JPH071412A - 造成工事に伴う廃棄樹木の利用方法 - Google Patents
造成工事に伴う廃棄樹木の利用方法Info
- Publication number
- JPH071412A JPH071412A JP14317593A JP14317593A JPH071412A JP H071412 A JPH071412 A JP H071412A JP 14317593 A JP14317593 A JP 14317593A JP 14317593 A JP14317593 A JP 14317593A JP H071412 A JPH071412 A JP H071412A
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- Japan
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- waste
- crushed material
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- Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来活用されていなかった不要樹木あるいは
枝条、根株等を有用資源とすることができる造成工事に
伴う廃棄樹木の利用方法を提供する。 【構成】 造成工事の伐採作業によって生じる廃棄樹木
のうち、そのまま活用し得るものを除き、残部となる樹
木あるいは枝条、根株等を、伐採現場で移動式破砕機を
用いて一次破砕した後、この一次破砕物を二次破砕機を
用いて二次破砕し、得られた二次破砕物を各種の原料と
して利用するようにした。
枝条、根株等を有用資源とすることができる造成工事に
伴う廃棄樹木の利用方法を提供する。 【構成】 造成工事の伐採作業によって生じる廃棄樹木
のうち、そのまま活用し得るものを除き、残部となる樹
木あるいは枝条、根株等を、伐採現場で移動式破砕機を
用いて一次破砕した後、この一次破砕物を二次破砕機を
用いて二次破砕し、得られた二次破砕物を各種の原料と
して利用するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、山林等の造成工事に伴
う廃棄樹木のうち、そのまま活用し得るものを除き、残
部となる(不要となる)樹木あるいは枝条、根株等の利
用方法に関する。
う廃棄樹木のうち、そのまま活用し得るものを除き、残
部となる(不要となる)樹木あるいは枝条、根株等の利
用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】山林等での造成工事においては、自生あ
るいは植生されている樹木の伐採が必要となる。
るいは植生されている樹木の伐採が必要となる。
【0003】従来、このような造成工事で伐採された樹
木のうち、建築用材やチップ原木として使用することの
できる樹木のみが森林資源として活用されているもの
の、その他の種類の樹木や枝条、下木および根株等は活
用されず、伐採現場で野焼きにより焼却されているのが
一般的である。なお、根株は、形状的に異形で生木であ
るので、野焼きにより焼却し尽くすことが難しく、かつ
その運搬の効率も高くないので、土中に埋め戻される場
合が多い。
木のうち、建築用材やチップ原木として使用することの
できる樹木のみが森林資源として活用されているもの
の、その他の種類の樹木や枝条、下木および根株等は活
用されず、伐採現場で野焼きにより焼却されているのが
一般的である。なお、根株は、形状的に異形で生木であ
るので、野焼きにより焼却し尽くすことが難しく、かつ
その運搬の効率も高くないので、土中に埋め戻される場
合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
伐採された樹木を野焼きすることは森林資源の無駄であ
り、また野焼きすることによって煙や灰を飛散させ、近
隣の居住環境を損ない、公害問題を引き起こすおそれが
ある。
伐採された樹木を野焼きすることは森林資源の無駄であ
り、また野焼きすることによって煙や灰を飛散させ、近
隣の居住環境を損ない、公害問題を引き起こすおそれが
ある。
【0005】さらに、野焼きや土中に埋め戻すための手
間が掛かるという問題があった。
間が掛かるという問題があった。
【0006】本発明はこのような背景に基づいてなされ
たものであり、従来活用されていなかった不要樹木ある
いは枝条、根株等を有用資源とすることができる造成工
事に伴う廃棄樹木の利用方法を提供することを目的とす
るものである。
たものであり、従来活用されていなかった不要樹木ある
いは枝条、根株等を有用資源とすることができる造成工
事に伴う廃棄樹木の利用方法を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、造成工事の伐採作業によって生じる廃棄
樹木のうち、そのまま活用し得るものを除き、残部とな
る樹木あるいは枝条、根株等を、伐採現場で移動式破砕
機を用いて一次破砕した後、この一次破砕物を二次破砕
機を用いて二次破砕し、得られた二次破砕物を各種の原
料として利用するようにしたものである。
に、本発明は、造成工事の伐採作業によって生じる廃棄
樹木のうち、そのまま活用し得るものを除き、残部とな
る樹木あるいは枝条、根株等を、伐採現場で移動式破砕
機を用いて一次破砕した後、この一次破砕物を二次破砕
機を用いて二次破砕し、得られた二次破砕物を各種の原
料として利用するようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明では、造成工事に伴う伐採樹木のうち、
そのまま活用し得るものは除き、残部となる樹木や枝
条、根株等を伐採現場で移動式破砕機で破砕した後、さ
らに二次破砕機で再度破砕し、前記残部となる樹木や枝
条、根株等を有用資源とする。
そのまま活用し得るものは除き、残部となる樹木や枝
条、根株等を伐採現場で移動式破砕機で破砕した後、さ
らに二次破砕機で再度破砕し、前記残部となる樹木や枝
条、根株等を有用資源とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0010】図1は実施例に係る廃棄樹木の処理手順を
示す説明図である。
示す説明図である。
【0011】まず、山林等の造成工事において、自生あ
るいは植生されている樹木の伐採作業が行われる。そし
て伐採された廃棄樹木のうち、建築用材やチップ原木と
してそのまま活用できるもの以外の不要の樹木、枝条、
根株等は、微細化状態で有効活用するために、また運搬
の効率を上げるために、まず、伐採現場で移動式破砕機
(一次破砕機)で一次破砕される。即ち、後述するよう
に一次破砕物を再度破砕する訳であるが、一次破砕して
おくことによって二次破砕における微細化を容易なもの
とすることができる。また、後述するように二次破砕を
別の場所で行う場合に、一次破砕しておくことによって
運搬を容易に行うことができる。なお、一次破砕物は、
例えば長さで70cm程度のものである。
るいは植生されている樹木の伐採作業が行われる。そし
て伐採された廃棄樹木のうち、建築用材やチップ原木と
してそのまま活用できるもの以外の不要の樹木、枝条、
根株等は、微細化状態で有効活用するために、また運搬
の効率を上げるために、まず、伐採現場で移動式破砕機
(一次破砕機)で一次破砕される。即ち、後述するよう
に一次破砕物を再度破砕する訳であるが、一次破砕して
おくことによって二次破砕における微細化を容易なもの
とすることができる。また、後述するように二次破砕を
別の場所で行う場合に、一次破砕しておくことによって
運搬を容易に行うことができる。なお、一次破砕物は、
例えば長さで70cm程度のものである。
【0012】ここで、一次破砕機としては例えば、Re
cycling Systems社製のMorbark
Waste Recycler(商品名)が使用され
る。次いで、一次破砕作業により得られた一次破砕物を
二次破砕機で再度破砕する。この場合、二次破砕機を伐
採現場に設置して、二次破砕作業を行ってもよいし、あ
るいは二次破砕機を伐採現場とは別の所に設置し、一次
破砕された状態で残部となる樹木や枝条、根株等を伐採
現場から二次破砕機設置場所まで運搬して、二次破砕作
業を行ってもよい。二次粉砕物は、例えば長さで40c
m以下程度のものである。
cycling Systems社製のMorbark
Waste Recycler(商品名)が使用され
る。次いで、一次破砕作業により得られた一次破砕物を
二次破砕機で再度破砕する。この場合、二次破砕機を伐
採現場に設置して、二次破砕作業を行ってもよいし、あ
るいは二次破砕機を伐採現場とは別の所に設置し、一次
破砕された状態で残部となる樹木や枝条、根株等を伐採
現場から二次破砕機設置場所まで運搬して、二次破砕作
業を行ってもよい。二次粉砕物は、例えば長さで40c
m以下程度のものである。
【0013】次に、二次破砕物を寸法により分別し、ま
た、二次破砕物から砂等の異物を除去する。
た、二次破砕物から砂等の異物を除去する。
【0014】このようにして、寸法ごとに分別されて得
られた純度の高い二次破砕物は、その寸法ごとに最適な
用途に再生利用される。
られた純度の高い二次破砕物は、その寸法ごとに最適な
用途に再生利用される。
【0015】次に、その再生利用の内容について述べ
る。
る。
【0016】土壌改良用に二次破砕物をコンポスト(肥
料、腐葉土等)として利用する。コンポストとしては、
二次破砕物に牛糞等を混ぜ込んで生物学的に安定化させ
たもので、反応速度を高めるため、微生物に酸素を十分
に供給し、温度もコントロールして微生物の働きを高め
て高速コンポスト化が図られている。なお、コンポスト
として利用する場合の二次破砕物は75mm以下の大き
さが好ましい。
料、腐葉土等)として利用する。コンポストとしては、
二次破砕物に牛糞等を混ぜ込んで生物学的に安定化させ
たもので、反応速度を高めるため、微生物に酸素を十分
に供給し、温度もコントロールして微生物の働きを高め
て高速コンポスト化が図られている。なお、コンポスト
として利用する場合の二次破砕物は75mm以下の大き
さが好ましい。
【0017】二次破砕物を粉炭原料として利用すること
もできる。この場合、二次破砕物を65mm以下とし、
粉炭の品質を良好にするため予め砂を除いておく。
もできる。この場合、二次破砕物を65mm以下とし、
粉炭の品質を良好にするため予め砂を除いておく。
【0018】粉炭製造装置においては、粉炭原料となる
二次破砕物を原料スクリューコンベアにより炭化炉に運
搬して、燃焼炉からの熱により加熱し炭化物を得て、こ
の炭化物を炭化スクリューコンベアにより炭化ホッパに
蓄積するようになっている。なお、粉炭製造過程で得ら
れた木酢液は化学原料として使用できる。
二次破砕物を原料スクリューコンベアにより炭化炉に運
搬して、燃焼炉からの熱により加熱し炭化物を得て、こ
の炭化物を炭化スクリューコンベアにより炭化ホッパに
蓄積するようになっている。なお、粉炭製造過程で得ら
れた木酢液は化学原料として使用できる。
【0019】また、粉炭(木炭)の用途としては、物理
的利用法(多孔性を利用する方法、研磨性を利用する方
法、吸光性を利用する方法、電気特性を利用する方法
等)、化学的利用法(反応性を利用する方法、エネルギ
的利用方法、無機成分を利用する方法)、趣味的利用法
(御花炭、各種植物各部の炭化物、装飾炭等)など、多
方面に亘っている。また、粉炭は、ゴルフ場の排水調整
池の農薬吸着剤として利用することができる。
的利用法(多孔性を利用する方法、研磨性を利用する方
法、吸光性を利用する方法、電気特性を利用する方法
等)、化学的利用法(反応性を利用する方法、エネルギ
的利用方法、無機成分を利用する方法)、趣味的利用法
(御花炭、各種植物各部の炭化物、装飾炭等)など、多
方面に亘っている。また、粉炭は、ゴルフ場の排水調整
池の農薬吸着剤として利用することができる。
【0020】二次破砕物はまた、ボイラ等の補助燃料あ
るいはその他の燃料としても利用することができる。こ
の場合、二次破砕物そのものを燃料として燃やすもので
あるので、二次破砕物を予めふるいに掛け、砂の混入を
防止しておくことが好ましい。
るいはその他の燃料としても利用することができる。こ
の場合、二次破砕物そのものを燃料として燃やすもので
あるので、二次破砕物を予めふるいに掛け、砂の混入を
防止しておくことが好ましい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし6
記載の発明によれば、不要の樹木あるいは枝条、根株等
に対して、一次破砕処理、二次破砕処理を施し、得られ
た二次破砕物をコンポスト原料、粉炭原料、ボイラ等の
補助燃料等として利用するようにしたので、従来残部と
なっていた樹木、枝条、根株等を有用資源とすることが
できる。また、野焼きによる公害問題もなくすことがで
きる。
記載の発明によれば、不要の樹木あるいは枝条、根株等
に対して、一次破砕処理、二次破砕処理を施し、得られ
た二次破砕物をコンポスト原料、粉炭原料、ボイラ等の
補助燃料等として利用するようにしたので、従来残部と
なっていた樹木、枝条、根株等を有用資源とすることが
できる。また、野焼きによる公害問題もなくすことがで
きる。
【0022】さらに、請求項7および8記載の発明によ
れば、二次粉砕物を寸法によって分割された純度の高い
ものとすることができるため、より再生利用に好適なも
のとなる。
れば、二次粉砕物を寸法によって分割された純度の高い
ものとすることができるため、より再生利用に好適なも
のとなる。
【図1】本発明の実施例に係る廃棄樹木の処理手順を示
す説明図である。
す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 造成工事の伐採作業によって生じる廃棄
樹木のうち、そのまま活用し得るものを除き、残部とな
る樹木あるいは枝条、根株等を、伐採現場で移動式破砕
機を用いて一次破砕した後、この一次破砕物を二次破砕
機を用いて二次破砕し、得られた二次破砕物を各種の原
料として利用するようにしたことを特徴とする造成工事
に伴う廃棄樹木の利用方法。 - 【請求項2】 二次破砕作業を伐採現場で行うようにし
たことを特徴とする請求項1記載の造成工事に伴う廃棄
樹木の利用方法。 - 【請求項3】 一次破砕物を伐採現場とは別の個所に運
搬して二次破砕作業を行うようにしたことを特徴とする
請求項1記載の造成工事に伴う廃棄樹木の利用方法。 - 【請求項4】 二次破砕物をコンポスト原料として利用
することを特徴とする請求項1記載の造成工事に伴う廃
棄樹木の利用方法。 - 【請求項5】 二次破砕物を粉炭原料として利用するこ
とを特徴とする請求項1記載の造成工事に伴う廃棄樹木
の利用方法。 - 【請求項6】 二次破砕物をボイラ等の補助燃料として
利用することを特徴とする請求項1記載の造成工事に伴
う廃棄樹木の利用方法。 - 【請求項7】 二次破砕物をその寸法によって分別する
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の造成工事に
伴う廃棄樹木の利用方法。 - 【請求項8】 二次破砕物から砂等の異物を除去するよ
うにしたことを特徴とする請求項1記載の造成工事に伴
う廃棄樹木の利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14317593A JPH071412A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 造成工事に伴う廃棄樹木の利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14317593A JPH071412A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 造成工事に伴う廃棄樹木の利用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071412A true JPH071412A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15332659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14317593A Pending JPH071412A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 造成工事に伴う廃棄樹木の利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002301709A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-15 | Usami Seizaisho:Kk | チップ材の製造方法 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14317593A patent/JPH071412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002301709A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-15 | Usami Seizaisho:Kk | チップ材の製造方法 |
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