JPH07146659A - 磁性流体ディスプレイ、磁性流体ディスプレイの画像表示制御装置及びその製造方法 - Google Patents

磁性流体ディスプレイ、磁性流体ディスプレイの画像表示制御装置及びその製造方法

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JPH07146659A
JPH07146659A JP6141124A JP14112494A JPH07146659A JP H07146659 A JPH07146659 A JP H07146659A JP 6141124 A JP6141124 A JP 6141124A JP 14112494 A JP14112494 A JP 14112494A JP H07146659 A JPH07146659 A JP H07146659A
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magnetic
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pixel
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Kuniaki Miyazawa
邦明 宮沢
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AIKI DENKO KK
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    • GPHYSICS
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    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
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    • G02F1/091Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on magneto-optical elements, e.g. exhibiting Faraday effect based on magneto-absorption or magneto-reflection
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造方法が簡単で、熱や紫外線にも強く、大
型画面に最適なディスプレイを提供する。 【構成】 本発明の磁性流体ディスプレイは、磁性微粒
子4aが安定分散した状態で懸濁する磁性流体4を互い
に離間配置された一対の透明パネル2の隙間3部分に封
入してなる磁性流体表示板1と、この磁性流体表示板1
の画素ピッチに対応してマトリクス状に設けられ、磁性
流体表示板1の厚さ方向に向かう磁界Bが各画素毎の画
像情報に応じて選択的に生成されて磁性流体4に作用す
る画像表示制御手段5とを具備している。そして、磁性
流体4を利用し、画像情報に応じた磁界Bを磁性流体4
に選択的に作用させることにより、磁性流体4中の磁性
微粒子4aの配列方向を制御し、磁性流体4中に画素単
位毎の光透過部、光遮断部を形成して画像表示するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ディスプレイに
係り、特に、磁性流体を利用した全く新規な磁性流体デ
ィスプレイ、磁性流体ディスプレイの画像表示制御装置
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電卓、パーソナルコンピュータ、
テレビション等においては、見易さ、小型化の観点から
液晶ディスプレイが注目されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の液晶ディスプレイにあっては、液晶表示板がいわばI
Cの結合体であり、製造工程上、ミクロン単位の塵埃さ
えも受け付けないデリケートなものであることから、液
晶表示板自体の生産技術上の難易度が非常に高く、不良
率が多く発生し易い。
【0004】従って、現在の液晶ディスプレイは製品の
安定性があまり高いものとは言えず、ひいてはコストア
ップにつながってしまうという根本的な技術課題を含ん
でいる。 また、液晶表示板は小型ディスプレイのみを
対象とするものであり、大型画面は構造上製造が困難で
あるという技術課題もある。更に、液晶ディスプレイの
液晶表示板は素材的に熱や紫外線に対し耐久性の点で劣
るという技術的課題も含んでいる。
【0005】本願発明者は、上述した液晶ディスプレイ
の技術的課題を解決するために、今までの液晶ディスプ
レイと着眼を変え、製造方法が簡単で、熱や紫外線にも
強く、大型画面に最適な全く新規な磁性流体ディスプレ
イを本願発明として案出するに至ったのである。
【0006】ところで、このような磁性流体ディスプレ
イは、大画面ディスプレイとしての用途が期待されてお
り、例えば壁掛け方式にて配置されるものである。この
とき、設置スペースを極力少なくするといる観点からす
れば、壁面から大型ディスプレイが不必要に突出配置さ
れないよう、可能な限り薄型化したいという要請があ
る。
【0007】この発明は、このような技術的課題を解決
するために為されたものであって、薄型化という要請を
満足させながら、少ない電流で磁性流体の挙動を確実に
制御することができる磁性流体ディスプレイの画像表示
制御装置及びその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
磁性流体を磁界コントロールするという着想の下に案出
されたものであり、図1に示すように、磁性微粒子4a
が安定分散した状態で懸濁する磁性流体4を互いに離間
配置された一対の透明パネル2の隙間3部分に封入して
なる磁性流体表示板1と、この磁性流体表示板1の画素
ピッチに対応してマトリクス状に設けられ、磁性流体表
示板1の厚さ方向に向かう磁界Bが各画素毎の画像情報
に応じて選択的に生成されて磁性流体4に作用する画像
表示制御手段5とを備えたことを特徴とする。
【0009】このような技術的手段において、上記磁性
流体4を構成する磁性微粒子4aとしては、フェライ
ト、酸化第二鉄、ニッケル、二硫化モリブデン等適宜選
定して差し支えない。この場合において、磁性微粒子4
aの粒径寸法としては、互いに安定分散できる程度に微
少であればよく、大体0.001μm〜10μm程度の
範囲で適宜選定することができる。
【0010】また、磁性流体4としては、磁性微粒子4
aが安定分散した状態で懸濁するものであれば、磁性微
粒子4aを界面活性溶液中に目的に合った割合で混合し
てもよいし、あるいは、界面活性剤を用いて安定分散し
た磁性微粒子4aを、水等の流体媒体に高濃度に混濁さ
せるようにしてもよい。
【0011】また、透明パネル2の隙間3部分の寸法に
ついては、少なくとも複数の磁性微粒子4aが配列でき
る程度以上に設定されていればよいが、懸濁時における
遮光性を確実に保つという観点からすれば、磁性微粒子
4aの粒径より十分に大きい値(通常数μm〜数100
μm程度)が選定される。
【0012】更に、磁性流体表示板1の磁性流体封入部
はディスプレイ画面全域に及ぶ共通領域として設けられ
ていてもよいし、別個独立に設けられていてもよい。こ
の場合において、画素対応の磁性流体封入部が適宜数設
けられ且つ相互に連結自在な単位表示セルを予め構成し
ておけば、これらの単位表示セルを適宜数組合せること
により、任意の大きさのディスプレイ画面を構成するこ
とが可能である。
【0013】また、画像表示制御手段5としては、磁性
流体表示板1の画素単位毎に画像情報に応じた磁界B
(磁性流体表示板1の厚さ方向)を選択的に生成し得る
ものであれば、例えばパターン電極やソレノイドコイル
を用いることにより画素単位毎に渦巻き電流を選択的に
生成し、磁界Bを形成するようにしてもよいし、あるい
は、直接的に磁界Bを生成するもの等適宜選定して差し
支えない。
【0014】また、画像表示制御手段5の磁界生成部と
しては、磁性流体表示板1とは別の部材に設けるように
してもよいし、あるいは、磁性流体表示板1の透明パネ
ル2に一体的に設けるようにしても差し支えない。
【0015】この場合において、磁性流体表示板1を光
透過型のものとして利用する場合には、上記磁界生成部
が光透過性を阻害しないように設計することが必要であ
る。尚、例えば一部に反射層を設けることにより、磁性
流体表示板1を光反射型として構成するような場合にお
いては、反射層の裏側に非透過性の磁界生成部を設ける
ことは可能である。
【0016】また請求項6に係わる発明は、図15に示
すように、互いに離間配置された少なくとも画素部分が
透明な一対の透明パネル2の隙間3部分に磁性微粒子4
aが安定分散した状態で懸濁する磁性流体4を封入して
なる磁性流体表示板1の背面側に設けられ、この磁性流
体表示板1の画素ピッチに対応して磁性流体表示板1の
厚さ方向に向かう磁界Bが各画素毎の画像情報に応じて
選択的に生成されて磁性流体4に作用する磁性流体ディ
スプレイの画像表示制御装置であって、互いに積層され
る複数枚の磁界生成単位基板16からなる磁界生成基板
15を有し、各磁界生成単位基板16には磁性流体表示
板1の画素ピッチ毎に光透過部7を設け、各磁界生成単
位基板16の表面及び裏面の光透過部7の周囲には絶縁
性保護膜8で被覆される単位渦巻きパターン電極9を形
成すると共に、磁界生成単位基板16の表面及び裏面に
ある単位渦巻きパターン電極9の一端部側を透孔部16
aを介して連通接続し、各磁界生成単位基板16の互い
に接触する各単位渦巻きパターン電極9の透孔部16a
と反対側の他端部を導電性結合材11を介して接続し、
磁界生成基板15の各画素毎に単位渦巻きパターン電極
9の重合配置による積層コイル12を構成すると共に、
各画素に対応する積層コイル12に対し画像情報信号を
供給するようにしたことを特徴とする。
【0017】このような技術的手段において、上記磁性
流体4を構成する磁性微粒子4aとしては、フェライ
ト、酸化第二鉄、ニッケル、二酸化モリブデン等適宜選
定して差し支えない。この場合において、磁性微粒子4
aの粒径寸法としては、互いに安定分散できる程度に微
小であればよく、大体0.001μm〜10μm程度の
範囲で適宜選定することができるが、光の遮蔽性、通過
性をより明確に区別するという観点からすれば、磁性微
粒子4aとしては短冊状の短繊維を用いることが好まし
い。
【0018】また、磁性流体4としては、磁性微粒子4
aが安定分散した状態で懸濁するものであれば、磁性微
粒子4aを界面活性溶液中に目的に合った割合で混合し
てもよいし、あるいは、界面活性剤を用いて安定分散し
た磁性微粒子4aを、水等の流体媒体に高濃度に懸濁さ
せるようにしてもよい。
【0019】また、透明パネル2の隙間3部分の寸法に
ついては、少なくとも複数の磁性微粒子4aが配列でき
る程度以上に設定されていればよいが、懸濁時における
遮光性を確実に保つという観点からすれば、磁性微粒子
4aの粒径より十分に大きい値(通常0.5mm〜2m
m程度)が選定される。
【0020】更に、磁性流体表示板1の磁性流体封入部
派ディスプレイが画面全域に及ぶ共通領域として設けら
れていてもよいし、別個独立に設けられていてもよい。
この場合において、画素対応の磁性流体封入部が適宜数
設けられ且つ相互に連結自在な単位表示セルを予め構成
しておけば、これらの単位表示セルを適宜数組合せるこ
とにより、任意の大きさのディスプレイ画面を構成する
ことが可能である。
【0021】また、磁界生成基板15としては、磁性流
体表示板1と別個のものを用いてもよいし、あるいは、
磁性流体表示板1の背面側の透明パネル2と兼用するよ
うにしても差し支えない。この場合において、磁性流体
表示板1と別個の磁界生成基板15を用いれば、例えば
磁界生成基板15が損傷したとしても磁性流体表示板1
をそのままの状態にして磁界生成基板15のみを交換す
ることが可能になり、磁性流体表示板1の寿命を延ばす
ことが可能である。
【0022】一方、磁性流体表示板1の背面側の透明パ
ネル2と磁界生成基板15とを兼用する場合には、磁性
流体4が直接面した箇所で画像情報に応じた磁界が生成
されることから、磁性流体4への磁界の作用を大きくす
ることが可能になり、その分、積層コイル12への通電
量を少なくすることが可能になる。
【0023】また、磁界生成単位基板16の光透過部7
としては、磁界生成単位基板16が透明体であればその
まま光透過部7となり、また、磁界生成単位基板16が
不透明体であれば光透過用の孔を開設するようにすれば
よい。また、光透過部7の形状としては円形、矩形状等
適宜選定して差し支えないが、磁性流体表示板1に各画
素毎に磁性流体封入部が分離形成されているタイプにあ
っては、磁性流体封入部の形状に合わせて光透過部7を
形成するようにすればよい。
【0024】更に、単位渦巻きパターン電極9は、通常
スペースの関係から磁界生成単位基板16の表面あるい
は裏面の光透過部7の周囲に一巻きしたものであるが、
スペース状許容されるならば、光透過部7の周囲に2巻
き以上しても差し支えない。
【0025】また、上記導電性結合剤11としては、各
磁界生成単位基板16の単位渦巻きパターン電極9の端
部同士を結合し得るものであれば導電性のペイント材を
印刷する等適宜選定して差し支えないが、製造方法の簡
略化という観点からすれば、ハンダ等の熱溶融性のもの
を用いるのが好ましい。
【0026】この場合における画像表示制御装置の製造
方法としては、各磁界生成単位基板16の光透過部7の
周囲に単位渦巻きパターン電極9及び透孔部16aを形
成すると共に、各磁界生成単位基板16の互いに接触す
る各単位渦巻きパターン電極9の透孔部16aと反対側
端部に熱溶融性の導電性結合材11を設け、次いで、導
電性結合材11が溶融する環境下にて各磁界生成単位基
板16を重合圧接配置した状態で加熱し、各磁界生成単
位基板16が積層された磁界生成基板15を構成するよ
うにすればよい。
【0027】また、各画素に対応する積層コイル12に
ついては、各積層コイル12を別個独立に構成しても差
し支えないが、配線の簡略化という観点からすれば、各
画素に対応する積層コイル12を所定のブロック毎に共
通ライン13に接続することが通常行われる。
【0028】この場合において、各積層コイル12側か
ら共通ライン13側へ向かう電流のみの通過が許容され
る電流一方向規制素子14を各積層コイル12と共通ラ
イン13とに直列に接続し、共通ライン13から各積層
コイル12へと逆方向電流が流れるのを防止することが
必要である。
【0029】特に、電流一方向規制素子14のレイアウ
トを容易にするという観点からすれば、電流一方向規制
素子14として透明なガラスシールダイオードを用い、
磁界生成単位基板16の光透過部7に対応した位置に配
置することが好ましい。この場合において、ガラスシー
ルダイオードに所定のレンズ機能を具備させるようにす
れば、磁性流体表示板1の各画素部分に集光させること
が可能になる。
【0030】また、電流一方向規制素子14を組み付け
る態様の画像表示制御装置の製造方法としては、各磁界
生成単位基板16の光透過部7の周囲に単位渦巻きパタ
ーン電極9及び透孔部16aを形成すると共に、各磁界
生成単位基板16の互いに接触する各単位渦巻きパター
ン電極9の透孔部16aと反対側端部に熱溶融性の導電
性結合材11を設け、次いで、導電性結合材11が溶融
する環境下にて各磁界生成単位基板16を重合圧接配置
した状態で加熱し、各磁界生成単位基板16が積層され
た磁界生成基板15を積層コイル12と共通ライン13
とが分離された状態で構成し、しかる後、磁界生成基板
15の各画素毎の積層コイル12と共通ライン13との
間に電流一方向規制素子14を接合するようにすればよ
い。
【0031】
【作用】上述したような技術的手段によれば、画像表示
制御手段5が画像情報に応じて磁性流体表示板1のある
画素位置に対して磁界Bを生成しない場合には、当該画
素位置に対応する磁性流体表示板1の磁性流体4は、図
2(a)に示すように、磁性微粒子4aが安定分散した
状態で懸濁していることから、当該画素部分において、
光6は磁性流体4中の磁性微粒子4aにて遮断されてし
まい、当該磁性流体4中を通過することができない。
【0032】一方、画像表示制御手段5が例えば画像情
報に応じて磁界生成用のソレノイドコイルに渦巻き電流
iを流すことにより、磁性流体表示板1のある画素位置
に対して磁界Bを生成した場合には、当該画素位置に対
応する磁性流体表示板1の磁性流体4は、図2(b)に
示すように、磁性微粒子4aが磁界Bの作用方向に沿っ
て整列状態になることから、当該画素部分において、光
6は磁性流体4中の磁性微粒子4aにて遮断されること
なく、磁性流体4中を通過する。従って、磁性流体表示
板1は画像情報に応じて光透過部と光遮断部とを具備す
ることになり、画像情報に応じた磁性流体4画像パター
ンが表示される。
【0033】請求項6に係わる技術的手段によれば、画
像表示制御装置は、画像情報に応じて磁性流体表示板1
のある画素位置に対して磁界を生成し、あるいは、磁界
を生成しないという磁界の生成コントロールを行い、磁
性流体表示板1の各画素位置における磁性流体4の磁性
微粒子4aの配列状態(懸濁状態か、整列状態)を変
え、磁界作用画素のみ光を通過させる(図2参照)。
【0034】このような画像表示制御過程において、上
記磁界生成基板15は磁界生成単位基板16を積層した
ものであるが、各磁界生成単位基板16の表面、裏面の
単位渦巻きパターン電極9は透孔部16aを介して連通
接続され、しかも、各磁界生成単位基板16の接合面に
おける単位渦巻きパターン電極9は導電性接合剤11に
て結合されることから、単位渦巻きパターン電極9の重
合配置により多数巻きの積層コイル12が形成され、こ
の積層コイル12に画像情報信号に基づく電流iが供給
されると、積層コイル12部分に磁界Bが生成し、磁性
流体表示板1の対応する画素の磁性流体4に作用する。
【0035】また、積層コイル12が所定のブロック毎
に共通ライン13に接続されているタイプにおいて、電
流一方向規制素子14は積層コイル12と共通ライン1
3とに直列接続され、共通ライン13側から積層コイル
13への電流の逆流を阻止する。
【0036】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例1 図3はこの発明が適用された磁性ディスプレイの実施例
1を示す。同図において、磁性流体ディスプレイ10、
磁性流体表示板20と、この磁性流体表示板20を画素
単位毎に表示制御する画像表示制御系30とで構成され
ている。
【0037】この実施例において、磁性流体表示板20
は、一対のガラス板21、22を所定の間隔δ(この実
施例では200μm程度)を介在させて離間配置し、こ
の隙間23部分に磁性流体24を封入したものである。
そして、上記磁性流体24としては、例えば0.1μm
程度のフェライトからなる磁性微粒子24aを界面活性
溶液(例えば脂肪酸せっけん)に適宜混合したものが用
いられる。尚、符号25は両ガラス板21,22間の隙
間23の周囲に介在されるシール用スペーサである。
【0038】また、画像表示制御系30は、磁性流体表
示板20の一方のガラス板22の外側面に固着される磁
界生成基板31を有している。この磁界生成基板31
は、図4ないし図8に示すように、ガラス板32の磁性
流体表示板20側面(表面)に透明な第一のパターン電
極33が、ガラス板32の裏面には同じく透明な第二の
パターン電極34が夫々公知の微細加工技術にて形成さ
れている。
【0039】この実施例において、上記第一のパターン
電極33は、特に図5及び図7に示すように、X方向に
沿って配列されるX方向共通電極331群と、このX方
向共通電極331から夫々分岐して右ねじ回りに渦巻く
渦巻き電極332とを備え、渦巻き電極332の中心部
位置がX方向及びY方向に沿って画素ピッチp毎にマト
リクス状に配列されている。
【0040】一方、上記第二のパターン電極34は、図
6及び図7に示すように、上記渦巻き電極332の中心
部位置を通り且つY方向に沿って画素ピッチp毎に配列
されるY方向共通電極341群にて構成される。そし
て、上記渦巻き電極332の中心部に対応するガラス板
32には、図8に示すように、スルーホール35が開設
されており、このスルーホール35内に導通用電極36
が充填形成され、上記渦巻き電極332とY方向共通電
極341とが導通接続されるようになっている。
【0041】また、上記第一のパターン電極33のX方
向共通電極331の各端部は、図4に示すように、X方
向マトリクススイッチ41の各スイッチ素子411を介
して電源42に接続されるようになっている。一方、第
二のパターン電極34のY方向共通電極341の各端部
は、図4に示すように、Y方向マトリックススイッチ4
3の各スイッチ素子431を介して接地されている。
尚、第一及び第二のパターン電極33,34は透明絶縁
膜で被覆されている。
【0042】更に、上記X方向マトリクススイッチ41
及びY方向マトリクススイッチ43はタイミングコント
ロータ45からのタイミング信号に応じてオンオフ動作
するようになっており、タイミングコントローラ45は
各画素に対応する画像信号に基づいて各画素位置に対応
するマトリクススイッチ41,43を順次オンオフ制御
するようになっている。
【0043】次に、この実施例に係る磁性流体ディスプ
レイ作動を説明する。画像信号がタイミングコントロー
ラ45に送られると、タイミングコントローラ45は画
像信号に応じてX方向マトリクススイッチ41及びY方
向スイッチ43を順次オンオフ制御する。
【0044】今、ある画素位置に対応する画像信号が”
0”で、X方向マトリクススイッチ41又はY方向マト
リクススイッチ43のいずれかのスイッチ素子411又
は431がオフであると仮定すると、当該画素部分の渦
巻き電極332には電流が流れないため、図9のOFF
領域に示すように、当該画素部分Gに対応する磁性流体
24には渦巻き電流に基づく磁界が作用しない。従っ
て、当該画素部分Gの磁性流体24は、磁性微粒子24
aが安定分散した懸濁状態のままであり、光を遮断す
る。
【0045】一方、ある画素位置に対応する画像信号
が”1”で、X方向マトリクススイッチ41及びY方向
マトリクススイッチ43のスイッチ素子411,431
がいずれもオンであると仮定すると、当該画素部分の渦
巻き電極332に電流が流れ、図9のON領域に示すよ
うに、当該画素部分Gに対応する磁性流体24には渦巻
き電流に基づく磁界Bが作用する。従って、当該画素部
分Gの磁性流体24は、磁性微粒子24aが上記磁界の
作用方向に沿って整列した状態になることから、光60
を遮断することなく透過させる。このため、磁性流体表
示板20を見ると、画像信号に応じた光透過部と光遮断
部とからなる磁性流体パターンが表示される。
【0046】◎実施例2 図10はこの発明が適用された磁性流体ディスプレイの
実施例2を示す。同図において、磁性流体表示板20
は、実施例1と同様に、一対のガラス板21,22をス
ペーサ25を介して所定の間隔δ(この実施例では20
0μm程度)離間配置し、この隙間23部分に磁性流体
24を封入したものであるが、実施例1と異なり、磁性
流体表示板20の一方のガラス板22が画像表示制御系
の磁界発生基板31(実施例1と同様な構成)としても
兼用されている。尚、ガラス板22の表面及び裏面は透
明絶縁膜で被覆されている。従って、この実施例によれ
ば、基本的に実施例1と同様な作用を奏するが、磁性流
体24に直接面した箇所で画像信号に応じた磁界が生成
されることから、実施例1に比べて、磁性流体24への
磁界の作用を大きくすることが可能になり、その分、渦
巻き電極332への通電量を少なくすることが可能にな
る。
【0047】◎実施例3 図11はこの発明が適用された磁性流体ディスプレイの
実施例3を示す。同図において、磁性流体ディスプレイ
10の磁性流体表示板20は、略矩形状の複数の単位表
示セル70を相互に連結することにより一つのディスプ
レイ画面を構成したものである。この実施例において、
上記単位表示セル70は、図11に示すように、隣接す
る二側辺が直線状に形成され且つ他の二側辺が波形状連
結部71aとして形成されるコーナ用表示セル71と、
一側辺が直線状に形成され且つ他の三側辺が波形状連結
部72aとして形成される周辺用表示セル72と、全て
の側辺が波形状連結部73aとして形成される内部用表
示セル73とからなる。
【0048】より詳細に述べると、単位表示セル70の
一例としての内部用表示セル73は、図12に示すよう
に、アルミニウム製のセル基板74に画素ピッチp毎に
磁性流体封入部75を分離独立形成したものである。こ
の実施例で用いられる磁性流体封入部75の構成を図1
3に示す。同図において、セル基板74には画素ピッチ
p毎に透孔751が開設されている。この透孔751
は、セル基板74の表面側に面して形成される所定の径
寸法(この実施例では3mm)で深さ寸法の浅い表面側
凹部752と、セル基板74の裏面側に面して形成され
る所定の径寸法(この実施例では3mm)で深さ寸法の
深い裏面側凹部753と、各凹部752,753間に僅
かな深さ寸法(この実施例では200μm)をもって形
成され且つ各凹部752,753の径寸法よりも小さい
径寸法(この実施例では2mm)の磁性流体封入用孔7
54とで構成されている。
【0049】そして、上記表面凹部752の底部にはR
(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の色成分を
透過させる色フィルタ755が固着され、一方、上記裏
面側凹部753の底部には透明なガラス板756が固着
され、上記磁性流体封入用孔754が密閉空間として確
保されるようになっている。この実施例では、例えば色
フィルタ755が取付けられる前段階で、磁性流体封入
用孔754に磁性流体24が収容された後に、色フィル
タ755を固着することにより磁性流体24が封入され
るようになっている。
【0050】更に、この実施例においては、上記裏面側
凹部753の周壁に沿って所定の巻線数を有するソレノ
イドコイル80が配設されており、このソレノイドコイ
ル80の中空部81が光通路として確保される。尚、こ
のソレノイドコイル80は実施例1と同様な画像表示制
御系にて画像信号に応じて通電制御され、各画素単位毎
に磁性柱体封入部75内の磁性流体24に磁性流体表示
板20の厚さ方向に向かう磁界を選択的に作用させるも
のである。
【0051】従って、この実施例によれば、画像信号に
応じてソレノイドコイル80に電流が流れると、ソレノ
イドコイル80にて励起される磁界が対応する画素の磁
性流体封入部75内の磁性流体24に作用し、磁性流体
24中の磁性微粒子を磁界に沿って整列させる。このと
き、磁性流体24は、実施例1と同様に、懸濁状態から
光通過状態へ移行することになり、当該画素部分におい
て光を透過する。
【0052】一方、ソレノイドコイル80に通電されな
い状態の画素においては、磁性流体封入部75の磁性流
体24は懸濁状態を保つため、光を遮断する。それゆ
え、磁性流体表示板20上には、実施例1と同様に、画
像信号に応じた光透過部と光遮断部とからなる磁性流体
パターンが表示される。
【0053】また、この実施例にあっては、単位表示セ
ル70(具体的には71〜73)を適宜組合せることに
より、m行×n列の画素配列のディスプレイ画面を任意
に構成することが可能である。
【0054】◎実施例4 図14はこの発明が適用された磁性流体ディスプレイの
実施例4を示し、特に、実施例3の磁性流体表示板20
を改良したものである。同図において、磁性流体表示板
20は、一対の透明ゴムパネル91,92の一方の合わ
せ面側に画素ピッチ毎に磁性流体封入用凹部93を形成
し、両透明ゴムパネル91,92を予め接合した後、注
入器94の針95及びエア抜き用針96を磁性流体封入
用凹部93まで差し込み、注入器94の注入動作を経て
磁性流体24を磁性流体封入用凹部93内に注入したも
のである。尚、符号80は実施例3と同様なソレノイド
コイルである。
【0055】この実施例によれば、磁性流体24の注入
動作が終了した時点で、注入器94及びエア抜き用針9
6を取り外した場合には、透明ゴムパネル91の弾性復
帰により針孔は完全に閉塞され、磁性流体24び封入状
態は良好に保たれる。また、磁性流体表示板20を構成
する上で、磁性流体24が封入される前段階の磁性流体
表示板ユニットを予め構成した後に、磁性流体封入工程
を別工程として行うことが可能になり、その分、磁性流
体表示板20の製造効率を向上させることが可能にな
る。
【0056】◎実施例5 図16〜図18はこの発明が適用された磁性流体ディス
プレイの実施例5を示す。同図において、磁性流体ディ
スプレイ120は、矩形状フレーム121内に磁性流体
が用いられたディスプレイユニット122を設置したも
ので、特に、この実施例に係るディスプレイユニット1
22としては、R画素(赤色成分画素)、G画素(緑色
成分画素)、B画素(青色成分画素)が所定ピッチp間
隔で配列されたカラー用のものが使用されている。
【0057】また、ディスプレイユニット122の背面
には光拡散板123が取付けられており、この光拡散板
123の背面側には照明ランプ124が適宜数設けら
れ、この照明ランプ124の背面側には照明ランプ12
4の光を前面側へ導くリフレクタ125が設けられてい
る。
【0058】この実施例において、上記ディスプレイユ
ニット122は、図19に示すように、透明ガラスから
なる表面カバー131と、この表面カバー131の裏面
側に設けられる色フィルタシート132と、この色フィ
ルタシート132の裏面側に設けられる磁性流体表示板
133と、この磁性流体表示板133の裏面側に設けら
れる磁界生成基板134とで構成されている。
【0059】上記色フィルタシート132は、図20に
示すように、透明な樹脂製シート141の裏面側に赤色
フィルタ142、緑色フィルタ143及び青色フィルタ
144を画素ピッチ間隔p毎に繰り返し配列したもので
ある。また、上記磁性流体表示板133は、図20に示
すように、一対の透明ゴムパネル151,152の一方
の合わせ面側に画素ピッチ毎に磁性流体封入用凹部15
3を形成し、両透明ゴムパネル151,152を予め接
合した後、例えば図示外の注入器の針及びエア抜き用針
を磁性流体封入用凹部153まで差し込み、注入器の注
入動作を経て磁性流体154を磁性流体封入用凹部15
3内に注入したものである。
【0060】この実施例において、上記磁性流体封入用
凹部153の深さ寸法は例えば1.5mm程度であり、
また、磁性流体154としては、例えば直径0.001
μm、長さ寸法0.01μm程度の短冊状(短繊維状)
のフェライトからなる磁性微粒子154aを界面活性溶
液(例えば脂肪酸せっけん)に適宜混合したものが用い
られる。
【0061】更に、上記磁界生成基板134は、図21
に示すように、各画素毎に積層コイル161を形成した
ものであり、X方向位置が共通する各積層コイル161
の一端側はX方向マトリックススイッチ165の各スイ
ッチ素子165aを介して電源166に接続されてお
り、一方、Y方向位置が共通する各積層コイル161の
他端側はY方向マトリックススイッチ167の各スイッ
チ素子167aを介して接地されている。
【0062】ここで、接地されているライン(コモンラ
イン)と各積層コイル161との間には積層コイル16
1からコモンラインへ向かう電流のみの通過が許容され
るダイオード162が接続される。そして、上記X方向
マトリクススイッチ165及びY方向マトリクススイッ
チ167はタイミングコントローラ168からのタイミ
ング信号に応じてオンオフ動作するようになっており、
タイミングコントローラ168は各画素に対応する画像
信号に基づいて各画素位置に対応するマトリクススイッ
チ165,167を順次オンオフ制御するようになって
いる。
【0063】次に、磁界生成基板134の詳細構造を説
明する。この実施例において、磁界生成基板134は、
図22〜図24に示すように、6枚の磁界生成単位基板
170(具体的には#1〜#6)を積層したものからな
る。尚、図22〜図24においては、説明を単純化する
上で、X方向画素数を15、Y方向画素数を16とした
ものを模式的に示している。
【0064】図22(a)は磁界生成単位基板170
(#1)の表面側構成を、同(b)はその裏面側構成を
模式的に示すものである。この磁界生成単位基板170
(#1)はもともと透明な樹脂素材からなるもので、画
素ピッチ毎に円形の光透過部171を確保している。そ
して、磁界生成単位基板170(#1)の表面側は、図
22(a)に示すように、光透過部171の周囲に1巻
き弱の単位渦巻きパターン電極172を設け、X方向位
置が共通(この実施例では画素半ピッチのずれたものを
同一のX方向位置として扱っている)する単位渦巻きパ
ターン電極172同士を連結線173にて連結し、更
に、X方向位置が共通する単位渦巻きパターン電極17
2群を引出線174(磁界生成単位基板170(#1)
の表面側及び裏面側に引き回されている)を介してX方
向マトリックススイッチ(図21参照)165につなが
るX方向端子175に接続している。
【0065】一方、磁界生成単位基板170(#1)の
裏面側は、図22(b)に示すように、光透過部171
の周囲に1巻き弱の単位渦巻きパターン電極176を別
個独立に設けたものである。そして、上記磁界生成単位
基板170(#1)の表面側及び裏面側の単位渦巻きパ
ターン電極172,176の一端部はスルーホール(透
孔)177を介して連通接続されており、更に、裏面側
の単位渦巻きパターン176のスルーホール177の反
対側端部にはハンダ178が予め付着されている。尚、
各パターンは公知の微細加工にて形成され、ハンダ17
8以外の単位渦巻きパターン電極172,176、連結
線173、引出線174はレジスト(絶縁性保護膜)1
79(図26参照)で被覆されている。
【0066】また、図23(a)は磁界生成単位基板1
70(#2)の表面側構成を、同(b)はその裏面側構
成を模式的に示すものである。この磁界生成単位基板1
70(#1)はもともと透明な樹脂素材からなるもの
で、画素ピッチ毎に円形の光透過部171を確保してい
る。そして、磁界生成単位基板170(#2)の表面側
は、図23(a)に示すように、光透過部171の周囲
に1巻き弱の単位渦巻きパターン電極172を別個独立
設け、一方、磁界生成単位基板170(#2)の裏面側
は、図23(b)に示すように、光透過部171の周囲
に1巻き弱の単位渦巻きパターン電極176を別個独立
に設けたものである。
【0067】そして、上記磁界生成単位基板170(#
2)の表面側及び裏面側の単位渦巻きパターン電極17
2,176の一端部はスルーホール(透孔)177を介
して連通接続されており、更に、裏面側の単位渦巻きパ
ターン172,176のスルーホール177の反対側端
部にはハンダ178が予め付着されている。尚、各パタ
ーンは公知の微細加工で形成され、ハンダ178以外の
単位渦巻きパターン電極172,176はレジスト(絶
縁性保護膜)179(図26参照)で被覆されている。
また、磁界生成単位基板170(#3〜#5)について
も、単位渦巻きパターン電極172,176の配置が若
干異なるのみで、実質的に時間生成単位基板170(#
2)と同様な構成である。
【0068】更に、図24(a)は磁界生成単位基板1
70(#6)の表面側構成を、同(b)はその裏面側構
成を模式的に示すものである。この磁界生成単位基板1
70(#6)も#1と同様に画素ピッチ毎に円形の光透
過部171を確保している。そして、磁界生成単位基板
170(#6)の表面側は、図24(a)に示すよう
に、光透過部171の周囲に1巻き弱の単位渦巻きパタ
ーン電極172を別個独立設けたものである。
【0069】一方、磁界生成単位基板170(#6)の
裏面側は、図24(b)に示すように、光透過部171
の周囲に1巻き弱の単位渦巻きパターン電極176を設
け、Y方向位置が共通する単位渦巻きパターン電極17
6同士を連結線180にて連結し、更に、Y方向位置が
共通する単位渦巻きパターン電極176群を引出線18
1(磁界生成単位基板170(#6)の表面側及び裏面
側に引き回されている)を介してY方向マトリックスス
イッチ(図21参照)167につながるY方向端子18
2に接続している。 そして、上記磁界生成単位基板1
70(#6)の表面側及び裏面側の単位渦巻きパターン
電極172,176の一端部はスルーホール(透孔)1
77を介して連通接続されており、更に、表面側の単位
渦巻きパターン電極172のスルーホール177の反対
側端部にはハンダ178が予め付着されている。特に、
この実施例では、裏面側の単位渦巻きパターン電極17
6のスルーホール177部分から一部が削除されている
(詳細は図25参照)。尚、各パターンは公知の微細加
工にて形成され、ハンダ178以外の単位渦巻きパター
ン電極172,176はレジスト(絶縁性保護膜)17
9(図26参照)で被覆されている。
【0070】また、図22〜図24において、符号18
3は磁界生成単位基板170の周囲に開設された位置合
わせ孔であり、各磁界生成単位基板170を重合配置し
た際の位置合せを行うようになっている。ここで、各磁
界生成単位基板170(#1〜#6)の単位渦巻きパタ
ーン電極172,176の相互の位置関係を図25及び
図26に示す。
【0071】図25は各磁界生成単位基板170(#1
〜#6)の単位渦巻きパターン電極172,176を表
面側から見た状態を示すものであり、#1の表面側の単
位渦巻きパターン電極172はスルーホール177を介
して裏面側の単位渦巻きパターン電極176につなが
り、接続部A(ハンダ178付け)を介して#2の表面
側の単位渦巻きパターン電極172につながり、更に、
スルーホール177を介して裏面側の単位渦巻きパター
ン電極176につながり、更に、接続部B(ハンダ17
8付け)を介して#3の単位渦巻きパターン電極17
2,176へつながり、更に、接続部C(ハンダ178
付け)を介して#4の単位渦巻きパターン電極172,
176へつながり、更に、接続部D(ハンダ178付
け)を介して#5の単位渦巻きパターン電極172,1
76へつながり、更に、接続部E(ハンダ178付け)
を介して#5の単位渦巻きパターン電極172,176
へつながる。
【0072】特に、この実施例においては、図27に示
すように、各磁界生成単位基板170(#1〜#6)を
位置合せした状態で重合圧接した後に、ハンダ178が
溶融する温度環境下で所定時間加熱する加熱工程を経れ
ば、各単位渦巻きパターン電極172,176が溶融し
たハンダ178にて接続部A〜Eで接続されると共に、
各磁界生成単位基板170相互がハンダ付けにて接合さ
れる。この結果、各磁界生成単位基板170が積層され
て磁界生成基板134が作成されることになり、同時
に、単位渦巻きパターン電極172,176が重合配置
されて12層の積層コイル161が形成されるのであ
る。
【0073】更に、この実施例においては、上記ダイオ
ード162として透明なガラスシールダイオードが用い
られるが、上述した磁界生成基板134の作成工程にて
積層コイル161が形成された時点では、図28に示す
ように、積層コイル161とダイオード162とは未だ
接続されておらず、積層コイル161が形成された後工
程において、上記ダイオード162は、図29に示すよ
うに、ボンディング190にて積層コイル161に接続
される。
【0074】この段階で、図30に示すように、積層コ
イル161とダイオード162とが直列に接続され、コ
モンライン側から積層コイル161側への電流の逆流を
防止する。尚、図28〜図30において、X0〜Xm及
びY0〜YnはX方向位置座標及びY方向位置座標を示
す。
【0075】また、上記ダイオード162は、図25及
び図31に示すように、磁界生成基板134の光透過部
171を覆うように配置され、#6の磁界生成単位基板
170の裏面側の単位渦巻きパターン電極176の切断
部185に電気的に接続される。従って、ダイオード1
62の存在によって光の透過性が損なわれることはな
い。
【0076】次に、この実施例に係る磁性流体ディスプ
レイの作動を説明する。画像信号がタイミングコントロ
ーラ168に送られると、タイミングコントローラ16
8は画像信号に応じてX方向マトリクススイッチ165
及びY方向スイッチ167を順次オンオフ制御する。
今、ある画素位置に対応する画像信号が“0”で、X方
向マトリクススイッチ165又はY方向マトリクススイ
ッチ167のいずれかのスイッチ素子165a又は16
7aがオフであると仮定すると、当該画素部分の積層コ
イル161には電流が流れないため、図32のOFF領
域に示すように、当該画素部分Gに対応する磁性流体1
54には渦巻き電流に基づく磁界が作用しない。従っ
て、当該画素部分Gの磁性流体154は、磁性微粒子1
54aが安定分散した懸濁状態のままであり、光を遮断
する。
【0077】一方、ある画素位置に対応する画像信号が
“1”で、X方向マトリクススイッチ165及びY方向
マトリクススイッチ167のスイッチ素子165a,1
67aがいずれもオンであると仮定すると、当該画素部
分の積層コイル161に電流が流れ、図32のON領域
に示すように、当該画素部分Gに対応する磁性流体15
4には渦巻き電流に基づく磁界Bが作用する。従って、
当該画素部分Gの磁性流体154は、磁性微粒子154
aが上記磁界の作用方向に沿って整列した状態になるこ
とから、光100を遮断することなく透過させる。この
ため、磁性流体表示板133を見ると、画像信号に応じ
た光透過部と光遮断部とからなる磁性流体パターンが表
示される。
【0078】◎実施例5 図33および図34は磁性流体ディスプレイの別実施例
を示し、磁性流体表示板201に磁束の方向性制御手段
であるロケーションプレート206を備えた例を示して
いる。
【0079】同図において、磁性流体表示板201は、
セル基板202、シール板205および磁界生成基板2
08を備えてなる。本実施例では、これらのセル基板2
02、シール板205および磁界生成基板208は透明
なガラス板からなる。セル基板202には、画素ピッチ
毎に磁性流体封入用開口部203が形成されている。そ
して、磁性流体211および磁性微粒子211は、この
開口部203内に挿入され、シール板205および磁界
生成基板208で挟着されて封入されている。なお、本
実施例では、セル基板202の磁性流体封入用開口部2
03間に黒塗装部分204が形成され、この黒塗装部分
204により、合わせ面方向への光漏れを防止してい
る。
【0080】前記磁界生成基板208には、セル基板2
02の開口部203の周囲に対応する位置に図22〜図
27と同様に積層コイル209が形成されている。そし
て、磁性流体表示板201上には、ロケーションプレー
ト206が固着されている。このロケーションプレート
206は強磁性体からなり、本実施例では、鉄・ニッケ
ル・コバルト合金であるコバール(ウェスチングハウス
社商品名)を使用した。このロケーションプレート20
6には、セル基板202に対応する位置に円形開口部2
07が形成されている。
【0081】この実施例において、ロケーションプレー
ト206の厚さを0.5mm、シール板の205厚さを
0.25mm、セル基板202の厚さを0.25mm、
磁界生成基板208の厚さを0.2mmとした。ロケー
ションプレート206およびシール板205は薄いほう
がよく、ロケーションプレート206の厚さについては
0.1〜0.5mmの範囲が好ましい。また、シール板
205の厚さについては0.1〜0.25mmの範囲が
好ましい。ロケーションプレート206の開口部207
については、その直径を0.45mmとした。
【0082】この実施例によれば、積層コイル209に
電流が流れているON領域212では、ロケーションプ
レート206がない場合の磁力線214(図34中破線
で示す。)と比べて、磁力線215がセル基板202の
厚さ方向により直線的に整形されて磁束の方向性が制御
されるので、この磁力線215に沿って配列される磁性
微粒子211も厚さ方向により直線的に整列される。即
ち、磁性微粒子211がON領域212に示すごとく林
立した状態となる。したがって、ON状態の開口面積を
大きくすることができ、これにより光の透過率を向上さ
せることができる。また、積層コイル209に流す電流
が少なくてすみ、省電力化、即ち、励磁電力の節電をす
ることもできる。
【0083】また、積層コイル209に電流が流れてい
ないOFF領域213では、磁性微粒子211がロケー
ションプレート206の残留磁化により、磁性流体21
1中で浮遊状態を保たれ光遮断状態となる。したがっ
て、比重の重い磁性微粒子211を用いた場合であって
も、磁性流体封入用開口部203内に磁性微粒子211
が沈殿することがなく、OFF状態からON状態に変わ
ったときの磁性微粒子211の林立する際の応答性が高
い。
【0084】この実施例では、ロケーションプレート2
06をコバールで製作したが、コバールの他にニッケル
合金、バリウムフェライト、ガンマ酸化鉄等の強磁性体
であってもよい。また、ロケーションプレート206の
開口部207をセル基板202の開口部203と1対1
に対応させたが、図34に示すように、セル基板202
の1つの開口部203に対して複数の開口部217を対
応させてもよい。この場合には、図に示すように開口部
217の形状を六角形として、蜂の巣状とすることによ
り、光の不透過部分の面積を小さくすることができ、す
なわち、開口面積を大きくすることができる。この実施
例で説明したロケーションプレート206、211を上
述した実施例1〜5に適用してもよいのはもちろんであ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1〜9
記載の発明によれば、磁性流体を利用し、画像情報に応
じた磁界を磁性流体に選択的に作用させることにより、
磁性流体中の磁性微粒子の配列方向を制御し、磁性流体
中に画素単位毎の光透過部、光遮断部を形成して画像表
示するようにしたので、液晶ディスプレイに比べて、製
造方法が簡単で、しかも、熱や紫外線にも強いディスプ
レイを提供することが可能になった。
【0086】また、上記発明によれば、液晶ディスプレ
イでは構造上困難であった、50インチクラスの画面は
勿論のこと、100インチ,200インチと言った視野
角の大きい大型ディスプレイを安定した製品として構成
し得るので、大画面壁掛けテレビの実現に大きく近づ
き、更に、巷にあふれている広告塔、看板さえも根底か
ら大きく変えることができる可能性を秘めている絶大な
る効果を奏するものである。
【0087】特に、請求項2記載の発明によれば、磁性
流体封入部を画素単位毎に分離独立させるようにしたの
で、各画素単位毎に磁界作用に基づく磁性流体の状態を
確実に制御することができ、その分、画像の表示制御を
より正確に実現することができる。
【0088】更に、請求項3記載の発明によれば、画素
対応の磁性流体封入部が適宜数設けられ且つ相互に連結
自在な単位表示セルを予め構成しておけば、これらの単
位表示セルを適宜数組合せることにより、任意の大きさ
のディスプレイ画面をより簡単に構成することができ
る。
【0089】更に、請求項6〜9記載の発明によれば、
表面及び裏面に単位渦巻きパターン電極が形成された複
数の磁界生成単位基板を積層し、各画素毎に単位渦巻き
パターン電極が重合配置された多数巻きの積層コイルを
形成したので、ソレノイドコイルを用いる場合に比べて
磁界生成基板の肉厚を薄くすることができ、磁性流体デ
ィスプレイの薄型化という要請を満足させながら、少な
い電流で、磁性流体の状態が変化するのに十分な磁界を
効率的に生成することができる。
【0090】特に、請求項8記載の発明によれば、各画
素の積層コイルを所定のブロック毎に共通ラインに接続
したタイプにおいて、積層コイルから共通ライン側への
電流の通過のみが許容される電流一方向規制素子を設け
たので、共通ライン側から各積層コイルへの電流の逆流
現象を有効に防止することができ、回路の共用化を有効
に実現することができる。
【0091】更に、請求項9記載の発明によれば、電流
一方向規制素子として透明なガラスシールダイオードを
用いたので、当該ガラスシールダイオードを光透過部に
対応させて配置させることが可能になり、電流一方向規
制素子のレイアウトを簡単なものにすることができる。
また、請求項10記載の発明によれば、複数の磁界生成
単位基板を簡単に積層でき、単位渦巻きパターン電極の
重合配置による積層コイルを容易に作成することが可能
である。
【0092】更に、請求項11記載の発明によれば、各
積層コイルを所定のブロック毎に共通ラインに接続する
タイプにおいて、単位渦巻きパターン電極の重合配置に
よる積層コイルを容易に作成でき、しかも、共通ライン
から各積層コイルへの電流逆流防止システムを容易に実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る磁性流体ディスプレイの構成を
示す説明図である。
【図2】(a)は磁界非作用時の磁性流体の挙動を示す
説明図、(b)は磁界作用時の磁性流体の挙動を示す説
明図である。
【図3】この発明が適用された磁性流体ディスプレイの
実施例1を示す説明図である。
【図4】実施例1に係る画像表示制御系を示す説明図で
ある。
【図5】実施例1に係る磁界生成基板の表面側に形成さ
れた第一のパターン電極を示す説明図である。
【図6】実施例1に係る磁界生成基板の裏面側に形成さ
れた第二のパターン電極を示す説明図である。
【図7】実施例1に係る磁界発生基板の渦巻き電極部分
の詳細を示す説明図である。
【図8】図7中VIII−VIII線断面図である。
【図9】実施例1に係る磁性流体ディスプレイの作動状
態を示す説明図である。
【図10】実施例2に係る磁性流体ディスプレイの構成
を示す説明図である。
【図11】実施例3に係る磁性流体表示板を示す平面図
である。
【図12】実施例3に係る単位表示セルの一例を示す説
明図である。
【図13】実施例3に係る磁性流体表示板の画素対応部
の断面説明図である。
【図14】実施例4に係る磁性流体表示板を示す断面説
明図である。
【図15】この発明に係る磁性流体ディスプレイの画像
表示制御装置の構成を示す説明図である。
【図16】実施例に係る磁性流体ディスプレイを示す説
明図である。
【図17】図16中III部詳細図である。
【図18】図17中IV−IV線断面図である。
【図19】実施例に係るディスプレイユニットの構成を
示す説明図である。
【図20】実施例に係る色フィルタシート及び磁性流体
表示板の詳細を示す断面説明図である。
【図21】実施例に係る磁界発生基板の原理構成を示す
説明図である。
【図22】(a)は実施例に係る#1の磁界生成単位基
板の表面側構造を、(b)はその裏面側構造を示す説明
図である。
【図23】(a)は実施例に係る#2の磁界生成単位基
板の表面側構造を、(b)はその裏面側構造を示す説明
図である。
【図24】(a)は実施例に係る#6の磁界生成単位基
板の表面側構造を、(b)はその裏面側構造を示す説明
図である。
【図25】実施例に係る各磁界生成単位基板の単位渦巻
きパターン電極の相互の位置関係を示す平面説明図であ
る。
【図26】同断面説明図である。
【図27】磁界生成基板の製造方法を示す説明図であ
る。
【図28】実施例に係る積層コイル形成時における積層
コイルとダイオードとの関係を示す説明図である。
【図29】実施例に係るダイオードの組み付け方法を示
す説明図である。
【図30】実施例に係るダイオード組み付け時の状態を
示す説明図である。
【図31】実施例に係るダイオード組み付け時の積層コ
イルとダイオードとの位置関係を示す模式図である。
【図32】実施例に係る磁性流体ディスプレイの作動を
示す説明図である。
【図33】磁性流体表示板の要部平面図
【図34】図33中のY−Y線断面図
【図35】ロケーションプレートの変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 磁性流体表示板 2 透明パネル 3 隙間 4 磁性流体 4a 磁性微粒子 5 画像表示制御手段 7 光透過部 8 絶縁性保護膜 9 単位渦巻きパターン電極 11 導電性結合材 12 積層コイル 13 共通ライン 14 電流一方向規制素子 15 磁界生成基板 16 磁界生成単位基板 16a 透孔部 206 磁界方向性制御基板 216 磁界方向性制御基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じて光透過率が変化する画
    素領域を備えた表示部に供給されるバックライトを有す
    るディスプレイにおいて、磁性微粒子(4a)が安定分
    散した状態で懸濁する磁性流体(4)を互いに離間配置
    された一対の透明パネル(2)の隙間(3)部分に封入
    してなる磁性流体表示板(1)と、この磁性流体表示板
    (1)の画素ピッチに対応してマトリクス状に設けら
    れ、磁性流体表示板(1)の厚さ方向に向かう磁界
    (B)が各画素毎の画像情報に応じて選択的に生成され
    て磁性流体(4)に作用する画像表示制御手段(5)と
    を備えたことを特徴とする磁性流体ディスプレイ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、画像表示
    制御手段(5)は、透光性基板の一方の面側のX方向共
    通電極と、他方の面側のY方向共通電極とを備え、X方
    向共通電極に接続される渦巻き電極の端部およびY方向
    共通電極が接続されていることを特徴とする磁性流体デ
    ィスプレイ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、磁性流体
    表示板(1)は、磁束の方向性制御手段を備えているこ
    とを特徴とする磁性流体ディスプレイ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のものにおいて、磁性流体
    表示板(1)の磁性流体封入部が画素単位毎に分離独立
    して構成されていることを特徴とする磁性流体ディスプ
    レイ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のものにおいて、磁性流体
    表示板(1)は、画素対応の磁性流体封入部が適宜数設
    けられ且つ相互に連結自在な単位表示セルを適宜数組合
    せて構成されていることを特徴とする磁性流体ディスプ
    レイ。
  6. 【請求項6】 画像情報に応じて光透過率が変化する画
    素領域を備えた表示部に供給されるバックライトを有す
    るディスプレイの画像表示制御装置において、互いに離
    間配置された少なくとも画素部分が透明な一対の透明パ
    ネル(2)の隙間(3)部分に磁性微粒子(4a)が安
    定分散した状態で懸濁する磁性流体(4)を封入してな
    る磁性流体表示板(1)の背面側に設けられ、この磁性
    流体表示板(1)の画素ピッチに対応して磁性流体表示
    板(1)の厚さ方向に向かう磁界(B)が各画素毎の画
    像情報に応じて選択的に生成されて磁性流体(4)に作
    用する磁性流体ディスプレイの画像表示制御装置であっ
    て、互いに積層される複数枚の磁界生成単位基板(1
    6)からなる磁界生成基板(15)を有し、各磁界生成
    単位基板(16)には磁性流体表示板(1)の画素ピッ
    チ毎に光透過部(7)を設け、各磁界生成単位基板(1
    6)の表面及び裏面の光透過部(7)の周囲には絶縁性
    保護膜(8)で被覆される単位渦巻きパターン電極
    (9)を形成すると共に、磁界生成単位基板(16)の
    表面及び裏面にある単位渦巻きパターン電極(9)の一
    端部側を透孔部(16a)を介して連通接続し、各磁界
    生成単位基板(16)の互いに接触する各単位渦巻きパ
    ターン電極(9)の透孔部(16a)と反対側の他端部
    を導電性結合材(11)を介して接続し、磁界生成基板
    (15)の各画素毎に単位渦巻きパターン電極(9)の
    重合配置による積層コイル(12)を構成すると共に、
    各画素に対応する積層コイル(12)に対し画像情報信
    号を供給するようにしたことを特徴とする磁性流体ディ
    スプレイの画像表示制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のものにおいて、磁性流体
    表示板(1)は、磁束の方向性制御手段を備えているこ
    とを特徴とする磁性流体ディスプレイの画像表示制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のもののうち、各画素に対
    応する積層コイル(12)が所定のブロック毎に共通ラ
    イン(13)に接続されているタイプにおいて、各積層
    コイル(12)側から共通ライン(13)側へ向かう電
    流のみの通過が許容される電流一方向規制素子(14)
    を各積層コイル(12)と共通ライン(13)とに直列
    に接続したことを特徴とする磁性流体ディスプレイの画
    像表示制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のものにおいて、電流一方
    向規制素子(14)は透明なガラスシールダイオードに
    て構成され、磁界生成単位基板(16)の光透過部
    (7)に対応した位置に配置されることを特徴とする磁
    性流体ディスプレイの画像表示制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の磁性流体ディスプレイ
    の画像表示制御装置を製造するに際し、各磁界生成単位
    基板(16)の光透過部(7)の周囲に単位渦巻きパタ
    ーン電極(9)及び透孔部(16a)を形成すると共
    に、各磁界生成単位基板(16)の互いに接触する各単
    位渦巻きパターン電極(9)の透孔部(16a)と反対
    側端部に熱溶融性の導電性結合材(11)を設け、次い
    で、導電性結合材(11)が溶融する環境下にて各磁界
    生成単位基板(16)を重合圧接配置した状態で加熱
    し、各磁界生成単位基板(16)が積層された磁界生成
    基板(15)を構成することを特徴とする磁性流体ディ
    スプレイの画像表示制御装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の磁性流体ディスプレイ
    の画像表示制御装置を製造するに際し、、各磁界生成単
    位基板(16)の光透過部(7)の周囲に単位渦巻きパ
    ターン電極(9)及び透孔部(16a)を形成すると共
    に、各磁界生成単位基板(16)の互いに接触する各単
    位渦巻きパターン電極(9)の透孔部(16a)と反対
    側端部に熱溶融性の導電性結合材(11)を設け、次い
    で、導電性結合材(11)が溶融する環境下にて各磁界
    生成単位基板(16)を重合圧接配置した状態で加熱
    し、各磁界生成単位基板(16)が積層される磁界生成
    基板(15)を積層コイル(12)と共通ライン(1
    3)とが分離された状態で構成し、しかる後、磁界生成
    基板(15)の各画素毎の積層コイル(12)と共通ラ
    イン(13)との間に電流一方向規制素子(14)を接
    合するようにしたことを特徴とする磁性流体ディスプレ
    イの画像表示制御装置の製造方法。
JP6141124A 1993-07-05 1994-05-30 磁性流体ディスプレイ、磁性流体ディスプレイの画像表示制御装置及びその製造方法 Withdrawn JPH07146659A (ja)

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