JPH0713639U - ショッピングワゴン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 幼児用シート部分の可動部材の存在を排する
ことによって、製造の容易化及び製造コストの低廉化を
図ったものである。 【構成】 矩形状を呈する正面枠杆５と、当該正面枠５
の下縁から後方に突出する座枠７と、上記正面枠杆５の
上縁から後方に突出する手摺り枠９と、重ね合わせ対象
とするショッピングワゴンにおける座枠７と手摺り枠９
を通過可能とするような座枠部等挿通用空間部６ａと手
摺り枠挿通用空間部６ｂを具えた背当て枠６とで構成し
た幼児用シートＢを設けたショッピングワゴン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主としてスーパーマーケット等で客の買物用として使用され、かつ 、幼児を座らせておくための幼児用シートを具えると共に、不使用時には互いに 横方向に重ね合わせて保管が出来るように構成したショッピングワゴンに関する ものある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、幼児用シートを具えたショッピングワゴンとして、実公昭５８ー１６４ ５５号公報に掲載されたものがある。 これは、不使用時に複数のものを互いに 重ね合わせる際、重ね合わされるショッピングワゴンの押圧に基づき幼児用シー トを二つ折り状に扁平化させて、当該重ね合わせを図るように構成したものであ る。

【０００３】 上記以外の従来品としては、幼児用シート形成籠の前方部分設けられている正 面枠板を、その上縁において揺動自在に支持し、重ね合わされるショッピングワ ゴンの押圧に基づき当該正面枠板を跳ね上げることに依って、ショッピングワゴ ン相互の重ね合わせを図るように構成したものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来品のショッピングワゴンにおける幼児用シート部分は、上記したように、 二つ折りまたは跳ね上げ等のような可動部材を有するものであったため、その製 造には顕著な煩雑性が伴い、必然、コスト高となることを余儀なくされた。

【０００５】 本考案は、幼児用シート部分の可動部材の存在を排することによって、製造の 容易化及び製造コストの低廉化を図った新規のショッピングワゴンを提供するも のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、矩形状を呈する正面枠杆５と、当該正面枠５の下縁から後方に突出 する座枠７と、上記正面枠杆５の上縁から後方に突出する手摺り枠９と、重ね合 わせ対象とするショッピングワゴンにおける座枠７及び当該座枠７に設けた上向 き突部８の両者または上向き枠だけを通過可能とするような座枠部等挿通用空間 部６ａと、手摺り枠９を通過可能とするような手摺り枠挿通用空間部６ｂを具え た背当て枠６とで構成した幼児用シートＢを設けるように成したショッピングワ ゴンに係るものである。 本考案はこのような構成の採用に基づき、前記した従 来の課題を解消した。

【０００７】

【実施例】

図において、Ａはショッピングワゴン本体であって、不使用時には互いに横方 向に重ね合わせて保管が出来るように構成したものである。 当該ショッピング ワゴン本体Ａ自体は公知技術に属するものである。

【０００８】 図１乃至図３において、１は商品収容用籠であって、その背面枠板1aは跳ね上 げ出来るように構成してある。 ２は左右対称的に設けたハンドル杆、３はキャ スター、４は不図示の商品収納籠を載置するための下位フレームである。

【０００９】 本考案は上記のような形態を具えたショッピングワゴン本体Ａに対して装設す る幼児用シートＢ部分の構成に特徴を有するものである。 従って、本考案の実 施対象とするショッピングワゴン本体は、図示のものに限定されるものでは全く なく、不使用時に互いに横方向に重ね合わせて保管が出来るように構成したもの であれば、如何なる形態のものであっても良い。

【００１０】 上記した幼児用シートＢであるが、これは従来のものと同様に、左右対称的に 設けたハンドル杆２の間に、幼児を当該ハンドル側に向けて座らせるように構成 してある。 然し乍、既存の幼児用シートは、これが可動部分を有するように構 成したものであったのを、本考案は可動部分を無くしたことを特徴とするもので あり、下記のように構成してある。

【００１１】 図１乃至図５において、５は矩形状を呈する正面枠杆であって、後述するよう な形態を具えた背当て枠６が取り付けられている。 ７は当該正面枠５の下縁か ら後方に突出するように連設した座枠であって、両者はスチールパイプ等に依っ て形成してある。 そして、当該座枠７の突出端縁中央部には、幼児に対する落 下防止用たる上向き突起８が設けられている。 なお、当該座枠７は突出方向に 向かうに従って次第に上昇するような上り傾斜状に構成してある。

【００１２】 ９は平面コ字状を呈する手摺り枠であって、上記した正面枠杆５の上縁から後 方に突出するように連設してある。 そして、当該手摺り枠９は突出方向に向か うに従って次第に降下するような下り傾斜状に構成してある。

【００１３】 ところで、前記した正面枠杆５に取り付けた背当て枠６であるが、これには、 重ね合わせ対象とするショッピングワゴンにおける座枠７と上向き突起８を通過 可能とするような逆Ｔ字状を呈する座枠部等挿通用空間部６ａと、重ね合わせ対 象とするショッピングワゴンにおける手摺り枠９を通過可能とするような横長矩 形状を呈する手摺り枠挿通用空間部６ｂとを形成するように構成してある。

【００１４】 上記したような構成を有する本考案を、図２及び図３に示すように互いに重ね 合わせる場合、前方に位置するショッピングワゴンにおける幼児用シートＢの座 枠７と手摺り枠８は、後方に位置するショッピングワゴンにおける幼児用シート Ｂの背当て枠６に形成されている座枠部等挿通用空間部６ａと手摺り枠挿通用空 間部６ｂに差し込まれることとなる。

【００１５】 従って、当該幼児用シートＢの座枠７と手摺り枠８は、複数のショッピングワ ゴンの横方向への重ね合わせに際して何等の障害とならず、図３に示すようにし っくりと重ね合わされることとなる。

【００１６】 なお、ショッピングワゴン本体Ａ自体の重ね合わせであるが、これは従来と全 く同様であり、かつ、本考案の要部とは直接的なる関連性がないので、これに対 する説明は省略する。

【００１７】 図６は本考案の他の実施例を表したものであって、これは、正面枠杆５に取り 付ける背当て枠６として、重ね合わせ対象とするショッピングワゴンにおける座 枠７の上向き突起８だけを通過可能とするような縦長矩形状を呈する上向き突起 部挿通用空間部６ｃと、重ね合わせ対象とするショッピングワゴンにおける手摺 り枠９を通過可能とするような横長矩形状を呈する手摺り枠挿通用空間部６ｂと を形成するように構成したものである。

【００１８】 すなわち、前述した図１に示す実施例のように、重ね合わせ対象とするショッ ピングワゴンにおける座枠７と上向き突起８を通過可能とするような逆Ｔ字状を 呈する座枠部等挿通用空間部６ａを形成した場合、背当て部分に逆Ｔ字状の大き な空間が形成され、ここから子供が足を出す等して不測の事故を招く恐れが生じ る。 従って、図６に示す実施例は、ショッピングワゴンに於ける幼児用シート 部分の重ね合わせ深さを犠牲にして、上記のような危険性の解消化を図った者で ある。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は、横方向に重ね合わ可能とするように構成した公知のショッピングワ ゴンにおいて、矩形状を呈する正面枠杆５と、当該正面枠５の下縁から後方に突 出しかつ突出方向に向かうに従って次第に上昇するような上り傾斜状を呈する座 枠７と、当該座枠７の突出端縁中央部に設けた幼児に対する落下防止用たる上向 き突起８と、上記正面枠杆５の上縁から後方に突出しかつ突出方向に向かうに従 って次第に降下するような下り傾斜状を呈するに手摺り枠９と、重ね合わせ対象 とするショッピングワゴンにおける座枠７と上向き突起８の両者を通過可能とす るような逆Ｔ字状を呈する座枠部等挿通用空間部６ａ、または、上向き突起８だ けを通過可能とするような縦長矩形状を呈する突起部挿通用空間部６ｃの何れか 一方、並びに、重ね合わせ対象とするショッピングワゴンにおける手摺り枠９を 通過可能とするような横長矩形状を呈する手摺り枠挿通用空間部６ｂを具えかつ 前記正面枠杆５に取り付けるための背当て枠６とで構成した幼児用シートＢを設 けたことを要旨構成とするものである。

【００２０】 本考案は上記のように構成したから、幼児用シートＢ部分には可動部材を全く 設けることなく、ショッピングワゴン相互の重ね合わせ目的が達成されることと 成る。 従って、従来のショッピングワゴンのように、幼児用シート部分に二つ 折りまたは跳ね上げ等のような可動部材を設けた場合に生じた、製造の煩雑性、 製造コストの高騰性と言うような問題は、本考案にあってはこれを全く解消する ことと成る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体を表した斜視図である。

【図２】本考案の重ね合わせ途中を示す要部の斜視図で
ある。

【図３】本考案の重ね合わせ完了状態を示す要部の斜視
図である。

【図４】本考案の要部とする幼児用シートＢ部分だけを
表した背面図である。

【図５】図４におけるＸ−Ｘ線断面図である。

【図６】本考案の他の実施例を表した斜視図である。

【符号の説明】

Ａ ショッピングワゴン本体 １ 商品収容用籠 1a 背面枠板 ２ ハンドル杆 ３ キャスター ４ 下位フレーム Ｂ 幼児用シート ５ 正面枠杆 ６ 背当て枠 6a 座枠部等挿通用空間部 6b 手摺り枠挿通用空間部 6c 突起部挿通用空間部 ７ 座枠 ８ 上向き突起 ９ 手摺り枠

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６２Ｂ 5/00 Ｄ 8408−3Ｄ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横方向に重ね合わ可能とするように構成
   した公知のショッピングワゴンにおいて、矩形状を呈す
   る正面枠杆５と、当該正面枠５の下縁から後方に突出し
   かつ突出方向に向かうに従って次第に上昇するような上
   り傾斜状を呈する座枠７と、当該座枠７の突出端縁中央
   部に設けた幼児に対する落下防止用たる上向き突起８
   と、上記正面枠杆５の上縁から後方に突出しかつ突出方
   向に向かうに従って次第に降下するような下り傾斜状を
   呈するに手摺り枠９と、重ね合わせ対象とするショッピ
   ングワゴンにおける座枠７と上向き突起８を通過可能と
   するような形態の座枠部等挿通用空間部６ａ、及び、重
   ね合わせ対象とするショッピングワゴンにおける手摺り
   枠９を通過可能とするような横長矩形状を呈する手摺り
   枠挿通用空間部６ｂを具えかつ前記正面枠杆５に取り付
   けるための背当て枠６とで構成した幼児用シートＢを設
   けたことを特徴とするショッピングワゴン。
2. 【請求項２】 横方向に重ね合わ可能とするように構成
   した公知のショッピングワゴンにおいて、矩形状を呈す
   る正面枠杆５と、当該正面枠５の下縁から後方に突出し
   かつ突出方向に向かうに従って次第に上昇するような上
   り傾斜状を呈する座枠７と、当該座枠７の突出端縁中央
   部に設けた幼児に対する落下防止用たる上向き突起８
   と、上記正面枠杆５の上縁から後方に突出しかつ突出方
   向に向かうに従って次第に降下するような下り傾斜状を
   呈するに手摺り枠９と、重ね合わせ対象とするショッピ
   ングワゴンにおける上向き突起８だけを通過可能とする
   ような形態の上向き突起挿通用空間部６ｃ、及び、重ね
   合わせ対象とするショッピングワゴンにおける手摺り枠
   ９を通過可能とするような横長矩形状を呈する手摺り枠
   挿通用空間部６ｂを具えかつ前記正面枠杆５に取り付け
   るための背当て枠６とで構成した幼児用シートＢを設け
   たことを特徴とするショッピングワゴン。