JPH07141980A - 漏電遮断器の手動引外し機構 - Google Patents

漏電遮断器の手動引外し機構

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JPH07141980A
JPH07141980A JP28817493A JP28817493A JPH07141980A JP H07141980 A JPH07141980 A JP H07141980A JP 28817493 A JP28817493 A JP 28817493A JP 28817493 A JP28817493 A JP 28817493A JP H07141980 A JPH07141980 A JP H07141980A
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trip button
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節夫 細貝
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雄二 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立性が良くかつ動作信頼性が高くて小形に
なる漏電遮断器の手動引外し装置を提供する。 【構成】 カバーと、ボタン部11a,腕部11c,摺
動軸部11bを有するトリップボタン11と、筒状溝部
12bを有する絶縁ケース12と、継鉄15と、可動鉄
片18とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、漏電遮断器の接点を
外部から機械的に引き外すことができる漏電遮断器の手
動引外し機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば実開平2−136953号
公報に示された従来の回路遮断器の手動引外し装置を示
す断面図である。図において、1はカバー、2はカバー
1の孔部1aに取付けられたトリップボタン、3はトリ
ップボタン2に略直角方向に延設された腕部、4はトリ
ップボタン2の付勢バネ、5は過電流電磁装置の可動鉄
片である。
【0003】次に動作について説明する。回路遮断器
は、過電流などの事故電流が発生すると、各極毎に設け
られた過電流検出装置である過電流電磁装置により、主
回路接点を自動的に開離するが、このような事故電流の
発生によらず、例えば配線変えあるいは内蔵される警報
スイッチ等の動作確認などを行なうために、機械的に主
回路接点を開離するためのトリップ動作を行なうために
設けられたものが、手動引外し装置である。遮断器カバ
ー1に設けられたトリップボタン2を押圧することによ
り、トリップボタン2に延在された腕部3により、前記
電磁装置の可動鉄片5を回動させ、遮断器内部に設けら
れた引外し機構のラッチの係合を解除させて、主回路接
点が開離される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の回路遮断器の手
動引外し装置は、遮断器外殻のカバー1に設けられた孔
部1aにトリップボタン2とその付勢バネ4とを取り付
け、かつトリップボタン2に延在する腕部3を組み込む
構造としているため、組立が複雑になると共に、ベース
6側に固定される電磁装置の一部である可動鉄片5と、
カバー1側に取り付けられたトリップバーとの位置関係
がずれ易く、又動作確認を行なう場合にはカバー1とベ
ース6とを組合せた状態でしかその動作タイミングの検
証ができず、高価で信頼性の不安定な手動引外し装置と
ならざるを得ないという問題点があった。
【0005】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、組立性が良くかつ動作信頼性が
高くて小形になる漏電遮断器の手動引外し装置を得るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る漏
電遮断器の手動引外し装置は、遮断器内部に通じる貫通
孔を有するカバー、前記貫通孔内を摺動するボタン部と
この摺動方向に略直角方向に延設される腕部と前記摺動
方向に伸びた摺動軸部とで成るトリップボタン、一部が
相隣る配置の電路の極間に延設されこの延設部に前記ト
リップボタンの摺動軸部を案内する筒状溝部を形成する
と共に前記ベースに固定されて内部に電子回路等を収納
する絶縁ケース、前記ベースに固定されかつ電路の各々
の極に設けられてその各々の極の過電流時に磁気回路を
構成する複数の継鉄、および前記複数の継鉄の少なくと
も一つの継鉄に回動可能に係合して前記トリップボタン
の遮断器内側への摺動時に前記摺動腕部と当接して回動
することで前記継鉄の励磁時の動作と略同様な動作を行
なう少なくとも一つの可動鉄片を備えたものである。
【0007】請求項2の発明に係る漏電遮断器の手動引
外し装置は、トリップボタンの摺動軸部の断面を長方形
状とし、かつ絶縁ケースの筒状溝部も前記軸部断面に対
応した長方形としたものである。
【0008】請求項3の発明に係る漏電遮断器の手動引
外し装置は、トリップボタンのボタン部と反対の方向に
伸びる摺動軸部の先端部に突起状のつば部を設け、この
つば部に摺動方向に対し略直角方向にたわむためのスリ
ットを設け、絶縁ケースの筒状溝部の底部には前記トリ
ップボタンのつば部が嵌装されるこのつば部の径よりも
小さな孔を設け、さらに前記トリップボタンを常時外側
へ付勢する弾性部材を設けたものである。
【0009】請求項4の発明に係る漏電遮断器の手動引
外し装置は、カバーの貫通孔の周囲に遮断器内側方向へ
突出する縁部を設け、この縁部の外側を包囲する凹部を
トリップボタンに設けると共にこの凹部の中心よりボタ
ン部が前記貫通孔の内側へ突出するようにしたものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、漏電遮断器の投入
状態において、トリップボタンのボタン部を押圧するこ
とにより、摺動軸部は付勢バネ力に打ち勝って筒状溝部
に沿って遮断器内部へ移動する。この時、摺動軸部の腕
部が少なくとも一つの可動鉄片を押圧し、可動鉄片を継
鉄との係合部を中心にして回動させる。この可動鉄片の
回動は、漏電遮断器の電路に過電流が流れた時の継鉄に
よる吸引時の動作と同じであり、この回動と連動して各
極の接点は遮断される。なお、絶縁ケースは漏電遮断器
の電子回路等を収納するケースであり、その一部が隣り
合う電路の極間に延設されており、それぞれの電路の極
空間を分離している。
【0011】請求項2の発明においては、トリップボタ
ンの摺動軸部の断面と絶縁ケースの筒状溝部の形状を長
方形としてあるので、トリップボタンと絶縁ケースとを
組合せた時に必ずトリップバーの腕部が隣り合う電路に
配置された可動鉄片に当接する位置になり、組立の方向
性が決定される。
【0012】請求項3の発明においては、トリップボタ
ンのスリットは、絶縁ケースの孔に対しわずかに大きい
径のつば部を嵌装する時に摺動方向に対し略直角方向で
内側へたわむことにより、その嵌装を可能にすると共
に、嵌装完了後はつば部をもとの径に復帰させて復帰バ
ネによる上方への付勢力によるトリップボタンの突出を
防止する。
【0013】請求項4の発明においては、トリップボタ
ンの円状凹部が組立状態で貫通孔の周囲の縁部を適切な
隙間をもって包囲し、縁部の端面と円状凹部の底面とが
当接することにより、トリップボタンの押圧時に貫通孔
からボタン部を外れにくくする。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図8につ
いて説明する。図1は漏電遮断器の一部を破断した平面
図、図2は図1の手動引外し装置の要部を分解した斜視
図、図3は図1の手動引外し装置を絶縁ケースに組み込
んだ時の平面図、図4は手動引外し装置の要部断面図、
図5および図6は図1の手動引外し装置の要部を断面し
て示す動作説明図、図7および図8は図1の手動引外し
装置のトリップボタンの摺動軸部を示す断面図である。
【0015】図1において、この漏電遮断器の外部は、
遮断器外殻のカバー6と、遮断器外殻のベース7と、電
源端子部8と、負荷端子部9と、ハンドル10とで構成
されている。前記ハンドル10と負荷端子部9との間の
カバー6には、内部に通じる貫通孔6aが形成されてい
る。この貫通孔6aには、その内側を摺動するトリップ
ボタン11のボタン部11aが組み込まれている。この
トリップボタン11は、漏電遮断器の接点を遮断器外部
から手動でトリップ状態にするためのものであり、配線
変更時や,漏電遮断器の接点部の状態を示す遠隔表示機
構や,警報器等の動作確認を行なうために使用されるも
のである。前記漏電遮断器の内部には、ハンドル10の
動きや遮断時の動作を各内部要素に伝える遮断機構部,
電路の離接を行なう接点部,過電流や短絡電流を検出す
るための電磁石装置,及び消弧装置が組み込まれると共
に、電路で発生した漏洩電流を検出して前記遮断機構部
に信号を伝えると共に電路を開離する電子回路等で構成
された漏電引外し装置が設けられている。
【0016】次に、この発明の要部である漏電遮断器の
手動引外し装置について説明する。図2において、トリ
ップボタン11には、カバー6の貫通孔6aの内側に配
置される円筒状のボタン部11aと、このボタン部11
aから摺動方向と同じ方向で下方に向かって伸びる摺動
軸部11bと、ボタン部11aと摺動軸部11bとの接
合部分より摺動方向に対し略直角方向に突出してそれぞ
れが互いに反対方向へ伸びる二つの腕部11cとが設け
られている。また、ボタン部11aと二つの腕部11c
との接合部には、摺動方向と同じ方向でボタン部11a
側から下方に向かう凹部11dが略円状に形成されてい
る。また、二つの腕部11cの先端のボタン部11aと
反対側の面には、半円球状の凸部11eが形成されてい
る。ボタン部11aから下方に向かって延設される摺動
軸部11bのさらに下方側は、摺動軸部11bの外径よ
り小さな第2の摺動軸部11fと、さらにこの第2の摺
動軸部11fの先端部に第2の摺動軸部11fの外径よ
りわずかに大きくかつ摺動軸部11bの外径より小さな
径の突状つば部11gが形成されている。さらに、この
つば部11gの最先端から摺動方向にスリット11hが
刻まれ、つば部11gの摺動方向に直角な方向へのたわ
みを可能にしている。
【0017】12は絶縁ケースであり、負荷端子部9と
隣接した漏電遮断器内側に配置され、かつ前述した漏電
引外し装置の電子回路部13を収納する筒状の箱部12
aを有すると共に遮断器外殻ベース7に固定されてい
る。また、この絶縁ケース12には、負荷端子部9と反
対側の位置で隣り合う電路の極間を遮蔽するように延設
されかつトリップボタン11の摺動軸部11bを摺動案
内する筒状溝部12bが形成されている。また、筒状溝
部12bの底部には、摺動方向に対して直角方向の係止
面12cを有し、かつこの係止面12cのほぼ中心部に
はトリップボタン11の突状つば部11gが圧入される
孔12dが形成されている。そして、この孔12dは、
つば部11gの外径よりわずかに小径でかつ第2の摺動
軸部11fの外径よりわずかに大きく形成されている。
この絶縁ケース12の係止面12cとトリップボタン1
1の摺動軸部11bとの間には、第2の摺動軸部11f
に嵌装される復帰バネ14が組み込まれている。この復
帰バネ14は常時トリップボタン11を上方に向かって
付勢するが、この付勢力は絶縁ケース12の係止面12
cとトリップボタン11のつば部11gとの係合により
トリップボタン11の上方への突出は防止されている。
【0018】また、絶縁ケース12の隣り合う電路の極
間に延設された筒状溝部12bの両側には継鉄15が配
置され、かつこの継鉄15にはベース7の溝部7aに嵌
入する屈曲した係止部15aが形成されて溝部7aの内
面を押圧することで継鉄15は強固に固定されている。
この継鉄15の下側端部は略直角に折曲がっており、こ
れに形成された孔15bに電磁石装置の固定鉄心部16
が貫通されている。この固定鉄心部16には巻線部17
がその外周に施されており、短絡電流等が流れた時に電
磁コイルとなって、固定鉄心部16に磁力を与え、可動
鉄片18を吸引する構造となっている。この可動鉄片1
8は継鉄15の上端部に係合しており、可動鉄片18の
突起18aと屈曲部18bは継鉄15と遊動可能に係合
している。すなわち、可動鉄片18の凹部18cは継鉄
15の凹部15cに遊動可能に係止されている。また、
可動鉄片18の一方の端部には固定鉄心部16に吸着さ
れる吸着部18dが形成されており、他方の端部はレバ
ー部18eが形成されている。
【0019】さらに、この可動鉄片18のレバー部18
eと継鉄15との間には引張りばね19が取付けられて
おり、この引張りばね19は可動鉄片18のレバー部1
8eを常に係合部分を中心にして継鉄15の方向(図5
における反時計方向)に引張っている。そして、このレ
バー部18eの近傍には引き外し棒20が配設されてい
る。この引き外し棒20は接点部を引き外すラッチ機構
と連動しており、引き外し棒20は図5に示す位置から
左方向へ移動されると、接点部を瞬時に引き外す構造と
なっている。
【0020】次に動作について説明する。図5におい
て、カバー6の貫通孔6aに嵌挿されたトリップボタン
11のボタン部11aを下方に押す(矢印A方向)と、
トリップボタン11は絶縁ケース12の筒状溝部12b
に沿って下方へ移動する。このトリップボタン11の移
動に伴って腕部11cの下面側に形成された凸部11e
は、可動鉄片18を押圧して可動鉄片18を矢印B方向
に回動させる。この時、可動鉄片18は引張りばね19
の力に抗して回動されている。これにより、可動鉄片1
8の吸着部18dは固定鉄心部16の上端部に吸着され
た状態と同じ状態となる。この状態を図6に示す。
【0021】図6に示すように可動鉄片18が回動され
て吸着部18dが固定鉄心部16の上端部に当接すると
き、可動鉄片18のレバー部18eは引き外し棒20を
矢印C方向に移動させる。この引き外し棒20は接点部
を瞬時に引き外すラッチ機構と連動しており、引き外し
棒20が矢印C方向へ移動するとラッチ機構の係合部が
外されて、接点部は瞬時に引き外され、電路は開離状態
となる。
【0022】次に、トリップボタン11を解放すると、
トリップボタン11は復帰バネ14により遮断器外殻の
外側方向へ移動し、トリップボタン11の円状凹部11
dの底面とカバー6の縁部6bの端面6cとが当接して
図4に示す位置に復帰する。この時、トリップボタン1
1のつば部11gと絶縁ケース12の係止面12cとは
当接するか,またはわずかな隙間がある状態で停止す
る。
【0023】これと同時に、可動鉄片18も引張りばね
19により図5に示す位置に復帰する。そして、この
時、漏電遮断器はハンドル10の位置がONとOFFの
中間位置となるように構成されており、外部から接点部
が開離状態であることを確認できる構造となっている。
この回路遮断器を再投入する場合、ハンドル10をOF
F位置に倒して漏電遮断器の内部機構を初期状態にリセ
ットし、次にON位置へ投入して、接点部を閉状態とす
る。
【0024】上記実施例に示すようにトリップボタン1
1の摺動軸部11bの摺動方向と水平な面で切断した断
面形状を図7あるいは図8に示すようにほぼ長方形と
し、かつこの摺動軸部11bを案内摺動する絶縁ケース
12の筒状溝部12bを摺動軸部11bの長方形断面と
対応する長方形状としておくと、トリップボタン11と
絶縁ケース12とを組み合せた時に必ずトリップバー1
1の腕部11cが隣り合う電路に配置された可動鉄片1
8に当接する位置になるので、組立の方向性が決定され
て組立性が良くなる。
【0025】また、上記実施例に示すようにトリップボ
タン11の最下端部にスリット11hを設け、かつ絶縁
ケース12の筒状溝部12bの孔12dに対しわずかに
大きい径のトリップボタン11のつば部11gを設けて
おくと、つば部11gを嵌装する時に摺動軸方向に対し
略直角方向で内側へたわみ込むので、嵌装が容易になる
と共に、嵌装完了後はつば部11gがもとの径に復帰す
ることにより復帰バネ14によるトリップボタン11の
突出が防止できる。
【0026】さらに、上記実施例に示すようにトリップ
ボタン11の円状凹部11dがカバー6の縁部6bを適
切な隙間を持って包囲するように配置すると共にこの縁
部6bがトリップボタン11のボタン部11aを摺動方
向に対し十分に支持できるように延設しておくと、突出
した縁部6bの端面6cと円状凹部11dの底面とが当
接するので、トリップボタン11を押圧した時に、貫通
孔6aからボタン部11aが外れにくくなる。
【0027】なお、上記実施例では3極の遮断器につい
て説明したが、2極,4極の漏電遮断器についても、何
れか相隣り合う極の間にこの発明の引外し機構を設け
て、他の極と連動させることにより、上記実施例と同様
の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば電子回
路を収納する絶縁ケースの一部を利用して手動引外し装
置を構成すると共に、その手動引外し装置部により相隣
り合う電路の極間遮蔽壁を兼用させる構造としたことに
より、より小形な漏電遮断器を提供することができる。
さらには、手動引外し装置の要部をベースに固定される
絶縁ケースに一体となるように組合せたことにより、部
品点数の削減を図れた上、容易な組立を行なうことがで
きると共に、カバーを取り付けることなく遮断器を完成
組立する前に手動引外し装置部の動作確認を容易に行な
うこともでき、信頼性の高い漏電遮断器の手動引外し装
置が得られるという効果がある。
【0029】また、トリップボタンの摺動軸部と絶縁ケ
ースの摺動案内用の筒状溝部とを長方形断面で構成する
ことにより、漏電遮断器の電源端子部から負荷端子部へ
至る方向に対してトリップボタンの腕部が常に直角な方
向に位置され、正確に可動鉄片に当接するように組立て
られるという効果が得られる。
【0030】また、トリップボタンの最下端部に凸状の
つば部とスリットとを設け、かつこのつば部の径よりも
わずかに小径の孔を絶縁ケースの筒状溝部の底面に設
け、トリップボタンを弾性圧入させると共に、トリップ
ボタンの第2の摺動軸部に嵌装され、前記絶縁ケースの
筒状溝部の底面とトリップボタンの摺動軸部との間に復
帰バネを配置したことにより、トリップボタンは強固に
保持されると共に復帰バネの外れや座屈変形をなくする
ことができ、安定した手動引外し動作を得ることができ
るという効果が得られる。
【0031】また、カバーの貫通孔の周辺を遮断器内側
に向かって延設した縁部と、貫通孔内に嵌装されかつ摺
動するボタン部と、このボタン部の周辺に設けられた円
状凹部が前記縁部を包囲するように構成したことによ
り、ボタン部が遮断器内部に向かって押圧されて摺動す
る際に、前記貫通孔とボタン部のかかり代を十分得るこ
とができ、トリップボタンが貫通孔より外れる心配がな
い。また、縁部端面とトリップボタンの円状凹部の底面
とが当接するように組み合わされることにより、前記カ
バー貫通孔と内設されるトリップボタンのボタン部との
隙間から漏電遮断器内部に向かって侵入するゴミ,ホコ
リを防止すると共に遮断器外殻表面と内部構成部品との
電気的絶縁を十分に行なうことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す漏電遮断器の平面図
である。
【図2】図1の手動引外し装置の分解斜視図である。
【図3】図1の手動引外し装置の要部平面図である。
【図4】図1の手動引外し装置の要部断面図である。
【図5】図1の手動引外し装置の動作説明図である。
【図6】図1の手動引外し装置の動作説明図である。
【図7】図1の手動引外し装置のトリップボタンの摺動
軸部の断面図である。
【図8】図7と異なるトリップボタンの摺動軸部の断面
図である。
【図9】従来の手動引外し装置の要部断面図である。
【符号の説明】
6 カバー 7 ベース 11 トリップボタン 11a ボタン部 11b 摺動軸部 11c 腕部 12 絶縁ケース 12b 筒状溝部 14 付勢バネ 15 継鉄 16 固定鉄心部 17 コイル 18 可動鉄片 19 引張りばね 20 引き外し棒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に通じる貫通孔を有して遮断器外殻
    を構成するカバー、前記貫通孔内を摺動するボタン部と
    摺動方向に対し略直角方向に突出した腕部と前記摺動方
    向に前記ボタン部と反対の方向に伸びる摺動軸部とを有
    するトリップボタン、電子回路部などを収納すると共に
    その一部を相隣る配置の電路の極間に延設してその延設
    部に前記トリップボタンの摺動案内をする筒状溝部を有
    しかつ遮断器外殻を構成するベースに固定された絶縁ケ
    ース、前記ベースに固定されかつ電路のそれぞれの極に
    設けられてそれぞれの極の過電流時に磁気回路を構成す
    る複数の継鉄、および前記複数の継鉄の少なくとも一つ
    の継鉄に回動可能に係合して前記トリップボタンの遮断
    器内側への摺動時に前記トリップボタンの腕部と当接し
    て回動することで前記継鉄の励磁時の動作と略同様な動
    作をする少なくとも一つの可動鉄片を備えたことを特徴
    とする漏電遮断器の手動引外し機構。
  2. 【請求項2】 トリップボタンの摺動軸部の断面を長方
    形状とし、かつ絶縁ケースの筒状溝部も前記軸部断面に
    対応した長方形としたことを特徴とする請求項1の漏電
    遮断器の手動引外し機構。
  3. 【請求項3】 トリップボタンのボタン部と反対の方向
    に伸びる摺動軸部の先端部に突起状のつば部を設け、こ
    のつば部に摺動方向に対し略直角方向にたわむためのス
    リットを設け、絶縁ケースの筒状溝部の底部には前記ト
    リップボタンのつば部が嵌装されるこのつば部の径より
    も小さな孔を設け、さらに前記トリップボタンを常時外
    側へ付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項
    1または2の漏電遮断器の手動引外し機構。
  4. 【請求項4】 カバーの貫通孔の周囲に遮断器内側方向
    へ突出する縁部を設け、この縁部の外側を包囲する凹部
    をトリップボタンに設けると共にこの凹部の中心よりボ
    タン部が前記貫通孔の内側へ突出するようにしたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一の漏電遮断器の手
    動引外し装置。
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Cited By (2)

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