JPH07146844A - 製造装置の制御および調整を行う統合オートメーション開発システムおよび方法 - Google Patents

製造装置の制御および調整を行う統合オートメーション開発システムおよび方法

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JPH07146844A
JPH07146844A JP6092536A JP9253694A JPH07146844A JP H07146844 A JPH07146844 A JP H07146844A JP 6092536 A JP6092536 A JP 6092536A JP 9253694 A JP9253694 A JP 9253694A JP H07146844 A JPH07146844 A JP H07146844A
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Stephen F Moore
エフ.ムーア スチーブン
Thomas E Byrd
イー.バイアード トーマス
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/41865Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM] characterised by job scheduling, process planning, material flow
    • GPHYSICS
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    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B19/4188Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM] characterised by CIM planning or realisation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造装置の制御および調整を行う統合オート
メーション開発システムを提供する。 【構成】 製造装置24の制御および調整を行う統合オ
ートメーション開発システム10は複数のサーバプロセ
ス(14,16,22,28,34,36)を使用す
る。各サーバプロセスはASCIIメッセージを受信す
るためのメッセージマネジャー(45)、および受信さ
れたASCIIメッセージを評価してメッセージ内のコ
マンドを識別するインタプリタ(43)を含んでいる。
サーバプロセスは更にコマンドを受信して実行するコマ
ンドマネジャー(41)、およびコマンドマネジャー
(41)によるコマンド実行の論理フローを管理するロ
ジックコントローラ(47)を含んでいる。サーバは、
該サーバがキューサーバ(34)、端末サーバ(2
8)、および他の特定用途サーバプロセスとして動作で
きるようにするための付加的コマンド(48)を含むこ
とも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にオートメーショ
ンシステムの分野に関する。特に本発明は統合オートメ
ーション開発システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オートメーションのタスクでは、共通目
標に到達するために、数多くのエンティティ(enti
ty)の調整制御が必要とされる特徴がある。このタス
クは、オートメーション環境および要求の性質から、複
雑なものとなる。オートメーションエンティティは工場
装置、ローカルエリアネットワーク、データベースおよ
びユーザ端末等の実在のものであったり、データ、制御
ソフトウェア、および通信メッセージおよびプロトコル
等の抽象的なものであったりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オートメーション統合
において第1に困難なことは、通信である。典型的に
は、オートメーションエンティティは互いに直接通信を
行うことはできず、エンティティ間通信のためのインタ
ーフェイスが必要である。しかしながら、エンティティ
XおよびY間の通信のためのインターフェイスα、エン
ティティYおよびZ間の通信のためのインターフェイス
β、およびエンティティZおよびX間の通信のためのイ
ンターフェイスγ等を定式化しても解決策とはならない
ことは明白である。このようなシステムでは最初のシス
テム構築と後の再構築のために重複した努力が必要とさ
れる。
【0004】オートメーション統合タスクはまた頻繁な
システムの再構築および変更を容易にするものでなけれ
ばならない。処理ラインやセルに対して装置がしばしば
付加もしくは省略され、自動化された処理ラインやセル
が頻繁に再構築されることがある。従って、オートメー
ションシステムはこのような変更に容易に対処しなけれ
ばならない。
【0005】また、典型的なオートメーションシステム
では、多くのエンティティによって実行される複数のタ
スクは並行して実行される。従って、オートメーション
システムはこの要求に応えるために、並行実行の機能を
かね備えていなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により従来技術に
付随する欠点や問題点を実質的に解消もしくは低減する
統合オートメーション開発システムおよび方法が提供さ
れる。
【0007】本発明の一つの特徴として、製造装置の制
御および調整を行う統合オートメーション開発システム
は、複数のサーバプロセスを使用する。各サーバプロセ
スにはASCIIメッセージを受信するメッセージマネ
ジャーおよび受信したASCIIメッセージを評価して
メッセージ内のコマンドを識別するインタープリタが含
まれている。サーバプロセスにはさらにコマンドを受信
して実行するコマンドマネジャーと、コマンドマネジャ
ーによるコマンド実行の論理フローを管理するロジック
コントローラ(logic controller)も
含まれている。サーバは、該サーバをキューサーバ(q
ueue server)、端末サーバ、および他の特
定用途(application−specific)
サーバプロセスとして使用できるようにする付加的特定
用途コマンドを含むことができる。
【0008】本発明のもう一つの特徴として、製造装置
の制御および調整を行うオートメーション開発システム
の統合方法が提供される。この方法は他のサーバおよび
クライアントプロセスからのASCIIメッセージを検
査して受信し、テキストベースのプログラミング言語で
表現された少くとも一つのコマンドを含む受信されたA
SCIIメッセージを評価し、ASCIIメッセージ内
のコマンドを認識する、ステップを含んでいる。コマン
ドが実行された後、サーバプロセスはASCIIメッセ
ージの検査へ戻る。
【0009】本発明の更にもう一つの特徴として、統合
オートメーション開発システムはコマンドを含むメッセ
ージを発生する制御クライアントを含んでいる。製造装
置とのインターフェイスとして働く装置サーバは制御ク
ライアントプロセスからメッセージを受信し、メッセー
ジ内のコマンドで指示されるように製造装置を制御し、
それに応答してメッセージを発生する。制御クライアン
トと装置サーバとの間でメッセージのルーチング(ro
uting)を行えるようにするキューサーバ(que
ue server)も設けられている。
【0010】
【実施例】図面に関し、図1に一般的に符号10で示さ
れ、本発明の教示に従って構成されている、統合オート
メーション開発システムおよび方法の実施例を示す。図
示するように、統合オートメーション開発システム10
は一般的に、システムのモジュール性およびモジュール
間の通信方法を定義するクライアントサーバモデルに基
いている。システム10はクライアントおよびサーバと
呼ばれる一群の協同タスクにより構成されている。図1
において、グラフィック制御クライアント14はSMS
(半導体製造システム)サーバ16、装置サーバ22、
および端末サーバ28と協同機能する。さらに、付加的
サーバである、キューサーバ34および時間サーバ36
によりシステムの全体機能に必要なタスクが実行され
る。
【0011】サーバは一般的にシステム内の実在のもし
くは抽象的なオブジェクトもしくはエンティティ(en
tity)を管理制御する。サーバは、コマンド要求に
応答することにより、そのクライアントとのハイレベル
なメッセージインターフェイスを提供する。例えば、装
置サーバ22は工場装置24とのインターフェイスを提
供し、SMSサーバ16は工場ホストシステム(半導体
製造システム20)とのインターフェイスを提供し、端
末サーバ28はオペレータ端末30および端末30にお
いて実行中のアプリケーションソフトウェアとのインタ
ーフェイスを提供する。
【0012】一方、グラフィック制御クライアント14
はサーバより下位に位置するオブジェクトもしくはエン
ティティの機能へアクセスするためにサーバ16,2
2,28へコマンド要求を送る、システム10内のタス
クである。したがって、オートメーションは一群のオブ
ジェクトをそれらのサーバを介して調整および制御する
ことにより行われる。制御オブジェクト自体はクライア
ントプロセスとして実現される抽象的なエンティティで
ある。
【0013】一般的に、サーバシステム内の高水準オブ
ジェクトを表わす他のサーバに関する情報と予め有して
いない。例えば、装置サーバ22は工場ホストサーバ1
6へコマンドを送ってはならない。それは、特定の工場
ホスト16およびそのコマンドシンタクスに関する不要
な依存性が装置サーバ22内に組み込まれるからであ
る。そのような統合的な機能は、例えばグラフィック制
御クライアント14等の制御クライアントにより処理さ
れるべきものである。
【0014】図2を参照して、サーバ16,22,2
8,34,36およびクライアント14は、サーバ40
と呼ばれる一般的構造により表現することができる。各
サーバ40はサーバシェル42と呼ばれる予め存在する
ソフトウェアに、特定用途コードおよびコマンド48を
付加して生成される。これらのサーバシェル42は始動
時にテキストファイルにより構築されて一意的なアプリ
ケーションサーバおよびクライアントを生成する実行可
能ファイルである。スクリプトシェルライクな言語とも
呼ばれる解釈されたテキストベースのプログラミング言
語で表現されたコマンドを実行時にロードするか、もし
くはコンパイル時にC++コマンドをリンクすることに
より、サーバシェル42は好ましくはアプリケーション
プログラムとして構築される。好ましくは、サーバシェ
ル42は2つの基本的なビルディングブロック、基準コ
ード44および共通コマンド46を含んでいる。従っ
て、新しいアプリケーションサーバが必要とされる場合
には、そのインプリメンテーションは、特定用途コード
がその上に形成される、サーバシェル42から開始され
る。
【0015】図3を参照して、さまざまな主機能成分を
有するサーバプロセス40を示す。サーバ40にはサー
バシェル42および付加的特定用途コマンドおよびコー
ドマネジャー48が含まれている。サーバシェル42自
体が基本的タスクを実行するための多くの機能モジュー
ルを含んでいる。サーバシェル42はコマンドに対する
プロセスレベルのオペレーティングシステムとして機能
するコマンドマネジャーすなわち共通コマンドモジュー
ル41を含んでいる。コマンドマネジャー41はコマン
ド要求の実行を管理制御してデータ記憶およびイベント
記録機能を提供する。サーバシェル42は装置サーバ2
2、端末サーバ28、およびキューサーバ34等の実際
のアプリケーションサーバもしくはクライアントを構築
するための基礎にすぎない。サーバシェル42には特定
のアプリケーションの開発を容易にするコマンドが含ま
れている。この機構はオートメーション開発システム1
0のモジュール性および再構築性に寄与する。
【0016】サーバシェル42にはスクリプトもしくは
シェルライクな言語インタプリタ43も含まれ、実行中
に、スクリプト言語により新しいコマンドを生成するこ
とができる。スクリプト言語はUNIXオペレーティン
グシステム環境になじみのある人ならば一般的に理解で
きる、包括的ハイレベルシェルライクコードとすること
ができる。スクリプト言語には条件文、ループ構造、表
現評価(expression evaluatio
n)および環境変数を含むことができる。C++言語で
はなくスクリプト言語を使用すれば、例えば、スクリプ
ト言語はラインごとに解釈されるため、実行する前にコ
ードを再コンパイルおよび再リンクする必要がなくな
る。解釈中に、スクリプト言語インタプリタ43は本質
的にスクリプト言語のエントリを受け取ってそれらをサ
ーバが理解可能でアクセス可能な、動的変数の構造体へ
変換する。
【0017】サーバシェル42には更にメッセージマネ
ジャー45が含まれている。メッセージマネジャー45
はメッセージシンタクス(syntax)検証およびル
ーチング(routing)等のメッセージ通信関連タ
スクを実行する。また、サーバシェル42によりサーバ
40の基本制御および論理フローを管理するシェルロジ
ックコントローラ(shell logic cont
roller)47も提供される。付加的な、動的変数
マネジャー49は図4に示す動的変数の構造体の記憶お
よびアクセスを監督するように働く。メッセージマネジ
ャー45、シェルサーバロジックコントローラ47、お
よび動的変数マネジャーの機能については後記する。
【0018】付加的特定用途コマンド48はサーバやそ
のオブジェクトに対してアクションを実行したりその状
態を変える。同じシェルからスタートした実行可能サー
バは実行時にテキストセグメント又はコードを共有する
ことができ、従って実行時のメモリ使用が低減される。
例えば、実行可能な同じ端末サーバシェルへコンフィグ
レーションファイルをロードして生成される8つのオペ
レータインターフェイスは、実行時に実際の端末サーバ
シェルコードを一つしか使用しない。各プロセスはメモ
リ内に独立したデータエリアを維持することができる
が、メモリ内の同じ実行可能コードブロックを使用す
る。
【0019】図4に動的変数データ構造体の例を示す。
サーバ40内で、コマンドは動的記号テキスト変数のこ
の内部階層を介してデータを共有する。取り決めによ
り、サーバ40の状態はこれらの変数により定義され
る。したがって、統合オートメーション開発システム1
0におけるプログラミングは主として動的変数を操作し
てメッセージを送ることから構成される。アルゴリズム
の複雑度はその下位に位置するデータの構造に依ること
が多い。動的変数49により、開発者は明確なアルゴリ
ズムのあるデータ表現の構築を奨励される。次にスクリ
プト言語により表現される動的変数の例を示す。
【表1】 上記例は図4にグラフィック表示されている。例えば、
動的変数構造体49はサーバ名が“EQUIPA”であ
り、ある温度もしくは、3つの位置(LOCA,LOC
B,LOCC)の“TEMP”測定値を監視記録してい
ることを示している。また、動的変数49の状態から、
この装置サーバはその“SYS>PROTOCOL”動
的変数の値によりSECS(SEMI Equipme
nt Communication Standar
d)フォーマットのメッセージを処理できることも判
る。従って、動的変数49は、各々のサーバプロセス4
0に対して、容易にアクセス可能な、データもしくは変
数の規則正しく階層的な構成を提供する。
【0020】図5にクライアントとサーバ間の通信方式
を示す。クライアント52は特定タスクを行うために、
リソース62を必要としている。クライアント52はコ
マンド要求メッセージ56をサーバ54へ送ってこの要
求を伝え、サーバ54は応答およびオプショナルなデー
タメッセージ58もしくは60により応答する。全ての
メッセージが読取可能なASCII文字列により構成さ
れる。データメッセージ60はコマンドでも応答でもな
いメッセージとして定義される。データメッセージはコ
マンドメッセージ56に対する応答を送った後で、クラ
イアント52へデータを送るのに使用される。したがっ
て、サーバ54はリソースすなわちオブジェクト62と
のインターフェイスに相当する。このコマンド駆動交換
によりオートメーション開発システム10内の全てのア
クションが支配される。したがって、メッセージが到来
する結果、リソース62内もしくはリソース62により
アクションが発生する。入力されるメッセージは全て一
旦メッセージキュー内に記憶される。メッセージはFI
FO(first−in−first−out)形式で
キューから読み取られる。システム10内のメッセージ
キューの管理はキューサーバ34により実行され、その
詳細については後記する。
【0021】図6に別の通信方式70を示す。クライア
ント72はコマンド76を送ってサーバ74と通信を行
い、サーバ74は応答78により応答する。これは、応
答メッセージ58もしくはデータメッセージ60として
も良い(図5)。サーバ74はクライアント72が要求
するタスクを実行するためのリソース80を有すること
ができ、あるいは他のサーバ82に対するクライアント
として動作することができ、サーバ82はコマンド86
を受信して応答88およびそのリソース84が実行する
適切なアクションにより応答する。更に、サーバ74は
サーバが使用するメッセージプロトコルを使用しない、
エンティティもしくはサブシステムとのインターフェイ
スを有することもできる。
【0022】サーバシェル基本機能について説明してき
たので、サーバシェル上に形成されるサーバについて検
討するのが有益である。例えば、キューサーバ34はオ
ートメーション開発システムの動作にとってきわめて重
大なサーバ40である。システム10内の全てのクライ
アントおよびサーバプロセス間でトランスペアレントな
通信を行うために、キューサーバ34は指定されたメッ
セージキューのテーブルを管理し、統合オートメーショ
ン開発システム10内の通信を監督する。キューサーバ
34はクライアントおよびサーバプロセスがより高次レ
ベルの通信を行うことができるようにする低水準メッセ
ージインターフェイスを提供する。
【0023】キューサーバの主要な機能は、例えば時間
サーバ36およびSMSサーバ16等のASCII名
に、UNIXや類似のオペレーティングシステム等のオ
ペレーティングシステムにより割り当てられるキュー識
別番号やキーを関連づけることである。これによりシス
テム内のサーバは、キュー識別番号の替りに周知の名称
により、互いに参照することができる。キュー名テーブ
ルおよび対応するオペレーティングシステムキュー識別
番号を記憶する必要があるのはキューサーバ34だけで
ある。
【0024】図7にサーバA90およびサーバB91を
有するメッセージプロトコルを示す。サーバAおよびB
は共に、矢符92および93で示すように、起動すると
キューサーバ34に記録もしくは登録を行う。次にキュ
ーサーバ34は、テーブル内にプロセスもしくはサーバ
名を記録し、必要に応じて各サーバ90および91へキ
ューIDすなわち識別番号を割り当てる。キューサーバ
34はまた、各サーバプロセス90および91に対する
キュー94および95が未だ存在していなければ、それ
らを生成し、次に矢符96および97で示すように新た
に始動したプロセス90および91へキューの識別番号
を返す。次に新しいプロセスA90およびB91はそれ
ぞれのキュー94および95を使用してメッセージを受
信することができる。したがって、キュー識別番号の使
用はシステムに対してトランスペアレントである。
【0025】サーバA90が例えばサーバB91へメッ
セージを送りたい場合には、矢符98で示すように、サ
ーバBのキュー名を与えることによりキューサーバ34
にサーバBのキューIDをたずねる。次にキューサーバ
34はそのテーブルでサーバBの名前を調べ、矢符99
で示すように対応するキューIDをサーバA90へ返
す。次にサーバA90はサーバBのキューIDを使用し
て、矢符100で示すように、サーバBのキュー95へ
メッセージを送ることができる。好ましくは、各サーバ
プロセスは他のサーバプロセスの名前および対応するI
D情報をローカルテーブルに保持し、他のプロセスへメ
ッセージを送るたびにキューサーバ34に問い合せる必
要をなくすようにする。
【0026】サーバの終了時にプロセスがシステム10
からそのキューを削除するようキューサーバ34に要求
しないかぎり、キューサーバ34は将来使用するために
キュー名およびIDをそのテーブル内に保持する。これ
によりプロセスは一時的に終了ししかも他のプロセスが
そのキューにメッセージを置くことができる。プロセス
が再開してキューサーバにより記録されると、それは既
存のキューIDに割り当てられる。次にプロセスはダウ
ン時にそのキューに累積された任意のメッセージを読み
取って、それに応答することができる。したがって、寿
命の短いクライアントだけが終了時にキューを削去する
のが望ましい。
【0027】キューサーバ34はシステム10内の全サ
ーバおよびクライアントに対するキュー管理を行うた
め、任意のプロセスが始動するまでバックグラウンドプ
ロセスとして稼動していなければならない。キューサー
バ34はコマンドラインを介して適切なコマンドを入力
することにより手動で始動することもできるが、CPU
が始動もしくは再ブートする時は常に自動始動すること
が望ましい。
【0028】図2および図7の他に図8に、コマンドメ
ッセージ処理の基本フローを示す。システム10内の実
質的に全てのアクションがメッセージ駆動であるため、
例えばサーバB91はブロック101に示すように、ま
ずそのキュー95を調べて到来メッセージを検出する。
メッセージはクライアントや他のサーバから発行され
る、アクションを引き出すためのコマンドを含んでい
る。サーバB91のサーバシェル42は、ブロック10
3および104に示すように、メッセージをフィールド
へ復号又は構文解析し、コマンドリスト102内のメッ
セージに指定されたコマンドを捜し出す。コマンドリス
ト102はそのサーバが実行することのできる全コマン
ドすなわちアクションを表わしている。
【0029】更に、コマンドリスト102は、コマンド
のパラメータを含めた正しいシンタクス、および指定さ
れたコマンドのタスクを実施するコードの位置を指定す
る。従って、ブロック105に示すように、サーバシェ
ル42は必要に応じてメッセージ内のコマンドシンタク
スを検証する。前述したように、統合オートメーション
システム10で使用されるメッセージは明確かつフレキ
シブルなフォーマットの読取可能なASCII文字列と
して構成される。次にサーバシェル42は名前もしくは
特殊ルーチングパラメータに基いてメッセージをコマン
ドコードへルーチングする。ブロック106に示すよう
に、メッセージを入力として使用して、コマンドコード
が実行される。コードの実行後、サーバシェル42はブ
ロック107に示すように必要に応じて応答メッセージ
を発生する。応答メッセージはクライアントから送られ
るコマンドメッセージに対する応答としてサーバからク
ライアントへ戻されるメッセージである。
【0030】サーバ54およびクライアント52間のメ
ッセージはキュー名によりルーチングされる。キューサ
ーバ34(図1)はキュー名の集合を管理し他の全ての
クライアント52およびサーバ54が互いにメッセージ
を送るのに使用される。サーバ54内で、メッセージは
コマンド名やメッセージ文脈によりルーチングされる。
サーバ54がコマンドメッセージを受信すると、与えら
れるコマンド名に基いてアクションがとられる。
【0031】メッセージ文脈すなわち“ctxt=”は
クライアント52からのコマンドメッセージ内に配置さ
れた一意的な識別子である。このサーバ54はこのメッ
セージ文脈識別子を保存して、任意の応答やデータメッ
セージに戻さなければならない。2つ以上のサーバ54
へいくつかの同様なコマンドが送出されていても、応答
およびデータメッセージ内のメッセージ文脈によりクラ
イアント52は到来する結果を識別することができる。
【0032】前述したように、好ましくはオートメーシ
ョン開発システム10内の全メッセージがASCIIテ
キスト文字列である。これらのテキスト文字列は文字列
フォーマットで表現できる任意のデータを含むことがで
きる。メッセージ内のデータの個別アイテムは空白、行
送り、改行、およびタブを含む空白により分離されてい
る。これらのデータ項目は、パラメータ或いはフィール
ドであり、2つのカテゴリーすなわちタグ付き、タグ無
しに分けられる。タグ付パラメータは、等号=により分
離されたタグとデータ或いは値からなり、タグ無しパラ
メータは等号を含まないデータ項目である。
【0033】オートメーション開発システム10の全て
のメッセージは“fr”タグ付きパラメータで開始しな
ければならない。すなわち、任意のメッセージの最初の
3文字は“fr=”でなければならない。これはメッセ
ージ中で固定位置に置かれなければならない唯一のデー
タである。“fr”タグはメッセージのセンダーを識別
し、かつ他のメッセージフォーマットを理解しなければ
ならないサーバ内のオートメーション開発システムメッ
セージとしてメッセージを識別する。
【0034】全てのメッセージルーチング情報はメッセ
ージのテキスト内に含まれる。“fr=”および“to
=”タグ付パラメータはサーバ54とクライアント52
間の通信に対する情報のルーチングを指定し、“do
=”および“ctxt=”タグ付パラメータはサーバ内
のコードの特定ブロックへのメッセージのルーチングを
行う。要約すれば、予約されるタグ名およびそれらの機
能は下表のようになる。
【0035】
【表2】
【0036】図9にコマンドメッセージ処理に対するサ
ーバ論理を表わす簡単化されたフロー図を示す。サーバ
54は任意のクライアントタスク52から到来するコマ
ンドメッセージに応答しなければならない。どのクライ
アント52がコマンドを送出できるかについてサーバ5
4は予め判っていない。到来するコマンドメッセージに
は“fr=”タグにより指定される送信クライアントタ
スク名が含まれる。したがって、サーバは実行時以前に
は不明の指定されたタスクに応答できなければならな
い。これは指定されたキューを管理するキューサーバ3
4(図1)との通信を介して行われる。始動時にサーバ
54およびクライアント52はキューサーバによりその
名前を登録してシステム10に知らせなければならな
い。これをブロック122にチェックインとして示す。
チェックインがうまくいかない場合には、サーバはブロ
ック126において終了してメッセージを受けることは
できない。チェックインがうまくゆけば、実行はブロッ
ク128へ進みそこで任意のクライアントからのコマン
ドメッセージの到来を待つ。
【0037】ブロック130に示すように、サーバ54
が応答メッセージやデータメッセージをクライアント5
2へ戻してコマンドメッセージに応答する時、クライア
ントからのコマンドメッセージに文脈が与えられておれ
ばメッセージ文脈を予約しなければならない。次にサー
バ54はブロック132に示すようにそのコマンドリス
トを調べてコマンドを実行できると判断する。ブロック
138に示すように、コマンドリストにコマンドが見つ
からない場合にはエラー応答メッセージが生成される。
さもなくば、ブロック134および136に示すよう
に、コマンドが実行されて応答が生成される。ブロック
140および142に示すように、次にブロック130
で予約されたコマンド文脈は生成された応答メッセージ
に含まれてメッセージが送出される。応答メッセージが
要求されない状況もある。例えば、サーバ54がタグ無
しパラメータ“noreply”を含むコマンドメッセ
ージを受信すると、コマンドを正規に処理しなければな
らないが、そのコマンドメッセージに対する応答メッセ
ージを発生してはならない。ブロック144および14
6に示すように、サーバ54はコマンドメッセージを待
つループにとどまり、コマンドを実行し、終了するまで
応答メッセージを戻す。終了すると、サーバプロセスは
終了し、キューサーバ34(図1)はオプションとして
そのキューテーブルから対応するキューを削除すること
ができる。
【0038】図10にサーバシーケンス制御フローの詳
細表現を示す。最初に始動するとどのサーバ54もある
アクションを実施する(ブロック160)。これらのア
クションにより始動時にサーバ54を起動することがで
きる。これにより一つの実行可能ファイルをいくつかの
異なる類似アプリケーションに使用することができ、冗
長コードおよびサーバのさまざまなバージョンを再コン
パイルするための時間量が低減される。ブロック162
に示すように、特定ユーザコマンドを含む全てのサーバ
共通コマンド46(図2)が始動時に生成される。これ
らのコマンドは始動直後に生成されるため、サーバシェ
ルコマンドライン、もしくは始動ファイルの任意の点か
ら呼び出すことができる。コマンドリストの生成につい
ても同様である。
【0039】ブロック164に示すように、サーバシェ
ルはサーバがグレースフル終了できるように、サーバに
よって解釈される予め指定されたシグナルに対するソフ
トウェアトラップを設定する。グレースフル終了とはサ
ーバデベロッパもしくはサーバシェルが定義する任意の
終了コードをサーバが実行することである。さらに、ク
ライアントから終了コマンドを受信する時にサーバはグ
レースフル終了を実行する。
【0040】ブロック166において、シェル動的変数
が生成される。サーバシェル42により構築される各サ
ーバ54はいくつかの所定の動的変数を含んでいる。動
的変数はサーバへのコマンドライン引数が処理される前
に初期化され、必要に応じてそれらの値はコマンドライ
ンコマンドや始動ファイルにより取消すことができる。
好ましくは、初期化される動的変数はプロセスのコマン
ドライン名から引き出されるサーバ名、プロセスが開始
されるディレクトリのパスを含む現在作動中のディレク
トリ、コマンドライン上に設定してファイル内のある始
動コマンドを実行するようサーバシェルへ告げる始動フ
ァイル名、およびこのサーバを構成するサーバシェルバ
ージョンを反映するサーバシェルバージョン番号であ
る。
【0041】統合オートメーション開発システムサーバ
は(図示せず)いくつかのデフォルトログも含んでい
る。ブロック168に示すように、これらのログの名前
と属性はこの時割り当てられる。好ましくは、ファイル
名およびデフォルト属性はコマンドラインコマンドもし
くは始動コマンドによりリセットすることができる。次
にブロック170において、サーバプロセスが始動する
とオペレーティングシステムコマンドラインを介して一
つ以上のコマンドを入力して実行することができる。ブ
ロック172および174に示すように、コマンドライ
ンコマンドにエラーがあれば、サーバは終了する。
【0042】ブロック176において、サーバシェルは
キューサーバによりチェックインしてメッセージをイネ
ーブルする。チェックインプロセスについては図7に関
して前述した。メッセージはサーバ名により管理および
ルーチングされるため、各サーバはシステム10に対し
て一意的でなければならない。ブロック178および1
80に示すように、キューサーバが実行されていないか
もしくは何らかの理由によりチェックインに失敗する
と、エラーメッセージがプリントもしくは表示されてサ
ーバが終了する。
【0043】ブロック182に示すように、コマンド名
srv initがある場合には、この点において生じ
る。srv initコマンドは特定位置および特定サ
ーバ初期化フックコマンドである。一般的に、オートメ
ーション開発システムサーバ54はサーバシェル42に
クライアントが呼び出すことができる特定ユーザコマン
ドを加えて生成される。特定ユーザコマンドは入力され
るコマンドメッセージの結果として処理され、サーバシ
ェル制御論理に影響を及ぼすことはない。しかしなが
ら、サーバデベロッパーが制御フローの所定位置のサー
バシェル制御論理にコードを付加する方法として特殊な
タイプのコマンドを設けることができる。デフォルトに
より、これらのコマンドはアクションを実施せず、サー
バの実行に影響を及ぼすこともない。これらの特定コマ
ンドはサーバシェルが制御フローの特定場所に達する時
に実行される。これらの特定位置コマンド、すなわちフ
ックコマンド、は図7〜図10のフロー図では点線およ
び破線ブロックとして示されれている。
【0044】ブロック184に示すように、始動ファイ
ル名を含む動的変数がコマンドラインを介するかもしく
はsrv initコマンドにより設定されると、サー
バシェルは動的変数により指定される始動ファイルに対
するカレントワーキングディレクトリを調べる。ブロッ
ク186および188に示すように、次にファイルから
コマンドが読み出され残りが無くなるまで実行される。
【0045】サーバ内の全てのファイルアクセスはサー
バのカレントワーキングディレクトリに関連して行われ
る。カレントワーキングディレクトリはサーバが開始さ
れたディレクトリへデフォルトする。しかしながら、コ
マンドラインコマンド、srv initコマンドもし
くは始動ファイル内のコマンドでCWD動的変数を設定
することにより、カレントワーキングディレクトリを異
なるディレクトリへ設定することができる。ブロック1
90に示すように、始動ファイルをローディングした後
で、必要に応じサーバシェルはその実際のカレントワー
キングディレクトリを変えてCWD動的変数により指定
されるものと一致させる。ブロック192および194
に示すように、サーバシェルが特定ディレクトリへ変化
できない場合には、サーバは終了してエラーメッセージ
を記録する。
【0046】ブロック196に示すように、サーバはそ
の初期化プロセスを完了するとキューからのメッセージ
を読み出して処理するループへ入り、次に別のメッセー
ジの読み出しへ戻る。図8〜図10にメッセージ処理ル
ープの制御論理を示す。
【0047】図11において、ブロック200は図7に
示す初期化プロセスを表わす。ブロック202および2
04に示すように、サーバシェルがメッセージを待って
いる間にコマンドにより発生されるアラーム信号が受信
されると、フックコマンドsrv alarmが呼び出
される。ブロック206に示すように、次にサーバシェ
ルはキューを検査することによりメッセージを待機し続
ける。この時アラーム信号を受信すると、ブロック20
4へ戻ってsrv alarmフックコマンドが呼び出
される。ブロック210に示すように、キュー内にメッ
セージが無ければ、ブロック212に示すようにsrv
rcverrフックコマンドが呼び出される。デフォ
ルトにより、サーバシェルはキューにメッセージが到着
するのを無限に待機する。メッセージが到着すると、フ
ローが継続され可能ならばメッセージが処理される。
【0048】しかしながら、サーバは永久にメッセージ
を待機してはならないことを指定する動的変数が定義さ
れると、サーバはメッセージキューを一度検査し、一つ
が待機中であれば受信メッセージを処理する。そうでな
ければ、サーバシェルはsrv rcverrフックコ
マンドを呼び出そうとする。この手順は、端末サーバ2
8(図1)のように、メッセージキューに加えて、サー
バをデバイスにブロックオン(block on)でき
るようにするために使用される。この動的変数が定義さ
れずキューからメッセージを読み出そうとしている間に
エラーが生じると、サーバシェルは存在する場合にはs
rv rcverrを呼び出し、メッセージをエラーロ
グへログし、終了するよう告げられなければ別のメッセ
ージの待機へ戻る。好ましくは、特定数のエラーが連続
的に発生する場合にはサーバシェルがエラーログへメッ
セージを書き込んで終止するようにされる。
【0049】次に、ブロック210に示すようにメッセ
ージが受信されると、検査を行って正しいオートメーシ
ョン開発システムフォーマットであるかどうか判断され
る。正しいメッセージフォーマットは好ましくはタグ
“fr”で始まるメッセージとして定義される。ブロッ
ク214において入メッセージは非オートメーション開
発システムメッセージであると判断されると、図12に
続き後記するブロック216において非標準フォーマッ
トメッセージとして処理される。ブロック218に示す
ように、メッセージが正しいフォーマットであれば、サ
ーバシェルはメッセージ内の“to”タグを捜す。メッ
セージ内に“to”タグは存在するが“to”パラメー
タの値がこの受信サーバ名と一致しない場合には、ブロ
ック220および222に示すように、サーバシェルは
定義されている場合にはフックコマンドsrv bad
drを呼び出す。“to”タグ値がサーバ名と同じであ
る、すなわちsrv baddrフックが定義されてい
ない場合には、メッセージは正規に処理される。srv
baddrフックコマンドはキューサーバ34(図
1)が他のCPUへメッセージをルーチングするのに使
用される。
【0050】ブロック224に示すように、メッセージ
を処理するためにタグ付およびタグ無しパラメータへ構
文解析される。構文解析によりC++言語およびスクリ
プト言語で書かれたコマンドはメッセージパラメータへ
アクセスすることができる。引用語句の不整合によりメ
ッセージの構文解析中にエラーが生じると、ブロック2
26および228に示すように、エラーを示す応答メッ
セージがクライアントへ戻される。ブロック230に示
すように、次にサーバシェルは定義されておればフック
コマンドsrv parseerrを呼び出す。
【0051】ブロック234に示すように、エラー無し
でメッセージ構文解析が完了して入メッセージに“re
ply”タグが見つかると、それは応答メッセージとし
て処理される。メッセージに“ctxt”パラメータも
含まれる場合には、サーバシェルは待機リストに文脈値
の整合したエントリが無いかを調べる。ブロック240
に示すように、エントリが見つかると、このエントリに
関連するコマンドが呼び出される。ブロック238に示
すように、メッセージに“ctxt”パラメータが無い
か、メッセージ内の“ctxt”が待機リストに存在し
ない場合には、サーバシェルは存在する場合のフックコ
マンドsrv replyを呼び出す。存在しない場合
には、メッセージ内のコマンドを実行することなくメッ
セージは廃棄される。
【0052】コマンドメッセージは“do”タグを含み
“reply”タグを含まないメッセージとして定義さ
れる。したがって、ブロック234において“repl
y”タグが見つからなければ、ブロック242に示すよ
うにサーバシェルは“do”タグおよびパラメータを捜
す。“do”タグおよびパラメータが存在すれば、それ
はコマンドメッセージであり、その処理をブロック24
4および図13に示す。コマンドメッセージ処理につい
ては図13に関して後述する。
【0053】メッセージが“do”もしくは“repl
y”タグを含まない場合には、データメッセージである
と推定される。データメッセージの処理をブロック24
6に示す。ブロック248に示すように、サーバシェル
はメッセージの中の“ctxt”パラメータを捜し、待
機リストに同じ文脈パラメータを有するエントリがある
かどうか調べる。ブロック250に示すように、メッセ
ージに“ctxt”タグが無い、すなわち待機リストに
存在しない“ctxt”タグが含まれている場合には、
サーバシェルは存在する場合のフックコマンドsrv
dataを呼び出す。srv dataコマンドが存在
しなければ、メッセージは廃棄され無視される。ブロッ
ク252に示すように、整合する文脈値を有するエント
リが見つかると、そのエントリに関連するコマンドが実
行される。
【0054】サーバシェルはクライアントからの終了シ
グナルすなわち“exit”コマンドにより終了するま
でメッセージ処理を継続する。好ましくは、終了コマン
ドによりサーバシェル内に終了フラグが設定される。ブ
ロック254に示すように、終了フラグは各メッセージ
処理ループの終りに検査される。ブロック256に示す
ように、設定されておれば、サーバシェルは存在する場
合のsrv exitフックコマンドを呼び出して終了
する。
【0055】図12に非標準フォーマットメッセージ2
16の処理を示す。非標準フォーマットメッセージが受
信されると、好ましくはサーバシェルは特定の動的変
数、例えばSYS>PROTOCOL(図4)を検査し
てメッセージをどのように処理すべきか判断する。ブロ
ック260および264に示すように、SYS>PRO
TOCOL動的変数はメッセージが例えばSECS(S
EMI Equipment Communicati
on Standard)フォーマットであるかASC
IIフォーマットであるかを示す。ブロック268に示
すように、この変数が存在しないかもしくは値を持たな
い場合には、メッセージは存在する場合のフックコマン
ドsrv msgへ通される。srv msgが存在し
なければメッセージは廃棄され無視される。
【0056】SYS>PROTOCOL動的変数がSE
CSに設定されると、サーバシェルはフックコマンドs
xdecodeを呼び出すことによりメッセージを処理
する。sxdecodeフックコマンドはSECSメッ
セージからデータを抽出して動的変数に記憶する。SY
S>PROTOCOL動的変数がASCIIに設定され
ておれば、サーバシェルはcutフックコマンドを実行
してメッセージを処理する。cutコマンドはASCI
Iメッセージからデータを抽出して動的変数内に記憶す
る。いずれの場合も、SECSおよびASCIIメッセ
ージのフォーマットは予め定義しなければならない。両
コマンドはまた装置サーバシェルにおいてSECSおよ
びASCIIメッセージ処理のために定義される。
【0057】ブロック270に示すように、sxdec
odeもしくはcutにより非標準フォーマットメッセ
ージを復号した後で、サーバシェルは処理コマンドへメ
ッセージを向けるエントリが無いか待機リストを調べ
る。エントリが見つかれば、ブロック272に示すよう
に対応するコマンドが呼び出される。ブロック268に
示すように、文脈エントリが見つからずかつsrv
sgが定義されておれば、srv msgが呼び出され
てメッセージが処理される。次に図11のブロック25
4へ実行が戻される。
【0058】標準フォーマットメッセージに“do”タ
グが含まれているが“reply”タグが含まれていな
い場合には、コマンドメッセージであると推定される。
図13にコマンドメッセージ処理244を示す。好まし
くは、サーバシェルは“do”タグが実行すべきコマン
ドを識別するものと推定する。ブロック280に示すよ
うに、名前が“do”タグの値と一致するものが無いか
どうかサーバのコマンドリストが調べられる。ブロック
282および284に示すように、サーバのコマンドリ
ストにコマンドが見つからなければ、サーバは存在する
場合のフックコマンドsrv commandを実行す
る。ブロック286に示すように、srv comma
ndが存在しなければ、サーバシェルはエラー応答メッ
セージを構成してクライアントへ送る。
【0059】ブロック288に示すように、“do”タ
グにより識別されるコマンドがコマンドリストで見つか
ると、コマンドメッセージのシンタクスがコマンドリス
トに格納されているシンタック記号列に対して検査され
る。しかしながら、タグ無しパラメータ“nosynt
ax”が入メッセージ内に存在するか、もしくは動的変
数がnosyntaxが存在する場合には、シクタクス
検査は行われない。ブロック290および286に示す
ように、シンタクスエラーが検出されると、エラー応答
メッセージがサーバシェルによりクライアントへ戻され
てコマンドは実行されない。ブロック292に示すよう
に、コマンドメッセージシンタクスが正しければ、サー
バシェルはコマンドのコードを呼び出す。コマンドコー
ドはC++もしくはスクリプト言語で書くことができ
る。C++コマンドが呼び出されると、コマンドに付随
する予めコンパイルされたC++機能が呼び出される。
スクリプト言語コマンドが呼び出されると、スクリプト
言語コードはラインごとに解釈される。
【0060】C++で書かれているかスクリプトで書か
れているかにかかわらず、コマンドコードは整数値およ
びオプショナルな文字列データを戻さなければならな
い。戻された整数および文字列データはクライアントへ
戻される応答メッセージを構成するのに使用される。ブ
ロック294に示すように、コマンドを呼び出したコマ
ンドメッセージが“noreply”パラメータを含む
場合には、応答は必要とされずしたがってクライアント
へは送られない。“noreply”パラメータは特定
コマンドを首尾よく完了させることがクライアントにと
って極めて重要ではない場合に使用される。応答が必要
でかつコマンドを呼び出したコマンドメッセージが“c
txt”パラメータを含む場合には、サーバシェルの結
果的応答メッセージには文脈タグとその値が含まれる。
次に、図11のブロック254へ実行が戻される。
【0061】オートメーション開発システム10にはそ
れにより生成されたのではないエンティティと通信を行
う規定も定められる。キューサーバはこれらのキューを
制御しないため、これらのキューにどんな名前を割り当
てるべきか告げられなければならない。したがって、キ
ューサーバは予め定義されたキューの名前と対応するキ
ーすなわちIDを記録する固定キーテーブルすなわちフ
ァイル、およびチェックインしたサーバのキュー名とキ
ーを記録する自動キューテーブルを保有している。一つ
のキーテーブルにキューキーが登録されていると、シス
テム内の任意他のキューと同様に名前で参照することが
できる。
【0062】キューサーバはさらに個別CPUを介した
クライアントとサーバ間のメッセージ送受信を支援す
る。各CPUは各々がキューサーバおよびネットサーバ
と呼ばれる付加プロセスを有する個別のオートメーショ
ン開発システムを実行させることができる。キューサー
バはネットワークを介して他のCPUへメッセージを送
るのに使用され、ネットサーバはネットワークからメッ
セージを受信してディスティネーションプロセスへ送出
するのに使用される。
【0063】図14に分散メッセージを送出するプロセ
スを示す。CPUにより実行中のサーバAはCPU2で
実行中のサーバBへメッセージを送りたいものとする。 1.矢符301で示すようにサーバAはサーバBのキュ
ーIDをキューサーバにたずねる。 2.キューサーバは自動キューリスト内にサーバBが見
つからないため、固定キーファイルで捜す。 3.矢符302で示すように、キューサーバは固定キー
ファイル内でサーバBを見つけて、例えば9657のキ
ューサーバのキュー値を有するキーをサーバAへ送る。 4.矢符303で示すように、サーバAはキュー965
7へメッセージを送る。 5.CPU1上のキューサーバはサーバAからメッセー
ジを受信するが、“to”タグがそのキュー値と一致し
ないことを指摘する。 6.キューサーバはルーチングテーブルでサーバBを捜
す。好ましくは、ルーチングテーブルはプロセス名およ
びプロセスが存在するリモートマシンを含む動的変数構
造である。 7.矢符304で示すように、キューサーバはルーチン
グテーブルでサーバBおよびサーバBのCPU名を見つ
けてサーバAからネットワークを介してCPU2へメッ
セージを送る。 8.矢符305で示すように、CPU2上のネットプロ
セスはネットワークからメッセージを受信する。 9.矢符306で示すように、ネットプロセスはCPU
2のキューサーバによりサーバAを登録する。 10.ネットプロセスはCPU2のキューサーバへサー
バBのキューIDをたずねる。矢符307で示すよう
に、キューサーバはサーバBがチェックインする時に割
り当てられた例えば5003のキューIDを戻す。 11.矢符308に示すように、ネットプロセスはサー
バBへメッセージを送る。 12.サーバBはあたかもローカルプロセスから送られ
たかのようにメッセージを受信する。
【0064】キューサーバ34の他に、統合オートメー
ション開発システム10はサーバおよびクライアントに
対して特定時間もしくは時間依存アクティビティを調整
する時間サーバ36(図1)が必要な場合もある。例え
ば、タイマを使用して24時間ごとにメンテナンスコマ
ンドメッセージを送ったり30秒の“時間限れ”メッセ
ージを送ることができる。時間サーバはクロックやタイ
ムキーピングデバイスへのサーバのリンクである。時間
サーバはキューサーバと同様な背景で実行できなければ
ならない。
【0065】装置サーバ22(図1)は特定種別の製造
装置とのサーバインターフェイスを定義する方法すなわ
ちサーバコマンドを提供する。装置サーバにはサーバシ
ェルの全てのコードやコマンド、プラス製造装置とのイ
ンターフェイスに必要な機能を提供する付加コマンドが
含まれている。装置サーバの定義および使用を許す装置
サーバコマンドの他に、装置サーバは製造装置から受信
されるSECSおよびASCIIメッセージを処理する
前記した2つの特殊コマンドsxdecodeおよびc
utをも定義する。好ましくは、装置サーバはさらに装
置からのデータの記録を行う。
【0066】装置サーバが受け持つ各装置片には一意的
な識別番号すなわちIDを割り当てなければならない。
SEC装置は装置に出入りする全メッセージにこのID
を配置する必要があるため、装置サーバはそれを使用し
て入SECSメッセージを分離し識別する。装置サーバ
にはルーチング、復号、符号化、およびSECSメッセ
ージ送出用のいくつかのコマンドが含まれている。SE
CSメッセージフォーマットの詳細検討については関連
するSECS文献を参照されたい。
【0067】図1のグラフィック制御クライアント14
はSequential Function Char
tもしくはSFC記法を使用したオートメーション制御
サーバとして実現することができる。SFC記法は国際
電子技術委員会(International Ele
ctrotechnical Commission)
が規定する制御システムのグラフィック表現に対する国
際標準から導かれたものである。グラフィック制御クラ
イアント14は次にオートメーション開発システムの制
御フローを提供し規定する。それは制御アプリケーショ
ンを定義しデバッグするコマンドを提供する。次に制御
アプリケーション定義を使用してシステム内のサーバお
よびクライアントを調整してアプリケーションが実施さ
れる。
【0068】統合オートメーション開発システム10内
に他のサーバプロセスを実現してデータベース等の他の
エンティティとのインターフェイス機能を実施すること
もできる。あるアクションを監視してシステム内のミス
コーディングを検出するように機能するデバッグサー
バ、システム内の他の全てのサーバとのコマンドライン
インターフェイスを開発者へ提供するトークサーバ、お
よびSFC編集機能を提供するSFCエディタ等の統合
を容易にするようにサーバを実現することができる。前
述したように、このようなサーバは全てサーバシェル4
2(図2)の基本コードおよびコマンドへ特定用途コマ
ンドを加えてインプリメントされ、下位に位置する制御
フロー論理、メッセージ管理、コマンド管理、スクリプ
ト解釈、および動的変数管理は既に適正に配置されてい
る。したがって、オートメーション統合は容易とされ、
実現および修正は迅速に行われる。
【0069】本発明について詳細説明を行ってきたが、
特許請求の範囲に明記された本発明の意図および範囲内
でさまざまな変更、置換および修正が可能であることを
理解されたい。
【0070】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) 製造装置の制御および調整を行う統合オートメ
ーション開発システムにおいて、前記システムは複数の
サーバプロセスを含み、前記各サーバプロセスが、AS
CIIメッセージを受信するメッセージマネジャーと、
テキストベースのプログラミング言語で表現されたコマ
ンドを含む前記受信されたASCIIメッセージを評価
して、前記ASCIIメッセージ内の前記コマンドを認
識するインタプリタと、前記コマンドを受信して実行す
るコマンドマネジャーと、前記コマンドマネジャーによ
る前記コマンド実行の論理フローを管理するロジックコ
ントローラーと、を含むことを特徴とする、統合オート
メーション開発システム。
【0071】(2) 第1項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、前記インタプリタは更に前記
ASCIIユーザ入力内の動的変数を認識し、前記動的
変数は階層構成とされ、更に前記動的変数が前記コマン
ドマネジャーによるコマンド実行中にデータ値を記憶す
る、或いは、前記コマンドマネジャーがコマンド実行に
必要な値を供給するために使用されることを特徴とす
る、統合オートメーション開発システム。
【0072】(3) 第1項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、前記ロジックコントローラは
入力メッセージを検査するよう前記コマンドマネジャー
に指令し、前記メッセージを構文解析し、前記メッセー
ジ内のコマンドを獲得し、コマンドのシンタクス(sy
ntax)を検査し、コマンドを実行し、応答メッセー
ジを発生し、更に前記応答メッセージを送るよう前記メ
ッセージマネジャーに指令することを特徴とする、統合
オートメーション開発システム。
【0073】(4) 第1項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、各サーバプロセスは更にメッ
セージを受信するためのメッセージキューを含み、前記
ロジックコントローラは入力されるメッセージのための
前記メッセージキューを検査するように、前記コマンド
マネジャーに指令し、前記メッセージを構文解析し、前
記メッセージのフォーマットを識別し、前記識別された
メッセージフォーマットに応じて、前記メッセージを処
理し、メッセージのための前記メッセージキューの検査
を続行することを特徴とする、統合オートメーション開
発システム。
【0074】(5) 第1項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、前記特定用途コマンドマネジ
ャーは、前記製造装置の制御およびインターフェイス用
特定用途コマンドを実行し、前記ロジックコントローラ
は入力されるメッセージを検査するように前記コマンド
マネジャーに指令し、前記メッセージを構文解析し、前
記メッセージのフォーマットをSECSとして識別し、
前記SECSメッセージを処理し、メッセージの検査を
継続することを特徴とする、統合オートメーション開発
システム。
【0075】(6) 第1項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、前記特定用途コマンドマネジ
ャーは前記サーバプロセス間をルーチング(routi
ng)メッセージを管理するための、特定用途コマンド
を実行することを特徴とする、統合オートメーション開
発システム。
【0076】(7) 第6項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、前記メッセージルーチング
(routing)管理特定用途コマンドマネジャーは
既存のサーバプロセス名および対応するメッセージキュ
ーアドレスのリストを維持することを特徴とする、統合
オートメーション開発システム。
【0077】(8) 第1項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、前記特定用途コマンドマネジ
ャーは、ユーザ端末とインターフェイスするための、特
定用途コマンドを実行することを特徴とする、統合オー
トメーション開発システム。
【0078】(9) 第1項記載の統合オートメーショ
ン開発システムにおいて、前記特定用途コマンドマネジ
ャーはホスト製造コンピュータシステムとインターフェ
イスするための特定用途コマンドを実行することを特徴
とする、統合オートメーション開発システム。
【0079】(10) 製造装置の制御および調整を行
う統合オートメーション開発システムにおいて、前記シ
ステムは、メッセージを発生するための制御クライアン
トと、製造装置に接続されて前記制御クライアントから
前記メッセージを受信し、前記メッセージによって指令
される、前記製造装置の制御を行い、それに応答してメ
ッセージを発生する装置サーバと、開発者インターフェ
イス端末に接続されてデベロッパー入力を受信しシステ
ムの状態を表示し、更にメッセージを発生し受信する端
末サーバと、前記制御クライアント、装置サーバ、およ
び端末サーバ間で前記メッセージのルーチング(rou
ting)を可能とするキューサーバ(queue s
erver)と、を含むことを特徴とする、統合オート
メーション開発システム。
【0080】(11) 第10項記載のシステムにおい
て、前記各クライアントおよびサーバは、ASCIIメ
ッセージを受信するためのメッセージマネジャーと、テ
キストベースのプログラミング言語で表現されたコマン
ドを有する前記受信されたASCIIメッセージを評価
して、前記ASCIIメッセージ内の前記コマンドを認
識するインタプリタと、前記コマンドを受信して実行す
るためのコマンドマネジャーと、前記コマンドマネジャ
ーによる前記コマンド実行の論理フローを管理するロジ
ックコントローラと、を含むことを特徴とする、統合オ
ートメーション開発システム。
【0081】(12) 第11項記載のシステムにおい
て、前記インタプリタは更に、前記ASCIIユーザ入
力内の動的変数を認識し、前記動的変数は階層構成とさ
れ、更に前記動的変数が前記コマンドマネジャーによる
コマンド実行中にデータ値を記憶する或いは、前記コマ
ンドマネジャーがコマンド実行に必要な値を供給するた
めに使用されることを特徴とする、統合オートメーショ
ン開発システム。
【0082】(13) 第11項記載のシステムにおい
て、前記ロジックコントローラは入力されるメッセージ
を検査するよう前記コマンドマネジャーに指令し、前記
メッセージを構文解析し、前記メッセージ内のコマンド
を獲得し、コマンドのシンタクス(syntax)を検
査し、コマンドを実行し、応答メッセージを発生し、更
に、前記応答メッセージを送るように前記メッセージマ
ネジャーに指令することを特徴とする、統合オートメー
ション開発システム。
【0083】(14) 第11項記載のシステムにおい
て、各クライアントおよびサーバは更に、メッセージを
受信するメッセージキューを含み、前記ロジックコント
ローラは、入メッセージに対して前記メッセージキュー
を検査するように前記コマンドマネジャーに指令し、前
記メッセージを構文解析し、前記メッセージのフォーマ
ットを識別し、前記識別されたメッセージフォーマット
に応じて前記メッセージを処理し、メッセージのための
前記メッセージキューの検査を続行することを特徴とす
る、統合オートメーション開発システム。
【0084】(15) 製造装置の制御および調整を行
うオートメーション開発システムの統合方法において、
前記システムは複数のサーバプロセスを含み、前記方法
は、他のサーバプロセスからのASCIIメッセージを
検査して受信し、テキストベースのプログラミング言語
で表現された少くとも一つのコマンドを構成する前記受
信されたASCIIユーザ入力を評価して、前記ASC
IIメッセージ内の前記コマンドを認識し、前記コマン
ドを実行し、ASCIIメッセージの検査を続行する、
ステップを含むことを特徴とする、オートメーション開
発システムの統合方法。
【0085】(16) 第15項記載の方法において、
更に、前記ASCIIメッセージ内の動的変数を認識
し、前記動的変数を階層構成とし、前記動的変数を使用
してコマンド実行中にデータ値を記憶する或いは前記動
的変数を使用して、コマンド実行に必要な値を供給す
る、ステップを含むことを特徴とする、オートメーショ
ン開発システム統合方法。
【0086】(17) 第15項記載の方法において、
更に前記メッセージの構文解析を行い、前記メッセージ
内のコマンドを獲得し、コマンドのシンタクス(syn
tax)を検査し、コマンドを実行し、応答メッセージ
を発生し、前記応答メッセージを適切な転送先へ向け
る、ステップを含むことを特徴とする、オートメーショ
ン開発システム統合方法。
【0087】(18) 第15項記載の方法において、
更に、入力メッセージのためのメッセージキューを検査
し、前記メッセージを構文解析し、前記メッセージのフ
ォーマットを識別し、前記識別されたメッセージフォー
マットに応じて前記メッセージを処理し、メッセージの
ための前記メッセージキューの検査を続行する、ステッ
プからなることを特徴とする、オートメーション開発シ
ステム統合方法。
【0088】(19) 第15項記載の方法において、
更に前記製造装置の制御および前記製造装置とのインタ
ーフェイス用特定用途コマンドを実行し、入力されるメ
ッセージを検査し、前記メッセージの構文解析を行い、
前記メッセージのフォーマットをSECSとして識別
し、前記SECSメッセージを処理し、メッセージに対
する検査を続行する、ステップを含むことを特徴とす
る、オートメーション開発システム統合方法。
【0089】(20) 第15項記載の方法において、
更に前記サーバプロセス間のメッセージルーチング(r
outing)を管理するための、特定用途コマンドを
実行し、既存のサーバプロセス名のリストおよび対応す
るメッセージキューアドレスのリストを維持する、ステ
ップからなるオートメーション開発システム統合方法。
【0090】(21) 製造装置24の制御および調整
を行う統合オートメーション開発システム10は複数の
サーバプロセス14,16,22,28,34,36を
使用し、各サーバプロセスにはASCIIメッセージを
受信するためのメッセージマネジャー45、および受信
されたASCIIメッセージを評価してメッセージ内の
コマンドを識別するインタプリタ43が含まれ、サーバ
プロセスには更にコマンドを受信して実行するコマンド
マネジャー41と、コマンドマネジャー41によるコマ
ンド実行の論理フローを管理するロジックコントローラ
47が含まれて、更に、サーバは該サーバがキューサー
バ34、端末サーバ28、および他の特定用途サーバプ
ロセスとして動作できるようにするための付加的コマン
ド48を含むことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の簡単化した最上位システムブ
ロック図。
【図2】サーバシェルモジュールの実施例の成分を示す
図。
【図3】主サーバ成分の略図。
【図4】動的変数のデータ構造を示す略図。
【図5】メッセージベース通信プロトコルを示す略図。
【図6】メッセージベース通信プロトコルを示すもう一
つの略図。
【図7】メッセージベース通信プロセスを示す略データ
フロー図。
【図8】コマンドメッセージを処理する略フロー図。
【図9】基本サーバ制御フローの略フロー図。
【図10】サーバ初期化の略フロー図。
【図11】サーバメッセージ処理の略フロー図。
【図12】サーバ非標準メッセージ処理の略フロー図。
【図13】サーバコマンドメッセージ処理の略フロー
図。
【図14】分散メッセージ通信の略データフロー図。
【符号の説明】 10 統合オートメーション開発システム 14,16,22,28,34,36 サーバプロセス 24 製造装置 28 端末サーバ 34 キューサーバ 41 コマンドマネジャー 43 インタプリタ 45 メッセージマネジャー 47 ロジックコントローラ 48 付加コマンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造装置の制御および調整を行う統合オ
    ートメーション開発システムにおいて、前記システムは
    複数のサーバプロセスを含み、前記各サーバプロセス
    が、 ASCIIメッセージを受信するメッセージマネジャー
    と、 テキストベースのプログラミング言語で表現されたコマ
    ンドを含む前記受信されたASCIIメッセージを評価
    して前記ASCIIメッセージ内の前記コマンドを認識
    するインタプリタと、 前記コマンドを受信して実行するコマンドマネジャー
    と、 前記コマンドマネジャーによる前記コマンド実行の論理
    フローを管理するロジックコントローラーと、 を含むことを特徴とする、統合オートメーション開発シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 製造装置の制御および調整を行うオート
    メーション開発システムの統合方法において、前記シス
    テムは複数のサーバプロセスを含み、前記方法は、 他のサーバプロセスからのASCIIを検査して受信
    し、 テキストベースのプログラミング言語で表現された少く
    とも一つのコマンドを構成する前記受信されたASCI
    Iユーザ入力を評価して前記ASCIIメッセージ内の
    前記コマンドを認識し、 前記コマンドを実行し、 ASCIIメッセージの検査を続行する、 ステップを含むことを特徴とする、オートメーション開
    発システムの統合方法。
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