JPH07147636A - 符号化装置及び復号化装置 - Google Patents

符号化装置及び復号化装置

Info

Publication number
JPH07147636A
JPH07147636A JP29213193A JP29213193A JPH07147636A JP H07147636 A JPH07147636 A JP H07147636A JP 29213193 A JP29213193 A JP 29213193A JP 29213193 A JP29213193 A JP 29213193A JP H07147636 A JPH07147636 A JP H07147636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressed data
data
memory
video
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29213193A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yato
茂 矢頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP29213193A priority Critical patent/JPH07147636A/ja
Publication of JPH07147636A publication Critical patent/JPH07147636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号に対する符号化処理において、全画
素分の容量を必要とするフレームメモリを不要にして、
製造コストの低廉化、低消費電力化並びにサイズの小型
化を有効に図る。 【構成】 入力端子φinを介して入力される映像信号
Svを標本化及び量子化してディジタルの映像データD
vに変換する変換器1を有し、この変換器1からの映像
データDvを符号化して圧縮データdvとし、この圧縮
データdvを伝送・蓄積する符号化装置において、映像
データDvの8ライン分の容量を有するメモリ(第1及
び第2のラインメモリ3a及び3b)と、このメモリ3
a及び3bに記憶された映像データDvを1つの単位と
して符号化する符号化器4と、符号化器4からの出力を
記憶し、少なくとも1画面分の映像データDvの圧縮デ
ータdvを格納する圧縮データメモリ6とを設けて構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力映像信号を標本化
及び量子化してディジタルの映像データに変換した後、
この変換後の映像データを符号化して圧縮する符号化装
置と、圧縮された映像信号に関するデータを復号化して
元の映像信号に戻す復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、高精細度の静止画像を伝送する、
あるいは光磁気ディスク等の記録媒体に蓄積するという
静止画システム(例えばファクシミリやハイビジョン静
止画ディスクシステム)が提案されている。
【0003】この静止画システムにおいては、映像信号
を符号化する方式として、例えばDCT(離散コサイン
変換)とハフマン符号化を組み合わせたJPEG方式が
使用されている。
【0004】上記JPEG方式による符号化を簡単に説
明すると、まず、映像信号をそれぞれ水平、垂直方向に
8×8の画素の大きさのブロックに分割し、それに2次
元DCT(離散コサイン変換)をかけて、空間周波数成
分に対応した8×8のコサイン変換係数行列に変換す
る。画質に大きい影響を及ぼす低周波成分係数は細かく
量子化し、画質への影響が比較的小さい高周波成分係数
は粗く量子化して、直流成分と交流成分とが別々となさ
れた2値系列に変換した後、この2値系列に対してハフ
マン符号化を行なう。このJPEG方式の場合、量子化
のレベル数を適宜変えることによって、互いに相反する
関係にある圧縮率と画質をコントロールすることができ
る。
【0005】ここで、従来のJPEG方式の符号化装置
について図19に基づいて説明する。従来の符号化装置
は、図示するように、入力端子φinに供給される映像
信号Svに対して標本化及び量子化を行なってディジタ
ルの映像データDvに変換するA/D変換器201と、
第1のメモリ制御回路202からの順次更新される書込
みアドレス信号に基づいて、上記A/D変換器201か
らの映像データDvが画素単位に順次格納されるフレー
ムメモリ203と、第1のメモリ制御回路202からの
順次更新される読出しアドレス信号に基づいて、フレー
ムメモリ203から順次読み出された映像データDvに
対して符号化処理(JPEG方式の符号化処理)を行な
って上記映像データDvを符号化圧縮処理して圧縮デー
タdvに変換する符号化器204と、第2のメモリ制御
回路205からの順次更新される書込みアドレス信号に
基づいて、上記符号化器204からの圧縮データdvが
順次格納される圧縮データメモリ206と、第2のメモ
リ制御回路205からの順次更新される読出しアドレス
信号に基づいて圧縮データメモリ206から順次読み出
された圧縮データdvを伝送路に供給する送信インター
フェイス回路207とを有して構成されている。
【0006】第1のメモリ制御回路202は、その内部
に例えば書込みアドレスカウンタと読出しアドレスカウ
ンタ(共に図示せず)を有し、入力端子に供給される同
期分離回路(図示せず)からの垂直同期信号VDによっ
てリセットされた後、カウント動作を開始し、A/D変
換器201のサンプリングタイミングに基づいて順次カ
ウント更新を行なって、カウント値に応じた書込みアド
レス信号及び読出しアドレス信号並びに書込み/読出し
イネーブル信号を発生する。
【0007】第2のメモリ制御回路205は、上記第1
のメモリ制御回路202と同様に、その内部に例えば書
込みアドレスカウンタと読出しアドレスカウンタ(共に
図示せず)を有し、符号化器204からのスタート信号
によってリセットされた後、カウント動作を開始し、送
信インターフェイス回路207からのタイミング信号に
基づいて順次カウント更新を行なって、カウント値に応
じた書込みアドレス信号及び読出しアドレス信号並びに
書込み/読出しイネーブル信号を発生する。
【0008】上記従来の符号化装置の動作を説明する
と、まず、入力端子φinに入力された1フレーム分の
映像信号Svは、A/D変換器201にて画素単位にそ
れぞれディジタルデータDvに変換され、第1のメモリ
制御回路202からの書込みアドレス信号の更新にした
がって、順次フレームメモリ203に格納される。即
ち、このフレームメモリ203には、1フレーム分の画
素に関するディジタルデータ(1フレーム分の映像デー
タ)Dvが格納されることになる。
【0009】上記フレームメモリ203に格納された映
像データDvは、第1のメモリ制御回路202からの読
出しアドレス信号の更新にしたがって、順次符号化器2
04に供給される。符号化器204は、供給された映像
データDvに対して、まず、水平、垂直方向に8×8の
画素の大きさのブロックに分割し、これに2次元DCT
(離散コサイン変換)をかけて、空間周波数成分に対応
した8×8のコサイン変換係数行列に変換する。その
後、画質に大きい影響を及ぼす低周波成分係数を細かく
量子化し、画質への影響が比較的小さい高周波成分係数
を粗く量子化して直流成分と交流成分とが別々となされ
た2値系列に変換し、更にエントロピー符号化(ハフマ
ン符号化)して圧縮データdvを作成する。この符号化
処理は、1フレーム分の映像データDvに対して行なわ
れる。
【0010】上記符号化器204にて作成された1フレ
ーム分の映像データに関する圧縮データdvは、第2の
メモリ制御回路205からの書込みアドレス信号の更新
にしたがって、順次圧縮データメモリ206に格納され
る。即ち、この圧縮データメモリ206には、1フレー
ム分の映像データに関する圧縮データ(1フレーム分の
圧縮データ)dvが格納されることになる。
【0011】圧縮データメモリ206に格納された1フ
レーム分の圧縮データdvは、第2のメモリ制御回路2
05からの読出しアドレス信号の更新にしたがって、順
次送信インターフェイス回路207に供給され、この送
信インターフェイス回路207を通して伝送路に供給さ
れることになる。
【0012】一方、従来の復号化装置は、例えば図20
に示すように、伝送路に供給された上記符号化装置から
の圧縮データdvをこの復号化装置に取り込む受信イン
ターフェイス回路211と、第1のメモリ制御回路21
2からの順次更新される書込みアドレス信号に基づい
て、上記受信インターフェイス回路211からの圧縮デ
ータdvが順次格納される圧縮データメモリ213と、
第1のメモリ制御回路212からの順次更新される読出
しアドレス信号に基づいて、圧縮データメモリ213か
ら順次読み出された圧縮データdvに対して復号化処理
を行なって、元の映像データDvに戻す復号化器214
と、第2のメモリ制御回路215からの順次更新される
書込みアドレス信号に基づいて、上記復号化器214か
らの映像データDvが順次格納されるフレームメモリ2
16と、第2のメモリ制御回路215からの順次更新さ
れる読出しアドレス信号に基づいてフレームメモリ21
6から順次読み出された映像データDvをアナログ信号
に変換し、更に同期信号(水平同期信号及び垂直同期信
号)を付加して元の映像信号Svに戻して後段に接続さ
れている表示装置217に供給する映像信号変換回路2
18とを有して構成されている。
【0013】第1のメモリ制御回路212は、その内部
に例えば書込みアドレスカウンタと読出しアドレスカウ
ンタ(共に図示せず)を有し、受信インターフェイス回
路211からのスタート信号によってリセットされた
後、カウント動作を開始し、同じく受信インターフェイ
ス回路211からのタイミング信号に基づいて順次カウ
ント更新を行なって、カウント値に応じた書込みアドレ
ス信号及び読出しアドレス信号並びに書込み/読出しイ
ネーブル信号を発生する。
【0014】第2のメモリ制御回路215は、上記第1
のメモリ制御回路211と同様に、その内部に例えば書
込みアドレスカウンタと読出しアドレスカウンタ(共に
図示せず)を有し、復号化器214からのスタート信号
によってリセットされた後、カウント動作を開始し、映
像信号変換回路218からのタイミング信号に基づいて
順次カウント更新を行なって、カウント値に応じた書込
みアドレス信号及び読出しアドレス信号並びに書込み/
読出しイネーブル信号を発生する。
【0015】上記従来の復号化装置の動作を説明する
と、まず、受信インターフェイス回路211に供給され
た上記符号化装置からの1フレーム分の圧縮データdv
は、第1のメモリ制御回路212からの書込みアドレス
信号の更新にしたがって、順次圧縮データメモリ213
に格納される。
【0016】上記圧縮データメモリ213に格納された
1フレーム分の圧縮データdvは、第1のメモリ制御回
路212からの読出しアドレス信号の更新にしたがっ
て、順次復号化器214に供給される。復号化器214
は、供給された圧縮データdvを、まず、エントロピー
復号化処理して、上記符号化装置におけるエントロピー
符号化処理以前のデータ、即ち量子化処理された状態の
データに戻す。その後、逆量子化処理して、上記符号化
装置における量子化処理以前のデータ、即ちDCT処理
された状態のデータに戻し、更にIDCT(逆離散コサ
イン変換)処理して、水平、垂直方向に8×8の画素の
大きさのブロックに画素データDvを展開させる。この
復号化処理は、1フレーム分の圧縮データdvに対して
行なわれる。
【0017】上記復号化器にて復元された画素データD
vは、第2のメモリ制御回路215からの書込みアドレ
ス信号の更新にしたがって、順次フレームメモリ216
に格納される。即ち、このフレームメモリ216には、
1フレーム分の映像信号に関する画素データ(1フレー
ム分の映像データ)Dvが格納されることになる。
【0018】フレームメモリに格納された1フレーム分
の映像データDvは、第2のメモリ制御回路215から
の読出しアドレス信号の更新にしたがって、順次映像信
号変換回路218に供給され、この映像信号変換回路2
18にてアナログの信号に変換され、更に同期信号の付
加処理等が行なわれて映像信号Svに復元された後、表
示装置に供給されてこの表示装置の画面に上記映像信号
Svに応じた静止画像が表示されることになる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の符
号化装置においては、まず、入力端子φinに供給され
る映像信号をA/D変換器201にてサンプリングして
ディジタル化した後、フレームメモリ203に格納し、
画像圧縮のための特定の符号化処理を行なうことにより
圧縮データdvに変換するようにしているため、圧縮処
理にかかるデータ処理時間を長くすることができる反
面、全画素分のフレームメモリ203が必要であるとい
う問題があった。その結果、符号化装置の製造コストが
高くなり、また、消費電力の面でも不利になるととも
に、符号化装置のサイズが大きくなるという不都合があ
った。
【0020】また、圧縮データdvを復号再生する復号
化装置においても、圧縮データdvを復号化し、展開す
るためのフレームメモリ206が必要なため、上記符号
化装置と同様の欠点があった。
【0021】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、映像信号に対する符号
化処理において、全画素分の容量を必要とするフレーム
メモリを不要にすることができ、製造コストの低廉化、
低消費電力化並びにサイズの小型化を有効に図ることが
できる符号化装置を提供することにある。
【0022】また、本発明の目的は、符号化処理された
映像信号の圧縮データに対する復号化処理において、全
画素分の容量を必要とするフレームメモリを不要にする
ことができ、製造コストの低廉化、低消費電力化並びに
サイズの小型化を有効に図ることができる復号化装置を
提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、入力映像信号Svを標本化及び量子化してディジ
タルの映像データDvに変換する変換器1を有し、この
変換器1からの映像データDvを符号化して圧縮データ
dvとし、この圧縮データdvを伝送・蓄積する符号化
装置において、上記映像データDvの所定ライン数分の
容量を有するメモリ(第1及び第2のラインメモリ3a
及び3b)と、このメモリ3a及び3bに記憶された映
像データDvを1つの単位として符号化する符号化器4
と、符号化器4からの出力を記憶し、少なくとも1画面
分の映像データの圧縮データdvを格納する圧縮データ
メモリ6とを設けて構成する。
【0024】この場合、上記圧縮データメモリ6を、図
2に示すように、フィールド毎に交互に書込み/読出し
が行なわれる第1及び第2のデータメモリ6a及び6b
にて構成してもよい。
【0025】また、本発明に係る復号化装置は、伝送・
蓄積された映像データに関する圧縮データdv中、少な
くとも1画面分の圧縮データdvを記憶する圧縮データ
メモリ53と、この圧縮データメモリ53から所定ライ
ン数分の映像データに関する圧縮データdvを読み出し
て復号化する復号化器54と、この復号化器54からの
出力信号を記憶する所定ライン数分の容量を有するメモ
リ(第1及び第2のラインメモリ56a及び56b)
と、このメモリ56a及び56bから読み出されたデー
タDvを映像信号Svに変換する変換器58とを設けて
構成する。
【0026】この場合、上記圧縮データメモリ53を、
図4に示すように、フィールド毎に交互に書込み/読出
しが行なわれる第1及び第2のデータメモリ53a及び
53bにて構成してもよい。
【0027】
【作用】本発明に係る符号化装置においては、少なくと
も1画面分の映像信号Svが変換器1にてディジタル化
されて1画面分の映像データDvに変換されるが、この
とき、映像データDvは、所定ライン数分毎にメモリ3
a及び3bに記憶されることになる。メモリ3a及び3
bに記憶された所定ライン数分の映像データDvは、後
段の符号化器4にて所定のブロック単位に符号化処理さ
れて圧縮データdvとして作成され、圧縮データメモリ
6に記憶される。
【0028】そして、これらの動作が順次繰り返され
て、圧縮データメモリ6には、少なくとも1画面分の映
像データ(信号)Dvに関する圧縮データ(以下、1画
面分の圧縮データと記す)dvが記憶されることにな
る。この圧縮データメモリ6に記憶された1画面分の圧
縮データdvは、例えば伝送路に供給されるか、あるい
は記録媒体に蓄積される。
【0029】このように、本発明に係る符号化装置にお
いては、映像信号Svに対する符号化処理において、全
画素分の容量を必要とするフレームメモリの代わりに所
定ライン数分の容量を有するメモリ3a及び3bとし、
このメモリ3a及び3bを映像データDvを一時保存す
るためのバッファとして使用して、映像データDvを順
次圧縮データdvに変換するようにしたので、上記フレ
ームメモリを不要にすることができ、製造コストの低廉
化、低消費電力化並びにサイズの小型化を有効に図るこ
とができる。
【0030】また、本発明に係る符号化装置において、
上記圧縮データメモリ6をフィールド毎に交互に書込み
/読出しが行なわれる第1及び第2のデータメモリ6a
及び6bにて構成した場合においては、まず、例えば奇
数フィールドの映像信号Svが変換器1にてディジタル
化されて1フィールド分の映像データDvに変換される
が、このとき、映像データDvは、所定ライン数分毎に
メモリ3a及び3bに記憶されることになる。メモリ3
a及び3bに記憶された所定ライン数分の映像データD
vは、後段の符号化器4にて所定のブロック単位に符号
化処理されて圧縮データdvとして作成され、第1のデ
ータメモリ6aに記憶される。
【0031】そして、これらの動作が順次繰り返され
て、第1のデータメモリ6aには、1フィールド分の映
像データDvに関する圧縮データ(以下、1フィールド
分の圧縮データと記す)dvが記憶されることになる。
【0032】その後、偶数フィールドの映像信号Svが
変換器1にてディジタル化されて1フィールド分の映像
データDvに変換されるが、この場合も、映像データD
vは、所定ライン数分毎にメモリ3a及び3bに記憶さ
れることになる。メモリ3a及び3bに記憶された所定
ライン数分の映像データDvは、後段の符号化器4にて
所定のブロック単位に符号化処理されて圧縮データdv
として作成され、今度は第2のデータメモリ6bに記憶
される。
【0033】これらの動作が順次繰り返されて、第2の
データメモリ6bには、1フィールド分の映像データD
vに関する圧縮データが記憶されることになる。
【0034】そして、第1のデータメモリ6aに記憶さ
れた奇数フィールドの圧縮データdvと第2のデータメ
モリ6bに記憶された偶数フィールドの圧縮データdv
が、順次例えば伝送路に供給されるか、あるいは記録媒
体に蓄積されることにより、1フレーム分の映像データ
Dvに関する圧縮データdvが伝送・蓄積されることに
なる。
【0035】この場合も、映像信号に対する符号化処理
において、全画素分の容量を必要とするフレームメモリ
の代わりに所定ライン数分の容量を有するメモリ3a及
び3bとし、このメモリ3a及び3bを映像データDv
を一時保存するためのバッファとして使用するようにし
たので、上記フレームメモリを不要にすることができ、
製造コストの低廉化、低消費電力化並びにサイズの小型
化を有効に図ることができる。
【0036】また、本発明に係る復号化装置において
は、少なくとも1画面分の圧縮データdvが、圧縮デー
タメモリ53に記憶される。この圧縮データメモリ53
に記憶された圧縮データdvのうち、所定ライン数分の
映像信号Svに関する圧縮データdvが読み出されて、
後段の復号化器54において、所定のブロック単位に復
号化処理される。この復号化器54からの出力データD
vは順次メモリ56a及び56bに記憶されて、所定ラ
イン数分毎に記憶されることになる。メモリ56a及び
56bに記憶された所定ライン数分の出力データDv
は、後段の変換器58にて映像信号Svに変換される。
即ち、符号化処理が行なわれる前の映像信号Svに復元
される。
【0037】そして、これらの動作が順次繰り返される
ことにより、圧縮データメモリ53に記憶されている少
なくとも1画面分の圧縮データdvが順次読み出され、
所定のブロック単位に順次復号化処理されて、1画面分
の映像データDvに復号化された後、後段の変換器58
にて1画面分の映像信号Svに変換されることになる。
この1画面分の映像信号Svは、例えば表示装置57を
通して画面表示されるか、あるいは印画紙やその他の用
紙に記録される。
【0038】このように、本発明に係る復号化装置にお
いては、符号化処理された映像信号の圧縮データdvに
対する復号化処理において、全画素分の容量を必要とす
るフレームメモリの代わりに所定ライン数分の容量を有
するメモリ56a及び56bとし、このメモリ56a及
び56bを、映像データDvを一時保存するためのバッ
ファとして使用して、圧縮データdvを順次映像データ
(信号)Dvに変換するようにしたので、上記フレーム
メモリを不要にすることができ、製造コストの低廉化、
低消費電力化並びにサイズの小型化を有効に図ることが
できる。
【0039】また、本発明に係る復号化装置において、
上記圧縮データメモリ53をフィールド毎に交互に書込
み/読出しが行なわれる第1及び第2のデータメモリ5
3a及び53bにて構成した場合においては、まず、例
えば奇数フィールドの映像信号Svに関する圧縮データ
dvが、第1のデータメモリ53aに記憶される。この
第1のデータメモリ53aに記憶された圧縮データdv
のうち、所定ライン数分の映像信号Svに関する圧縮デ
ータdvが読み出されて、後段の復号化器54におい
て、所定のブロック単位に復号化処理される。この復号
化器54からの出力データDvは順次メモリ56a及び
56bに記憶されて、所定ライン数分毎に記憶されるこ
とになる。メモリ56a及び56bに記憶された所定ラ
イン数分の出力データDvは、後段の変換器58にて映
像信号Svに変換される。即ち、符号化処理が行なわれ
る前の映像信号Svに復元される。
【0040】そして、これらの動作が順次繰り返される
ことにより、第1のデータメモリ53aに記憶されてい
る1フィールド分の圧縮データdvが順次読み出され、
所定のブロック単位に順次復号化処理されて、1フィー
ルド分の映像データDvに復号化された後、後段の変換
器58にて1フィールド分の映像信号Svに変換される
ことになる。
【0041】その後、例えば偶数フィールドの映像信号
Svに関する圧縮データdvが、今度は、第2のデータ
メモリ53bに記憶される。この第2のデータメモリ5
3bに記憶された圧縮データdvのうち、所定ライン数
分の映像信号Svに関する圧縮データdvが読み出され
て、後段の復号化器54において、所定のブロック単位
に復号化処理される。この復号化器54からの出力デー
タDvは順次メモリ56a及び56bに記憶されて、所
定ライン数分毎に記憶されることになる。メモリ56a
及び56bに記憶された所定ライン数分の出力データD
vは、後段の変換器58にて映像信号Svに変換され
る。即ち、符号化処理が行なわれる前の映像信号Svに
復元される。
【0042】そして、これらの動作が順次繰り返される
ことにより、第2のデータメモリ53bに記憶されてい
る1フィールド分の圧縮データdvが順次読み出され、
所定のブロック単位に順次復号化処理されて、1フィー
ルド分の映像データDvに復号化された後、後段の変換
器58にて1フィールド分の映像信号Svに変換される
ことになる。
【0043】そして、第1のデータメモリ53aを介し
て復号化された奇数フィールドの映像信号Svと第2の
データメモリ53bを介して復号化された偶数フィール
ドの映像信号Svが、順次例えば例えば表示装置57を
通して画面表示されるか、あるいは印画紙やその他の用
紙に記録される。
【0044】この場合も、符号化処理された映像信号S
vの圧縮データdvに対する復号化処理において、全画
素分の容量を必要とするフレームメモリの代わりに所定
ライン数分の容量を有するメモリ56a及び56bと
し、このメモリ56a及び56bを、映像データDvを
一時保存するためのバッファとして使用するようにした
ので、上記フレームメモリを不要にすることができ、製
造コストの低廉化、低消費電力化並びにサイズの小型化
を有効に図ることができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明に係る符号化装置及び復号化装
置を、静止画システムに使用されているJPEG方式の
符号化装置及び復号化装置に適用した実施例(以下、実
施例に係る符号化装置及び復号化装置と記す)を図1〜
図18を参照しながら説明する。
【0046】まず、本実施例に係る符号化装置は、ノン
インターレースの映像信号に対応させたもので、図1に
示すように、入力端子φinに供給される映像信号Sv
に対して標本化及び量子化を行なってディジタルの映像
データDvに変換するA/D変換器1と、8ラインの映
像データDvを記憶する容量を有し、かつ第1のメモリ
制御回路2からの順次更新される書込みアドレス信号に
基づいて、上記A/D変換器1からの映像データDvが
ライン単位に順次格納される第1及び第2のラインメモ
リ3a及び3bと、第1のメモリ制御回路2からの順次
更新される読出しアドレス信号に基づいて、第1又は第
2のラインメモリ3a又は3bから順次読み出された映
像データDvに対して符号化処理(JPEG方式の符号
化処理)を行なって上記映像データDvを圧縮する符号
化器4と、第2のメモリ制御回路5からの順次更新され
る書込みアドレス信号に基づいて、上記符号化器4から
の圧縮データdvが順次格納される圧縮データメモリ6
と、第2のメモリ制御回路5からの順次更新される読出
しアドレス信号に基づいて圧縮データメモリ6から順次
読み出された圧縮データdvを伝送路に供給する送信イ
ンターフェイス回路7とを有して構成されている。
【0047】また、この符号化装置は、A/D変換器1
と第1及び第2のラインメモリ3a及び3b間並びに第
1及び第2のラインメモリ3a及び3bと符号化器4間
にそれぞれ第1及び第2のスイッチング回路8a及び8
bが挿入接続されている。第1のスイッチング回路8a
は、A/D変換器1の出力側に設けられた可動接点9c
と、第1及び第2のラインメモリ3a及び3bの各入力
側に設けられた固定接点9a及び9bと、上記可動接点
9cといずれか一方の固定接点9a又は9bとを選択的
に電気的に接続させるスイッチ10とを有する。また、
第2のスイッチング回路8bは、符号化器4の入力側に
設けられた可動接点11cと、第1及び第2のラインメ
モリ3a及び3bの各出力側に設けられた固定接点11
a及び11bと、上記可動接点11cといずれか一方の
固定接点11a又は11bとを選択的に電気的に接続さ
せるスイッチ12とを有する。
【0048】ここで、各スイッチング回路8a及び8b
の初期状態は、例えば図に示すように、第1のスイッチ
ング回路8aにおいては、その可動接点9cと第1のラ
インメモリ3a側の固定接点9aとがスイッチ10によ
って電気的に接続され、第2のスイッチング回路3bに
おいては、その可動接点11cと第2のラインメモリ3
b側の固定接点11bとがスイッチ12によって電気的
に接続された状態である。
【0049】これら第1及び第2のスイッチング回路8
a及び8bは、スイッチング制御回路13からの切換え
信号に基づいて、各スイッチ10及び12が切り換わる
ようになっている。
【0050】一方、第1のメモリ制御回路2は、その内
部に例えば計数カウンタと書込みアドレスカウンタ及び
読出しアドレスカウンタ(共に図示せず)を有する。
【0051】計数カウンタは、入力端子φ1に供給され
る同期分離回路(図示せず)からの垂直同期信号VDに
よってリセットされた後、カウント動作を開始し、A/
D変換器1のライン毎のサンプリングタイミングに基づ
いて順次カウント更新を行なう。そして、計数値=8を
計数した段階で、リセットパルスを出力し、同時に初期
値=0にリセットされるようになっている。
【0052】書込みアドレスカウンタと読出しアドレス
カウンタは、上記垂直同期信号VD又は計数カウンタか
らのリセットパルスによってリセットされた後、カウン
ト動作を開始し、A/D変換器1からのライン毎のサン
プリングタイミングに基づいて順次カウント更新を行な
い、カウント値に応じた書込みアドレス信号及び読出し
アドレス信号並びに書込み/読出しイネーブル信号を発
生する。
【0053】また、上記計数カウンタからのリセットパ
ルスは、スイッチング制御回路13に供給される。スイ
ッチング制御回路13は、第1のメモリ制御回路2内の
上記計数カウンタからのリセットパルスの入力に基づい
て、第1及び第2のスイッチング回路8a及び8bに切
換え信号を出力し、各スイッチ10及び12を切り換え
る。
【0054】符号化器4は、その内部に、第1又は第2
のラインメモリ3a又は3bから読み出された8ライン
の映像データDvを水平、垂直方向に8×8の画素の大
きさのブロック(以下、単に8×8ブロックと記す)に
順次分割・展開させるブロック分割回路21と、このブ
ロック分割回路21にて分割・展開された8×8ブロッ
クの各画素データに対し2次元DCT(離散コサイン変
換)を行なって、空間周波数成分に対応した8×8のコ
サイン変換係数行列に変換するDCT回路22と、この
DCT回路22にて変換された8×8のコサイン変換係
数行列中、量子化テーブル23に基づいて画質に大きい
影響を及ぼす低周波成分係数を細かく量子化し、画質へ
の影響が比較的小さい高周波成分係数を粗く量子化して
直流成分と交流成分とが別々となされた2値系列に変換
する量子化回路24と、この量子化回路24にて変換さ
れた2値系列に対し、ハフマン符号化テーブル25に基
づいてエントロピー符号化(ハフマン符号化)処理を行
なって圧縮データdvを作成するエントロピー符号化回
路26とを有する。
【0055】第2のメモリ制御回路5は、上記第1のメ
モリ制御回路2と同様に、その内部に例えば計数カウン
タと書込みアドレスカウンタ及び読出しアドレスカウン
タ(共に図示せず)を有する。
【0056】計数カウンタは、入力端子φ2に供給され
る同期分離回路(図示せず)からの垂直同期信号VDに
よってリセットされた後、カウント動作を開始し、符号
化器4におけるエントロピー符号化回路26からの符号
化完了を示すタイミングパルスに基づいて順次カウント
更新を行なう。そして、計数値=全画素数/8を計数し
た段階で、リセットパルスを出力し、同時に初期値=0
にリセットされるようになっている。
【0057】書込みアドレスカウンタは、上記垂直同期
信号VDによってリセットされた後、カウント動作を開
始し、符号化器4におけるエントロピー符号化回路26
からの符号化完了を示すタイミングパルスに基づいて順
次カウント更新を行ない、カウント値に応じた書込みア
ドレス信号及び書込みイネーブル信号を発生する。
【0058】読出しアドレスカウンタは、上記計数カウ
ンタからのリセットパルスによってリセットされた後、
カウント動作を開始し、後段の送信インターフェイス回
路7からのタイミング信号に基づいて順次カウント更新
を行ない、カウント値に応じた読出しアドレス信号及び
読出しイネーブル信号を発生する。
【0059】次に、上記本実施例に係る符号化装置の動
作を説明する。入力端子φinに供給される1フレーム
分の映像信号Sv中、最初の8ラインの映像信号Sv
が、A/D変換器1にてライン単位にそれぞれディジタ
ルデータDvに変換され、第1のメモリ制御回路2から
の書込みアドレス信号の更新にしたがって、第1のスイ
ッチング回路8aを介して順次例えば第1のラインメモ
リ3aに格納される。即ち、この第1のラインメモリ3
aには、8ライン分の画素に関するディジタルデータ
(8ライン分の映像データ)Dvが格納されることにな
る。
【0060】この時点で、第1のメモリ制御回路2内の
計数カウンタからリセットパルスが出力されてスイッチ
ング制御回路13に入力され、この入力に基づいて、ス
イッチング制御回路13から第1及び第2のスイッチン
グ回路8a及び8bに対して切換え信号が出力され、第
1及び第2のスイッチング回路8a及び8bの各スイッ
チ10及び12がそれぞれ切り換わり、第1のスイッチ
ング回路3aにおけるA/D変換器1側の可動接点9c
と第2のラインメモリ3b側の固定接点9bとがスイッ
チ10を介して電気的に接続されることになる。また、
同時に第2のスイッチング回路8bにおける第1のライ
ンメモリ3a側の固定接点11aと符号化器4側の可動
接点11cとがスイッチ12を介して電気的に接続され
ることになる。
【0061】そして、9ライン目から始まる8ライン分
の映像データDvが第1のスイッチング回路8aを介し
て、今度は、第2のラインメモリ3bに順次格納される
ことになる。また、この第2のラインメモリ3bへの映
像データDvの格納期間中に、上記第1のラインメモリ
3aに格納された最初の8ライン分の映像データDv
が、後述するように、後段の符号化器4にて符号化され
て圧縮データdvとしてその次段の圧縮データメモリ6
に格納されることになる。
【0062】上記第1のラインメモリ3aに格納された
8ラインの映像データDvは、第1のメモリ制御回路2
からの読出しアドレス信号の更新にしたがって、第2の
スイッチング回路8bを介して順次符号化器4に供給さ
れることになる。符号化器4に供給された映像データD
vは、ブロック分割回路21にてそれぞれ水平、垂直方
向に8×8の画素の大きさのブロックに分割される。こ
のブロック分割回路21では、8ラインの映像データを
水平画素数/8(個)の8×8ブロックに分割する。
【0063】各8×8ブロックに分割された映像データ
Dvは、後段のDCT回路22にて2次元DCT(離散
コサイン変換)処理が行なわれて、空間周波数成分に対
応した8×8のコサイン変換係数行列に変換され、更
に、後段の量子化回路24にて画質に大きい影響を及ぼ
す低周波成分係数が細かく量子化され、画質への影響が
比較的小さい高周波成分係数が粗く量子化されて直流成
分と交流成分とが別々となされた2値系列に変換され
る。その後、エントロピー符号化回路26にて、エント
ロピー符号化(ハフマン符号化)処理が行なわれて、映
像データDvの1/10〜1/20の容量を有する圧縮
データ(圧縮率1/10〜1/20)dvが作成され
る。
【0064】上記符号化器4にて作成された圧縮データ
dvは、第2のメモリ制御回路5からの書込みアドレス
信号にしたがって、圧縮データメモリ6に格納される。
そして、上記符号化器4におけるブロック分割回路21
にて分割された水平画素数/8(個)の8×8ブロック
が順次符号化処理されてそれぞれ圧縮データdvとして
作成され、第2のメモリ制御回路5からの書込みアドレ
ス信号の更新にしたがって、順次圧縮データメモリ6に
格納される。この段階で、圧縮データメモリ6には、最
初の8ライン分の映像データDvに関する圧縮データ
(8ライン分の圧縮データ)dvが格納されることにな
る。
【0065】上記圧縮データメモリ6に8ライン分の圧
縮データdvが格納された時点で、第2のラインメモリ
3bへの次の8ライン分の映像データDvが格納完了と
なり、第1のメモリ制御回路2における計数カウンタか
らのリセットパルスの出力に基づいて、第1及び第2の
スイッチング回路8a及び8b内の各スイッチ10及び
12が切り換わる。これによって、今度は、第1のライ
ンメモリ3aに17ライン目を先頭ラインとする8ライ
ン分の映像データDvが格納され、この格納期間中にお
いて、第2のラインメモリ3bに格納されている9ライ
ン目を先頭ラインとする8ライン分の映像データDvが
符号化器4にて符号化処理されて8ライン分の圧縮デー
タdvとして作成され、圧縮データメモリ6における上
記最初の8ライン分の圧縮データdvの次の格納領域
(アドレス)に格納される。
【0066】これらの動作が順次繰り返されて、最終的
に1フレーム分の映像信号Svが符号化器4にてすべて
圧縮データdvに変換されて圧縮データメモリ6に格納
されることになる。圧縮データメモリ6に格納された1
フレーム分の圧縮データdvは、第2のメモリ制御回路
5からの読出しアドレス信号の更新にしたがって順次読
み出され、送信インターフェイス回路7を介して伝送路
に供給される。
【0067】このように、上記実施例に係る符号化装置
においては、A/D変換器1にてディジタル化された映
像データDvに対し、符号化器4にて符号化処理する場
合において、全画素分の容量を必要とするフレームメモ
リの代わりにそれぞれ8ライン数分の容量を有する第1
及び第2のラインメモリ3a及び3bを用い、これら第
1及び第2のラインメモリ3a及び3bを映像データD
vを一時保存するためのバッファとして使用して、これ
ら第1及び第2のラインメモリ3a及び3bに順次格納
された映像データDvを順次圧縮データdvに変換する
ようにしたので、上記フレームメモリを不要にすること
ができ、製造コストの低廉化、低消費電力化並びにサイ
ズの小型化を有効に図ることができる。
【0068】なお、圧縮データメモリ6は、圧縮データ
dvの映像データDvに対する圧縮率が1/10〜1/
20であれば、全画素分のデータ容量が必要なフレーム
メモリの1/10〜1/20で済ますことができる。ま
た、符号化器4にて作成された映像信号Svに関する圧
縮データdvを通信回線を通して伝送する場合や外部記
憶装置に蓄積する場合は、上記圧縮データメモリ6の代
わりに、該圧縮データメモリ6よりも少ない容量の例え
ばFIFO(First-in First-out)方式のバッファメモ
リを用いてもよい。
【0069】次に、上記本実施例に係る符号化装置の変
形例について図2を参照しながら説明する。なお、図1
と対応するものについては同符号を記し、その重複説明
を省略する。
【0070】この変形例に係る符号化装置は、図示する
ように、上記本実施例に係る符号化装置とほぼ同じ構成
を有するが、入力端子φinに供給される映像信号Sv
がインターレース(飛び越し走査)の映像信号である点
と、圧縮データメモリ6が2つの圧縮データメモリ、即
ち第1及び第2の圧縮データメモリ6a及び6bで構成
されている点と、符号化器4と第1及び第2の圧縮デー
タメモリ6a及び6b間並びに第1及び第2のラインメ
モリ6a及び6bと送信インターフェイス回路7間にそ
れぞれ第3及び第4のスイッチング回路31a及び31
bが挿入接続されている点で異なる。
【0071】第1及び第2の圧縮データメモリ6a及び
6bは、それぞれ1フィールド分の映像データ(信号)
Dvに関する圧縮データdvが格納される分の容量を有
する。従って、2つの圧縮データメモリ6a及び6bに
て1フレーム分の映像データ(信号)Dvに関する圧縮
データdvが格納される分の容量を有することになる。
【0072】第3のスイッチング回路31aは、符号化
器4の出力側に設けられた可動接点32cと、第1及び
第2の圧縮データメモリ6a及び6bの各入力側に設け
られた固定接点32a及び32bと、上記可動接点32
cといずれか一方の固定接点32a又は32bとを選択
的に電気的に接続させるスイッチ33とを有する。ま
た、第4のスイッチング回路31bは、送信インターフ
ェイス回路7の入力側に設けられた可動接点34cと、
第1及び第2の圧縮データメモリ6a及び6bの各出力
側に設けられた固定接点34a及び34bと、上記可動
接点34cといずれか一方の固定接点34a又は34b
とを選択的に電気的に接続させるスイッチ35とを有す
る。
【0073】ここで、各スイッチング回路31a及び3
1bの初期状態は、例えば図に示すように、第3のスイ
ッチング回路31aにおいては、その可動接点32cと
第1の圧縮データメモリ6a側の固定接点32aとがス
イッチ33によって電気的に接続され、第4のスイッチ
ング回路31bにおいては、その可動接点34cと第2
の圧縮データメモリ6b側の固定接点34bとがスイッ
チ35によって電気的に接続された状態である。
【0074】これら第3及び第4のスイッチング回路3
1a及び31bは、第2のスイッチング制御回路36か
らの切換え信号に基づいて、各スイッチ33及び35が
切り換わるようになっている。即ち、第2のメモリ制御
回路5の内部にある計数カウンタは、入力端子φ2に供
給される同期分離回路(図示せず)からの垂直同期信号
VDによってリセットされた後、カウント動作を開始
し、符号化器4におけるエントロピー符号化回路26か
らの符号化完了を示すタイミングパルスに基づいて順次
カウント更新を行なう。そして、計数値=全画素数/
(8×2)を計数した段階で、リセットパルスを出力
し、同時に初期値=0にリセットされるようになってい
る。
【0075】計数カウンタからのリセットパルスは、第
2のスイッチング制御回路36に供給され、このスイッ
チング制御回路36は、第2のメモリ制御回路5内の上
記計数カウンタからのリセットパルスの入力に基づい
て、第3及び第4のスイッチング回路31a及び31b
に切換え信号を出力し、各スイッチを切り換える。
【0076】次に、上記変形例に係る符号化装置の動作
について簡単に説明する。まず、入力端子φinに供給
される例えば奇数フィールド分の映像信号Sv中、最初
の8ラインの映像信号Svが、A/D変換器1にてライ
ン単位にそれぞれディジタルデータDvに変換され、第
1のメモリ制御回路2からの書込みアドレス信号の更新
にしたがって、第1のスイッチング回路8aを介して順
次例えば第1のラインメモリ3aに格納される。
【0077】この時点で、第1及び第2のスイッチング
回路8a及び8bにおける各スイッチ10が切り換わ
り、奇数フィールドの9ライン目から始まる8ライン分
の映像データDvが第1のスイッチング回路8aを介し
て、今度は、第2のラインメモリ3bに順次格納され
る。
【0078】また、この第2のラインメモリ3bへの映
像データDvの格納期間中に、上記第1のラインメモリ
3aに格納された最初の8ライン分の映像データDv
が、後段の符号化器4にて符号化処理されて圧縮データ
dvとして作成され、第3のスイッチング回路31aを
介して第1の圧縮データメモリ6aに格納される。
【0079】上記圧縮データメモリ6aに8ライン分の
圧縮データdvが格納された時点で、第2のラインメモ
リ3bへの次の8ライン分の映像データDvが格納完了
となり、第1のメモリ制御回路2における計数カウンタ
からのリセットパルスの出力に基づいて、第1及び第2
のスイッチング回路8a及び8b内の各スイッチ10及
び12が切り換わる。これによって、今度は、第1のラ
インメモリ3aに17ライン目を先頭ラインとする8ラ
イン分の映像データDvが格納され、この格納期間中に
おいて、第2のラインメモリ3bに格納されている9ラ
イン目を先頭ラインとする8ライン分の映像データDv
が符号化器4にて符号化処理されて8ライン分の圧縮デ
ータdvとして作成され、第1の圧縮データメモリ6a
における上記最初の8ライン分の圧縮データdvの次の
格納領域(アドレス)に格納される。
【0080】これらの動作が順次繰り返されて、最終的
に1フィールド(奇数フィールド)分の映像データ(信
号)Dvが符号化器4にてすべて圧縮データdvに変換
されて第1の圧縮データメモリ6aに格納されることに
なる。この時点で、第2のメモリ制御回路5の計数カウ
ンタからリセットパルスが出力されて、第3及び第4の
スイッチング回路31a及び31bにおける各スイッチ
33及び35が切り換わり、第1の圧縮データメモリ6
aに格納された1フィールド分の圧縮データdvが、第
2のメモリ制御回路5からの読出しアドレス信号の更新
にしたがって順次読み出され、第4のスイッチング回路
31bを介して送信インターフェイス回路7に送出され
た後、伝送路に供給されることになる。
【0081】上記のように、奇数フィールドの映像信号
Svの符号化圧縮処理が終了して、該奇数フィールドの
映像データ(信号)Dvに関する圧縮データdvがすべ
て第1の圧縮データメモリ6aに格納された段階で、今
度は、入力端子φinに偶数フィールドの映像信号Sv
が入力されることになる。そして、上記奇数フィールド
の映像信号Svに対する符号化圧縮処理と同様に、上記
一連の動作が再び繰り返されることにより、この偶数フ
ィールドの映像データ(信号)Dvに関する圧縮データ
dvが、第3のスイッチング回路31aを介して、今度
は、第2の圧縮データメモリ6bに格納されることにな
る。
【0082】この時点で、再び第2のメモリ制御回路5
の計数カウンタからリセットパルスが出力されて、第3
及び第4のスイッチング回路31a及び31bにおける
各スイッチ33及び35が切り換わり、今度は、第2の
圧縮データメモリ6bに格納された1フィールド(偶数
フィールド)分の圧縮データdvが、第2のメモリ制御
回路5からの読出しアドレス信号の更新にしたがって順
次読み出され、第4のスイッチング回路31bを介して
送信インターフェイス回路7に送出された後、伝送路に
供給されることになる。
【0083】この変形例に係る符号化装置においては、
インターレース方式の映像信号Svに対する符号化圧縮
処理に最適であり、例えばNTSC方式あるいはハイビ
ジョン方式の映像信号Svから1フレームの映像信号S
vを取り込んだ静止画像データを符号化圧縮して伝送す
る場合に好適なものとなる。
【0084】上記実施例及びその変形例に係る符号化装
置においては、1フレーム分の映像信号Svを符号化処
理して圧縮データdvに変換した後、送信インターフェ
イス回路7を介して伝送路に供給することにより、上記
圧縮データdvを伝送する場合に適用させた例について
説明したが、その他、上記圧縮データdvを光磁気ディ
スク等の記録媒体に蓄積する場合にも適用させることが
できる。
【0085】次に、本実施例に係る復号化装置について
図3及び図4を参照しながら説明する。
【0086】この実施例に係る復号化装置は、ノンイン
ターレースの映像信号Svに対応させたもので、図3に
示すように、伝送路に供給された1フレーム分の圧縮デ
ータdv、即ち上記実施例に係る符号化装置にて符号化
圧縮処理された1フレーム分の圧縮データdvを復号化
装置内に取り込む受信インターフェイス回路51と、第
1のメモリ制御回路52からの順次更新される書込みア
ドレス信号に基づいて、受信インターフェイス回路51
からの圧縮データdvが順次格納される圧縮データメモ
リ53と、第1のメモリ制御回路52からの順次更新さ
れる読出しアドレス信号に基づいて、圧縮データメモリ
53から順次読み出された圧縮データdvに対して復号
化処理(JPEG方式の復号化処理)を行なって上記圧
縮データdvを映像データDvに変換する復号化器54
と、8ラインの映像データDvを記憶する容量を有し、
かつ第2のメモリ制御回路55からの順次更新される書
込みアドレス信号に基づいて、上記復号化器54からの
映像データDvが8×8ブロック単位に順次格納される
第1及び第2のラインメモリ56a及び56bと、第2
のメモリ制御回路55からの順次更新される読出しアド
レス信号に基づいて、第1又は第2のラインメモリ56
a及び56bから順次読み出された映像データDvをア
ナログ信号に変換し、更に同期信号(水平同期信号及び
垂直同期信号)を付加して元の映像信号Svに戻して後
段に接続されている例えば陰極線管(CRT)や液晶デ
ィスプレイ等の表示装置57に供給する映像信号変換回
路58とを有して構成されている。
【0087】また、この復号化装置は、復号化器54と
第1及び第2のラインメモリ56a及び56b間並びに
第1及び第2のラインメモリ56a及び56bと映像信
号変換回路58間にそれぞれ第1及び第2のスイッチン
グ回路59a及び59bが挿入接続されている。第1の
スイッチング回路59aは、復号化器54の出力側に設
けられた可動接点60cと、第1及び第2のラインメモ
リ56a及び56bの各入力側に設けられた固定接点6
0a及び60bと、上記可動接点60cといずれか一方
の固定接点60a又は60bとを選択的に電気的に接続
させるスイッチ61とを有する。また、第2のスイッチ
ング回路59bは、映像信号変換回路58の入力側に設
けられた可動接点62cと、第1及び第2のラインメモ
リ56a及び56bの各出力側に設けられた固定接点6
2a及び62bと、上記可動接点62cといずれか一方
の固定接点62a又は62bとを選択的に電気的に接続
させるスイッチ63とを有する。
【0088】ここで、各スイッチング回路59a及び5
9bの初期状態は、例えば図に示すように、第1のスイ
ッチング回路59aにおいては、その可動接点60cと
第1のラインメモリ56a側の固定接点60aとがスイ
ッチ61によって電気的に接続され、第2のスイッチン
グ回路59bにおいては、その可動接点62cと第2の
ラインメモリ56b側の固定接点62bとがスイッチ6
3によって電気的に接続された状態である。
【0089】これら第1及び第2のスイッチング回路5
9a及び59bは、スイッチング制御回路64からの切
換え信号に基づいて、各スイッチ61及び63が切り換
わるようになっている。
【0090】一方、第1のメモリ制御回路52は、その
内部に例えば書込みアドレスカウンタ及び読出しアドレ
スカウンタ(共に図示せず)を有する。これら書込みア
ドレスカウンタと読出しアドレスカウンタは、上記受信
インターフェイス回路51からの書込み要求信号の入力
によってリセットされた後、カウント動作を開始し、受
信インターフェイス回路51からのタイミング信号に基
づいて順次カウント更新を行ない、カウント値に応じた
書込みアドレス信号及び読出しアドレス信号並びに書込
み/読出しイネーブル信号を発生する。
【0091】復号化器54は、その内部に、圧縮データ
メモリ53から読み出された圧縮データdvに対し、ハ
フマン符号化テーブル25に基づいてエントロピー復号
化(ハフマン復号化)処理を行なって直流成分と交流成
分とが別々となされた2値系列に変換するエントロピー
復号化回路71と、このエントロピー復号化回路71に
おける復号化処理にて得られた2値系列に対し、量子化
テーブル23に基づいて逆量子化を行なって空間周波数
成分に対応した8×8のコサイン変換係数行列に変換す
る逆量子化回路72と、この逆量子化回路72にて作成
された8×8のコサイン変換係数行列に対し、2次元I
DCT(逆コサイン変換)を行なって、水平、垂直方向
に8×8の画素の大きさのブロック、即ち8×8ブロッ
クに画素データを展開させるIDCT回路73とを有す
る。
【0092】第2のメモリ制御回路55は、その内部に
例えば計数カウンタと書込みアドレスカウンタ及び読出
しアドレスカウンタ(共に図示せず)を有する。
【0093】計数カウンタは、受信インターフェイス回
路51からの書込み要求信号の入力によってリセットさ
れた後、カウント動作を開始し、復号化器54における
IDCT回路73からの変換完了を示すタイミングパル
スに基づいて順次カウント更新を行なう。そして、計数
値=(水平画素数/8)×8=水平画素数を計数した段
階で、リセットパルスを出力し、同時に初期値=0にリ
セットされるようになっている。
【0094】この計数カウンタからのリセットパルス
は、スイッチング制御回路64に供給される。スイッチ
ング制御回路64は、該リセットパルスの入力に基づい
て、第1及び第2のスイッチング回路59a及び59b
に切換え信号を出力し、各スイッチ61及び63を切り
換える。
【0095】書込みアドレスカウンタは、上記受信イン
ターフェイス回路51からの書込み要求信号の入力によ
ってリセットされた後、カウント動作を開始し、復号化
器54におけるIDCT回路73からの変換完了を示す
タイミングパルスに基づいて順次カウント更新を行な
い、カウント値に応じたブロック順次の書込みアドレス
信号及び書込みイネーブル信号を発生する。
【0096】読出しアドレスカウンタは、上記計数カウ
ンタからのリセットパルスによってリセットされた後、
カウント動作を開始し、後段の映像信号変換回路58か
らのタイミング信号に基づいて順次カウント更新を行な
い、カウント値に応じたライン順次の読出しアドレス信
号及び読出しイネーブル信号を発生する。
【0097】次に、上記本実施例に係る復号化装置の動
作を説明する。まず、受信インターフェイス回路51に
て取り込まれた1フレーム分の圧縮データdv、即ち上
記実施例に係る符号化装置にて符号化圧縮処理された1
フレーム分の圧縮データdvが、第1のメモリ制御回路
52からの書込みアドレス信号の更新にしたがって、順
次例えば圧縮データメモリ53に格納される。
【0098】その後、上記圧縮データメモリ53に格納
された1フレーム分の圧縮データdvは、第1のメモリ
制御回路52からの読出しアドレス信号の更新にしたが
って、順次復号化器54に供給されることになる。復号
化器54に供給された圧縮データdvは、エントロピー
復号化回路71にて復号化処理されて直流成分と交流成
分とが別々となされた2値系列に変換される。この2値
系列は、後段の逆量子化回路72にて逆量子化処理が施
されて空間周波数成分に対応した8×8のコサイン変換
係数行列に変換される。その後、IDCT回路73に
て、2次元IDCTが行なわれて、8×8ブロックに画
素データが展開され、8×8ブロックの再生映像データ
Dvに復元される。
【0099】上記復号化器54にて作成された再生映像
データDvは、第2のメモリ制御回路55からの書込み
アドレス信号にしたがって、第1のスイッチング回路5
9aを介して例えば第1のラインメモリ56aに格納さ
れる。そして、上記復号化器54にて順次復号化された
再生映像データDvが、第2のメモリ制御回路55から
の書込みアドレス信号の更新にしたがって、8×8ブロ
ック単位に順次第1のラインメモリ56aに格納され
る。第2のメモリ制御回路55内の計数カウンタの計数
値が水平画素数/8となった段階で、第1のラインメモ
リ56aには、最初の8ライン分の再生映像データDv
が格納されることになる。
【0100】この時点で、計数カウンタ内の計数値が初
期値にリセットされるとともに、該計数カウンタからリ
セットパルスが出力され、第1及び第2のスイッチング
回路59a及び59bにおける各スイッチ61及び63
が切り換わる。
【0101】そして、9ライン目から始まる8ライン分
の圧縮データdvが復号化器54に読み出されて、該復
号化器54にてそれぞれ8×8ブロックの再生映像デー
タDvに復元され、第1のスイッチング回路59aを介
して、今度は、第2のラインメモリ56bに8×8ブロ
ック単位に順次格納されることになる。また、この第2
のラインメモリ56bへの再生映像データDvの格納期
間中に、上記第1のラインメモリ56aに格納された最
初の8ライン分の再生映像データDvが、第2のメモリ
制御回路55からの書込みアドレス信号の更新にしたが
って、ライン順次に後段の映像信号変換回路58に供給
される。この映像信号変換回路58に供給された再生映
像データDvは、ライン毎にアナログ信号に変換され、
更に同期信号の付加が行なわれて映像信号Svに変換さ
れ、後段の表示装置57に供給される。
【0102】最初の8ライン分の再生映像データDvが
映像信号変換回路58にて映像信号Svに変換されてい
る期間中、圧縮データメモリ53から読み出された9ラ
イン目を先頭ラインとする8ライン分の圧縮データdv
が復号化器54にて復号化処理されて8ライン分の再生
映像データDvとして復元され、第1のスイッチング回
路59aを介して、今度は、第2のラインメモリ56b
に8×8ブロック単位に順次格納される。
【0103】これらの動作が順次繰り返されて、最終的
に1フレーム分の圧縮データdvが復号化器54にてす
べて再生映像データDvに復元されて、8ライン毎に第
1及び第2のラインメモリ56a及び56bに格納さ
れ、更にライン順次に映像信号変換回路58に供給され
て1フレーム分の映像信号Svに変換され、表示装置5
7の画面上に上記変換された映像信号Svに応じた静止
画像が表示されることになる。
【0104】このように、上記実施例に係る復号化装置
においては、伝送路及び受信インターフェイス回路51
を介して供給された圧縮データdvに対し、復号化器5
4にて復号化処理する場合において、全画素分の容量を
必要とするフレームメモリの代わりにそれぞれ8ライン
数分の容量を有する第1及び第2のラインメモリ56a
及び56bを用い、これら第1及び第2のラインメモリ
56a及び56bを再生映像データDvを一時保存する
ためのバッファとして使用して、これら第1及び第2の
ラインメモリ56a及び56bに順次格納された再生映
像データDvを順次映像信号Svに変換して後段の表示
装置57に供給するようにしたので、上記フレームメモ
リを不要にすることができ、製造コストの低廉化、低消
費電力化並びにサイズの小型化を有効に図ることができ
る。
【0105】なお、圧縮データメモリ53は、上記符号
化装置の場合と同様に、圧縮データdvの映像データD
vに対する圧縮率が1/10〜1/20であれば、全画
素分のデータ容量が必要なフレームメモリの1/10〜
1/20で済ますことができる。
【0106】次に、上記本実施例に係る復号化装置の変
形例について図4を参照しながら説明する。なお、図3
と対応するものについては同符号を記し、その重複説明
を省略する。
【0107】この変形例に係る復号化装置は、図示する
ように、上記本実施例に係る復号化装置とほぼ同じ構成
を有するが、伝送路を通して受信インターフェイス回路
51に供給される圧縮データdvがインターレース(飛
び越し走査)の映像信号に関する圧縮データdvである
点と、圧縮データメモリ53が2つの圧縮データメモ
リ、即ち第1及び第2の圧縮データメモリ53a及び5
3bで構成されている点と、受信インターフェイス回路
51と第1及び第2の圧縮データメモリ53a及び53
b間並びに第1及び第2の圧縮データメモリ53a及び
53bと復号化器54間にそれぞれ第3及び第4のスイ
ッチング回路81a及び81bが挿入接続されている点
で異なる。
【0108】第1及び第2の圧縮データメモリ53a及
び53bは、それぞれ1フィールド分の映像データ(信
号)に関する圧縮データdvが格納される分の容量を有
する。従って、2つの圧縮データメモリ53a及び53
bにて1フレーム分の映像データ(信号)に関する圧縮
データdvが格納される分の容量を有することになる。
【0109】第3のスイッチング回路81aは、受信イ
ンターフェイス回路51の出力側に設けられた可動接点
82cと、第1及び第2の圧縮データメモリ53a及び
53bの各入力側に設けられた固定接点82a及び82
bと、上記可動接点82cといずれか一方の固定接点8
2a及び82bとを選択的に電気的に接続させるスイッ
チ83とを有する。また、第4のスイッチング回路81
bは、復号化器54の入力側に設けられた可動接点84
cと、第1及び第2の圧縮データメモリ53a及び53
bの各出力側に設けられた固定接点84a及び84b
と、上記可動接点84cといずれか一方の固定接点84
a又は84bとを選択的に電気的に接続させるスイッチ
85とを有する。
【0110】ここで、各スイッチング回路81a及び8
1bの初期状態は、例えば図に示すように、第3のスイ
ッチング回路81aにおいては、その可動接点82cと
第1の圧縮データメモリ53a側の固定接点82aとが
スイッチ83によって電気的に接続され、第4のスイッ
チング回路81bにおいては、その可動接点84cと第
2の圧縮データメモリ53b側の固定接点84bとがス
イッチ85によって電気的に接続された状態である。
【0111】これら第3及び第4のスイッチング回路8
1a及び81bは、第2のスイッチング制御回路86か
らの切換え信号に基づいて、各スイッチ83及び85が
切り換わるようになっている。上記切り換え信号は、第
1のメモリ制御回路52の内部に各アドレスカウンタと
ともに設置された計数カウンタからのリセットパルスに
基づいて出力される。即ち、この計数カウンタは、第1
のメモリ制御回路52への受信インターフェイス回路5
1からの書込み要求信号の入力によってリセットされた
後、カウント動作を開始し、受信インターフェイス回路
51からのタイミング信号に基づいて順次カウント更新
を行なう。そして、計数値=全画素数/(8×2)を計
数した段階で、リセットパルスを出力し、同時に初期値
=0にリセットされるようになっている。
【0112】計数カウンタからのリセットパルスは、第
2のスイッチング制御回路86に供給され、このスイッ
チング制御回路86は、第1のメモリ制御回路52内の
上記計数カウンタからのリセットパルスの入力に基づい
て、第3及び第4のスイッチング回路81a及び91b
に切換え信号を出力し、各スイッチ83及び85を切り
換える。
【0113】次に、上記変形例に係る復号化装置の動作
について簡単に説明する。まず、受信インターフェイス
にて取り込まれた例えば奇数フィールドにおける1フィ
ールド分の圧縮データdv、即ち上記実施例の変形例に
係る符号化装置にて符号化圧縮処理された奇数フィール
ドにおける1フィールド分の圧縮データdvが、第1の
メモリ制御回路52からの書込みアドレス信号の更新に
したがって、第3のスイッチング回路81aを介して順
次例えば第1の圧縮データメモリ53aに格納される。
【0114】上記奇数フィールドの圧縮データdvが第
1の圧縮データメモリ53aに格納された段階で、第1
のメモリ制御回路52における計数カウンタからのリセ
ットパルスの出力に基づいて第3及び第4のスイッチン
グ回路81a及び81bにおける各スイッチ83及び8
5が切り換わる。その後、受信インターフェイス回路5
1にて取り込まれた偶数フィールドにおける1フィール
ド分の圧縮データdvが、第1のメモリ制御回路52か
らの書込みアドレス信号の更新にしたがって、第3のス
イッチング回路81aを介して、今度は、順次例えば第
2の圧縮データメモリ53bに格納される。
【0115】この偶数フィールドの圧縮データdvの第
2の圧縮データメモリ53bへの格納期間中に、第1の
圧縮データメモリ53aに格納された奇数フィールドの
圧縮データdvが、第1のメモリ制御回路52からの読
出しアドレス信号の更新にしたがって、順次復号化器5
4に供給され、該復号化器54にて復号化処理されて再
生映像データDvとして復元される。この復号化器54
にて復号化処理された奇数フィールドの再生映像データ
Dvは、スイッチング制御回路64の第1のスイッチン
グ回路59aに対する選択的なスイッチ61の切り換え
動作並びに第2のメモリ制御回路55からの書込みアド
レス信号の更新によって、選択的に第1又は第2のライ
ンメモリ56a又は56bに8×8ブロック単位に順次
格納され、更にスイッチング制御回路64の第2のスイ
ッチング回路59bに対する選択的なスイッチ63の切
り換え動作並びに第2のメモリ制御回路55からの読出
しアドレス信号の更新によって、選択的に第1又は第2
のラインメモリ56a又は56bからライン順次に読み
出されて後段の映像信号変換回路58に供給される。そ
して、上記映像信号変換回路58にてライン順次に映像
信号Svに変換されて後段の表示装置に57供給されて
その画面上に奇数フィールドの静止画像が表示されるこ
とになる。
【0116】この段階で、第2の圧縮データメモリ56
bへの偶数フィールドの圧縮データdvの格納が完了す
る。その後、第1のメモリ制御回路52における計数カ
ウンタからのリセットパルスの出力に基づいて、第3及
び第4のスイッチング回路81a及び81bにおける各
スイッチ83及び85が切り換わり、今度は、第2の圧
縮データメモリ53bに格納されている偶数フィールド
の圧縮データdvが、第1のメモリ制御回路52からの
読出しアドレス信号の更新に従って、復号化器54側に
読み出されてそれぞれ8×8ブロックの再生映像データ
Dvに復元される。
【0117】上記復号化器54にて復号化処理された偶
数フィールドの再生映像データDvは、上記と同様に、
選択的に第1又は第2のラインメモリ56a又は56b
に格納・読み出されながら、後段の映像信号変換回路5
8に供給されて、映像信号Svに変換され、更に表示装
置57に供給されてその画面上に偶数フィールドの静止
画像が表示される。そして、最終的に1フレームの映像
信号Svに応じた静止画像が表示装置57の画面上に表
示されることになる。
【0118】この変形例に係る復号化装置においては、
インターレース方式で供給される圧縮データdvに対す
る復号化処理に最適であり、例えばNTSC方式あるい
はハイビジョン方式の表示装置57に静止画像を表示す
る場合に好適なものとなる。
【0119】上記実施例及びその変形例に係る復号化装
置においては、受信インターフェイス回路を介して供給
された1フレーム分の圧縮データdvを復号化処理して
映像信号Svに変換する場合に適用した例についてに説
明したが、その他、光磁気ディスク等の記録媒体に蓄積
された圧縮データdvを復号化処理して映像信号Svに
変換する場合にも適用させることができる。
【0120】上記実施例に係る符号化装置及び復号化装
置は、ICチップによるディジタル回路及びアナログ回
路によってハードウェア的に実現させた例を示したが、
その他、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現さ
せることも可能である。以下、コンピュータによる符号
化装置と復号化装置の実施例(上記実施例に係る符号化
装置及び復号化装置と区別するために、便宜的に第2実
施例に係る符号化装置及び復号化装置と記す)について
説明する。なお、図1〜図4と対応するものについては
同符号を記し、その重複説明を省略する。
【0121】まず、第2実施例に係る符号化装置は、ノ
ンインターレースの映像信号Svに対応させたもので、
図5に示すように、符号化処理に必要なプログラム群が
登録されたプログラムROM101と、このプログラム
ROM101からのプログラム群から必要なプログラム
が読み出され、この読み出されたプログラムの動作用領
域として使用される動作用RAM102と、この動作用
RAM102にて動作するプログラムによって作成され
たデータや予め設定された固定データなどが格納される
データメモリ103と、動作用RAM102に読み出さ
れたプログラムのアルゴリズムに沿ってデータの加工及
び判別を行なう演算部104と、これらプログラムRO
M101,動作用RAM102及びデータメモリ103
並びに演算部104等の制御を行なう制御部105を有
して構成されている。
【0122】そして、制御部105の入力端子φcに供
給される同期分離回路(図示せず)からの垂直同期信号
VDによってプログラムROM101から符号化処理メ
インプログラムが動作用RAM102に読み出されて、
該プログラムが実行することになる。
【0123】次に、上記符号化処理メインプログラムの
処理動作を図6で示す各種ファイルの割り付け並びに図
8〜図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0124】まず、この符号化処理メインプログラムの
起動によって、データメモリ103内の所定の配列変数
領域に、図6に示すように、それぞれ8ライン分の映像
データが格納される容量を有する第1及び第2のライン
データファイルと、1フレーム分の圧縮データが格納さ
れる容量を有する圧縮データファイルと、各種インデッ
クスカウンタとして用いられる複数の領域が論理的に割
り付けられる。具体的には、8ラインカウンタとして用
いられる第1のインデックスカウンタR1と、1ライン
カウンタとして用いられる第2のインデックスカウンタ
R2と、圧縮データの格納用カウンタとして用いられる
第3のインデックスカウンタR3が割り付けられる。
【0125】そして、図8のステップS1において、第
1〜第3のインデックスカウンタR1〜R3がすべて初
期化される。即ち、各インデックスカウンタR1〜R3
に初期値=0が格納される。
【0126】次に、ステップS2において、第1及び第
2のラインデータファイルのうち、どのデータファイル
を選択するかについての判別が行なわれる。この判別
は、第1のインデックスカウンタR1の0ビット目が
「0」か否かで行なわれる。第1のインデックスカウン
タR1の0ビット目が「0」である場合、ステップS3
に進んで第1のラインデータファイルが選択され、上記
0ビット目が「1」である場合、ステップS4に進んで
第2のラインデータファイルが選択される。
【0127】次に、ステップS5において、A/D変換
器1からライン単位に出力された映像データDvを、第
2のインデックスカウンタR2内の値をインデックスと
して、上記選択されたラインデータファイルの所定アド
レスに格納する。
【0128】次に、ステップS6において、第2のイン
デックスカウンタR2内の値を+1更新する。
【0129】次に、ステップS7において、8ライン分
の映像データDvを格納したかどうかの判別が行なわれ
る。この判別は、第2のインデックスカウンタR2内の
値が8以上になったかどうかで行なわれる。値が8より
も小さい場合、ステップS2に戻って、再びラインデー
タファイルの選択処理及び選択されたラインデータファ
イルへの映像データDvの格納を行なう。即ち、ステッ
プS5〜ステップS7が8回繰り返されることになり、
その結果、上記選択されたラインデータファイルに8ラ
イン分の映像データDvが格納されることになる。一
方、上記第2のインデックスカウンタR2内の値が8以
上であれば、次のステップS8に進み、別のプログラム
の起動を行なう。このステップS8におけるプログラム
起動によって、プログラムROM101から符号化処理
サブプログラムが動作用RAM102に読み出され、該
プログラムが実行される。符号化処理メインプログラム
とこの符号化処理サブプログラムは、例えば時分割処理
にて実行される。
【0130】ここで、上記符号化処理サブプログラムの
処理動作について図9のフローチャートに基づいて説明
する。
【0131】まず、この符号化処理サブプログラムの起
動によって、データメモリ103内の所定の配列変数領
域に、8×8ブロックカウンタとして用いられる第4の
インデックスカウンタR4が論理的に割り付けられる。
そして、ステップS101において、第4のインデック
スカウンタR4が初期化される。即ち、第4のインデッ
クスカウンタR4に初期値=0が格納される。
【0132】次に、ステップS102において、第4の
インデックスカウンタR4内の値をインデックスとし
て、上記選択されたラインデータファイルの所定アドレ
スから水平、垂直方向に8×8の画素の大きさのブロッ
クに応じた映像データDvを読み出す。
【0133】次に、ステップS103において、上記8
×8ブロックの映像データDvに対し、2次元DCT
(離散コサイン変換)をかけて、空間周波数成分に対応
した8×8のコサイン変換係数行列に変換する。
【0134】次に、ステップS104において、上記8
×8のコサイン変換係数行列中、量子化テーブルに基づ
いて画質に大きい影響を及ぼす低周波成分係数を細かく
量子化し、画質への影響が比較的小さい高周波成分係数
を粗く量子化して、直流成分と交流成分とが別々となさ
れた2値系列に変換する。
【0135】次に、ステップS105において、上記2
値系列に対し、ハフマン符号化テーブルに基づいてエン
トロピー符号化(ハフマン符号化)処理を行なって圧縮
データdvを作成する。
【0136】次に、ステップS106において、第3の
インデックスカウンタR3内の値をインデックスとし
て、上記圧縮データdvを圧縮データファイルの所定ア
ドレスに格納する。
【0137】次に、ステップS107において、第3の
インデックスカウンタR3内の値及び第4のインデック
スカウンタR4内の値をそれぞれ+1更新する。
【0138】次に、ステップS108において、今回選
択したラインデータファイル内の映像データDvについ
て全て符号化処理を行なったがどうかの判別が行なわれ
る。この判別は、第4のインデックスカウンタR4内の
値が(水平画素数/8)以上になったかどうかで行なわ
れる。この判別において、第4のインデックスカウンタ
R4内の値が(水平画素数/8)よりも小さい場合、ス
テップS102に戻って、ステップS102以降の処理
を繰り返す。一方、第4のインデックスカウンタR4内
の値が(水平画素数/8)以上であれば、この符号化処
理サブプログラムを終了する。
【0139】再び図8の符号化処理メインプログラムの
動作に戻って、上記符号化処理サブプログラムが動作し
ている間に、まず、ステップS9において、第1のイン
デックスカウンタR1内の値を+1更新される。
【0140】次に、ステップS10において、1フレー
ム分の映像データDvに対する符号化処理が終了したか
どうかが判別される。この判別は、第1のインデックス
カウンタR1内の値が(垂直画素数/8)以上であるか
どうかで行なわれる。第1のインデックスカウンタR1
内の値が(垂直画素数/8)よりも小さい場合、ステッ
プS2に戻って、該ステップS2以降の処理が行なわ
れ、次の8ライン分の映像データDvに対する符号化処
理が行なわれる。
【0141】具体的には、この符号化処理メインプログ
ラム内にて起動された符号化処理サブプログラムが、最
初の8ライン分の映像データDvに対して符号化処理を
行なっている間に、ステップS2からステップS7まで
の処理が行なわれ、9ライン目を先頭とする次の8ライ
ン分の映像データDvが、ステップS2及びステップS
4にて選択された第2のラインデータファイルに格納さ
れることになる。そして、この映像データDvの格納が
終了した段階で、最初の8ラインに関する映像データD
vの符号化処理が終了し、それぞれ圧縮データdvとし
て圧縮データファイルの所定アドレスに格納されること
になる。従って、ステップS7の判別処理が終了して再
びステップS8にて符号化処理サブプログラムが再起動
されたとき、次に9ライン目を先頭とする次の8ライン
の映像データDvに対する符号化処理が行なわれること
になる。
【0142】上記一連の動作が繰り返されて、ステップ
S10の判別において「YES」となった段階で圧縮デ
ータファイルに1フレーム分の映像データDvに関する
圧縮データdvがすべて格納されることになる。
【0143】上記ステップS10において、第1のイン
デックスカウンタR1内の値が(垂直画素数/8)以上
である場合、次のステップS11に進んで、送信処理を
行なう。このステップS11にきた段階においては、上
述したように、圧縮データファイルに1フレーム分の映
像データDvに関する圧縮データdvが格納されている
ことから、この送信処理においては、圧縮データファイ
ルの先頭番地から圧縮データdvを順次読み出して、制
御部105の後段に接続されている送信インターフェイ
ス回路7を介して伝送路に送出する。そして、すべての
圧縮データdvが送出された時点で、この符号化処理メ
インプログラムが終了する。
【0144】この第2実施例に係る符号化装置において
は、図1で示す符号化装置の第1及び第2のラインメモ
リ3a及び3bに対する映像データDvの書込み/読出
し及び映像データDvに対する符号化圧縮処理並びに圧
縮データdvの圧縮データメモリ6への格納をすべてソ
フトウェアにて行なうことができ、符号化装置の構成の
簡略化及び仕様変更への対応を迅速に行なうことができ
る。
【0145】次に、上記第2実施例に係る符号化装置の
変形例について図8及び図10のフローチャートを参照
しながら説明する。
【0146】この変形例に係る符号化装置は、そのハー
ド構成からみた場合、図5で示す上記第2実施例に係る
符号化装置とまったく同じであるが、入力端子φinに
供給される映像信号Svがインターレース(飛び越し走
査)の映像信号であることから符号化処理メインプログ
ラム及び符号化処理サブプログラムの処理動作が以下の
ように異なる。
【0147】即ち、符号化処理メインプログラムの処理
動作として上記第2実施例に係る符号化装置のメインプ
ログラムの動作説明で用いた図8のフローチャートを参
照し、符号化処理サブプログラムとして図10のフロー
チャートを参照しながら説明すると、まず、符号化処理
メインプログラムは、上記第2実施例と同様に、データ
メモリ103内の所定の配列変数領域に、図7に示すよ
うに、それぞれ8ライン分の映像データが格納される容
量を有する第1及び第2のラインデータファイルと、そ
れぞれ1フィールド分の圧縮データが格納される容量を
有する第1及び第2の圧縮データファイルを論理的に割
り付けるとともに、各種インデックスカウンタ、即ち第
1〜第3のインデックスカウンタR1〜R3を割り付
け、更にフィールド判別フラグFLGを割り付ける。
【0148】そして、図8のステップS1において第1
〜第3のインデックスカウンタR1〜R3及びフィール
ド判別フラグFLGがすべて初期化された後、次のステ
ップS2において第1及び第2のラインデータファイル
のうち、どのデータファイルを選択するかについての判
別が行なわれる。このステップS2での判別結果に基づ
いて、第1及び第2のラインデータファイルのうち、い
ずれかのラインデータファイルが選択される。
【0149】次のステップS5において、まず、例えば
奇数フィールドの映像信号Sv中、A/D変換器1にて
ライン単位にディジタル化された映像データDvを、第
2のインデックスカウンタR2内の値をインデックスと
して、上記選択されたラインデータファイルの所定アド
レスに格納し、次のステップS6において、第2のイン
デックスカウンタR2内の値を+1更新し、更に、次の
ステップS7において、8ライン分の映像データDvを
格納したかどうかの判別が行なわれる。この判別結果に
基づいて、上記ステップS5〜ステップ7が8回繰り返
されることになり、上記選択されたラインデータファイ
ルに奇数フィールドに関する8ライン分の映像データD
vが格納されることになる。
【0150】その後、次のステップS8において、図1
0で示す符号化処理サブプログラムが起動される。この
符号化処理サブプログラムは、まず、データメモリ10
3内の所定の配列変数領域に、8×8ブロックカウンタ
として用いられる第4のインデックスカウンタR4を論
理的に割り付ける。そして、ステップS201におい
て、第4のインデックスカウンタR4が初期化される。
即ち、第4のインデックスカウンタR4に初期値=0が
格納される。
【0151】次に、ステップS202において、第4の
インデックスカウンタR4内の値をインデックスとし
て、上記選択されたラインデータファイルの所定アドレ
スから水平、垂直方向に8×8の画素の大きさのブロッ
クに応じた映像データDvを読み出す。
【0152】次に、ステップS203において、上記8
×8ブロックの映像データDvに対し、2次元DCT
(離散コサイン変換)をかけて、空間周波数成分に対応
した8×8のコサイン変換係数行列に変換する。
【0153】次に、ステップS204において、上記8
×8のコサイン変換係数行列中、量子化テーブルに基づ
いて画質に大きい影響を及ぼす低周波成分係数を細かく
量子化し、画質への影響が比較的小さい高周波成分係数
を粗く量子化して、直流成分と交流成分とが別々となさ
れた2値系列に変換する。
【0154】次に、ステップS205において、上記2
値系列に対し、ハフマン符号化テーブルに基づいてエン
トロピー符号化(ハフマン符号化)処理を行なって圧縮
データdvを作成する。ここまでは、上記第2実施例に
係る符号化装置の符号化処理プログラムの処理動作と同
じである。
【0155】そして、この変形例に係る符号化処理サブ
プログラムは、次のステップS206において、現在奇
数フィールド(1フィールド目)か偶数フィールド(2
フィールド目)かの判別が行なわれる。この判別は、フ
ィールド判別フラグFLGの内容が「0」か否かで行な
われる。「0」である場合、現在奇数フィールドである
と判別され、更に次のステップS207において、現在
選択されたラインデータファイルに偶数フィールドの先
頭の8ラインが格納されているかどうかの判別が行なわ
れる。
【0156】このステップS207における判別は、第
1のインデックスカウンタR1内の値が(垂直画素数/
(8×2))以上であるかどうかで行なわれる。値が
(垂直画素数/(8×2))以上である場合、現在すで
に偶数フィールド目に入ったとして、各パラメータの補
正が行なわれる。
【0157】即ち、まずステップS208において、第
2の圧縮データファイルが選択され、次のステップS2
09において、フィールド判別フラグFLGに偶数フィ
ールドを示す「1」が格納され、更に第3のインデック
スカウンタR3に初期値=0が格納される。
【0158】一方、上記ステップS207において、第
1のインデックスカウンタR1内の値が(垂直画素数/
(8×2))よりも小さい場合、依然奇数フィールドに
あるとして、次のステップS210において第1の圧縮
データファイルが選択される。
【0159】他方、上記ステップS206において、フ
ィールド判別フラグFLGの内容が「1」である場合、
現在偶数フィールドにあるとして、次のステップS21
1において第2の圧縮データファイルが選択される。
【0160】次に、ステップS212において、上記ス
テップS205にて作成された圧縮データdvを、第3
のインデックスカウンタR3内の値をインデックスとし
て、上記選択された圧縮データファイルの所定アドレス
に格納する。
【0161】次に、ステップS213において、第3の
インデックスカウンタR3内の値及び第4のインデック
スカウンタR4内の値をそれぞれ+1更新する。
【0162】次に、ステップS214において、今回選
択したラインデータファイル内の映像データDvについ
て全て符号化処理を行なったがどうかの判別が行なわれ
る。この判別は、第4のインデックスカウンタR4内の
値が(水平画素数/8)以上になったかどうかで行なわ
れる。この判別において、第4のインデックスカウンタ
R4内の値が(水平画素数/8)よりも小さい場合、ス
テップS202に戻って、ステップS202以降の処理
を繰り返す。一方、第4のインデックスカウンタR4内
の値が(水平画素数/8)以上であれば、この符号化処
理サブプログラムを終了する。
【0163】再び図8の符号化処理メインプログラムの
動作に戻って、上記符号化処理サブプログラムが動作し
ている間に、まず、ステップS9において、第1のイン
デックスカウンタR1内の値を+1更新する。
【0164】次に、ステップS10において、1フレー
ム分の映像データDvに対する符号化処理が終了したか
どうかが判別される。この判別は、第1のインデックス
カウンタR1内の値が(垂直画素数/8)以上であるか
どうかで行なわれる。第1のインデックスカウンタR1
内の値が(垂直画素数/8)よりも小さい場合、ステッ
プS2に戻って、該ステップS2以降の処理が行なわ
れ、次の8ライン分の映像データDvに対する符号化処
理が行なわれる。
【0165】具体的には、この符号化処理メインプログ
ラム内にて起動された符号化処理サブプログラムが、奇
数フィールドに関する最初の8ライン分の映像データD
vに対して符号化処理を行なっている間に、ステップ9
からステップS7までの処理が行なわれ、奇数フィール
ドに関する9ライン目を先頭とする次の8ライン分の映
像データDvが、ステップS2及びステップS4にて選
択された第2のラインデータファイルに格納されること
になる。
【0166】そして、この映像データDvの格納が終了
した段階で、最初の8ラインに関する映像データDvの
符号化処理が終了し、それぞれ圧縮データdvとして第
1の圧縮データファイルの所定アドレスに格納されるこ
とになる。従って、ステップS7の判別処理が終了して
再びステップS8にて符号化処理サブプログラムが再起
動されたとき、次に9ライン目を先頭とする次の8ライ
ンの映像データDvに対する符号化処理が行なわれるこ
とになる。
【0167】また、第1のインデックスカウンタR1内
の値が(垂直画素数/(8×2))以上になった段階
で、今度は、偶数フィールドに関する映像データDvが
それぞれ8ライン毎に、選択的に第1又は第2のライン
データファイルに格納され、更に符号化処理サブプログ
ラムにおいて、それぞれ符号化処理されて、それぞれ圧
縮データdvとして第2の圧縮データファイルに格納さ
れることになる。
【0168】上記一連の動作が繰り返されて、ステップ
S10の判別において「YES」となった段階で第1の
圧縮データファイルに奇数フィールドの映像データDv
に関する圧縮データdvがすべて格納され、第2の圧縮
データファイルに偶数フィールドの映像データDvに関
する圧縮データdvがすべて格納されることになる。
【0169】上記ステップS10において、第1のイン
デックスカウンタR1内の値が(垂直画素数/8)以上
である場合、次のステップS11に進んで、送信処理を
行なう。このステップS11にきた段階においては、上
述したように、第1及び第2の圧縮データファイルにそ
れぞれ奇数及び偶数フィールドの映像データDvに関す
る圧縮データdvが格納されていることから、この送信
処理においては、まず、第1の圧縮データファイルの先
頭番地から奇数フィールドに関する圧縮データdvを順
次読み出して、制御部の後段に接続されている送信イン
ターフェイス回路7を介して伝送路に送出し、その後、
第2の圧縮データファイルの先頭番地から偶数フィール
ドに関する圧縮データdvを順次読み出して、制御部1
05の後段に接続されている送信インターフェイス回路
7を介して伝送路に送出する。そして、すべての圧縮デ
ータdvが送出された時点で、この符号化処理メインプ
ログラムが終了する。
【0170】この変形例に係る符号化装置においては、
上記第2実施例に係る符号化装置と同様に、図2で示す
符号化装置の第1及び第2のラインメモリ3a及び3b
に対する映像データDvの書込み/読出し及び映像デー
タDvに対する符号化圧縮処理並びに圧縮データdvの
選択的な第1及び第2の圧縮データメモリ6a及び6b
への格納をすべてソフトウェアにて行なうことができ、
符号化装置の構成の簡略化及び仕様変更への対応を迅速
に行なうことができる。しかも、インターレース方式の
映像信号Svに対する符号化圧縮処理に最適であり、例
えばNTSC方式あるいはハイビジョン方式の映像信号
Svから1フレームの映像信号Svを取り込んだ静止画
像データを符号化圧縮して伝送する場合に好適なものと
なる。
【0171】上記第2実施例及びその変形例に係る符号
化装置においては、1フレーム分の映像信号Svを符号
化処理して圧縮データdvに変換した後、送信インター
フェイス回路7を介して伝送路に供給することにより、
上記圧縮データdvを伝送する場合に適用させた例につ
いて説明したが、その他、上記圧縮データdvを光磁気
ディスク等の記録媒体に蓄積する場合にも適用させるこ
とができる。
【0172】次に、第2実施例に係る復号化装置につい
て図11を参照しながら説明する。この第2実施例に係
る復号化装置は、ノンインターレースの映像信号Svに
対応させたもので、図11に示すように、復号化処理に
必要なプログラム群が登録されたプログラムROM11
1と、このプログラムROM111からのプログラム群
から必要なプログラムが読み出され、この読み出された
プログラムの動作用領域として使用される動作用RAM
112と、この動作用RAM112にて動作するプログ
ラムによって作成されたデータや予め設定された固定デ
ータなどが格納されるデータメモリ113と、動作用R
AM112に読み出されたプログラムのアルゴリズムに
沿ってデータの加工及び判別を行なう演算部114と、
これらプログラムROM111,動作用RAM112及
びデータメモリ113並びに演算部114等の制御を行
なう制御部115を有して構成されている。
【0173】そして、制御部115に対する受信インタ
ーフェイス回路51からの書込み要求信号の入力に基づ
いてプログラムROM111から復号化処理メインプロ
グラムが動作用RAM112に読み出されて、該プログ
ラムが実行することになる。
【0174】次に、上記復号化処理メインプログラムの
処理動作を図12で示す各種ファイルの割り付け並びに
図14〜図17のフローチャートに基づいて説明する。
【0175】まず、図14のステップS301におい
て、受信処理を行なう。即ち、受信インターフェイス回
路51から順次送られてくる1フレーム分の映像信号に
関する圧縮データdvを圧縮データファイルに格納す
る。
【0176】次に、ステップS302において、別のプ
ログラムの起動を行なう。このステップS302におけ
るプログラム起動によって、プログラムROM111か
ら復号化処理サブプログラムが動作用RAM112に読
み出され、該プログラムが実行される。そして、この復
号化処理サブプログラムの終了とともに、この復号化処
理メインプログラムも終了する。
【0177】ここで、上記復号化処理サブプログラムの
処理動作について図15のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0178】まず、上記復号化処理サブプログラムの起
動によって、データメモリ113内の所定の配列変数領
域に、図12に示すように、それぞれ8ライン分の映像
データが格納される容量を有する第1及び第2のライン
データファイルと、1フレーム分の圧縮データが格納さ
れる容量を有する圧縮データファイルと、各種インデッ
クスカウンタとして用いられる複数の領域が論理的に割
り付けられる。具体的には、圧縮データ読出しカウンタ
として用いられる第1のインデックスカウンタR1と、
8ラインカウンタとして用いられる第2のインデックス
カウンタR2が割り付けられる。
【0179】そして、図15のステップS401におい
て、第1及び第2のインデックスカウンタR1及びR2
がすべて初期化される。即ち、各インデックスカウンタ
R1及びR2に初期値=0が格納される。
【0180】次のステップS402において、第1及び
第2のラインデータファイルのうち、どのデータファイ
ルを選択するかについての判別が行なわれる。この判別
は、第1のインデックスカウンタR1の0ビット目が
「0」か否かで行なわれる。第1のインデックスカウン
タR1の0ビット目が「0」である場合、ステップS4
03に進んで第1のラインデータファイルが選択され、
上記0ビット目が「1」である場合、ステップS404
に進んで第2のラインデータファイルが選択される。
【0181】次に、ステップS405において復号化処
理のサブルーチンに入る。このサブルーチンは、図16
に示すように、まず、データメモリ113内の所定の配
列変数領域に、8×8ブロックカウンタとして用いられ
る第3のインデックスカウンタR3を論理的に割り付け
る。
【0182】そして、ステップS501において、第3
のインデックスカウンタR3が初期化される。即ち、第
3のインデックスカウンタR3に初期値=0が格納され
る。
【0183】次に、ステップS502において、第1の
インデックスカウンタR1内の値をインデックスとし
て、圧縮データファイルから圧縮データdvを読み出
す。
【0184】次に、ステップS503において、上記読
み出された圧縮データdvに対し、ハフマン符号化テー
ブルに基づいてエントロピー復号化処理を行なって、直
流成分と交流成分とが別々となされた2値系列に変換す
る。
【0185】次に、ステップS504において、上記2
値系列に対し、量子化テーブルに基づいて逆量子化処理
を行なって、空間周波数成分に対応した8×8のコサイ
ン変換係数行列に変換する。
【0186】次に、ステップS505において、8×8
のコサイン変換計数行列に対し、2次元IDCTを行な
って、8×8ブロックに画素データを展開し、8×8ブ
ロックの再生映像データDvに復元する。
【0187】次に、ステップS506において、上記再
生映像データDvを、第3のインデックスカウンタR3
内の値をインデックスとして、上記選択されたラインデ
ータファイルの所定アドレスに格納する。
【0188】次に、ステップS507において、第1の
インデックスカウンタR1内の値及び第3のインデック
スカウンタR3内の値をそれぞれ+1更新する。
【0189】次に、ステップS508において、今回選
択したラインデータファイル内に復号化処理された再生
映像データDvをすべて格納したかどうかの判別が行な
われる。この判別は、第3のインデックスカウンタR3
内の値が(水平画素数/8)以上になったかどうかで行
なわれる。この判別において、第3のインデックスカウ
ンタR3内の値が(水平画素数/8)よりも小さい場
合、ステップS502に戻って、ステップS502以降
の処理を繰り返す。一方、第3のインデックスカウンタ
R3内の値が(水平画素数/8)以上であれば、この復
号化処理サブルーチンから図15の復号化処理サブプロ
グラムに戻り、ステップS406以降の処理を行なう。
【0190】即ち、ステップS406において第2のイ
ンデックスカウンタR2内の値を+1更新した後、ステ
ップS407に進み、別のプログラムの起動を行なう。
このステップS407におけるプログラム起動によっ
て、プログラムROM111から映像信号変換回路送出
プログラムが動作用RAM112に読み出され、該プロ
グラムが実行される。復号化処理メインプログラムとこ
の映像信号変換回路送出プログラムは、例えば時分割処
理にて実行される。
【0191】ここで、上記映像信号変換回路送出プログ
ラムの処理動作について図17のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0192】まず、この映像信号変換回路送出プログラ
ムの起動によって、データメモリ113内の所定の配列
変数領域に、1ラインカウンタとして用いられる第4の
インデックスカウンタR4が論理的に割り付けられる。
そして、ステップS601において、第4のインデック
スカウンタR4が初期化される。即ち、第4のインデッ
クスカウンタに初期値=0が格納される。
【0193】次に、ステップS602において、第4の
インデックスカウンタR4内の値をインデックスとし
て、上記選択されたラインデータファイルの所定アドレ
スから1ライン分の再生映像データDvを読み出す。
【0194】次に、ステップS603において、上記読
み出した1ライン分の再生映像データDvを、制御部1
15の後段に接続されている映像信号変換回路58に送
出する。
【0195】次に、ステップS604において、第4の
インデックスカウンタR4内の値を+1更新する。
【0196】次に、ステップS605において、上記選
択されたラインデータファイルからすべての再生映像デ
ータDvを読み出したかどうかが判別される。この判別
は、第4のインデックスカウンタR4内の値が8以上に
なったか否かで行なわれる。値が8よりも小さい場合、
ステップS602に戻って、該ステップS602以降の
処理を繰り返す。一方、第4のインデックスカウンタR
4内の値が8以上であれば、この映像信号変換回路送出
プログラムを終了する。
【0197】再び図15の復号化処理サブプログラムの
動作に戻って、上記映像信号変換回路送出プログラムが
動作している間に、ステップS408において、1フレ
ーム分の圧縮データdvに対する復号化処理が終了した
かどうかが判別される。この判別は、第2のインデック
スカウンタR2内の値が(垂直画素数/8)以上である
かどうかで行なわれる。第2のインデックスカウンタR
2内の値が(垂直画素数/8)よりも小さい場合、ステ
ップS402に戻って、該ステップS402以降の処理
が行なわれ、次の8ライン分の圧縮データdvに対する
復号化処理が行なわれる。
【0198】具体的には、この復号化処理サブプログラ
ム内にて起動された映像信号変換回路送出プログラム
が、最初の8ライン分における再生映像データDvの映
像信号変換回路58への送出処理を行なっている間に、
復号化処理サブプログラムにおいて、ステップS402
からステップS406までの処理が行なわれ、9ライン
目を先頭とする次の8ライン分の再生映像データDv
が、ステップS402及びステップS404にて選択さ
れた第2のラインデータファイルに格納されることにな
る。
【0199】そして、この再生映像データDvの格納が
終了した段階で、最初の8ラインに関する再生映像デー
タDvの映像信号変換回路58への送出処理が終了し、
該最初の8ラインに関する再生映像データDvは、それ
ぞれ映像信号Svに変換されて後段の表示装置57に送
られる。従って、ステップS405での復号化処理及び
ステップS406での第2のインデックスカウンタR2
に対する更新処理が終了して、再びステップS407に
て映像信号変換回路送出プログラムが再起動されたと
き、次に9ライン目を先頭とする次の8ラインの再生映
像データDvの映像信号変換回路58への送出処理が行
なわれることになる。
【0200】上記一連の動作が繰り返されて、ステップ
S408の判別において「YES」となった段階で1フ
レーム分の再生映像データDvがすべて映像信号変換回
路58に送出されて、1フレーム分の映像信号Svとし
て表示装置57に送出され、最終的に表示装置57の画
面上に上記1フレーム分の映像信号Svに応じた静止画
像が表示されることになる。
【0201】この第2実施例に係る復号化装置において
は、図3で示す復号化装置の圧縮データメモリ53への
圧縮データdvの書込み/読出し及び圧縮データdvに
対する復号化処理並びに再生映像データDvの選択的な
第1及び第2のラインメモリ56a及び56bへの格納
をすべてソフトウェアにて行なうことができ、復号化装
置の構成の簡略化及び仕様変更への対応を迅速に行なう
ことができる。
【0202】次に、上記第2実施例に係る復号化装置の
変形例について図15〜図18のフローチャートを参照
しながら説明する。
【0203】この変形例に係る復号化装置は、そのハー
ド構成からみた場合、図11で示す上記第2実施例に係
る復号化装置とまったく同じであるが、伝送路を通して
受信インターフェイス回路51に供給される映像信号S
vがインターレース(飛び越し走査)の映像信号である
ことから、復号化処理メインプログラムとして図18で
示すような処理動作を行なうプログラムがプログラムR
OM111に登録され、そのサブプログラムとして上記
図15で示す処理動作と同じプログラムが登録され、更
に図17で示す処理動作と同じ映像信号変換回路送出プ
ログラムが登録される。
【0204】以下、これらのプログラムの処理動作につ
いて図18,図15〜図17を参照しながら説明する。
まず、復号化処理メインプログラムは、データメモリ1
13内の所定の配列変数領域に、図13に示すように、
それぞれ8ライン分の映像データが格納される容量を有
する第1及び第2のラインデータファイルと、それぞれ
1フィールド分の圧縮データが格納される容量を有する
第1及び第2の圧縮データファイルを論理的に割り付け
るとともに、圧縮データファイルを選択するためカウン
タとして用いられる第5のインデックスカウンタR5を
割り付ける。
【0205】そして、図18のステップS701におい
て、第5のインデックスカウンタR5の初期化、即ち第
5のインデックスカウンタR5に初期値=0が格納され
る。
【0206】次に、ステップS702において、現在奇
数フィールドか否かが判別される。この判別は、第5の
インデックスカウンタR5内の値が「0」か否かで行な
われる。値が「0」である場合、現在奇数フィールドと
して判別され、次のステップS703において第1の圧
縮データファイルが選択される。一方、上記値が「0」
でない場合、現在偶数フィールドとして判別され、次の
ステップS704において第2の圧縮データファイルが
選択される。
【0207】次に、ステップS705において、受信処
理を行なう。即ち、受信インターフェイス回路51から
順次送られてくる1フィールド分の映像信号に関する圧
縮データdvを、上記選択された圧縮データファイルに
格納する。
【0208】次に、ステップS706において別のプロ
グラムの起動を行なう。このステップS706における
プログラム起動によって、プログラムROM111から
復号化処理サブプログラムが動作用RAM112に読み
出され、該プログラムが実行される。復号化処理メイン
プログラムとこの復号化処理サブプログラムは、例えば
時分割処理にて実行される。
【0209】この復号化処理サブプログラムは、上記第
2実施例に係る復号化装置にて説明した図15で示す処
理動作と同じ動作を行なうため、以下簡単にその処理動
作を図15に基づいて説明する。
【0210】まず、この復号化処理サブプログラムの起
動によって、データメモリ113内の所定の配列変数領
域に、図13に示すように、第1及び第2のインデック
スカウンタR1及びR2が論理的に割り付けられる。そ
して、ステップS401において、第1及び第2のイン
デックスカウンタR1及びR2に初期値=0が格納され
た後、次のステップS402において、第1及び第2の
ラインデータファイルのうち、どのデータファイルを選
択するかについての判別が行なわれる。このステップS
402での判別結果に基づいて、第1及び第2のライン
データファイルのうち、いずれかのラインデータファイ
ルが選択される。
【0211】そして、次のステップS405において、
復号化処理サブルーチンに入る。このサブルーチンは、
上記第2実施例に係る復号化装置にて説明した図16で
示す処理動作と同じ動作を行なうため、以下簡単にその
処理動作を図16に基づいて説明する。即ち、まず、デ
ータメモリ113内の所定の配列変数領域に、8×8ブ
ロックカウンタとして用いられる第3のインデックスカ
ウンタR3が論理的に割り付けられ、その後、ステップ
S501において、第3のインデックスカウンタR3に
初期値=0が格納される。
【0212】次に、ステップS502において、第1の
インデックスカウンタR1内の値をインデックスとし
て、上記選択された圧縮データファイルから圧縮データ
dvを読み出した後、次のステップS503において、
上記読み出された圧縮データdvに対し、ハフマン符号
化テーブルに基づいてエントロピー復号化処理を行なっ
て、直流成分と交流成分とが別々となされた2値系列に
変換する。
【0213】次に、ステップS504において、上記2
値系列に対し、量子化テーブルに基づいて逆量子化処理
を行なって、空間周波数成分に対応した8×8のコサイ
ン変換係数行列に変換した後、次のステップS505に
おいて、8×8のコサイン変換計数行列に対し、2次元
IDCTを行なって、8×8ブロックに画素データを展
開し、8×8ブロックの再生映像データDvに復元す
る。
【0214】次に、ステップS506において、上記再
生映像データDvを、第3のインデックスカウンタR3
内の値をインデックスとして、上記選択されたラインデ
ータファイルの所定アドレスに格納した後、次のステッ
プS507において、第1のインデックスカウンタR1
内の値及び第3のインデックスカウンタR3内の値をそ
れぞれ+1更新する。
【0215】次に、ステップS508において、今回選
択したラインデータファイル内に復号化処理された再生
映像データDvをすべて格納したかどうかの判別が行な
われる。この判別は、第3のインデックスカウンタR3
内の値が(水平画素数/8)以上になったかどうかで行
なわれる。この判別において、第3のインデックスカウ
ンタR3内の値が(水平画素数/8)よりも小さい場
合、ステップS502に戻って、該ステップS502以
降の処理を繰り返す。一方、第3のインデックスカウン
タR3内の値が(水平画素数/8)以上であれば、この
復号化処理サブルーチンから図15の復号化サブプログ
ラムに戻り、ステップS406以降の処理を行なう。
【0216】即ち、ステップS406において第2のイ
ンデックスカウンタR2内の値を+1更新した後、ステ
ップS407に進み、別のプログラムの起動を行なう。
このステップS407におけるプログラム起動によっ
て、プログラムROM111から映像信号変換回路送出
プログラムが動作用RAM112に読み出され、該プロ
グラムが実行される。この復号化処理サブプログラムと
この映像信号変換回路送出プログラムは、例えば時分割
処理にて実行される。
【0217】この映像信号変換回路送出プログラムは、
上記第2実施例に係る復号化装置にて説明した図17で
示す処理動作と同じ動作を行なうため、以下簡単にその
処理動作を図17に基づいて説明する。即ち、まず、こ
の映像信号変換回路送出プログラムの起動によって、デ
ータメモリ113内の所定の配列変数領域に、第4のイ
ンデックスカウンタR4が論理的に割り付けられる。そ
して、ステップS601において、第4のインデックス
カウンタR4に初期値=0が格納される。
【0218】次に、ステップS602において、第4の
インデックスカウンタR4内の値をインデックスとし
て、上記選択されたラインデータファイルの所定アドレ
スから1ライン分の再生映像データDvを読み出した
後、次のステップS603において、上記読み出した1
ライン分の再生映像データDvを、制御部115の後段
に接続されている映像信号変換回路58に送出し、更
に、ステップS604において、第4のインデックスカ
ウンタ内の値を+1更新する。
【0219】次に、ステップS605において、上記選
択されたラインデータファイルからすべての再生映像デ
ータDvを読み出したかどうかが判別される。この判別
は、第4のインデックスカウンタR4内の値が8以上に
なったか否かで行なわれる。値が8よりも小さい場合、
ステップS602に戻って、該ステップS602以降の
処理を繰り返す。一方、第4のインデックスカウンタR
4内の値が8以上であれば、この映像信号変換回路送出
プログラムを終了する。
【0220】再び図15の復号化処理サブプログラムの
動作に戻って、上記映像信号変換回路送出プログラムが
動作している間に、ステップS408において、1フィ
ールド分の圧縮データdvに対する復号化処理が終了し
たかどうかが判別される。この判別は、第2のインデッ
クスカウンタR2内の値が(垂直画素数/(8×2))
以上であるかどうかで行なわれる。第2のインデックス
カウンタR2内の値が(垂直画素数/(8×2))より
も小さい場合、ステップS402に戻って、該ステップ
S402以降の処理が行なわれ、次の8ライン分の圧縮
データdvに対する復号化処理が行なわれる。
【0221】具体的には、この復号化処理サブプログラ
ム内にて起動された映像信号変換回路送出プログラム
が、最初の8ライン分における再生映像データDvの映
像信号変換回路58への送出処理を行なっている間に、
ステップS402からステップS406までの処理が行
なわれ、9ライン目を先頭とする次の8ライン分の再生
映像データDvが、ステップS402及びステップS4
04にて選択された第2のラインデータファイルに格納
されることになる。
【0222】そして、この再生映像データDvの格納が
終了した段階で、最初の8ラインに関する再生映像デー
タDvの映像信号変換回路58への送出処理が終了し、
該最初の8ラインに関する再生映像データDvは、それ
ぞれ映像信号Svに変換されて後段の表示装置57に送
られる。従って、ステップS405での復号化処理及び
ステップS406での第2のインデックスカウンタR2
に対する更新処理が終了して、再びステップS407に
て映像信号変換回路送出プログラムが再起動されたと
き、次に9ライン目を先頭とする次の8ラインの再生映
像データDvの映像信号変換回路58への送出処理が行
なわれることになる。
【0223】上記一連の動作が繰り返されて、ステップ
S408の判別において「YES」となった段階で1フ
ィールド分の再生映像データDvがすべて映像信号変換
回路58に送出されて、奇数フィールドに関する1フィ
ールド分の映像信号Svとして変換され、表示装置57
に送出される。
【0224】そして、再び図18の復号化処理メインプ
ログラムの動作に戻って、上記復号化処理サブプログラ
ムが動作している間に、ステップS707において、第
5のインデックスカウンタR5内の値が+1更新され、
更に次のステップS708において、1フレーム分の圧
縮データdvに対する復号化処理が終了したかどうかが
判別される。この判別は、第5のインデックスカウンタ
R5内の値が2以上であるかどうかで行なわれる。第2
のインデックスカウンタR5内の値が2よりも小さい場
合、ステップS702に戻って、該ステップS702以
降の処理が行なわれ、今度は、偶数フィールドに関する
1フィールド分の圧縮データdvに対する復号化処理が
行なわれる。
【0225】具体的には、この復号化処理メインプログ
ラムから多数回にわたって起動された復号化処理サブプ
ログラムが、奇数フィールドに関する1フィールド分の
圧縮データdvに対して復号化処理を行なっている間
に、ステップS702からステップS705までの処理
が行なわれ、次の偶数フィールドに関する1フィールド
分の圧縮データdvが、ステップS702及びステップ
S704にて選択された第2の圧縮データファイルに格
納されることになる。そして、この偶数フィールドに関
する1フィールド分の圧縮データdvの第2の圧縮デー
タファイルへの格納が終了した段階で、最初の奇数フィ
ールドに関する再生映像データDvの映像信号変換回路
58への送出処理が終了し、該最初の奇数フィールドに
関する再生映像データDvは、それぞれ映像信号Svに
変換されて後段の表示装置57に送られる。
【0226】従って、ステップS705での受信処理が
終了して、再びステップS706にて復号化処理サブプ
ログラムが再起動され、更に第5のインデックスカウン
タR5内の値が「2」になるまで、上記ステップS70
6にて復号化処理サブプログラムが多数回起動されるこ
とにより、第2の圧縮データファイルに格納されている
偶数フィールドに関する1フィールド分の圧縮データd
vに対する復号化処理並びに映像信号変換回路58への
送出処理が行なわれることになる。
【0227】上記一連の動作が繰り返されて、ステップ
S708の判別において「YES」となった段階で1フ
レーム分の再生映像データDvがすべて映像信号変換回
路58に送出されて、1フレーム分の映像信号Svとし
て表示装置57に送出される。その後、ステップS70
9において、表示が完了されたかどうかの判別が行なわ
れる。この判別は、表示装置57からの状態信号の入力
に基づいて行なわれる。表示が完了していない場合は、
ステップS701に戻り、再び奇数フィールドからの処
理が行なわれる。一方、表示完了の場合は、この復号化
処理が終了する。そして、最終的に表示装置57の画面
上に上記1フレーム分の映像信号Svに応じた静止画像
が表示されることになる。
【0228】この変形例に係る復号化装置においては、
図4で示す復号化装置の選択的な第1及び第2の圧縮デ
ータメモリ53a及び53bへの圧縮データdvの書込
み/読出し及び圧縮データdvに対する復号化処理並び
に再生映像データDvの選択的な第1及び第2のライン
メモリ56a及び56bへの格納をすべてソフトウェア
にて行なうことができ、復号化装置の構成の簡略化及び
仕様変更への対応を迅速に行なうことができる。しか
も、インターレース方式で供給される圧縮データに対す
る復号化処理に最適であり、例えばNTSC方式あるい
はハイビジョン方式の表示装置57に静止画像を表示す
る場合に好適なものとなる。
【0229】上記第2実施例及びその変形例に係る復号
化装置においては、受信インターフェイス回路51を介
して供給された1フレーム分の圧縮データdvを復号化
処理して映像信号Svに変換する場合に適用した例につ
いてに説明したが、その他、光磁気ディスク等の記録媒
体に蓄積された圧縮データdvを復号化処理して映像信
号Svに変換する場合にも適用させることができる。
【0230】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る符号化装置
によれば、入力映像信号を標本化及び量子化してディジ
タルの映像データに変換する変換器を有し、該変換器か
らの映像データを符号化して圧縮データとし、この圧縮
データを伝送・蓄積する符号化装置において、上記映像
データの所定ライン数分の容量を有するメモリと、上記
メモリに記憶された映像データを1つの単位として符号
化する符号化器と、上記符号化器からの出力を記憶し、
少なくとも1画面分の映像データの圧縮データを格納す
る圧縮データメモリとを設けるようにしたので、映像信
号に対する符号化処理において、全画素分の容量を必要
とするフレームメモリを不要にすることができ、製造コ
ストの低廉化、低消費電力化並びにサイズの小型化を有
効に図ることができる。
【0231】また、本発明に係る符号化装置によれば、
上記構成において、上記圧縮データメモリを、フィール
ド毎に交互に書込み/読出しが行なわれる第1及び第2
のデータメモリにて構成したので、インターレース方式
の映像信号に対する符号化圧縮処理に最適となり、例え
ばNTSC方式あるいはハイビジョン方式の映像信号か
ら1フレームの映像信号を取り込んだ静止画像を符号化
圧縮して伝送する場合に好適なものとなる。
【0232】また、本発明に係る復号化装置によれば、
伝送・蓄積された映像データに関する圧縮データ中、少
なくとも1画面分の圧縮データを記憶する圧縮データメ
モリと、上記圧縮データメモリから所定ライン数分の映
像データに関する圧縮データを読み出して復号化する復
号化器と、上記復号化器からの出力信号を記憶する所定
ライン数分の容量を有するメモリと、上記メモリから読
み出されたデータを映像信号に変換する変換器とを設け
るようにしたので、符号化処理された映像信号の圧縮デ
ータに対する復号化処理において、全画素分の容量を必
要とするフレームメモリを不要にすることができ、製造
コストの低廉化、低消費電力化並びにサイズの小型化を
有効に図ることができる。
【0233】また、本発明に係る復号化装置によれば、
上記構成において、上記圧縮データメモリを、フィール
ド毎に交互に書込み/読出しが行なわれる第1及び第2
のデータメモリにて構成したので、インターレース方式
で供給される圧縮データに対する復号化処理に最適とな
り、例えばNTSC方式あるいはハイビジョン方式の陰
極線管に静止画像を表示する場合に好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る符号化装置を、静止画システムに
使用されているJPEG方式の符号化装置に適用した実
施例(以下、実施例に係る符号化装置と記す)の構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施例に係る符号化装置の変形例を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明に係る復号化装置を、静止画システムに
使用されているJPEG方式の復号化装置に適用した実
施例(以下、実施例に係る復号化装置と記す)の構成を
示すブロック図である。
【図4】本実施例に係る復号化装置の変形例を示すブロ
ック図である。
【図5】コンピュータによってソフトウェア的に実現さ
せた符号化装置の実施例(以下、第2実施例に係る符号
化装置と記す)の構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施例に係る符号化装置の符号化処理メイ
ンプログラム及び符号化処理サブプログラムにおいて、
データメモリの所定の配列変数領域に論理的に割り付け
られる各種ファイル群及び各種カウンタ群を示す説明図
である。
【図7】第2実施例の変形例に係る符号化装置の符号化
処理メインプログラム及び符号化処理サブプログラムに
おいて、データメモリの所定の配列変数領域に論理的に
割り付けられる各種ファイル群及び各種カウンタ群を示
す説明図である。
【図8】第2実施例に係る符号化装置の符号化処理メイ
ンプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第2実施例に係る符号化装置の符号化処理サブ
プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第2実施例の変形例に係る符号化装置の符号
化処理サブプログラムの処理手順を示すフローチャート
である。
【図11】コンピュータによってソフトウェア的に実現
させた復号化装置の実施例(以下、第2実施例に係る復
号化装置と記す)の構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施例に係る復号化装置の復号化処理メ
インプログラム,復号化処理サブプログラム及び映像信
号変換回路送出プログラムにおいて、データメモリの所
定の配列変数領域に論理的に割り付けられる各種ファイ
ル群及び各種カウンタ群を示す説明図である。
【図13】第2実施例の変形例に係る復号化装置の復号
化処理メインプログラム,復号化処理サブプログラム及
び映像信号変換回路送出プログラムにおいて、データメ
モリの所定の配列変数領域に論理的に割り付けられる各
種ファイル群及び各種カウンタ群を示す説明図である。
【図14】第2実施例に係る復号化装置の復号化処理メ
インプログラムの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】第2実施例に係る復号化装置の復号化処理サ
ブプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図16】第2実施例に係る復号化装置の復号化処理サ
ブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図17】第2実施例に係る復号化装置の映像信号変換
回路送出サブプログラムの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図18】第2実施例の変形例に係る復号化装置の復号
化処理メインプログラムの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図19】従来例に係る符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図20】従来例に係る復号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 1 A/D変換器 2 第1のメモリ制御回路 3a及び3b 第1及び第2のラインメモリ 4 符号化器 5 第2のメモリ制御回路 6 圧縮データメモリ 6a及び6b 第1及び第2の圧縮データメモリ 7 送信インターフェイス回路 8a及び8b 第1及び第2のスイッチング回路 13 スイッチング制御回路 21 ブロック分割回路 22 DCT(離散コサイン変換)回路 23 量子化テーブル 24 量子化回路 25 ハフマン符号化テーブル 26 エントロピー符号化回路 31a及び31b 第3及び第4のスイッチング回路 36 第2のスイッチング制御回路 51 受信インターフェイス回路 52 第1のメモリ制御回路 53 圧縮データメモリ 54 復号化器 55 第2のメモリ制御回路 56a及び56b 第1及び第2のラインメモリ 57 表示装置 58 映像信号変換回路 59a及び59b 第1及び第2のスイッチング回路 64 スイッチング制御回路 71 エントロピー復号化回路 72 逆量子化回路 73 IDCT(逆離散コサイン変換)回路 81a及び81b 第3及び第4のスイッチング回路 86 第2のスイッチング制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/32 H04N 7/137 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号を標本化及び量子化してデ
    ィジタルの映像データに変換する変換器を有し、該変換
    器からの映像データを符号化して圧縮データとし、この
    圧縮データを伝送・蓄積する符号化装置において、 上記映像データの所定ライン数分の容量を有するメモリ
    と、 上記メモリに記憶された映像データを所定のブロック単
    位で符号化して圧縮データを作成する符号化器と、 上記符号化器からの圧縮データを記憶し、少なくとも1
    画面分の映像データに関する圧縮データを格納する圧縮
    データメモリとを有することを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記圧縮データメモリは、フィールド毎
    に交互に書込み/読出しが行なわれる第1及び第2のデ
    ータメモリから構成されることを特徴とする請求項2記
    載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 伝送・蓄積された映像信号に関する圧縮
    データ中、少なくとも1画面分の圧縮データを記憶する
    圧縮データメモリと、 上記圧縮データメモリから所定ライン数分の映像データ
    に関する圧縮データを読み出して所定のブロック単位に
    復号化する復号化器と、 上記復号化器からの出力データを記憶する所定ライン数
    分の容量を有するメモリと、 上記メモリから読み出されたデータを映像信号に変換す
    る変換器とを有することを特徴とする復号化装置。
  4. 【請求項4】 上記圧縮データメモリは、フィールド毎
    に交互に書込み/読出しが行なわれる第1及び第2のデ
    ータメモリから構成されることを特徴とする請求項3記
    載の復号化装置。
JP29213193A 1993-11-22 1993-11-22 符号化装置及び復号化装置 Pending JPH07147636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29213193A JPH07147636A (ja) 1993-11-22 1993-11-22 符号化装置及び復号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29213193A JPH07147636A (ja) 1993-11-22 1993-11-22 符号化装置及び復号化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07147636A true JPH07147636A (ja) 1995-06-06

Family

ID=17777942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29213193A Pending JPH07147636A (ja) 1993-11-22 1993-11-22 符号化装置及び復号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07147636A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008140395A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両の周囲の画像を処理するための装置および方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008140395A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両の周囲の画像を処理するための装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1153451C (zh) 一种多格式视频信号处理器
KR100376607B1 (ko) 통합 비디오 디코딩 시스템 및 그를 이용한 비디오 데이터의 인코딩 스트림 처리 방법과, 비디오 디코딩 시스템의 프레임 버퍼 할당 방법과, 기록 매체
KR100781629B1 (ko) Dct 베이스 기술을 사용하여 압축된 정보를 기억함에 의해 압축 해제에 필요한 메모리를 감축하는 방법 및 이 방법을 구현하기 위한 디코더
US8503827B2 (en) Apparatus and method for decoding image data
US6714686B2 (en) Image processing device
US6442206B1 (en) Anti-flicker logic for MPEG video decoder with integrated scaling and display functions
EP0665512A2 (en) An image processing method and apparatus
JPH1084524A (ja) Mpeg伸長データを保存する前で、必要に応じてサブサンプリング・アルゴリズム後における、adpcm再圧縮によって減少したram容量によるmpegデコード方法及びそのデコーダ
EP1649425A2 (en) Method and apparatus for compressing background and region of interest of a digital image at different resolutions
US7542611B2 (en) Image processing apparatus and method for converting first code data sets into second code data for JPEG 2000 and motion JPEG 2000
JPH09186992A (ja) 符号化装置及び復号化装置
KR100249235B1 (ko) 에이치디티브이 비디오 디코더
GB2296618A (en) Digital video decoding system requiring reduced memory space
JP4100836B2 (ja) 画像処理装置
JPH07147636A (ja) 符号化装置及び復号化装置
JPH09275563A (ja) Osd機能を有する圧縮画像データの復号装置、及びこれに用いるosdデータの圧縮方法
JP4181701B2 (ja) 画像処理装置
JP2935320B2 (ja) 画像圧縮伸長装置
KR100530745B1 (ko) 고해상도 영상신호를 저해상도 디스플레이 장치에 디스플레이하는 디스플레이 방법
JP3345475B2 (ja) 画像データの符号化方法及び復元方法並びに装置
JP3360808B2 (ja) 電子スチルカメラの圧縮率設定装置
JP2003092684A (ja) 画像符号化装置、及び画像符号化方法、並びにプログラム、記憶媒体
KR0160616B1 (ko) 디지탈 영상 압축방법 및 그 장치
KR0174443B1 (ko) 적응적인 벡터 양자화를 이용한 정지영상 부호화 방법 및 장치
KR100571245B1 (ko) 카메라 영상 압축 장치