JPH07137816A - 地下空洞内貯蔵装置 - Google Patents
地下空洞内貯蔵装置Info
- Publication number
- JPH07137816A JPH07137816A JP5308630A JP30863093A JPH07137816A JP H07137816 A JPH07137816 A JP H07137816A JP 5308630 A JP5308630 A JP 5308630A JP 30863093 A JP30863093 A JP 30863093A JP H07137816 A JPH07137816 A JP H07137816A
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- JP
- Japan
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- tank
- water
- underground
- cavity
- underground cavity
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高圧流体の気密性を簡易な構造によって確保
する。 【構成】 空洞10内に設置されたコンクリート製の密
閉タンク20にはプレストレスがかかるが、コンクリー
ト製のタンクは外側からの圧縮力には極めて堅固である
から、部材厚は薄いもので十分である。空洞10の頂部
は立坑14を介して地上に設けた貯水池16と接続して
いる。従って、空洞10の内壁とタンク20の外壁との
間の空隙12は、水Wで満たされ、空隙12内の水Wに
は貯水池16の水面からの水頭分の圧力が作用する。こ
の状態で、タンク20内に配管22から圧縮空気を導入
していくと、タンク20の壁面には引張方向の応力が増
えていく。しかしながら、この引張方向の応力により、
前記プレストレスが相殺され、タンク20の壁面の応力
状態は小さくなる。即ち、圧縮空気の貯蔵時の方が、タ
ンク20の面内応力は小さくなる。
する。 【構成】 空洞10内に設置されたコンクリート製の密
閉タンク20にはプレストレスがかかるが、コンクリー
ト製のタンクは外側からの圧縮力には極めて堅固である
から、部材厚は薄いもので十分である。空洞10の頂部
は立坑14を介して地上に設けた貯水池16と接続して
いる。従って、空洞10の内壁とタンク20の外壁との
間の空隙12は、水Wで満たされ、空隙12内の水Wに
は貯水池16の水面からの水頭分の圧力が作用する。こ
の状態で、タンク20内に配管22から圧縮空気を導入
していくと、タンク20の壁面には引張方向の応力が増
えていく。しかしながら、この引張方向の応力により、
前記プレストレスが相殺され、タンク20の壁面の応力
状態は小さくなる。即ち、圧縮空気の貯蔵時の方が、タ
ンク20の面内応力は小さくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高圧流体を地下の空洞
内に貯蔵する装置に関し、特に、圧縮空気、天然ガス、
LPGおよびLNG等の高圧流体を地下空洞内に配置し
たタンク内に安全に貯蔵する装置に関するものである。
内に貯蔵する装置に関し、特に、圧縮空気、天然ガス、
LPGおよびLNG等の高圧流体を地下空洞内に配置し
たタンク内に安全に貯蔵する装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】エネルギー備蓄や供給電力の平準化といっ
た分野において、前記高圧流体を地下空洞内に漏気させ
ることなく貯蔵することが要請されている。従来、地下
の空洞内に原油やLPG等の流体を貯蔵する方法として
は、空洞内に流れ込もうとする地下水の水圧を利用する
水封方式および気密性の比較的高いライニング方式が知
られている。
た分野において、前記高圧流体を地下空洞内に漏気させ
ることなく貯蔵することが要請されている。従来、地下
の空洞内に原油やLPG等の流体を貯蔵する方法として
は、空洞内に流れ込もうとする地下水の水圧を利用する
水封方式および気密性の比較的高いライニング方式が知
られている。
【0003】水封方式は、岩盤を素掘した状態で地下水
位より深いところに空洞を設け、当該空洞の壁面で常に
地下水圧が内部圧力を上回るようにすることによって原
油やLPG等の流体を封入し貯蔵するものである。
位より深いところに空洞を設け、当該空洞の壁面で常に
地下水圧が内部圧力を上回るようにすることによって原
油やLPG等の流体を封入し貯蔵するものである。
【0004】ライニング方式は、スチール、コンクリー
ト、ゴム等のライニング材により地下空洞の気密性を確
保し、内部圧力を周辺の地山に負担させるものであり、
岩盤の割れ目状態や地下水理状態によらず、一般的に高
い気密性が得られることから水封方式に比べて信頼性の
点では有利である。
ト、ゴム等のライニング材により地下空洞の気密性を確
保し、内部圧力を周辺の地山に負担させるものであり、
岩盤の割れ目状態や地下水理状態によらず、一般的に高
い気密性が得られることから水封方式に比べて信頼性の
点では有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記水封方式は、原理
的にも構造的にも単純であり、蒸気圧の比較的低い原油
やLPGの貯蔵方法として実用化されているが、水封の
メカニズムが十分解明されていないため、例えば10kg
/cm2f を越えるような高圧流体を貯蔵する場合には、岩
盤による気密性を確保するための問題やそれを実証する
大深度での調査方法といった課題が残されている。
的にも構造的にも単純であり、蒸気圧の比較的低い原油
やLPGの貯蔵方法として実用化されているが、水封の
メカニズムが十分解明されていないため、例えば10kg
/cm2f を越えるような高圧流体を貯蔵する場合には、岩
盤による気密性を確保するための問題やそれを実証する
大深度での調査方法といった課題が残されている。
【0006】ライニング方式は水封方式と異なり、内圧
に対する適当な反力が確保されれば周辺岩盤の間隙水圧
の大きさに拘らず空洞の設置深度を浅くできるため、立
坑掘削費が軽減できるメリットもある。反面、貯蔵流体
によるライニング材の伸びの問題や、ライニング材自体
が貯蔵流体圧に抵抗しようとする際のライニング厚さ等
に関する課題が残されている。
に対する適当な反力が確保されれば周辺岩盤の間隙水圧
の大きさに拘らず空洞の設置深度を浅くできるため、立
坑掘削費が軽減できるメリットもある。反面、貯蔵流体
によるライニング材の伸びの問題や、ライニング材自体
が貯蔵流体圧に抵抗しようとする際のライニング厚さ等
に関する課題が残されている。
【0007】この発明は上記課題を解決することを目的
とするものであり、簡易な構造によって高圧流体の気密
性を確実に確保することのできる地下空洞内貯蔵装置を
提供するものである。
とするものであり、簡易な構造によって高圧流体の気密
性を確実に確保することのできる地下空洞内貯蔵装置を
提供するものである。
【0008】
【発明の構成】この発明の地下空洞内貯蔵装置は、高圧
流体配管が接続され、地下空洞内に配置された密閉タン
クと、該地下空洞に接続され水が満たされた立坑とから
なることを特徴とするものである。
流体配管が接続され、地下空洞内に配置された密閉タン
クと、該地下空洞に接続され水が満たされた立坑とから
なることを特徴とするものである。
【0009】この発明において、前記タンクは内圧調整
手段を具えていることもある。該内圧調整手段は、前記
タンクに接続され水が満たされた第2立坑であるものが
好ましい。
手段を具えていることもある。該内圧調整手段は、前記
タンクに接続され水が満たされた第2立坑であるものが
好ましい。
【0010】
【作用】高圧流体の導入前の状態において、密閉タンク
には、貯水池の水面からの水頭分のプレストレスが与え
られている。この状態で、タンク内に配管から高圧流体
を導入していくと、タンクの壁面には引張方向の応力が
増えていく。しかしながら、この引張方向の応力によ
り、前記プレストレスが相殺され、タンクの壁面の応力
状態は小さくなる。
には、貯水池の水面からの水頭分のプレストレスが与え
られている。この状態で、タンク内に配管から高圧流体
を導入していくと、タンクの壁面には引張方向の応力が
増えていく。しかしながら、この引張方向の応力によ
り、前記プレストレスが相殺され、タンクの壁面の応力
状態は小さくなる。
【0011】内圧調整手段を具えたタンクの場合には、
タンク壁面に内外側からかかる液圧を制御することがで
き、液圧が等しければ、タンクの面内応力は発生しな
い。また、両液圧を変化させることにより、タンクの面
内応力を常時、適正範囲の圧縮応力または引張応力に保
つことができる。
タンク壁面に内外側からかかる液圧を制御することがで
き、液圧が等しければ、タンクの面内応力は発生しな
い。また、両液圧を変化させることにより、タンクの面
内応力を常時、適正範囲の圧縮応力または引張応力に保
つことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は圧縮空気を地下空洞内に貯蔵する
装置の概要を示す断面図であり、同図において符号10
は地下の岩盤8内に設けられたトンネル状または球状の
空洞である。
いて説明する。図1は圧縮空気を地下空洞内に貯蔵する
装置の概要を示す断面図であり、同図において符号10
は地下の岩盤8内に設けられたトンネル状または球状の
空洞である。
【0013】空洞10の内部にはコンクリート製の密閉
タンク20を設置する。後述するように、タンク20に
はプレストレスがかかるが、コンクリート製のタンクは
外側からの圧縮力には極めて堅固であるから、部材厚は
薄いもので十分である。タンク20は、鋼板製、鉄筋コ
ンクリート製、または鋼板とコンクリートとの複合材料
等、非透気性の材料により、球状に製作するのが好まし
い。
タンク20を設置する。後述するように、タンク20に
はプレストレスがかかるが、コンクリート製のタンクは
外側からの圧縮力には極めて堅固であるから、部材厚は
薄いもので十分である。タンク20は、鋼板製、鉄筋コ
ンクリート製、または鋼板とコンクリートとの複合材料
等、非透気性の材料により、球状に製作するのが好まし
い。
【0014】符号22は圧縮空気の配管であり、配管2
2の一端部はタンク20の壁面を貫通させて内部に開口
している。
2の一端部はタンク20の壁面を貫通させて内部に開口
している。
【0015】空洞10の頂部は立坑14を介して地上に
設けた貯水池16と接続している。従って、空洞10の
内壁とタンク20の外壁との間の空隙12は、水Wで満
たされ、空隙12内の水Wには貯水池16の水面からの
水頭分の圧力が作用する。貯水池16は、渇水期等にお
いて、立坑14内に満たされた水Wの水位の大幅な変動
を防止するために設置したものである。また、立坑14
には水Wが常時満たされ、空洞10内の空隙12に所定
の液圧が作用すればよいものであるから、本発明におい
て、立坑14とは斜坑を含む意味で使用する。
設けた貯水池16と接続している。従って、空洞10の
内壁とタンク20の外壁との間の空隙12は、水Wで満
たされ、空隙12内の水Wには貯水池16の水面からの
水頭分の圧力が作用する。貯水池16は、渇水期等にお
いて、立坑14内に満たされた水Wの水位の大幅な変動
を防止するために設置したものである。また、立坑14
には水Wが常時満たされ、空洞10内の空隙12に所定
の液圧が作用すればよいものであるから、本発明におい
て、立坑14とは斜坑を含む意味で使用する。
【0016】空洞10における立坑14の取り出し位置
は、図1のように空洞10の頂部でもよいし、空洞10
の底部でもよい。
は、図1のように空洞10の頂部でもよいし、空洞10
の底部でもよい。
【0017】タンク20は水W中に沈設されているの
で、該タンク20にはその容積に応じた浮力が働き、浮
き上がり防止手段が必要となることもある。図1に示す
第1実施例では、浮き上がり防止手段としてアンカー2
4によりタンク20を固定しているが、その他にもタン
ク20の構成材料を適当に選択することによって、その
自重を浮力以上となるようにしてもよい。
で、該タンク20にはその容積に応じた浮力が働き、浮
き上がり防止手段が必要となることもある。図1に示す
第1実施例では、浮き上がり防止手段としてアンカー2
4によりタンク20を固定しているが、その他にもタン
ク20の構成材料を適当に選択することによって、その
自重を浮力以上となるようにしてもよい。
【0018】次に、この第1実施例の作用を説明する。
圧縮空気の導入前の状態において、コンクリート製のタ
ンク20には、水頭分のプレストレスが与えられてい
る。この状態で、タンク20内に配管22から圧縮空気
を導入していくと、タンク20の壁面には引張方向の応
力が増えていく。しかしながら、この引張方向の応力に
より、前記プレストレスが相殺され、タンク20の壁面
の応力状態は小さくなる。即ち、圧縮空気の貯蔵時の方
が、タンク20の面内応力は小さくなる。
圧縮空気の導入前の状態において、コンクリート製のタ
ンク20には、水頭分のプレストレスが与えられてい
る。この状態で、タンク20内に配管22から圧縮空気
を導入していくと、タンク20の壁面には引張方向の応
力が増えていく。しかしながら、この引張方向の応力に
より、前記プレストレスが相殺され、タンク20の壁面
の応力状態は小さくなる。即ち、圧縮空気の貯蔵時の方
が、タンク20の面内応力は小さくなる。
【0019】次に、図2を参照しつつタンク20に内圧
調整手段を具えた第2実施例を説明する。図2に示す貯
蔵装置において、タンク20内の底部には、第2貯水池
36と接続する第2立坑(斜坑)34の一端部が開口し
ており、タンク20内には水wが充満されている。従っ
て、タンク20内の水wには第2貯水池36の水面から
の水頭分の圧力が作用する。第2貯水池36は前記貯水
池16より低位置に設けられ、この第2貯水池36と第
2立坑34とにより内圧調整手段が構成されている。第
2貯水池36は、タンク20内の水wの液圧の変動を防
止するために設置したものであり、前記貯水池16と同
様の役割を果たすものである。
調整手段を具えた第2実施例を説明する。図2に示す貯
蔵装置において、タンク20内の底部には、第2貯水池
36と接続する第2立坑(斜坑)34の一端部が開口し
ており、タンク20内には水wが充満されている。従っ
て、タンク20内の水wには第2貯水池36の水面から
の水頭分の圧力が作用する。第2貯水池36は前記貯水
池16より低位置に設けられ、この第2貯水池36と第
2立坑34とにより内圧調整手段が構成されている。第
2貯水池36は、タンク20内の水wの液圧の変動を防
止するために設置したものであり、前記貯水池16と同
様の役割を果たすものである。
【0020】この第2実施例では、タンク20の底部に
コンクリートを打設して、タンク20の台座26を構築
し、タンク20に水Wによる浮力が作用しないようにし
て支持している。
コンクリートを打設して、タンク20の台座26を構築
し、タンク20に水Wによる浮力が作用しないようにし
て支持している。
【0021】また、第2実施例では、空隙12から水が
周辺岩盤8内に漏出するのを防止するために、岩盤8の
内壁とタンク20の外壁を覆うようにして遮水シート1
8を張っている。その他の部材は第1実施例と同じであ
り、図2において、図1と同じ部材には図1と同じ符号
を付して説明を省略する。
周辺岩盤8内に漏出するのを防止するために、岩盤8の
内壁とタンク20の外壁を覆うようにして遮水シート1
8を張っている。その他の部材は第1実施例と同じであ
り、図2において、図1と同じ部材には図1と同じ符号
を付して説明を省略する。
【0022】次に、この第2実施例の作用を説明する。
タンク20の内外には水wと水Wが夫々充満され、タン
ク20の壁面には外側からの圧縮力の方が差圧水頭分だ
け余分にかかっているが、第1実施例と比べると、タン
ク20のプレストレスは低めに設定されている。そこ
で、水wで満たされたタンク20内に配管22から圧縮
空気を導入していくと、タンク20内の上部には圧縮空
気が貯留され、この圧縮空気の体積分の水wは第2立坑
34を経て第2貯水池36に戻される。このとき、タン
ク20の外側からのプレストレスが相殺される点は、第
1実施例の作用と同様である。
タンク20の内外には水wと水Wが夫々充満され、タン
ク20の壁面には外側からの圧縮力の方が差圧水頭分だ
け余分にかかっているが、第1実施例と比べると、タン
ク20のプレストレスは低めに設定されている。そこ
で、水wで満たされたタンク20内に配管22から圧縮
空気を導入していくと、タンク20内の上部には圧縮空
気が貯留され、この圧縮空気の体積分の水wは第2立坑
34を経て第2貯水池36に戻される。このとき、タン
ク20の外側からのプレストレスが相殺される点は、第
1実施例の作用と同様である。
【0023】第2実施例では、貯水池16と第2貯水池
36の高低差を自由に設定したり、あるいは、図示して
ないポンプ等を利用して貯水池16や第2貯水池36の
水位を上下させることにより、タンク20の壁面に内外
側からかかる液圧を制御することができる。液圧が等し
ければ、タンク20の面内応力は発生しない。また、両
液圧を変化させることにより、タンク20の面内応力を
常時、適正範囲の圧縮応力または引張応力に保つことが
できる。
36の高低差を自由に設定したり、あるいは、図示して
ないポンプ等を利用して貯水池16や第2貯水池36の
水位を上下させることにより、タンク20の壁面に内外
側からかかる液圧を制御することができる。液圧が等し
ければ、タンク20の面内応力は発生しない。また、両
液圧を変化させることにより、タンク20の面内応力を
常時、適正範囲の圧縮応力または引張応力に保つことが
できる。
【0024】圧縮空気の貯蔵時と排出時において、タン
ク20の壁に発生する面内応力は最大でもタンク高さに
等しい水wのヘッド差によるものだけであり、タンク2
0の壁面には過大な応力が発生せず、タンク20の部材
厚を薄くして気密性を確保する上で有利である。
ク20の壁に発生する面内応力は最大でもタンク高さに
等しい水wのヘッド差によるものだけであり、タンク2
0の壁面には過大な応力が発生せず、タンク20の部材
厚を薄くして気密性を確保する上で有利である。
【0025】次に、図3によりスチール製のタンク20
を用いた第3実施例を説明する。スチール製のタンク2
0は、前記コンクリート製のタンクと比べてタンク内部
からの引張力に対する抵抗力に優れているので、本実施
例では貯水池16と第2貯水池36の高低位置を第2実
施例とは逆に設定している。
を用いた第3実施例を説明する。スチール製のタンク2
0は、前記コンクリート製のタンクと比べてタンク内部
からの引張力に対する抵抗力に優れているので、本実施
例では貯水池16と第2貯水池36の高低位置を第2実
施例とは逆に設定している。
【0026】また、タンク20の浮上防止手段として、
タンク20の頂部位置の空隙12に裏込材28を介在さ
せて、前記浮力を上部岩盤8により押さえる方法を採用
している。裏込材28としては、軽石や透水性の高いモ
ルタルコンクリート等を用いるのがよい。裏込材28
は、タンク20の浮上を防止するという観点からは、第
3実施例のように頂部だけの施工でもよいし、空隙12
の全てに設けてもよい。
タンク20の頂部位置の空隙12に裏込材28を介在さ
せて、前記浮力を上部岩盤8により押さえる方法を採用
している。裏込材28としては、軽石や透水性の高いモ
ルタルコンクリート等を用いるのがよい。裏込材28
は、タンク20の浮上を防止するという観点からは、第
3実施例のように頂部だけの施工でもよいし、空隙12
の全てに設けてもよい。
【0027】以上、3つの実施例を説明したが、本発明
はこの他にも種々の変形が可能である。例えば、貯蔵す
べき高圧流体の種類や容量、その他の要請によって、タ
ンク20を空洞10内に複数個設置することも、あるい
は、タンク20の内部を適当な壁面で仕切って貯蔵室を
複数とすることも任意である。
はこの他にも種々の変形が可能である。例えば、貯蔵す
べき高圧流体の種類や容量、その他の要請によって、タ
ンク20を空洞10内に複数個設置することも、あるい
は、タンク20の内部を適当な壁面で仕切って貯蔵室を
複数とすることも任意である。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る地下空洞内貯蔵装置は、地
下空洞内に配置した密閉タンクを構成する壁面に予めプ
レストレスを付与しておくことにより、高圧流体の貯蔵
時においてタンクへの応力負担を小さくするものであ
り、軽微な構造の貯蔵タンクであっても確実な気密性を
期待することができる。
下空洞内に配置した密閉タンクを構成する壁面に予めプ
レストレスを付与しておくことにより、高圧流体の貯蔵
時においてタンクへの応力負担を小さくするものであ
り、軽微な構造の貯蔵タンクであっても確実な気密性を
期待することができる。
【0029】また、タンクの内圧調整手段を具えた貯蔵
装置は、当該タンクの面内応力を常時、適正範囲の圧縮
応力または引張応力に保つことができるものであり、更
に、タンクの内側と外側に別系統の液体を満たし、異な
った液圧を作用させる内圧調整手段は、最も簡易な構造
となる。
装置は、当該タンクの面内応力を常時、適正範囲の圧縮
応力または引張応力に保つことができるものであり、更
に、タンクの内側と外側に別系統の液体を満たし、異な
った液圧を作用させる内圧調整手段は、最も簡易な構造
となる。
【0030】なお、本発明の地下空洞内貯蔵装置では、
空洞の内壁面には常に一定の圧力が作用するため、周辺
岩盤に対する安定性も極めて高いという効果も有してい
る。
空洞の内壁面には常に一定の圧力が作用するため、周辺
岩盤に対する安定性も極めて高いという効果も有してい
る。
【図1】地下空洞内貯蔵装置の第1実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】地下空洞内貯蔵装置の第2実施例を示す断面図
である。
である。
【図3】地下空洞内貯蔵装置の第3実施例を示す断面図
である。
である。
10 地下空洞 12 空隙 14 立坑 16 貯水池 20 タンク 22 圧縮空気の配管 24 浮上防止手段としてのアンカー 34 第2立坑(斜坑) 36 第2貯水池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垣内 弘幸 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 岸本 達也 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内
Claims (3)
- 【請求項1】 高圧流体配管が接続され、地下空洞内に
配置された密閉タンクと、該地下空洞に接続され水が満
たされた立坑とからなることを特徴とする地下空洞内貯
蔵装置。 - 【請求項2】 前記タンクが、内圧調整手段を具えてい
ることを特徴とする請求項1記載の地下空洞内貯蔵装
置。 - 【請求項3】 前記内圧調整手段が、前記タンクに接続
され水が満たされた第2立坑であることを特徴とする請
求項2記載の地下空洞内貯蔵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5308630A JPH07137816A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 地下空洞内貯蔵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5308630A JPH07137816A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 地下空洞内貯蔵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07137816A true JPH07137816A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17983368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5308630A Pending JPH07137816A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 地下空洞内貯蔵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07137816A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102199170B1 (ko) * | 2019-12-20 | 2021-01-06 | 주식회사 다산컨설턴트 | 악취제거가 가능한 폐사가축 매몰탱크 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0678317B2 (ja) * | 1987-07-15 | 1994-10-05 | シェリング・コーポレーション | 縮合ベンズアゼピン |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP5308630A patent/JPH07137816A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0678317B2 (ja) * | 1987-07-15 | 1994-10-05 | シェリング・コーポレーション | 縮合ベンズアゼピン |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102199170B1 (ko) * | 2019-12-20 | 2021-01-06 | 주식회사 다산컨설턴트 | 악취제거가 가능한 폐사가축 매몰탱크 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981006 |