JPH07145816A - 摺動部材及びそれを用いた冷凍空調圧縮機 - Google Patents

摺動部材及びそれを用いた冷凍空調圧縮機

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Publication number
JPH07145816A
JPH07145816A JP29509093A JP29509093A JPH07145816A JP H07145816 A JPH07145816 A JP H07145816A JP 29509093 A JP29509093 A JP 29509093A JP 29509093 A JP29509093 A JP 29509093A JP H07145816 A JPH07145816 A JP H07145816A
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JP
Japan
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metal
slide member
mesh
conditioning compressor
sliding member
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Withdrawn
Application number
JP29509093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kobayashi
寛之 小林
Takahisa Hirano
隆久 平野
Masamitsu Takeuchi
真実 竹内
Takahiro Ichiyanagi
貴弘 一柳
Norimasa Oya
典正 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07145816A publication Critical patent/JPH07145816A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は摺動面を切削しても金属露出率が変
らない摺動部材及びそれを用いた冷凍空調圧縮機を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明は金属基板の表面に底面を固着された
剣山状をなす金属または網面を固着された網目状をなす
金属の何れかと、それら金属の剣山状部または網目状部
の空間を充填した樹脂とを具備してなることを特徴とす
る摺動部材、を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍空調圧縮機その他の
機械等の摺動部に用いる摺動部材及びそれを用いた冷凍
空調圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍空調圧縮機は、冷媒が油に溶解する
ことによる過度の粘度低下及び過渡運転時に起きる瞬時
の給油切れに対応するため、一般にシャフトと摺動する
軸受メタルに無潤滑摺動部材を使用する。
【0003】従来のこの種部材の一例が特開04−85
398によって提案されている。これの断面を図5に示
す。
【0004】図において摺動部材は、金属基板1の表面
に銅系の金属粒子2が焼結され、焼結層の空孔及び表面
に各種添加剤を含む弗素系の樹脂3が一体的に形成され
ている。
【0005】この種の摺動部材の特徴は、表面の金属粒
子2、と樹脂3との面積割合によって焼付面圧が変化す
ることにある。図6はその一例を示す焼付限度線図で、
表面の金属露出率を金属粒子面積/総面積(金属粒子面
積+樹脂面積)と定義すると、金属露出率が20%から
50%に変化すると焼付面圧は1/3以下となる。尚、
金属粒子2と樹脂3の面積割合は、表面からの深さによ
って変化し、深くなるほど金属粒子2の割合が大きくな
る。
【0006】従って、摺動部材を切削すると切削量が大
きくなるに従い、表面の金属露出率は高くなる。
【0007】一方、冷凍空調圧縮機のシャフトと軸受は
10μm以下の精度ですきま寸法を管理する必要があ
り、このためには、軸受メタルとなる摺動部材の表面を
切削加工する工程は省略できない必要事である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の摺動部材に
は解決すべき次の課題があった。
【0009】即ち、従来の摺動部材を冷凍空調圧縮機の
シャフトと摺動する軸受メタルとして使用する場合、軸
受メタルの切削加工により金属露出率が高くなり焼付面
圧が低下するという問題があった。
【0010】本発明は上記課題解決のため、切削加工を
施しても金属露出率が増大しない摺動部材及びそれを用
いた冷凍空調圧縮機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、次の(1)に記載の摺動部材及び(2)に
記載の冷凍空調圧縮機を提供しようとするものである。
【0012】(1).金属基板の表面に底面を固着され
た剣山状をなす金属または網面を固着された網目状をな
す金属の何れかと、それら金属の剣山状部または網目状
部の空間を充填した樹脂とを具備してなることを特徴と
する摺動部材。
【0013】(2).シャフトと摺動する軸受メタルに
請求項1記載の摺動部材を用いてなることを特徴とする
冷凍空調圧縮機。 注:上記(1)中、「剣山状」とは「活け花」に用いら
れる「剣山」の形状をいう。
【0014】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0015】(1).上記(1)の構成にあっては金属
基板の表面に剣山状をなす金属の底面を固着し、または
網目状をなす金属の網面を固着し、剣山状部の空間また
は網目状部の空間を樹脂にて充填するため、これをたと
えば軸受メタルとして用いる際、その樹脂側(シャフト
と接する側)を切削加工しても、剣山状の金属の剣山
(針状)は長さ(深さ)方向に対する垂直断面の面積が
不変なので、それらの相互空間の垂直断面、即ち、樹脂
断面の面積も不変で、結果として金属(剣山)部と樹脂
部の面積比率不変の摺動部材が得られ、切削による焼付
面圧の低下がない。網目状部についても同様である。
【0016】(2).上記(2)の構成にあっては冷凍
空調圧縮機のシャフトと摺動する軸受メタルに上記
(1)の摺動部材を用いるので、高精度維持のための切
削による焼付面圧の低下がなく、従って軸受部に焼付き
の生じない冷凍空調圧縮機が得られる。
【0017】
【実施例】本発明の第1、第2実施例を図1〜図4によ
り説明する。
【0018】(第1実施例)請求項1の発明に係る第1
実施例を図1、図2により説明する。
【0019】図1は本実施例の摺動部材の一部をその摺
動面に垂直な断面で示した断面図、図2は図1の上面
(平面)図である。
【0020】両図において、1は平板状の金属基板、3
は金属(剣山状)12同士の空間を充填する弗素系の樹
脂、4は本摺動部材をたとえば軸受メタルとして用いた
場合、摺動側となる摺動面、12は多数、ほぼ一定の間
隔で平行に突起した針状部を有する剣山状の底面を金属
基板1に固着された金属である。
【0021】なお、図1、図2は代表的に平板状の摺動
部材で示してあるが、軸受メタル等として用いる場合は
摺動面4側を内側として円環状となることはいうまでも
ない。
【0022】次に上記構成の作用について説明する。
【0023】図1において、加工精度を実現させるた
め、摺動面4側を切削しても金属12及び金属12同士
の間の樹脂3はその深さの深浅に拘らず各平面面積が一
定なので、全面積に対する金属露出率が変らず、摺動時
の焼付面圧を所定値内に維持することができる。なお、
焼付きを生じさせないためには一般に金属露出率を50
%未満とすることが望ましい。金属12の材料としては
銅系が望ましいが、それに限定されるものではない。ま
た、樹脂3には弗素系を用いたが、これも発明の目的を
逸脱しない範囲で、他の何のような樹脂が用いられても
よい。
【0024】また、その用途も、軸受、平面摺動体、摺
動ディスク等、如何ようの用途に供せられてもよい。
【0025】(第2実施例)請求項1の発明に係る第2
実施例を図3、図4により説明する。図3は本実施例の
摺動部材の一部をその摺動面に垂直な断面で示した断面
図、図4は図3の上面(平面)図である。なお、第1実
施例と同様の部材には同符号を付し、必要ある場合以
外、説明を省略する。
【0026】両図において、22は網面を金属基板1に
固着された、深さ方向(図3の上下方向)に十分な高さ
を有し、図4に示すような正方形状の網目を有する金属
である。網目空間は樹脂3によって充填されている。
【0027】本実施例の場合も深さ方向の変化に対する
金属露出率が一定で、第1実施例で説明したのと同様な
作用、効果を有する。
【0028】以上の通り、第1、第2実施例によれば摺
動面を切削しても、常に一定の金属露出率を維持するこ
とができるため、高精度の切削加工を施しても、ベアリ
ングその他の摺動部材として用いた場合、焼付きを生じ
ることがないという利点がある。
【0029】次に請求項2の発明に係る冷凍空調圧縮機
については、冷凍空調圧縮機及びそのシャフトと軸受メ
タルとの関連構成が十分に公知であることから実施例の
図は省略し、かつ、上記第1、第2実施例等で示した摺
動部材を軸受メタルとして用いる点についても、いわゆ
る軸受はその目的、構成が一般によく知られているとこ
ろから、特段の説明は省略する。
【0030】その作用効果について説明すると、従来の
技術の項で説明した通り、冷凍空調圧縮機はシャフトと
軸受との隙間精度を10μm以下の高精度で管理する必
要があり、シャフト外径は勿論、それと滑合する軸受内
径も機械加工(切削)を必要とするが、この軸受のメタ
ルに、第1、第2実施例の摺動部材を用いると、摺動面
となる内径側を機械加工しても、その切削深さに関係な
く、摺動面(滑合面)の金属露出率が一定で所定の大き
な焼付面圧を維持することができ、焼付きを生じること
がないという利点がある。
【0031】また、金属露出率が一定なので、機械加工
精度は所定の範囲に収まったものの、金属露出率が高
く、その点で検査不合格となる、というケースがなくな
り、いわゆる製品不良率が低減して製造コストが低減す
るという利点がある。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0033】即ち、請求項1の発明によれば、剣山状ま
たは網目状の金属を金属基板に固着し、剣山状部または
網目状部の空間を樹脂で充填し、これを摺動部材とする
ので、切削深さによって摺動面の金属露出率が変らず、
焼付面圧の高い摺動部材が得られる。
【0034】また、切削加工によって金属露出率が高ま
るということがないので、相応して部品の加工不良率が
低減し、製産性が向上する。
【0035】次に、請求項2の発明によれば、上記構成
の摺動部材を軸受に用いるので焼付きを生じることのな
い冷凍空調圧縮機を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の摺動面に垂直な断面図、
【図2】図1の上面(平面)図、
【図3】本発明の第2実施例の摺動面に垂直な断面図、
【図4】図3の上面(平面)図、
【図5】従来例の摺動面に垂直な断面図、
【図6】従来から用いられている摺動部材の焼付限度の
線図(PVチャート)である。
【符号の説明】
1 金属基板 3 樹脂 4 摺動面 12 金属(剣山状) 22 金属(網目状)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一柳 貴弘 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 大矢 典正 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基板の表面に底面を固着された剣山
    状をなす金属または網面を固着された網目状をなす金属
    の何れかと、それら金属の剣山状部または網目状部の空
    間を充填した樹脂とを具備してなることを特徴とする摺
    動部材。
  2. 【請求項2】 シャフトと摺動する軸受メタルに請求項
    1記載の摺動部材を用いてなることを特徴とする冷凍空
    調圧縮機。
JP29509093A 1993-11-25 1993-11-25 摺動部材及びそれを用いた冷凍空調圧縮機 Withdrawn JPH07145816A (ja)

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JP29509093A JPH07145816A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 摺動部材及びそれを用いた冷凍空調圧縮機

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JP (1) JPH07145816A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239866A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Daido Metal Co Ltd すべり軸受
US11193537B2 (en) 2018-03-12 2021-12-07 Nissan Motor Co., Ltd. Bearing member

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239866A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Daido Metal Co Ltd すべり軸受
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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130