JPH0714473U - 地域名付方位板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 公共の施設等に設置し、その施設からの方位
と、その方角にある地域の名称を標示することによっ
て、施設の利用者に地域とのつながりを持たせることを
目的とした方位板を提供するものである。 【構成】 北または東西南北を示す図形と方位を記入し
た方位板に、設置場所からその方角に位置する府県、都
市その他目的とする地域名称を標示するものである。従
って地域名付方位板はその設置場所に固有のものであっ
て他に転用できない特徴がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、空港、駅、ホテルその他公共の施設等において、その施設の位置 から東西南北（一般には北）の方角を標示した方位板で、単に方角を示すのみで なく、その方角に存在する都市その他の地域の名称を記載し、施設を利用する人 に、ゆかりのある地域の方角を知らせることができる方位板である。 なお、この考案は、学校或いは個人の住宅においても、その所在する位置から 東西南北の方角に何があるかを示す方位板としても使用できる。

【０００２】

【従来の技術】

従来、方角を示す方位板があり、公共の施設等に利用されているが、これは単 に北或いは東西南北の方角を示すのみのものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

空港、駅、ホテルなど旅行者が利用する施設は、利用者にとっては馴染みが薄 いので、方角が分かりにくいものである。そのため北の方角を示す方位板が用い られているが、これは単なる磁石でしかない。利用者が知りたいのは、自分の家 のある方角、これから行く目的地の方向など、現在地と、関心のある土地との関 係である。方角のみを示した方位板ではこれらの関係は分からない。更に、これ らの施設にしろ、或いは個人の住宅にしろ、それらは地理上の限定された一点で あって、その位置と他の地域との相関関係はその位置に固有のものであるが、そ の相関関係を標示した方位板は存在しない。 本考案は、これらの欠点を補うために成されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、方角を示す矢印または星形の図形（３）に方位（２）を表した従来 の方位板（第２図）の外周に、その方位板を設置する位置からそれぞれの方角に ある府県、都市、町村、山岳、史跡、寺社、その他の地域の名称（１）などを記 入したものである。地域名を記入するためには、設置位置を正確に地図上に設定 し、目的とする都市などの方位を定める。更に、方位板の中心にその方位板を設 置する所の名称（４）を記入する。これによって、その位置からそれぞれの方角 に何が存在するかを分かるようにする。 本考案は、以上のような構成より成る地域名付き方位板である。

【０００５】

【作用】

この方位板は設置する場所の床面に、その場所の方位と一致するように埋め込 み或いは張り付けるなど移動しない方法で設置する。 この方位板を見る人は、東西南北の方位と共に、そこからそれぞれの方位にあ る地域を知ることができる。これによって自分の現在の位置と自分に関係する場 所との具体的なつながりを理解することができ、心の安定に役立つ。

【０００６】

【実施例】

この方位板は、ホテル、研修所等、公共の施設等にあっては、玄関、ロビーな ど人が集まる場所の床面に設置する。空港、鉄道等の駅では、待合室或いは改札 前の広間の床面に設置する。その施設を利用し、宿泊し、或いは通過する人は、 この方位板を見ることによって、自分は何処の方から来たのか、またどの方角に 行こうとしているのかを知ることができる。また状況によってはその地域名に、 そこまでの直線距離を併記してもよい。それによって一層具体的にその地域を理 解できる。 名所旧蹟にある施設に設置するものは、周囲の史跡、名勝の方角を記入した方 位板を作製する。 山小屋では周囲或いは遠方の山岳の名称を記入し、併せて標高、山の形などを 記入するとよい。 神社仏閣では関連する寺社の名称（例えば三十三箇所の霊場）を記入した方位 板を設置する。 個人の住宅に設置するときは、自分に所縁のある土地、例えば故郷、親兄弟、 子等の住む土地等を記入すれば、心のつながりを更に深めることができる。 このように地名付方位板に記載する地域は、目的に応じて各種のものにするこ とができる。

【０００７】

【考案の効果】

従来の方位板は方位を知るのみで、あまり実用性はなかったが、本考案の地域 名称付方位板は、現在地にあって目的とする遠方の土地の所在する方向を知るこ とができ、きわめて実用的であるとともに、その土地と現在地とのつながりをつ けることによって心理的な安定を与える効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体図である。

【図２】従来のものの図である。

【図３】本考案の変化の一例である。

【符号の説明】

１ 地域の名称 ２ 方位 ３ 図形 ４ 設置場所の名称 ５ 設置場所の緯度 ６ 設置場所の経度

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 方角を標示する方位板に、その方角に存
   在する都市、山岳その他の地域名称を記載した地域名付
   方位板。