脈波検出装置であって、
    前記被験者の血流量の変化を検出するセンサと、
    前記センサにて検出された血流量の変化を連続脈波に変換する変換回路と、
    前記連続脈波のうちの一部の波形データが正規波形データの許容範囲外である不正な波形データである場合にシステムクロックに基づいて不正な波形データを整形する波形再生回路とを備えている脈波検出装置。
  2. 前記波形再生回路は、前記連続脈波を論理波形に変換する変換工程と、
    前記論理波形と前記システムクロックとの一致論理を出力する一致論理工程と、
    前記論理波形と前記システムクロックとの不一致論理を出力する不一致論理工程と、
    前記システムクロックと前記一致論理との論理積である一致論理積を出力する一致論理積工程と、
    前記システムクロックと前記不一致論理との論理積である不一致論理積を出力する不一致論理積工程と、
    前記一致論理積と前記不一致論理積との論理和である整形論理波形を出力する波形整形工程と、
    整形論理波形と前記連続脈波とに基づいて前記不正な波形データを整形した再生脈波を出力する脈波再生工程とを実行する請求項1に記載の脈波検出装置。
  3. 前記センサは、前記被験者に対して超音波を送信する送信部と、前記被験者から反射した反射波を受信する受信部とを備え、前記受信部の受信結果に基づいて血流量の変化を検出する請求項1または請求項2に記載の脈波検出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の脈波検出装置と、
    被験者の血管を圧迫するためのカフと、
    このカフによって圧迫された部分から圧脈波を検出するカフ圧センサと、
    前記脈波検出装置において再生された連続脈波と、前記カフ圧センサから得られる圧脈波とに基づいて被験者の血圧値を決定する血圧決定手段とを有する血圧測定装置。
  5. 被験者の脈波を検出する脈波検出方法であって、
    前記被験者の血流量の変化を表す連続脈波のうちの一部の波形データが正規波形データの許容範囲外である不正な波形データである場合にシステムクロックに基づいて不正な波形データを整形する波形再生処理を実行する脈波検出方法。
  6. 前記波形再生処理は、前記連続脈波を論理波形に変換する変換工程と、前記論理波形と前記システムクロックとの一致論理を出力する一致論理工程と、前記論理波形と前記システムクロックとの不一致論理を出力する不一致論理工程と、前記システムクロックと前記一致論理との論理積である一致論理積を出力する一致論理積工程と、前記システムクロックと前記不一致論理との論理積である不一致論理積を出力する不一致論理積工程と、前記一致論理積と前記不一致論理積との論理和である整形論理波形を出力する波形整形工程と、整形論理波形と前記連続脈波とに基づいて前記不正な波形データを整形した再生脈波を出力する脈波再生工程とを含む請求項5に記載の脈波検出方法。
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