JPH0714726A - モールドコイル - Google Patents

モールドコイル

Info

Publication number
JPH0714726A
JPH0714726A JP15492993A JP15492993A JPH0714726A JP H0714726 A JPH0714726 A JP H0714726A JP 15492993 A JP15492993 A JP 15492993A JP 15492993 A JP15492993 A JP 15492993A JP H0714726 A JPH0714726 A JP H0714726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
unit
molded
winding
unit windings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15492993A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Sakuma
勝彦 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP15492993A priority Critical patent/JPH0714726A/ja
Publication of JPH0714726A publication Critical patent/JPH0714726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 樹脂部の外表面が汚損されても、充分な絶縁
耐力を有し、さらに樹脂量の増加を抑えて経済的に構成
する。 【構成】 複数個の盤状の単位巻線を樹脂2によりモー
ルドする。単位巻線は半径方向の大きさを異ならせて、
樹脂2部の厚さが、高電圧が発生する部分では厚く、電
圧が低くなるにしたがって薄くなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器、リアクタルなど
に用いるモールドコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器などのコイルとして、導体を巻回
して巻線を製作し、その巻線の周囲を樹脂でモールドし
たモールドコイルが広く用いられるようになってきた。
このモールドコイルは樹脂の絶縁性と難燃性という観点
から年々その需要は増大している。従来のモールドコイ
ルを図面を参照して説明する。
【0003】図4において、1は導体を巻回して製作さ
れた盤状の単位巻線であり、これを複数個(図示では6
個)軸方向に積み重ねて例えば直列に接続し、全体を樹
脂2でモールドしてモールドコイルを構成している。
【0004】このような構成とした場合、上部の単位巻
線1aと下部の単位巻線1b間に最も高電圧が発生する
ことになる。この電圧を単位巻線1を覆っている樹脂2
部自身の絶縁と、樹脂2の外表面の距離による沿面絶縁
の合成で耐えることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記構成のモ
ールド変圧器が例えば屋外に設置されて樹脂2部の外表
面が水分などで汚損された場合には、絶縁耐力として期
待している沿面絶縁が限りなく小さくなり、最悪の場
合、沿面絶縁がなくなり、上、下端の電圧を樹脂2部自
身の絶縁のみで耐えなくてはならず、絶縁不良になるこ
とも考えられる。この場合、単位巻線1を覆っている樹
脂2部の厚みを厚くして樹脂2部自身の絶縁を上げるこ
とにより対応することが考えられるが、樹脂2の量が多
くなり不経済である。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、樹脂部の外表
面が汚損されても、充分な絶縁耐力を有し、さらに樹脂
量の増加を抑えて経済的に構成できるモールドコイルを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は複数個の盤状ま
たは筒状の単位巻線を樹脂によりモールドしたモールド
コイルにおいて、単位巻線の半径方向の大きさを異なら
せて、これを覆っている樹脂部の厚さを、高電圧が発生
する部分では厚く、電圧が低くなるにしたがって薄くな
るように構成したものである。
【0008】
【作用】このような構成とすることにより、樹脂部の外
表面が汚損され沿面絶縁がなくなっても、高電圧が発生
する部分では樹脂部が厚くなっているので、樹脂部自身
の絶縁が大きく、充分な絶縁耐力を有することになる。
【0009】また電圧が低い部分では、絶縁に必要なだ
けの樹脂部の厚さにすることができるので、樹脂部の厚
さが薄くでき、全体としては大巾な樹脂量の増加にはな
らない。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例によるモールドコイルの断
面図である。図1において、11は導体を巻回して製作
された円盤状の単位巻線であり、これを6個軸方向に積
み重ねて直列に接続している。ここで上部から第1と第
6の単位巻線11a,11bは半径方向の大きさを小さ
く構成し、第2と第5の単位巻線11c,11dは第1
と第6の単位巻線11a,11bの半径方向の大きさよ
り大きく構成し、さらに第3と第4の単位巻線11e,
11fは半径方向の大きさが最も大きくなるように構成
してある。そしてこれら単位巻線11aないし11f全
体を樹脂2でモールドし、第1と第6の単位巻線11
a,11bの半径方向内側および外側の樹脂2部の厚さ
が最も厚く、第2と第5の単位巻線11c,11dの半
径方向内側および外側の樹脂2部の厚さが第1と第6の
単位巻線11a,11bの樹脂2部より薄く、さらに第
3と第4の単位巻線11e,11fの半径方向内側およ
び外側の樹脂2部の厚さが最も薄いモールドコイルを構
成している。
【0011】この構成においても、第1の単位巻線11
aと第6の単位巻線11bが最も大きな電圧分担にな
る。そしてコイルの外表面が汚損され、外表面の沿面絶
縁が小さくなった場合には、各単位巻線11aないし1
1fの分担電圧は、各単位巻線11aないし11fと外
表面間の樹脂2部の厚さで耐えなければならない。しか
しながら本実施例によれば、電圧分担が最も大きい第1
と第6の単位巻線11a,11bと外表面との間の樹脂
2部の厚さが大きく、それぞれ両端の発生電圧の1/2
に耐える厚さにしておけば、樹脂2部だけで充分に耐え
られることになる。電圧分担は第1と第5、第2と第6
の単位巻線間が次いで大きく、以下第1と第4、第3と
第6の単位巻線間、次に第1と第3、第2と第4、第3
と第5、第4と第6の単位巻線間、さらに第3と第4な
どの隣同志の単位巻線間の順に小さくなるが、各単位巻
線と樹脂外表面との間の樹脂2部の厚さの合計は、その
電圧分担の大きい順に合わせた厚さになっている。従っ
て分担電圧が小さい単位巻線11e,11fでは、その
樹脂2部が小さい分担電圧に耐えられるだけの厚さにな
っているので、全体として樹脂の増加は少なくてすむ。
【0012】図1では、盤状の単位巻線を積み重ねた実
施例について説明したが、図2のように複数個の筒状の
単位巻線を用いた場合でも、内側及び外側の単位巻線2
1a,21bの半径方向の大きさを異ならせ、内側及び
外側の単位巻線21a,21bの樹脂部2の厚みを、上
下端部では厚く、中央部では薄くする構成として前述の
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0013】さらに図3に示すように複数個の単位巻線
31aないし31fを軸方向に積み重ねた巻線を樹脂2
によりモールドして巻線の一端を接地して使用する場合
には、樹脂外表面が汚損されると、接地電圧に近づくた
め、単位巻線と外表面間の絶縁は、接地した単位巻線3
1fでは小さく、接地した単位巻線31fより離れるに
したがって大きく必要となる。これに対応するように接
地した単位巻線31fでは巻線の半径方向の大きさを大
きくして、単位巻線31fと外表面間の樹脂2部の厚さ
を薄くし、単位巻線31fより離れていくにしたがって
単位巻線の半径方向の大きさを小さくして、各単位巻線
と外表面間の樹脂2部の厚さを厚くするように構成す
る。このようにすれば、使用する樹脂量の増加が少なく
ても充分な絶縁耐力を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明のモールドコイルに
よれば、盤状または筒状の単位巻線の半径方向の大きさ
を異ならせて、これを覆っている樹脂部の厚さを、高電
圧が発生する部分では厚く、電圧が低くなるにしたがっ
て薄くなるように構成したので、樹脂外表面が汚損され
ても、充分な絶縁耐力を有し、使用する樹脂量の増加が
少ないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、盤状巻線を樹脂でモ
ールドしたモールドコイルの断面図
【図2】本発明の他の実施例を示し、筒状巻線を樹脂で
モールドしたモールドコイルの断面図
【図3】本発明のさらに他の実施例を示し、一端を接地
した巻線をモールドしたモールドコイルの断面図
【図4】従来のモールドコイルの断面図
【符号の説明】
1,11,21,31は単位巻線、2は樹脂を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の盤状の単位巻線を軸方向に多段
    に配設し周囲を樹脂でモールドしたモールドコイルにお
    いて、前記複数個の単位巻線と樹脂外表面との間の樹脂
    部の厚さを、高電圧を発生する単位巻線が厚く、電圧が
    低減するにしたがって薄くなるように前記複数個の単位
    巻線の半径方向の大きさを異ならせて構成したことを特
    徴とするモールドコイル。
  2. 【請求項2】 複数個の筒状の単位巻線を半径方向に多
    重に配設し周囲を樹脂でモールドしたモールドコイルに
    おいて、前記単位巻線と樹脂外表面との間の樹脂部の厚
    さを、高電圧を発生する部分が厚く、電圧が低減するに
    したがって薄くなるように前記単位巻線の半径方向の大
    きさを異ならせて構成したことを特徴とするモールドコ
    イル。
  3. 【請求項3】 複数個の単位巻線からなる巻線を樹脂で
    モールドし前記巻線の一端を接地したモールドコイルに
    おいて、前記複数個の単位巻線と樹脂外表面との間の樹
    脂部の厚さを、接地した単位巻線では薄く、接地した単
    位巻線から離れていくにしたがって厚くなるように構成
    したことを特徴とするモールドコイル。
JP15492993A 1993-06-25 1993-06-25 モールドコイル Pending JPH0714726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15492993A JPH0714726A (ja) 1993-06-25 1993-06-25 モールドコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15492993A JPH0714726A (ja) 1993-06-25 1993-06-25 モールドコイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0714726A true JPH0714726A (ja) 1995-01-17

Family

ID=15595035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15492993A Pending JPH0714726A (ja) 1993-06-25 1993-06-25 モールドコイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0714726A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218293A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sumitomo Electric Ind Ltd コイル成形体およびリアクトル
JP2010165951A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル及びコイル成形体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218293A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sumitomo Electric Ind Ltd コイル成形体およびリアクトル
JP2010165951A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル及びコイル成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10404123B2 (en) Stator
US4326181A (en) High voltage winding for dry type transformer
US5124681A (en) Winding construction for a transformer
JPH0714726A (ja) モールドコイル
JPS6489507A (en) Coil assembly
US5093613A (en) Transformer
US11355278B2 (en) Insulating transformers
JPH08330150A (ja) コンバータトランス
JP2728162B2 (ja) 直流送電用変圧器
JPH0742959U (ja) 多段盤状巻線
US4047139A (en) Transformers of large capacity for ultra-high voltages
JP2001196237A (ja) 静止誘導電器の円板巻線
JP2924274B2 (ja) 円板巻線の製造方法
JPS637010B2 (ja)
JP2000021652A (ja) 変圧器巻線
JPH10335159A (ja) 乾式変圧器巻線
JPS6039362A (ja) 高圧電気機械の固定子
JPH07176441A (ja) フライバックトランス
JP3001178U (ja) 小型昇圧トランス
JPH0150089B2 (ja)
JPH04123410A (ja) 変圧器
JP2839656B2 (ja) 静止誘導電気機器
US20020170163A1 (en) Dished disk windings for cast winding applications
JPS59108309A (ja) 静止誘導電気機器
JPH11144979A (ja) コイルの絶縁構造