JPH0713983A - 神経回路網を利用した波形評価装置及び方法 - Google Patents
神経回路網を利用した波形評価装置及び方法Info
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- JPH0713983A JPH0713983A JP5177307A JP17730793A JPH0713983A JP H0713983 A JPH0713983 A JP H0713983A JP 5177307 A JP5177307 A JP 5177307A JP 17730793 A JP17730793 A JP 17730793A JP H0713983 A JPH0713983 A JP H0713983A
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Abstract
(57)【要約】
[目的] 本発明は、測定装置等で計測された波形を評
価するための波形評価装置に係わり、特に、神経重率を
理想的な信号及び測定対象となる回路を異常条件とした
時の波形信号を用いて学習させ、回路の異常の種類の種
類又はその度合いに対応した信号を表示することのでき
る波形評価装置を提供することを目的とする。 [構成] 本発明は、判定対象信号を入力信号として入
力される入力層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層を
形成し、神経回路網モジュールは、これらの各層を神経
重率が与えられるネットワークで結合して形成し、神経
重率は、少なくとも理想的な信号及び測定対象となる回
路を異常条件とした時の波形信号を用いて学習させるこ
とにより決定し、かつ、出力層には、回路の異常の種類
又はその度合いに対応した信号を出力する様に構成され
ている。
価するための波形評価装置に係わり、特に、神経重率を
理想的な信号及び測定対象となる回路を異常条件とした
時の波形信号を用いて学習させ、回路の異常の種類の種
類又はその度合いに対応した信号を表示することのでき
る波形評価装置を提供することを目的とする。 [構成] 本発明は、判定対象信号を入力信号として入
力される入力層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層を
形成し、神経回路網モジュールは、これらの各層を神経
重率が与えられるネットワークで結合して形成し、神経
重率は、少なくとも理想的な信号及び測定対象となる回
路を異常条件とした時の波形信号を用いて学習させるこ
とにより決定し、かつ、出力層には、回路の異常の種類
又はその度合いに対応した信号を出力する様に構成され
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンクロスコープやそ
の他の測定装置等で計測された波形を評価するための波
形評価装置に係わり、特に、神経重率を理想的な信号及
び測定対象となる回路を異常条件とした時の波形信号を
用いて学習させることにより決定された神経回路網モジ
ュールを設け、出力層には、回路の異常の種類又はその
度合いに対応した信号が表示することのできる波形評価
装置に関するものである。
の他の測定装置等で計測された波形を評価するための波
形評価装置に係わり、特に、神経重率を理想的な信号及
び測定対象となる回路を異常条件とした時の波形信号を
用いて学習させることにより決定された神経回路網モジ
ュールを設け、出力層には、回路の異常の種類又はその
度合いに対応した信号が表示することのできる波形評価
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シンクロスコープ等で計測された
波形を評価するには、その波形形状に合わせたプログラ
ム等を作成するか、或は目視により観測者が判断する方
法しか存在していなかった。
波形を評価するには、その波形形状に合わせたプログラ
ム等を作成するか、或は目視により観測者が判断する方
法しか存在していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の波
形形状に合わせたプログラム等を作成する評価方法は、
波形が多種多様な形状を有するため、波形別に評価する
プログラムをそれぞれ作成しなくてはならず、その作業
量が膨大なものとなり極めて煩雑であるという問題点が
あった。更に、これらのプログラムは汎用性が全くな
く、能率性も悪いという問題点があった。そしてアナロ
グ波形の評価は、プログラムで記述することが困難であ
り、目視による評価では、観測者により個人差があり、
定量的な評価を行うことができないという問題点があっ
た。
形形状に合わせたプログラム等を作成する評価方法は、
波形が多種多様な形状を有するため、波形別に評価する
プログラムをそれぞれ作成しなくてはならず、その作業
量が膨大なものとなり極めて煩雑であるという問題点が
あった。更に、これらのプログラムは汎用性が全くな
く、能率性も悪いという問題点があった。そしてアナロ
グ波形の評価は、プログラムで記述することが困難であ
り、目視による評価では、観測者により個人差があり、
定量的な評価を行うことができないという問題点があっ
た。
【0004】更に環境試験等の実施後に、波形変動を定
量的に把握することができないという問題点があった。
量的に把握することができないという問題点があった。
【0005】従ってこれらの理由から、機械化、自動化
が困難となっており、プログラムを記述することなく、
あらゆる波形を評価することができる波形評価装置の出
現が強く望まれていた。
が困難となっており、プログラムを記述することなく、
あらゆる波形を評価することができる波形評価装置の出
現が強く望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、判定対象信号を入力信号として入力
される入力層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層とで
構成し、これらの各層を神経重率が与えられるネットワ
ークで結合した神経回路網モジュールと、該神経重率
は、少なくとも理想的な信号及び測定対象となる回路を
異常条件とした時の波形信号を用いて学習させることに
より決定されており、かつ、前記出力層には、前記回路
の異常の種類又はその度合いに対応した信号が現れる様
に構成されている。
案出されたもので、判定対象信号を入力信号として入力
される入力層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層とで
構成し、これらの各層を神経重率が与えられるネットワ
ークで結合した神経回路網モジュールと、該神経重率
は、少なくとも理想的な信号及び測定対象となる回路を
異常条件とした時の波形信号を用いて学習させることに
より決定されており、かつ、前記出力層には、前記回路
の異常の種類又はその度合いに対応した信号が現れる様
に構成されている。
【0007】更に本発明の神経回路網を用いた波形評価
方法は、判定対象信号を入力信号として入力される入力
層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層とで構成し、こ
れらの各層を神経重率が与えられるネットワークで結合
した神経回路網モジュールを使用し、該神経重率は、少
なくとも理想的な信号及び測定対象となる回路を異常条
件とした時の波形信号を用いて学習させることにより決
定される様に構成されている。
方法は、判定対象信号を入力信号として入力される入力
層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層とで構成し、こ
れらの各層を神経重率が与えられるネットワークで結合
した神経回路網モジュールを使用し、該神経重率は、少
なくとも理想的な信号及び測定対象となる回路を異常条
件とした時の波形信号を用いて学習させることにより決
定される様に構成されている。
【0008】
【作用】以上の様に構成された本発明は、判定対象信号
を入力信号として入力される入力層、隠れ層及び出力層
の少なくとも3層を形成し、神経回路網モジュールは、
これらの各層を神経重率が与えられるネットワークで結
合して形成し、神経重率は、少なくとも理想的な信号及
び測定対象となる回路を異常条件とした時の波形信号を
用いて学習させることにより決定し、かつ、出力層に
は、回路の異常の種類又はその度合いに対応した信号を
出力する様になっている。
を入力信号として入力される入力層、隠れ層及び出力層
の少なくとも3層を形成し、神経回路網モジュールは、
これらの各層を神経重率が与えられるネットワークで結
合して形成し、神経重率は、少なくとも理想的な信号及
び測定対象となる回路を異常条件とした時の波形信号を
用いて学習させることにより決定し、かつ、出力層に
は、回路の異常の種類又はその度合いに対応した信号を
出力する様になっている。
【0009】また本発明の神経回路網を用いた波形評価
方法は、判定対象信号を入力信号として入力される入力
層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層を形成し、神経
回路網モジュールは、これらの各層を神経重率が与えら
れるネットワークで結合して形成し、神経重率は、少な
くとも理想的な信号及び測定対象となる回路を異常条件
とした時の波形信号を用いて学習させることにより決定
する様になっている。
方法は、判定対象信号を入力信号として入力される入力
層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層を形成し、神経
回路網モジュールは、これらの各層を神経重率が与えら
れるネットワークで結合して形成し、神経重率は、少な
くとも理想的な信号及び測定対象となる回路を異常条件
とした時の波形信号を用いて学習させることにより決定
する様になっている。
【0010】
【0011】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
【0012】図1に示す様に、本実施例の波形評価装置
1は、学習実行系Aと波形評価系Bとからなっており、
学習実行系Aは、測定対象回路10000からの信号が
波形統計採取部21、教師波形決定部22、波形識別部
23および判定部24に至る系統であり、波形評価系B
は、測定対象回路10000からの信号が波形採取部2
5、波形前処理部26、波形識別部23および判定部2
4に至る系統である。なお測定対象回路10000は、
波形を評価すべき判定対象信号を出力する被測定対象回
路である。
1は、学習実行系Aと波形評価系Bとからなっており、
学習実行系Aは、測定対象回路10000からの信号が
波形統計採取部21、教師波形決定部22、波形識別部
23および判定部24に至る系統であり、波形評価系B
は、測定対象回路10000からの信号が波形採取部2
5、波形前処理部26、波形識別部23および判定部2
4に至る系統である。なお測定対象回路10000は、
波形を評価すべき判定対象信号を出力する被測定対象回
路である。
【0013】波形統計採取部21は、測定対象回路10
000からの波形データを次々に採取し、これらを統計
処理し理想的な理想波形を形成するためのものである。
即ち波形統計採取部21は、統計処理機能及び採取した
い波形だけを採取する機能を有しており、波形切り出し
機能、波形拡大機能、波形縮小機能、波形部分拡大機
能、波形部分縮小機能、波形形状変更機能等が備えられ
ている。これらの機能により、採取された波形データか
ら波形の特徴抽出を容易にするための適切な教師波形の
形成が円滑化される。
000からの波形データを次々に採取し、これらを統計
処理し理想的な理想波形を形成するためのものである。
即ち波形統計採取部21は、統計処理機能及び採取した
い波形だけを採取する機能を有しており、波形切り出し
機能、波形拡大機能、波形縮小機能、波形部分拡大機
能、波形部分縮小機能、波形形状変更機能等が備えられ
ている。これらの機能により、採取された波形データか
ら波形の特徴抽出を容易にするための適切な教師波形の
形成が円滑化される。
【0014】教師波形決定部22は、波形識別部23で
識別される波形の特徴要素に対応して、その特徴要素ご
とに理想波形に基づき模範教師、第1の反面教師および
第2の反面教師を決定し、各神経回路網モジュールに形
成された入力層へそれぞれ出力するためのものである。
識別される波形の特徴要素に対応して、その特徴要素ご
とに理想波形に基づき模範教師、第1の反面教師および
第2の反面教師を決定し、各神経回路網モジュールに形
成された入力層へそれぞれ出力するためのものである。
【0015】波形識別部23は、識別すべき波形の特徴
要素の個数の独立した神経回路網モジュールを備えてい
る。この波形の特徴要素には、例えば、欠け、位相、振
幅値、周期等が該当する。そして波形識別部23は、学
習時には神経重率を決定し、判定時には、波形の判定を
行なう様になっている。
要素の個数の独立した神経回路網モジュールを備えてい
る。この波形の特徴要素には、例えば、欠け、位相、振
幅値、周期等が該当する。そして波形識別部23は、学
習時には神経重率を決定し、判定時には、波形の判定を
行なう様になっている。
【0016】判定部24は、波形識別部23の識別結果
から総合的な判定を行なうためのものであり、判定結果
を制御演算部27および表示部28に送出する様に構成
されている。
から総合的な判定を行なうためのものであり、判定結果
を制御演算部27および表示部28に送出する様に構成
されている。
【0017】波形採取部25は、測定対象回路1000
0から波形採取を行うためのものであり、波形前処理部
26は、採取された波形の切り出し、拡大、縮小等の波
形前処理を実施するためのものである。
0から波形採取を行うためのものであり、波形前処理部
26は、採取された波形の切り出し、拡大、縮小等の波
形前処理を実施するためのものである。
【0018】なお制御演算部27は、入力された波形信
号を学習実行系Aと波形評価系Bとに切り替えるための
ものである。そして表示部28は、判定部24の判定結
果を表示するためのものである。
号を学習実行系Aと波形評価系Bとに切り替えるための
ものである。そして表示部28は、判定部24の判定結
果を表示するためのものである。
【0019】次に本実施例で使用されるニューラル・ネ
ットワークを構成する多層神経回路網の構成を説明す
る。
ットワークを構成する多層神経回路網の構成を説明す
る。
【0020】ニューラル・ネットワークとは、複数の神
経細胞(ニューロン)から構成され、1つのニューロン
は、細胞体と、樹状突起(信号入力部分)、軸索(信号
出力部分)から構成されている。軸索(信号出力部分)
は、他のニューロンの樹状突起とシナプス結合されてお
り、ネットワークが形成されている。
経細胞(ニューロン)から構成され、1つのニューロン
は、細胞体と、樹状突起(信号入力部分)、軸索(信号
出力部分)から構成されている。軸索(信号出力部分)
は、他のニューロンの樹状突起とシナプス結合されてお
り、ネットワークが形成されている。
【0021】そして、このニューラル・ネットワークに
適用する学習方法は、バックプロパゲーション法と呼ば
れるものであり、そのニューラル・ネットワークの構造
は、入力層、中間層、出力層の多層構造となっている。
適用する学習方法は、バックプロパゲーション法と呼ば
れるものであり、そのニューラル・ネットワークの構造
は、入力層、中間層、出力層の多層構造となっている。
【0022】「神経回路網の原理説明」次に多層神経回
路網の学習に採用されているバックプロパゲーション法
について簡単に説明する。
路網の学習に採用されているバックプロパゲーション法
について簡単に説明する。
【0023】バックプロパゲーションの実行サブルーチ
ンを説明する。まず乱数により神経重率の初期値を設定
する。そして、学習のデータの個数分だけ繰り返し計算
を行う。各細胞の出力を計算し、更に評価関数を演算す
る。次に、この評価関数値が最小とするために神経重率
修正量を計算する。そして、神経重率修正量に基づき神
経重率を修正し、繰り返し計算を行う。この結果、評価
関数の和が所定値以下となった場合には、最終神経重率
を出力する様になっている。
ンを説明する。まず乱数により神経重率の初期値を設定
する。そして、学習のデータの個数分だけ繰り返し計算
を行う。各細胞の出力を計算し、更に評価関数を演算す
る。次に、この評価関数値が最小とするために神経重率
修正量を計算する。そして、神経重率修正量に基づき神
経重率を修正し、繰り返し計算を行う。この結果、評価
関数の和が所定値以下となった場合には、最終神経重率
を出力する様になっている。
【0024】次に本実施例の波形識別部23を詳細に説
明する。波形識別部23は、図2に示す様に、神経回路
網モジュール231から構成されている。神経回路網モ
ジュール231は、入力層2311、隠れ層2312、
出力層2313の少なくとも3層からなっており、神経
重率を有している。なお図3に示す様な、出力層のニュ
ーロン数を1とした神経回路網モジュール231を採用
することもできる。
明する。波形識別部23は、図2に示す様に、神経回路
網モジュール231から構成されている。神経回路網モ
ジュール231は、入力層2311、隠れ層2312、
出力層2313の少なくとも3層からなっており、神経
重率を有している。なお図3に示す様な、出力層のニュ
ーロン数を1とした神経回路網モジュール231を採用
することもできる。
【0025】それぞれの神経回路網モジュール231の
入力データは、例えば、図4に示されている様に波形デ
ータを一定時間間隔でサンプリングし、その時間間隔を
1ニューロンに割り振る様になっている。そして各ニュ
ーロンの入力値は、濃度値(即ち、波形の最大電圧値と
最小電圧値から定まる振幅範囲で、1に正規化したも
の)等を採用することができる。入力ニューロン数は観
測者が観測したい波形の形状にあわせ設定する。
入力データは、例えば、図4に示されている様に波形デ
ータを一定時間間隔でサンプリングし、その時間間隔を
1ニューロンに割り振る様になっている。そして各ニュ
ーロンの入力値は、濃度値(即ち、波形の最大電圧値と
最小電圧値から定まる振幅範囲で、1に正規化したも
の)等を採用することができる。入力ニューロン数は観
測者が観測したい波形の形状にあわせ設定する。
【0026】また、神経回路網モジュール231の隠れ
層2312のニューロン数は学習によって適宜に調整す
る。また評価する時の出力ニューロン数は、その評価内
容によって図3に示す様に1の場合から、図2に示す様
に複数とすることもできる。
層2312のニューロン数は学習によって適宜に調整す
る。また評価する時の出力ニューロン数は、その評価内
容によって図3に示す様に1の場合から、図2に示す様
に複数とすることもできる。
【0027】また各神経回路網モジュール231、23
1・・・ は、識別したい特徴要素ごとに個別に構成さ
れており、例えば、位相、振幅、形状、その他の特に抽
出したい特徴要素ごとに構成されている。
1・・・ は、識別したい特徴要素ごとに個別に構成さ
れており、例えば、位相、振幅、形状、その他の特に抽
出したい特徴要素ごとに構成されている。
【0028】更に教師信号は、教師波形決定部22で形
成されるが、各神経回路網モジュール231、231・
・・の教師信号は、例えば、上述の特徴要素別に最も良
好とされる代表的な波形を模範教師として選択し、また
否として識別したい波形は、反面教師としてその代表的
な波形に設定する。模範教師は例えば一つの出力ニュー
ロンに出力が1となる様に学習させ、反面教師はその出
力ニューロンの反応が0となる様に学習させる。或は、
もう一つ別の出力ニューロンを用意し、そちらのニュー
ロンが1あるいは0と反応する様に構成してもよい。ま
た1や0に限るものでなく、しきい値により区別できれ
ば何れのものでも使用することができる。
成されるが、各神経回路網モジュール231、231・
・・の教師信号は、例えば、上述の特徴要素別に最も良
好とされる代表的な波形を模範教師として選択し、また
否として識別したい波形は、反面教師としてその代表的
な波形に設定する。模範教師は例えば一つの出力ニュー
ロンに出力が1となる様に学習させ、反面教師はその出
力ニューロンの反応が0となる様に学習させる。或は、
もう一つ別の出力ニューロンを用意し、そちらのニュー
ロンが1あるいは0と反応する様に構成してもよい。ま
た1や0に限るものでなく、しきい値により区別できれ
ば何れのものでも使用することができる。
【0029】次にバックプロパゲーションの実行サブル
ーチンの作用を説明する。本実施例の波形評価装置1
は、波形評価を実施する際に、評価のための事前学習を
行う様になっている。そこで図5に基づいて波形評価装
置1の学習手順を説明することにする。
ーチンの作用を説明する。本実施例の波形評価装置1
は、波形評価を実施する際に、評価のための事前学習を
行う様になっている。そこで図5に基づいて波形評価装
置1の学習手順を説明することにする。
【0030】まずステップ1(以下、S1と略すること
にする)で学習を開始し、制御演算部27が、入力され
た波形が学習実行系Aに導かれる様に切り替える。次に
S2では、測定対象回路10000から採取すべき波形
データを波形統計採取部21に入力し、波形統計採取部
21が波形統計処理を行い理想的な波形を形成させる。
そしてS3では、波形統計採取部21が採取する波形を
決定し、採取する。
にする)で学習を開始し、制御演算部27が、入力され
た波形が学習実行系Aに導かれる様に切り替える。次に
S2では、測定対象回路10000から採取すべき波形
データを波形統計採取部21に入力し、波形統計採取部
21が波形統計処理を行い理想的な波形を形成させる。
そしてS3では、波形統計採取部21が採取する波形を
決定し、採取する。
【0031】次にS4では、学習対象の神経回路網モジ
ュール231(a)、231(b)・・・を選択する。
ここで原理的な説明を行うために、一つの例として「欠
け検出」を行う例で説明する。選択された神経回路網モ
ジュール231が、図9に示す「欠け検出」の神経回路
網モジュール231(a)となり、S5で図6(a)の
波形を模範教師とし、図6(b)の波形を第1の反面教
師、図6(c)の波形を第2の反面教師として決定す
る。なお、図6(a)の波形の模範教師は、理想波形が
そのまま採用されている。
ュール231(a)、231(b)・・・を選択する。
ここで原理的な説明を行うために、一つの例として「欠
け検出」を行う例で説明する。選択された神経回路網モ
ジュール231が、図9に示す「欠け検出」の神経回路
網モジュール231(a)となり、S5で図6(a)の
波形を模範教師とし、図6(b)の波形を第1の反面教
師、図6(c)の波形を第2の反面教師として決定す
る。なお、図6(a)の波形の模範教師は、理想波形が
そのまま採用されている。
【0032】そして、決定された教師波形に基づき学習
が実行されるが、まず、S6で神経重率が初期設定され
る。次にS7では、模範教師波形が入力された状態にお
ける出力層の評価関数を計算する。そしてS8では、S
7で計算された評価関数値が所定範囲内であるかを判断
し、所定範囲内である場合にはS9に進んで、全ての教
師学習が終了であるか否かを判断する。またS8で、S
7で計算された評価関数値が所定範囲外であれば、S1
0に進んで神経重率修正量を計算し、S11では、S1
0の神経重率修正量に基づき、神経重率を修正する。そ
してS7に戻って再び評価関数計算を行なう様になって
おり、このルーチンは、評価関数値が所定範囲となる神
経重率が決定されるまで繰り返される。
が実行されるが、まず、S6で神経重率が初期設定され
る。次にS7では、模範教師波形が入力された状態にお
ける出力層の評価関数を計算する。そしてS8では、S
7で計算された評価関数値が所定範囲内であるかを判断
し、所定範囲内である場合にはS9に進んで、全ての教
師学習が終了であるか否かを判断する。またS8で、S
7で計算された評価関数値が所定範囲外であれば、S1
0に進んで神経重率修正量を計算し、S11では、S1
0の神経重率修正量に基づき、神経重率を修正する。そ
してS7に戻って再び評価関数計算を行なう様になって
おり、このルーチンは、評価関数値が所定範囲となる神
経重率が決定されるまで繰り返される。
【0033】またS9で、選択されている神経回路網モ
ジュールの全ての教師波形で学習が終了したと判断され
た場合には、S12に進み、全ての神経回路網モジュー
ル231(a)、231(b)・・・の学習が終了した
かどうかを判断する。そしてS12で、全ての神経回路
網モジュール231(a)、231(b)・・・で学習
が終了したと判断した場合には、S13に進み学習を全
て終了する。
ジュールの全ての教師波形で学習が終了したと判断され
た場合には、S12に進み、全ての神経回路網モジュー
ル231(a)、231(b)・・・の学習が終了した
かどうかを判断する。そしてS12で、全ての神経回路
網モジュール231(a)、231(b)・・・で学習
が終了したと判断した場合には、S13に進み学習を全
て終了する。
【0034】またS9で、選択されている神経回路網モ
ジュール231(a)、231(b)・・・の全ての教
師波形で学習が終了していないと判断された場合には、
S14に進み、終了していない教師波形を入力信号とし
て、S6に戻って学習を行う様になっている。
ジュール231(a)、231(b)・・・の全ての教
師波形で学習が終了していないと判断された場合には、
S14に進み、終了していない教師波形を入力信号とし
て、S6に戻って学習を行う様になっている。
【0035】更にS12で、全ての神経回路網モジュー
ル231(a)、231(b)・・・で学習が終了して
いないと判断した場合には、S15に進み、終了してい
ない神経回路網モジュール231に学習対象を変更し、
S5に戻って、変更された神経回路網モジュール231
に対応する教師波形によって学習を行う様になってい
る。尚、教師信号が不適当で神経重率が決定できない場
合又は適正な判断が行えない場合には、教師信号を変更
して再学習することとなる。
ル231(a)、231(b)・・・で学習が終了して
いないと判断した場合には、S15に進み、終了してい
ない神経回路網モジュール231に学習対象を変更し、
S5に戻って、変更された神経回路網モジュール231
に対応する教師波形によって学習を行う様になってい
る。尚、教師信号が不適当で神経重率が決定できない場
合又は適正な判断が行えない場合には、教師信号を変更
して再学習することとなる。
【0036】以上の様に構成された事前学習を使用し
て、波形評価(判定)を行う動作例を説明する。
て、波形評価(判定)を行う動作例を説明する。
【0037】図7に示す様に、ステップ1(以下、S1
と略する)で波形評価(判断)を開始し、制御演算部2
7が、入力された波形が波形評価系Bに導かれる様に切
り替える。次にS2では、波形採取部25が測定対象回
路10000から波形採取を行う。そしてS3では、S
2で採取された波形を波形前処理部26が、波形切り出
し、拡大、縮小等の波形前処理を実施する。そしてS4
では、波形識別部23がS3で波形前処理した波形を波
形識別し、S5では、判定部24が識別した波形の波形
判定を行う様になっている。更にS6では、S5で判定
された判定結果を、表示部28がGood/NoGoo
d等の表示法により表示する様になっている。またS7
では、測定終了か否かを判断し、測定終了の場合にはS
8に進んで測定を終了する。S7で、測定終了でないと
判断された場合には、S2に戻る様になっている。なお
表示部28には、波形統計採取部21、教師波形決定部
22、波形採取部25、波形前処理部26のデータを表
示させることも可能である。
と略する)で波形評価(判断)を開始し、制御演算部2
7が、入力された波形が波形評価系Bに導かれる様に切
り替える。次にS2では、波形採取部25が測定対象回
路10000から波形採取を行う。そしてS3では、S
2で採取された波形を波形前処理部26が、波形切り出
し、拡大、縮小等の波形前処理を実施する。そしてS4
では、波形識別部23がS3で波形前処理した波形を波
形識別し、S5では、判定部24が識別した波形の波形
判定を行う様になっている。更にS6では、S5で判定
された判定結果を、表示部28がGood/NoGoo
d等の表示法により表示する様になっている。またS7
では、測定終了か否かを判断し、測定終了の場合にはS
8に進んで測定を終了する。S7で、測定終了でないと
判断された場合には、S2に戻る様になっている。なお
表示部28には、波形統計採取部21、教師波形決定部
22、波形採取部25、波形前処理部26のデータを表
示させることも可能である。
【0038】次に本実施例の波形評価装置1が、具体的
な波形を評価する原理について説明する。
な波形を評価する原理について説明する。
【0039】まず[欠けの検出]について説明する。図
6(a)で示されているアナログ波形を模範教師とし、
図6(b)の様な波形と識別したい場合、図6(b)に
示す波形を代表的なものとして第1の反面教師に設定す
る。更に図6(c)に示すDCデータの様なものを第2
の反面教師に設定することもできる。
6(a)で示されているアナログ波形を模範教師とし、
図6(b)の様な波形と識別したい場合、図6(b)に
示す波形を代表的なものとして第1の反面教師に設定す
る。更に図6(c)に示すDCデータの様なものを第2
の反面教師に設定することもできる。
【0040】以上の様に設定すれば、図6(a)の様な
波形を模範教師として、一つの出力ニューロンの反応が
1となる様にし、図6(b)の様な波形を第1の反面教
師として0と反応するように学習させると、少なくとも
図6(a)に似た波形は1に近くなり、図6(b)に似
た波形は0に近い反応を示す様になる。従って、特定な
場所でしきい値を設定すれば、これらの波形は容易に識
別することができる。
波形を模範教師として、一つの出力ニューロンの反応が
1となる様にし、図6(b)の様な波形を第1の反面教
師として0と反応するように学習させると、少なくとも
図6(a)に似た波形は1に近くなり、図6(b)に似
た波形は0に近い反応を示す様になる。従って、特定な
場所でしきい値を設定すれば、これらの波形は容易に識
別することができる。
【0041】この様な学習を実行させた神経回路網モジ
ュール231は、位相に着目すると何等位相に対する制
限を与えていないため、図6(a)、図6(b)の形状
で多少位相がずれている波形は識別することができる。
しかも汎化能力が高いので、図6(d)に示す好ましく
ない波形も識別することができる。また図6(c)に示
す第2の反面教師を図6(a)に示す模範教師、図6
(b)に示す第1の反面教師と共に、何れかの出力ニュ
ーロンに学習させても同様に識別することができ、かつ
識別能力を向上させることができる。
ュール231は、位相に着目すると何等位相に対する制
限を与えていないため、図6(a)、図6(b)の形状
で多少位相がずれている波形は識別することができる。
しかも汎化能力が高いので、図6(d)に示す好ましく
ない波形も識別することができる。また図6(c)に示
す第2の反面教師を図6(a)に示す模範教師、図6
(b)に示す第1の反面教師と共に、何れかの出力ニュ
ーロンに学習させても同様に識別することができ、かつ
識別能力を向上させることができる。
【0042】なお[欠けの検出]に限定されることな
く、位相ずれを検出する神経回路網モジュール231
(b)を使用すれば、[位相ずれ判定]を行うこともで
きる。位相ずれを検出する神経回路網モジュール231
(b)においては、模範教師として図8(a)に示す様
な代表的な位相の波形を選択し、第1の反面教師として
図8(b)に示す様な45゜位相の遅れた波形を選択
し、第2の反面教師として図8(c)に示す様な45゜
位相の進んだ波形を選択して、これらの波形を学習させ
ればよい。即ち、第1の反面教師と第2の反面教師と
は、好ましくない位相の代表例である。この位相ずれを
検出する神経回路網モジュールは、振幅や波形の形状に
無関係であり、少なくとも位相の善し悪しのみを識別で
きる能力を有している。
く、位相ずれを検出する神経回路網モジュール231
(b)を使用すれば、[位相ずれ判定]を行うこともで
きる。位相ずれを検出する神経回路網モジュール231
(b)においては、模範教師として図8(a)に示す様
な代表的な位相の波形を選択し、第1の反面教師として
図8(b)に示す様な45゜位相の遅れた波形を選択
し、第2の反面教師として図8(c)に示す様な45゜
位相の進んだ波形を選択して、これらの波形を学習させ
ればよい。即ち、第1の反面教師と第2の反面教師と
は、好ましくない位相の代表例である。この位相ずれを
検出する神経回路網モジュールは、振幅や波形の形状に
無関係であり、少なくとも位相の善し悪しのみを識別で
きる能力を有している。
【0043】なお、図6(b)の様な波形と、位相ずれ
の波形という、二つの特徴要素を同時に識別したい場合
には、神経回路網モジュール231(a)と、神経回路
網モジュール231(b)の2つの神経回路網モジュー
ル231に識別させればよい。したがって複数の特徴要
素を識別したい場合には、それぞれの特徴を重点的に見
る、複数の神経回路網モジュール231(a)、231
(b)・・・を作成すればよいことになる。
の波形という、二つの特徴要素を同時に識別したい場合
には、神経回路網モジュール231(a)と、神経回路
網モジュール231(b)の2つの神経回路網モジュー
ル231に識別させればよい。したがって複数の特徴要
素を識別したい場合には、それぞれの特徴を重点的に見
る、複数の神経回路網モジュール231(a)、231
(b)・・・を作成すればよいことになる。
【0044】以上の様に、振幅や形状や位相、特に観察
したい場所等をそれぞれネットワークべつに、代表的な
模範教師と反面教師を与えて学習させるだけで、少なく
とも識別したい波形を識別することができる。
したい場所等をそれぞれネットワークべつに、代表的な
模範教師と反面教師を与えて学習させるだけで、少なく
とも識別したい波形を識別することができる。
【0045】また図6(e)に示す様に、観察したい場
所が変化した場合には、図6(e)の欠陥波形を検出す
るための神経回路網モジュール231を作成すればよ
く、更に、図6(f)に示す様な欠陥波形を検出したい
場合には、図6(f)に示す様な欠陥波形を検出するた
めの神経回路網モジュール231を追加して作成すれば
よい。なお複数の神経回路網モジュール231(a)、
231(b)・・・を作成することなく、別の学習例と
して、一つの神経回路網モジュール231に対して、図
6(b)、図6(e)、図6(f)に示す欠陥を検出す
る能力を持たせることも可能である。この場合には、図
6(b)、図6(e)、図6(f)の代表的なものを反
面教師とし、図6(a)を模範教師等とすればよい。こ
の様な構成にしても、それぞれの反面教師が、対応する
波形の欠陥を検出しているので、図6(b)、図6
(e)、図6(f)に示す欠陥の特徴要素を検出するこ
とができる。
所が変化した場合には、図6(e)の欠陥波形を検出す
るための神経回路網モジュール231を作成すればよ
く、更に、図6(f)に示す様な欠陥波形を検出したい
場合には、図6(f)に示す様な欠陥波形を検出するた
めの神経回路網モジュール231を追加して作成すれば
よい。なお複数の神経回路網モジュール231(a)、
231(b)・・・を作成することなく、別の学習例と
して、一つの神経回路網モジュール231に対して、図
6(b)、図6(e)、図6(f)に示す欠陥を検出す
る能力を持たせることも可能である。この場合には、図
6(b)、図6(e)、図6(f)の代表的なものを反
面教師とし、図6(a)を模範教師等とすればよい。こ
の様な構成にしても、それぞれの反面教師が、対応する
波形の欠陥を検出しているので、図6(b)、図6
(e)、図6(f)に示す欠陥の特徴要素を検出するこ
とができる。
【0046】なお図6(a)〜図6(d)は、アナログ
波形の場合であったが、図6(g)〜図6(i)に示す
様な矩形波形であっても、同様に識別能力を有してい
る。即ち、図6(g)、図6(h)に示す代表的なもの
を模範教師、反面教師と設定することにより、図6
(h)や図6(i)に示す好ましくない波形を検出する
ことができる。この様に識別したい特徴要素を各神経回
路網モジュール231、231・・・毎に、一個から数
個とすれば、それぞれ汎化能力が高くなり、少なくとも
識別したい特徴要素を検出できる神経回路網モジュール
231が作成できる。
波形の場合であったが、図6(g)〜図6(i)に示す
様な矩形波形であっても、同様に識別能力を有してい
る。即ち、図6(g)、図6(h)に示す代表的なもの
を模範教師、反面教師と設定することにより、図6
(h)や図6(i)に示す好ましくない波形を検出する
ことができる。この様に識別したい特徴要素を各神経回
路網モジュール231、231・・・毎に、一個から数
個とすれば、それぞれ汎化能力が高くなり、少なくとも
識別したい特徴要素を検出できる神経回路網モジュール
231が作成できる。
【0047】以上の様に構成された本実施例の波形評価
装置1は、判定部24が、波形識別部23の神経回路網
モジュール231(a)、231(b)・・・から出力
される複数の識別結果に基づいて、波形のGood/N
oGoodを判定する様になっている。但し、判定した
い波形がこれら神経回路網モジュール231(a)、2
31(b)・・・の出力結果を確認しなくても明かに不
都合な場合には、直にNoGoodとする。この様な場
合は例えば、入力された波形の振幅が極端に大きかった
り、小さかったりした場合等であり、波形識別部23の
結果を確認するまでもなくNoGoodとする。
装置1は、判定部24が、波形識別部23の神経回路網
モジュール231(a)、231(b)・・・から出力
される複数の識別結果に基づいて、波形のGood/N
oGoodを判定する様になっている。但し、判定した
い波形がこれら神経回路網モジュール231(a)、2
31(b)・・・の出力結果を確認しなくても明かに不
都合な場合には、直にNoGoodとする。この様な場
合は例えば、入力された波形の振幅が極端に大きかった
り、小さかったりした場合等であり、波形識別部23の
結果を確認するまでもなくNoGoodとする。
【0048】そして複数の神経回路網モジュール231
(a)、231(b)・・・の出力結果により、判定部
24が判定する場合には、全ての神経回路網モジュール
231(a)、231(b)・・・の模範教師識別ニュ
ーロンが、設定されたしきい値以上で反応している場合
に、この波形をGoodと判断し、ひとつでも反応して
いなければ、この波形をNoGoodと判断する様にな
っている。
(a)、231(b)・・・の出力結果により、判定部
24が判定する場合には、全ての神経回路網モジュール
231(a)、231(b)・・・の模範教師識別ニュ
ーロンが、設定されたしきい値以上で反応している場合
に、この波形をGoodと判断し、ひとつでも反応して
いなければ、この波形をNoGoodと判断する様にな
っている。
【0049】なお判別したい特徴要素が増えた場合は、
その特徴要素を判別するための神経回路網モジュール2
31を追加して学習させればよく、既に学習した他の神
経回路網モジュール231を再学習する必要はない。ま
た判定部24の判定は、追加したネットワークモジュー
ルの模範教師識別ニューロンの出力結果により、その良
否判定に加えるだけでよい。この様にすれば、一つ一つ
の神経回路網モジュール231(a)、231(b)・
・・の学習を高速で実行することができ、ローカルミニ
マムに落ちる事なく、ニューロン数は少数で足りるの
で、少ないメモリ容量で実行できるという効果がある。
また追加の学習は、該当する神経回路網モジュール23
1を増やすだけで可能となり、容易に実現することがで
きるという効果がある。
その特徴要素を判別するための神経回路網モジュール2
31を追加して学習させればよく、既に学習した他の神
経回路網モジュール231を再学習する必要はない。ま
た判定部24の判定は、追加したネットワークモジュー
ルの模範教師識別ニューロンの出力結果により、その良
否判定に加えるだけでよい。この様にすれば、一つ一つ
の神経回路網モジュール231(a)、231(b)・
・・の学習を高速で実行することができ、ローカルミニ
マムに落ちる事なく、ニューロン数は少数で足りるの
で、少ないメモリ容量で実行できるという効果がある。
また追加の学習は、該当する神経回路網モジュール23
1を増やすだけで可能となり、容易に実現することがで
きるという効果がある。
【0050】「回路評価に応用した具体例」
【0051】次に本実施例の波形評価装置1が、具体的
な回路を評価する場合について説明する。
な回路を評価する場合について説明する。
【0052】まず測定対象回路10000を図10に基
づいて説明する。この測定対象回路10000は、LE
Dを一定周期で駆動して反射板に向けて光を投射し、反
射板により反射された光を受光部に入射させることによ
り、反射板の有無や反射板までの距離を測定する装置で
ある。
づいて説明する。この測定対象回路10000は、LE
Dを一定周期で駆動して反射板に向けて光を投射し、反
射板により反射された光を受光部に入射させることによ
り、反射板の有無や反射板までの距離を測定する装置で
ある。
【0053】この測定対象回路10000は、発振部1
000とLED発光部2000と受光増幅部3000と
基準電圧発生部4000と合成増幅部5000との5ブ
ロックより構成されている。
000とLED発光部2000と受光増幅部3000と
基準電圧発生部4000と合成増幅部5000との5ブ
ロックより構成されている。
【0054】「第1の使用例」
【0055】まず基板上の回路の抵抗、コンデンサ等の
電子部品が誤って挿入されていた場合や経時変化等によ
り抵抗値、静電容量値等が変化した場合等の基板の評価
方法について説明する。
電子部品が誤って挿入されていた場合や経時変化等によ
り抵抗値、静電容量値等が変化した場合等の基板の評価
方法について説明する。
【0056】第1の使用例では、学習時に故意に基板上
に設計値とは異なる、抵抗値や静電容量等の電子部品を
挿入し、そのときの波形を学習データとして学習させ
る。なお、本第1の使用例では、発振部1000とLE
D発光部2000と受光増幅部3000と基準電圧発生
部4000とは全て正常に動作しているものとする。
に設計値とは異なる、抵抗値や静電容量等の電子部品を
挿入し、そのときの波形を学習データとして学習させ
る。なお、本第1の使用例では、発振部1000とLE
D発光部2000と受光増幅部3000と基準電圧発生
部4000とは全て正常に動作しているものとする。
【0057】(コンデンサ5001が変化した場合)
【0058】合成増幅部5000のコンデンサ5001
の静電容量が変化した場合には、合成増幅部5000の
出力信号EOの波形には、位相変化となって観測され
る。
の静電容量が変化した場合には、合成増幅部5000の
出力信号EOの波形には、位相変化となって観測され
る。
【0059】例えばコンデンサ5001の静電容量は、
本来33PF(ピコファラッド)であるが、このコンデ
ンサ5001を47PF、68PF、22PF、10P
Fのコンデンサに変更して、合成増幅部5000の出力
信号EOをシンクロスコープで波形観測すれば、33P
Fであった図11(a)の波形から、図11(b)〜図
11(e)の様な出力波形に変化する。図11(a)の
波形のトリガーポイントを基準とすれば、コンデンサの
静電容量値によって位相ずれ量が異なるのが判る。
本来33PF(ピコファラッド)であるが、このコンデ
ンサ5001を47PF、68PF、22PF、10P
Fのコンデンサに変更して、合成増幅部5000の出力
信号EOをシンクロスコープで波形観測すれば、33P
Fであった図11(a)の波形から、図11(b)〜図
11(e)の様な出力波形に変化する。図11(a)の
波形のトリガーポイントを基準とすれば、コンデンサの
静電容量値によって位相ずれ量が異なるのが判る。
【0060】そこでコンデンサの静電容量値の変化を、
出力層のニューロン数を1とした図3の様な神経回路網
モジュール231で学習させる。
出力層のニューロン数を1とした図3の様な神経回路網
モジュール231で学習させる。
【0061】例えば、図11(a)のコンデンサ500
1=33PFの波形を模範波形として、教師信号を
[0.5]に、図11(b)のコンデンサ5001=4
7PFの波形を[0.7]、図11(c)のコンデンサ
5001=68PFの波形を[0.9]、図11(d)
のコンデンサ5001=22PFの波形を[0.3]、
図11(e)のコンデンサ5001=10PFの波形を
[0.1]と設定して学習させる。
1=33PFの波形を模範波形として、教師信号を
[0.5]に、図11(b)のコンデンサ5001=4
7PFの波形を[0.7]、図11(c)のコンデンサ
5001=68PFの波形を[0.9]、図11(d)
のコンデンサ5001=22PFの波形を[0.3]、
図11(e)のコンデンサ5001=10PFの波形を
[0.1]と設定して学習させる。
【0062】学習の結果、神経回路網モジュール231
は、コンデンサ5001の静電容量値が33PFでなか
った場合(即ち、47、68、22、10PFの時)に
は、その教師信号に近い、或いは等しい値(0.1〜0.
9)を出力ニューロンに出力する様になる。また、教師
信号として設定していない静電容量値(即ち、33、4
7、68、22、10PF以外)も、これらの静電容量
の間を補間する様に、設定値の間の数値を出力する様に
なる。例えば、設定する静電容量には存在していないコ
ンデンサ5001=15PFの波形を[0.2]とした
ものも、出力される。
は、コンデンサ5001の静電容量値が33PFでなか
った場合(即ち、47、68、22、10PFの時)に
は、その教師信号に近い、或いは等しい値(0.1〜0.
9)を出力ニューロンに出力する様になる。また、教師
信号として設定していない静電容量値(即ち、33、4
7、68、22、10PF以外)も、これらの静電容量
の間を補間する様に、設定値の間の数値を出力する様に
なる。例えば、設定する静電容量には存在していないコ
ンデンサ5001=15PFの波形を[0.2]とした
ものも、出力される。
【0063】以上の様に測定対象回路10000上のコ
ンデンサの静電容量値を故意に変化させて、その波形を
学習波形として採取し学習を行うことにより、神経回路
網モジュール231の出力値から基板のコンデンサの誤
挿入を検出することができる。また、温度試験やエージ
ング、その他の各種試験後に本第1の使用例を実施する
ことにより、コンデンサの経時変化も神経回路網モジュ
ール231の出力値から検出することができる。そして
コンデンサの静電容量値変化が許容範囲外であれば、不
具合状態として修理等を行う。
ンデンサの静電容量値を故意に変化させて、その波形を
学習波形として採取し学習を行うことにより、神経回路
網モジュール231の出力値から基板のコンデンサの誤
挿入を検出することができる。また、温度試験やエージ
ング、その他の各種試験後に本第1の使用例を実施する
ことにより、コンデンサの経時変化も神経回路網モジュ
ール231の出力値から検出することができる。そして
コンデンサの静電容量値変化が許容範囲外であれば、不
具合状態として修理等を行う。
【0063】(抵抗5002が変化した場合)
【0064】合成増幅部5000の抵抗5002の抵抗
値が変化した場合には、合成増幅部5000の出力信号
EOの波形には、波形振幅の大小となって観測される。
値が変化した場合には、合成増幅部5000の出力信号
EOの波形には、波形振幅の大小となって観測される。
【0065】例えば抵抗5002の抵抗値は、本来10
KΩ(キロオーム)であるが、この抵抗5002を6.
8kΩ、3.9kΩ、13kΩ、16kΩの抵抗に変更
して合成増幅部5000の出力信号EOをシンクロスコ
ープで波形観測すれば、図11(f)〜図11(i)の
様な出力波形形状となり、抵抗値の違いが振幅の大小と
なって現れるのが観測される。
KΩ(キロオーム)であるが、この抵抗5002を6.
8kΩ、3.9kΩ、13kΩ、16kΩの抵抗に変更
して合成増幅部5000の出力信号EOをシンクロスコ
ープで波形観測すれば、図11(f)〜図11(i)の
様な出力波形形状となり、抵抗値の違いが振幅の大小と
なって現れるのが観測される。
【0066】そこで抵抗値の変化を、出力層のニューロ
ン数を1とした図2の様な神経回路網モジュール231
で学習させる。
ン数を1とした図2の様な神経回路網モジュール231
で学習させる。
【0067】例えば、図11(a)の抵抗5002=1
0kΩの波形を模範波形として、教師信号を[0.5]
に、図11(f)の抵抗5002=6.8kΩの波形を
[0.3]、図11(g)の抵抗5002=3.9kΩの
波形を[0.1]、図11(h)の抵抗5002=13
kΩの波形を[0.7]、図11(i)の抵抗5002
=16kΩの波形を[0.9]と設定して学習させる。
0kΩの波形を模範波形として、教師信号を[0.5]
に、図11(f)の抵抗5002=6.8kΩの波形を
[0.3]、図11(g)の抵抗5002=3.9kΩの
波形を[0.1]、図11(h)の抵抗5002=13
kΩの波形を[0.7]、図11(i)の抵抗5002
=16kΩの波形を[0.9]と設定して学習させる。
【0068】学習の結果、神経回路網モジュール231
は、抵抗5002の抵抗値が10kΩでなかった場合
(即ち、6.8kΩ、3.9kΩ、13kΩ、16kΩの
時)には、その教師信号に近い、或いは等しい値(0.
1〜0.9)を出力ニューロンに出力する様になる。ま
た、教師信号として設定していない抵抗値(即ち、6.
8kΩ、3.9kΩ、13kΩ、16kΩ以外)も、こ
れらの抵抗値の間を補間する様に、設定値の間の数値を
出力する様になる。例えば、設定する静電容量には存在
していない抵抗5002=5.1kΩの波形を[0.2]
としたものも、出力される。
は、抵抗5002の抵抗値が10kΩでなかった場合
(即ち、6.8kΩ、3.9kΩ、13kΩ、16kΩの
時)には、その教師信号に近い、或いは等しい値(0.
1〜0.9)を出力ニューロンに出力する様になる。ま
た、教師信号として設定していない抵抗値(即ち、6.
8kΩ、3.9kΩ、13kΩ、16kΩ以外)も、こ
れらの抵抗値の間を補間する様に、設定値の間の数値を
出力する様になる。例えば、設定する静電容量には存在
していない抵抗5002=5.1kΩの波形を[0.2]
としたものも、出力される。
【0069】以上の様に測定対象回路10000上の抵
抗の抵抗値を故意に変化させて、その波形を学習波形と
して採取し学習を行うことにより、神経回路網モジュー
ル231の出力値から基板の抵抗値の誤挿入を検出する
ことができる。また、温度試験やエージング、その他の
各種試験後に本第1の使用例を実施することにより、抵
抗の経時変化も神経回路網モジュール231の出力値か
ら検出することができる。そして抵抗の抵抗値変化が許
容範囲外であれば、不具合状態として修理等を行う。
抗の抵抗値を故意に変化させて、その波形を学習波形と
して採取し学習を行うことにより、神経回路網モジュー
ル231の出力値から基板の抵抗値の誤挿入を検出する
ことができる。また、温度試験やエージング、その他の
各種試験後に本第1の使用例を実施することにより、抵
抗の経時変化も神経回路網モジュール231の出力値か
ら検出することができる。そして抵抗の抵抗値変化が許
容範囲外であれば、不具合状態として修理等を行う。
【0070】以上の様に構成された本第1の使用例は、
神経回路網モジュール231の学習に使用する教師信号
値は、上述の値に限定されるものではない。また、神経
回路網モジュール231は、出力層のニューロン数を1
とした図3に示すものに限定されるものではなく、図2
に示す様な出力層ニューロンが多数存在するものであっ
てもよく、教師信号の設定を適宜変更するだけで採用す
ることが可能である。
神経回路網モジュール231の学習に使用する教師信号
値は、上述の値に限定されるものではない。また、神経
回路網モジュール231は、出力層のニューロン数を1
とした図3に示すものに限定されるものではなく、図2
に示す様な出力層ニューロンが多数存在するものであっ
てもよく、教師信号の設定を適宜変更するだけで採用す
ることが可能である。
【0071】「第2の使用例」
【0072】次に、測定対象回路10000上の不具合
により、特性が変化してしまった場合の不具合検出評価
方法について説明する。
により、特性が変化してしまった場合の不具合検出評価
方法について説明する。
【0073】(基準電圧発生部4000に不具合があっ
た場合)
た場合)
【0074】まず、基準電圧発生部4000に不具合が
あった場合について説明する。基準電圧発生部4000
は基準電圧発生回路から構成されており、受光増幅部3
000からの信号を合成増幅部5000で増幅すると共
に、基準電圧分だけ受光増幅部3000の信号をシフト
させるためのものである。
あった場合について説明する。基準電圧発生部4000
は基準電圧発生回路から構成されており、受光増幅部3
000からの信号を合成増幅部5000で増幅すると共
に、基準電圧分だけ受光増幅部3000の信号をシフト
させるためのものである。
【0075】なお、この場合には、発振部1000とL
ED発光部2000と受光増幅部3000と合成増幅部
5000とは全て正常に動作しているものとし、合成増
幅部5000の出力信号EOをシンクロスコープで波形
観測する。
ED発光部2000と受光増幅部3000と合成増幅部
5000とは全て正常に動作しているものとし、合成増
幅部5000の出力信号EOをシンクロスコープで波形
観測する。
【0076】図12(a)に示す波形は調整済みの場合
に、合成増幅部5000の出力信号EOを観測した正常
波形である。そして基準電圧発生部4000の可変抵抗
4001の抵抗値を可変することにより、図12
(b)、図12(c)、図12(d)に示す様に合成増
幅部5000の出力信号EOを基準電圧分だけシフトさ
せることができる。この様に基準電圧分だけシフトさせ
た波形は、測定対象回路10000においては、異常状
態(調整不良)となる。
に、合成増幅部5000の出力信号EOを観測した正常
波形である。そして基準電圧発生部4000の可変抵抗
4001の抵抗値を可変することにより、図12
(b)、図12(c)、図12(d)に示す様に合成増
幅部5000の出力信号EOを基準電圧分だけシフトさ
せることができる。この様に基準電圧分だけシフトさせ
た波形は、測定対象回路10000においては、異常状
態(調整不良)となる。
【0077】そこで、この異常状態を検出する神経回路
網モジュール231として、出力層のニューロン数を1
とした図3に示すものを採用し、学習を行わせる場合に
ついて説明する。図12(a)の波形は正常に基準電圧
を調整してあるので、これを模範教師とし、教師信号を
[0.9]と設定する。図12(b)、図12(c)、
図12(d)に示す様な、明確に異常波形であると認識
される故意に基準電圧をシフトさせたものを学習データ
とし、図12(b)、図12(c)、図12(d)の教
師信号には、全て[0.1]と設定する。
網モジュール231として、出力層のニューロン数を1
とした図3に示すものを採用し、学習を行わせる場合に
ついて説明する。図12(a)の波形は正常に基準電圧
を調整してあるので、これを模範教師とし、教師信号を
[0.9]と設定する。図12(b)、図12(c)、
図12(d)に示す様な、明確に異常波形であると認識
される故意に基準電圧をシフトさせたものを学習データ
とし、図12(b)、図12(c)、図12(d)の教
師信号には、全て[0.1]と設定する。
【0078】以上の様な設定に基づき学習を実行する
と、正常に調整されている場合には[0.9]、或いは
それに近い値を神経回路網モジュール231が出力ニュ
ーロンに出力する。従って適当な値に、しきい値を設定
すれば、何らかの不都合で基準電圧発生部4000が正
常に動作しなくなり、基準電圧が異常になったことを検
出することができる。基準電圧の異常は、例えば基準電
圧発生部4000の抵抗4002、可変抵抗4001、
ツェナーダイオード4003、アンプ4004等の不
良、半田付け不良等が原因である。
と、正常に調整されている場合には[0.9]、或いは
それに近い値を神経回路網モジュール231が出力ニュ
ーロンに出力する。従って適当な値に、しきい値を設定
すれば、何らかの不都合で基準電圧発生部4000が正
常に動作しなくなり、基準電圧が異常になったことを検
出することができる。基準電圧の異常は、例えば基準電
圧発生部4000の抵抗4002、可変抵抗4001、
ツェナーダイオード4003、アンプ4004等の不
良、半田付け不良等が原因である。
【0079】なお学習における調整不良の教師信号は、
全て[0.1]に設定する様に説明したが、調整がされ
ていない時の教師信号を、その割合によって[0.5]
[0.3]等と設定して学習すれば、基準電圧のずれ量
も加味した微妙な判定を行うことができる。
全て[0.1]に設定する様に説明したが、調整がされ
ていない時の教師信号を、その割合によって[0.5]
[0.3]等と設定して学習すれば、基準電圧のずれ量
も加味した微妙な判定を行うことができる。
【0080】以上の様に構成された本第2の使用例の基
準電圧発生部4000に不具合があった場合では、神経
回路網モジュール231の学習に使用する教師信号値
は、上述の値に限定されるものではない。また、神経回
路網モジュール231は、出力層のニューロン数を1と
した図3に示すものに限定されるものではなく、図2に
示す様な出力層ニューロンが多数存在するものであって
もよく、教師信号の設定を適宜変更するだけで採用する
ことが可能である。
準電圧発生部4000に不具合があった場合では、神経
回路網モジュール231の学習に使用する教師信号値
は、上述の値に限定されるものではない。また、神経回
路網モジュール231は、出力層のニューロン数を1と
した図3に示すものに限定されるものではなく、図2に
示す様な出力層ニューロンが多数存在するものであって
もよく、教師信号の設定を適宜変更するだけで採用する
ことが可能である。
【0081】(受光増幅部3000に不具合があった場
合)
合)
【0082】次に受光増幅部3000が何らかの不都
合、(例えば、基板の電子部品の半田付け不良や、電子
部品破壊等)が発生した場合の検出評価方法について説
明する。受光増幅部3000は受光部を備えており、光
を受光し、増幅する回路である。
合、(例えば、基板の電子部品の半田付け不良や、電子
部品破壊等)が発生した場合の検出評価方法について説
明する。受光増幅部3000は受光部を備えており、光
を受光し、増幅する回路である。
【0083】この波形を観測する場所は、合成増幅部5
000の出力信号EOでもよいが、不確定要素をなくす
ために、受光増幅部3000の出力信号COの方が適当
である。そこで受光増幅部3000の出力信号COで波
形を観測するものとして以下説明する。なお、この場合
には、発振部1000とLED発光部2000とは正常
に動作しているとする。
000の出力信号EOでもよいが、不確定要素をなくす
ために、受光増幅部3000の出力信号COの方が適当
である。そこで受光増幅部3000の出力信号COで波
形を観測するものとして以下説明する。なお、この場合
には、発振部1000とLED発光部2000とは正常
に動作しているとする。
【0084】そこで、この異常状態を検出する神経回路
網モジュール231として、出力層のニューロン数を4
とした図2に示すものを採用し、学習を行わせる場合に
ついて説明する。図13(a)の波形は正常に受光増幅
部3000が動作している場合のものであり、これを模
範教師とし、教師信号を[1、0、0、0]と設定す
る。基板上の受光素子3001、増幅器3002、抵抗
3003、可変抵抗3004、コンデンサ3005等の
不良や半田付け不良等が原因となり、不都合が生じれ
ば、図13(b)〜図13(e)の様な不具合いの波形
が観測される。そして不具合波形として観測された図1
3(b)〜図13(e)の4波形を学習データとして採
取し、図13(b)の不具合波形の教師信号を[0、
1、0、0]とし、図13(c)の不具合波形の教師信
号を[0、0、1、0]とし、図13(d)の不具合波
形の教師信号を[0、0、0、1]とし、図13(e)
の不具合波形の教師信号を[0、0、0、0]と設定し
て学習させる。
網モジュール231として、出力層のニューロン数を4
とした図2に示すものを採用し、学習を行わせる場合に
ついて説明する。図13(a)の波形は正常に受光増幅
部3000が動作している場合のものであり、これを模
範教師とし、教師信号を[1、0、0、0]と設定す
る。基板上の受光素子3001、増幅器3002、抵抗
3003、可変抵抗3004、コンデンサ3005等の
不良や半田付け不良等が原因となり、不都合が生じれ
ば、図13(b)〜図13(e)の様な不具合いの波形
が観測される。そして不具合波形として観測された図1
3(b)〜図13(e)の4波形を学習データとして採
取し、図13(b)の不具合波形の教師信号を[0、
1、0、0]とし、図13(c)の不具合波形の教師信
号を[0、0、1、0]とし、図13(d)の不具合波
形の教師信号を[0、0、0、1]とし、図13(e)
の不具合波形の教師信号を[0、0、0、0]と設定し
て学習させる。
【0085】この様に学習した神経回路網モジュール2
31は、図13(b)〜図13(e)の様な不具合波形
を検出することができ、受光増幅部3000の回路上の
電子部品の不具合いの度合いや、故障箇所等を評価、推
定することが可能となる。
31は、図13(b)〜図13(e)の様な不具合波形
を検出することができ、受光増幅部3000の回路上の
電子部品の不具合いの度合いや、故障箇所等を評価、推
定することが可能となる。
【0086】以上の様に構成された本第2の使用例の受
光増幅部3000に不具合があった場合では、神経回路
網モジュール231の学習に使用する教師信号値は、上
述の値に限定されるものではない。また、神経回路網モ
ジュール231は、出力層のニューロン数を4とした図
2に示すものに限定されるものではなく、図3に示す様
な出力層ニューロンが1個であってもよい。更に、これ
らの不具合を複数の神経回路網モジュール231・・・
により学習させて検出評価させる構成にすることもでき
る。
光増幅部3000に不具合があった場合では、神経回路
網モジュール231の学習に使用する教師信号値は、上
述の値に限定されるものではない。また、神経回路網モ
ジュール231は、出力層のニューロン数を4とした図
2に示すものに限定されるものではなく、図3に示す様
な出力層ニューロンが1個であってもよい。更に、これ
らの不具合を複数の神経回路網モジュール231・・・
により学習させて検出評価させる構成にすることもでき
る。
【0087】(LED発光部2000に不具合があった
場合)
場合)
【0088】次にLED発光部2000が何らかの不都
合、(例えば、基板の電子部品の半田付け不良や、電子
部品破壊等)が発生した場合の検出評価方法について説
明する。LED発光部2000は、発振部1000が発
振した周波数の信号を駆動信号として発光ダイオード2
001を発光させるための回路である。
合、(例えば、基板の電子部品の半田付け不良や、電子
部品破壊等)が発生した場合の検出評価方法について説
明する。LED発光部2000は、発振部1000が発
振した周波数の信号を駆動信号として発光ダイオード2
001を発光させるための回路である。
【0089】このLED発光部2000に組み込まれた
トランジスタ2002の出力側(コレクター側)の出力
信号LED発光部2000BOで波形を観測することと
する。LED発光部2000の出力信号BOをシンクロ
スコープにより波形を観測すると、図14(a)の様な
波形となる。LED発光部2000の発光ダイオード2
001やトランジスタ2002等が故障したときの波形
は、例えば、図14(b)〜図14(d)に示される様
に、ノイズが生じたり、波形形状に異常が認められたり
する様になる。
トランジスタ2002の出力側(コレクター側)の出力
信号LED発光部2000BOで波形を観測することと
する。LED発光部2000の出力信号BOをシンクロ
スコープにより波形を観測すると、図14(a)の様な
波形となる。LED発光部2000の発光ダイオード2
001やトランジスタ2002等が故障したときの波形
は、例えば、図14(b)〜図14(d)に示される様
に、ノイズが生じたり、波形形状に異常が認められたり
する様になる。
【0090】そこで、この異常状態を検出する神経回路
網モジュール231として、出力層のニューロン数を1
とした図3に示すものを採用し、学習を行わせる場合に
ついて説明する。図14(a)の波形は正常にLED発
光部2000が動作している場合のものであり、これを
模範教師とし、教師信号を[0.9]と設定する。次に
それぞれの不良基板より、図14(b)、図14
(c)、図14(d)の不具合波形を採取し、教師信号
をそれぞれ[0.1]として神経回路網モジュール23
1を学習させる。この様な学習波形により学習させた神
経回路網モジュール231は、図14(b)〜図14
(d)の様な波形を検出した場合、[0.1]に近い
値、或いは等しい値に反応するようになる。従って、基
板上の各種デバイスの不具合を簡単な学習を行うだけで
検出することができる。
網モジュール231として、出力層のニューロン数を1
とした図3に示すものを採用し、学習を行わせる場合に
ついて説明する。図14(a)の波形は正常にLED発
光部2000が動作している場合のものであり、これを
模範教師とし、教師信号を[0.9]と設定する。次に
それぞれの不良基板より、図14(b)、図14
(c)、図14(d)の不具合波形を採取し、教師信号
をそれぞれ[0.1]として神経回路網モジュール23
1を学習させる。この様な学習波形により学習させた神
経回路網モジュール231は、図14(b)〜図14
(d)の様な波形を検出した場合、[0.1]に近い
値、或いは等しい値に反応するようになる。従って、基
板上の各種デバイスの不具合を簡単な学習を行うだけで
検出することができる。
【0091】なお、ここでは出力層ニューロン数を1と
したが、神経回路網モジュール231の学習能力に合わ
せて、不具合波形をそれぞれ出力層ニューロン2313
に割り振り、(例えば4個、即ち図2の神経回路網)学
習させてもよい。この場合、検査波形は学習波形の形状
に一番近い波形に担当する出力層ニューロン2313が
反応することで検出することができる。(例えば、図1
4(b)の様な波形であれば[0、0.7、0、0]等
となる)
したが、神経回路網モジュール231の学習能力に合わ
せて、不具合波形をそれぞれ出力層ニューロン2313
に割り振り、(例えば4個、即ち図2の神経回路網)学
習させてもよい。この場合、検査波形は学習波形の形状
に一番近い波形に担当する出力層ニューロン2313が
反応することで検出することができる。(例えば、図1
4(b)の様な波形であれば[0、0.7、0、0]等
となる)
【0092】「第3の使用例」
【0093】次に、調整量を評価する場合の学習方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0094】(受光素子3001の受光信号の増幅率を
調整する場合)
調整する場合)
【0095】まず図10の受光増幅部3000の可変抵
抗3004を調整し、受光素子3001の受光信号の増
幅率を決定する調整評価について説明する。
抗3004を調整し、受光素子3001の受光信号の増
幅率を決定する調整評価について説明する。
【0096】なお、この場合には、発振部1000とL
ED発光部2000とは正常に動作しているものとし、
受光増幅部3000の出力信号COをシンクロスコープ
で波形観測する。
ED発光部2000とは正常に動作しているものとし、
受光増幅部3000の出力信号COをシンクロスコープ
で波形観測する。
【0097】ここでは神経回路網モジュール231とし
て、出力層のニューロン数を1とした図3に示すものを
採用し、学習を行わせる場合について説明する。可変抵
抗3004が正常に調整された波形は図15(a)に示
す様になっており、この時の可変抵抗3004は100
kΩとなる様に設計されている。
て、出力層のニューロン数を1とした図3に示すものを
採用し、学習を行わせる場合について説明する。可変抵
抗3004が正常に調整された波形は図15(a)に示
す様になっており、この時の可変抵抗3004は100
kΩとなる様に設計されている。
【0098】この調整用可変抵抗3004が50kΩの
時には、図15(b)に示す様な波形となり、可変抵抗
3004が25kΩの時には、図15(c)に示す様な
波形となり、可変抵抗3004が150kΩの時には、
図15(d)に示す様な波形となり、可変抵抗3004
が175kΩの時には、図15(e)の様な波形として
観測される。
時には、図15(b)に示す様な波形となり、可変抵抗
3004が25kΩの時には、図15(c)に示す様な
波形となり、可変抵抗3004が150kΩの時には、
図15(d)に示す様な波形となり、可変抵抗3004
が175kΩの時には、図15(e)の様な波形として
観測される。
【0099】これらの可変抵抗3004の抵抗値による
波形を学習波形として採取し、教師信号をそれぞれ可変
抵抗3004=100kΩで[0.5](調整状態)、
可変抵抗3004=50kΩで[0.3]、可変抵抗3
004=25kΩで[0.1]、可変抵抗3004=1
50kΩで[0.7]、可変抵抗3004=175kΩ
で[0.9]と設定して学習すれば、神経回路網モジュ
ール231は、その調整量に応じて、学習設定した値に
近い、或いは等しい値を出力層ニューロン2313に出
力する様になる。
波形を学習波形として採取し、教師信号をそれぞれ可変
抵抗3004=100kΩで[0.5](調整状態)、
可変抵抗3004=50kΩで[0.3]、可変抵抗3
004=25kΩで[0.1]、可変抵抗3004=1
50kΩで[0.7]、可変抵抗3004=175kΩ
で[0.9]と設定して学習すれば、神経回路網モジュ
ール231は、その調整量に応じて、学習設定した値に
近い、或いは等しい値を出力層ニューロン2313に出
力する様になる。
【0100】以上の様な学習を行うことによって、受光
増幅部3000の調整量を数値で評価することができ
る。また各種試験後や、調整後、或いは不良発生後に、
調整値が適切であるか否かを定量的に評価することが可
能になる。
増幅部3000の調整量を数値で評価することができ
る。また各種試験後や、調整後、或いは不良発生後に、
調整値が適切であるか否かを定量的に評価することが可
能になる。
【0101】(発振部1000を調整する場合)
【0102】次に調整量の評価として、発振部1000
の調整を行う場合について説明する。発振部1000で
は、LED発光部2000の発光ダイオード2001を
発光させるために、図16(a)に示される方形波を発
振させている。なお図16(a)の波形は、正常に調整
されている場合に、発振部1000の出力信号AOをシ
ンクロスコープで観測した波形である。
の調整を行う場合について説明する。発振部1000で
は、LED発光部2000の発光ダイオード2001を
発光させるために、図16(a)に示される方形波を発
振させている。なお図16(a)の波形は、正常に調整
されている場合に、発振部1000の出力信号AOをシ
ンクロスコープで観測した波形である。
【0103】ここでは神経回路網モジュール231とし
て、出力層のニューロン数を1とした図3に示すものを
採用し、学習を行わせる場合について説明する。可変抵
抗1001が正常に調整された波形は図16(a)に示
す様になっており、この時の可変抵抗1001は100
kΩとなる様に設計されている。
て、出力層のニューロン数を1とした図3に示すものを
採用し、学習を行わせる場合について説明する。可変抵
抗1001が正常に調整された波形は図16(a)に示
す様になっており、この時の可変抵抗1001は100
kΩとなる様に設計されている。
【0104】調整用可変抵抗1001を変化させると観
測波形は、その値により、図16(b)〜図16(e)
に示す様な波形に変化する。即ち、調整用可変抵抗10
01が150kΩの時には、図16(b)に示す様な波
形となり、可変抵抗1001が200kΩの時には、図
16(c)に示す様な波形となり、可変抵抗1001が
50kΩの時には、図16(d)に示す様な波形とな
り、可変抵抗1001が0kΩの時には、図16(e)
の様な発振周波数の波形として観測される。
測波形は、その値により、図16(b)〜図16(e)
に示す様な波形に変化する。即ち、調整用可変抵抗10
01が150kΩの時には、図16(b)に示す様な波
形となり、可変抵抗1001が200kΩの時には、図
16(c)に示す様な波形となり、可変抵抗1001が
50kΩの時には、図16(d)に示す様な波形とな
り、可変抵抗1001が0kΩの時には、図16(e)
の様な発振周波数の波形として観測される。
【0105】これらの可変抵抗1001の抵抗値による
波形を学習波形として採取し、教師信号をそれぞれ可変
抵抗1001=100kΩで[0.5](調整状態)、
可変抵抗1001=150kΩで[0.7]、可変抵抗
1001=200kΩで[0.9]、可変抵抗1001
=50kΩで[0.3]、可変抵抗1001=0kΩで
[0.1]と設定して学習すれば、神経回路網モジュー
ル231は、その調整量に応じて、学習設定した値に近
い、或いは等しい値を出力層ニューロン2313に出力
する様になる。
波形を学習波形として採取し、教師信号をそれぞれ可変
抵抗1001=100kΩで[0.5](調整状態)、
可変抵抗1001=150kΩで[0.7]、可変抵抗
1001=200kΩで[0.9]、可変抵抗1001
=50kΩで[0.3]、可変抵抗1001=0kΩで
[0.1]と設定して学習すれば、神経回路網モジュー
ル231は、その調整量に応じて、学習設定した値に近
い、或いは等しい値を出力層ニューロン2313に出力
する様になる。
【0106】以上の様な学習を行うことによって、発振
部1000の調整量を数値で評価することができる。ま
た各種試験後や、調整後、或いは不良発生後に、調整値
が適切であるか否かを定量的に把握することが可能にな
り、微妙な調整量の変化や、試験結果を評価できるとい
う効果がある。
部1000の調整量を数値で評価することができる。ま
た各種試験後や、調整後、或いは不良発生後に、調整値
が適切であるか否かを定量的に把握することが可能にな
り、微妙な調整量の変化や、試験結果を評価できるとい
う効果がある。
【0107】「第4の使用例」
【0108】次に検査調整後の図10の測定対象回路1
0000全体が、温度試験やエージング試験等を実施し
た場合の総合的な波形の評価について説明する。この総
合的波形評価により、測定対象回路10000全体の経
時変化や不具合を定量的に検出することができる。
0000全体が、温度試験やエージング試験等を実施し
た場合の総合的な波形の評価について説明する。この総
合的波形評価により、測定対象回路10000全体の経
時変化や不具合を定量的に検出することができる。
【0109】図10の測定対象回路10000全体に対
して温度試験等を実施した場合には、温度によって、周
波数、振幅、位相、基準電圧、その他が変動し、合成増
幅部5000の出力信号EOには、それの全てが総合さ
れた波形が観測される。図17(a)に示される波形
が、周囲の温度が25℃である正常波形であり、40℃
になると図17(b)に示す波形となり、50℃になる
と図17(c)に示す波形となり、5℃では図17
(d)に示す図形となり、ー5℃では図17(e)に示
す様な波形形状となる。
して温度試験等を実施した場合には、温度によって、周
波数、振幅、位相、基準電圧、その他が変動し、合成増
幅部5000の出力信号EOには、それの全てが総合さ
れた波形が観測される。図17(a)に示される波形
が、周囲の温度が25℃である正常波形であり、40℃
になると図17(b)に示す波形となり、50℃になる
と図17(c)に示す波形となり、5℃では図17
(d)に示す図形となり、ー5℃では図17(e)に示
す様な波形形状となる。
【0110】この時のそれぞれの波形を各温度で採取
し、神経回路網モジュール231の学習波形とする。神
経回路網モジュール231は、出力層のニューロン数を
1とした図3に示すものを採用し、学習を行わせる場合
について説明する。
し、神経回路網モジュール231の学習波形とする。神
経回路網モジュール231は、出力層のニューロン数を
1とした図3に示すものを採用し、学習を行わせる場合
について説明する。
【0111】これらの温度による波形を学習波形として
採取する。図17(a)に示される25℃における正常
波形を模範波形として教師信号を[0.5]に設定す
る。また教師信号を図17(b)に示す40℃の波形で
は[0.8]、図17(c)に示す50℃の波形では
[0.9]、図17(d)に示す5℃の波形では[0.
2]、図17(e)に示す−5℃の波形では[0.1]
と設定し、波形を学習させる。
採取する。図17(a)に示される25℃における正常
波形を模範波形として教師信号を[0.5]に設定す
る。また教師信号を図17(b)に示す40℃の波形で
は[0.8]、図17(c)に示す50℃の波形では
[0.9]、図17(d)に示す5℃の波形では[0.
2]、図17(e)に示す−5℃の波形では[0.1]
と設定し、波形を学習させる。
【0112】学習の結果、神経回路網モジュール231
は、測定対象回路が−5℃〜50℃に変化した時、それ
ぞれの温度で教師信号に近い、或いは等しい値(0.1
〜0.9)を出力層ニューロン2313に出力するよう
になる。また教師信号として設定していない温度、設定
温度の間の温度についても、これらの温度等の間を補間
して設定値の間の数値を出力することができる。(例え
ば20℃の時には、0.4と出力することができる。)
は、測定対象回路が−5℃〜50℃に変化した時、それ
ぞれの温度で教師信号に近い、或いは等しい値(0.1
〜0.9)を出力層ニューロン2313に出力するよう
になる。また教師信号として設定していない温度、設定
温度の間の温度についても、これらの温度等の間を補間
して設定値の間の数値を出力することができる。(例え
ば20℃の時には、0.4と出力することができる。)
【0113】温度試験やエージング等各種試験を実施し
た後、この神経回路網モジュール231で評価すること
により、試験前と試験後の温度による総合的な測定対象
回路10000の変化を数値として表現することがで
き、試験の波形評価を定量的に行うことができるという
効果がある。更に不具合の発見も同時に行うことができ
るという効果もある。
た後、この神経回路網モジュール231で評価すること
により、試験前と試験後の温度による総合的な測定対象
回路10000の変化を数値として表現することがで
き、試験の波形評価を定量的に行うことができるという
効果がある。更に不具合の発見も同時に行うことができ
るという効果もある。
【0114】なお教師信号の値は、上記以外の数値で割
り振ることも可能であり、図3の神経回路網モジュール
231に限ることなく、出力層ニューロン2313を複
数とした図2に示す様な神経回路網モジュール231を
採用して学習、評価することも可能である。
り振ることも可能であり、図3の神経回路網モジュール
231に限ることなく、出力層ニューロン2313を複
数とした図2に示す様な神経回路網モジュール231を
採用して学習、評価することも可能である。
【0115】「第5の使用例」
【0116】最後に、測定対象回路10000全体の不
具合箇所を推定する使用例について説明する。図18
は、不具合箇所検出の手法を示すものであり、全体不具
合箇所検出ニューラルネットワーク9000と、個別不
具合検出ニューラルネットワーク9100とから構成さ
れる。この個別不具合検出ニューラルネットワーク91
00は、発振部1000の不具合を検出するためのブロ
ックA・ニューラルネットワーク9110(以下、ニュ
ーラルネットワークをNNと略する)と、LED発光部
2000の不具合を検出するためのブロックB・NN9
120と、受光増幅部3000の不具合を検出するため
のブロックC・NN9130と、基準電圧発生部400
0の不具合を検出するためのブロックD・NN9140
と、合成増幅部5000の不具合を検出するためのブロ
ックE・NN9150とから構成されている。
具合箇所を推定する使用例について説明する。図18
は、不具合箇所検出の手法を示すものであり、全体不具
合箇所検出ニューラルネットワーク9000と、個別不
具合検出ニューラルネットワーク9100とから構成さ
れる。この個別不具合検出ニューラルネットワーク91
00は、発振部1000の不具合を検出するためのブロ
ックA・ニューラルネットワーク9110(以下、ニュ
ーラルネットワークをNNと略する)と、LED発光部
2000の不具合を検出するためのブロックB・NN9
120と、受光増幅部3000の不具合を検出するため
のブロックC・NN9130と、基準電圧発生部400
0の不具合を検出するためのブロックD・NN9140
と、合成増幅部5000の不具合を検出するためのブロ
ックE・NN9150とから構成されている。
【0117】測定対象回路10000に不具合箇所があ
った場合、全体不具合箇所検出ニューラルネットワーク
9000で、どの測定回路のブロックに不具合があるか
否かを推定し、この推定に基づき、推定されたA〜Eま
での個別不具合検出ニューラルネットワーク9100に
対応する測定回路のブロックの波形を入力し、不具合箇
所を推定することができる。そして個別不具合検出ニュ
ーラルネットワーク9100は、上述の調整量を評価す
る神経回路網モジュール231や、不具合箇所を検出す
る神経回路網モジュール231等をブロック毎に構成す
る様になっている。なお各ブロック構成は、上述の様に
ブロックA・NN9110〜ブロックE・NN9150
の5個に限定されるものではなく、適宜変更可能である
ことは言うまでもない。
った場合、全体不具合箇所検出ニューラルネットワーク
9000で、どの測定回路のブロックに不具合があるか
否かを推定し、この推定に基づき、推定されたA〜Eま
での個別不具合検出ニューラルネットワーク9100に
対応する測定回路のブロックの波形を入力し、不具合箇
所を推定することができる。そして個別不具合検出ニュ
ーラルネットワーク9100は、上述の調整量を評価す
る神経回路網モジュール231や、不具合箇所を検出す
る神経回路網モジュール231等をブロック毎に構成す
る様になっている。なお各ブロック構成は、上述の様に
ブロックA・NN9110〜ブロックE・NN9150
の5個に限定されるものではなく、適宜変更可能である
ことは言うまでもない。
【0118】ここで、全体不具合箇所検出ニューラルネ
ットワーク9000の構成を図19に基づいて説明す
る。測定対象回路10000に不具合が生じる場合にお
いては、通常、発振部1000であれば周波数に不具合
が生じ、LED発光部2000では波形の有無、受光増
幅部3000では振幅と位相、基準電圧発生部4000
では基準電圧量、そして合成増幅部5000では振幅と
位相に不具合現象が生じる可能性が高い。従って、全体
不具合箇所検出ニューラルネットワーク9000は図1
9に示される様な神経回路網モジュール231を使用
し、不具合波形を学習させる様になっている。
ットワーク9000の構成を図19に基づいて説明す
る。測定対象回路10000に不具合が生じる場合にお
いては、通常、発振部1000であれば周波数に不具合
が生じ、LED発光部2000では波形の有無、受光増
幅部3000では振幅と位相、基準電圧発生部4000
では基準電圧量、そして合成増幅部5000では振幅と
位相に不具合現象が生じる可能性が高い。従って、全体
不具合箇所検出ニューラルネットワーク9000は図1
9に示される様な神経回路網モジュール231を使用
し、不具合波形を学習させる様になっている。
【0119】例えば出力層ニューロン2313に、ブロ
ックA〜ブロックEをそれぞれ対応させ、ブロックAに
対応する出力は発振周波数に不具合があった場合に反応
する様に学習され、ブロックBに対応する出力は波形の
出力がない場合、ブロックCに対応する出力は振幅又は
位相に異常があった場合、ブロックDに対応する出力は
基準電圧に異常がある場合、そして合成増幅部5000
では振幅又は位相に異常があった場合に反応する様に学
習される様になっている。
ックA〜ブロックEをそれぞれ対応させ、ブロックAに
対応する出力は発振周波数に不具合があった場合に反応
する様に学習され、ブロックBに対応する出力は波形の
出力がない場合、ブロックCに対応する出力は振幅又は
位相に異常があった場合、ブロックDに対応する出力は
基準電圧に異常がある場合、そして合成増幅部5000
では振幅又は位相に異常があった場合に反応する様に学
習される様になっている。
【0120】また、受光増幅部3000の不具合と、合
成増幅部5000の不具合とでは、現象が似ていて識別
判断が困難であるので、図19に示す様に、入力層23
11には、合成増幅部5000の出力信号EOと、受光
増幅部3000の出力信号COの両方を入力する様に構
成されている。従って、受光増幅部3000と合成増幅
部5000の不具合を識別して判定することができる。
成増幅部5000の不具合とでは、現象が似ていて識別
判断が困難であるので、図19に示す様に、入力層23
11には、合成増幅部5000の出力信号EOと、受光
増幅部3000の出力信号COの両方を入力する様に構
成されている。従って、受光増幅部3000と合成増幅
部5000の不具合を識別して判定することができる。
【0121】次に具体的な学習方法について説明する。
【0122】図20(a)に示される波形は、合成増幅
部5000の出力EOで観測される正常時の波形であ
り、図20(a)に示される波形は、受光増幅部300
0の出力信号COで観測される正常時の波形である。こ
れらの波形を模範教師波形とし、ブロックA・NN91
10〜ブロックE・NN9150を出力層ニューロン2
313に対応させて[0、0、0、0、0]とする。図
20(b)と図20(c)とは、発振部1000の発振
部の周波数が異常である時、合成増幅部5000の出力
EOで観測される波形であり、図20(b)と図20
(c)とは、発振部1000の発振部の周波数が異常で
ある時、受光増幅部3000の出力信号COで観測され
る波形である。これらの波形を教師波形として教師信号
を[1、0、0、0、0]に設定する。
部5000の出力EOで観測される正常時の波形であ
り、図20(a)に示される波形は、受光増幅部300
0の出力信号COで観測される正常時の波形である。こ
れらの波形を模範教師波形とし、ブロックA・NN91
10〜ブロックE・NN9150を出力層ニューロン2
313に対応させて[0、0、0、0、0]とする。図
20(b)と図20(c)とは、発振部1000の発振
部の周波数が異常である時、合成増幅部5000の出力
EOで観測される波形であり、図20(b)と図20
(c)とは、発振部1000の発振部の周波数が異常で
ある時、受光増幅部3000の出力信号COで観測され
る波形である。これらの波形を教師波形として教師信号
を[1、0、0、0、0]に設定する。
【0123】そして図20(d)及び図20(e)と
は、基準電圧発生部4000の基準電圧発生量が異常で
ある時、合成増幅部5000の出力EOで観測される波
形であり、これらの波形を学習波形とする。また受光増
幅部3000の出力信号COには、図20(a)と同様
に正常波形が現れるので、この波形を学習波形とし、教
師波形を[0、0、0、1、0]とする。
は、基準電圧発生部4000の基準電圧発生量が異常で
ある時、合成増幅部5000の出力EOで観測される波
形であり、これらの波形を学習波形とする。また受光増
幅部3000の出力信号COには、図20(a)と同様
に正常波形が現れるので、この波形を学習波形とし、教
師波形を[0、0、0、1、0]とする。
【0124】図20(f)と図20(g)とは、受光増
幅部3000又は合成増幅部5000が不具合で、振幅
が異常となった場合に、合成増幅部5000の出力EO
で観測される波形である。図20(h)と図20(i)
とは、受光増幅部3000又は合成増幅部5000が不
具合で、位相が異常となった場合に、合成増幅部500
0の出力EOで観測される波形である。
幅部3000又は合成増幅部5000が不具合で、振幅
が異常となった場合に、合成増幅部5000の出力EO
で観測される波形である。図20(h)と図20(i)
とは、受光増幅部3000又は合成増幅部5000が不
具合で、位相が異常となった場合に、合成増幅部500
0の出力EOで観測される波形である。
【0125】また受光増幅部3000に不具合があり、
合成増幅部5000が正常に動作している場合であっ
て、振幅に異常がある場合には、受光増幅部3000の
出力信号COが、図21(d)及び図21(e)に示す
様な波形となる。更に受光増幅部3000に不具合があ
り、合成増幅部5000が正常に動作している場合であ
って、位相に異常がある場合には、受光増幅部3000
の出力信号COが、図21(f)及び図21(g)に示
す様な波形が現れる。これらの合成増幅部5000の出
力EOと、受光増幅部3000の出力信号COの波形を
学習波形とし、教師信号には[0、0、1、0、0]を
採用する。
合成増幅部5000が正常に動作している場合であっ
て、振幅に異常がある場合には、受光増幅部3000の
出力信号COが、図21(d)及び図21(e)に示す
様な波形となる。更に受光増幅部3000に不具合があ
り、合成増幅部5000が正常に動作している場合であ
って、位相に異常がある場合には、受光増幅部3000
の出力信号COが、図21(f)及び図21(g)に示
す様な波形が現れる。これらの合成増幅部5000の出
力EOと、受光増幅部3000の出力信号COの波形を
学習波形とし、教師信号には[0、0、1、0、0]を
採用する。
【0126】そして合成増幅部5000に不具合があ
り、受光増幅部3000が正常に動作している場合に
は、受光増幅部3000の出力信号COの波形が、図2
1(a)に示される様な正常波形が観測される。従っ
て、受光増幅部3000の出力信号COの正常波形を学
習波形に採用し、合成増幅部5000の出力EOは、図
20(f)〜図20(i)の様な異常波形を学習波形に
採用し、この時の教師信号は、[0、0、0、0、1]
とする。
り、受光増幅部3000が正常に動作している場合に
は、受光増幅部3000の出力信号COの波形が、図2
1(a)に示される様な正常波形が観測される。従っ
て、受光増幅部3000の出力信号COの正常波形を学
習波形に採用し、合成増幅部5000の出力EOは、図
20(f)〜図20(i)の様な異常波形を学習波形に
採用し、この時の教師信号は、[0、0、0、0、1]
とする。
【0127】またLED発光部2000に不具合がある
場合には、合成増幅部5000の出力EOが、図20
(j)に示す様な波形として観測される場合が多く、受
光増幅部3000の出力信号COでは、図21(h)の
様な波形となって観測される場合が多い。この様な場合
には、双方の波形を学習波形として、教師信号を[0、
1、0、0、0]とする。
場合には、合成増幅部5000の出力EOが、図20
(j)に示す様な波形として観測される場合が多く、受
光増幅部3000の出力信号COでは、図21(h)の
様な波形となって観測される場合が多い。この様な場合
には、双方の波形を学習波形として、教師信号を[0、
1、0、0、0]とする。
【0128】以上の様に構成された第5の使用例は、上
述の教師信号、学習波形を設定して学習させることによ
り、発振部1000、LED発光部2000、受光増幅
部3000、基準電圧発生部4000、そして合成増幅
部5000の何れかに異常があった場合には、出力層ニ
ューロン2313に対応する全体不具合箇所検出ニュー
ラルネットワーク9000の反応に基づいて、異常のあ
る箇所を推定することができる。更に不具合箇所の詳細
を調べる場合には、全体不具合箇所検出ニューラルネッ
トワーク9000で推定した異常箇所に対応する個別不
具合検出ニューラルネットワーク9100(ブロックA
・NN9110〜ブロックE・NN9150)の何れか
に波形を入力し、そのブロックの神経回路網モジュール
231の出力を評価すればよい。
述の教師信号、学習波形を設定して学習させることによ
り、発振部1000、LED発光部2000、受光増幅
部3000、基準電圧発生部4000、そして合成増幅
部5000の何れかに異常があった場合には、出力層ニ
ューロン2313に対応する全体不具合箇所検出ニュー
ラルネットワーク9000の反応に基づいて、異常のあ
る箇所を推定することができる。更に不具合箇所の詳細
を調べる場合には、全体不具合箇所検出ニューラルネッ
トワーク9000で推定した異常箇所に対応する個別不
具合検出ニューラルネットワーク9100(ブロックA
・NN9110〜ブロックE・NN9150)の何れか
に波形を入力し、そのブロックの神経回路網モジュール
231の出力を評価すればよい。
【0129】なお全体不具合箇所検出ニューラルネット
ワーク9000の構成は、図19に示すものを例に説明
したが、個別の異常箇所が独立に推定できる要素であれ
ば、上述の様に入力波形を2波形にする必要はなく、1
波形にすることも可能である。
ワーク9000の構成は、図19に示すものを例に説明
したが、個別の異常箇所が独立に推定できる要素であれ
ば、上述の様に入力波形を2波形にする必要はなく、1
波形にすることも可能である。
【0130】更に、発振部1000、LED発光部20
00、受光増幅部3000、基準電圧発生部4000、
そして合成増幅部5000という様な回路ブロックに対
応させることなく、周波数、位相、振幅、…といった要
素毎に対応させてもよい。
00、受光増幅部3000、基準電圧発生部4000、
そして合成増幅部5000という様な回路ブロックに対
応させることなく、周波数、位相、振幅、…といった要
素毎に対応させてもよい。
【0131】また不具合波形は蓄積されていくので、蓄
積された波形を学習波形として学習させていけば、不具
合箇所検出の推定の信頼性も向上させることができる。
積された波形を学習波形として学習させていけば、不具
合箇所検出の推定の信頼性も向上させることができる。
【0132】以上の様に構成された本実施例は、学習を
行う際に、学習データを、温度変化させた波形や、基板
の抵抗、コンデンサ等の電子部品の設計値を変えた波形
や、不具合いのある基板の波形、調整箇所の調整値を変
化させた波形等を学習データとして採取し、更に適当な
教師信号を設定した上、神経回路網モジュール231に
学習させることにより、基板の不具合状態や不具合い箇
所、調整状態などを数値化して定量的に評価できるとい
う効果がある。
行う際に、学習データを、温度変化させた波形や、基板
の抵抗、コンデンサ等の電子部品の設計値を変えた波形
や、不具合いのある基板の波形、調整箇所の調整値を変
化させた波形等を学習データとして採取し、更に適当な
教師信号を設定した上、神経回路網モジュール231に
学習させることにより、基板の不具合状態や不具合い箇
所、調整状態などを数値化して定量的に評価できるとい
う効果がある。
【0133】更に、各回路構成の不具合状態に対応させ
た波形を学習波形として神経回路網モジュール231に
学習させれば、不具合回路構成を推定することも可能で
ある。この様な不具合回路構成の推定は、従来の人間に
よる黙視や電子計算機による検査では非常に困難であ
り、また電算機解析用に、それぞれ波形等に対する検査
用プログラムを作成する必要もなく、比較的簡単な学習
のみで、波形評価を行うことができ、波形検査等の効率
が飛躍的で向上するという卓越した効果がある。
た波形を学習波形として神経回路網モジュール231に
学習させれば、不具合回路構成を推定することも可能で
ある。この様な不具合回路構成の推定は、従来の人間に
よる黙視や電子計算機による検査では非常に困難であ
り、また電算機解析用に、それぞれ波形等に対する検査
用プログラムを作成する必要もなく、比較的簡単な学習
のみで、波形評価を行うことができ、波形検査等の効率
が飛躍的で向上するという卓越した効果がある。
【0134】また調整した波形に対して環境試験等を実
施した後、この神経回路網モジュール231に波形デー
タを入力すれば、環境試験の変動による影響が数値とし
て把握することができ、基板の信頼性等をも評価するこ
とができる。
施した後、この神経回路網モジュール231に波形デー
タを入力すれば、環境試験の変動による影響が数値とし
て把握することができ、基板の信頼性等をも評価するこ
とができる。
【0135】
【0136】以上の様に構成された本発明は、判定対象
信号を入力信号として入力される入力層、隠れ層及び出
力層の少なくとも3層とで構成し、これらの各層を神経
重率が与えられるネットワークで結合した神経回路網モ
ジュールと、該神経重率は、少なくとも理想的な信号及
び測定対象となる回路を異常条件とした時の波形信号を
用いて学習させることにより決定されており、かつ、前
記出力層には、前記回路の異常の種類又はその度合いに
対応した信号が現れる様に構成されているので、異常回
路構成を推定することができ、基板等の不具合状態や不
具合い箇所、調整状態などを数値化して定量的に評価で
きるという効果がある。
信号を入力信号として入力される入力層、隠れ層及び出
力層の少なくとも3層とで構成し、これらの各層を神経
重率が与えられるネットワークで結合した神経回路網モ
ジュールと、該神経重率は、少なくとも理想的な信号及
び測定対象となる回路を異常条件とした時の波形信号を
用いて学習させることにより決定されており、かつ、前
記出力層には、前記回路の異常の種類又はその度合いに
対応した信号が現れる様に構成されているので、異常回
路構成を推定することができ、基板等の不具合状態や不
具合い箇所、調整状態などを数値化して定量的に評価で
きるという効果がある。
【0137】そして本発明は、電算機解析用に、それぞ
れ波形等に対する検査用プログラムを作成する必要もな
く、比較的簡単な学習のみで波形評価を行うことができ
るので、波形検査等の効率が飛躍的で向上するという卓
越した効果がある。
れ波形等に対する検査用プログラムを作成する必要もな
く、比較的簡単な学習のみで波形評価を行うことができ
るので、波形検査等の効率が飛躍的で向上するという卓
越した効果がある。
【0138】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の神経回路モジュールを説明する図であ
る。
る。
【図3】本発明の神経回路モジュールを説明する図であ
る。
る。
【図4】本発明の神経回路モジュールの入力データを説
明する図である。
明する図である。
【図5】バックプロパゲーションの学習手順を説明する
図である。
図である。
【図6】バックプロパゲーションの原理を「欠け検出」
の例で説明する図である。
の例で説明する図である。
【図7】バックプロパゲーションの原理を「波形検出」
の例で説明する図である。
の例で説明する図である。
【図8】バックプロパゲーションの原理を「波形検出」
の例で説明する図である。
の例で説明する図である。
【図9】バックプロパゲーションの原理で使用する神経
回路モジュールを説明する図である。
回路モジュールを説明する図である。
【図10】本実施例の測定対象回路10000の構成を
説明する図である。
説明する図である。
【図11】合成増幅部5000に異常があった場合の波
形を説明する図である。
形を説明する図である。
【図12】基準電圧発生部4000に異常があった場合
の波形を説明する図である。
の波形を説明する図である。
【図13】受光増幅部3000に異常があった場合の波
形を説明する図である。
形を説明する図である。
【図14】LED発光部2000に異常があった場合の
波形を説明する図である。
波形を説明する図である。
【図15】受光素子3001の受光信号の増幅率を調整
する場合を説明する図である。
する場合を説明する図である。
【図16】発振部1000を調整する場合を説明する図
である。
である。
【図17】測定対象回路10000の温度変化による変
動を説明する図である。
動を説明する図である。
【図18】不具合箇所検出の手法を説明する図である。
【図19】全体不具合箇所検出ニューラルネットワーク
9000の構成を説明する図である。
9000の構成を説明する図である。
【図20】本実施例の測定対象回路10000の不具合
箇所の推定を説明する図である。
箇所の推定を説明する図である。
【図21】本実施例の測定対象回路10000の不具合
箇所の推定を説明する図である。 1 波形評価装置 21 波形統計採取部 22 教師波形決定部 23 波形識別部 231 神経回路網モジュール 2311 入力層 2312 隠れ層 2313 出力層 24 判定部24 1000 発振部 2000 LED発光部 3000 受光増幅部 4000 基準電圧発生部 5000 合成増幅部 9000 全体不具合箇所検出ニューラルネットワーク 9100 個別不具合検出ニューラルネットワーク 9110 ブロックA・ニューラルネットワーク 9120 ブロックB・ニューラルネットワーク 9130 ブロックC・ニューラルネットワーク 9140 ブロックD・ニューラルネットワーク 9150 ブロックE・ニューラルネットワーク 10000 測定対象回路
箇所の推定を説明する図である。 1 波形評価装置 21 波形統計採取部 22 教師波形決定部 23 波形識別部 231 神経回路網モジュール 2311 入力層 2312 隠れ層 2313 出力層 24 判定部24 1000 発振部 2000 LED発光部 3000 受光増幅部 4000 基準電圧発生部 5000 合成増幅部 9000 全体不具合箇所検出ニューラルネットワーク 9100 個別不具合検出ニューラルネットワーク 9110 ブロックA・ニューラルネットワーク 9120 ブロックB・ニューラルネットワーク 9130 ブロックC・ニューラルネットワーク 9140 ブロックD・ニューラルネットワーク 9150 ブロックE・ニューラルネットワーク 10000 測定対象回路
Claims (2)
- 【請求項1】 判定対象信号を入力信号として入力され
る入力層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層とで構成
し、これらの各層を神経重率が与えられるネットワーク
で結合した神経回路網モジュールと、該神経重率は、少
なくとも理想的な信号及び測定対象となる回路を異常条
件とした時の波形信号を用いて学習させることにより決
定されており、かつ、前記出力層には、前記回路の異常
の種類又はその度合いに対応した信号が現れる様に構成
されている神経回路網を用いた波形評価装置。 - 【請求項2】 判定対象信号を入力信号として入力され
る入力層、隠れ層及び出力層の少なくとも3層とで構成
し、これらの各層を神経重率が与えられるネットワーク
で結合した神経回路網モジュールを使用し、該神経重率
は、少なくとも理想的な信号及び測定対象となる回路を
異常条件とした時の波形信号を用いて学習させることに
より決定される神経回路網を用いた波形評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177307A JPH0713983A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 神経回路網を利用した波形評価装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177307A JPH0713983A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 神経回路網を利用した波形評価装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713983A true JPH0713983A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=16028703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5177307A Pending JPH0713983A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 神経回路網を利用した波形評価装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713983A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018042588A1 (ja) * | 2016-09-01 | 2018-03-08 | 株式会社 東芝 | 部分放電監視システム |
CN109753677A (zh) * | 2017-11-08 | 2019-05-14 | 三星电子株式会社 | 对劣化电路的输出进行仿真的电路仿真器、方法和系统 |
JP2019206015A (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接状態判定装置、溶接状態判定方法、及びプログラム |
JP2021174409A (ja) * | 2020-04-28 | 2021-11-01 | 富士通株式会社 | 障害予測装置および障害予測プログラム |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP5177307A patent/JPH0713983A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN110539056A (zh) * | 2018-05-28 | 2019-12-06 | 株式会社神户制钢所 | 焊接状态判定装置、焊接状态判定方法和具有程序的介质 |
JP2021174409A (ja) * | 2020-04-28 | 2021-11-01 | 富士通株式会社 | 障害予測装置および障害予測プログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040406 |