JPH07144514A - ラジアルプライ空気入りタイヤ - Google Patents
ラジアルプライ空気入りタイヤInfo
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- JPH07144514A JPH07144514A JP6200936A JP20093694A JPH07144514A JP H07144514 A JPH07144514 A JP H07144514A JP 6200936 A JP6200936 A JP 6200936A JP 20093694 A JP20093694 A JP 20093694A JP H07144514 A JPH07144514 A JP H07144514A
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- JP
- Japan
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- bead
- tire
- angle
- radial ply
- pneumatic tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/02—Seating or securing beads on rims
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/02—Seating or securing beads on rims
- B60C15/024—Bead contour, e.g. lips, grooves, or ribs
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C3/00—Tyres characterised by the transverse section
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T152/00—Resilient tires and wheels
- Y10T152/10—Tires, resilient
- Y10T152/10495—Pneumatic tire or inner tube
- Y10T152/10819—Characterized by the structure of the bead portion of the tire
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビード部のリムとの接触面を独自の形状とす
ることにより、ころがり抵抗や快適性をより向上させ
る。 【構成】 タイヤ30の各ビード部33は、それぞれビ
ードヒール22Bとビードトー22Aの間の面である第
1の環状面23と、ビードヒール22Bの径方向外側の
面である第2の環状面24とを有する。第1の環状面2
3の、タイヤ30の回転軸に対する角度βBは、タイヤ
30が未装着の状態で、かつ各ビード部33が設計リム
幅Dに等しい距離だけ軸方向に間隔をおいて配置されて
いるときには、設計リムのビードシートと回転軸とがな
す角度より少なくとも3°大きい。第2の環状面24
の、タイヤ30の回転軸に垂直な面Pに対する角度αB
は、タイヤ30が未装着の状態では、設計リムのフラン
ジと面Pとがなす角度より、少なくとも3°小さい。
ることにより、ころがり抵抗や快適性をより向上させ
る。 【構成】 タイヤ30の各ビード部33は、それぞれビ
ードヒール22Bとビードトー22Aの間の面である第
1の環状面23と、ビードヒール22Bの径方向外側の
面である第2の環状面24とを有する。第1の環状面2
3の、タイヤ30の回転軸に対する角度βBは、タイヤ
30が未装着の状態で、かつ各ビード部33が設計リム
幅Dに等しい距離だけ軸方向に間隔をおいて配置されて
いるときには、設計リムのビードシートと回転軸とがな
す角度より少なくとも3°大きい。第2の環状面24
の、タイヤ30の回転軸に垂直な面Pに対する角度αB
は、タイヤ30が未装着の状態では、設計リムのフラン
ジと面Pとがなす角度より、少なくとも3°小さい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジアルプライ空気入
りタイヤ、および該タイヤとその設計リムとの相互関係
に関する。
りタイヤ、および該タイヤとその設計リムとの相互関係
に関する。
【0002】
【従来の技術】歴史的には、チューブレスタイヤの導入
と共に、設計リムに対するタイヤのビード部の設計上の
適合性は、かなり向上している。こうした適合性の向上
は、車両の使用時におけるタイヤの気密シールの維持
と、リムへの確実な固定の実現を確実なものとしてい
る。典型的なリムは、ビードシートと、タイヤとの接触
域を定めるフランジとを有している。タイヤのビード部
には、ビードヒールとビードトーとの間に環状面があ
り、リムに取り付けられたとき、この環状面が、ビード
シートと接する。前記ビード部にはまた、ビードヒール
の径方向外側に環状面があり、この環状面も、タイヤが
リムに取り付けられ、空気を充満されたとき、フランジ
に接する。
と共に、設計リムに対するタイヤのビード部の設計上の
適合性は、かなり向上している。こうした適合性の向上
は、車両の使用時におけるタイヤの気密シールの維持
と、リムへの確実な固定の実現を確実なものとしてい
る。典型的なリムは、ビードシートと、タイヤとの接触
域を定めるフランジとを有している。タイヤのビード部
には、ビードヒールとビードトーとの間に環状面があ
り、リムに取り付けられたとき、この環状面が、ビード
シートと接する。前記ビード部にはまた、ビードヒール
の径方向外側に環状面があり、この環状面も、タイヤが
リムに取り付けられ、空気を充満されたとき、フランジ
に接する。
【0003】従来は、円筒形または非常に僅かに円錐形
になっているビードシートを持ったリムが用いられてい
る。この種のビードシートの典型的なものは、タイヤの
回転軸に対して5°傾斜している。確実にはめ合わされ
るように、ビード部のビードヒールとビードトーとの間
の環状面も同様に、タイヤの回転軸に対して5°の傾斜
をなす。ビード部は、リムのビードシートより幾分小さ
い直径を有し、従って装着時には、締りばめがなされ
る。
になっているビードシートを持ったリムが用いられてい
る。この種のビードシートの典型的なものは、タイヤの
回転軸に対して5°傾斜している。確実にはめ合わされ
るように、ビード部のビードヒールとビードトーとの間
の環状面も同様に、タイヤの回転軸に対して5°の傾斜
をなす。ビード部は、リムのビードシートより幾分小さ
い直径を有し、従って装着時には、締りばめがなされ
る。
【0004】さらに後の発展の結果、ビードトーと環状
の引張部材との間にある、タイヤの最も径方向内側の、
可撓性を有するビードトーの部分は、リムのビードシー
トより約5°大きい傾斜面を有することになった。角度
変更によって付加された締め代ろにより、タイヤのシー
リングが容易になった。
の引張部材との間にある、タイヤの最も径方向内側の、
可撓性を有するビードトーの部分は、リムのビードシー
トより約5°大きい傾斜面を有することになった。角度
変更によって付加された締め代ろにより、タイヤのシー
リングが容易になった。
【0005】従来のタイヤは、ビードヒールの径方向外
側に面を有するビード部を備えている。この面はリムの
フランジと接するように設計されており、しかもフラン
ジとこの軸方向および径方向外側の面は共に、ホイール
の軸に対して90°の角度をなしている。この領域は、
タイヤに空気が充満されている間は圧力を受けてリムの
フランジに接し、実質的に、タイヤはリムに連結され
る。
側に面を有するビード部を備えている。この面はリムの
フランジと接するように設計されており、しかもフラン
ジとこの軸方向および径方向外側の面は共に、ホイール
の軸に対して90°の角度をなしている。この領域は、
タイヤに空気が充満されている間は圧力を受けてリムの
フランジに接し、実質的に、タイヤはリムに連結され
る。
【0006】ビード部のビードトーを除いて、従来のタ
イヤは本質的に、リムシートとリムフランジの向き付け
によって、ビード部の形状と向き付けを確定してきた。
イヤは本質的に、リムシートとリムフランジの向き付け
によって、ビード部の形状と向き付けを確定してきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のタ
イヤにも、ころがり抵抗や快適性等のさらなる改善が望
まれていた。
イヤにも、ころがり抵抗や快適性等のさらなる改善が望
まれていた。
【0008】そこで本発明は、ビード部のリムとの接触
面を独自の形状とすることにより、ころがり抵抗や快適
性をより向上させるラジアルプライ空気入りタイヤを提
供することを目的とする。
面を独自の形状とすることにより、ころがり抵抗や快適
性をより向上させるラジアルプライ空気入りタイヤを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のラジアルプライ空気入りタイヤは、回転軸と、
軸方向に一定の間隔を置いて配され、それぞれ環状引張
部材が含まれている1対のビード部と、前記各ビード部
の環状引張部材間に延びる少なくとも1つのラジアルプ
ライとを具備し、前記各ビード部にはそれぞれ、タイヤ
製造地における現行の工業規格により特定されている設
計リム幅を有し、かつ、ビードシートを備えている設計
リムに嵌め込まれるように設計されているビードヒール
とビードトーとを有するラジアルプライ空気入りタイヤ
であって、前記各ビード部のビードヒールとビードトー
との間の第1の環状面と、前記各ビード部のビードヒー
ルの径方向外側の第2の環状面とを特徴とし、前記第1
の環状面は、タイヤが装着され、標準圧になるよう空気
を充満されたときには、前記設計リムのビードシートに
接するようになっており、タイヤが未装着で、前記各ビ
ード部が前記設計リム幅に等しい距離だけ軸方向に間隔
をおいて設置されているときには、前記回転軸に対し
て、前記設計リムのビードシートと前記回転軸とがなす
角度より平均で少なくとも3°大きい角度βだけ傾斜し
ていることと、前記第2の環状面は、タイヤが装着さ
れ、標準圧になるよう空気を充満されたときには、前記
設計リムの環状のフランジに接するようになっており、
タイヤが未装着では、前記回転軸に垂直な面Pに対し
て、前記フランジと前記面Pとがなす角度より少なくと
も3°小さい角度αだけ傾斜していることとを特徴とす
る。
本発明のラジアルプライ空気入りタイヤは、回転軸と、
軸方向に一定の間隔を置いて配され、それぞれ環状引張
部材が含まれている1対のビード部と、前記各ビード部
の環状引張部材間に延びる少なくとも1つのラジアルプ
ライとを具備し、前記各ビード部にはそれぞれ、タイヤ
製造地における現行の工業規格により特定されている設
計リム幅を有し、かつ、ビードシートを備えている設計
リムに嵌め込まれるように設計されているビードヒール
とビードトーとを有するラジアルプライ空気入りタイヤ
であって、前記各ビード部のビードヒールとビードトー
との間の第1の環状面と、前記各ビード部のビードヒー
ルの径方向外側の第2の環状面とを特徴とし、前記第1
の環状面は、タイヤが装着され、標準圧になるよう空気
を充満されたときには、前記設計リムのビードシートに
接するようになっており、タイヤが未装着で、前記各ビ
ード部が前記設計リム幅に等しい距離だけ軸方向に間隔
をおいて設置されているときには、前記回転軸に対し
て、前記設計リムのビードシートと前記回転軸とがなす
角度より平均で少なくとも3°大きい角度βだけ傾斜し
ていることと、前記第2の環状面は、タイヤが装着さ
れ、標準圧になるよう空気を充満されたときには、前記
設計リムの環状のフランジに接するようになっており、
タイヤが未装着では、前記回転軸に垂直な面Pに対し
て、前記フランジと前記面Pとがなす角度より少なくと
も3°小さい角度αだけ傾斜していることとを特徴とす
る。
【0010】また、前記各ビード部が前記設計リム幅に
従って配されているとき、前記第1の環状面の一部は、
前記回転軸に垂直で前記環状引張部材の中央を通る面C
と、前記回転軸に垂直で前記環状引張部材の軸方向外側
に接する面Tとの間にあるものであってもよいし、前記
角度βは、前記回転軸に平行な線に対して8°〜25°
の範囲に含まれるものであってもよい。
従って配されているとき、前記第1の環状面の一部は、
前記回転軸に垂直で前記環状引張部材の中央を通る面C
と、前記回転軸に垂直で前記環状引張部材の軸方向外側
に接する面Tとの間にあるものであってもよいし、前記
角度βは、前記回転軸に平行な線に対して8°〜25°
の範囲に含まれるものであってもよい。
【0011】この場合、前記角度βは、前記設計リムの
ビードシートと前記回転軸に平行な線とがなす角度より
も約5°大きいことが好ましく、また、前記角度αは、
前記面Pに対し3°〜20°の範囲に含まれることが好
ましい。
ビードシートと前記回転軸に平行な線とがなす角度より
も約5°大きいことが好ましく、また、前記角度αは、
前記面Pに対し3°〜20°の範囲に含まれることが好
ましい。
【0012】さらに、前記ビードヒールと前記ビードト
ーとの間に延びる前記第1の環状面と、前記設計リムの
ビードシートとの角度差によって締りばめがなされ、前
記角度差は、すきまばめをなす、径方向外側に延びてい
る前記第2の環状面と前記設計リムのフランジとの角度
差にほぼ等しく、タイヤを前記リムに装着し、空気を充
満させたとき、前記第2の環状面と前記フランジとが接
するように前記各ビード部が回転するものであってもよ
い。
ーとの間に延びる前記第1の環状面と、前記設計リムの
ビードシートとの角度差によって締りばめがなされ、前
記角度差は、すきまばめをなす、径方向外側に延びてい
る前記第2の環状面と前記設計リムのフランジとの角度
差にほぼ等しく、タイヤを前記リムに装着し、空気を充
満させたとき、前記第2の環状面と前記フランジとが接
するように前記各ビード部が回転するものであってもよ
い。
【0013】この場合、それぞれ前記各ビード部から径
方向外側のトレッドに延び、最大の軸方向距離がタイヤ
の最大断面幅を定める一対のサイドウォール部を有し、
前記サイドウォール部の、前記最大断面幅の位置より径
方向に上方は上部サイドウォールであり、また、前記サ
イドウォール部の、前記最大断面幅の位置より径方向に
下方は下部サイドウォールであるラジアルプライ空気入
りタイヤであって、さらに、一対の下部サイドウォール
はその長さの大部分が、ほぼ一定の厚さを有し、かつ、
曲率半径(R)が前記最大断面幅の100%〜∞の範囲
に含まれるものであってもよいし、さらに、前記各下部
サイドウォール部は、タイヤが未装着の状態で、その長
さの大部分にわたって円錐形面をなしているものであっ
てもよい。
方向外側のトレッドに延び、最大の軸方向距離がタイヤ
の最大断面幅を定める一対のサイドウォール部を有し、
前記サイドウォール部の、前記最大断面幅の位置より径
方向に上方は上部サイドウォールであり、また、前記サ
イドウォール部の、前記最大断面幅の位置より径方向に
下方は下部サイドウォールであるラジアルプライ空気入
りタイヤであって、さらに、一対の下部サイドウォール
はその長さの大部分が、ほぼ一定の厚さを有し、かつ、
曲率半径(R)が前記最大断面幅の100%〜∞の範囲
に含まれるものであってもよいし、さらに、前記各下部
サイドウォール部は、タイヤが未装着の状態で、その長
さの大部分にわたって円錐形面をなしているものであっ
てもよい。
【0014】特に、前記円錐形面は、前記回転軸に対し
て30°〜60°の範囲に含まれる角度をなものであっ
てもよく、その中でも前記円錐形面は、前記回転軸に対
し45°の傾斜であることが好ましい。
て30°〜60°の範囲に含まれる角度をなものであっ
てもよく、その中でも前記円錐形面は、前記回転軸に対
し45°の傾斜であることが好ましい。
【0015】ここで、本明細書で使用している種々の用
語について定義する。
語について定義する。
【0016】タイヤの『扁平率』とは、タイヤ断面の幅
(SW)に対するタイヤ断面の高さ(SH)の比に、百
分率で表すために、100を乗じた値である。
(SW)に対するタイヤ断面の高さ(SH)の比に、百
分率で表すために、100を乗じた値である。
【0017】『軸方向の』または『軸方向に』とは、タ
イヤの回転軸に平行な線または平行な方向を指す。
イヤの回転軸に平行な線または平行な方向を指す。
【0018】『ビード』とは、環状の引張部材からなる
タイヤ部分であり、プライ・コードにより被覆されて、
設計リムに適合するように形づくられる。これには、設
計リムに取り付けるための他の補強材、フリッパー、チ
ッパー、アペックス、トー・ガード、チェイファなどが
含まれる場合と、含まれない場合がある。
タイヤ部分であり、プライ・コードにより被覆されて、
設計リムに適合するように形づくられる。これには、設
計リムに取り付けるための他の補強材、フリッパー、チ
ッパー、アペックス、トー・ガード、チェイファなどが
含まれる場合と、含まれない場合がある。
【0019】『ベルト構造』または『補強ベルト』と
は、ビード部に固着されていない、平行な複数のコード
からなる少なくとも2つの環状の層またはプライを指
し、かつこれらのコードは、編んであるものと、ないも
のがあり、トレッドの下に位置する。さらに、左右のコ
ードの角度は共に、タイヤの赤道面に対し17°〜27
°の傾斜範囲に含まれる。
は、ビード部に固着されていない、平行な複数のコード
からなる少なくとも2つの環状の層またはプライを指
し、かつこれらのコードは、編んであるものと、ないも
のがあり、トレッドの下に位置する。さらに、左右のコ
ードの角度は共に、タイヤの赤道面に対し17°〜27
°の傾斜範囲に含まれる。
【0020】『カーカス』とは、ベルト構造、トレッ
ド、アンダートレッドおよびプライ上のサイドウォール
・ゴムを除くが、ビード部を含むタイヤ構造である。
ド、アンダートレッドおよびプライ上のサイドウォール
・ゴムを除くが、ビード部を含むタイヤ構造である。
【0021】『周縁の』とは、軸方向に垂直な、環状ト
レッド面の外周に沿っている線または方向を指す。
レッド面の外周に沿っている線または方向を指す。
【0022】『コード』とは、強化撚線の1つで、これ
によりタイヤのプライが構成されている。
によりタイヤのプライが構成されている。
【0023】『設計リム』とは、規定された構造と幅を
有するリムを指す。このために、設計リムと設計リム幅
は、当該タイヤの製造地における現行の工業規格により
規定されている。たとえば、アメリカ合衆国では、設計
リムは、「TRA(タイヤ・リム協会)」で規定されて
いる。欧州では、リムは「ETRTO(ヨーロッパ・タ
イヤ・リム技術機構)」による「規格マニアル」に規定
されており、設計リムという用語は、標準寸法リムと同
じ意味である。日本における標準規格機構は、JATM
A(日本自動車タイヤ協会)である。
有するリムを指す。このために、設計リムと設計リム幅
は、当該タイヤの製造地における現行の工業規格により
規定されている。たとえば、アメリカ合衆国では、設計
リムは、「TRA(タイヤ・リム協会)」で規定されて
いる。欧州では、リムは「ETRTO(ヨーロッパ・タ
イヤ・リム技術機構)」による「規格マニアル」に規定
されており、設計リムという用語は、標準寸法リムと同
じ意味である。日本における標準規格機構は、JATM
A(日本自動車タイヤ協会)である。
【0024】『赤道面(EP)』とは、タイヤの回転軸
に垂直で、タイヤ・トレッドの中央を通る平面をいう。
に垂直で、タイヤ・トレッドの中央を通る平面をいう。
【0025】『インナーライナ』とは、チューブレス・
タイヤの内側の面を形成し、そのタイヤ内に膨張用の流
体を収める、エラストマー材、もしくはその他の部材か
らなる1つまたは複数の層をいう。
タイヤの内側の面を形成し、そのタイヤ内に膨張用の流
体を収める、エラストマー材、もしくはその他の部材か
らなる1つまたは複数の層をいう。
【0026】『標準タイヤ圧』とは、タイヤの使用条件
に関して適当な標準規格機関によって指定された規定の
設計タイヤ圧と荷重を指す。
に関して適当な標準規格機関によって指定された規定の
設計タイヤ圧と荷重を指す。
【0027】『標準荷重』とは、タイヤの使用条件に関
して適当な標準規格機関によって指定された規定の設計
タイヤ圧と荷重を指す。
して適当な標準規格機関によって指定された規定の設計
タイヤ圧と荷重を指す。
【0028】『プライ』とは、ゴム被覆された何本かの
平行なコードの連続的な層を指す。『径方向の』または
『径方向に』とは、放射状に、タイヤの回転軸に向かう
か、またはこの軸から離れる方向を意味する。
平行なコードの連続的な層を指す。『径方向の』または
『径方向に』とは、放射状に、タイヤの回転軸に向かう
か、またはこの軸から離れる方向を意味する。
【0029】『ラジアルプライタイヤ』とは、ビード部
からビード部に延びている複数のプライコードが、タイ
ヤ赤道面に対し65°〜90°のコード角で配されてい
る、ベルテッドもしくは周縁限定の空気入りタイヤを指
す。
からビード部に延びている複数のプライコードが、タイ
ヤ赤道面に対し65°〜90°のコード角で配されてい
る、ベルテッドもしくは周縁限定の空気入りタイヤを指
す。
【0030】『断面高さ』(SH)とは、タイヤ赤道面
における、標準リム直径からタイヤ外径までの径方向の
距離を示す。
における、標準リム直径からタイヤ外径までの径方向の
距離を示す。
【0031】『断面幅』(SH)とは、標準圧で空気を
入れられて24時間経過した後で、未だ荷重が掛かって
いない状態での、タイヤにおける両側サイドウォール外
側間の、タイヤの回転軸に平行な最大直線距離を指す
が、この場合、ラベルや装飾または保護用のバンドによ
るサイドウォールの隆起分は除く。
入れられて24時間経過した後で、未だ荷重が掛かって
いない状態での、タイヤにおける両側サイドウォール外
側間の、タイヤの回転軸に平行な最大直線距離を指す
が、この場合、ラベルや装飾または保護用のバンドによ
るサイドウォールの隆起分は除く。
【0032】『ショルダー』は、トレッドの縁の真下の
サイドウォール上部を指す。これは、コーナリングに影
響を与える。
サイドウォール上部を指す。これは、コーナリングに影
響を与える。
【0033】『サイドウォール』は、トレッドとビード
部間のタイヤ部分である。
部間のタイヤ部分である。
【0034】『トレッド幅』とは、タイヤの軸方向、す
なわち、タイヤの回転軸に平行な面における、トレッド
面の弧の長さを示す。
なわち、タイヤの回転軸に平行な面における、トレッド
面の弧の長さを示す。
【0035】
【作用】本発明のラジアルプライ空気入りタイヤでは、
各ビード部のビードヒールとビードトーとの間の面であ
る第1の環状面の、回転軸に対する角度、および各ビー
ド部のビードヒールの径方向外側の面である第2の環状
面の、回転軸に垂直な面に対する角度を上述のように規
定することで、下部サイドウォールの剛性やころがり抵
抗および快適性が改善されることが、実験により判明し
た。
各ビード部のビードヒールとビードトーとの間の面であ
る第1の環状面の、回転軸に対する角度、および各ビー
ド部のビードヒールの径方向外側の面である第2の環状
面の、回転軸に垂直な面に対する角度を上述のように規
定することで、下部サイドウォールの剛性やころがり抵
抗および快適性が改善されることが、実験により判明し
た。
【0036】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0037】まず、本発明のラジアルプライ空気入りタ
イヤの概略について説明する。
イヤの概略について説明する。
【0038】タイヤ30には、回転軸と、軸方向に一定
の間隔を置いて配され、それぞれ環状の引張部材35を
含む1対のビード部33、53、63と、各ビード部
3、53、63の引張部材35間に延びている、少なく
とも1つのラジアルプライ36とを有する。ビード部3
3、53、63はそれぞれ、ビードヒール22Bとビー
ドトー22Aとを有する。これらビードヒール22Bお
よびビードトー22Aは、ビードシート42を有し、か
つ、タイヤ製造地における現行の工業規格により特定さ
れている設計リム幅(D)を有する設計リム40に嵌め
込まれるように設計されている。
の間隔を置いて配され、それぞれ環状の引張部材35を
含む1対のビード部33、53、63と、各ビード部
3、53、63の引張部材35間に延びている、少なく
とも1つのラジアルプライ36とを有する。ビード部3
3、53、63はそれぞれ、ビードヒール22Bとビー
ドトー22Aとを有する。これらビードヒール22Bお
よびビードトー22Aは、ビードシート42を有し、か
つ、タイヤ製造地における現行の工業規格により特定さ
れている設計リム幅(D)を有する設計リム40に嵌め
込まれるように設計されている。
【0039】このタイヤ30の特徴は、各ビード部3
3、53、63のビードヒール22Bとビードトー22
Aとの間にある第1の環状面23と、各ビードヒール2
2Bの径方向外側の第2の環状面24とにある。第1の
環状面23は、タイヤ30が設計リムに装着され、標準
圧になるよう空気を充満されたとき、設計リム40のビ
ードシート42に接するようになっている。各ビード部
33、53、63が設計リム幅に等しい距離Dだけ軸方
向に間隔を置いて設置されているとき、タイヤ30が未
装着の状態では、第1の環状面23は、回転軸に対して
平均して角度βだけ傾斜している。この平均の角度β
は、設計リム40の嵌め合いビードシート42と回転軸
とがなす角度より少なくとも3°だけ大きい。第2の環
状面24は、タイヤ30が設計リム40に装着され、標
準圧になるよう空気を充満されたとき、設計リム40の
環状のフランジ44に接するようになっている。タイヤ
30が未装着の状態では、第2の環状面24は回転軸に
垂直な面Pに対して、フランジ44と面Pとがなす角度
より少なくとも3°小さい角度αだけ傾斜している。
3、53、63のビードヒール22Bとビードトー22
Aとの間にある第1の環状面23と、各ビードヒール2
2Bの径方向外側の第2の環状面24とにある。第1の
環状面23は、タイヤ30が設計リムに装着され、標準
圧になるよう空気を充満されたとき、設計リム40のビ
ードシート42に接するようになっている。各ビード部
33、53、63が設計リム幅に等しい距離Dだけ軸方
向に間隔を置いて設置されているとき、タイヤ30が未
装着の状態では、第1の環状面23は、回転軸に対して
平均して角度βだけ傾斜している。この平均の角度β
は、設計リム40の嵌め合いビードシート42と回転軸
とがなす角度より少なくとも3°だけ大きい。第2の環
状面24は、タイヤ30が設計リム40に装着され、標
準圧になるよう空気を充満されたとき、設計リム40の
環状のフランジ44に接するようになっている。タイヤ
30が未装着の状態では、第2の環状面24は回転軸に
垂直な面Pに対して、フランジ44と面Pとがなす角度
より少なくとも3°小さい角度αだけ傾斜している。
【0040】各ビード部33、53、63が設計リム幅
に従って配されているとき、第1の環状面23の一部
は、回転軸に垂直で引張部材35の中央を通る面Cと、
回転軸に垂直で引張部材35の軸方向外側に接する面T
との間にある。
に従って配されているとき、第1の環状面23の一部
は、回転軸に垂直で引張部材35の中央を通る面Cと、
回転軸に垂直で引張部材35の軸方向外側に接する面T
との間にある。
【0041】角度βは、回転軸に平行な線に対して8°
〜25°の範囲で傾斜していることが望ましい。角度β
は、設計リム40のビードシート42と回転軸に平行な
線とがなす角度より約5°大きいことが、最も望まし
い。
〜25°の範囲で傾斜していることが望ましい。角度β
は、設計リム40のビードシート42と回転軸に平行な
線とがなす角度より約5°大きいことが、最も望まし
い。
【0042】角度αは、面Pに対して3°〜20°の範
囲で傾斜していることが望ましい。第1の環状面23と
設計リム40との角度差は、第2の環状面24とフラン
ジ44との角度差とほぼ等しいことが最も望ましい。タ
イヤ30をリム40に装着し、空気を充満させたとき、
第2の環状面24とフランジ44が接するように、ビー
ド部33、53、63を回転させる。
囲で傾斜していることが望ましい。第1の環状面23と
設計リム40との角度差は、第2の環状面24とフラン
ジ44との角度差とほぼ等しいことが最も望ましい。タ
イヤ30をリム40に装着し、空気を充満させたとき、
第2の環状面24とフランジ44が接するように、ビー
ド部33、53、63を回転させる。
【0043】本実施例では、タイヤ30には一対の下部
サイドウォール21Bがあって、しかもこの下部サイド
ウォール21Bは、その長さの大部分がほぼ一定の厚さ
を有し、かつ曲率半径(R)が最大断面幅の100%〜
∞の範囲に含まれる。
サイドウォール21Bがあって、しかもこの下部サイド
ウォール21Bは、その長さの大部分がほぼ一定の厚さ
を有し、かつ曲率半径(R)が最大断面幅の100%〜
∞の範囲に含まれる。
【0044】タイヤが未装着の状態では、下部サイドウ
ォール21Bはその長さの大部分にわたって、円錐形面
をなしていることが望ましい。円錐形面は、回転軸に対
して30°〜60°の範囲に含まれる角度を形成する
が、この角度は45°が望ましい。
ォール21Bはその長さの大部分にわたって、円錐形面
をなしていることが望ましい。円錐形面は、回転軸に対
して30°〜60°の範囲に含まれる角度を形成する
が、この角度は45°が望ましい。
【0045】次に、本発明のラジアルプライ空気入りタ
イヤの実施例について詳細に説明する。
イヤの実施例について詳細に説明する。
【0046】図1には、本発明のラジアルプライ空気入
りタイヤの一実施例の横断面図が示されている。本実施
例において、タイヤ30は、扁平率の小さい乗用車用タ
イヤである。図示されているように、2つのビード部3
3が、規定の設計リム幅に等しい距離だけ軸方向に間隔
をおいて配されている。
りタイヤの一実施例の横断面図が示されている。本実施
例において、タイヤ30は、扁平率の小さい乗用車用タ
イヤである。図示されているように、2つのビード部3
3が、規定の設計リム幅に等しい距離だけ軸方向に間隔
をおいて配されている。
【0047】タイヤ30には、接地するトレッド部31
があり、これは、トレッドの両側の縁の、ショルダー部
32に続いている。径方向外側のサイドウォール部21
は、ショルダー部32から延びて、環方向に伸長性のな
い環状の引張部材35を含むビード33に続いている。
さらにタイヤ30には、引張部材35から延び、サイド
ウォール部21、トレッド部31を通り、さらに向かい
側のサイドウォール部21を通過して、対向する引張部
材35にまで降下している、カーカス補強構造(ラジア
ルプライ)36が備えられている。カーカス補強構造3
6の折返し端38は、引張部材35の周囲を巻いてい
る。タイヤ30にはまた、チューブレスタイプである場
合、タイヤ30の内側周縁面を形成する在来型のインナ
ーライナー37が設置されることもある。
があり、これは、トレッドの両側の縁の、ショルダー部
32に続いている。径方向外側のサイドウォール部21
は、ショルダー部32から延びて、環方向に伸長性のな
い環状の引張部材35を含むビード33に続いている。
さらにタイヤ30には、引張部材35から延び、サイド
ウォール部21、トレッド部31を通り、さらに向かい
側のサイドウォール部21を通過して、対向する引張部
材35にまで降下している、カーカス補強構造(ラジア
ルプライ)36が備えられている。カーカス補強構造3
6の折返し端38は、引張部材35の周囲を巻いてい
る。タイヤ30にはまた、チューブレスタイプである場
合、タイヤ30の内側周縁面を形成する在来型のインナ
ーライナー37が設置されることもある。
【0048】カーカス補強構造36の径方向外側面の周
囲でトレッド部31の下には、トレッド補強ベルト構造
39が円周方向に設置されている。本実施例では、この
トレッド補強ベルト構造39は、2本のシングルカット
ベルトプライからなり、しかもこのベルトプライのコー
ドは、タイヤ30の赤道面EPに対して17°〜25°
の範囲に含まれる角度で並んでいる。一方のベルトプラ
イのコードは、他方のベルトプライのコードの方向と、
赤道面EPに対して逆方向に配されている。しかしなが
ら、トレッド補強ベルト構造39は、望みのどのような
構造の、またどのような枚数のベルトプライより構成し
てもよいし、またコードは、望みのどのような角度で配
置してもよい。
囲でトレッド部31の下には、トレッド補強ベルト構造
39が円周方向に設置されている。本実施例では、この
トレッド補強ベルト構造39は、2本のシングルカット
ベルトプライからなり、しかもこのベルトプライのコー
ドは、タイヤ30の赤道面EPに対して17°〜25°
の範囲に含まれる角度で並んでいる。一方のベルトプラ
イのコードは、他方のベルトプライのコードの方向と、
赤道面EPに対して逆方向に配されている。しかしなが
ら、トレッド補強ベルト構造39は、望みのどのような
構造の、またどのような枚数のベルトプライより構成し
てもよいし、またコードは、望みのどのような角度で配
置してもよい。
【0049】カーカス補強構造36には、平行な複数の
コードからなる1つの層から構成される、少なくとも1
枚の補強プライ構造が含まれる。カーカス補強構造36
のコードは、タイヤ30の赤道面EPに対し少なくとも
75°の角度で配される。カーカスプライを補強するコ
ードは、ゴム製品のコード補強のために通常用いられる
材料ならば、たとえばレーヨン、ナイロン、ポリエステ
ルなど、必ずしもこれらに限定されず、どのような材料
でも用いてもよい。カーカス補強構造36には、ビード
33の芯である引張部材35を含む折返し端38があ
り、これは、タイヤ30の断面の高さの約35%の所に
位置している。
コードからなる1つの層から構成される、少なくとも1
枚の補強プライ構造が含まれる。カーカス補強構造36
のコードは、タイヤ30の赤道面EPに対し少なくとも
75°の角度で配される。カーカスプライを補強するコ
ードは、ゴム製品のコード補強のために通常用いられる
材料ならば、たとえばレーヨン、ナイロン、ポリエステ
ルなど、必ずしもこれらに限定されず、どのような材料
でも用いてもよい。カーカス補強構造36には、ビード
33の芯である引張部材35を含む折返し端38があ
り、これは、タイヤ30の断面の高さの約35%の所に
位置している。
【0050】タイヤ30をリム40に装着し、これに空
気を充満させる前に、タイヤ30は、型によりその形状
を与えられている。従来のタイヤと異なる最も顕著な点
は、径方向外側の下部サイドウォール21Bが、ほぼ平
坦なことであり、またそのため、外側の下部サイドウォ
ール21Bに隣接する、径方向内側下部サイドウォール
121Bも、ほぼ平坦なことである。さらに第2の環状
面24は、赤道面EPに対し約10°の角度αBをなし
ている。第1の環状面23は、タイヤ30の回転軸に平
行な線に対し、約15°の角度βBをなしており、上述
のビードシート42の軸方向内側部の増加した傾斜は、
ここに示されていない。
気を充満させる前に、タイヤ30は、型によりその形状
を与えられている。従来のタイヤと異なる最も顕著な点
は、径方向外側の下部サイドウォール21Bが、ほぼ平
坦なことであり、またそのため、外側の下部サイドウォ
ール21Bに隣接する、径方向内側下部サイドウォール
121Bも、ほぼ平坦なことである。さらに第2の環状
面24は、赤道面EPに対し約10°の角度αBをなし
ている。第1の環状面23は、タイヤ30の回転軸に平
行な線に対し、約15°の角度βBをなしており、上述
のビードシート42の軸方向内側部の増加した傾斜は、
ここに示されていない。
【0051】リム40にタイヤ30を装着した後、リム
によって、タイヤのビード部33の傾斜が生じる。図5
に示されているように、膨張後のサイドウォール部12
1は、リム40によってタイヤ30にもたらされる湾曲
と、膨張圧のため、丸い形状になる。図6に示されてい
るように、装着されたタイヤ30は、膨張していないと
きには、下部サイドウォール21Bはほとんど平坦で、
ゼロよりは大きい角度で幾分傾斜している。
によって、タイヤのビード部33の傾斜が生じる。図5
に示されているように、膨張後のサイドウォール部12
1は、リム40によってタイヤ30にもたらされる湾曲
と、膨張圧のため、丸い形状になる。図6に示されてい
るように、装着されたタイヤ30は、膨張していないと
きには、下部サイドウォール21Bはほとんど平坦で、
ゼロよりは大きい角度で幾分傾斜している。
【0052】図9には、本発明の一実施例の、未膨張で
未装着のタイヤの側面図が示されている。同図におい
て、図1の各部に対応する部分は、図1で用いられた番
号と同じ参照番号を付されている。外側の下部サイドウ
ォール21Bは、ほぼ円錐台形の輪郭を示していること
が、図9で判る。
未装着のタイヤの側面図が示されている。同図におい
て、図1の各部に対応する部分は、図1で用いられた番
号と同じ参照番号を付されている。外側の下部サイドウ
ォール21Bは、ほぼ円錐台形の輪郭を示していること
が、図9で判る。
【0053】図2には、回転軸に対し角度βR だけ傾斜
しているビードシート42と、角度αR だけ傾斜してい
るフランジ44とを有する設計リム40が示されてい
る。なお、角度αR は回転軸にほぼ垂直である。また、
角度βR は、図示されているように、通常は5°であ
る。
しているビードシート42と、角度αR だけ傾斜してい
るフランジ44とを有する設計リム40が示されてい
る。なお、角度αR は回転軸にほぼ垂直である。また、
角度βR は、図示されているように、通常は5°であ
る。
【0054】図3には、従来のタイヤ10が示されてい
るが、これには、それぞれに環状の引張部材15が収め
られている1対のビード部13と、各引張部材15の周
囲を囲んで延びている補強プライ16と、径方向外側の
トレッド部11と、補強ベルト19と、トレッド部11
からビード部13まで延びている1対のサイドウォール
部6とを有する。図示されているように、設計リム幅D
に合わせた間隔をおいた両ビード部13は、ビードヒー
ル2とビードトー1との間に延びている環状面3を有し
ており、しかもこの環状面3は、約5°の角度βR だけ
傾斜しているか、またはリムのビードシートと等しい角
度で傾斜している。また、図示されている従来のタイヤ
10は、径方向外側に延びている面4を有しており、し
かもこの面4は、ビードヒール2から延び、回転軸に対
し90°の向きに配されている。
るが、これには、それぞれに環状の引張部材15が収め
られている1対のビード部13と、各引張部材15の周
囲を囲んで延びている補強プライ16と、径方向外側の
トレッド部11と、補強ベルト19と、トレッド部11
からビード部13まで延びている1対のサイドウォール
部6とを有する。図示されているように、設計リム幅D
に合わせた間隔をおいた両ビード部13は、ビードヒー
ル2とビードトー1との間に延びている環状面3を有し
ており、しかもこの環状面3は、約5°の角度βR だけ
傾斜しているか、またはリムのビードシートと等しい角
度で傾斜している。また、図示されている従来のタイヤ
10は、径方向外側に延びている面4を有しており、し
かもこの面4は、ビードヒール2から延び、回転軸に対
し90°の向きに配されている。
【0055】図4の拡大図に示されているように、本発
明の一実施例のビード部33は、設計リム幅Dに等しい
軸方向間隔をおいて他方のビード部と向かい合ってい
る。軸方向外側のビードヒール22Bと軸方向内側のビ
ードトー22Aとの間に、第1の環状面23がある。こ
の第1の環状面23は、タイヤ30の回転軸に平行な線
に対し角度βだけ傾斜している。角度βは、8°〜25
°の範囲に含まれることが望ましく、8°〜20°の範
囲がより望ましい。傾斜角度βR が5°のリム40に装
着された場合、少なくとも3°以上の角度変動がある
が、約5°の角度変動が望ましい。
明の一実施例のビード部33は、設計リム幅Dに等しい
軸方向間隔をおいて他方のビード部と向かい合ってい
る。軸方向外側のビードヒール22Bと軸方向内側のビ
ードトー22Aとの間に、第1の環状面23がある。こ
の第1の環状面23は、タイヤ30の回転軸に平行な線
に対し角度βだけ傾斜している。角度βは、8°〜25
°の範囲に含まれることが望ましく、8°〜20°の範
囲がより望ましい。傾斜角度βR が5°のリム40に装
着された場合、少なくとも3°以上の角度変動がある
が、約5°の角度変動が望ましい。
【0056】この角度変動に適応するため、本実施例の
タイヤ30は、ビードヒール22Bの径方向外側の第2
の環状面24を有している。タイヤ30が設計リム40
に装着され、標準タイヤ圧で空気を入れられと、第2の
環状面24は、設計リム40の環状のフランジ44に接
する。第2の環状面24は、回転軸に垂直な面Pに対し
角度αだけ傾斜しており、この角度αは、フランジ44
と面Pとがなす角度より3°〜20°だけ小さい。角度
αは、第1の環状面23の角度βから設計リム40のビ
ードシート42の角度βR を減じた角度差にほぼ等しい
ことが、望ましい。
タイヤ30は、ビードヒール22Bの径方向外側の第2
の環状面24を有している。タイヤ30が設計リム40
に装着され、標準タイヤ圧で空気を入れられと、第2の
環状面24は、設計リム40の環状のフランジ44に接
する。第2の環状面24は、回転軸に垂直な面Pに対し
角度αだけ傾斜しており、この角度αは、フランジ44
と面Pとがなす角度より3°〜20°だけ小さい。角度
αは、第1の環状面23の角度βから設計リム40のビ
ードシート42の角度βR を減じた角度差にほぼ等しい
ことが、望ましい。
【0057】正確にビード部33の各面を測定するに
は、未装着で未膨張のタイヤ30の各ビード部33を、
規定された、そのタイヤ30の設計リム幅Dに合わて配
置すればよい。次に、同じ横断面内において、ビード部
33上に2つの基準点を定めなければならない。第1の
点は、ビードトー22Aに置き、第2の点は、第2の環
状面24上のどこに置いてもよい。タイヤ30の回転軸
からの距離を測定することにより、基準線が設定され
る。かなり寸法上安定しているビード部33を、マーク
した2つの基準点が含まれる横断面でタイヤ30から切
り取ることができる。基準線を再設定することにより、
2つの基準点が、基準線上の正確な径方向距離に位置し
ているとき、設計リム幅Dに位置しているビード部33
を有するタイヤ30の同一な向き付けが達成される。な
お基準線は、回転軸か、またはこの軸に平行な適当な線
上にあって、前記軸と2つの基準点との間の面に含まれ
ている。
は、未装着で未膨張のタイヤ30の各ビード部33を、
規定された、そのタイヤ30の設計リム幅Dに合わて配
置すればよい。次に、同じ横断面内において、ビード部
33上に2つの基準点を定めなければならない。第1の
点は、ビードトー22Aに置き、第2の点は、第2の環
状面24上のどこに置いてもよい。タイヤ30の回転軸
からの距離を測定することにより、基準線が設定され
る。かなり寸法上安定しているビード部33を、マーク
した2つの基準点が含まれる横断面でタイヤ30から切
り取ることができる。基準線を再設定することにより、
2つの基準点が、基準線上の正確な径方向距離に位置し
ているとき、設計リム幅Dに位置しているビード部33
を有するタイヤ30の同一な向き付けが達成される。な
お基準線は、回転軸か、またはこの軸に平行な適当な線
上にあって、前記軸と2つの基準点との間の面に含まれ
ている。
【0058】一旦、寸法基準が再設定されると、第1の
環状面23および第2の環状面24の正確な向き付けを
測定することができる。こうした測定方法は、ビード横
断面を拡張し、より正確な測定を可能にするコンパレー
タを使用することによって、精度がより高くなる。この
種の測定技術は当該技術において周知であり、タイヤの
ようなエラストマー複合材でも非常に正確な測定が可能
である。
環状面23および第2の環状面24の正確な向き付けを
測定することができる。こうした測定方法は、ビード横
断面を拡張し、より正確な測定を可能にするコンパレー
タを使用することによって、精度がより高くなる。この
種の測定技術は当該技術において周知であり、タイヤの
ようなエラストマー複合材でも非常に正確な測定が可能
である。
【0059】図7には、本発明のラジアルプライ空気入
りタイヤの第2実施例のビード構造横断面図が示されて
いる。本実施例のビード53は図4のビード33によく
似ているが、このビード53には、ビードトー22Aに
隣接している軸方向内側部23Bと、この軸方向内側部
23Bに隣接している軸方向外側部23Aとにより形成
されている第1の環状面23が用いられている。軸方向
内側部23Bは、軸方向外側部23Aに比してより大き
な角度で傾斜している。軸方向外側部23Aは、図4に
おいて示されたものと同一の範囲で、平均の角度βの傾
斜になっている。軸方向内側部23Bは、角度βプラス
5°の角度であることが、望ましい。図7のビード53
もまた、図4に示されている実施例に記載の角度αを持
つ第2の環状面24を有している。
りタイヤの第2実施例のビード構造横断面図が示されて
いる。本実施例のビード53は図4のビード33によく
似ているが、このビード53には、ビードトー22Aに
隣接している軸方向内側部23Bと、この軸方向内側部
23Bに隣接している軸方向外側部23Aとにより形成
されている第1の環状面23が用いられている。軸方向
内側部23Bは、軸方向外側部23Aに比してより大き
な角度で傾斜している。軸方向外側部23Aは、図4に
おいて示されたものと同一の範囲で、平均の角度βの傾
斜になっている。軸方向内側部23Bは、角度βプラス
5°の角度であることが、望ましい。図7のビード53
もまた、図4に示されている実施例に記載の角度αを持
つ第2の環状面24を有している。
【0060】図7に示されているように、第1の環状面
23の一部は、各ビード部53が設計リム幅Dにあると
き、面Cと面Tとの間に位置している。面Cは、タイヤ
の回転軸に垂直であり、環状の引張部材35の中央を通
っている。面Tは、引張部材35の軸方向外側に接し、
かつタイヤの回転軸に垂直である。図示されているよう
に、軸方向外側部23Aは、面Cと面Tとの間の領域を
占めている。
23の一部は、各ビード部53が設計リム幅Dにあると
き、面Cと面Tとの間に位置している。面Cは、タイヤ
の回転軸に垂直であり、環状の引張部材35の中央を通
っている。面Tは、引張部材35の軸方向外側に接し、
かつタイヤの回転軸に垂直である。図示されているよう
に、軸方向外側部23Aは、面Cと面Tとの間の領域を
占めている。
【0061】図8には、第3の実施例が示されている。
この第3の実施例は、ビードトー22Aとビードヒール
22Bとの間に径方向内側面すなわち第1の環状面23
を有している。第1の環状面23は、少なくとも3つの
異なる面または部分を有している。これらはそれぞれ、
ビードトー22Aに隣接している第1の部分23bと、
ビードトー22Aに隣接する第1の部分23bと第3の
部分23cとの間に延びている第2の部分23aと、ビ
ードヒール22Bの近くの第3の部分23cとである。
本実施例のビード部63では、第2の部分23aは、面
Cと面Tにより画されている領域に延びている。面Cと
面Tは、上に定義された通りである。本実施例のタイヤ
が未装着で、各ビード部63が設計リム幅Dに合わせて
配されている場合、第1の環状面23の平均の傾斜角度
βは、軸に対するリム40のビードシート42の傾斜角
より3°大きく、そして第1の部分23bと第2の部分
23aは図示されているように、設計リム40のビード
シート42の傾斜角より少なくとも3°大きい平均傾斜
角を有するが、第3の部分23cは、設計リムビードシ
ート角以下の平均傾斜角である。
この第3の実施例は、ビードトー22Aとビードヒール
22Bとの間に径方向内側面すなわち第1の環状面23
を有している。第1の環状面23は、少なくとも3つの
異なる面または部分を有している。これらはそれぞれ、
ビードトー22Aに隣接している第1の部分23bと、
ビードトー22Aに隣接する第1の部分23bと第3の
部分23cとの間に延びている第2の部分23aと、ビ
ードヒール22Bの近くの第3の部分23cとである。
本実施例のビード部63では、第2の部分23aは、面
Cと面Tにより画されている領域に延びている。面Cと
面Tは、上に定義された通りである。本実施例のタイヤ
が未装着で、各ビード部63が設計リム幅Dに合わせて
配されている場合、第1の環状面23の平均の傾斜角度
βは、軸に対するリム40のビードシート42の傾斜角
より3°大きく、そして第1の部分23bと第2の部分
23aは図示されているように、設計リム40のビード
シート42の傾斜角より少なくとも3°大きい平均傾斜
角を有するが、第3の部分23cは、設計リムビードシ
ート角以下の平均傾斜角である。
【0062】図1に示したように、タイヤ30は1対の
サイドウォール部21を有している。サイドウォール部
21はそれぞれ、各ビード部33から径方向外側のトレ
ッド部31に向かって延びている。両サイドウォール部
21間の軸方向最大距離は、タイヤ30の最大断面幅を
規定する。最大断面幅の径方向上部のサイドウォール部
21は、上部サイドウォール21Aであり、最大断面幅
の径方向下部のサイドウォール部21は、下部サイドウ
ォール21Bである。下部サイドウォール21Bは、ほ
ぼ一定の厚さ(T)を有し、その長さの大部分において
最大断面幅の100%から∞までの範囲に含まれる曲率
半径(R)を有している。上述した実施例では、曲率半
径Rは∞に近く、したがってその長さの大部分におい
て、真っ直ぐなもしくは平坦なサイドウォール部21を
形成し、その結果の下部サイドウォール21Bの形状
は、タイヤ30が未装着状態で、円錐形になる。円錐面
は、タイヤ30の回転軸に対し30°〜60°の範囲に
含まれる角度θをなすが、望ましい角度は、45°であ
る。
サイドウォール部21を有している。サイドウォール部
21はそれぞれ、各ビード部33から径方向外側のトレ
ッド部31に向かって延びている。両サイドウォール部
21間の軸方向最大距離は、タイヤ30の最大断面幅を
規定する。最大断面幅の径方向上部のサイドウォール部
21は、上部サイドウォール21Aであり、最大断面幅
の径方向下部のサイドウォール部21は、下部サイドウ
ォール21Bである。下部サイドウォール21Bは、ほ
ぼ一定の厚さ(T)を有し、その長さの大部分において
最大断面幅の100%から∞までの範囲に含まれる曲率
半径(R)を有している。上述した実施例では、曲率半
径Rは∞に近く、したがってその長さの大部分におい
て、真っ直ぐなもしくは平坦なサイドウォール部21を
形成し、その結果の下部サイドウォール21Bの形状
は、タイヤ30が未装着状態で、円錐形になる。円錐面
は、タイヤ30の回転軸に対し30°〜60°の範囲に
含まれる角度θをなすが、望ましい角度は、45°であ
る。
【0063】表1は、195/65 R15のタイヤに
おいて、本発明に基づく型で造形され、加硫されたタイ
ヤ(タイヤA)と、従来技術の型で造形され、加硫され
たタイヤ(タイヤB)との試験結果を示すものである。
各タイヤは、造形と加硫段階以前における、標準製作誤
差許容範囲に含まれる相違は別にして、同一のものであ
る。
おいて、本発明に基づく型で造形され、加硫されたタイ
ヤ(タイヤA)と、従来技術の型で造形され、加硫され
たタイヤ(タイヤB)との試験結果を示すものである。
各タイヤは、造形と加硫段階以前における、標準製作誤
差許容範囲に含まれる相違は別にして、同一のものであ
る。
【0064】
【表1】 表1によれば、本発明に基づいて製作されたタイヤは、
高速性能を失わずに、快適性、ハンドリングおよびころ
がり抵抗に改善を示している。
高速性能を失わずに、快適性、ハンドリングおよびころ
がり抵抗に改善を示している。
【0065】本発明を説明するために、いくつかの代表
的な実施例とその詳細が上述されたが、これらはあくま
でも例示のためで、当該技術に熟達した専門家には、本
発明の精神または範囲から逸脱しない限り、様々な変更
や修正がなされ得るのは、明らかなことであろう。
的な実施例とその詳細が上述されたが、これらはあくま
でも例示のためで、当該技術に熟達した専門家には、本
発明の精神または範囲から逸脱しない限り、様々な変更
や修正がなされ得るのは、明らかなことであろう。
【0066】
【発明の効果】本発明のラジアルプライ空気入りタイヤ
は以上説明したように、各ビード部のビードヒールとビ
ードトーとの間の面である第1の環状面の、回転軸に対
する角度を、設計リムのビードシートと回転軸とがなす
角度よりも3°以上大きくし、かつ、各ビード部のビー
ドヒールの径方向外側の面である第2の環状面の、回転
軸に垂直な面に対する角度を、設計リムのフランジと回
転軸に垂直な面とがなす角度よりもすくなくとも3°小
さくすることで、高速性能を失うことなく、ころがり抵
抗や快適性やハンドリングを改善し、高性能なタイヤを
得ることができた。
は以上説明したように、各ビード部のビードヒールとビ
ードトーとの間の面である第1の環状面の、回転軸に対
する角度を、設計リムのビードシートと回転軸とがなす
角度よりも3°以上大きくし、かつ、各ビード部のビー
ドヒールの径方向外側の面である第2の環状面の、回転
軸に垂直な面に対する角度を、設計リムのフランジと回
転軸に垂直な面とがなす角度よりもすくなくとも3°小
さくすることで、高速性能を失うことなく、ころがり抵
抗や快適性やハンドリングを改善し、高性能なタイヤを
得ることができた。
【図1】本発明のラジアルプライ空気入りタイヤの一実
施例の横断面図である。
施例の横断面図である。
【図2】標準設計リムの横断面図である。
【図3】従来のタイヤの横断面である。
【図4】図1に示したラジアルプライ空気入りタイヤの
ビード部の横断面拡大図である。
ビード部の横断面拡大図である。
【図5】図1に示したラジアルプライ空気入りタイヤに
おいて、設計リムに装着され、空気を充満させられた状
態を示す横断面図である。
おいて、設計リムに装着され、空気を充満させられた状
態を示す横断面図である。
【図6】図1に示したラジアルプライ空気入りタイヤに
おいて、装着されているが、未だ空気を入れられていな
い状態を示す横断面図である。
おいて、装着されているが、未だ空気を入れられていな
い状態を示す横断面図である。
【図7】本発明のラジアルプライ空気入りタイヤの第2
実施例のビード部の横断面図である。
実施例のビード部の横断面図である。
【図8】本発明のラジアルプライ空気入りタイヤの第3
実施例のビード部の横断面図である。
実施例のビード部の横断面図である。
【図9】図1に示したラジアルプライ空気入りタイヤの
側面図である。
側面図である。
21 サイドウォール部 21A 上部サイドウォール 21B 下部サイドウォール 22A ビードトー 22B ビードヒール 23 第1の環状面 23A 軸方向外側部 23B 軸方向内側部 23a 第2の部分 23b 第1の部分 23c 第3の部分 24 第2の環状面 30 タイヤ 31 トレッド部 32 ショルダー部 33、53、63 ビード部 35 引張部材 36 カーカス補強構造(ラジアルプライ) 37 インナーライナー 38 折り返し端 39 トレッド補強ベルト構造 40 設計リム 42 ビードシート 44 フランジ 121 (膨張後の)サイドウォール部 121B (内側の)下部サイドウォール EP 赤道面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローラン アンドル テルベル ルクセンブルグ国 9011 エッテルブリュ ック、リュ ドゥ バストーニュ 171
Claims (10)
- 【請求項1】 回転軸と、軸方向に一定の間隔を置いて
配され、それぞれ環状引張部材が含まれている1対のビ
ード部と、前記各ビード部の環状引張部材間に延びる少
なくとも1つのラジアルプライとを具備し、前記各ビー
ド部にはそれぞれ、タイヤ製造地における現行の工業規
格により特定されている設計リム幅を有し、かつ、ビー
ドシートを備えている設計リムに嵌め込まれるように設
計されているビードヒールとビードトーとを有するラジ
アルプライ空気入りタイヤであって、前記各ビード部の
ビードヒールとビードトーとの間の第1の環状面と、前
記各ビード部のビードヒールの径方向外側の第2の環状
面とを特徴とし、前記第1の環状面は、タイヤが装着さ
れ、標準圧になるよう空気を充満されたときには、前記
設計リムのビードシートに接するようになっており、タ
イヤが未装着で、前記各ビード部が前記設計リム幅に等
しい距離だけ軸方向に間隔をおいて設置されているとき
には、前記回転軸に対して、前記設計リムのビードシー
トと前記回転軸とがなす角度より平均で少なくとも3°
大きい角度βだけ傾斜していることと、前記第2の環状
面は、タイヤが装着され、標準圧になるよう空気を充満
されたときには、前記設計リムの環状のフランジに接す
るようになっており、タイヤが未装着では、前記回転軸
に垂直な面Pに対して、前記フランジと前記面Pとがな
す角度より少なくとも3°小さい角度αだけ傾斜してい
ることとを特徴とするラジアルプライ空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記各ビード部が前記設計リム幅に従っ
て配されているとき、前記第1の環状面の一部は、前記
回転軸に垂直で前記環状引張部材の中央を通る面Cと、
前記回転軸に垂直で前記環状引張部材の軸方向外側に接
する面Tとの間にある請求項1に記載のラジアルプライ
空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記角度βは、前記回転軸に平行な線に
対して8°〜25°の範囲に含まれる請求項1に記載の
ラジアルプライ空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記第1の環状面の前記角度βは、前記
設計リムのビードシートと前記回転軸に平行な線とがな
す角度よりも約5°大きい請求項3に記載のラジアルプ
ライ空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記角度αは、前記面Pに対し3°〜2
0°の範囲に含まれる請求項2に記載のラジアルプライ
空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 前記ビードヒールと前記ビードトーとの
間に延びる前記第1の環状面と、前記設計リムのビード
シートとの角度差によって締りばめがなされ、前記角度
差は、すきまばめをなす、径方向外側に延びている前記
第2の環状面と前記設計リムのフランジとの角度差にほ
ぼ等しく、タイヤを前記リムに装着し、空気を充満させ
たとき、前記第2の環状面と前記フランジとが接するよ
うに前記各ビード部が回転する請求項1に記載のラジア
ルプライ空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 それぞれ前記各ビード部から径方向外側
のトレッドに延び、最大の軸方向距離がタイヤの最大断
面幅を定める一対のサイドウォール部を有し、前記サイ
ドウォール部の、前記最大断面幅の位置より径方向に上
方は上部サイドウォールであり、また、前記サイドウォ
ール部の、前記最大断面幅の位置より径方向に下方は下
部サイドウォールであるラジアルプライ空気入りタイヤ
であって、さらに、一対の下部サイドウォールはその長
さの大部分が、ほぼ一定の厚さを有し、かつ、曲率半径
(R)が前記最大断面幅の100%〜∞の範囲に含まれ
る請求項6に記載のラジアルプライ空気入りタイヤ。 - 【請求項8】 前記各下部サイドウォール部は、タイヤ
が未装着の状態で、その長さの大部分にわたって円錐形
面をなしている請求項7に記載のラジアルプライ空気入
りタイヤ。 - 【請求項9】 前記円錐形面は、前記回転軸に対して3
0°〜60°の範囲に含まれる角度をなす請求項8に記
載のラジアルプライ空気入りタイヤ。 - 【請求項10】 前記円錐形面は、前記回転軸に対し4
5°の傾斜である請求項9に記載のラジアルプライ空気
入りタイヤ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/114,797 US5445202A (en) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | Radial ply tire with specified bead portion fitment to design rim |
US114797 | 2002-04-01 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07144514A true JPH07144514A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=22357482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6200936A Pending JPH07144514A (ja) | 1993-08-31 | 1994-08-25 | ラジアルプライ空気入りタイヤ |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0640500B1 (ja) |
JP (1) | JPH07144514A (ja) |
KR (1) | KR950005595A (ja) |
AU (1) | AU676587B2 (ja) |
BR (1) | BR9403397A (ja) |
CA (1) | CA2112348C (ja) |
DE (1) | DE69403587T2 (ja) |
ES (1) | ES2104239T3 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69827188T2 (de) * | 1997-04-17 | 2006-03-02 | Titan International Inc., Quincy | Rad und Reifen Einheit |
US6487900B1 (en) | 2000-04-28 | 2002-12-03 | Ching-Chih Lee | Method of tire bead flange profiling |
JP2002192921A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-07-10 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | らせん六角ビードおよび製造方法 |
JP2002337516A (ja) | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
US7093633B2 (en) * | 2003-10-29 | 2006-08-22 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Self-supporting pneumatic tire |
US8286680B2 (en) * | 2009-04-28 | 2012-10-16 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Tire with circumferential grooves in the bead region |
CN103502022B (zh) * | 2011-04-26 | 2016-06-29 | 株式会社普利司通 | 充气轮胎 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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FR2224313B1 (ja) * | 1973-04-09 | 1976-05-21 | Michelin & Cie | |
JPS5277302A (en) * | 1975-12-22 | 1977-06-29 | Bridgestone Corp | Shaping method for bead section of pneumatic tyre |
DE2645760A1 (de) * | 1976-10-09 | 1978-04-13 | Continental Gummi Werke Ag | Fahrzeugrad mit einem luftreifen |
FR2415016A1 (fr) * | 1978-01-20 | 1979-08-17 | Michelin & Cie | Pneumatique pour roue de vehicule gros porteur |
JPS57151406A (en) * | 1981-03-14 | 1982-09-18 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Tyre having improved bead |
FR2548970B1 (fr) * | 1983-06-23 | 1985-10-18 | Michelin & Cie | Pneumatique a carcasse radiale, utilisable sans chambre a air independante et dote de bourrelets renforces par au moins une tringle, pouvant etre montes sur une jante a siege tronconique |
US5000239A (en) * | 1986-03-18 | 1991-03-19 | Brayer Randall R | All-season high-performance radial-ply passenger pneumatic tire |
JPH026206A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-10 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りラジアルタイヤ |
JPH0237003A (ja) * | 1988-07-28 | 1990-02-07 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用チユーブレスタイヤ |
US5121781A (en) * | 1988-08-16 | 1992-06-16 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Heavy duty radial tire |
US4967817A (en) * | 1989-02-27 | 1990-11-06 | Boehmer Ferdinand E | Beltless, low aspect ratio pneumatic tire |
JP2807489B2 (ja) * | 1989-07-06 | 1998-10-08 | 株式会社ブリヂストン | 航空機用ラジアルタイヤ |
FR2664859A1 (fr) * | 1990-07-17 | 1992-01-24 | Michelin & Cie | Pneumatique dont les bourrelets a sieges tronconiques sont munis d'au moins une tringle principale et d'une tringle auxiliaire. |
JPH04126605A (ja) * | 1990-09-18 | 1992-04-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りラジアルタイヤ |
FR2672546A1 (fr) * | 1991-02-08 | 1992-08-14 | Michelin & Cie | Ensemble d'un pneumatique et d'une jante permettant d'eviter le delogement des bourrelets du pneumatique. |
US5151141A (en) * | 1991-03-28 | 1992-09-29 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Tire and rim |
JP2834608B2 (ja) * | 1991-11-21 | 1998-12-09 | 住友ゴム工業 株式会社 | Pciリム |
FR2699121B1 (fr) * | 1992-12-11 | 1995-03-17 | Michelin & Cie | Ensemble formé d'un pneumatique, d'une jante et d'un anneau de soutien. |
-
1993
- 1993-08-31 US US08/114,797 patent/US5445202A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-12-23 CA CA002112348A patent/CA2112348C/en not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-08-19 EP EP94112971A patent/EP0640500B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-19 ES ES94112971T patent/ES2104239T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-19 DE DE69403587T patent/DE69403587T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-25 JP JP6200936A patent/JPH07144514A/ja active Pending
- 1994-08-30 AU AU71560/94A patent/AU676587B2/en not_active Ceased
- 1994-08-30 KR KR1019940021534A patent/KR950005595A/ko active IP Right Grant
- 1994-08-31 BR BR9403397A patent/BR9403397A/pt not_active IP Right Cessation
Also Published As
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---|---|
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AU7156094A (en) | 1995-03-16 |
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