JPH07143673A - 電池駆動電子機器 - Google Patents

電池駆動電子機器

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JPH07143673A
JPH07143673A JP28788593A JP28788593A JPH07143673A JP H07143673 A JPH07143673 A JP H07143673A JP 28788593 A JP28788593 A JP 28788593A JP 28788593 A JP28788593 A JP 28788593A JP H07143673 A JPH07143673 A JP H07143673A
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voltage
threshold voltage
load
floppy disk
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JP28788593A
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Kaoru Endo
馨 遠藤
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電池の充電時期判断に用いるしきい値電圧を負
荷の稼働状況に応じて切り替えるとともに、誤判断を招
かぬよう切り替えタイミングを調整する。 【構成】負荷電流が減少したときに一定の過渡応答遅れ
時間τを伴って出力電圧Voが回復する電池15の交換
時期を、所定のしきい値電圧を基準に電池電圧監視部2
1にて監視し、そのさいにフロッピーディスク装置17
が作動するときはほぼ直ちに低電圧しきい値Vlを設定
するが、フロッピーディスク装置17が作動を停止した
ときは、該作動停止から少なくとも過渡応答遅れ時間τ
が経過した後に、高電圧しきい値Vhに切り替えること
により、電池交換時期の早期誤判定を防止するととも
に、電池出力電圧Voの過渡応答遅れ時間に起因する暫
時の誤判断を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電池の充電時期の到
来判断に用いるしきい値電圧を負荷の稼働状況に応じて
切り替えるとともに、誤判断を招かぬよう切り替えタイ
ミングを調整するようにした電池駆動電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ノート型のパソコン、ワードプロセッ
サ、電子手帳などの携帯用電子機器、さらには携帯型コ
ンパクトディスクプレーヤ、液晶テレビ、カメラ一体型
ビデオテープレコーダのように屋内外で使用される電子
機器は、商用交流電源に接続して使用するときよりも、
むしろ電池を電源に駆動する電池駆動時の使い勝手や基
本性能が重視される。
【0003】特に、こうした電子機器は、再充電可能な
ニッケル・カドミウム電池やニッケル・水素電池といっ
た二次電池の使用は勿論、使い捨てされるアルカリ電池
等の一次電池も電源として利用できるよう構成されるの
が普通である。しかし、こうした一次電池は、充電が聞
かないため、出力電圧が電子機器の最低動作保証電圧以
下に低下した時点で、新品の一次電池と交換する必要が
あり、このため携帯型電子機器の多くは、電池交換時期
の到来を報知する電池電圧監視回路を内蔵している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電池電圧監視回路の内
蔵する従来の電池駆動電子機器は、電池電圧監視回路が
負荷の稼働状況に関係なく、常に同じしきい値電圧を基
準に電池交換時期の到来を監視する構成であった。しか
しながら、電池駆動電子機器は、消費電流が異なる様々
な負荷が操作目的に照らして随時通電駆動されるため、
電池の出力電圧はそのつど負荷電流に電池内部抵抗を乗
した分だけ電圧降下することになる。このため、軽負荷
に対しては依然として最低動作保証電圧の維持能力を保
持しているにもかかわらず、消費電流の大きな重負荷を
駆動すると、電池内部抵抗による電圧降下が大きいた
め、電池電圧監視回路が電池交換時期の到来を報知して
しまうことがある。この場合、軽負荷への通電余力を残
しているにも拘わらず、ユーザは比較的早期に電池交換
せざるを得ず、電池資源の浪費が避けられない。
【0005】本発明の目的は、電池電圧監視部に設定す
るしきい値電圧を特定負荷の稼働状況に応じて高低2通
りに切り替え、電池交換時期の早期誤判定を防止すると
ともに、軽負荷に対してしきい値電圧を高電圧側に切り
替えるときに、電池出力電圧の過渡応答遅れ時間の経過
を待って切り替えを行うことにより、電池交換の早すぎ
る判断(以下、「早期誤判定」と称する)を防止する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、負荷電流が減
少したときに一定の過渡応答遅れ時間を伴って出力電圧
が回復する電池と、該電池を電源として作動する負荷群
と、該負荷群と前記電池とを結ぶ通電線路に接続され、
外部設定されたしきい値電圧を基準に前記電池の出力電
圧を大小判別し、充電時期の到来を監視する電池電圧監
視部と、該電池電圧監視部に設定するしきい値電圧を、
前記負荷群のうちの特定の負荷が作動するときはほぼ直
ちに低電圧に切り替え、該特定の負荷が作動を停止した
ときは、該作動停止から少なくとも前記過渡応答遅れ時
間が経過した後に、高電圧に切り替えるしきい値電圧切
り替え手段とを具備することを特徴とする電池駆動電子
機器を提供することにより、前記目的を達成する。
【0007】また、本発明は、前記しきい値電圧切り替
え手段は、前記電池電圧監視部のしきい値電圧印加端子
に切り替えスイッチを介して択一的に接続される高低2
種類のしきい値電圧源と、前記特定の負荷に対して作動
指令を発するとともに、該作動指令に連動して前記切り
替えスイッチを切り替える制御手段とを具備することを
特徴とする電池駆動電子機器を提供することにより、前
記目的を達成するものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、負荷電流が減少したときに
一定の過渡応答遅れ時間を伴って出力電圧が回復する電
池の交換時期を、所定のしきい値電圧を基準に電池電圧
監視部にて監視し、そのさいに特定の負荷が作動すると
きはほぼ直ちに低電圧しきい値を設定するが、特定の負
荷が作動を停止したときは、該作動停止から少なくとも
前記過渡応答遅れ時間が経過した後で高電圧しきい値に
切り替えることにより、電池交換時期の早期誤判定を防
止するとともに、電池出力電圧の過渡応答遅れ時間に起
因する暫時の誤判定を防止する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1ないし
図5を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例を
示すブロック図、図2は、電池駆動電子機器の一例の外
観を示す図、図3は、図1に示した電池電圧監視部の回
路構成図、図4は、図1に示したCPUのメインルーチ
ンを示すフローチャート、図5は、図1に示したCPU
のタイマ割り込みルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0010】図1,2に示す電池駆動電子機器1は、
「ディジタルブック」や「電子ブック」と呼ばれる携帯
型電子機器であり、情報記憶媒体に記録された情報を、
画面上に読み出して通読できるよう構成されており、紙
に代わる出版文化を担う次世代商品として期待されてい
る。
【0011】実施例に使用する情報記憶媒体は、磁気ヘ
ッド2による読み書きが随時可能なフロッピーディスク
3であり、そのメモリマップは、小説や漫画といった刊
行物の内容が格納されるブックデータ格納領域と、表示
に必要なアプリケーションプログラムが格納されるアプ
リケーションプログラム格納領域と、レジュームデータ
を一次保存的に格納するためレジュームデータ格納領域
の3種類の領域に区画されている。なお、ブックデータ
格納領域に格納されるデータは、32Kバイトのデータ
を1ブロックとして複数ブロックに分けて書き込まれて
おり、電池駆動電子機器1内のRAM4に読み出す場合
も、指定されたブックだけすなわち32Kバイト分のデ
ータだけが読み出される。
【0012】電池駆動電子機器1は、薄い小型ノート判
のブック本体5の前面の大部分を液晶ディスプレイ6が
覆っており、液晶ディスプレイ6の周囲に残された枠部
分に配設された各種入力キーがキーボード装置7を構成
している。入力キーとしては、電源キー8の外に、液晶
ディスプレイ6の画面上でカーソルを上下左右に移動さ
せるためのカーソルキー9、メニューを読み出すための
機能キー10、目次の頁を読み出すための目次キー1
1、操作を中断するための取り消しキー12、頁送りす
るための前頁キー13及び次頁キー14が用意されてい
る。
【0013】電源となる電池15には、アルカリ乾電池
が用いられ、公称電圧1.5Vの単三乾電池4本が所定
箇所に装着される。前述のキーボード装置7や液晶ディ
スプレイ6を駆動するLCD駆動回路16或いはフロッ
ピーディスク3に読み書きするフロッピーディスク装置
17は、インターフェース回路18を介してCPU19
に接続されている。フロッピーディスク装置17は、装
着されたフロッピーディスク3をモータ20によって回
転させながら周トラックに読み書きする。従って、電池
駆動電子機器1の内部では、フロッピーディスク装置1
7のモータ20が最大の電流消費源となる。
【0014】ところで、電池15は、使用経過とともに
放電して出力電圧が低下するため、その出力端子に電池
電圧監視部21を接続し、所定のしきい値電圧を基準に
交換時期の到来を監視させ、交換時期が到来したことが
判明したならば、後述するごとくアラーム表示を行って
レジューム動作させる構成としてある。
【0015】電池電圧監視部21は、図3に示したよう
に、電池15の出力端子に充電抵抗Rを介してコンデン
サCを接続した電池電圧保持回路21aと、コンデンサ
Cの端子電圧を比較入力端子に印加される一方、基準入
力端子(しきい値電圧印加端子)に切り替えスイッチ2
2を介して高低2種類のしきい値電圧Vh,Vlが択一
的に印加されるコンパレータ21bとからなる。23,
24は、それぞれしきい値電圧Vh,Vlのための電圧
源であり、公称電圧6.0Vの電池15に対し、高電圧
しきい値Vhは例えば4.1Vに、また低電圧しきい値
Vlは例えば3.9Vに設定される。
【0016】しきい値電圧Vh,Vlの選択は、CPU
19がフロッピーディスク装置17のモータ20への通
電の有無に応じて切り替えスイッチ22を切り替えるこ
とによって行われる。フロッピーディスク装置17のモ
ータ20に接続された開閉スイッチ25が閉成している
ときは、消費電流の増大に伴う電池15の出力電圧Vo
の低下を考慮し、低電圧のしきい値電圧Vlが選択され
る。また、開閉スイッチ25が開成している場合は、消
費電流も少なく電池15の出力電圧Voはさほど低下し
ないため、高電圧のしきい値電圧Vhが選択される。な
お、切り替えスイッチ22の切り替えは、開閉スイッチ
25の開閉主体であるCPU19がインタフェース回路
18を介して実行する。フロッピーディスク装置17が
作動するときは、ほぼ直ちに低電圧しきい値Vlを設定
するのに対し、フロッピーディスク装置17が作動を停
止したときは、作動停止から少なくとも電池出力電圧V
oの過渡応答遅れ時間τを越える時間(後述する整定時
間T)が経過した後に高電圧しきい値Vhに切り替え
る。後者により、過渡応答遅れ時間τに起因する誤判断
を防止している。
【0017】CPU19には、起動プログラムやBIO
Sが格納されたROM26と、表示に必要なブックデー
タ等を書き込むためのRAM4が、それぞれデータバス
とアドレスバスを介して接続されている。RAM4のメ
モリマップは、フロッピーディスク3かや読み出された
アプリケーションプログラムを格納するためのアプリケ
ーションプログラム格納領域、フロッピーディスク3か
らブロック単位で読み出されたブックデータを格納する
ためのブックデータ格納領域、画面表示用のグラフィッ
クデータやテキストデータを格納するためのVRAM領
域、最大例えば16個までのキー入力をそれぞれキーコ
ードとして格納するキーバッファ領域等に区画されてい
る。
【0018】ところで、電池15の充電時期あるいは交
換時期が到来した場合、後述するごとく、CPU19が
タイマ割り込みルーチンの過程で電池電圧監視部21の
出力を取り込み、その段階ではアラームフラグを立てる
に止めるが、続いて実行するメインルーチン内でアラー
ムフラグを判別し、アラーム表示とレジューム動作を実
行する。
【0019】まず、電池駆動電子機器1の使用に際し、
電源キー8を押して電源を投入すると、図4のステップ
(101)に続くステップ(102)において、ROM
26内の起動プログラムに従ってシステムが起動され
る。次に、フロッピーディスク装置17にフロッピーデ
ィスク3が装着されたことが判ると、判断ステップ(1
03)に続くステップ(104)において、フロッピー
ディスク3からアプリケーションプログラムが読み出さ
れ、RAM4内のアプリケーションプログラム格納領域
に書き込まれる。これにより、液晶ディスプレイ6の表
示態勢が整う。
【0020】次に、CPU19はキー入力の有無を監視
し、キー入力が一定時間以上途絶えた場合は、判断ステ
ップ(105)に続くステップ(106)において、省
電力モードに移行して液晶ディスプレイ6の表示輝度を
最低レベルに切り替える。一方、省電力モードに移行す
る前にキー入力がなされた場合は、ステップ(107)
において、キー入力に応じた動作指令を発する。
【0021】ユーザが例えば目次キー11を押したとき
は、目次の頁が液晶ディスプレイ6に表示され、そこで
カーソルキー9を操作して希望する章を指定することが
できる。指定された章に関する32Kバイト分のブック
データは、一旦フロッピーディスク3から読み出された
のち、RAM4内のブックデータ格納領域に書き込まれ
る。また、液晶ディスプレイ6には指定した章の最初の
頁が表示され、後は次頁キー14や前頁キー13を操作
しながら液晶ディスプレイ6上で読書を行うことができ
る。
【0022】なお、キー入力の判断ステップ(105)
は、実際には後述するタイマ割り込みルーチン内でRA
M4のキーバッファ領域に格納されたキーコードの有無
を見て判断され、このキーコードのなかには充電時期到
来を示すアラームフラグを操作に支障を来さない無害な
コードに変換したアラームコード(例えば、ASCII
コードで16進表示7Aや7Bに変換した疑似キーコー
ド)も含まれる。従って、キーボード装置7を経由する
キー入力がなされないために、実際にはアラーム表示を
実行したにも拘わらず、ステップ(106)にて動作が
停滞してしまい、ステップ(107)が通過できないと
いった不都合は、アラームコードの使用によって回避さ
れる。すなわち、キー入力がなされるか、又はアラーム
コードが存在する場合は、キーバッファ領域の照会結果
から、ステップ(107)を経由して判断ステップ(1
08)に移行する。判断ステップ(108)では、アラ
ームフラグが立っている(フラグ「1」)かそうでない
(フラグ「0」)かが判断され、アラームフラグが立っ
ていた場合は、ステップ(109)において、液晶ディ
スプレイ6の画面上でアラーム表示を行うとともに、レ
ジュームデータをフロッピーディスク3のレジュームデ
ータ格納領域に書き込む。
【0023】なお、レジュームデータとしては、アラー
ム発生時点で液晶ディスプレイ6に表示されていた文書
画面「章」と「頁」に関するデータが用いられる。
【0024】一方、タイマ割り込みルーチンは、割り込
み周期(たとえば、1/16秒)ごとに実行され、アラ
ーム発生とともにフラグを立てるアラーム処理や、或い
はキー入力に応じたキーコードをキーバッファ領域に書
き込むキー入力処理、さらにはカーソルをブリンクさせ
るための処理や割り込み周期の到来を告げる処理等が、
それぞれサブルーチンとして所定のシーケンスに則って
実行される。
【0025】CPU19は、メインルーチン内で各種の
キー入力に応答する際に、フロッピーディスク装置17
のモータ20が通電中か否かを、自らの制御下にある開
閉スイッチ25の状態から常時把握することができる。
そこで、タイマ割り込みによって、図5に示したタイマ
割り込みルーチンが実行されると、まず最初のステップ
(200)において、モータ20のオン/オフが判断さ
れる。開閉スイッチ25が開成していてモータ20が非
作動状態にあるときは、続く判断ステップ(201)に
おいて、電池出力電圧Voの過渡応答遅れ時間τの約
1.5倍程度に相当する整定時間Tが経過したかどうか
が判断される。たとえば、電池15の過渡応答遅れ時間
τは3秒程度であれば整定時間Tとしては5秒程度とす
る。
【0026】整定時間Tは、負荷軽減後に電池出力電圧
Voが回復するのに十分な時間であるが、整定時間Tが
経過しないうちは、ステップ(202)において、低電
圧しきい値Vlの設定を継続する。しかし、判断ステッ
プ(200)にてモータ20が停止していることが判明
した時点から整定時間Tが経過してしまえば、モータ2
0の出力は十分過ぎるほど安定していることは疑いない
ため、ステップ(201)の判断肯定結果に続くステッ
プ(203)において、切り替えスイッチ22が電源2
3側に切り替わり、電池電圧監視部21には高電圧しき
い値Vhが設定される。従って、電池15の出力電圧V
oが回復と切っていないうちに高電圧しきい値Vhが設
定されてしまう結果、暫時にしろ電池電圧監視部21が
誤って電池交換時期の到来を告げるといった不都合は発
生しない。
【0027】なお、モータ20が非作動状態を持続して
いる状態では、判断ステップ(201)が機能すること
によってステップ(203)への移行が遅れる弊害があ
るが、この間の遅れは整定時間Tすなわち高々5,6秒
程度であり、電池交換時期あるいは電池充電時期の報知
に大きな問題となることはない。
【0028】一方また、開閉スイッチ25が閉成してい
てモータ20が作動中である場合は、そのまま直ちにス
テップ(202)において切り替えスイッチ22が電源
24側に切り替わり、電池電圧監視部21には低電圧し
きい値Vlが設定される。この場合、たまたまモータ2
0の作動開始直後であったために電池15の出力電圧V
oが若干の時間遅れを伴って降下したとしても、この時
間遅れに相当するごく僅かな時間の監視遅れが発生する
だけであるから、しきい値電圧を低電圧Vlから高電圧
Vhに切り替えるときのような、意図的な監視タイミン
グずらしは不要である。
【0029】こうして、モータ20の稼働状況に応じて
しきい値電圧は低電圧Vlと高電圧Vhのいずれか一方
に切り替えられるが、電池電圧監視部21内のコンパレ
ータ21bの比較入力端子に印加される電池15の出力
電圧Voが、基準入力端子に与えられるしきい値電圧V
l又はVhよりも低くなり、コンパレータ21bの出力
がロウレベルに変化すると、判断ステップ(204)の
判断結果を受けて、ステップ(205)においてアラー
ムフラグが立てられる。また、これと並行して、アラー
ムコードが前述の疑似キーコードに変換されてRAM4
内のキーバッファ領域に格納される。ただし、この段階
では、アラームフラグが立つだけであり、実際のアラー
ム表示は、前述のごとくメインルーチンのなかで実行さ
れる。こうして、ステップ(200)〜(205)まで
において、アラーム処理サブルーチンが実行される。
【0030】次に、キー入力処理サブルーチンに移行
し、まず判断ステップ(206)において、キー入力の
有無が判断される。ここで、キー入力が例えば5分間以
上途絶えていることが判明した場合は、判断ステップ
(206)に続くステップ(207)において、電源キ
ー8を自動的にオフとする。一方、こうしたオートシャ
ットオフが実行される前にキー入力がなされた場合は、
ステップ(208)において、キー入力に応じたキーコ
ードをRAM4のキーバッファ領域に格納する。ただ
し、この場合も、入力キーに対応した動作指令が発され
るのは、メインルーチン内のステップ(107)まで待
たねばならない。ステップ(208)に続くステップ
(209)では、カーソルをブリンクさせるための出力
がなされ、最後に割り込み周期の経過が判断されて、判
断ステップ(210)からステップ(200)に復帰す
る。
【0031】このように、電池駆動電子機器1によれ
ば、負荷電流が減少したときに一定の過渡応答遅れ時間
τを伴って出力電圧Voが回復する電池15の交換時期
を、所定のしきい値電圧を基準に電池電圧監視部21に
て監視し、そのさいにフロッピーディスク装置17が作
動するときはほぼ直ちに低電圧しきい値Vlを設定する
が、フロッピーディスク装置17が作動を停止したとき
は、誤作動停止から少なくとも過渡応答遅れ時間τを越
える整定時間Tが経過した後に、高電圧しきい値Vhに
切り替えることにより、電池交換時期の早期誤判定を防
止するとともに、電池出力電圧Voの過渡応答遅れ時間
τに起因する暫時の誤判断を防止することができる。す
なわち、フロッピーディスク装置17が作動しているた
めに負荷電流により電池15の出力電圧Voが低下して
いるにも拘わらず、軽負荷時とほぼ同等の条件で電池電
圧を監視したために、電池15の放電が浅い段階で誤っ
て交換時期の到来を報知してしまい、使用可能な電池1
5の廃棄を不当に早める不都合をなくし、また特定負荷
であるフロッピーディスク装置17が作動を停止したと
きは、電池15の出力電圧Voが回復し切っていないう
ちに高電圧しきい値Vhを設定してしまうことが原因
で、暫時にしろ電池電圧監視部21が誤って交換時期の
到来を告げるといった不都合を排除し、特に使い捨て型
の一次電池15の潜在能力を十分に引き出し、電池寿命
を長期に亙って確保することができる。
【0032】また、しきい値電圧切り替え手段が、電池
電圧監視部21のしきい値電圧印加端子に切り替えスイ
ッチ22を介して択一的に接続される高低2種類のしき
い値電圧源23,24と、モータ20に対して作動指令
を発するとともに、作動指令に連動してインタフェース
回路18が切り替えスイッチ22を切り替える制御手段
であるCPU19とから構成されるため、電池電圧監視
部21に切り替えスイッチ22を介して2種類のしきい
値電圧源23,24を接続し、各しきい値電圧源23,
24の電圧を高電圧しきい値Vhと低電圧しきい値Vl
に対応させるだけで監視体制をとることができ、電池電
圧Voの監視にさいしては、モータ20の稼働状況に応
じて切り替えスイッチ22を切り替えるだけでよいた
め、しきい値電圧の設定ミスが少なく、常に正確な電池
電圧の監視が可能である。
【0033】また、特定負荷が、電池15により通電起
動されるモータ20によってフロッピーディスク3を回
転駆動し、磁気ヘッド2を介してフロッピーディスク3
にデータを読み書きするフロッピーディスク装置17で
構成されているため、フロッピーディスク3の回転に伴
ってモータ20が消費する電流により、消費電流に電池
内部抵抗を乗じた電圧分だけ電池15の出力電圧Voが
低下するが、こうした負荷電流に伴う電圧降下は計算に
より或いは実験により事前確認することができるので、
電池電圧監視部21に設定する高低2種類のしきい値電
圧Vh,Vlを適確に設定し、負荷の稼働状況を考慮し
た適切な交換時期管理が可能である。
【0034】なお、上記実施例では、電池15の特定負
荷として、フロッピーディスク装置17を例にとった
が、電池15の特定負荷としてはCD−ROM装置や他
の様々なものを対象とすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、負荷
電流が減少したときに一定の過渡応答遅れ時間を伴って
出力電圧が回復する電池の交換時期を、所定のしきい値
電圧を基準に電池電圧監視部にて監視し、そのさいに特
定の負荷が作動するときはほぼ直ちに低電圧しきい値を
設定するが、特定の負荷が作動を停止したときは、該作
動停止から少なくとも前記過渡応答遅れ時間が経過した
後に、高電圧しきい値に切り替えることにより、電池交
換時期の早期誤判定を防止するとともに、電池出力電圧
の過渡応答遅れ時間に起因する暫時の誤判断を防止する
構成としたから、負荷が作動しているために負荷電流に
より電池の出力電圧が低下しているにも拘わらず、軽負
荷時とほぼ同等の条件で電池電圧を監視したために、電
池の放電が浅い段階で誤って交換時期の到来を報知して
しまい、使用可能な電池の廃棄を不当に早める不都合を
なくし、また特定の負荷が作動を停止したときは、電池
の出力電圧が回復し切っていないうちに高電圧しきい値
を設定してしまうことが原因で、暫時にしろ電池電圧監
視部が誤って交換時期の到来を告げるといった不都合を
排除し、特に使い捨て型の一次電池の潜在能力を十分に
引き出し、電池寿命を長期に亙って確保することができ
る等の優れた効果を奏する。また、充電可能な二次電池
を電池とした場合には、早すぎる充電を防止することが
できる。
【0036】また、本発明は、しきい値電圧切り替え手
段が、電池電圧監視部のしきい値電圧印加端子に切り替
えスイッチを介して択一的に接続される高低2種類のし
きい値電圧源と、前記特定の負荷に対して作動指令を発
するとともに、該作動指令に連動して前記切り替えスイ
ッチを切り替える制御手段とから構成されるため、電池
電圧監視部に切り替えスイッチを介して2種類のしきい
値電圧源を接続し、各しきい値電圧源の電圧を高電圧し
きい値と低電圧しきい値に対応させるだけで監視体制を
とることができ、電池電圧の監視にさいしては、特定負
荷の稼働状況に応じて切り替えスイッチを切り替えるだ
けでよいため、しきい値電圧の設定ミスが少なく、常に
正確な電池電圧の監視が可能である等の効果を奏する。
【0037】また、本発明は、特定の負荷が、電池によ
り通電起動されるモータによってフロッピーディスクを
回転駆動し、磁気ヘッドを介して該フロッピーディスク
にデータを読み書きするフロッピーディスク装置で構成
されているため、フロッピーディスクの回転に伴ってモ
ータが消費する電流により、消費電流に電池内部抵抗を
乗じた電圧分だけ電池の出力電圧が低下するが、こうし
た負荷電流に伴う電圧降下は計算により或いは実験によ
り事前確認することができるので、電池電圧監視部に設
定する高低2種類のしきい値電圧を適確に設定し、負荷
の稼働状況を考慮した適切な交換時期管理等が可能であ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】電池駆動電子機器の一例の外観を示す図であ
る。
【図3】図1に示した電池電圧監視部の回路図である。
【図4】図1に示したCPUのメインルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】図1に示したCPUのタイマ割り込みルーチン
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電池駆動電子機器 15 電池 17 フロッピーディスク装置 19 CPU 20 モータ 21 電池電圧監視部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷電流が減少したときに一定の過渡応
    答遅れ時間を伴って出力電圧が回復する電池と、 該電池を電源として作動する負荷群と、 該負荷群と前記電池とを結ぶ通電線路に接続され、外部
    設定されたしきい値電圧を基準に前記電池の出力電圧を
    大小判別し、充電時期の到来を監視する電池電圧監視部
    と、 該電池電圧監視部に設定するしきい値電圧を、前記負荷
    群のうちの特定の負荷が作動するときはほぼ直ちに低電
    圧に切り替え、該特定の負荷が作動を停止したときは、
    該作動停止から少なくとも前記過渡応答遅れ時間が経過
    した後に、高電圧に切り替えるしきい値電圧切り替え手
    段とを具備することを特徴とする電池駆動電子機器。
  2. 【請求項2】 前記しきい値電圧切り替え手段は、前記
    電池電圧監視部のしきい値電圧印加端子に切り替えスイ
    ッチを介して択一的に接続される高低2種類のしきい値
    電圧源と、前記特定の負荷に対して作動指令を発すると
    ともに、該作動指令に連動して前記切り替えスイッチを
    切り替える制御手段とを具備することを特徴とする請求
    項1記載の電池駆動電子機器。
  3. 【請求項3】 前記特定の負荷は、前記電池により通電
    起動されるモータによってフロッピーディスクを回転駆
    動し、磁気ヘッドを介して該フロッピーディスクにデー
    タを読み書きするフロッピーディスク装置であることを
    特徴とする請求項1記載の電池駆動電子機器。
JP28788593A 1993-11-17 1993-11-17 電池駆動電子機器 Pending JPH07143673A (ja)

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