JPH07143526A - 画像補正装置 - Google Patents

画像補正装置

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JPH07143526A
JPH07143526A JP5287949A JP28794993A JPH07143526A JP H07143526 A JPH07143526 A JP H07143526A JP 5287949 A JP5287949 A JP 5287949A JP 28794993 A JP28794993 A JP 28794993A JP H07143526 A JPH07143526 A JP H07143526A
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JP
Japan
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signal
image
test signal
correction
error
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Application number
JP5287949A
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English (en)
Inventor
Yasunori Inoue
育徳 井上
Susumu Tsujihara
進 辻原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンバーゼンスや幾何学歪およびガンマなど
の各種の補正を高精度に自動的に行う画像補正装置を提
供することを目的とする。 【構成】 テスト信号発生部11からのテスト信号と入力
映像信号を切り換えるスイッチ12を制御するための制御
信号を発生する制御信号発生部4と、スイッチ12からの
出力を画像表示装置に供給し、スクリーン16に映出され
たテスト信号画像を撮像する撮像部2と、撮像部2から
の傾斜が直線となる撮像信号から先頭位置と傾斜を検出
する位置検出部5と、位置検出部5の出力から各色毎の
表示位置・傾斜誤差を算出する誤差算出部6と、誤差算
出部6の出力からテスト信号の補正領域に対応したコン
バーゼンス、幾何学歪、ガンマ補正波形を作成する補正
信号発生部7とを備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーテレビジョン受像
機を補正する装置に関し、コンバーゼンスや幾何学歪及
びガンマなどの各種の補正を自動的に行う画像補正装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に3原色を発光する3本の投写管を
用いて画像をスクリーンに拡大投写する投射型ディスプ
レイ(ビデオプロジェクタ)においては、投写管のスク
リーンに対する入射角(以下集中角と呼ぶ)が各投写管
で異なるためスクリーン上で色ずれ、輝度変化、フォー
カスずれが生じる。これら各種の補正を目視により手動
で補正するため、調整時間がかかるという問題がある。
【0003】そこでコンバ−ゼンス精度の高い方法とし
て、特公昭59−8114号公報のディジタルコンバ−
ゼンス装置が、また自動的に偏向歪を補正する方法とし
て、特公平3−38797号公報や特公平1−4855
3号公報や米国特許4999703公報の自動コンバー
ゼンス補正装置が、コンバーゼンス誤差の検出とその補
正方法として特開64−54993号公報のコンバーゼ
ンス誤差補正方法が、また投写型ディスプレイのコンバ
ーゼンス誤差の検出、補正を自動的に行い方法として特
開昭63−48987号公報の投写型ディスプレイのコ
ンバーゼンス誤差補正装置が知られている。
【0004】図22に従来の自動補正が可能な自動コン
バーゼンス補正装置のブロック図を示す。図22におい
て、101はコンバ−ゼンスを調整すべき表示装置、1
02はコンバ−ゼンス調整用の信号を発生する信号発生
装置、103は信号切り換え器、104は表示装置10
1の表示画面を撮像する撮像装置、105は重心の演
算、ミスコンバ−ゼンス誤差を検出する画像処理装置、
106は信号発生装置102、信号切り換え器103及
び画像処理装置105を制御する制御器である。
【0005】以上のように構成された自動コンバ−ゼン
ス補正装置の動作を以下説明する。まず、信号発生装置
102により図23に示す低周波の繰り返しパタ−ンが
発生される。ここで図23において、xは画面水平方
向、yは画面垂直方向である。この繰り返しパタ−ンが
信号切り換え器103により表示装置101に表示され
る。表示された繰り返しパタ−ンは撮像装置104によ
り撮像され、各波形の山の先頭位置(以降重心位置と略
す)が画像処理装置105により演算される。これをR
(赤)、G(緑)、B(青)の各色の波形について行
い、それらの重心位置の差を検出することにより、ミス
コンバ−ゼンス誤差の検出を行う。
【0006】重心位置の演算について詳しく説明する。
まず、撮像部104により撮像された繰り返しパタ−ン
の信号をA/D変換し、そのディジタルデ−タを直線内
挿する。この図を図24に示す。この図24においてh
i(x)が繰り返しパタ−ンのデ−タである。ここで繰り
返しパタ−ンのデ−タ一つ分についてのみ説明を行って
いるが、他の繰り返しパタ−ンについても同様である。
【0007】重心位置は以下に示す2次曲線近似により
求められる。 D= {hi(x)−(A・x2+B・x+C)}2dx この式の積分範囲はスレッショルドhTHにより決定され
る。ここで、A・x2+B・x+Cは近似2次曲線であ
り、上式を最小とするように係数が決定される。即ち、
D/A=0、D/B=0、D/C=0であり、重心の位置
x0は、x0=−(B/2A)となる。
【0008】以上説明したように、各繰り返しパタ−ン
ごとに2次曲線近似を行うことにより重心位置の算出を
R、G、Bの各色ごとに行い、それらの重心位置の差を
検出し、これをミスコンバ−ゼンス誤差量として表示装
置のコンバ−ゼンス補正を行うことにより、自動コンバ
−ゼンス補正を行うことができる。
【0009】図25に従来の各種の自動調整が可能な画
像補正装置のブロック図を示す。図25に示すように、
投写装置111は各色の投写器すなわちR投写器11
2、G投写器113、B投写K器114を含み、その各
色の光は投写スクリーン115上へ投写され、各投写器
112〜114の像は投写スクリーン115上で結像さ
れている。このとき非結像面に補助スクリーン116を
設置し、この補助スクリーン116上の非結像の像をフ
ォトセンサ114で検出する共に、図23で述べたよう
に、この像に存在するコンバーゼンス誤差情報をマトリ
クス重心誤差値の算出により求め、この非結像の像に存
在するコンバーゼンス誤差情報より投写スクリーン11
5上でのコンバーゼンス誤差を求め、これにより投写型
ディスプレイのコンバーゼンスを自動的に調整してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の画像補正装置では、調整時にはコンバ−ゼン
ス調整用の繰り返しパタ−ンを画面上に映出する必要が
あるため、その都度表示画面を切り換えて調整する必要
があり、調整過程が目立つという問題があった。また重
心位置算出を2次曲線近似により行なっているために、
演算部で複雑な処理が必要であり、処理速度の点で問題
があった。また、撮像部により撮像されたコンバ−ゼン
ス調整用信号を山形波形線対称信号としてこれをもとに
2次曲線近似による重心検出を行っているために、例え
ばプロジェクタ−やカラーシェ−ディングあるいは、表
示装置のガンマ特性により撮像されたコンバ−ゼンス調
整用信号が山形波形線対称信号でなくなった場合、重心
検出の精度が低下するという問題点を有していた。
【0011】また検出用撮像手段をディスプレイ装置の
中に組込んで一体型の自動補正が可能となるが、画面中
心の静的(スタティック)なコンバーゼンス補正のみし
か調整できないため、全画面の調整を行うためには複雑
な調整と時間がかかるという問題点を有していた。
【0012】本発明はかかる点に鑑み、検出用の山形状
テスト信号を順次切換もしくは映像信号変調により画面
上に映出された画像を撮像し、この撮像信号から先頭位
置や傾斜の算出と各色毎の誤差を検出することにより、
テスト信号が目立たず各種の補正が自動的に行える画像
補正装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、画像表示装置の走査方向に対し山形状
のテスト信号を発生する信号発生手段と、前記信号発生
手段からのテスト信号と入力映像信号を切り換える切換
手段と、前記切換手段からの出力信号を画像表示装置に
供給し、表示画面に映出されたテスト信号画像を撮像す
る撮像手段と、前記撮像手段からの傾斜が直線となる撮
像信号から先頭位置と傾斜を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段の検出信号から各色毎の表示位置・傾
斜誤差を算出する誤差算出手段と、前記誤差算出手段の
算出信号から前記テスト信号の補正領域に対応したコン
バーゼンス、幾何学歪、ガンマ補正波形を作成する補正
波形作成手段とを備えている。
【0014】また第2の発明は、画像表示装置の走査方
向に対し山形状のテスト信号を発生する信号発生手段
と、前記信号発生手段からのテスト信号を順次制御し、
このテスト信号で入力映像信号を変調する変調手段と、
前記変調手段からの出力信号を画像表示装置に供給し、
表示画面に映出されたテスト信号画像を撮像する撮像手
段と、前記撮像手段からの傾斜が直線となる撮像信号か
ら先頭位置と傾斜を検出する位置検出手段と、前記位置
検出手段の検出信号から各色毎の表示位置・傾斜誤差を
算出する誤差算出手段と、前記誤差算出手段の算出信号
から前記テスト信号の補正領域に対応したコンバーゼン
ス、幾何学歪、ガンマ補正波形を作成する補正波形作成
手段とを備えている。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、検出用テスト信号と入力
映像信号を垂直走査周期に同期して切り換えて映出した
画像を撮像し、この撮像信号から先頭位置や傾斜の算出
と各色毎の誤差を検出することにより、検出用テスト信
号が目立たない状態での各種の自動調整を行なう。
【0016】第2の発明によれば、入力映像信号を垂直
走査周期に同期して検出用テスト信号で変調された画像
を撮像し、この撮像信号から先頭位置や傾斜の算出と各
色毎の誤差を検出することにより、検出用信号がまった
く目立たない状態での各種の自動調整が実現でき、疑似
的なリアルタイムでの補正が可能となる。
【0017】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について、図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おける画像補正装置の基本構成を示すブロック図であ
る。
【0018】図1において、1はコンバ−ゼンス調整に
おいて、プロジェクタ17の画像調整点に対応した調整
用のテスト信号、2はスクリーン16を撮像する撮像
部、4は検出動作を制御するための制御信号を発生する
制御信号発生部、5は撮像部2から出力される撮像信号
のデータから位置情報の算出を行う位置検出部、6は位
置検出部5の出力に基づいてコンバ−ゼンス誤差の検出
を行う誤差算出部、7は誤差算出部6の出力に基づいて
コンバ−ゼンス補正用の補正信号を発生する補正信号発
生部、8は補正信号発生部7の発生する補正信号により
CRTの偏向部9(DY)及び補助偏向部10(コンバ
−ゼンスヨーク=CY)の制御を行う制御部、12は映
像信号とテスト信号の切り換えを行うスイッチ、13は
プロジェクタ17のCRT14を駆動する駆動回路、1
5はCRT14に映出された画像をスクリーン16に投
射する投射レンズ、20はコンバ−ゼンス調整用のテス
ト信号を発生するテスト信号発生部である。
【0019】以上のように構成された本発明の第1の実
施例の画像補正装置の動作を図2と図3を用いて説明す
る。まず、スクリーン16上にコンバ−ゼンス調整用テ
スト信号1を映出する。ここでコンバ−ゼンス誤差検出
はR、G、Bの各CRTについて行うが、調整動作は同
様であるため、ここではGについてのみ説明を行う。本
実施例のテスト信号を図2に示す。この図2(a)(b)か
らわかるように、テスト信号はスクリーン16を底面、
信号のレベル方向を高さ方向としてみた場合、四角錘状
となっている。このようにスクリーン16に映出された
テスト信号がレベル方向に対して線形となるためには、
表示装置におけるガンマ補正が必要となる。ガンマ補正
を考慮したテスト信号発生部11について以下説明す
る。
【0020】一般にCRTの入力信号電圧(E)対発光出
力(L)の関係は以下に示す式L=k・Erにより近似でき
る。この式の入力電圧(E)の指数γがそのCRTのガン
マ特性を表し、この値は、一般にγ=2.2となる。このガ
ンマ特性はCRTに対し一意に決定される量なので、テ
スト信号発生部11において、例えばROMを用いてテ
スト信号電圧(E)をE-rと変換しておけば、発光出力
(L)は、L=k・Eとなり、入力に対し線形となる。以
下の四角錘状のテスト信号を用いた幾何学歪・コンバー
ゼンス補正の説明においては、ガンマ特性が補正ずみの
ものとして説明を進める。
【0021】図3(b)に示すランプ波形の入力映像信号
と図3(c)に示す四角錘状のテスト信号はスイッチ12
に供給される。制御信号発生部4では図3(a)に示す垂
直走査信号に同期した図3(d)に示す制御信号を発生し
ている。制御信号発生部4からの制御信号はスイッチ1
2に供給されて信号切換が行われ、図3(e)に示すよう
に垂直走査周期毎に、入力映像信号とテスト信号が順次
切換えられた信号が出力され、駆動回路13を駆動す
る。よってスクリーン16上には図3(a)に示す各フィ
ールドにおいて第1、第3、第5、第7、第8フィール
ドに入力映像信号が、第2、第4、第5フィールドにコ
ンバ−ゼンス調整用テスト信号1が映出される。なお、
第2フィールドはG、第4フィールドはR、第6フィー
ルドはBの各色毎のテスト信号が順次映出される。
【0022】次に、幾何学歪やコンバーゼンスの位置検
出方法について説明する。説明には、図4の位置検出部
5の詳細な構成を示すブロック図、図5、図6、図7、
図8の動作波形図を用いる。図4において、21はスク
リーン上に順次映出されたテスト信号を撮像するCCD
カメラ、22はCCDカメラ21からの撮像信号をA/
D変換するA/D変換器、23はA/D変換器22から
の画像データを記憶するフレームメモリ、24は撮像さ
れたテスト信号の差分を求める差分フィルタ、25は差
分フィルタ24の出力からテスト信号の線形部分を求め
る線形領域算出部、26は線形領域算出部25の出力か
らテスト信号の重心位置の算出を行う重心位置算出部、
27は重心位置算出部26からの重心位置信号から各色
毎の誤差検出を行う誤差検出回路である。
【0023】以下テスト信号の重心位置の算出方法につ
いて説明する。本実施例において、説明のため撮像部2
の撮像素子としてCCDカメラ21を用いるが、フォト
ダイオードなどのようにパルス応答速度の遅い撮像デバ
イスでも上記のように低周波成分のテスト信号であるた
め高精度の検出と補正ができると共に、焦点がずれた非
結像面での検出でも実現できることは言うまでもない。
【0024】CCDカメラ21による検出を行う理由と
しては3つある。第1番目に全画面の情報を取り込み幾
何学歪の補正を行う場合に撮像素子である検出系の幾何
学歪が無視できないため、1%以下の歪の少ない素子で
あること。第2番目には表示装置の走査周波数の異なる
表示画面でも撮像系の特定の走査周波数に走査変換され
るため、それ以降の画像処理が一定条件で行うことがで
きること。第3番目に光学レンズの変更により焦点距離
の監視距離の対応が可能となるため各種の表示装置に対
応可能であることである。以上の理由によりCCDカメ
ラを採用している。
【0025】位置検出部5では現行方式の38万画素程
度の白黒CCD及び、A/D変換器22のサンプル周波
数は14.32MHz程度で処理される検出精度の粗い
システムにおいても、高精度の位置検出が要求される。
図5(a)のA/D変換器22でサンプル周波数fsap=
14.32MHz(サンプル周期70ns)で変換され
た光電変換信号を示し、このときの光電変換信号の頂点
である重心位置はサンプル点S7に存在することにな
る。図5(b)は光電変換信号の頂点である重心位置がサ
ンプル点S6〜S7間に存在する。この場合、サンプル点
が粗いため高精度の位置検出ができないことになる。そ
こで重心位置近傍のサンプル点の電圧から直線近似によ
り重心位置の算出を行い、高精度の位置検出を可能とす
る。
【0026】図5(c)に示すように、光電変換信号の立
上がりのサンプル点S4〜S6のデータD4〜D6の直線近
似データと、光電変換信号の立下がりのサンプル点S9
〜S7のデータD9〜D7の直線近似データの交点を算出
することにより、検出精度の粗いシステムにおいても高
精度の重心位置を算出することができる。
【0027】図6(a)の実線は実際のテスト信号を、破
線はCCDカメラによるサンプリング信号を低域通過フ
ィルタ(LPF)によって補間された信号を示してい
る。図6(a)からわかるように、サンプリング周波数が
低いことによりテスト信号の頂点部分の丸め込みが起こ
り、このようなCCDの出力信号から重心位置を求めよ
うとすると、実際の重心位置はA点であるのに、誤って
A’点をテスト信号の重心であると判断してしまう。こ
のような検出誤差をなくすために重心位置を演算により
求める。重心位置の演算はこの丸め込まれた部分を除い
た線形部分を延長し、この延長部分の交点を重心位置と
する。すなわちデータ上では疑似的に図6(a)の実線に
示したようなテスト信号データを得るわけである。
【0028】重心位置の算出は図2に示したようなテス
ト信号の各々に対応する複数の補正領域にデータを分割
して、各領域に対して重心位置算出を行う。以下の演算
処理の説明は一つの領域についてのみ行うが、他の領域
についても同様の演算処理を行うものとする。
【0029】演算処理の最初の段階として、サンプリン
グによる丸め込み領域を除き、テスト信号データの線形
部分のみを検出する操作を行う。これはテスト信号の画
像データを差分フィルタ24により差分信号を検出する
ことにより行う。図6(a)に示すテスト信号の画像デー
タを差分フィルタ24に入力すると、その出力データは
図6(b)にようになる。さらにこの出力データから線形
領域算出部25によりデータの差分信号、すなわちテス
ト信号の傾きが一定である期間A、Bの検出を行う。こ
こで傾きが0である期間は無視する。
【0030】以下、期間A、B内の画像データのみを有
効として重心位置の演算を行う。ここで重心位置の算出
は、データ上での線形期間A、Bを延長し、この交点の
テスト信号を重心とすることにより行う。図6(b)に示
すようにこの重心位置決定の演算は線形部Aの最も頂点
よりのデータDA(対応するアドレスnA)、線形部Aの
傾きをα、線形部Bの最も頂点よりのデータDB(対応
するアドレスnB)、線形部Bの傾きをβとすれば、重
心位置xは以下に示す式で決定できる。
【0031】 x=nA+(DB−DA−β・(nB−nA))/(α−β) このように線形外挿補間による重心位置の決定により、
たとえばCCDカメラのサンプリングが粗い場合でもサ
ンプリング周期以上の高精度の重心位置が検出できる。
【0032】以上のようにして求めた重心はCCDの各
画素に対応したアドレスマップ上の座標として表され
る。例えば、38万画素の白黒CCDカメラを用いた場
合のアドレスマップを図7に示す。図7に示すように、
このアドレスマップは、水平方向768点(x1〜x76
8)、垂直方向493点(y1〜y493)のアドレスで構
成されている。図7(b)にテスト信号の重心位置(黒丸
●)が算出された時のアドレスマップの一部拡大図を示
す。図7(b)に示すように、重心位置としては、例えば
(x=12.7、y=11.3)というように、アドレ
スマップ上の点として表される。以下同様に、表示画面
上の各補正領域に対応したテスト信号の重心の位置がこ
のアドレスマップ上にマッピングされる。
【0033】重心位置検出の検出精度を向上させるため
には、信号成分に多くの線形領域が存在することが必要
である。このことを図8を用いて説明する。図8(a)に
従来のSIN2波形のような2次的なテスト信号を、図
8(b)に本実施例の四角錘状のテスト信号を示す。これ
らのテスト信号を水平走査線ln(n=1〜5)で切っ
た時の特性は同様に山形特性となるが、従来のテスト信
号の場合、2次的な波形となっているために、信号レベ
ルに対して量子化誤差が異なり、最適な量子化を行うこ
とができず検出精度が低下してしまう。これに対し本実
施例の四角錘のテスト信号では、信号が線形となってい
るために、最適な量子化ビット数を選ぶことにより、高
精度の演算を行うことができる。
【0034】次に、以上のようにして求めた重心位置算
出信号から、誤差値の検出方法について説明する。コン
バーゼンス誤差を算出する場合は、図9(a)に示す波形
図のように、G信号を基準信号として扱い、R信号は左
方向にt1、B信号は右方向にt2の誤差値が算出され
る。
【0035】また、幾何学歪誤差を算出する場合は図9
(b)に示す波形図のように、特定のサンプル点S20を基
準信号として扱い、R信号は左方向にt3、G信号は左
方向にt4、B信号は左方向にt5の誤差値が算出され
る。重心位置及び誤差値の算出はサンプル点のアドレス
に対応した情報で管理されている。よって幾何学歪誤差
の算出のための基準信号としては、例えば水平方向76
8点(x1〜x768)、垂直方向493点(y1〜y493)
を等間隔に分割したアドレスを基準信号として扱うこと
になる。
【0036】以上のようにテスト信号の位置の検出後、
誤差算出回路27において、各色毎の誤差を算出する。
さらに求めた誤差情報から、幾何学歪・コンバ−ゼンス
の補正信号を補正信号発生部7により発生し、この補正
信号により誤差が0となるようにプロジェクタ17の制
御部8の制御を行う。
【0037】なお、補正信号発生部7と偏向部9及び補
助偏向部10は一般のカラ−テレビジョン受像機と同じ
動作を行うため説明は省略する。なお、補正信号発生部
7の補正点と検出点(調整用テスト信号の位置)は同じ
にする必要があるため、アナログやディジタルなどの補
正方式により調整用テスト信号の位置と数が変わること
は言うまでもない。
【0038】以下、R、Bについても同様の処理を行う
ことにより幾何学歪・コンバ−ゼンス補正(以降収束動
作と呼ぶ)が完了する。また本実施例では白黒CCDカ
メラを用い、テスト信号を順次映出して行う場合につい
て説明したが、カラーCCDカメラを用いて行えば、短
時間で行うことができる。
【0039】次に、収束動作の制御方法について詳細に
説明するため、図10の波形図を用いる。図1の制御信
号発生部4からの制御信号が位置検出部5とスイッチ1
2に供給され、自動調整のための動作が制御されてい
る。図4に制御信号発生部4の詳細なブロック図を示す
ように、演算処置の終了検出を行うための演算終了検出
回路19と、検出と演算処理を開始させるための検出開
始設定回路20と、垂直同期信号に同期して動作を制御
するための制御信号を発生する制御信号発生回路18で
構成されている。
【0040】検出開始設定回路20は、例えばスイッチ
などで構成されており、自動調整を行う場合にスイッチ
がオンされ図10(a)に示す開始信号が制御信号発生回
路18に供給される。制御信号発生回路18には図10
(b)に示す垂直同期信号と図10(a)の制御信号と演算
終了検出回路19からの終了信号が供給される。制御信
号発生回路18では垂直同期信号(図10(b))と開始
信号(図10(a))に基づき図10(c)に示す垂直同期
信号に同期した制御信号が発生し、フレームメモリ23
とスイッチ12に供給される。したがってスクリーン上
の表示画像としては図10(e)に示すように調整用のテ
スト信号と入力映像信号が順次交互に映出される。
【0041】フレームメモリ23ではこの制御信号によ
り図10(f)に示す撮像画像の第1収束動作のデータ取
込みを行い、重心位置や誤差検出ための演算を行われ
る。誤差検出回路27からの誤差検出が完了した情報は
演算完了検出回路19に供給され図10(d)に示す終了
信号が検出される。この終了信号は制御信号発生回路1
8に供給されて、第2、第3収束動作であるテスト信号
と映像信号の切り換え及び、データ取込みと演算処理の
動作が交互に繰り返して行われ、第3収束動作で調整が
完了し、この後は通常の表示動作となる。
【0042】次に、収束動作について詳細に説明するた
め図11のテスト信号の座標図を用いる。図11の座標
図において、実線に補正前のテスト信号座標図、破線の
1回目の収束後のテスト信号座標、+印に最終収束座標
を示す。テスト信号発生部11からの四角錘状のテスト
信号は図2に示すように常に表示系の同一走査方向の最
大値が存在する形状となっているため、最大値が存在す
るベクトルを検出することにより表示系の走査方向(水
平/垂直方向)が分かることになる。
【0043】図11(a)に表示系と撮像系の同一水平方
向に収束点1が存在する場合である。実線座標を位置検
出部5で重心位置を算出し、この重心位置の座標に基づ
いて誤差算出部6で近似データを作成する。この近似デ
ータを補正波形発生部7に供給して補正波形を作成した
後、制御部8を駆動して(動作イ)、破線の座標位置と
なる。破線の座標を位置算出部43で再度重心位置を算
出し、この重心位置の座標に基づいて、誤差算出部6で
実線(補正前)と破線(補正後)の誤差値を検出し、こ
の移動量より収束点1の予測データを制御信号発生回路
18で作成している。この予測データを補正波形発生部
7に供給して補正波形を作成した後、再度制御部8を駆
動して(動作ロ)、最終収束点1(+印)の座標位置と
なる。
【0044】図11(b)に表示系と撮像系の水平方向が
異なる収束点2が存在する場合であり、撮像系のカメラ
が傾いている場合である。実線座標の位置検出部5で重
心位置を算出し、この重心位置の座標に基づいて誤差算
出部6で近似データを作成する。この近似データを補正
波形発生部7に供給して補正波形を作成した後、制御部
8を駆動して(動作イ)、破線の座標位置となる。破線
の座標を位置検出部5で再度重心位置を算出し、この重
心位置の座標に基づいて、誤差算出部6で実線(補正
前)と破線(補正後)の誤差値を検出し、この移動量よ
り収束点2の予測データを作成する。この予測データを
補正波形発生部7に供給して補正波形を作成した後制御
部8を駆動して(動作ロ)、最終収束点2(+印)の座
標位置となる。
【0045】本実施例では動作を分かり易くするため、
図2に示す3×3の9点の全てのテスト信号の位置情報
を1フィールド間でデータ取り込みを行う場合について
述べたが、図2に示す各領域の1つのテスト信号を順次
データ取り込みを行った方が、テスト信号が目立たない
ことは言うまでもない。
【0046】次に、位置検出部5での重心位置検出の検
出精度を向上させる方法とガンマ補正について説明する
ため図12と図13を用いる。本実施例で述べたように
信号成分に多くの線形領域が存在することと、最適な量
子化ビット数を選ぶことにより、高精度の演算を行うこ
とができる。
【0047】図12は赤、緑、青(以下R、G、Bと略
す)CRTを用いて大画面表示を行うプロジェクタ17
のR、G、Bの発光特性図である。図13(a)は図2と
同様の四角錘状テスト信号の波形図、図13(b)は蛍光
体の飽和の影響を受けた図13(a)の四角錘状のテスト
信号の光電変換信号の走査線断面の波形図、図13(c)
はCRTカソード電極に印加される映像信号の波形図で
ある。図12から分かるように、Gの直線特性に対して
Bの発光特性はビーム電流のあるレベル以上から非直線
の領域をもつことが分かる。
【0048】この非直線領域が生じる要因は、B蛍光体
の大電流領域での飽和によるものである。この図から分
かるように、蛍光体の飽和特性により表示装置に表示さ
れる四角錘状のテスト信号を撮像部により撮像した光電
変換出力の特性は、例えば、テスト信号の走査線断面で
見ると、図13(b)実線に示すように高輝度領域で飽和
特性を持つ。この飽和特性を補正するために駆動回路1
3内のガンマ補正回路で図13(g)実線に示すように映
像信号のガンマ補正を行う。
【0049】この結果表示画面に映出される信号は、図
13(b)破線に示したように各信号レベルで線形特性と
なり、より高精度の検出が可能となる。
【0050】次にガンマ補正の動作を詳細に説明する。
ガンマ補正にはCRTガンマと、蛍光体の飽和に伴うガ
ンマ補正の二つがある。CRTガンマについては、先に
説明したので、ここでは蛍光体の飽和に伴うガンマ補正
についての説明を行う。図12からわかるように、蛍光
体の飽和特性により表示装置に表示される四角錘状のテ
スト信号を撮像部により撮像した光電変換出力の特性
は、例えば、テスト信号の走査線断面で見ると、図13
(b)実線に示すように高輝度領域で飽和特性を持つ。こ
の飽和特性を補正するために位置検出部5は図13(b)
の破線で示したような線形な特性に対する誤差を算出
し、この誤差がなくなるように駆動回路13内のガンマ
補正回路を制御し、ガンマ補正を行う。
【0051】このガンマ補正における誤差の算出につい
て、図13(c)〜(f)を用いて詳しく説明する。図13
(c)は図13(b)の破線で示した線形特性の光電変換出
力信号をA/D変換したデータの1次差分、図13(d)
は図13(b)の実線で示した蛍光体に起因する飽和特性
を持った光電変換出力信号の1次差分である。図13
(e)は前記線形特性の信号の2次差分、図13(f)は前
記飽和特性信号の2次差分である。これら図13(c)〜
(f)において説明の簡単化のため図13(b)の信号の頂
点の片側のみについて差分データをとっているが、信号
の全領域についての差分データを用いても、以下の議論
は、図13(c)〜(f)を用いたものと同様に成り立つ。
【0052】図13(e)と図13(f)を比較してみる
と、図13(b)の実線で示した飽和特性を持った信号の
2次差分のデータの絶対値の和は、図13(b)の破線で
示した線形特性の信号の2次差分のデータの絶対値の和
に対して大きくなることがわかる。位置検出部5と誤差
算出部6は、この蛍光体の飽和特性に起因する2次差分
データの絶対値の和の値をガンマ特性の誤差として算出
する。さらに補正信号発生部7は、このガンマ誤差を駆
動駆動回路13内のガンマ補正回路に供給し、ガンマ補
正回路は図13(g)の実線に示すように、CRTに供給
されるテスト信号波形を変調し、ガンマ補正を行う。こ
の結果表示画面に映出される信号は、図13(b)破線に
示したように各信号レベルで線形特性となり、低輝度か
ら高輝度領域までの全ての領域での色度を一定に保つこ
とができる。
【0053】以上のように本実施例によれば、調整用テ
スト信号と入力映像信号を垂直走査周期に同期して切り
換えて映出した画像を撮像し、この撮像信号から先頭位
置や傾斜の算出と各色毎の誤差を検出することにより、
検出用テスト信号が目立たない状態での各種の自動調整
が実現できる。
【0054】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図14は本発明の第2の実
施例における画像補正装置のブロック図を示すものであ
る。
【0055】図14において、30は制御信号発生部4
からの制御信号により調整用のテスト信号を発生するテ
スト信号発生部、3は入力映像信号とテスト信号発生部
30からのテスト信号を変調する変調回路、31はコン
バ−ゼンス調整において、プロジェクタ17の画像調整
点に対応した調整用テスト信号で変調された映像信号で
ある。なお、第1の実施例と同様の動作を行うものは同
一番号で示し説明は省略する。
【0056】まず本実施例の調整用テスト信号で変調さ
れた映像信号の作成方法について説明するため、図1
5、図16を用いる。図15(a)にテスト信号発生部3
0からのテスト信号の表示画面、図15(b)に入力映像
信号としてハッチ信号の表示画面を示す。図15(a)
(b)に示す両信号は、例えば加算器で構成された変調回
路3に供給されて加算される。この加算信号で駆動回路
13を駆動すると、図15(c)に示すように、両信号が
重畳された画像がスクリーン16上に映出される。
【0057】また図15(b)に入力映像信号としてホワ
イト信号の表示画面を示し、図15(a)図16(a)に示
す両信号は、例えば乗算器で構成された変調回路3に供
給されて乗算される。この乗算信号で駆動回路13を駆
動すると図16(b)に示すように、両信号が乗算された
画像がスクリーン16上に映出される。このように変調
回路3は加算器と乗算器の変調手段で構成することがで
き、各方法によりテスト信号の映出方法が異なることに
なる。
【0058】まず最初に、このように映像信号が変調
(重畳)されたテスト信号でも高精度の位置検出が可能
なことについて詳細に説明するため、図17の撮像信号
の表示画面図を用いる。38万画素の白黒CCDカメラ
を用いた場合のアドレスマップを図17(a)に示すよう
に、水平方向769点(x0〜x768)、垂直方向493
点(y1〜y493)のアドレスで構成されている。図17
(b)に水平方向7個、垂直方向5個のテスト信号をスク
リーン16上に映出したときの撮像信号を示す。この場
合の山形状テスト信号の基本周期は水平撮像周期の7倍
となる。一般に38万画素の白黒CCDカメラは現行方
式(水平走査周波数は15.75kHz)であるため、
基本周期f1は次式となる。
【0059】 f1=15.75kHz×7=110.25kHz 但し、図17(b)に示す四角錘状のテスト信号断面は三
角波であるため、最低でも4〜5倍の高調波までの伝達
特性が要求されることになる。よって撮像信号の帯域と
しては図18の周波数特性に示すようにカットオフ周波
数f3は500kHz程度がよいことになる。この帯域
制限手段としては前述した差分フィルタ24やA/D変
換器22での帯域制限(低域通過フィルタ)により構成
されている。
【0060】こにように、テスト信号の検出に撮像信号
の帯域としては、カットオフ周波数f3=500kHz
程度(図18破線)であるため、図15(c)、図16
(b)に示すように映像信号成分のカットオフ周波数f2
=4.2MHz(図18実線)はほとんど除去されて低
周波のテスト信号だけの信号が抽出されることになり、
一連の収束動作を安定に行うことができる。
【0061】次に、変調手段について詳細に説明するた
め、(表1)の比較表を用いる。
【0062】
【表1】
【0063】加算方式では、映像信号とテスト信号の加
算となるため、お互いの低周波波形が影響されることに
なる。よって映像信号の平均値(APL)には無関係で
あるが、検出領域の均一性が要求される。
【0064】また乗算方式では、映像信号とテスト信号
の乗算を行っているため信号の有無が影響されることに
なる。よって映像信号の均一性(レベル一定)には無関
係であるが、平均値(APL)が高〜中の信号が存在す
ることが要求される。すなわち図18に示すカットオフ
周波数f3以下の低周波成分において、加算方式では検
出領域の均一性が要求され、乗算方式では検出領域の信
号APLが高いことが要求されることになる。
【0065】(表1)の内容を波形図を用いて説明する
ため、図19を用いる。図19(a)にテスト信号波形、
図19(b)に入力映像信号波形を示す。図19(c)に加
算方式による変調波形を示し、T1期間は映像信号に低
周波成分の影響を受けテスト信号の傾斜の線形領域が存
在しない、T2〜T3期間は映像信号が均一なため正常
なテスト信号が得られる。
【0066】また図19(d)に乗算方式による変調波形
を示し、T1期間は映像信号の低周波の受けないで正常
なテスト信号が得られるが、T2期間は無信号であるた
め変調波形は出力されないが、T3期間は信号APLの
高い信号であるため正常なテスト信号が得られる。
【0067】次に、収束動作の制御方法について詳細に
説明するため図20のブロック図を用いる。なお図4と
同様の動作を行うものは同じ番号で示し説明は省略す
る。
【0068】図20において、34はテスト信号の傾斜
部分のみを抽出するためのカットオフ周波数がほぼ50
0kHz程度のLPF、32は撮像信号の平均値や信号
の有無を検出するためLPF、33はLPF32からの
超低周波信号からレベルを検出するためのレベル検出回
路である。
【0069】この収束動作の制御方法について詳細に説
明するため、図21の波形図を用いる。図14の制御信
号発生部4からの制御信号が位置検出部5とテスト信号
発生部30に供給され、自動調整のための動作が制御さ
れている。図21(a)に垂直同期信号を示し、LPF3
2で超低周波成分が抽出された撮像信号波形を図21
(b)に示す。図21(b)に示すLPF32からの信号は
レベル検出回路33に供給され、加算方式ではレベル一
定の均一性が、乗算方式では信号の有無と平均値が検出
される。制御信号発生回路18にはレベル検出回路33
からの検出信号と演算終了検出回路19からの終了信号
が供給される。制御信号発生回路18ではレベル検出回
路33からの検出信号から開始信号を作成している。図
21(c)〜(g)が加算方式、図21(h)〜(l)が乗算方
式のときの波形と動作を示す。まず最初に加算方式につ
いて説明する。加算方式の場合はレベル検出回路33で
撮像信号の一定レベル期間(均一性)が検出され、制御
信号発生回路18で図21(c)に示す開始信号作成さ
れ、この信号に基づいて図21(d)に示す制御信号が発
生し、テスト信号発生部30とフレームメモリ23に供
給される。したがってスクリーン上の表示画像として
は、図21(f)に示すように調整用のテスト信号と入力
映像信号が順次交互に映出される。フレームメモリ23
ではこの制御信号により図21(g)に示す撮像画像の第
1収束動作のデータ取込みを行い、重心位置や誤差検出
のための演算が行われる。
【0070】誤差検出回路27からの誤差検出が完了し
た情報は演算完了検出回路19に供給され図21(e)に
示す終了信号が検出される。この終了信号は制御信号発
生回路18に供給されて、第2、第3収束動作であるテ
スト信号と映像信号の切り換え及び、データ取込みと演
算処理の動作が交互に繰り返して行われ、第3収束動作
で調整が完了し、この後は通常の表示動作となる。な
お、図21(g)に示すように演算処理が完了しても、す
ぐにデータ取込みが行わず待機時間が存在するのは、レ
ベル検出回路33からの検出信号で作成される図21
(c)に示す開始信号がたっていないためである。
【0071】次に、乗算方式について説明する。乗算方
式の場合はレベル検出回路33で撮像信号の有無と平均
値が検出され、制御信号発生回路18で図21(h)に示
す開始信号作成され、この信号に基づいて図21(i)に
示す制御信号が発生し、テスト信号発生部30とフレー
ムメモリ23に供給される。したがってスクリーン上の
表示画像としては、図21(k)に示すように、調整用の
テスト信号と入力映像信号が順次交互に映出される。フ
レームメモリ23ではこの制御信号により図21(l)に
示す撮像画像の第1収束動作のデータ取込みを行い、重
心位置や誤差検出ための演算が行われる。
【0072】誤差検出回路27からの誤差検出が完了し
た情報は演算終了検出回路19に供給され図21(j)に
示す終了信号が検出される。この終了信号は制御信号発
生回路18に供給されて、第2、第3収束動作であるテ
スト信号と映像信号の切り換え及び、データ取込みと演
算処理の動作が交互に繰り返して行われ、第3収束動作
で調整が完了し、この後は通常の表示動作となる。
【0073】本実施例では、制御信号の作成としては撮
像信号の一定レベル期間や信号APLなどのレベル検出
により行ってきたが、信号のフィールド間やフレーム間
の相関性から動画/静止画を検出して行えば、より一層
の安定で制御信号が作成できる。
【0074】このように、収束時間は検出可能となる映
像信号がどれだけ存在するかで決定される。本実施例で
は加算方式と乗算方式を独立して説明したが、両方式を
映像信号に適応して切り換えることにより、より一層の
収束時間の短縮化が図れる。
【0075】以上のように本実施例によれば、入力映像
信号を垂直走査周期に同期して検出用テスト信号で変調
された画像を撮像し、この撮像信号から先頭位置や傾斜
の算出と各色毎の誤差を検出することにより、検出用信
号が目立たない状態での各種の自動調整が実現できる。
【0076】なお、本実施例において、理解を容易にす
るためCRTを用いた画像表示装置について述べてきた
が、それ以外の表示装置についても有効であることは言
うまでもない。
【0077】また、本実施例において、画像光を検出す
る撮像素子としてCCDカメラを用いた場合について述
べてきたが、それ以外の2次元や1次元の検出素子とし
てもよい。
【0078】また、本実施例において、白黒CCDカメ
ラを用いた場合について述べてきたが、3原色のテスト
信号を同時に映出し、その画像をカラーCCDカメラを
用いて行ってもよい。
【0079】また、本実施例において、表示装置の位置
検出としてコンバーゼンスや幾何学歪やガンマを補正す
る場合について述べてきたが、それ以外の位置検出の誤
差を行ってもよい。
【0080】また、本実施例において、撮像手段からの
立上がり・下がりがほぼ直線的に変化する四角錐状の光
電変換信号から各領域毎の水平及び垂直方向の重心位置
を直線近似により算出する場合について述べたが、簡易
的に近似できれば非直線近似で算出を行ってもよい。
【0081】また、本実施例において、テスト信号とし
ては四角錘状の山形状信号で行う場合について述べた
が、傾斜が直線的に変化する信号であればそれ以外の信
号で行ってもよい。
【0082】また、本実施例において、表示装置の受像
ガンマはテスト信号の発生側で補正した場合について述
べてきたが、テスト信号発生〜画像表示〜撮像〜重心位
置検出のループ内にガンマ補正が存在すれば良いことは
言うまでもない。
【0083】また、第1の実施例において、説明を分か
り易くするためテスト信号と映像信号の切り換えは垂直
同期信号に同期して行う場合について述べてきたが、目
立たなければそれ以外の期間で行ってもよい。。
【0084】また、第2の実施例において、撮像信号の
レベル検出を行って制御信号を作成する場合について述
べたが、入力映像信号やビーム電流などのそれ以外の信
号で行ってもよい。
【0085】また、第2の実施例において、テスト信号
と映像信号を変調する手段としては加算と乗算で行う場
合について述べたが、それ以外の方法で行ってもよい。
【0086】また、第2の実施例において、加算手段で
は均一性、乗算手段では信号の有無と平均値を検出して
収束動作を制御する場合について述べたが、それ以外の
方法やまた組み合わせて行ってもよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、検出用テスト信号と入力映像信号を垂直走査周期に
同期して切り換えて映出した画像を撮像し、この撮像信
号から先頭位置や傾斜の算出と各色毎の誤差を検出する
ことにより、検出用テスト信号が目立たない状態での各
種の自動調整が実現できる。また有効表示画面内に調整
用のテスト信号が映出されるため、高精度の補正が実現
できる。また表示画面を底面、信号レベル方向を高さ方
向としてみた場合、四角錘状となるようなテスト信号を
作成することにより、重心位置算出の演算処理の線形領
域を広く設定できるため高精度の位置検出が可能とな
る。また撮像信号の線形部分から先頭値の重心位置を線
形近似計算すれ算出することにより演算処理速度の高速
化が図れる。
【0088】また、第2の発明によれば、入力映像信号
を垂直走査周期に同期して検出用テスト信号で変調され
た画像を撮像し、この撮像信号から先頭位置や傾斜の算
出と各色毎の誤差を検出することにより、検出用信号が
まったく目立たない状態での各種の自動調整が実現でき
る。また疑似的なリアルタイムでの自動調整が実現でき
るため、特に1体型などのビデオプロジェクタには非常
に有効な手段であり、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の画像補正のシステム構
成を示すブロック図
【図2】同実施例の検出用のテスト信号の動作を示す図
【図3】同実施例のテスト信号の映出動作を示す図
【図4】同実施例の位置検出部と制御信号発生部の詳細
なブロック図
【図5】同実施例の重心位置検出の動作を説明するため
の波形図
【図6】同実施例の重心位置検出の動作を説明するため
の波形図
【図7】同実施例の重心位置算出の動作を示す図
【図8】同実施例の重心位置算出の動作を説明するため
のテスト信号の波形図
【図9】同実施例の誤差検出の動作を説明するための波
形図
【図10】同実施例の収束動作を示す図
【図11】同実施例の収束動作を示す図
【図12】同実施例のプロジェクタのRGBのCRTの
発光特性図
【図13】同実施例のテスト信号を示す図
【図14】本発明の第2の実施例のコンバーゼンス誤差
検出装置のブロック図
【図15】同実施例の変調動作を示す図
【図16】同実施例の変調動作を示す図
【図17】同実施例の動作を示す図
【図18】同実施例の動作を説明するための周波数特性
【図19】同実施例の変調動作を動作を説明するための
波形図
【図20】同実施例の位置検出部と制御信号発生部の詳
細なブロック図
【図21】同実施例の収束動作を示す図
【図22】従来の画像補正装置の構成を示すブロック図
【図23】従来の画像補正装置の調整用テスト信号を説
明する波形図
【図24】従来の画像補正装置の重心算出動作を説明す
る波形図
【図25】従来の第2の画像補正装置の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
1 テスト信号 2 撮像部 3 変調回路 4 制御信号発生部 5 位置検出部 6 誤差算出部 7 補正信号発生部 12 スイッチ 18 制御信号発生回路 25 線形領域算出部 26 重心位置算出部 27 誤差検出回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像表示装置の走査方向に対し山形状のテ
    スト信号を発生する信号発生手段と、前記信号発生手段
    からのテスト信号と入力映像信号を切り換える切換手段
    と、前記切換手段からの出力信号を画像表示装置に供給
    し、表示画面に映出されたテスト信号画像を撮像する撮
    像手段と、前記撮像手段からの傾斜が直線となる撮像信
    号から先頭位置と傾斜を検出する位置検出手段と、前記
    位置検出手段の検出信号から各色毎の表示位置と傾斜誤
    差を算出する誤差算出手段と、前記誤差算出手段の算出
    信号から前記テスト信号の補正領域に対応したコンバー
    ゼンス、幾何学歪、ガンマ補正波形を作成する補正波形
    作成手段とを具備し、前記補正波形作成手段からの補正
    波形で前記画像表示装置を補正するようにしたことを特
    徴とする画像補正装置。
  2. 【請求項2】切換手段は、画像表示装置の垂直走査周期
    に同期した制御信号により順次切り換えるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像補正装置。
  3. 【請求項3】信号発生手段は、表示画面を底面、信号レ
    ベル方向を高さ方向としてみた場合、四角錘状となるよ
    うなパターンを少なくとも一つ出力するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像補正装置。
  4. 【請求項4】位置検出手段は、撮像信号の線形部分から
    先頭値の位置を近似計算することにより求めることを特
    徴とする請求項1記載の画像補正装置。
  5. 【請求項5】画像表示装置の走査方向に対し山形状のテ
    スト信号を発生する信号発生手段と、前記信号発生手段
    からのテスト信号を順次制御し、このテスト信号で入力
    映像信号を変調する変調手段と、前記変調手段からの出
    力信号を画像表示装置に供給し、表示画面に映出された
    テスト信号画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段か
    らの傾斜が直線となる撮像信号から先頭位置と傾斜を検
    出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出信号か
    ら各色毎の表示位置・傾斜誤差を算出する誤差算出手段
    と、前記誤差算出手段の算出信号から前記テスト信号の
    補正領域に対応したコンバーゼンス、幾何学歪、ガンマ
    補正波形を作成する補正波形作成手段とを具備し、前記
    補正波形作成手段からの補正波形で前記画像表示装置を
    補正するようにしたことを特徴とする画像補正装置。
  6. 【請求項6】変調手段は、画像表示装置の垂直走査周期
    に同期した制御信号でテスト信号を順次切り換えて変調
    するようにしたことを特徴とする請求項5記載の画像補
    正装置。
  7. 【請求項7】変調手段は、映像信号のレベル変化が少な
    い均一期間を検出した制御信号によりテスト信号を制御
    し、このテスト信号と入力映像信号を加算して変調する
    ようにしたことを特徴とする請求項5記載の画像補正装
    置。
  8. 【請求項8】変調手段は、映像信号の平均値レベルが高
    い期間を検出した制御信号によりテスト信号を制御し、
    このテスト信号と入力映像信号を乗算して変調するよう
    にしたことを特徴とする請求項5記載の画像補正装置。
JP5287949A 1993-11-17 1993-11-17 画像補正装置 Pending JPH07143526A (ja)

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