JPH07140405A - 光走査装置および光走査装置における走査結像光学系の焦点距離変化の影響を自動的に調整する装置 - Google Patents

光走査装置および光走査装置における走査結像光学系の焦点距離変化の影響を自動的に調整する装置

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JPH07140405A
JPH07140405A JP28365593A JP28365593A JPH07140405A JP H07140405 A JPH07140405 A JP H07140405A JP 28365593 A JP28365593 A JP 28365593A JP 28365593 A JP28365593 A JP 28365593A JP H07140405 A JPH07140405 A JP H07140405A
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scanning
change
optical system
focal length
influence
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Application number
JP28365593A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Okamura
哲郎 岡村
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1以上のプラスチックレンズを有する走査結像
光学系における、温度変化による焦点距離変化の影響を
自動的に補正する。 【構成】プラスチックレンズ62は、支持部材70に対
し、光軸方向へ摺動自在であり、温度変化による棒状部
材90の長さの変化に従って、梃子部材100により変
位するプラスチックレンズ62の変位量により、温度変
化による走査結像光学系の焦点距離変化の影響が補正さ
れるように、棒状部材90の材質・長さおよび梃子部材
100における変位拡大比を定めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、「光走査装置」およ
び「光走査装置における走査結像光学系の焦点距離変化
の影響を自動的に調整する装置」に関する。
【0002】
【従来の技術】光走査装置は、光プリンターやデジタル
複写機等に関連して、広く知られている。近来、光プリ
ンターやデジタル複写機の普及に伴い、安価な光走査装
置が求められ、光走査装置の低コスト化のため、光走査
装置に用いられるレンズに、製造コストの安価なプラス
チックレンズが用いられるようになってきている。
【0003】プラスチックレンズには、周知の如く、温
度変化による変形等により、焦点距離が変化するという
問題があり、このような問題を無視すると、被走査面を
光走査する光スポット径が、光走査装置の機内温度の変
化とともに変動するという問題がある。
【0004】このような問題を解決するには、原理的に
は、光走査装置内部の温度を、所定の温度範囲に制御す
ればよいが、このような温度制御を行うための温度制御
機構の搭載により、光走査装置が大型化・複雑化した
り、装置コストが高くなる等の問題が生じる。
【0005】光源からの光束を、平行光束若しくは集光
光束とするレンズを、プラスチックレンズとする場合に
おいて、このプラスチックレンズの、温度による焦点距
離の変化を補正するのに、このプラスチックレンズを保
持するレンズ鏡筒の材料を選択して、鏡筒長さの温度変
化による伸縮に伴う、プラスチックレンズの光軸方向の
変位を利用して、焦点距離変化を自動的に補正すること
も知られている(例えば、特開平3−179420号公
報)が、鏡筒材料に対する強い制限となり、光走査装置
設計の自由度が大きく制限される。
【0006】また、偏向光束を、被走査面上に光スポッ
トとして集光させる「fθレンズ等の走査結像光学系」
は、焦点距離が大きいため、これに1枚以上のプラスチ
ックレンズを用いた場合には、温度変化に伴う焦点距離
変化も大きく、レンズ支持体単独の熱伸縮により、上記
大きな焦点距離変化を補正するのは困難であり、無理に
これを行おうとすると、光走査装置の大型化を招来する
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、1以上のプラスチッ
クレンズを有する走査結像光学系における、温度変化に
よる焦点距離変化の影響を自動的に補正でき、しかも光
走査装置を大型化することの少ない、走査結像光学系の
焦点距離変化の影響を自動的に調整する新規な装置の提
供を目的とする。
【0008】この発明の別の目的は、1以上のプラスチ
ックレンズを有する走査結像光学系における温度変化に
よる焦点距離変化の影響を自動的に補正でき、しかも、
コンパクトに実現できる光走査装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の、光走査装置
における走査結像光学系の焦点距離変化を自動的に調整
する装置は、「光源から放射され、光偏向器により偏向
された光束を、1枚以上のプラスチックレンズを含む走
査結像光学系により被走査面上に光スポットとして集光
させて光走査を行う光走査装置において、温度変化によ
る走査結像光学系の焦点距離変化の影響を自動的に補正
する装置」である。
【0010】「温度変化による、走査結像光学系の焦点
距離変化の影響」とは、被走査面上における光スポット
径の温度変化に伴う変動であり、これは、上記焦点距離
変化により、偏向光束の集光位置が変化することにより
発生する。従って、温度変化による走査結像光学系の焦
点距離変化の影響を自動的に補正する装置は、上記光ス
ポット径の変動を自動的に調整するのである。
【0011】走査結像光学系が「1枚以上のプラスチッ
クを含む」とは、走査結像光学系が1枚以上のプラスチ
ックレンズと1枚以上のガラスレンズで構成される場合
は、勿論、走査結像光学系全体が1枚以上のプラスチッ
クレンズのみで構成される場合も含む。
【0012】請求項1記載の発明は、支持部材と、弾性
手段と、梃子部材と、棒状部材とを有する。「支持部
材」は、走査結像光学系を支持する部材である。「弾性
手段」は、走査結像光学系における、少なくとも1枚の
プラスチックレンズに対し、その光軸方向の所定の向き
に、弾性力を作用させる手段である。「梃子部材」は、
支点を支持部材上に有し、上記1枚以上のプラスチック
レンズに対し、上記弾性力と釣り合う力を作用させるた
めの部材である。「棒状部材」は、一端を上記支持部材
に固定され、他端を上記梃子部材に当接させてもうけら
れる。
【0013】上記少なくとも1枚のプラスチックレンズ
は、支持部材に対し、上記光軸方向へ摺動自在である。
上記梃子部材および棒状部材は、摺動可能なプラスチッ
クレンズの数に応じて、それぞれ1以上が用いられる。
【0014】1以上の棒状部材の「材質・長さ」およ
び、1以上の梃子部材における「変位拡大比」は、「温
度変化による、棒状部材の長さの変化に従って、梃子部
材により変位する上記1以上のプラスチックレンズの変
位量により、上記温度変化による焦点距離変化の影響が
補正される」ように定められる。
【0015】請求項2記載の発明は、支持部材と、弾性
手段と、線状部材と、巻掛け手段と、を有する。「支持
部材」は、走査結像光学系を支持する部材である。「弾
性手段」は、走査結像光学系における、少なくとも1枚
のプラスチックレンズに対し、その光軸方向の所定の向
きに、弾性力を作用させる手段である。
【0016】「線状部材」は、上記1枚以上のプラスチ
ックレンズに対し、その光軸方向へ、上記弾性力と釣り
合う力を作用させるように、一端を支持部材に、他端を
上記プラスチックレンズ側に固定される。「巻掛け手
段」は、支持部材に配備され、線状部材を屈曲させる手
段である。上記少なくとも1枚のプラスチックレンズ
は、支持部材に対し、光軸方向へ摺動自在である。線状
部材は、摺動自在のプラスチックレンズの数に応じ、
「1つのプラスチックレンズに対し、少なくとも1本」
が用いられ、「支持部材と異なる材質」で形成される。
これら線状部材の、「温度変化による長さ変化」が、上
記1枚以上のプラスチックレンズに、「温度変化による
焦点距離変化の影響を補正できる変位をもたらす」よう
に定められる。
【0017】この請求項2記載の、光走査装置における
走査結像光学系の焦点距離変化の影響を自動的に調整す
る装置において、巻掛け手段としては、「支持部材に固
定された1以上の、円柱状突起および/または定滑車」
を用いることができる(請求項3)。
【0018】さらに、上記「弾性手段」としては、ゴム
および/またはバネを用いることができ、バネとしては
コイルバネや板バネ等、種々の形態のものを用いること
が出来る。
【0019】また、上記請求項1または2または3記載
の、光走査装置における走査結像光学系の焦点距離変化
の影響を自動的に調整する装置において、温度変化によ
る、焦点距離変化の影響を補正するために変位される、
1以上のプラスチックレンズの、「変位を案内するため
のガイド」を、支持部材に設けることができる(請求項
4)。
【0020】請求項5記載の発明の光走査装置は「光源
から放射され、光偏向器により偏向された光束を、1枚
以上のプラスチックレンズを含む走査結像光学系により
被走査面上に光スポットとして集光させて光走査を行う
光走査装置」であって、「温度変化による走査結像光学
系の焦点距離変化の影響を自動的に補正する装置」とし
て、上記請求項1または2または3または4記載の、光
走査装置における走査結像光学系の焦点距離変化の影響
を自動的に調整する装置を有することを特徴とする。
【0021】この場合、光偏向器には、ポリゴンミラー
や回転単面鏡、回転2面鏡や、ガルバノミラーを用いる
ことが出来、ポリゴンミラー等、光束を等角速度的に偏
向させるものに対しては、走査結像光学系としてfθレ
ンズを、また、ガルバノミラーのように、光束を単振動
的に偏向させる光偏向器に対しては、走査結像光学系と
してf・sinθレンズを使用できる。
【0022】
【作用】請求項1記載の発明においては、温度変化によ
る棒状部材の伸縮と支持部材の伸縮の「差」が、梃子部
材により「変位拡大比」に応じて拡大されて、プラスチ
ックレンズの移動量に変換される。
【0023】請求項2記載の発明においては、線状部材
を巻掛け手段に巻掛けて、屈曲させることにより、線状
部材に必要な長さが与えられ、温度変化による「線状部
材の伸縮と支持部材の伸縮の差」がプラスチックレンズ
の変位量となる。
【0024】請求項1記載の発明においては、変位拡大
比により、また請求項2記載の発明においては、線状部
材の長さにより、温度変化に伴う十分な変位を、プラス
チックレンズに与えることができる。
【0025】また請求項4記載の発明では、温度変化に
伴うプラスチックレンズの変位が、ガイドに沿って行わ
れる。
【0026】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。図1は、
請求項1,4,5記載の発明の1実施例を説明するため
の図である。図1(a)は、光走査装置の光学配置の1
例を、要部のみ略示している。光源装置1は、LD光源
と、このLD光源からの発散性の光束を平行光束化する
コリメートレンズとを有し、平行なレーザー光束を放射
する。
【0027】放射された平行光束は、シリンダレンズ3
により、副走査対応方向にのみ収束され、光偏向器であ
るポリゴンミラー5の偏向反射面の位置に、主走査対応
方向に長い線像LIとして結像する。
【0028】ポリゴンミラー5の偏向反射面により反射
された光束は、走査結像光学系であるfθレンズ6を透
過し、同レンズ6の作用により、被走査面7上に光スポ
ットとして集光する。ポリゴンミラー5が矢印方向へ回
転すると、偏向反射面による反射光束は、等角速度的に
偏向され、光スポットは、主走査ラインL上を矢印方向
へ移動しつつ、被走査面7を光走査する。
【0029】走査結像光学径であるfθレンズ6は、ガ
ラスレンズ61と、プラスチックレンズ62とにより構
成されている。光走査装置の機内温度が変化すると、プ
ラスチックレンズ62が温度変形し、その影響で、fθ
レンズ6の焦点距離が変化するため、その影響として、
被走査面7上の光スポット径の変化が生じる。
【0030】そこで、この実施例に置いては、プラスチ
ックレンズ62を光軸方向へ変位させて、上記焦点距離
の変化を自動的に補正するのである。なお、光源装置1
におけるコリメートレンズとして、プラスチックレンズ
を用いる場合には、プラスチックのコリメートレンズ
の、温度変化による焦点距離変化は、例えば、前述の
「特開平3−179420号公報」に記載された方法、
即ち、レンズ鏡筒の材質の加重平均熱膨張係数:aを、
プラスチックのコリメートレンズの屈折率:n、同レン
ズの材料の線膨張係数:ag、同レンズの焦点距離:
f、光源からコリメートレンズの前側主点間での距離:
ξ、温度:t、光源からの光束の波長:λに対し、 a≒(ξ/f)・ [ag−{(∂n/∂t)+(∂n/∂λ)・(∂λ/∂t)}/(n−1)] を満足するように設定する方法で補正することができ
る。
【0031】さて、図1(b)は、請求項1記載の「走
査結像光学系の焦点距離変化の影響を自動的に調整する
装置」の実施例の要部を示している。fθレンズ6を構
成する、一方のレンズであるプラスチックレンズ62
は、支持台63に固定され、支持部材70上で、光軸方
向(図の左右方向)へ摺動自在となっている。
【0032】支持部材70上には、図1(c)に示すよ
うに、ガイド71,72が突設されて、支持台63に形
成された嵌合溝と嵌合しており、これにより、支持台6
3の変位が、プラスチックレンズ62の光軸方向に制限
されている(請求項4)。
【0033】支持台70にはまた、突起73.74が突
設され、これらの突起73,74と支持台63との間に
は、「弾性手段」としての圧縮性のバネ81,82が配
備され、支持台63に、プラスチックレンズ62を、図
の右方へ移動させようとする「弾性力」を作用させてい
る。なお、支持部材70自体は、螺子等の固定手段7
5,76により、装置の不動部材に固定されている。
【0034】図1(b)に示すように、棒状部材90が
配備されている。即ち、棒状部材90は、その一端部を
螺子等の固定手段91により支持部材70に固定され、
その長手方向を、プラスチックレンズ62の光軸方向へ
略平行にして設けられ、その自由端部は、梃子部材10
0の一端部側に当接している。
【0035】梃子部材100は、支持部材70に固設さ
れた支軸101を支点とし、図の面内で揺動自在であ
り、支軸101から「鉤の手に伸びた部分」の端部に回
転自在に設けられたコロ102は、支持台63の側面に
当接している。
【0036】従って、バネ81,82により作用する弾
性力は、支持台63を介してコロ102に伝達され、梃
子部材100を時計方向へ回転させようとするが、この
回転は、梃子部材100が棒状部材90の自由端部に当
接することにより阻止されている。梃子部材100の
「変位拡大比」は、図中のd1,d2を用いて、d2/d1
(>1)で与えられる。
【0037】さて、棒状部材80の、固定手段91に固
定された部分から、梃子部材100に当接する自由端部
までの長さをL0とし、熱膨張係数を、支持部材70に
つきα、棒状部材90につきβ(>α)とすると、温度
変化:ΔTに対し、熱伸縮量は、支持部材70に対し
て、L0・α・ΔT、棒状部材90に対して、L0・β・
ΔTである。
【0038】今、β>αを仮定しているので、梃子部材
100は、温度変化:ΔTに対し、棒状部材90との当
接部でL0・ΔT・(β−α)だけ変位する。この変位
は、梃子部材100の変位拡大比:(d2/d1)により
拡大され、プラスチックレンズ62は、L0・ΔT・
(β−α)・(d2/d1)だけ、光軸方向へ変位する。
【0039】一方、温度変化によるプラスチックレンズ
62の焦点距離変化に伴う、fθレンズ6自体の焦点距
離:Fの変化は、(∂F/∂n)・(∂n/∂T)+
(∂F/∂n)・(∂n/∂λ)・(∂λ/∂T)+∂
F/∂Tである。Tは温度、λは波長、nはプラスチッ
クレンズの屈折率である。光源における、温度変化によ
る波長変化がない場合には、第2項を省略できる。第3
項は、プラスチックレンズ63の体積変化による項であ
る。
【0040】従って、この焦点距離変化にともなう、偏
向光束の集光位置の変位を、上記プラスチックレンズ6
3の光軸方向の変位で相殺できるように、L0,(β−
α),(d2/d1)を設定することにより、温度変化に
伴うfθレンズの焦点距離変化の影響を自動的に補正す
ることができる。支持部材70と棒状部材90とは、同
一材料でなければよく、適宜に選択された、これらの材
料に対し、L0と(d2/d1)の調整により所望の結果
を得ることができる。
【0041】図2は、請求項2,3,4,5記載の発明
の1実施例を、説明に必要な部分のみ、略示している。
煩雑を避けるため、混同の虞れがないと思われるものに
ついては、図1におけると同一の符号を用い、説明を省
略する。光走査装置としての光学配置は、図1(a)の
例と同様である。
【0042】この実施例においては、支持部材70に形
成された突起740と支持台63との間に、緊縮性のバ
ネ80が「弾性手段」として掛け渡され、支持台63
に、図面上で左側へ向かう弾性力を作用させている。
【0043】一方、支持部材70に形成された突起7
7,78と、支持台63との間は、線状部材21,22
により結ばれており、これら線状部材21および22
は、それぞれが、巻掛け手段である定滑車210,21
2および220,222に巻掛けられて、所定の張力を
与えられている。従って、支持台63に作用する、バネ
80による「弾性力」は、線状部材21,22により支
持台63に作用される「張力」と釣り合っている。
【0044】線状部材21,22は、金属ワイヤー等で
も良いが、この例では、樹脂性のワイヤーが用いられて
いる。また、巻掛け手段は、定滑車210,212,2
20,222に代えて、円柱状(楕円柱状を含む)の固
定突起とすることもできる(請求項3)。
【0045】図1の例と同じく、支持部材70の熱膨張
係数をαとし、線状部材21,22の熱膨張係数をδと
し、線状部材21,22の長さをRとすれば、温度変
化:ΔTに対し、プラスチックレンズ62の光軸方向の
変位量は、R・(δ−α)・ΔTとなる。従って、この
変位量により、fθレンズの焦点距離変化に伴う光スポ
ットの集光位置の変位を相殺することにより、fθレン
ズの焦点距離変化の影響を自動的に補正できるのであ
る。
【0046】この例の場合、線状部材21,22の長
さ:Rは、線状部材を巻掛け手段により屈曲させること
により、装置空間の増大を伴うことなく、相当に長くで
きるので、(δ−α)が小さくても、Rを大きくするこ
とにより、所望の変位をプラスチックレンズ62にもた
らすことが可能になる。
【0047】なお、図1の実施例でも、図2の実施例で
も、温度変化に伴う焦点距離変化の影響を補正するため
の、プラスチックレンズの変位量は、予め実験的に決定
できるから、その変位量を実現するように、棒状部材や
梃子部材、線状部材を構成することは言うまでもない。
【0048】前記、αとβ、αとδは、その大小関係に
より、プラスチックレンズの移動の向きが逆になるの
で、このことを考慮して、弾性手段と梃子部材、あるい
は弾性手段と線状部材の位置関係を設定すれば、温度変
化に応じて、プラスチックレンズを所望の向きに変位さ
せることができる。
【0049】図2の実施例では、1つのプラスチックレ
ンズ62を変位させるために、2つの線状部材21,2
2を用いたが、勿論、単一の線状部材のみを用いるよう
にすることもできる。
【0050】また、上には、単一のプラスチックレンズ
のみを変位させる例を挙げたが、走査結像光学系が2以
上のプラスチックレンズを含む場合には、2以上のプラ
スチックレンズを、上記実施例と同様の方法で変位させ
るようにすることができる。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、新規な、光走査装置および光走査装置における走査
結像光学系の焦点距離変化の影響を自動的に調整する装
置を提供できる。この発明は、上述の如き構成となって
いるから、走査結像光学系の全部もしくは一部にプラス
チックレンズを用いる場合に、温度変化に伴う焦点距離
変化の影響を自動的に補正でき、しかも、光走査装置を
大型化、複雑化することが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,4,5記載の発明の1実施例を説明
するための図である。
【図2】請求項2,3,4,5記載の発明の1実施例
を、特徴部分のみ略示する図である。
【符号の説明】
1 光源装置 5 光偏向器 6 走査結像光学系 7 被走査面 70 支持部材 81,82 弾性手段 90 棒状部材 100 梃子部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から放射され、光偏向器により偏向さ
    れた光束を、1枚以上のプラスチックレンズを含む走査
    結像光学系により、被走査面上に光スポットとして集光
    させて光走査を行う光走査装置において、 温度変化による、走査結像光学系の焦点距離変化の影響
    を、自動的に補正する装置であって、 走査結像光学系を支持する支持部材と、 上記走査結像光学系における、少なくとも1枚のプラス
    チックレンズに対し、その光軸方向の所定の向きに、弾
    性力を作用させる弾性部材と、 支点を上記支持部材上に有し、上記1枚以上のプラスチ
    ックレンズに対し、上記弾性力と釣り合う力を作用させ
    るための、1以上の梃子部材と、 一端を上記支持部材に固定され、他端を上記梃子部材に
    当接させた、1以上の棒状部材とを有し、 上記少なくとも1枚のプラスチックレンズは、上記支持
    部材に対し、上記光軸方向へ摺動自在であり、 温度変化による上記棒状部材の長さの変化に従って上記
    梃子部材により変位する上記1以上のプラスチックレン
    ズの変位量により、上記温度変化による走査結像光学系
    の焦点距離変化の影響が補正されるように、上記1以上
    の棒状部材の材質・長さおよび上記1以上の梃子部材に
    おける変位拡大比を定めたことを特徴とする、走査結像
    光学系の焦点距離変化の影響を自動的に調整する装置。
  2. 【請求項2】光源から放射され、光偏向器により偏向さ
    れた光束を、1枚以上のプラスチックレンズを含む走査
    結像光学系により、被走査面上に光スポットとして集光
    させて光走査を行う光走査装置において、 温度変化による、走査結像光学系の焦点距離変化の影響
    を、自動的に補正する装置であって、 走査結像光学系を支持する支持部材と、 上記走査結像光学系における、少なくとも1枚のプラス
    チックレンズに対し、その光軸方向の所定の向きに、弾
    性力を作用させる弾性手段と、 上記1枚以上のプラスチックレンズに対し、その光軸方
    向へ、上記弾性力と釣り合う力を作用させるように、一
    端を上記支持部材に、他端を上記プラスチックレンズ側
    に固定された1以上の線状部材と、 上記支持部材に配備されて上記1以上の線状部材を屈曲
    させる巻掛け手段と、を有し、 上記少なくとも1枚のプラスチックレンズは、上記支持
    部材に対し、上記光軸方向へ摺動自在であり、 上記1以上の線状部材は、上記支持部材と異なる材質で
    形成され、その温度変化による長さ変化が、上記1枚以
    上のプラスチックレンズに、温度変化による焦点距離変
    化の影響を補正できる変位をもたらすように定められて
    いることを特徴とする、走査結像光学系の焦点距離変化
    の影響を自動的に調整する装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の、光走査装置における走査
    結像光学系の焦点距離変化の影響を自動的に調整する装
    置において、 巻掛け手段は、支持部材に固定された1以上の、円柱状
    突起および/または定滑車であることを特徴とする、光
    走査装置における走査結像光学系の焦点距離変化の影響
    を自動的に調整する装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の、光走査
    装置における走査結像光学系の焦点距離変化の影響を自
    動的に調整する装置において、 温度変化による焦点距離を補正するために変位される1
    以上のプラスチックレンズの、上記変位を案内するガイ
    ドが、支持部材に設けられていることを特徴とする、光
    走査装置における走査結像光学系の焦点距離変化の影響
    を自動的に調整する装置。
  5. 【請求項5】光源から放射され、光偏向器により偏向さ
    れた光束を、1枚以上のプラスチックレンズを含む走査
    結像光学系により被走査面上に光スポットとして集光さ
    せて光走査を行う光走査装置であって、 温度変化による走査結像光学系の焦点距離変化の影響を
    補正する装置として、請求項1または2または3または
    4記載の、光走査装置における走査結像光学系の焦点距
    離変化の影響を自動的に調整する装置を有することを特
    徴とする光走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6212021B1 (en) 1997-03-07 2001-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Optical apparatus having temperature compensating function

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