JPH07136205A - ツーピース型オストミー器具のための小型の結合リング集合体 - Google Patents

ツーピース型オストミー器具のための小型の結合リング集合体

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JPH07136205A
JPH07136205A JP6143415A JP14341594A JPH07136205A JP H07136205 A JPH07136205 A JP H07136205A JP 6143415 A JP6143415 A JP 6143415A JP 14341594 A JP14341594 A JP 14341594A JP H07136205 A JPH07136205 A JP H07136205A
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pouch
ring
coupling ring
rings
annular
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JP6143415A
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Ole R Jensen
オール・アール・ジェンセン
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    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/44Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices
    • A61F5/445Colostomy, ileostomy or urethrostomy devices
    • A61F5/448Means for attaching bag to seal ring

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1結合リング20および第2結合リング2
1を有し;リング20は、平らな環状のフランジ部22
を有し、且つフランジ部22から伸びるカラー部23を
有し;カラー部23は、環状の留金の肩部27およびそ
こから外側に向かって伸びる環状のシール表面部28を
有し;リング21は、平らな環状のフランジ部30を有
し、且つ両リングの結合時、リング20とシール表面部
28でかみ合うテーパー型のシーリングリップ33を有
し;リング21は、両リングの結合時、肩部27とかみ
合う環状の留金リブ34を有し;両リングは、結合時、
少なくとも1.5:1のアスペクト比(放射方向/軸方
向の比)を有する。 【効果】 流体の漏れがなく、小型であり、組み立てお
よび分解が容易であり、頻繁な取り付けおよび取り外し
操作でも、疲労または損傷しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ツーピース型のオスト
ミー器具およびこれに用いられる結合リングに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術および課題】いわゆる“ツーピース”型の
オストミー器具はよく知られており、これは、患者の瘻
部のある皮膚表面に接着剤によって取り付けられる接着
性面板と、面板に取り外し可能に連結できる収集パウチ
とから実質的になっている。面板およびパウチは、一直
線に並んだ瘻を受け入れる開口部を有し、一対の熱可塑
性の結合リングが、各部品をお互いに連結するために、
このような開口部の周囲の面板およびパウチに連結され
ている。従来のワンピース型のオストミー器具(パウチ
および面板が永久的に結合している)に対して、このよ
うなツーピース型の器具の有利な点は、複数のパウチ
が、一つの面板で連続的に使用できることである。従っ
て、ツーピース型のオストミー器具の使用者は、接着性
の面板の頻繁なる取り外しおよび交換によりもたらされ
る不快さ、不便さおよび皮膚の炎症が生じることなく、
長い期間、皮膚に接着的に取り付けられた面板を残すこ
とができ、また簡単に使用済みのパウチを取り外すこと
ができ、必要なときはいつでも新しいパウチに交換する
ことができる。
【0003】しかしながら、その有効性を発揮するため
には、ツーピース型のオストミー器具は、漏れの問題が
ないことが重要である。なぜならば、液体、固体または
気体物質の僅かな漏れでさえ、装着者にとって顕著な不
便および不快をもたらすからである。信頼でき且つ使用
時に偶然に外れることがなく、それにもかかわらず意の
ままに組み立ておよび分解が容易であり、しかもパウチ
のリングが一つの面板リングに連続的に何回も取り付け
および取り外されたときでさえ、漏れのないようなカッ
プリングシステムを開発するために、従来多くの努力が
なされてきた。存在する幾つかの器具は、他の器具より
も、これらの目的の十分な達成に近付いてきている。し
かしながら、これらの目的を達成しようとすると、一般
的には、他の一つの目的の犠牲を伴う(その目的とは、
小型の結合リングを設けることであり、つまりリングが
装着者の身体からあまり突き出ておらず、且つ装着者の
衣類を通じてはっきり見える突起部がないことであ
る)。
【0004】例えば、幾つかのツーピース型の器具は、
結合リングの一つがチャネル形状(放射状の断面を有す
る)であり、これとかみ合うリングが、チャネルに受け
入れられてチャネルの内側の表面と接触してシールし且
つ留める環状のリブを含む、カップリングシステムを用
いている。チャネルおよびリブタイプの結合リングの参
照として、米国特許第4,419,100号、英国特許第1,571,6
57号、英国特許第1,583,027号および欧州特許第0 089 1
38号明細書を引用する。このような構造は、留めおよび
シールの有効性を提供することができるが、これらは、
すべて比較的大型であり、患者の身体に対して平らでは
ない。さらなる不利は、幾つかのチャネル−リブカップ
リングにおいて、液密(および気密)のシールは、面板
リングのリブから伸びる薄い歪むことのできるシーリン
グリップにより達成され、このようなシーリングリップ
は、留金の機能に寄与するが、何回もの取り付けおよび
取り外し操作の後、面板リングの疲労および損傷がしば
しば起こり、歪むことのできるリップがもはや有効なシ
ール機能を行うことができなくなってしまうことであ
る。通常、このような疲労または損傷は、漏れが起こる
まで気付かないものである。
【0005】米国特許第3,528,420号明細書は、シール
および留金機能が、同じ接触領域で発揮される結合リン
グを開示している。しかしながらこの結合リングは、取
り付けの確実性が損なわれ、シール部の表面が容易にパ
ウチの取り付け取り外しにより疲労または損傷するもの
である。米国特許第4,610,676号および同第4,610,677号
明細書には、留金領域がシール領域から放射状に外側に
おかれているカップリングシステムが開示されている;
しかしながら、それにもかかわらずシールの表面部は、
強い接触が繰り返されて行われなければならず、パウチ
が再利用可能な面板に連続的に取り付けられ、また取り
外されるとき、疲労および損傷の危険性がある。
【0006】このような従来技術の他の参照として、米
国特許第4,786,285号、同第4,828,553号、同第4,460,36
3号、同第4,808,173号、同第4,846,820号、同第4,359,0
51号、同第4,518,389号および同第4,950,261号明細書;
英国特許1,586,823号、同第2,153,683号、同第1,586,82
4号、同第1,217,406号、同第2,190,841号、同第1,274,3
82号明細書、英国公開特許第2,147,810A号、同第2,173,
403Aおよび同第2,151,482A号明細書;国際公開第WO91/0
1118号およびWO85/03427号明細書;および欧州特許第0
089 138号および同第0 142 259号明細書、および欧州公
開特許第0 429199A号明細書を引用する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの見地は、
ツーピース型のオストミー器具のプラスチック製結合リ
ングの、取り付けの確実性およびシールの有効性は、十
分に剛性のあるこのようなリングを設けることに一部分
は依存するが、このような剛性は、従来のような軸方向
ではなくて、放射状にリングを伸ばすことにより達成で
きるという認識にある。本発明の結合リングは、雌型リ
ングよりも大きい半径を有することができ、また雄型リ
ングの滑らかな環状のシール表面部と屈曲可能にかみ合
うことができる。とくに重要なことは、環状のシーリン
グリップが、その曲がっていない状態において、別のリ
ングの留金の肩部の外側の直径よりも大きい内側の直径
を有するという事実である。結果として、雌型リング
(好ましくはパウチのリングとして使用されている)の
シーリングリップによって、雄型リング(好ましくは面
板のリングとして使用されている)の留金の肩部とのか
み合いが変形および損傷することなく、二つのリングの
取り付けおよび取り外しを行うことができる。
【0008】その比較的高いアスペクト比および制限さ
れた軸の寸法により、リングは、比較的小型になるだけ
ではなく、取り付けまたは取り外しが望まれるとき、容
易な操作が可能となる。リングが結合しているとき、幅
広いフランジ部およびこれらが近くに並置してあること
により、使用者は、リングの留金をはずすのに必要な力
を容易に供給することができる。フランジ部は、放射状
に伸びるレバーアームとして機能し、リングの留金を外
して分離することを容易にし、さらにその大きいサイズ
は、使用者がリングを整列させ、結合させることを補助
している。他の特性、有利さおよび目的は、以下の明細
書および図面から明らかになるであろう。
【0009】図1は、本発明の実施態様を示すオストミ
ー器具の斜視図であり、明確に説明するために、器具の
二つの片が分離した状態で示されている。図2は、分離
した状態における各構成体の拡大した部分垂直断面図で
ある。図3は、取り付け操作の開始での結合リングの関
係を示す単純化された断面図である。図4は、完全に結
合した状態におけるリングの関係を示すさらに拡大した
断面図である。図5は、図3と同様の断面図であるが、
取り外し操作の開始での各部品の関係を示すものであ
る。
【0010】図面に示された態様において、番号10
は、パウチ11および面板構成体12から実質的になる
ツーピース型のオストミー器具を示している。その結合
リングを除いて、二つの構成体は、従来のものと同様で
ある。パウチは、その外側の縁部に沿って、適切な手段
(例えばヒートシール)によりお互いに接合された壁部
11aおよび11bを有し、壁部の一つである11b
は、瘻を受け入れる開口部14を備えている。
【0011】面板構成体12は、感圧性接着剤16でコ
ーティングされた身体側表面部を有する柔軟性のあるパ
ッチ15を含む。パウチの壁部11bと同様に、パッチ
15は、構成体が組み立てられたとき、パウチの開口部
14と当接する、瘻を受け入れる開口部17を有する。
面板の開口部17は、図1において比較的小さく示され
ているが、このような開口部は、面板における最後の開
口部が、患者の瘻部のサイズおよび形状に緊密に適合す
るように、取り付けの時点で、使用者(保険監督者)に
より拡大することのできるような最初の開口部であるこ
とを理解するべきである。
【0012】パッチ15は、現在オストミー器具におい
て共通して使用されている多孔質の不織布シート材料の
ような、任意の柔らかい快適な材料から形成することが
できる。このような材料は、その多孔度および通気性に
より望ましいと考えられるが、非多孔質で、とくに皮膚
の水蒸気透過度と近い他の材料も使用することができ
る。例えば、このような目的のためにポリウレタンフィ
ルムが有効に使用されており、他のポリマーフィルムお
よびポリマーフォーム材料も使用できる。パッチのため
の接着性コーティング16は、任意の医薬級の感圧性接
着剤、例えばアクリル接着剤を使用することができる。
これとは別に、接着剤は、乾燥および湿潤粘着性を有
し、さらに皮膚からの水分を吸収することのできる、知
られている様々なハイドロコロイド含有皮膚バリヤ材料
の形状であることができる。このような材料のすべて、
およびこれらを適用するための手順のすべては、よく知
られており、本発明の特性を構成してはいないので(こ
れらと組み合わされる結合リングは除く)、このような
材料および手順のさらなる記載は、本明細書においては
必要ではないと考えられる。
【0013】結合リング集合体は、第1結合リング20
および第2結合リング21を含み、両者は、柔軟性のあ
る熱可塑性材料から形成されている。低密度ポリエチレ
ンがとくに適切であると思われるが、同様の柔軟性およ
び靭性を有する他のポリマー材料も使用することができ
る。示された実施態様において、リング20は、面板リ
ングとして示され、またリング21はパウチリングとし
て示されているが(これは以下で示す理由により好適な
配置であると考えられる)、第1リング(雄型リング)
が逆にパウチに取り付けられ、第2リング(雌型リン
グ)が面板に取り付けられている集合体の構造であって
もよいと思われる。
【0014】第1リング20は、平らな環状のフランジ
部22および一体となった環状のカラー部23を含み、
後者は、リングを通って伸びる瘻を受け入れる開口部2
4を形成している。フランジ部22は、実質的に放射状
に伸びており、一般的に平らな表面部、すなわち、身体
側表面部22aおよびパウチ側表面部22bを有する。
身体側表面部は、ヒートシール25により、あるいは任
意の他の適切な手段によりパッチ15に固定されてい
る。表面部22aの全体を、このようにパッチに取り付
けることができるが、使用者が、結合操作の間、フラン
ジ部の外側部分とパッチとの間に指を挿入できるよう
に、フランジ部の最も内側の部分に沿ってのみ、この両
者を固定するのが好ましい(図参照)。パッチに取り付
けられていないフランジ部の外側部分を残しておくこと
により、仮にフランジ部がその放射状に伸びている部分
全体にそって接合されている場合に比較的堅いフランジ
部22によりもたらされる圧迫が生じることがなく、パ
ッチを接着的に取り付ける身体壁部の変化する輪郭と、
柔軟性および変形性のパッチとがより緊密に適合するこ
とができる。
【0015】カラー部23は、フランジ部から軸方向に
伸びており、外部の環状の肩部27を形成する、拡張さ
れ丸められた末端部26が設けられている。シール表面
部28は、肩部およびスロープから身体側方向に放射状
に外側に伸びており、フランジ部のパウチ側表面部22
bと滑らかに接合している。理想的には、滑らかにカー
ブした環状のくぼみまたは凹部29は、シール表面部2
8の延長部として役立ち、以下に示すように、二つのリ
ングがお互いに結合したとき、これらの間の非常に有効
なシールに寄与するものである。図2を参照すると、結
合リング20の瘻を受け入れる開口部を形成するカラー
部23の内側の表面部24は、ほぼ円筒形の末端部24
aおよび切頭円錐形(frusto-conical)の身体側末端部
24bを含むことが分かる。
【0016】示された態様において、パウチリングであ
る第2リング21も、実質的に放射状に伸びている平ら
な環状のフランジ部30を有する。最も有利には、フラ
ンジ部30は、面板リングのフランジ部22とほぼ同じ
サイズであるものである。平らなものとして言及してい
るが、フランジ部30は、示されたように、僅かにディ
ッシュ型のものでもよい(その凹面または身体側表面部
30aは、図2に示されているように、取り付けのため
に二つのリングが一列になっているとき、面板の結合リ
ング20のほうに向かって面している)。
【0017】パウチ側表面部30bは、ヒートシール3
1または任意の他の適切な手段により、パウチの瘻を受
け入れる開口部14の周囲のパウチ11の壁部11bに
固定されたその内側の縁部を有する。表面部30bの外
側部分は、パウチの壁部に固定されていないので、使用
者は、取り付けおよび取り外し操作の間、リング21と
パウチとの間に指を容易に挿入することができる。フラ
ンジ部30の外側の縁部には、二つのリングをお互いに
結合するとき、面板リング20の周囲を超えて放射状に
外側に突出する一体型のタブまたは舌部32を設けるこ
とができる。タブ32をつかむことにより、使用者は、
二つのリングを分離するための力を容易に与えることが
でき、これにより、パウチ11を面板12から取り外す
ことができる。
【0018】さらにパウチリング21は、テーパー型の
柔軟性のある軸方向に伸びるシーリングリップ33を含
む。この環状のシーリングリップは、フランジ部21と
一体的に形成され、図4および2のそれぞれに描かれた
ように、各部品を集合体に組み立てるまたは整列させる
とき、他の結合リングのほうに向かって面している。テ
ーパー型のリップは、リングをお互いに結合するとき、
シール表面部28とかみ合うような寸法となっている。
環状のリップの内側の直径は、カラー部の末端部26お
よび肩部27の外側の直径よりも実質上大きいことに気
付くであろう。また、リップの内側の表面部33aは、
実質上均一な直径を有するので(すなわち円筒形)、テ
ーパー型のリップは、肩部27に隣接するカラー部の表
面部に対して重みが強くかかることなく、カラー部の末
端部上を容易に滑らせることができることにも気付くで
あろう。
【0019】結合リング21は、リップ33の基部から
放射状に内側に伸び、且つ図4に描かれたように、二つ
のリングが完全に組み立てられたとき、リング同士を留
めるための肩部27とかみ合うような寸法になっている
環状の留金リブ34を含むものである。このような状態
で、シーリングリップ33は、シール表面部28により
外側に動かされ、とくのその伸びて緊張した(輪状の応
力)状態により、面板リングと接触して流体密封(気密
および液密の両方)のシールを維持する。
【0020】図3は、組み立ての最初の段階のときの結
合リングを概略的に描いたものである。シーリングリッ
プ33は、抵抗または変形することなく、カラー部23
の肩部を通過するが、留金リブ34がカラー部の末端と
かみ合い、且つお互いのリングにかかる力が連続すると
き、シーリングリップ33は、シール表面部28と接触
する。図4に示されるように、連続的に力を適用するこ
とにより、シーリングリップ33の外側への変形または
伸びがもたらされ、このような変形は、留金リブ34が
カラー部23の末端を通過し、且つ肩部27とかみ合う
まで続く。
【0021】リングの分離は、リング21のフランジ部
30をつかみ、面板リング20のフランジ部22から離
すようにその外側部分を引くことにより開始される。リ
ング21のフランジ部が、留金リブ34および肩部27
間の接触点の周囲で外側に向かって転回すると、レバー
の動作が起こる(図5)。シーリングリップ33は、こ
れがもはや結合リング20のシール表面部と接触しなく
なり、且つ最終的に留金リブ34が肩部27とのかみ合
いがなくなるまで、環状の凹部29の内部で外側に動
く。
【0022】結合リング20および21の配置は、入れ
換えることができるかもしれないが(雌型リングを面板
のパッチ15に取り付け、雄型リングをパウチ11に取
り付ける)、図面に示されたような配置が好ましい。な
ぜならば、数ある理由の中で、リング20のカラー部2
3は、結合リング集合体の最も内側の境界を決定するか
らである。リング21は、大きい内側の直径を有するの
で、患者の瘻部分および敏感な瘻部付近の皮膚表面と直
接接触する危険性なく、容易に取り付け取り外しを行う
ことができる。さらに、部品が示されたように配置され
たとき、カラー部の末端部26は、部品が完全に組み立
てられたときパウチ11の内部におかれるので、集合体
の外形のさらなる減少が達成される。
【0023】図4に最も明確に示されているように、集
合体の外形は、第1リングまたは雄型リング20の寸法
により実質的に制御される。開口部24aから放射状に
外側に測定された二つのリングの集合体の最大断面寸法
である寸法Dは(フランジ部22の幅広い部分を越えて
外側に突出できる任意のタブ部分32のみを除く)、第
1リングそれ自体の寸法である。同様に、集合体の軸方
向の寸法dは、第1リングのカラー部23の長さであ
る。従って、第1リングまたは面板リング20の放射状
および軸方向の内部で、各部品は、ほぼ完全にお互いに
重なっており、二つのリングのフランジ部20および3
0は、図4に示されるように、身体側に近くなるよう
に、外側に向かって伸びている。
【0024】小型の集合体にもかからわず、このような
リングの放射状の広がりから生じる強さおよび剛性によ
り、確実な留めおよびシールのかみ合いが、部分的に達
成される。集合体が比較的平面または小型になったこと
により、集合体の軸方向の寸法dは、5mm未満、好まし
くは4mm未満にするべきである。有利な結果は、寸法d
が約3.5mmである、図面に描かれたような形状をほぼ
有する集合体により得られる。このような小型の集合体
を用いて、有効なシールおよび留めを達成するために、
アスペクト比(D/d)は、1.5:1よりも大きくす
るべきであり、好ましくは2.5:1よりも大きいもの
である。とくに有効な結果は、このような比が約3.
3:1にあるときに得られる。
【0025】示された態様において、結合リング21
は、柔軟性のある熱可塑性材料の単一またはワンピース
構造として形成されているように示されている。しかし
ながら、留め/外し動作、とくに肩部27を通過すると
きに僅かに変形するリブ34の動作を容易にするため
に、リブの(放射状に外側に)少し外側のリングのパウ
チ側表面部に、(放射状に外側に)環状のチャネルまた
は溝部35を設けることができる(好ましくは天然また
は合成ゴムあるいは他の容易に変形可能なエラストマー
材料の挿入物36で満たされているのがよい)(図4参
照)。
【0026】上記において、説明の目的のために本発明
の態様をかなり詳細に開示したが、これらの詳細の多く
が本発明の精神および範囲を逸脱しない限り変更可能で
あることが当業者により理解されるであろう。
【0027】
【発明の効果】本発明によって、流体の漏れがなく、小
型であり、組み立ておよび分解が容易であり、頻繁な取
り付けおよび取り外し操作が行われても、疲労または損
傷しにくいツーピース型のオストミー器具のための結合
リングが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示すオストミー器具の斜視
図である。
【図2】分離した状態における各構成体の拡大した部分
垂直断面図である。
【図3】取り付け操作の開始での結合リングの関係を示
す単純化された断面図である。
【図4】完全に結合した状態におけるリングの関係を示
すさらに拡大した断面図である。
【図5】取り外し操作の開始での各部品の関係を示す単
純化された断面図である。
【符号の説明】
10 オストミー器具 11 パウチ 12 面板 14,17 開口部 15 パッチ 20 第1結合リング 21 第1結合リング 22,30 フランジ部 23 カラー部 27 肩部 28 シール表面部 32 タブ 33 シーリングリップ 34 留金リブ 35 チャネル

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性のある熱可塑性材料から形成され、
    且つ一列に並んだ瘻を受け入れる開口部を形成する第1
    および第2結合リングを有し;該第1結合リングは、ほ
    ぼ平らな側表面部を有する平らな環状のフランジ部を有
    し、且つ該第1結合リングの瘻を受け入れる開口部のす
    ぐ近くに隣接し且つその周囲を形成する、該フランジ部
    から一体的に伸びるカラー部を有し;該カラー部は、外
    側の環状の留金の肩部を有し、さらに該肩部から外側に
    向かって伸び且つ該側表面部のうちの一つと接合された
    環状のシール表面部を有し、;該第2結合リングは、ほ
    ぼ平らな側表面部を有する平らな環状のフランジ部を有
    し、且つ該第1結合リングおよび該第2結合リングがお
    互いに結合するとき、該第1結合リングの方に向かって
    面し且つ該シール表面部とかみ合うことのできる、テー
    パー型で柔軟性のある軸方向に伸びる環状のシーリング
    リップを有し;さらに該第2結合リングは、該リング同
    士が結合した状態にあるとき、該リング同士を保持する
    ように該肩部とかみ合うことのできる、放射状に内側に
    向かって伸びる環状の留金リブを有し;該第1結合リン
    グおよび該第2結合リングは、これらがお互いに結合し
    たとき、少なくとも1.5:1のアスペクト比(該第1
    結合リングの該瘻を受け入れる開口部から、外側および
    軸方向に向かって測定された放射方向/軸方向の全体の
    寸法の比)を有することを特徴とする、ツーピース型オ
    ストミー器具のための小型の結合リング集合体。
  2. 【請求項2】 第1および第2結合リングのフランジ部
    が、実質的に同じ外側の直径を有する、請求項1に記載
    の集合体。
  3. 【請求項3】 第1および第2結合リングのフランジ部
    が、該リング同士がお互いに結合したとき、身体側に接
    近して配置される、請求項1または2に記載の集合体。
  4. 【請求項4】 他のリングからそれぞれ反対の方向にお
    いて面するフランジ部の側表面部が、リングがお互いに
    結合したとき、カラー部の軸寸法未満の距離があけられ
    ている、請求項3に記載の集合体。
  5. 【請求項5】 アスペクト比が少なくとも2.5:1で
    ある、請求項1に記載の集合体。
  6. 【請求項6】 カラー部が5mm未満の軸方向の寸法を有
    する、請求項1または5に記載の集合体。
  7. 【請求項7】 カラー部が4mm未満の軸方向の寸法を有
    する、請求項6に記載の集合体。
  8. 【請求項8】 シーリングリップが、肩部の外側の直径
    よりも大きい内側の直径を有する、請求項6に記載の集
    合体。
  9. 【請求項9】パウチ構成体および接着性の面板構成体を
    有し、これら両構成体は、一列に並んだ瘻を受け入れる
    開口部が設けられ、且つ該両構成体をお互いに取り外し
    可能におよびシール的に結合するための、一対の柔軟性
    のある熱可塑性の面板およびパウチの結合リングを含
    み;該面板の結合リングは、ほぼ平らのパウチ側および
    身体側表面部を有する平らな環状のフランジ部を有し、
    且つ該面板の瘻を受け入れる開口部のすぐ周囲のパウチ
    側方向に、該フランジ部から離れて伸びる一体的なカラ
    ー部を有し;該カラー部は、そのパウチ側末端部に、外
    側の環状の留金の肩部を有し、且つ該肩部から、該フラ
    ンジ部のパウチ側表面部に向かって、放射状に外側に傾
    斜している環状の外側のシール表面部を有し;該パウチ
    の結合リングは、ほぼ平らのパウチ側および身体側表面
    部を有する平らな環状のフランジ部を有し、且つ該パウ
    チの瘻を受け入れる開口部の周囲で、該面板に向かった
    身体側方向に伸びる、一体的な柔軟性のある環状のシー
    リングリップを有し、該シーリングリップは、該両リン
    グ同士が結合するとき、該シール表面部と強くシール的
    にかみ合い;該パウチの結合リングは、留められた状態
    における該両リングを保持するように、該肩部とかみ合
    うことのできる、放射状に内側に伸びる環状の留金リブ
    を有することを特徴とする、患者の瘻部のある身体に取
    り付けるためのツーピース型のオストミー器具。
  10. 【請求項10】 リングが、これらがお互いに結合した
    とき、少なくとも1.5:1のアスペクト比(面板リン
    グの瘻を受け入れる開口部から、放射状に外側に、およ
    び軸方向に向かって測定された放射方向/軸方向の全体
    の寸法の比)を有する、請求項9に記載の器具。
  11. 【請求項11】 アスペクト比が少なくとも2.5:1
    である、請求項10に記載の器具。
  12. 【請求項12】 カラー部が5mm未満の軸方向の寸法を
    有する、請求項10に記載の器具。
  13. 【請求項13】 カラー部が4mm未満の軸方向の寸法を
    有する、請求項12に記載の器具。
  14. 【請求項14】 面板およびパウチの結合リングのフラ
    ンジ部が、実質上同じ外側の直径を有する、請求項9ま
    たは10に記載の器具。
  15. 【請求項15】 パウチおよび面板の結合リングのフラ
    ンジ部が、該リングがお互いに結合したとき、身体側に
    近接して配置されている、請求項14に記載の器具。
  16. 【請求項16】 シーリングリップが、肩部の外側の直
    径よりも大きい内側の直径を有する、請求項9に記載の
    器具。
  17. 【請求項17】 パウチの結合リングに、環状の留金リ
    ブに隣接して、そのパウチ側表面部に沿って、環状のチ
    ャネルが設けられ;該チャネルに、エラストマー材料の
    挿入物が固定されている、請求項9に記載の器具。
JP6143415A 1993-06-25 1994-06-24 ツーピース型オストミー器具のための小型の結合リング集合体 Pending JPH07136205A (ja)

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