JPH0713912Y2 - 局所真空方式電子ビーム溶接装置 - Google Patents

局所真空方式電子ビーム溶接装置

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JPH0713912Y2
JPH0713912Y2 JP1990002458U JP245890U JPH0713912Y2 JP H0713912 Y2 JPH0713912 Y2 JP H0713912Y2 JP 1990002458 U JP1990002458 U JP 1990002458U JP 245890 U JP245890 U JP 245890U JP H0713912 Y2 JPH0713912 Y2 JP H0713912Y2
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JP
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vacuum chamber
electron beam
chamber
welded
beam welding
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JP1990002458U
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理介 名山
善久 西川
正己 小岩
正晴 南
茂 久保田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、大型長尺構造物の電子ビーム溶接に適用され
る局所真空方式電子ビーム溶接装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、平板状の被溶接材のI形開先部を電子ビーム溶接
する場合、全真空チャンバーすなわち被溶接材全体を収
納して真空引きするチャンバーを採用している。しか
し、船体外板,塔槽類のように継手長さが10メートルを
超えるような大型長尺構造物を収納するチャンバーを作
ろうとすると、莫大な設備費と広い設置場所を要すると
ともに、真空引き装置も大容量なものを必要とし、従っ
て、このような大型長尺構造物に対し電子ビーム溶接を
適用するためには、小型低廉な設備と低額の稼働費で済
む局所真空方式の装置が望まれるところである。
〔考案が解決しようとする課題〕 本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもので、
大型長尺構造物に対し、小型低廉な設備と低額の稼働費
で有効かつ適切に電子ビーム溶接を施すことができる局
所真空方式電子ビーム溶接装置を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本考案は、長尺の平板状被溶接材のI形開先
部の表面に貼着したシールテープを剥しながら電子ビー
ム溶接を施工する装置であって、上記I形開先部の表面
に開口部シール材を当接して乗載された被溶接材長さに
比べ小型の移動式真空チャンバーと、上記移動式真空チ
ャンバーの頂部に上記I形開先部へ向け搭載された電子
銃と、上記移動式真空チャンバーの内部の上記電子銃よ
り同移動式真空チャンバー移動方向前方位置に設置され
同移動式真空チャンバーの移動速度に同期して上記シー
ルテープを巻取る巻取りローラーと、上記I形開先部の
裏面に開口部シール材を当接して配置された裏当真空チ
ャンバーとを具えたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案装置においては、溶接始端部の被溶接材表面上に
開口部シール材を当接して移動式真空チャンバーを乗載
し、電子銃から発射される電子ビームを囲む形で局所的
な密閉空間を作り出し、次いでシールテープの始端部を
一部剥して巻取りローラーに巻付け、更に移動式真空チ
ャンバーと裏当真空チャンバーの真空排気をすることに
より移動式真空チャンバー内部を真空雰囲気としたの
ち、電子銃から電子ビームを発射し、シールテープを移
動式真空チャンバーの進行速度に同期させて巻取りロー
ラーにより剥しながら、移動式真空チャンバーをその開
口部シール材を被溶接材表面を摺動させて進行させ、I
形開先部の電子ビーム溶接を施工する。
〔実施例〕
本考案局所真空方式電子ビーム溶接装置の一実施例を図
面について説明すると、第1図は側断面図、第2図は第
1図のII矢視正面図、第3図は被溶接材の斜視図であ
る。
上図において、長尺の平板状被溶接材1のI形開先部2
には、両端部にタブ材3がシール溶接部4により接合さ
れ、かつ表面に全長にわたりシールテープ5が貼着され
ている。シール溶接部は強度は必要でなくシールが目的
であるので、ワイヤ添加なしの小電流TIG溶接の施工で
よい。
被溶接材1のI形開先部2の表面上には、第1図に示す
ように、溶接線方向:X矢印方向の長さがシール溶接部4
を挾んで被溶接材1とタブ材3の適宜長さを覆い、また
第2図に示すように、溶接線直交方向の長さがI形開先
部2の両側の適宜巾を覆う程度の小型の直方体で、下部
が開口した移動チャンバー6が、図示せざる駆動手段に
より走行可能に乗載されている。この移動チャンバー6
の被溶接材1表面と接する開口部にはシール材7が取付
けられており、このシール材7は、シール溶接部4の形
成及びシールテープ5の貼着による被溶接材1の表面の
段差を十分に吸収可能な柔軟な、例えばスポンジ状の材
料製である。
移動チャンバー6の頂部中央には電子ビーム8を発射す
る電子銃9が搭載されるとともに、その後部に図示せざ
る真空ポンプに連通する排気口10が設けられており、ま
た移動チャンバー6の下端側部には前後,左右に4個の
ガイドローラー11が軸支され、X矢印方向への走行のガ
イドをするとともに、移動チャンバー6内を排気するこ
とにより大気圧により下方へ押付けられるシール材7の
押し潰し量を定量コントロールする役目を果している。
また移動チャンバー6の前端寄りの内部に、シールテー
プ5を巻取るための巻取りローラー12が軸線を左右に向
けて装架されて、その一端はOリング13でシールされた
うえ、移動チャンバー6外に設置のステップモーター14
に軸結されており、かつ移動チャンバー6の前端部は、
この巻取りローラー12へシールテープ5の巻付け操作を
するために開口するカバー15がパッキン16が付設されて
取付けられている。更に巻取りローラー12の下方のシー
ルテープ5に接する位置にアイドラー17が配設されてい
る。
移動チャンバー6の上記ステップモーター14と反対側の
外部側面にエンコーダー18が設置され、その回転軸に付
設されたプーリ19とガイドローラー11の軸とにタイミン
グベルト20が掛け回されている。更に被溶接材1のI形
開先部2の裏側には、その溶接線全長にわたる裏当チャ
ンバー21がパッキン22を介して固定されており、その下
部に図示せざる真空ポンプに連通する排気口23が設けら
れている。
このような装置において、溶接施工に先立ち、第3図に
示すように、長尺の平板状被溶接材1の溶接始端部及び
溶接終端部にそれぞれタブ材3を当て、シール溶接部4
によりシール溶接したうえ、I形開先部2の表面に溶接
線全長にわたってシールテープ5を貼布して表面側のシ
ールを施すとともに、裏面に裏当チャンバー21をパッキ
ン22を介してセットし、I形開先部2を完全に密閉す
る。
次いで、溶接始端部の被溶接材1及びタブ材3の表面上
にシール材7を当接して移動チャンバー6を乗載し、電
子銃9から発射される電子ビーム8を囲んだ形で局所的
な密閉空間を作り出す。
そして、シールテープ5の始端部を一部剥して巻取りロ
ーラー12に巻付け、移動チャンバー6と裏当チャンバー
21の真空排気をすることにより移動チャンバー6内部を
真空雰囲気としたのち、電子銃9から電子ビーム8を発
射し、ステップモーター14駆動の巻取りローラー12によ
りシールテープ5を剥しながら、移動チャンバー6をそ
の下部シール材7を被溶接材1上を摺動させてX矢印方
向へ進行させ、I形開先部2の電子ビーム溶接を施工す
る。
このとき、被溶接材1に押付けられたガイドローラー11
は移動チャンバー6の進行によって回転し、タイミング
ベルト20がその回転をエンコーダー18に伝えてパルス信
号を発生させ、別に設けた制御回路によりステップモー
ター14にフィードバックして、シールテープ5巻取り速
度を移動チャンバー6の進行速度に同期させる。
なお、このシールテープ5巻取り速度を移動チャンバー
6の進行速度に同期させる手段としては、ガイドローラ
ー11の回転をギヤ,チェーン等を用いて機械的に巻取り
ローラー12に伝える方法や、巻取りローラー12にエアモ
ーター等で常にシールテープ5を巻取る方向へ回転トル
クを与えておき、移動チャンバー6が進行することによ
りシールテープ5を弛ませ自動的に巻取る方法なども考
えられる。
また裏当チャンバー21も、この実施例では溶接線全長に
わたっての固定式としたが、移動チャンバー6の進行を
検出して同期して進む局所式チャンバーとすることもで
きる。
かくしてこの装置によれば、被溶接材1の長さに比べ小
型の移動チャンバー6内に設けた巻取りローラー12によ
って、溶接の進行に合わせシールテープ5を剥して行く
ことにより、シールテープ5の貼着作業という簡単な前
準備で、I形開先部2に対し小型の移動チャンバー6内
で適確な電子ビーム溶接を施すことができる。
〔考案の効果〕
要するに本考案によれば、長尺の平板状被溶接材のI形
開先部の表面に貼着したシールテープを剥しながら電子
ビーム溶接を施工する装置であって、上記I形開先部の
表面に開口部シール材を当接して乗載された被溶接材長
さに比べ小型の移動式真空チャンバーと、上記移動式真
空チャンバーの頂部に上記I形開先部へ向け搭載された
電子銃と、上記移動式真空チャンバーの内部の上記電子
銃より同移動式真空チャンバー移動方向前方位置に設置
され同移動式真空チャンバーの移動速度に同期して上記
シールテープを巻取る巻取りローラーと、上記I形開先
部の裏面に開口部シール材を当接して配置された裏当真
空チャンバーとを具えたことにより、大型長尺構造物に
対し、小型低廉な設備と低額の稼働費で有効かつ適切に
電子ビーム溶接を施すことができる局所真空方式電子ビ
ーム溶接装置を得るから、本考案は産業上極めて有益な
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案局所真空方式電子ビーム溶接装置の一実
施例の側断面図、第2図は第1図のII矢視正面図、第3
図は被溶接材の斜視図である。 1……被溶接材、2……I形開先部、3……タブ材、4
……シール溶接部、5……シールテープ、6……移動チ
ャンバー、7……シール材、8……電子ビーム、9……
電子銃、10……排気口、11……ガイドローラー、12……
巻取りローラー、13……Oリング、14……ステップモー
ター、15……カバー、16……パッキン、17……アイドラ
ー、18……エンコーダー、19……プーリ、20……タイミ
ングベルト、21……裏当チャンバー、22……パッキン、
23……排気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 南 正晴 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)考案者 久保田 茂 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−187276(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺の平板状被溶接材のI形開先部の表面
    に貼着したシールテープを剥しながら電子ビーム溶接を
    施工する装置であって、上記I形開先部の表面に開口部
    シール材を当接して乗載された被溶接材長さに比べ小型
    の移動式真空チャンバーと、上記移動式真空チャンバー
    の頂部に上記I形開先部へ向け搭載された電子銃と、上
    記移動式真空チャンバーの内部の上記電子銃より同移動
    式真空チャンバー移動方向前方位置に設置され同移動式
    真空チャンバーの移動速度に同期して上記シールテープ
    を巻取る巻取りローラーと、上記I形開先部の裏面に開
    口部シール材を当接して配置された裏当真空チャンバー
    とを具えたことを特徴とする局所真空方式電子ビーム溶
    接装置。
JP1990002458U 1990-01-16 1990-01-16 局所真空方式電子ビーム溶接装置 Expired - Lifetime JPH0713912Y2 (ja)

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JPH0395182U (ja) 1991-09-27

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