JPH07144914A - α型半水石膏の製造方法 - Google Patents

α型半水石膏の製造方法

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JPH07144914A
JPH07144914A JP31590493A JP31590493A JPH07144914A JP H07144914 A JPH07144914 A JP H07144914A JP 31590493 A JP31590493 A JP 31590493A JP 31590493 A JP31590493 A JP 31590493A JP H07144914 A JPH07144914 A JP H07144914A
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JP
Japan
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gypsum
habit
habit modifier
alpha
type hemihydrate
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Application number
JP31590493A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Kudo
義彦 工藤
Yukihisa Sudo
幸寿 須藤
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Kureha Corp
Kureha Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kureha Corp
Kureha Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B11/00Calcium sulfate cements
    • C04B11/02Methods and apparatus for dehydrating gypsum
    • C04B11/028Devices therefor characterised by the type of calcining devices used therefor or by the type of hemihydrate obtained
    • C04B11/032Devices therefor characterised by the type of calcining devices used therefor or by the type of hemihydrate obtained for the wet process, e.g. dehydrating in solution or under saturated vapour conditions, i.e. to obtain alpha-hemihydrate

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 脂肪族ポリカルボン酸塩を媒晶剤として用
い、二水石膏と媒晶液からなるスラリーを加圧水溶液法
によってα型半水石膏を製造する時に、媒晶剤が共沈に
よりα型半水石膏の結晶内に取り込まれる。このことは
高価な媒晶剤の損失となるのみならず、α型半水石膏か
ら二水石膏成形体を得る際に凝結遅緩、強度低下などの
悪影響を及ぼす。この共沈混入量を低減するために硫酸
マグネシウムを媒晶剤に共存させる。 【効果】 媒晶液に硫酸マグネシウムを1〜3質量%共
存させることにより、α型半水石膏への脂肪族ポリカル
ボン酸系媒晶剤の共沈混入量を低減することができ、更
にα半水石膏の成形体のぬれ引張強さが向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧水溶液法により二
水石膏からα型半水石膏(以下、α石膏と略記する。)
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α石膏は、β型半水石膏に比べて混水量
が少なくてすみ高強度の二水石膏成形体が得られるので
建築材料などに有用であり、これを大量かつ安価に製造
することが望まれている。
【0003】α石膏は一般に二水石膏を(摂氏)百数十
度で湿式加熱することにより製造される。その代表的な
製造方法は、二水石膏のスラリーを加圧下に加熱し、脱
水して半水石膏のスラリーに転化させ、次いで得られた
該スラリーを固液分離して乾燥することから成る、いわ
ゆる加圧水溶液法と称せられる方法である。加圧水溶液
法では、α石膏は原料の粉末状二水石膏を媒晶液により
スラリー状とし、これを120℃〜150℃に加熱脱水
して製造されるのが通例である。この際、媒晶剤として
コハク酸などの脂肪族ポリカルボン酸(以下、カルボン
酸と略記する。)の塩を溶解させたpH6〜8の水溶液
を媒晶液として用いる。これにより得られるα石膏はア
スペクト比が小さく、かさ密度が大きい結晶形状とな
り、その結果混水量が少ない高品質なものとなる。しか
しながらこれらカルボン酸系媒晶剤はα石膏が生成する
時に共沈(共同沈澱)により、一部はその結晶内に取り
込まれる。このことは高価な媒晶剤の損失となるのみな
らず、α石膏に混入した媒晶剤はα石膏から二水石膏成
形体を得る際に凝結遅緩、強度低下などの悪影響を及ぼ
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにカルボン酸
系媒晶剤には共沈による媒晶剤の損失及びα石膏の品質
低下という問題点を残している。本発明はこのような現
状に鑑み、カルボン酸系媒晶剤のα石膏への共沈混入を
少なくするα石膏の製造方法を提案することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はカルボン酸
系媒晶剤のα石膏への共沈現象について実験的に検討し
本発明に至ったものである。本発明はカルボン酸塩を媒
晶剤として用い、二水石膏と媒晶液からなるスラリーを
加圧水溶液法によってα石膏を製造するに当たり、媒晶
液に硫酸マグネシウムを共存させることを特徴とするα
石膏の製造方法である。ここでカルボン酸とは、コハク
酸、マレイン酸、クエン酸、スルホコハク酸を指す。
【0006】以下本発明を詳しく説明する。本発明者等
はα石膏へのカルボン酸系媒晶剤の共沈混入を低減する
ことを目的として種々の実験を行った結果、媒晶液に可
溶性硫酸塩を共存させることにより共沈量が著しく低減
することを見い出した。このような可溶性硫酸塩として
はMgSO4、Na2SO4、K2SO4、Al2(S
43、(NH42SO4 などが挙げられる。しかしな
がら、Na2SO4は低濃度であってもNa2SO4自身が
α石膏へ共沈混入しα石膏の品質を悪化させる(特公平
2ー62493)。K2SO4は高価であるのみならず高
濃度になるに従いシンゲナイトなど硫酸カルシウムとの
複塩を生じる。Al2(SO43 はカルボン酸系媒晶剤
が効果を発揮する中性pH領域ではAl(OH)3とな
り溶解状態で存在し得ない。(NH42SO4は同じく
中性領域で若干のNH3分圧を持ち揮散の恐れがある。
【0007】これに対しMgSO4 は安価であり、それ
自身のα石膏への共沈混入及び複塩の生成がなく、中性
pH領域で安定に存在し得る。従って工業的観点からは
MgSO4に限定される。α石膏の生成に伴う媒晶剤の
共沈について一例を挙げる。媒晶液としてコハク酸マグ
ネシウムの20mmol/kgの水溶液を用い、二水石
膏スラリー濃度50質量%、反応温度130℃の条件で
α石膏を製造すると、得られたα石膏の中には約3.6
mmol/kgのコハク酸が共沈混入する。この量は当
初用いたコハク酸量の約15%に相当する。
【0008】これに対してMgSO4 を1質量%追加共
存させるとα石膏の中のコハク酸は約2.1mmol/
kgまで低下し、3質量%では同じく約0.5mmol
/kgにまで大幅に低下する。このようにMgSO4
共存による共沈量の低減効果は顕著である。しかし一方
MgSO4 が高濃度となるに従い、α石膏と媒晶液との
固液分離に際して、α石膏へのMgSO4付着残留量も
相当して多くなるので、実用上MgSO4の濃度は3質
量%以下とするのが好ましい。
【0009】尚コハク酸などのカルボン酸アニオンが共
沈するに際し、これと等当量のカチオンもまた同時に共
沈する筈である。このカチオンはCa2+であると推定さ
れる。その根拠は後述する実施例に於いて媒晶液中のカ
チオンがすべてMg2+であるにもかかわらず生成したα
石膏中にはコハク酸アニオンに相当するMg2+は含有さ
れていなっかたことによる。媒晶剤としてカルボン酸を
使用しても、又媒晶剤に硫酸マグネシウムを添加して
も、α石膏へはMg2+が取り込まれずにα石膏の純度の
高いものが得られる。
【0010】以上述べた通り本発明によるとカルボン酸
系媒晶剤の共沈による損失と共沈混入によるα石膏の品
質低下を同時に低減できるようになる。以下実施例によ
り本発明及びその効果を具体的に説明する。
【0011】
【実施例】α石膏の製造装置として内容積2.5リット
ルの攪拌機付きオートクレーブを用いた。このオートク
レーブは外熱式の電気ヒーターにより内部を特定温度に
コントロールできる。このオートクレーブに原料二水石
膏として石灰石石膏法による排脱副生石膏を1.0kg
(乾燥品)とコハク酸マグネシウムを含む媒晶液(コハ
ク酸マグネシウム、硫酸マグネシウム及び硫酸の各組成
を下記の表1に示した。)1.0kgを仕込み、攪拌し
ながら昇温し、130±1℃の温度で1.5時間加熱処
理をおこなった。次いで攪拌しながら95℃まで空冷し
た後スラリーを抜き出した。このスラリーをすみやかに
濾過し、濾液を分取すると共に、残ったケークは97℃
の温水1.5kgで洗浄した後、100℃で乾燥した。
得られた結晶は結晶水測定及び示差熱分析よりα石膏で
あることが確認できた。得られたα石膏及び反応後の濾
液中に含まれているコハク酸量を分析し物質収支をとっ
た。
【0012】尚、α石膏中のコハク酸含有率は試料を水
に溶解した後イオンクロマトグラフィーにより、濾液中
のコハク酸濃度は酸滴定により求めた。さらに得られた
α石膏をボールミルで粉砕した後、JIS R9112
(陶磁器型材用せっこうの物理試験方法)の試験方法に
従って混水量、ぬれ引張強さの物性を測定した。下記の
表1に媒晶液組成とコハク酸の物質収支及び得られたα
石膏の物性値を実施例と比較例と比較して示した。以上
の結果が示すように硫酸マグネシウムの添加量が増すほ
どα石膏中に共沈混入するコハク酸は減少する。またα
石膏の物性は混水量に差は殆どないもののぬれ引張強さ
が向上していることがわかる。
【0013】
【表1】 1)原料二水石膏中に約0.2質量%の炭酸カルシウム
を含有していたので、中和するために添加した。添加後
の媒晶液のpHは7±0.3であった。 2)α石膏中のコハク酸含有率 3)α石膏中のコハク酸のモル数と濾液中のコハク酸の
モル数との比率 4)JIS R9112により測定 5)ぬれ引張強さの単位:kgf/cm2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ポリカルボン酸塩を媒晶剤として
    用い、二水石膏と媒晶液からなるスラリーを加圧水溶液
    法によってα型半水石膏を製造するに当たり、媒晶液に
    硫酸マグネシウムを共存させることを特徴とするα型半
    水石膏の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記硫酸マグネシウム濃度を1〜3質量
    %とすることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 媒晶剤としてコハク酸塩を使用すること
    を特徴とする請求項1記載の製造方法。
JP31590493A 1993-11-22 1993-11-22 α型半水石膏の製造方法 Pending JPH07144914A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001538A1 (en) * 2006-06-29 2008-01-03 Yoshino Gypsum Co., Ltd. Process for producing calcined gypsum and gypsum board
CN113087422A (zh) * 2021-04-01 2021-07-09 常州大学 一种以废酸石膏共沸回流脱水法生产α-半水石膏的方法

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