JPH07140938A - マトリックス型液晶表示装置 - Google Patents

マトリックス型液晶表示装置

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JPH07140938A
JPH07140938A JP29025093A JP29025093A JPH07140938A JP H07140938 A JPH07140938 A JP H07140938A JP 29025093 A JP29025093 A JP 29025093A JP 29025093 A JP29025093 A JP 29025093A JP H07140938 A JPH07140938 A JP H07140938A
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clock
voltage
column
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Application number
JP29025093A
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English (en)
Inventor
Sumihisa Oishi
純久 大石
Shigeyuki Nishitani
茂之 西谷
宏之 ▲真▼野
Hiroyuki Mano
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速応答STN液晶で高いコントラストを実現
できるアクティブアドレッシング方式において、行電極
に印加される電圧の変化点の数を行によらず一定にする
ことで、行電圧の実行値の低下を一定とし表示むらを低
減すること。 【構成】N行の行電極とM列の列電極で構成するマトリ
ックス型の液晶で直交関数にしたがって該行電圧を同時
に2本以上駆動する液晶駆動方法において、直交関数を
反転させるための反転信号及び反転手段を有する。 【効果】反転信号により直交関数を反転させることで、
行関数の変化点で発生する波形鈍りによる実行値低下を
全ての行で一定とし表示むらを改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単純マトリックス構造
の液晶表示装置に係り、特に高速応答のSTN(Sup
er Twisted Nematic)液晶を高コン
トラスト表示する駆動方法及び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】単純マトリックス構造の液晶表示装置の
駆動方法として、電圧平均化法による時分割駆動が知ら
れている。これは、液晶の行電極を1本ずつ走査、すな
わち、高電圧パルスを順次行電極に与え、走査中の行電
極上の表示情報に応じた電圧を列電極に印加し、全ての
行電極を走査することで1画面を表示している。この様
な時分割駆動方法では、1フレーム期間内の特定期間に
高電圧パルスが印加されるので、高速応答のSTN液晶
を用いたとき、フレームレスポンス現象による表示コン
トラストの低下が指摘されている。そこでこれを解決す
る方法が、SID92 Digest 「Active
Addressing Methodfor Hig
h−Contrast Video−Rate STN
Display」に提案されている。これは、全ての
行電極に直交性を持つ関数に従った電圧を同時に与え、
列電極には、その列の全ての表示情報と行電極に与えた
関数の積和演算の結果に従った電圧を与えて表示する方
法である。上記公知例の方式によれば、上記電圧平均化
法のように特定期間に高電圧パルスが印加されることな
く小きざみに電圧が分散されるので、高速応答STN液
晶を用いたときに発生するフレームレスポンス現象を低
減し、高コントラスト表示が実現できるとされている。
以下上記公知例の方式について、図2,図13を用いて
詳細に説明する。図2は、N行M列のマトリックス型の
液晶表示部の構造を示す図であり、行電極と列電極の交
点で表示の1ドットを構成している。N個の行電極に
は、それぞれf(1),f(2),f(3),…………
…,f(N)の関数で示される電圧が印加されて、M個
の列電極には、それぞれg(1),g(2),g
(3),………,g(M)の関数で示される電圧が印加
される。U(i,j)は、i行j列の交点のドットに印
加される電圧を示し、これはf(i)とg(j)の差電
圧である。図13は、ウォルシュ関数とよばれる直交関
数で、分割数=8の例を示している。ウォルシュ関数
は、分割数=Tとするとき、T本の直交する関数系から
なる。今、分割数=Tのウォルシュ関数からN本を選び
(T≧N)、この関数に従った電圧を図2の液晶表示部
の表示部の行電極に与えるとすると、f(i),g
(j)は、
【0003】
【数1】
【0004】となる。ここで、Fは、
【0005】
【数2】
【0006】で示される定数であり、Ai(Δtk)は
ウォルシュ関数で+1または−1の値を取り、I(i,
j)は、i行,j列の交点のドット表示情報を示し、表
示オンのときには−1、表示オフのときには+1の値を
取るものとする。この時ドットU(i,j)の印加電圧
U(i,j)は、
【0007】
【数3】
【0008】となる。ここで、U(i,j)の電圧実効
値を〈U(i,j)〉とすると、
【0009】
【数4】
【0010】従って、表示オンのとき
【0011】
【数5】
【0012】表示オフのとき
【0013】
【数6】
【0014】を得ることからT個のウォルシュ関数から
N個を選びだす組みあわせにかかわらず、表示オン、表
示オフでそれぞれ等しい実効値を得ることができる。更
に、上記公知文献に掲載された方法によると、液晶に印
加される電圧は、時分割駆動法のように特定期間に電圧
が印加されることなく小きざみに分散され、従って、フ
レームレスポンス現象を低減されるので、高コントラス
ト表示を実現することができると記載されている。以上
のように上記公知例の方式によれば、高速応答のSTN
液晶を用いたとき、フレームレスポンス現象を低減し、
高コントラストな表示を実現することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、直
交性をもつウォルシュ関数に従った電圧を行電極に与え
るために、選択するウォルシュ関数で行電圧の変化点数
が異なる。例えば、図13のウォルシュ関数では、Ф
(0)は変化点数0、Ф(1)は変化点数1、Ф(2)
は変化点数2、………、Ф(7)は変化点数7となって
おり、8個の各関数の全てが、それぞれ異なった変化点
数となっている。ところで、マトリックス型の液晶表示
装置の行電極と列電極は、電気抵抗をもっている。さら
に行電極と列電極の間に液晶材料が挟まれた構造となっ
ているので、各電極間で、静電容量を持っている。した
がって、行電極,列電極に与える各電圧は、電極の抵抗
と液晶セルの持つ静電容量のために電圧波形の変化点に
おいて波形鈍りを発生し、電圧実効値が低下する。その
ため、上記ウォルシュ関数に従った電圧を行電極に与え
た場合、各電圧の変化点数の違いから、電圧の実効値の
低下する割合が各行で異なるので、表示むらが発生する
原因となる。
【0016】本発明の目的は、上記公知例の方式におい
て、行電圧の変化点の数を等しくすることで、電圧の実
効値の低下を行によらず等しくし、表示むらを改善した
液晶表示装置及びその駆動方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、以下のように構成される。N行の行電
極と、M列の列電極で構成され、該行電極と該列電極の
交点のドットを、該行電極と該列電極に印加されるそれ
ぞれの電圧波形の電圧差の実効値で表示オン,表示オフ
を表示するマトリックス型液晶表示装置において、直交
関数に従い同時に2本以上の行電極に電圧を印加する方
法であり、直交関数を同時に反転する手段を持つことを
特徴とする。更に2フレーム期間において、全ての行電
圧の変化点の数を等しくする手段を持つことを特徴とす
る。
【0018】
【作用】上記発明により、液晶に印加される行電圧の直
交性を失わずに、全ての行電圧の実効値を等しくできる
ので、行電圧の変化点での実効値低下を、各行で一定と
することができ、行による表示むらを改善することがで
きる。更に2フレーム期間において、全ての行電圧の変
化点数を等しくすることで、行電圧の変化点数による実
効値の低下を行によらず一定とし、行による表示むらを
改善することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図24を用い
て説明する。まず、本発明による液晶の駆動原理につい
て、図2,図23を用いて説明する。図2は、N行M列
のマトリックス型の液晶表示装置の構造を示す図であ
り、N個の行電極とM個の列電極のそれぞれの交点で表
示画素を構成している。N個の行電極には、それぞれf
(1),f(2),………,f(N)で示される互いに
直交する関数で示される電圧が印加される。この時、i
行目の行電極に与える電圧f(i)は、式(1)で与え
られ、M個の列電圧のj行目の列電圧に与える電圧g
(j)は、式(2)で与えられる。ここでAi(Δt
k)は、分割数T(T≧N)のウォルシュ関数で+1ま
たは−1の値を取る。この時、I(i,j)は、i行j
列目の画素の表示情報を表わし、表示オンの時は、−
1、表示オフの時は、+1の値を取るとすると、i行j
列目の画素に印加される電圧U(i,j)は、式(4)
で与えられ、その実行値〈U(i,j)〉は、式(5)
で与えられる。
【0020】ここで式(2)に注目すると、表示情報I
(i,j)は、±1の値を取り、直交関数Ai(Δt
k)も±1の値を取る。式(2)の積和の各項は、I
(i,j)とAi(Δtk)の取る値の組み合わせで、
積和演算の結果は決定する。すなわち、I(i,j)=
A(Δtk)=+1または、I(i,j)=A(Δt
k)=−1の数を一致数Dとして定義すると、式(2)
は、次のように変換できる。
【0021】
【数7】
【0022】従って、実際に列電極に与える電圧g
(j)は、式(8)に従って計算される。尚、Dの取り
うる範囲は、0〜Nである。
【0023】以上の計算は、N行の行電極全てにウォル
シュ関数Ai(Δtk)に従った電圧f(i)を与えて
いる例であるが、N行の行電極をm個ずつn組の小ブロ
ックに分割して、各小ブロックにたいして、順番にウォ
ルシュ関数に従った電圧を与え、その他の小ブロックに
は、0ボルトとなる電圧を与える方法が考えられる。こ
の例を図23に示す。図23は、N行の行電極に与える
関数を示すタイムチャートである。図23の例のよう
に、始めのm行の小ブロックにd期間のみウォルシュ関
数に従った電圧を与える。そして、ΔT=n×d後に再
び元の小ブロックから順番に行電圧が与えられる。この
ように各行に与える電圧f(i)を
【0024】
【数8】
【0025】で与えられる。ここで、Si(Δtk)
は、±1または0の値を持つ直交関数で、図23のよう
に、N個の行電圧のうち、m個が±1の値を取り、残り
のN−m個は、0の値を取るものとする。この時、各列
電極に与える電圧g(j)を
【0026】
【数9】
【0027】で与えるとすると、i行j列に印加される
電圧U(i,j)は、
【0028】
【数10】
【0029】となり、その実行値〈U(i,j)〉は、
【0030】
【数11】
【0031】で与えられる。式(13)は、式(5)と
同じであり、図23のように部分的にN個の行電圧のう
ち、m個の行電圧にウォルシュ関数に従った電圧を与え
ても正しく表示オン,表示オフの実効値を与えることが
できる。尚、この場合においても一致数D’を定義する
ことができる。すなわち式(11)において、Si(Δ
tk)=0となるN−m個の積和演算は省略でき、Si
(Δtk)=±1となるm個の積和演算にのみ着目する
と、
【0032】
【数12】
【0033】と変換できる。実際に、列電極に与える電
圧g(j)は、式(14)に従って計算される。更に、
式(14)において、D’の取りうる値は、0〜mの間
であり、式(8)に示すDよりも値の範囲は狭い。この
ことは、g(j)を求める計算量をNからmに減らせる
ことを意味しており、以下の実施例では、M=640,
N=480,m=6,n=80,d=2として説明す
る。
【0034】次に、各図の構成を説明する。
【0035】図1は、本発明の液晶表示装置の1実施例
のブロック図である。1は表示データ、2はドットクロ
ック、3は水平クロック、4は垂直クロック、5は列信
号発生手段、6は基準クロック生成手段、10は行関数
発生手段、18は列ドライバ、19は行ドライバ、20
は液晶パネルである。表示データ1,ドットクロック
2,水平クロック3,垂直クロック4は、図示せぬ表示
信号源、例えばパーソナルコンピュータやワードプロセ
ッサの表示コントローラから出力される。この表示デー
タ1,ドットクロック2,水平クロック3,垂直クロッ
ク4は、列信号発生手段5へ入力される。6は基準クロ
ック生成手段であり、列信号発生手段5と行関数発生手
段10の動作の基準となる基準クロック7,分散クロッ
ク21,分割クロック8,フレームクロック9を発生す
る。10は行関数発生手段であり、基準クロック6に従
い行ドライバ19への信号となる行ドライバデータ1
5,行ドライバシフトクロック16,行ドライバラッチ
クロック17を、また列信号発生手段5への信号となる
行関数データ14を発生する。列信号発生手段5は、行
関数データ14,表示データ1等から、列ドライバデー
タ11,列ドライバシフトクロック13,列ドライバラ
ッチクロック12を生成する。
【0036】図2は、N行M列のマトリックス型の液晶
パネル20の構成である。液晶パネル20は、N行の行
電極とM列の列電極を、マトリックス状に配置した構成
である。そして、行電極と列電極の各交点は画素であ
り、液晶パネル20では、N×M個の画素を持つ。i行
目の行電極には、行電圧f(i)が、j列目の列電極に
は、列電圧g(j)が印加されるとすると、交点のi行
j列目の画素には、その差電圧U(i,j)が印加され
る。液晶は印加電圧の実効値に依存して、表示オンと表
示オフの状態を取るので、i行j列目の画素は、U
(i,j)の実効値に従って表示状態が決定される。
【0037】図3は、列信号発生手段5の構成を示す。
27は書き込み手段、30はフレームメモリ、31は読
みだし手段、33は演算手段、35,36はタイミング
調整手段である。書き込み手段27は、ドットクロック
2,水平クロック3,垂直クロック4から、列アドレス
28,行アドレス29を発生しフレームメモリ30へ出
力する。表示データ1は、列アドレス28,行アドレス
29に従い、フレームメモリ30に記憶される。読みだ
し手段31は、基準クロック7,分散クロック21,分
割クロック8,フレームクロック9により、列アドレス
45,ブロックアドレス32を発生する。フレームメモ
リ30は、記憶された表示データを列アドレス45,ブ
ロックアドレス32で、読みだしデータ39として出力
する。演算手段33は、読みだしデータ39,行関数デ
ータ14から、後述する演算方法に従って、列ドライバ
データ11を出力する。
【0038】図4は、書き込み手段27の詳細な構成を
示す。40はドットカウンタで、41は水平カウンタで
ある。ドットカウンタ40は、ドットクロック2を計数
して列アドレス28を発生し、M回計数すると、水平ク
ロック3でクリアされる。水平カウンタ41は、水平ク
ロック3を計数し行アドレス29を発生し、N回計数す
ると、垂直クロック4でクリアされる。
【0039】図5は書き込み手段27のタイミング図で
ある。
【0040】図6は、フレームメモリ30へ記憶されて
いる表示データ1のメモリマップである。表示データ1
は、行アドレス29,列アドレス28によって、i行j
列を示すメモリ上に書き込まれる。
【0041】図7は、基準クロック生成手段6の詳細を
示す図である。42は基準発振器、43はM進カウン
タ、44はd進カウンタ、46はk進カウンタである。
M進カウンタ43は、基準発振器42の出力である基準
クロック7を計数して、分割クロック21を発生する。
d進カウンタ44は、分散クロック21を計数して、分
割クロック8を発生する。k進カウンタ46は、分散ク
ロック8をT/(M×d)回計数して、フレームクロッ
ク9を発生する。
【0042】図8は、基準クロック生成手段6の各部の
タイミング図である。
【0043】図9は、読みだし手段31の構成を示す。
22は列カウンタ、23はブロックカウンタである。列
カウンタ22は、基準クロック7をM回計数し、列アド
レス45を発生する。ブロックカウンタ23は、分割ク
ロック8をn回計数し、ブロックアドレス32を発生す
る。
【0044】図10は、演算手段33の構成であり、4
7は排他的論理和回路、48はデコーダである。排他的
論理和回路47は、読みだしデータ39と行関数データ
14との間で排他的論理和演算をする。そして、その結
果をデコーダ48に出力する。デコーダ48は、上記排
他的論理和演算の結果、論理1となったビットを数えた
ものを列ドライバデータ11とする。
【0045】図11は、読みだし手段31、フレームメ
モリ30、演算手段33の動作の詳細を説明するタイミ
ング図である。
【0046】図12は、行関数発生手段10の詳細な構
成を示す図である。24は分散クロックカウンタ、25
はキャリーカウンタ、26は分割クロックカウンタ、3
4はN進カウンタ、37は反転信号生成手段、38は直
交関数メモリ、49は加算器、50は乗算器、51は除
算器、52は比較器、53は論理積回路、54はタイミ
ング調整手段、55は反転手段、56はPS変換手段、
57は分散クロックカウント値、58はキャリーカウン
ト値、59はキャリー、60は分割クロックカウント
値、61はN進カウント値、62はステータス信号、6
3は乗算値、64はシーケンスアドレス、65は反転信
号、66は直交関数メモリデータ、67はイネーブル信
号、68は除算値である。分散クロックカウンタ24
は、分散クロック2をd回計数して、分散クロックカウ
ント値50を出力する。分割クロックカウンタ26は、
分割クロック2をn回計数してキャリー59を発生す
る。キャリカウンタ25は、キャリー59をT/d回計
数してキャリーカウント値51を発生する。キャリーカ
ウント値51は、乗算器50でd倍され、乗算値63を
出力する。分散クロックカウント値57と、乗算値63
は、加算器49により加算され、シーケンスアドレス6
4を出力する。直交関数メモリ38は、シーケンスアド
レス64に従い、直交関数メモリデータ66を出力す
る。反転信号生成手段37は、フレームクロック9とキ
ャリー59で反転信号65を生成する。反転手段55
は、直交関数メモリデータ66を反転信号65に従い、
ビット毎に反転し、行関数データ14を発生する。N進
カウンタ34は、N個の基準クロックを計数したときに
停止する自己停止型のカウンタであり、分散クロック2
1で停止状態が解除される。計数した値は、N進カウン
ト値61として出力する。またステータス信号62は、
カウンタが停止している状態か否かを示す信号であり、
論理0が停止状態で、論理1が計数状態を示す。除算器
51は、N進カウント値61をmで除算し、余りを切り
上げた除算値68を出力する。分割クロックカウント値
60と除算値68は、比較器52により、比較を行い、
値が同じときは論理1で、異なるときは論理0となるイ
ネーブル信号67を出力する。ステータス信号62と基
準クロック7は、論理積回路53により論理積をとるこ
とで、行ドライバシフトクロック16を生成する。PS
変換手段56は、イネーブル信号が論理0のとき、行関
数の値0に相当する行ドライバデータ15とし、イネー
ブル信号が論理1のとき、行ドライバシフトクロックに
従って行関数データ14を並列直列変換しつつ、行関数
の値±1に相当する行ドライバデータ15を出力する。
【0047】図13は、分割数8のウォルシュ関数であ
る。
【0048】図14は、直交関数メモリ38へ記憶され
ている直交関数データの一例である。直交関数メモリ3
8には、図13のウオルシュ関数のうちФ(0)とФ
(7)を除いた6本が、+1のとき論理1、−1のとき
論理0として書き込まれてある。
【0049】図15は、分散クロックカウンタ24、分
割クロックカウンタ26、キャリーカウンタ25、加算
器49、直交関数メモリ38の動作を示すタイミング図
である。
【0050】図16は、反転信号生成手段37の詳細な
構成を示す。反転信号生成手段37は、フレームクロッ
ク2分の1カウンタ67とキャリー2分の1カウンタ7
0とNORゲート73から構成される。フレームクロッ
ク2分の1カウンタ69は、フレームクロック9を2分
周し、フレームクロック2分周信号71を生成する。キ
ャリー2分の1クロック70は、キャリー59を2分周
し、キャリー2分周信号72を生成する。フレームクロ
ック2分周信号71とキャリー2分周信号72は、NO
Rゲート73で論理和否定を取り、反転信号65を出力
する。
【0051】図17は、反転手段55の詳細な構成を示
す。直交関数メモリデータ66は、反転信号65によ
り、排他的論理和回路74で、並列に排他的論理和演算
が行われ、反転信号65が論理0の時、直交関数メモリ
データ66がそのまま行関数データ14として出力さ
れ、反転信号65が論理1のとき、直交関数メモリデー
タ66は、論理反転されて行関数データ14として出力
される。
【0052】図18は、反転信号生成手段37のタイミ
ングを示すタイミング図である。
【0053】図19,図20は、1つのブロックに対す
る直交関数メモリデータ66と行関数データ14と反転
信号65の関係を示す。直交関数メモリデータ66は、
2フレームの間に、1つの小ブロックに対して、図19
に示すФ(1),Ф(2),Ф(3),Ф(4),Ф
(5),Ф(6)の論理1、論理0からなるm=6本の
データからなる。これが、反転信号65と反転手段55
において、排他的論理和演算をするため、図19のФ
(1)が図20のФ’(1)に、図19のФ(2)が図
20のФ’(2)に、………、図19のФ(6)が図2
0のФ’(6)にビット反転され、図20に示すФ’
(1),Ф’(2),Ф’(3),Ф’(4),Ф’
(5),Ф’(6)からなる行関数データを得る。
【0054】図21に比較器とPS変換手段の動作のタ
イミング図を示す。
【0055】図22に行データのタイミング図を示す。
【0056】図23は液晶パネル20の行電極に印加さ
れる電圧の例である。N行の行電極は、m個ずつn組の
小ブロックに分割され、1組の小ブロックに対しd回の
直交関数に従った行電圧を与えられた後、次の小ブロッ
クにも同様にd回の行電圧を与えられる。以下同様にn
組の小ブロックに、順番にd回の行電圧を与えられる。
そして期間ΔT=n×d後に再び元の小ブロックに順番
に行電圧が与えられる。分割数=Tからなるウォルシュ
関数を直交関数とすると、1フレーム期間はn×Tとな
る。本発明では、特に断わりが無いかぎり、M=64
0,N=480,m=6,n=80,d=2とする。
【0057】図24は、液晶パネル20の行電極から2
フレーム期間において印加される行電圧波形の1例であ
る。
【0058】以上のような構成の実施例の動作を説明す
る。
【0059】図1に示す液晶表示装置において、列信号
発生手段5は、各種の表示信号源から送られてくる、表
示データ1,ドットクロック2,水平クロック3,垂直
クロック4を受け取る一方、行関数発生手段10から、
行関数データ14を受け取り、列ドライバデータ11に
変換して、列ドライバ18へ送出する。また基準クロッ
ク生成手段6は、列信号発生手段5と行関数発生手段1
0の動作の基準となる、基準クロック7,分散クロック
21,分割クロック8,フレームクロック9を生成す
る。行関数発生手段10は、行関数データ14を生成
し、行ドライバ19にたいしては、行ドライバデータ1
5、行ドライバシフトクロック16、行ドライバラッチ
クロック17を生成し出力する一方、列信号発生手段5
は、表示データ1と行関数データ14の間で、後述する
演算処理を施し、列ドライバデータ11、列ドライバラ
ッチクロック12、列ドライバシフトクロック13を生
成し、列ドライバ18へ出力する。列ドライバ18は、
列ドライバデータ11を列ドライバシフトクロック13
で順次取り込み、列ドライバラッチクロック12で、取
り込んだ列ドライバデータ11を一斉に液晶パネル20
へ列電極電圧として出力する。同様に、行ドライバ19
は、行ドライバデータ15を、行ドライバシフトクロッ
ク16で順次取り込み、行ドライバラッチクロック17
で、取り込んだ行ドライバデータ15を一斉に液晶パネ
ル20ヘ行電極電圧として出力する。この様にして、列
ドライバデータ18から出力される列電極電圧と、行ド
ライバ19から出力される行電極電圧が、液晶パネル2
0に印加され、その差電圧の実効値に従って、液晶パネ
ル20の各ドットの表示状態が決定される。
【0060】次に基準クロック生成手段6の動作の詳細
を図7,図8を用いて説明する。
【0061】図7に示す基準クロック生成手段6は、基
準クロック7を計数することで分散クロック21、分割
クロック8、フレームクロック9を得る。図8のタイミ
ング図に示すように、分散クロック21は、基準クロッ
ク7をM=640個計数する毎に出力する。分割クロッ
ク8は分散クロック21をd=2個計数する毎に出力す
る。フレームクロック9は、分割クロック8を(n×
T)/d=320個計数する毎に出力する。以上の様に
生成される基準クロック7,分散クロック21,分割ク
ロック8,フレームクロック9は、図1の列信号発生手
段5と行関数発生手段10にそれぞれ出力される。
【0062】次に列信号発生手段5の詳細を、図3,図
4,図5,図6,図9,図10,図11を用いて説明す
る。列信号発生手段5は、図3のように構成される。図
3において、表示データ1,ドットクロック2,水平ク
ロック3,垂直クロック4は、図5のタイミング図が示
すように、ドットクロック2と同期して、表示データ1
がU(1,1),U(1,2),………,U(1,
M),U(2,1),U(2,2),………,U(N,
M)と送られてくる。この表示データ1は、書き込み手
段27で生成される行アドレス29,列アドレス28に
従い、フレームメモリ30に記憶される。書き込み手段
27は、図4のように構成され、フレームメモリ30の
書き込む位置を指定する行アドレス29、列アドレス2
8を生成する。列アドレス28は、表示データ1と同期
したドットクロック2を計数し、1水平期間を示す水平
クロック3でクリアされる。すなわち図5のタイミング
図に示すように、ドットクロック2を順番に1,2,
3,……Mと計数したものを列アドレス28とし、水平
クロック3で列アドレス28は1にクリアされる。ま
た、行アドレス29は、水平クロック3を計数し、1垂
直期間を示す垂直クロック4でクリアされる。すなわち
図5のタイミング図に示すように、水平クロック3を順
番に1,2,3,……Nと計数したものを行アドレス2
9とし、水平クロック3で行アドレス29は1にクリア
される。このように、生成された列アドレス28,行ア
ドレス29に従い、フレームメモリ30に表示データが
書き込まれる。表示データ1を書き込んだフレームメモ
リ30のメモリマップ図を図6に示す。U(1,1),
U(1,2),………,U(1,M),U(2,1),
U(2,2),………,U(N,M)と順番に送られて
きた表示データ1は、図6に示すように、列アドレス2
8,行アドレス29に従って、フレームメモリ30に記
憶される。このように記憶されている表示データ1は、
図3の読みだし手段31で、読みだしデータ39として
読みだされる。読みだし手段31の詳細な構成を図9,
図11を用いて説明する。図9は読みだし手段31の詳
細を示し、読みだし手段31は、列アドレス45,ブロ
ックアドレス32を生成する。列アドレス45は、列カ
ウンタ22により基準クロック7を計数し、分散クロッ
ク21でクリアされる。すなわち、図11のタイミング
図に示すように、基準クロック7を順番に、1,2,3
……,Mと計数したものを列アドレス45とし、分散ク
ロック21で列アドレス45は、1にクリアされる。ま
た、ブロックアドレス32は、分割クロック8を計数
し、フレームクロック9でクリアされる。すなわち、図
11のタイミング図に示すように、分割クロック7を順
番に、1,2,3……,nと計数したものをブロックア
ドレス32とし、フレームクロック9で1にクリアされ
る。このようにして得られた列アドレス45,ブロック
アドレス32をもとに、フレームメモリ30のデータが
読みだしデータ39として読みだされる。読みだしデー
タ39は、1度にm=6個のデータが同時に読みだされ
る。例えば、列アドレス45が’2’、ブロックアドレ
ス32が’1’のとき、図6のフレームメモリのメモリ
マップ図に従い、U(1,2),U(2,2),U
(3,2),U(4,2),U(5,2),U(6,
2)が同時に読みだされる。尚、読みだしデータ39
は、該当の画素が表示オンのとき論理1、該当の画素が
表示オフのとき論理0で表される。
【0063】読みだしデータ39は、演算手段33にお
いて後述する行関数データ14と演算され、列ドライバ
データ11として出力される。演算手段33は、図10
に示されるように排他的論理和回路47と、デコーダ4
8から構成される。まず、読みだしデータ39は排他的
論理和回路47において、行関数データ14と、排他的
論理和演算が行われる。デコーダ48では、演算結果を
式2において論理1となったビット数を数え上げる。例
えば読みだしデータが、’1’’0’’0’’1’’
0’’1’であり、行関数データ14が、’1’’
1’’0’’1’’0’’0’のときデコーダ47への
入力は、’0’’1’’0’’0’’0’’1’とな
る。よって論理1となったビット数を数え上げることに
より、列ドライバデータ11は、’2’となる。このよ
うに、排他的論理和演算とその数え上げにより、式2
は、置き換えることができる。
【0064】行関数発生手段10は、図12に示す構成
で実現される。行関数発生手段10は、基準クロック
7,分散クロック21,分割クロック8,フレームクロ
ック9から行関数データ14,行ドライバデータ15,
行ドライバシフトクロック16,行ドライバラッチクロ
ック17を生成する。分散クロックカウンタ24は、分
散クロック21をd個計数するd進カウンタである。分
散クロックカウンタ24は、分散クロック21を1,
2,3,……dと順番に計数し、その値を、分散クロッ
クカウント値57として、加算器49へ出力する。分割
クロックカウンタ26は、分割クロック8をn個計数す
るn進カウンタであり、分散クロック8を1,2,3,
……nと順番に計数し、その値を、分割クロックカウン
ト値60として、比較器52へ出力すると共に、分割ク
ロック8を、n=60個計数するごとにキャリー59を
発生し、キャリーカウンタ25と反転信号生成手段37
へ出力する。キャリーカウンタ25は、キャリー59を
T/d個計数するT/d進カウンタであり、キャリー5
9を、1,2,3,……,T/dと順番に計数し、その
値をキャリーカウント値58として、乗算器50に出力
する。キャリーカウント値58は、乗算器50によりd
倍されることで、乗算値63となり、更に乗算値63
は、加算器49において分散クロックカウント値57と
加算され、シーケンスアドレス64として直交関数メモ
リ38に記憶されている値を直交関数メモリデータ66
として読みだす。
【0065】これらの分散クロックカウンタ24と分割
クロックカウンタ26と直交関数メモリデータ66のタ
イミング図を図15に示す。例えば、分散クロックカウ
ント値57が’0’、キャリーカウント値が’0’のと
きシーケンスアドレスは’0’となる。次に分散クロッ
ク21が入力されるとシーケンスアドレスは’1’とな
る。次に分散クロック21が入力されると、分散クロッ
クカウント値57は’0’であり、キャリーカウント値
58は’0’であるためシーケンスアドレス64は’
0’となる。このようにシーケンスアドレス64は、’
0’,’1’,’0’………と’0’と’1’が交互に
d×n=120回変化した後キャリーカウント値が1と
なり、シーケンスアドレス64は’2’,’3’,’
2’,’3’,’2’………と’2’と’3’が交互に1
20回変化する。その後キャリーカウント値58が’
3’となり、シーケンスアドレス64が’6’,’
7’,’6’,’7’,’6’………と交互に120回
変化した後フレームクロック9で全てがクリアされる。
即ち直交関数メモリ38がn×d回読みだされると1フ
レームが終了する。
【0066】直交関数メモリ38に記憶された値は、加
算器49の出力であるシーケンスアドレス64に従い、
1度に1つのシーケンスの記憶値がパラレルに直交関数
データ66として出力される。例えば、シーケンスアド
レス64の値が’0’のとき、パラレルに読みだされる
直交関数データ66は、’1’,’1’,’1’,’
1’,’1’,’1’であり、シーケンスアドレス64
の値が’1’のとき、直交関数データ66は、’
1’,’1’,’1’,’0’,’0’,’0’とな
る。図12に示す反転信号生成手段37は、図16に示
すように奇数フレームと偶数フレームの論理が異なるフ
レーム2分周信号71を生成するフレームクロック2分
の1カウンタ69と、キャリー59を2分周しキャリー
2分周信号72を生成するキャリー2分の1カウンタ7
0と、フレームクロック2分周信号71とキャリー2分
周信号72の論理和否定を行うNORゲート73からな
る。反転信号生成手段37のフレームクロック69は、
図18に示すタイミング図のように、フレームクロック
9のパルスが入力される毎に、フレームクロック2分周
信号71の論理が反転する。また同様に、キャリー2分
周信号72は、キャリー59のパルスが入力される毎に
論理が反転する。そして、フレームクロック2分周信号
71とキャリー2分周信号72の論理和否定をNORゲ
ート73で行い、反転信号65を得る。反転信号65
は、図18に示すように奇数フレームのとき論理0とな
り、偶数フレームのときキャリー信号72の論理を反転
した信号であり、これが、図12の反転手段55へ入力
される。
【0067】次に直交関数であるウォルシュ関数につい
て述べる。一般にウォルシュ関数は、その生成則
【0068】
【数13】
【0069】に従い、n=0,1,2,………T−1の
T本のウォルシュ関数が生成される。ここで0≦x≦1
をT個に分割すると、変化点は分割上にくる。Фn
(x)をФ(n)と書くようにし、変化点の数をh
(n)とする。Фn(0)とФn(1)が異なるとき
は、1個の変化点として数えるものとする。この時次の
関係が成立する。
【0070】1.h(n)=2×〔n/2〕 2.h(n)+h(T−1−n)=T 3.Ф(n)の変化点においてФ(T−1−n)は変化
点を持たない。
【0071】さらにウォルシュ関数の同じ分割位置にあ
る値を、+1を−1に、−1を+1に変換しても直交性
は失われない。反転信号65でビットごとに反転された
行関数データ14は、奇数フレームでФ(n)のとき、
偶数フレームでは、Ф(T−1−n)となるように生成
される。そのため、h(n)+h(T−1−n)=Tよ
り変化点数は、nに関わらず2フレーム期間において一
定値Tとなる。
【0072】次に、図12において、行ドライバデータ
15を生成するために、N進カウンタ34,除算器5
1,比較器52,PS変換手段56の動作を説明する。
N進カウンタ34は、基準クロック7をN個計数するN
進カウンタであり、基準クロック7を、1,2,3,…
…,Nと順番に計数し、その値を、N進カウント値61
として、除算器51へ出力すると共に、N=480個の
基準クロック7を計数したときに停止する自己停止型の
カウンタであり、分散クロック21で停止状態が解除さ
れ、再び基準クロック7の計数を始める。またN進カウ
ンタ34は、ステータス信号62を生成する。ステータ
ス信号62は、N進カウンタ34が、計数状態のとき論
理1、停止状態のとき論理0となりN進カウンタ34が
計数状態か、停止状態かを示す。ここで、N進カウンタ
34が計数状態とは、分散クロック21が入力された直
後から、基準クロック7を1,2,3,……,Nと順番
に計数している途中の状態であり、停止状態とは、基準
クロック7をNまで計数した直後から、次に分散クロッ
ク21が入力されるまでの間である。このようにステー
タス信号62は、基準クロック7とともに論理積回路5
3に入力され、その結果を行ドライバシフトクロック1
6とする。N進カウンタ34は、基準クロック7を計数
した値をN進カウント値61とし、N個の基準クロック
7を計数した後からは、N進カウンタ34の動作が停止
し、基準クロック7の入力にもかかわらず、N進カウン
ト値61は計数されない停止状態になる。そして、分散
クロック21が入力されることで、N進カウンタ34
は、停止状態が解除され再び基準クロック7の計数状態
に移行する。ここで、N進カウンタ34が計数状態と
は、分散クロック21が入力された直後から、このよう
に、N進カウンタ34の状態を示すステータス信号62
は、図21のように、基準クロック7が計数されている
あいだ論理1となり、N個の基準クロックの計数を終了
した後は、論理0となる。また分散クロック21で基準
クロック7の計数を再開するので論理1となる。このよ
うに出力されたN進カウント値61は、除算器51に入
力される。除算器51は、N進カウント値61をm=6
で除算して、余りを切り上げるような除算器である。例
えば、N進カウント値61の値が1〜6のとき余り切上
げの除算を行うと、除算値68の値は1となり、N進カ
ウント値61が13〜18のとき除算値68は、3とな
る。このように生成された除算値68は、比較器52に
入力され、分割クロックカウント値60と比較される。
そして、除算値18の値と分割クロックカウント値60
の値が等しいときは、イネ−ブル信号67の論理を1と
し、等しくないときは、論理を0とする。例えば、図2
1のように分割クロックカウント値が`2`のとき、除
算値が`2`となったときのみイネーブル信号が論理1
となる。次にPS変換手段56は行関数データ14をイ
ネーブル信号67と、行ドライバシフトクロック16か
ら行ドライバデータ15に変換する。この動作を図22
に示す。行ドライバデータ15は、行関数データ14と
イネーブル信号67から
【0073】
【表1】
【0074】に従って変換される。例えば、6ビットの
行関数データ14が、’1’’0’’0’’1’’
1’’0’のときイネーブル信号67が論理1の間に、
行ドライバシフトクロック16に従って並列直列変換さ
れてさらに表1に従って行ドライバデータ15は、’1
1’’10’’10’’11’’11’’10’とな
る。一方、イネーブル信号67が、論理0の場合は、行
関数データ15は、’00’’00’’00’’0
0’’00’’00’となる。行ドライバデータ15
が’00’のとき、行ドライバ19からは、0ボルトの
行電圧を出力し、’11’のときは、式(10)に従っ
て−√nFボルト、’10’のときは、+√nFボルト
の行電圧が出力される。図24に実際に行ドライバ19
から出力される行電圧波形の例を示す。また、行ドライ
バラッチクロック17は、分散クロック21からタイミ
ング調整手段54で行ドライバ15の出力されるタイミ
ングに微調整されて生成される。
【0075】以上の方法により生成された行電極の電圧
波形は、少ない直交関数メモリを用いて、2フレームに
たいし、全ての変化点数が、一定の2×(T/2)とな
る。
【0076】更に、行関数データ14にたいして、2フ
レーム期間を基準とし、奇数フレームと偶数フレームが
反転した信号、例えば、奇数フレームが、論理1,論理
0,論理0,論理0,論理1,論理0,論理0,論理1
と変化するとき、偶数フレームは、論理0,論理1,論
理1,論理1,論理0,論理1,論理1,論理0となる
ような任意の信号を生成する。この信号の生成手段とし
て、乱数発生装置を持つことで実現できる。図17にお
ける行関数データ14の後段に別の排他的論理和回路を
設け、この信号と行関数データ14を新しく設けた排他
的論理和回路で排他的論理和演算をおこなった信号を新
しく行関数データ14とすると、この行関数データ14
もまた変化点数が全て等しくなる。且つ、この場合は、
乱数発生装置で液晶印加電圧波形は、一定の周波数とな
らない特徴を示す。
【0077】更に直交関数メモリ38に行関数データ1
4と等しい論理値を2フレーム分格納しておき、2フレ
ームを基準として読みだすようにしても本発明は、実現
可能である。
【0078】更に直交関数メモリの記憶値は、図14と
同じで、奇数フレームと偶数フレームの読みだす直交関
数を換えることでも実現できる。すなわち、奇数フレー
ムをФ(n)とすると、偶数フレームはФ(T−1−
n)、例えば分割数8のとき奇数フレームをФ(2)と
すると偶数フレームはФ(5)となるようにしても本発
明は、実現できる。
【0079】また、上記実施例では、N=480,m=
6,n=80として回路構成、動作の説明をしたが、こ
れに限定することなく本発明は実施できる。例えば、N
=m=480,n=1の場合は、従来例のアクティブア
ドレッシング方式で、全ての行電圧の変化点数を等しく
することができる。従って、行電圧の変化点数で発生す
る波形鈍りに伴う実効値低下による表示むらを改善する
ことができる。
【0080】以上のような動作に基づき本発明は実施す
ることができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、液晶に
印加する全ての行の行電圧の変化点数を等しくすること
ができ、行電圧の変化点で発生する波形鈍りにともなう
実効値低下による表示むらを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の実施例のブロック図で
ある。
【図2】N行M列のマトリックス型の液晶表示部を示す
図である。
【図3】列信号発生手段5の構成図である。
【図4】書き込み手段27の構成図である。
【図5】書き込み手段27のタイミング図である。
【図6】フレームメモリ30のメモリマップ図である。
【図7】基準クロック生成手段6の構成図である。
【図8】読みだし手段31の構成図である。
【図9】読みだし手段39の構成図である。
【図10】演算手段11の構成図である。
【図11】読みだし手段31,フレームメモリ30,演
算手段11のタイミング図である。
【図12】行関数発生手段10の構成図である。
【図13】分割数8のウォルシュ関数を示す図である。
【図14】直交関数のメモリマップ図である。
【図15】分散クロックカウンタ24と分割クロックカ
ウンタ26とキャリーカウンタ25と直交関数メモリデ
ータ66のタイミング図である。
【図16】反転信号生成手段37の構成図である。
【図17】反転手段55の構成図である。
【図18】反転信号生成手段37のタイミング図であ
る。
【図19】ウォルシュ関数の例を示す図である。
【図20】反転信号65と反転したときのウォルシュ関
数の例を示す図である。
【図21】N進カウンタ34,除算器51,比較器52
のタイミング図である。
【図22】比較器52とPS変換手段56のタイミング
図である。
【図23】液晶に印加される行電圧のタイミング図であ
る。
【図24】液晶に印加される行電圧の印加波形の1例を
示す図である。
【符号の説明】
1…表示データ、2…ドットクロック、3…水平クロッ
ク、4…垂直クロック、5…列信号発生手段、6…基準
クロック生成手段、7…基準クロック、8…分割クロッ
ク、9…フレームクロック、10…行関数発生手段、1
1…列ドライバデータ、12…列ドライバラッチクロッ
ク、13…列ドライバシフトクロック、14…行関数デ
ータ、15…行ドライバデータ、16…行ドライバシフ
トクロック、17…行ドライバラッチクロック、18…
列ドライバ、19…行ドライバ、20…液晶パネル、2
1…分散クロック、22…列カウンタ、23…行カウン
タ、24…分散クロックカウンタ、25…キャリーカウ
ンタ、26…分割クロックカウンタ、27…書き込み手
段、28…列アドレス、29…行アドレス、30…フレ
ームメモリ、31…読みだし手段、32…ブロックアド
レス、33…演算手段、34…N進カウンタ、35…タ
イミング調整手段、36…タイミング調整手段、37…
反転信号生成手段、38…直交関数メモリ、39…読み
だしデータ、40…ドットカウンタ、41…水平カウン
タ、42…基準発振器、43…M進カウンタ、44…d
進カウンタ、45…列アドレス、46…k進カウンタ、
47…排他的論理和回路、48…デコーダ、49…加算
器、50…乗算器、51…除算器、52…比較器、53
…論理積回路、54…タイミング調整手段、55…反転
手段、56…PS変換手段、57…分散クロックカウン
ト値、58…キャリーカウント値、59…キャリー、6
0…分割クロックカウント値、61…N進カウント値、
62…ステータス信号、63…乗算値、64…シーケン
スアドレス、65…反転信号、66…直交関数メモリデ
ータ、67…イネーブル信号、68…除算値、69…フ
レームクロック2分の1カウンタ、70…キャリー2分
の1カウンタ、71…フレームクロック2分周信号、7
2…キャリー2分周信号、73…NORゲート、74…
排他的論理和回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N行の行電極とM列の列電極で構成され、
    該行電極と該列電極の交点のドットを該行電圧と該列電
    圧に印加されるそれぞれの電圧波形の電圧差の実効値で
    表示オン,表示オフを表示するマトリックス型液晶表示
    装置において、行電圧に印加される電圧波形を反転させ
    る信号を生成する手段を持つことを特徴とするマトリッ
    クス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】N行の行電極とM列の列電極で構成され、
    該行電極と該列電極の交点のドットを該行電圧と該列電
    圧に印加されるそれぞれの電圧波形の電圧差の実効値で
    表示オン,表示オフを表示し、複数行の行電極に対し直
    交関数に従った電圧波形を印加するマトリックス型液晶
    表示装置において、該行の電圧を同時に反転させること
    で、直交性を保ったまま駆動させることができる駆動手
    段を持つことを特徴とするマトリックス型液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2のマトリックス型液晶表示装置に
    おいて、単位時間における該行の変化点数を等しくした
    電圧を印加することを特徴とするマトリックス型液晶表
    示装置。
  4. 【請求項4】N行の行電極とM列の列電極で構成され、
    該行電極と該列電極の交点のドットを該行電圧と該列電
    圧に印加されるそれぞれの電圧波形の電圧差の実効値で
    表示オン,表示オフを表示するマトリックス型液晶表示
    装置において、行電極に印加させる波形をフレーム期間
    を単位として複数種類備え、該複数種類の波形をフレー
    ム毎に切換えるとき、単位時間における各行の電圧変化
    点数を等しくしたことを特徴とするマトリックス型液晶
    表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6798394B1 (en) 1994-10-07 2004-09-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Active matrix panel
US6806858B2 (en) 2001-08-09 2004-10-19 Seiko Epson Corporation Electro-optical apparatus and method of driving electro-optical material, driving circuit therefor, electronic apparatus, and display apparatus

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