JPH07145472A - 薄膜成膜用マスクとその洗浄方法 - Google Patents

薄膜成膜用マスクとその洗浄方法

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JPH07145472A
JPH07145472A JP29196893A JP29196893A JPH07145472A JP H07145472 A JPH07145472 A JP H07145472A JP 29196893 A JP29196893 A JP 29196893A JP 29196893 A JP29196893 A JP 29196893A JP H07145472 A JPH07145472 A JP H07145472A
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JP
Japan
Prior art keywords
mask
film
thin film
acid
nitric acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP29196893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Ito
恭典 井藤
Hideki Taniguchi
秀樹 谷口
Takashi Kimura
孝 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Physical Vapour Deposition (AREA)
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスクを傷めないで、成膜された膜を洗浄で
きる薄膜成膜用マスクとその洗浄方法を提供することに
ある。 【構成】 薄膜成膜時に用いるマスクにおいて、前記マ
スクをあらかじめ酸に溶解する材料で覆ったことを特徴
とする。また、マスクにあらかじめ無電解めっきでニッ
ケル膜を成膜しその上層に成膜した薄膜を剥離する時
に、マスクにあらかじめ成膜しておいたニッケル膜を硝
酸で溶解し、ニッケル膜の上層に成膜した薄膜を除去す
る洗浄方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄膜成膜用マスクと
その洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜成膜方法としては、蒸着、ス
パッタリングまたは化学気相法などがあり、これらの方
法を用いて成膜すれば、基板全面に平滑に成膜される。
基板に薄膜で回路層を設ける場合、成膜前の基板の主表
面にマスクを置き、マスクを介して成膜して基板に回路
パターンを形成するか、基板に成膜した後、不要部分の
膜をエッチングによって取り除き回路パターンを形成す
る方法がある。
【0003】マスクを用いる場合、基板と同時にマスク
にも成膜されてしまうため、同じマスクを数回使用する
と、マスクに付着した薄膜も厚くなり、マスクの精度が
悪くなってくる。そこでマスクに付着した膜を溶解する
溶液を用いて、マスクから薄膜を除去し、マスクの再使
用を繰り返している。
【0004】例えばスパッタで成膜する場合、材料とし
ては銀、ニッケル、クロムなどがあり、それらをクロ
ム、ニッケル、銀の順番に成膜すれば、その際マスクに
もこれらの膜が同時に成膜される。この膜を除去する場
合、ニッケル、銀は硝酸あるいは塩化第二鉄溶液などで
溶解できるが、クロムは硝酸には溶解しないため、別途
市販のクロム専用電解溶液で溶解、除去する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ニッケル、銀、クロム
薄膜が成膜されたマスクを洗浄する場合、上記のように
硝酸とクロム専用電解溶液の2液が必要であり、1種類
の洗浄溶液を用いて、1回の洗浄ではマスクに付いた薄
膜を溶解、除去することができない。したがって、成膜
の材料によって溶解可能な溶液が異なるため複数の洗浄
溶液、洗浄工程を必要とし、洗浄後の廃液処理も洗浄溶
液が複数になれば複雑な廃液処理が必要となる。しか
も、洗浄液は強酸、強アルカリのものが多く作業上かな
りの注意を必要とし、容易に扱えるものではない。
【0006】さらに、通常マスクはステンレスであるこ
とから、長時間電解溶液にて電解をかけるとマスクが損
傷してしまい、マスクの精度を損なってしまう。したが
って、寸法精度が要求される回路パターンを成膜する場
合には、マスクの再使用ができないこともある。
【0007】この発明の目的は、マスクを傷めないで、
成膜された膜を洗浄できる薄膜成膜用マスクと、最下層
に酸に不溶または難溶性の材料が成膜されるような多層
薄膜の形成に用いられるマスクの膜除去を一回の処理で
行える方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
薄膜成膜時に用いるマスクにおいて、あらかじめ酸に溶
解する材料で前記マスクを覆ったことである。
【0009】請求項2に係る発明は、薄膜成膜時に基板
の必要部分に薄膜を成膜するために用いるマスクにおい
て、あらかじめ酸に溶解する材料でマスクを覆い、基板
の主表面にマスクを装着して、マスクを介して基板に薄
膜を成膜し、マスクに成膜された薄膜を酸を用いて除去
することである。
【0010】
【作用】マスクにあらかじめ硝酸などの酸に溶解するニ
ッケルなどで覆っておくと、その上層にスパッタなどで
薄膜が成膜されても、硝酸などの1液の酸で簡単に除去
できる。
【0011】
【実施例】図1はこの発明のマスクを示しており、図1
(a)はこの発明のマスクの断面図であり、図1(c)
に示すマスクをA−A’線で切断したものである。図1
(a)において、1はステンレス製のマスクであり、マ
スク1に洗浄のとき酸で溶解されやすい材料として、無
電解めっきでニッケル膜2を全面に成膜する。このよう
に準備されたマスク1を用いて図示していない薄膜形成
用基板の表面にマスク1の開孔部1aを介してクロム、
ニッケル、銀の順番にスパッタで3層膜を形成する。
【0012】上記マスク1にスパッタでクロム、ニッケ
ル、銀膜を成膜すると、図1(b)のようにマスク1の
上にニッケルめっき膜2、その上にスパッタでクロム膜
3a、ニッケル膜3b、銀膜3cが形成される。クロム
膜3a、ニッケル膜3b、銀膜3cは、スパッタにより
成膜されているため、マスク1の片側のみに成膜され
る。
【0013】このマスク1を硝酸等に浸漬すれば、ニッ
ケル膜3b、銀膜3cが溶解する。また、マスク1表面
のニッケルめっき層膜2も溶解して、表面のクロム層3
aとマスク1の間に硝酸溶液が入り込み、硝酸に溶けな
いクロム層3aをマスク1から浮き上がらせて剥がれて
いく。したがって、この実施例によれば、今まで、この
3層膜を剥離するには、硝酸とクロム電解液の2種類を
必要としたがマスク1表面にあらかじめニッケルめっき
膜を施したため、硝酸のみでマスク洗浄が可能となっ
た。
【0014】上記の実施例では、スパッタ膜はクロム、
ニッケル、銀であったが、亜鉛、タンタルなどその他の
スパッタ膜にも適用することができる。またクロムに限
らず、ニクロムのような難溶性のものにも有効である。
さらに、薄膜成膜方法はスパッタの他に、蒸着、化学気
相法等もあり、これらにこの発明のマスクも使用するこ
とができる。
【0015】さらに、実施例では、硝酸に溶解するニッ
ケル膜を無電解めっきしたが、成膜方法は無電解めっき
に限らないで電解やスパッタや蒸着等でもよい。また、
あらかじめマスクに成膜する膜もニッケルに限らず酸に
溶け易い材質、例えばCu、Ag、Al等であってもよ
い。洗浄に使用する液も、マスクそのものを傷めない
で、マスクにあらかじめ付けておいた膜を溶解する液で
あればよい。したがって、実施例のように硝酸に限ら
ず、塩化第二鉄等でもよい。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、マスクに成膜された
金属膜をマスクを傷めないで、1種類の溶液で簡単に短
時間に除去できる。しかも、マスクを傷めないことか
ら、マスクの繰り返し使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の薄膜成膜用マスクである。
【符号の説明】
1 マスク 2 無電解めっきによるニッケル膜 3a スパッタによるクロム膜 3b スパッタによるニッケル膜 3c スパッタによる銀膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜成膜時に用いるマスクにおいて、あ
    らかじめ酸に溶解する材料で前記マスクを覆ったことを
    特徴とする薄膜成膜用マスク。
  2. 【請求項2】 薄膜成膜時に基板の必要部分に薄膜を成
    膜するために用いるマスクにおいて、あらかじめ酸に溶
    解する材料で前記マスクを覆い、前記基板の主表面に前
    記マスクを装着して、前記マスクを介して前記基板に薄
    膜を成膜し、前記マスクに成膜された薄膜を酸を用いて
    除去することを特徴とする薄膜成膜用マスクの洗浄方
    法。
JP29196893A 1993-11-22 1993-11-22 薄膜成膜用マスクとその洗浄方法 Pending JPH07145472A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000282219A (ja) * 1999-04-02 2000-10-10 Canon Inc 有機膜真空蒸着用マスク再生方法及び装置
JP2007238996A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Sumco Corp パターン形成用マスクおよびその洗浄方法
JP2013129866A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Ulvac Japan Ltd 薄膜製造方法、薄膜製造装置
KR101424249B1 (ko) * 2006-06-27 2014-08-04 엘지디스플레이 주식회사 섀도우 마스크 및 그를 포함하는 증착 장치와 그 증착장치를 이용한 유기전계발광소자의 제조방법

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