JPH07147510A - 着雪防止アンテナ用レドーム - Google Patents
着雪防止アンテナ用レドームInfo
- Publication number
- JPH07147510A JPH07147510A JP29334593A JP29334593A JPH07147510A JP H07147510 A JPH07147510 A JP H07147510A JP 29334593 A JP29334593 A JP 29334593A JP 29334593 A JP29334593 A JP 29334593A JP H07147510 A JPH07147510 A JP H07147510A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radome
- snow
- opening
- reflecting mirror
- wind
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 降雪地帯ではアンテナのレドームへの着雪に
よりビーム方向がずれることで信号の減衰が生じて回路
断となる不具合が多い。この課題を解決するために、着
雪を防止するレドームを提供する。 【構成】 風によって振動する軟質シートでレドーム5
を製作する。このレドーム5はシールド筒4の開口(入
口)の縁の間に展張され、5cmの幅に垂直方向に切り
裂かれ、複数の短冊形片に分割されている。短冊形片が
風で振動し、雪を払い落とす。
よりビーム方向がずれることで信号の減衰が生じて回路
断となる不具合が多い。この課題を解決するために、着
雪を防止するレドームを提供する。 【構成】 風によって振動する軟質シートでレドーム5
を製作する。このレドーム5はシールド筒4の開口(入
口)の縁の間に展張され、5cmの幅に垂直方向に切り
裂かれ、複数の短冊形片に分割されている。短冊形片が
風で振動し、雪を払い落とす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋外設置用パラボラア
ンテナのレドームに関し、特にレドームに雪が固着する
のを防止する技術に関する。
ンテナのレドームに関し、特にレドームに雪が固着する
のを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のパラボラアンテナとし
て、特開昭60−4309号公報の第1図(b)に示さ
れたものがあり、それを図3に示す。このパラボラアン
テナは、主反射鏡1,副反射鏡2,一次放射器3,シー
ルド筒(シールド板ともいう)4,硬質レドーム5およ
び支柱6より構成されている。一次放射器3から放射さ
れた電波は破線の矢印で示すように副反射鏡2および主
反射鏡1を経て空間に放射される。なお、図2ではシー
ルド筒4が設けられているが、アンテナによってはシー
ルド筒4は必要でなく、主反射鏡1の開口の周縁にレド
ーム5が直接に取り付けられている場合ものある。
て、特開昭60−4309号公報の第1図(b)に示さ
れたものがあり、それを図3に示す。このパラボラアン
テナは、主反射鏡1,副反射鏡2,一次放射器3,シー
ルド筒(シールド板ともいう)4,硬質レドーム5およ
び支柱6より構成されている。一次放射器3から放射さ
れた電波は破線の矢印で示すように副反射鏡2および主
反射鏡1を経て空間に放射される。なお、図2ではシー
ルド筒4が設けられているが、アンテナによってはシー
ルド筒4は必要でなく、主反射鏡1の開口の周縁にレド
ーム5が直接に取り付けられている場合ものある。
【0003】図2のようなパラボラアンテナは、レドー
ム5は電力透過特性の良好なFRP等硬質樹脂製の誘電
体でなっている。レドーム5の機能は、パラボラ反射鏡
である主反射鏡1の開口を覆い、主反射鏡1の反射面や
副反射鏡2,一次放射器3を風雨や着氷雪から保護する
ことにある。
ム5は電力透過特性の良好なFRP等硬質樹脂製の誘電
体でなっている。レドーム5の機能は、パラボラ反射鏡
である主反射鏡1の開口を覆い、主反射鏡1の反射面や
副反射鏡2,一次放射器3を風雨や着氷雪から保護する
ことにある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来の着
雪防止型パラボラアンテナでは、例え着雪対策のため
に。レドーム5を備えても、レドーム5の風上側に風雪
による雪7が付着し、放射電力が大きく減衰されるか又
は散乱されてアンテナ全体の等価的な放射特性が著しく
損なわれるという欠点があった。このように、従来のレ
ドームには、着雪防止に関し解決すべき課題があった。
雪防止型パラボラアンテナでは、例え着雪対策のため
に。レドーム5を備えても、レドーム5の風上側に風雪
による雪7が付着し、放射電力が大きく減衰されるか又
は散乱されてアンテナ全体の等価的な放射特性が著しく
損なわれるという欠点があった。このように、従来のレ
ドームには、着雪防止に関し解決すべき課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明が提供する手段は、パラボラ反射鏡で電波の
反射するアンテナ装置に設けられ、該パラボラ反射鏡の
開口の前方に展張されてなるレドームにおいて、前記開
口または該開口から前記電波反射の方向へ延伸されたシ
ールド筒の入口の縁に固定され、該縁の間に展張された
誘電体の軟質シートでなり、該軟質シートは、前記縁の
間で垂直方向に長い短冊形の複数片に分割されているこ
とを特徴とする着雪防止アンテナ用レドームである。
めに本発明が提供する手段は、パラボラ反射鏡で電波の
反射するアンテナ装置に設けられ、該パラボラ反射鏡の
開口の前方に展張されてなるレドームにおいて、前記開
口または該開口から前記電波反射の方向へ延伸されたシ
ールド筒の入口の縁に固定され、該縁の間に展張された
誘電体の軟質シートでなり、該軟質シートは、前記縁の
間で垂直方向に長い短冊形の複数片に分割されているこ
とを特徴とする着雪防止アンテナ用レドームである。
【0006】
【実施例】次に本発明を図面を参照して説明する。図1
は本発明の一実施例のレドームを備えたパラボラアンテ
ナの断面図である。また、図2は図1のレドーム5の正
面図である。一次放射器3より放射された電波が副反射
鏡2に反射され、副反射鏡2で反射された電波が主反射
鏡1で反射され、主反射鏡1で反射された電波は主反射
鏡1の前方に設けられたレドーム5を透過し、空間に放
射される。
は本発明の一実施例のレドームを備えたパラボラアンテ
ナの断面図である。また、図2は図1のレドーム5の正
面図である。一次放射器3より放射された電波が副反射
鏡2に反射され、副反射鏡2で反射された電波が主反射
鏡1で反射され、主反射鏡1で反射された電波は主反射
鏡1の前方に設けられたレドーム5を透過し、空間に放
射される。
【0007】本発明の一実施例であるレドーム5は、ケ
プラー(登録商標)製の糸を織ってなる布にテフロンを
コーティングしてなる。ケプラーの布もテフロンも誘電
体であり、電波をほとんど減衰させることなく透過させ
る。テフロンは雪とのなじみがよくない。そこで、テフ
ロン被膜に接触した雪はほとんどそのまま落下するが、
多少の雪は付着したままになることもある。その付着し
た雪を落下させるために本発明では、以下に述べるよう
に、格別の工夫がなされている。
プラー(登録商標)製の糸を織ってなる布にテフロンを
コーティングしてなる。ケプラーの布もテフロンも誘電
体であり、電波をほとんど減衰させることなく透過させ
る。テフロンは雪とのなじみがよくない。そこで、テフ
ロン被膜に接触した雪はほとんどそのまま落下するが、
多少の雪は付着したままになることもある。その付着し
た雪を落下させるために本発明では、以下に述べるよう
に、格別の工夫がなされている。
【0008】図1の主反射鏡1の開口の直径は2mであ
り、シールド筒の開口(入口)の径も約2mである。レ
ドーム5は、布でなり、剛性をほとんど備えない軟質シ
ートであるから、シールド筒4の開口の縁に固定され、
その縁の間に展張されている。そして、その布製のレド
ーム5は、シールド筒4の開口の縁の間で、垂直な方向
に5cm幅に短冊形に切り裂かれている。即ち、レドー
ム5は、シールド筒4の開口の縁には固定され、その縁
の間に張られているが、その縁の内側では複数の短冊形
片に分割されている。図2では、レドーム5は、作図を
容易にするために24本の短冊片だけで描かれている
が、実際には40本の短冊片でなっている。
り、シールド筒の開口(入口)の径も約2mである。レ
ドーム5は、布でなり、剛性をほとんど備えない軟質シ
ートであるから、シールド筒4の開口の縁に固定され、
その縁の間に展張されている。そして、その布製のレド
ーム5は、シールド筒4の開口の縁の間で、垂直な方向
に5cm幅に短冊形に切り裂かれている。即ち、レドー
ム5は、シールド筒4の開口の縁には固定され、その縁
の間に張られているが、その縁の内側では複数の短冊形
片に分割されている。図2では、レドーム5は、作図を
容易にするために24本の短冊片だけで描かれている
が、実際には40本の短冊片でなっている。
【0009】このようなレドーム5は、電波中継用の塔
などに固定され、風を受けると、風力によって振動し、
付着しようとする雪を振り落とす。そこで、この実施例
のレドーム5には雪は事実上付着しない。無風のときに
多少付着したとしても風が吹いたときに雪が割れ、雪は
レドーム5はから剥離し、落下する。
などに固定され、風を受けると、風力によって振動し、
付着しようとする雪を振り落とす。そこで、この実施例
のレドーム5には雪は事実上付着しない。無風のときに
多少付着したとしても風が吹いたときに雪が割れ、雪は
レドーム5はから剥離し、落下する。
【0010】以上に説明した実施例では、レドーム5は
ケプラー布にテフロンをコーティングして構成したが、
本発明のレドームの材料は、短冊状の形にして展張され
たときに、風によって振動する誘電体の軟質のシートで
あればよい。したがっで、本発明のレドームの材料に
は、織布やゴムシートが好ましい。織布としてはケプラ
ーに限らず、ナイロン糸を織ったものでよい。布にコー
ティングするときには、コーティング材としては、テフ
ロンだけでなく、ポリエステル等の雪との接着性の低い
樹脂を用いることができる。軟質シートとしてゴムを用
いるときは、電波の透過率を高めるために、そのゴム中
には炭素その他の導電性物質を含まないことが好まし
い。実施例ではレドーム5を構成する短冊形片の幅を5
cmにしたが、その幅はレドームの径等に応じて任意に
変更しても差支えない。また、実施例では、短冊形片は
シートのきり裂きにより製作したが、複数の短冊形片を
互いに平行に寄せ集めて図2の如くに配列して製作して
も差支えない。
ケプラー布にテフロンをコーティングして構成したが、
本発明のレドームの材料は、短冊状の形にして展張され
たときに、風によって振動する誘電体の軟質のシートで
あればよい。したがっで、本発明のレドームの材料に
は、織布やゴムシートが好ましい。織布としてはケプラ
ーに限らず、ナイロン糸を織ったものでよい。布にコー
ティングするときには、コーティング材としては、テフ
ロンだけでなく、ポリエステル等の雪との接着性の低い
樹脂を用いることができる。軟質シートとしてゴムを用
いるときは、電波の透過率を高めるために、そのゴム中
には炭素その他の導電性物質を含まないことが好まし
い。実施例ではレドーム5を構成する短冊形片の幅を5
cmにしたが、その幅はレドームの径等に応じて任意に
変更しても差支えない。また、実施例では、短冊形片は
シートのきり裂きにより製作したが、複数の短冊形片を
互いに平行に寄せ集めて図2の如くに配列して製作して
も差支えない。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、風という自然力を効果的に利用し、格別な電力を消
費せず、着雪を有効に防止するレドームを提供できる。
ば、風という自然力を効果的に利用し、格別な電力を消
費せず、着雪を有効に防止するレドームを提供できる。
【図1】本発明の一実施例のレドームを備えた着雪防止
用パラボラアンテナ。
用パラボラアンテナ。
【図2】図1のレドームの正面図。
【図3】従来のレドームを備えた着雪防止用パラボラア
ンテナの断面図。
ンテナの断面図。
1 主反射鏡 2 副反射鏡 3 一次放射器 4 シールド筒 5 レドーム 6 支柱 7 着雪
Claims (3)
- 【請求項1】 パラボラ反射鏡で電波の反射するアンテ
ナ装置に設けられ、該パラボラ反射鏡の開口の前方に展
張されてなるレドームにおいて、 前記開口または該開口から前記電波反射の方向へ延伸さ
れたシールド筒の入口の縁に固定され、該縁の間に展張
された誘電体の軟質シートでなり、 該軟質シートは、前記縁の間で垂直方向に長い短冊形の
複数片に分割されていることを特徴とする着雪防止アン
テナ用レドーム。 - 【請求項2】 前記軟質シートが、ケプラー(登録商
標)、ナイロン等の強勒な糸を織ってなる布と、この布
にコーティングされたテフロン(登録商標)、ポリエス
テル等の雪との接着性の低い樹脂とでなることを特徴と
する請求項1に記載の着雪防止アンテナ用レドーム。 - 【請求項3】 前記軟質シートが炭素その他の導電性物
質を含まないゴムでなることを特徴とする請求項1に記
載の着雪防止アンテナ用レドーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29334593A JPH07147510A (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 着雪防止アンテナ用レドーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29334593A JPH07147510A (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 着雪防止アンテナ用レドーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07147510A true JPH07147510A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17793604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29334593A Pending JPH07147510A (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 着雪防止アンテナ用レドーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07147510A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS604309A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | アンテナ装置 |
-
1993
- 1993-11-24 JP JP29334593A patent/JPH07147510A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS604309A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | アンテナ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19961126 |