JPH071397U

JPH071397U - 管状発熱体

Info

Publication number: JPH071397U
Application number: JP9673791U
Authority: JP
Inventors: 勝則尾藤; 実杉山
Original assignee: Nissei Electric Co Ltd
Current assignee: Nissei Electric Co Ltd
Priority date: 1991-10-29
Filing date: 1991-10-29
Publication date: 1995-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】外観が良好で熱効率が良く、しかも効率良く
低コストで製造することのできる管状発熱体を提供す
る。【構成】管状体２に、直接抵抗線３を横巻きし、その
上に外層絶縁体４を被覆した管状発熱体。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、管状体を発熱させ、管内の液体の凍結を防止したり、加熱したりする管状の発熱体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、管状発熱体としては、図２に示す如く、管状体２の外側に、絶縁体で被覆されたコード状発熱体５を螺旋状に巻いたものが用いられていた。即ち、コード状ガラス繊維６に抵抗線７を横巻きし、絶縁体８を被覆してなるコード状発熱体５を、管状体２に螺旋状に巻き、必要に応じ粘着テープ等で、コード状発熱体５を管状体２に固定していた。また、平型ベルト状発熱体を管状体に螺旋状に巻きつけたものも用いられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、かかる従来の管状発熱体においては、螺旋状に巻きつけるコード状発熱体５を前もって作っておかなければならず、そのため、製造効率が悪く、コスト高になる。また、コード状発熱体５を管状体２に巻き付けて固定した場合、コード状発熱体５自体が太いため、得られた管状発熱体の表面に凹凸が生じ、外観が悪くなり、更には、コード状発熱体５では絶縁体８を介して管状体２を加熱するため、熱効率が悪くなるという問題もあった。従って、本考案の目的は、外観が良好で熱効率が良く、しかも効率良く低コストで製造することのできる管状発熱体を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、コード状発熱体の代わりに、抵抗線を直接、横巻きし、その上に外層絶縁体を被覆成形すればよいことを見出し、本考案を完成するに至った。

【０００５】即ち、本考案は、管状体に、抵抗線を横巻きし、その上に絶縁体を被覆したことを特徴とする管状発熱体である。

【０００６】

【作用】

本考案の管状発熱体は、管状体に従来のコード状発熱体（直径約２〜３ｍｍ）よりも、はるかに細い抵抗体（直径約０．０１〜１．５ｍｍ）を横巻きし、その上に、絶縁体を被覆した管状発熱体であるから、得られた管状発熱体の表面に凹凸が生ずることがなく、外観が良好である。また、管状体に直接抵抗線を巻き付けているので、熱効率も向上する。更に、コード状発熱体の製造工程を省くことができるため、製造効率が向上し、極めて汎用性の高い管状発熱体を低コストで提供することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面により説明する。図１は、本考案の管状発熱体の一例を示す斜視図であり、２は管状体、３は抵抗線、４は外層絶縁体を示す。本考案の管状発熱体１は、管状体２に直接抵抗線３を横巻きし、その上に外層絶縁体４を被覆したものである。

【０００８】なお、この例では、管状体２は、円筒体であるが必ずしも断面が円である必要はなく、正方形、三角形、星形等でもよい。抵抗線３の横巻き時のずれを考慮すれば円よりむしろ、正方形などの方が好ましい。また抵抗線３は、単線でなく、単線を撚り合わせた撚線であってもよい。

【０００９】管状体２、及び外層絶縁体４の材質はクロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、シリコーンゴム、フッ素ゴム、天然ゴム等の柔軟性のある絶縁体が挙げられるが、耐熱性、耐水性に優れるシリコーンゴムが好ましい。

【００１０】シリコーンゴムの組成としては、例えば、シリコーンポリマー、補強充填剤（合成シリカ等）、増量充填剤（けいそう土、石英粉末等）、特性向上添加剤（金属酸化物）および、可塑剤（比較的分子量の低いオルガノポリシロキサン）を混練したものなどが挙げられる。なお、シリコーンポリマーは、通常つぎの化学式１を有する。

【００１１】

【化１】

【００１２】但し、Ｒはメチル基（ＣＨ₃）、ビニル基（−ＣＨ＝ＣＨ₂）、フェニル基（ −Ｃ₆Ｈ₅）、トリフルオロプロピル基（−ＣＨ₂ＣＨ₂ＣＦ₃）などを示す。ここに、Ｒは要求特性に合わせ、その導入基、導入量を変化させる。それらは、単一ポリマー鎖中に存在してもよく、共存するのが一般的である。

【００１３】抵抗線３としては、通常用いられる任意のものを用いることができ、その直径は、通常０．０１〜１．５ｍｍ程度である。また、抵抗線３の巻き密度は、発熱管状体の用途に応じて、任意に選定することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の管状発熱体によれば、従来の発熱体より熱効率が向上し、外観の良好な管状発熱体を効率良く低コストで提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の管状発熱体の一例を示す斜視図であ
る。

【図２】従来の管状発熱体の一例を示す斜視図である。

【符号の説明】１管状発熱体２管状体３抵抗線４外層絶縁体５コード状発熱体６コード状ガラス繊維７抵抗線８絶縁体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】管状体に抵抗線を横巻きし、その上に外
層絶縁体を被覆したことを特徴とする管状発熱体。