JPH07142018A - X線イメージ管 - Google Patents

X線イメージ管

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JPH07142018A
JPH07142018A JP28714693A JP28714693A JPH07142018A JP H07142018 A JPH07142018 A JP H07142018A JP 28714693 A JP28714693 A JP 28714693A JP 28714693 A JP28714693 A JP 28714693A JP H07142018 A JPH07142018 A JP H07142018A
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JP
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ray image
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JP28714693A
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English (en)
Inventor
Keiichi Saito
啓一 斉藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、出力画像の輝度分布の一様性を
改善したX線イメージ管を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、出力蛍光面に対向する出力窓の
光透過率を中央部から周辺部へかけて漸次高くなるよう
に変化させることによって、入力面に対して比較的制御
が容易な出力面を制御し、上記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はX線イメージ管に係わ
り、特にその出力窓の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】X線イメージ管は、X線などの放射線を
可視光像に変換する電子管であって、その構造は概略図
7に示すように構成されている。即ち、全体として筒状
の中心軸を有する真空外囲器2は一端部側の入力窓3と
多端部側の出力窓5が同軸的に対向するように構成され
ている。
【0003】そして、入力窓3の管内側には入力窓3に
近接対向して入力面4が配置されている。この入力面4
は入力窓3側に膨出するような曲面形状からなり、X線
の透過率の高いAlなどの入力基板の出力窓側面に入力蛍
光面、保護膜および光電面が順次積層されている。一
方、出力窓5の管内側には出力面6が配置されており、
出力面6の入力面4側面には出力蛍光面が形成されてい
る。また、入力面4と出力面6の間には集束電極8a、8b
および陽極電極7が配置されている。
【0004】このような構成のX線イメージ管は次のよ
うに動作する。即ち、入力面4には通常接地電位が、出
力面6および陽極電極7には入力面サイズが6〜16イン
チクラスでは−30KVの電位が印加される。集束電極8
a、8bには入力面4と出力面6の間の電位が印加され
る。
【0005】そして、医療用であれば、X線管などのX
線源1から放射され人体などの被検体(図示せず)を透
過し変調されたX線は入力面4の入力基板を透過し、入
力蛍光面の層内でX線のエネルギーが光に変換される。
変換された光は光電面に到達し、光のエネルギーを電子
に変換し、変換された電子は光電子となって管内真空中
の出力面6側に放出される。これらの光電子群は集束電
極8a、8bおよび陽極電極7の軸対称電界によって集束作
用を受け、陽極電位により加速されて出力蛍光面を射突
発光させ、出力面6の管外部側から出力光像として観測
される。尚、これらの集束電位や陽極電位の切替えによ
り、固定視野だけでなく拡大視野を有するX線イメージ
管も実用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、入力面4は軸
対称の集束電界の電子レンズ系を形成するために出力面
6側に焦点を有するような曲面形状に形成されている。
一方、通常使用されるX線管の焦点は解像度の点から小
さい方が好ましく、例えば0.6 mm程度のものが使用さ
れる。即ち、X線はこのような言わば点源から入力面4
へ紡錘状に放射されることになる。従って、点源と見な
されるX線源1から入力面4までの距離の内、軸上の距
離L1 と入力面4の外周端までの距離L2 は、幾何学的
にみて当然のことながら、L1 <L2 となる。
【0007】そして、X線のエネルギーは距離の2乗に
反比例するので、周辺のX線密度は軸上よりも小さくな
る。従って、入力面4でのX線−光−光電子の変換量も
減少し、出力面の発光量は周辺部ほど低下することにな
る。この結果、X線イメージ管の出力画像の、特に周辺
部からの情報量、即ち輝度が減少し、診断能を劣化させ
ることになる。このような、L1 とL2 の差による周辺
の輝度の減少は入力面4のサイズが14インチや16インチ
などの大型管ではより顕著となる。
【0008】このような問題の対策として、特開平1−
98802 号公報や特開昭62−229740号公報では入力蛍光面
の中央部と周辺部の輝度分布特性を変化させる提案が成
されている。しかしながら、入力蛍光面としては通常、
X線吸収−発光特性の効率が非常に高いナトリウム付活
ヨウ化セシウム(CsI :Na)を入力基板面に垂直な方向
の柱状結晶とする材質のものが用いられている。このCs
I :Naの柱状結晶の蛍光面形成は、雰囲気ガスおよび加
熱処理と時間の温度サイクルなどの複雑な制御工程を経
て形成される。従って、入力蛍光面の厚さや結晶サイズ
を中央部と周辺部とで漸次的に変化させることは、極め
て複雑な蛍光面形成制御技術が必要であり、量産工程と
しては極めて困難である。また、入力面が14〜16インチ
クラスの大視野のX線イメージ管では、入力蛍光面とし
ての均一なCsI 柱状結晶成長制御技術自体にも問題があ
ることから、このような入力蛍光面の制御は極めて困難
である。
【0009】この発明は、以上の問題に鑑みてなされた
もので、入力面に対して比較的制御が容易な出力面を制
御することによって、出力画像の輝度分布の一様性を改
善したX線イメージ管を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、真空外囲器
の一端部の入力窓と、この入力窓の管内側に近接対向し
て配置され少なくとも入力基板上に入力蛍光面と光電面
とを有する入力面と、前記真空外囲器の多端部にあって
前記入力窓と同軸的に対向配置される出力窓と、この出
力窓の管内側に配置された出力蛍光面と、前記に入力面
と出力蛍光面との間に配置された複数の電極とを少なく
とも備えたX線イメージ管において、前記出力窓の菅軸
中心部の光透過率よりも周辺部の光透過率が大なるX線
イメージ管であり、また、前記出力窓は複数の基板を光
学的に重ね合わせてなるX線イメージ管であり、さら
に、前記出力窓は異なる透過率を有する被膜の積層から
なるX線イメージ管である。
【0011】
【作用】この発明は、入力面に対して比較的制御が容易
な出力面を制御することによって、出力画像の輝度分布
の一様性を改善する。即ち、出力蛍光面に対向する出力
窓の光透過率を中央部から周辺部へかけて漸次高くなる
ように変化させる。この光透過率の変化は出力窓自体の
材質を変化させてもよく、また、複数の光学材質を光学
的に組み合わせてもよく、さらに、入力窓に所定の透過
率変化を有する被膜を光学的に積層することによっても
達成することができる。また、このような手段によれ
ば、透過率の変化は目的の透過率特性に合わせて比較的
容易に制御できる上、入力面が14〜16インチクラスの大
視野のX線イメージ管でも容易に制御することができ
る。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例について詳細に説明す
る。尚、本発明のX線イメージ管は、その出力窓の構成
以外については従来のX線イメージ管と同様であるの
で、X線イメージ管の全体構成および個々の動作機能に
ついては説明を省略し、要部ついてのみ以下に説明す
る。
【0013】図1は出力蛍光体を支持している出力窓の
透過率特性の基本的設計を示す。即ち、出力蛍光体の発
光スペクトルから525 nmを平均的波長としてこの発光
に対する出力窓の光透過率の変化を示すもので、横軸に
中央部から周辺部への相対視野寸法距離を、縦軸に相対
透過率をそれぞれ示している。出力窓から見た透過率の
変化特性は基本的には図1に示すように、直線型の特性
A、双曲線型の特性B、楕円曲線型の特性Cに大別され
る。
【0014】従って、中央部から周辺部にかけての光透
過率が一定の出力窓を用いた場合、目的とする出力窓の
光透過率は特性A、B、Cに応じて選択される。例え
ば、X線イメージ管の出力窓から見た発光輝度特性とし
て図2に示すような相対輝度特性を得るためには、出力
窓の光透過率特性は図1の特性Bを基本的設計とすれば
よい。
【0015】このような光透過率特性を有する出力窓
は、図3に示すように、内面に出力蛍光体10を被着させ
た出力窓5a自体に予め透過率補正を有する透過率補正出
力窓を組み込んでもよい。この場合、必要部材としては
最小限で済み量産には適しているが、入力窓は真空外囲
器の一部として機能しているので、用いる出力窓は管組
み込み前に目的とする発光輝度が平均的に得られるよう
に充分な調整が必要である。
【0016】これに対して、図4に示すように、内面に
出力蛍光体10を被着させた出力窓5bとしては均一な透過
率を有するものを用い、X線イメージ管完成後に稼働さ
せた時の出力画像の相対輝度特性を実測し、これに対応
させた透過率補正出力窓5cを光学的に密着積層させても
よい。この場合は、X線イメージ管1本ごとに調整が必
要であるが、出力画像の相対輝度特性はより目的に近い
ものが得られる。
【0017】図4の透過率補正出力窓5cの具体的な構成
を図5に示す。即ち、透過率補正出力窓は、透過率がほ
ぼ一定の補正出力窓5dと、透過率が補正出力窓5dより小
さい特性を示す補正出力窓5eとを密着合成した光学ガラ
スから構成することにより目的とする出力画像の相対輝
度特性が得られる。つまり、中心部は透過率の小さい出
力窓の影響が大きく、周辺部は影響が小さくなる構成と
なっている。図5に示すような構造では図1のBのよう
な透過率特性を有する出力窓が得られる。
【0018】なお、以上の実施例では2種の補正出力窓
を組み合わせているが、さらに3種以上の補正出力窓の
組み合わせにより、より正確な出力画像の相対輝度特性
を得ることも可能である。
【0019】また、図5の実施例の補正出力窓は球面状
の光学ガラスの組み合わせから構成されるが、非球面形
状とすることも可能である。例えば、補正出力窓は平行
平板とし、その内部の材質を目的とする相対透過率を有
するものを用いてもよい。さらに、補正出力窓の構成を
より簡易化するために、図6に示すように出力窓5の外
面に透過率補正フィルター5fをコーティグしたものを用
いてもよい。このようなコーティグは、例えばAl−MgF2
の交互多層積層膜を同心円状に形成することで容易に得
られる。また、透過率を上げるにはZnS −MgF2の交互多
層積層膜を用いればよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、出力蛍光
面に対向する出力窓の光透過率を中央部から周辺部にか
けて漸次高くなるように変化させることによって、入力
面に対して比較的制御が容易な出力面を制御し、出力画
像の輝度分布の一様性を改善することができる。この光
透過率の変化は出力窓自体の材質を変化させてもよく、
また、複数の光学材質を光学的に組み合わせてもよく、
さらに、入力窓に所定の透過率変化を有する被膜を光学
的に積層することによっても達成することができる。ま
た、このような手段によれば、透過率の変化は目的の透
過率特性に合わせて比較的容易に制御できる上、入力面
が14〜16インチクラスの大視野のX線イメージ管でも容
易に制御することができ、出力画像全体からの情報補足
が向上し、診断能が向上する。さらに、拡大視野を有す
るX線イメージ管においても周辺の輝度低下が極めて少
ない輝度一様性とすることができ、微小診断能力の優れ
たX線イメージ管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するためのX線イメージ
管の出力窓の透過率特性の変化の基本的設計を示す特性
図。
【図2】出力画像の相対輝度特性の一例を示す特性図。
【図3】本発明の実施例の出力窓の構成を示す概略断面
図。
【図4】本発明の実施例の出力窓の構成を示す概略断面
図。
【図5】本発明の実施例の出力窓の構成を示す概略断面
図。
【図6】本発明の実施例の出力窓の構成を示す概略断面
図。
【図7】X線イメージ管の全体構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
1…X線源 2…真空外囲器 3…入力窓 4…入力面 5…出力窓 6…出力面 7…陽極 8a、8b…集束電極 10…出力蛍光体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空外囲器の一端部の入力窓と、この入
    力窓の管内側に近接対向して配置され少なくとも入力基
    板上に入力蛍光面と光電面とを有する入力面と、前記真
    空外囲器の多端部にあって前記入力窓と同軸的に対向配
    置される出力窓と、この出力窓の管内側に配置された出
    力蛍光面と、前記に入力面と出力蛍光面との間に配置さ
    れた複数の電極とを少なくとも備えたX線イメージ管に
    おいて、前記出力窓の菅軸中心部の光透過率よりも周辺
    部の光透過率が大なることを特徴とするX線イメージ
    管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のX線イメージ管におい
    て、前記出力窓は複数の基板を光学的に重ね合わせてな
    ることを特徴とするX線イメージ管。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のX線イメージ管におい
    て、前記出力窓は異なる透過率を有する被膜の積層から
    なることを特徴とするX線イメージ管。
JP28714693A 1993-11-17 1993-11-17 X線イメージ管 Pending JPH07142018A (ja)

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