JPH07136015A - 頭髪美容液吸収帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、毛染又はパーマネント美容等の頭
髪美容の際に、美容液を頭髪に散布又は塗布するに当た
り、これらの液体が美容作業中に顔面及び襟部に流れる
のを防止する。 【構造】不織布のような通液性長手状外地１により長手
帯状袋体２を形成し、上記長手帯状袋体２内部に綿状の
液体吸収体３を充填せしめて頭髪美容液吸収帯４として
ある。液体吸収体３として綿花層とポリマーシートとか
らなり液体吸収体５を長手帯状袋体２の内部に充填する
ことも出来る。又、綿花層とポリマーシートを極薄の袋
状不織布で被覆した状態で長手帯状袋体２の内周縁に吊
持させた場合には、液体を吸収した場合にも型崩れしな
い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、毛染又はパーマネン
ト美容等の頭髪美容の際に、美容液を頭髪に散布又は塗
布するに当たり、これらの液体が美容作業中に顔面及び
襟部に流れるのを防止する頭髪美容液吸収帯に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、毛染又はパーマネント美容等の頭
髪美容の際にこれらに使用するの液体が美容作業中に顔
面及び襟部に流れるのを防止するのにタオルを頭髪下部
に巻きつけていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】頭髪美容作業中に顔面
及び襟部に流れるのを防止するのに従来のようにタオル
を頭髪下部に巻きつけて、頭髪美容液の流下を防止しよ
うとすれば、例えば頭髪の二液性パーマネント処理をす
る場合、二回のタオル巻き作業を必要とし、更にこれら
の処理が終了する各工程毎にこれらのタオル清浄にすべ
く即座に洗濯しなければならない。使用する場所が清
潔、美観を重視する美容院であるためタオルが一旦汚損
すれば廃棄しなければならない。タオルの廃棄やタオル
の洗濯に要する費用の高騰化は時代の要請するところで
はなくなり、これに代わる使い捨てできる頭髪美容液吸
収帯の出現が切望されている。この発明は、上記の要請
に応えるもので、その目的とするところは、頭髪部の下
部に安全確実に固定することができ、且つ美容液の頭髪
滴下を防止するため、常に清潔な頭髪美容液吸収帯の巻
付け得ることの出来る使い捨て用の頭髪美容液吸収帯を
提供することである。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ために、通液性外地により長手帯状袋体を形成し、上記
長手帯状袋体内部に液体吸収体を充填せしめた長手状吸
収帯本体としてある。そして、長手状吸収帯本体は、頭
部により確実に固定するために、その内周面に伸縮編地
を縫着すること、及び長手状吸収帯本体の両端部に係合
片を設けるようにすることが望ましい。更に、長手状吸
収帯本体は、その半折吸収帯本体の両端部を接合して円
形状とすることもできる。更にまた、液体透過性を有す
る不織布からなる長手状表地と、該長手帯状表地とほぼ
等しい形状の極薄プラスチックフイルムよりなる長手帯
状裏地の周縁部のみを接着して全体を袋体となし、該袋
体の内部に液体吸収体を添着して長手状吸収帯体を形成
してなる。この長手状吸収帯体は、不織布からなる長手
状表地を外面となるよう幅方向にその中央部より二つ折
りして形成した半折吸収帯本体からなる。このような半
折吸収帯本体を頭部に確実に固定するため、その内周面
に伸縮編地を縫着すること、及び半折吸収帯本体の両端
部に係合片を設けたこと、及び半折吸収帯本体の両端部
を縫着して円形体とするもできる。そして、通液性外地
により長手帯状袋体を形成し、上記長手帯状袋体内部に
曲折自在の金属細条と、この金属細条を包囲するように
長手状液体吸収材料を配設せしめ長手状吸収帯本体とす
ることもできる。

【０００５】

【作用】上記のように構成された頭髪美容液吸収帯を頭
髪の下縁に沿って取り付ければ、頭髪美容液は頭髪美容
液吸収帯を構成する液体吸収体に即座に吸収される。液
体吸収体が液体を吸収して重くなっても頭髪美容液吸収
帯の位置ずれを有効に阻止されるので一定位置を動くこ
とはない。又液体吸収体が液体を吸収した場合該液体は
ゼリー状化するので液体の逆流現象が生じない。

【０００６】

【実施例１】実施例について図面を参照して説明する。
図１〜図３に示された実施例では、不織布のような通液
性長手状外地１により長手帯状袋体２を形成し、上記長
手帯状袋体２内部に綿状の液体吸収体３を充填せしめて
頭髪美容液吸収帯ａとしてある。前記液体吸収体３は、
美容院等でパーマネント又は毛染処理中にパーマネント
液又は毛染液を吸収するに充分なる吸収力と液体の逆戻
り現象の生じないものを使用する。前記液体吸収材体３
の一例として例えば、紙おしめ、生理用品又はペットシ
ーツ等として一般に使用されている吸収体を使用するの
が便利である。即ち、液体吸収体５は、綿花層６とポリ
マーシート７とからなり、図２〜図３のように綿花層６
の内側にポリマーシート７を敷き詰めた状態で長手帯状
袋体２の内部に充填することも出来るが、図４〜図６の
ように綿花層６とポリマーシート７を極薄の袋状不織布
８で被覆した状態で長手帯状袋体２の内周縁に吊持させ
た場合には、液体を吸収した場合にも型崩れしない。こ
の液体吸収体５を綿花層６に敷き詰めたポリマーシート
７を使用した場合の特徴としては、これが液体を吸収し
た時、液体吸収体を敷き詰めたポリマーシート７は乾燥
時には綿状を呈していたものがゼリー状に変質し吸収
し、水分の逆流現象の生じないことである。更に、図６
及び図９〜図１０に示すように、使用上の便宜頭髪美容
液吸収帯ａは、その内周面に伸縮編地９を縫着して、頭
髪美容液吸収帯ａに伸縮性を与え且つこの両端部又は片
方の端部に図７に示すような両面接着テープのような係
合片１０を設けることによって、利用者の形状によって
適宜に固定位置を変更し得るようにもできる。更には、
図９に示すように、このような伸縮性を有する便宜長手
状吸収帯本体ａの両端部を接合し輪状として円形吸収帯
本体１１とすることもできる。このように円形吸収帯本
体１１とした場合、薬液等の液体を吸い込み重くなって
位置ずれを生じやすくなるのでこれを防止すべく、円形
吸収帯本体１１の上周部に対向側に架渡した図８のよう
な保持線１２を設けることもできる。なお、図１１で
は、頭髪美容液吸収帯ａの長さ方向に、液体吸収材体３
の内部にほぼこれと等しい長さの銅線のような屈曲自在
の金属線材１３を貫通してあるから、使用時には図１６
のように使用者の意図する任意の形状に変形させること
ができる。又円形吸収帯本体１１を一定位置で支持する
ために、頭髪美容液吸収帯ａは、その内周面に伸縮編地
９をその上方に保持用編地１４を延出させ、頭髪美容液
吸収帯４は保持用編地１４と頭髪とをピン等の固定手段
にて適宜にの固定し得る。

【実施例２】図１２〜図１４に示された実施例では、液
体透過性を有する不織布からなる長手状表地２１と、該
長手帯状表地２１とほぼ等しい形状の極薄プラスチック
フイルムよりなる長手帯状裏地２２の周縁部２３のみを
接着して全体を長手袋体部３０となし、該袋体３０の内
部に液体吸収体２４を収納してしてある。なお、本実施
例で示す液体吸収体２４は、前記実施例で使用した液体
吸収体３と本質的には同じである。即ち、液体吸収体２
６は綿花層２７とポリマーシート２８とからなる層体と
してあると共に、この液体吸収体２６を薄状の袋状不織
布２９で被覆してあるものであって、綿花層２７とポリ
マーシート２８とかなる液体吸収体２６を極薄不織布か
らなる長手状袋体２９内部に収納した状態で、長手袋体
部３０の内縁部に吊持させてなる。図１３は、この長手
袋体部３０を幅方向にほぼ中央部から二つ折りして半折
吸収帯本体３１の幅を厚肉に形成してあるものである。
使用の便宜上、この半折吸収帯本体３１の内周面に伸縮
編地３２を縫着して半折吸収帯本体３１に長手方向に伸
縮性を与えることによって使用者によってその形状、固
定の強さを随時に変更できる。更に、半折吸収帯本体３
１の両端部又は一方の端部に実施例１と同様の両面テー
プのような係合片を設けたことによって使用者の頭部の
形状、固定強さに適宜に適応できる。更にまた、半折吸
収帯本体３１が、その両端部を接合して円形体（図示を
省略してある）とするこも出来る。半折吸収帯本体３１
を円形体とした場合、その上周縁の任意位置とこれと対
向する位置との間に保持用細糸にて吊持ちするようにす
れば便利である。更に、長手袋体部３０を幅方向に二つ
折りして半折吸収帯本体３１を形成する際、半折吸収帯
本体３１の半折内部全長にわたって、例えば銅線のよう
な屈曲自在の長手状金属線３６を配置貫通させれば、使
用時には図１６のように適当な形状及び締め付け強さを
判断して自在にこれを捩じってこれを固定し得るもので
ある。なお、本発明の頭髪美容液吸収帯を使用する際
に、その位置ズレを防止するために皮膚に接触する頭髪
美容液吸収帯の内周面に適当な間隔に接着片（図示を略
してある）を形成するようにすれば一層便利である。

【００１０】

【発明の効果】この発明は、上述のように構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。請求項１の頭髪美
容液吸収帯では、通液性外地により長手帯状袋体を形成
し、上記長手帯状袋体内部に液体吸収体を充填せしめ長
手状吸収帯本体としてあるので、液体吸収体の厚みを吸
収される液量に応じて随時に変えることによって頭髪美
容の種別に応じて使用することが出来る。一定位置に固
定するためにその端部を重ね合わせ、該重ね合わせ位置
においてピン等で接合する。液体吸収体は、パーマネン
ト処理及び毛染処理等に要する液剤の量はほぼ決まって
いるので、これらの液剤の量を吸収するに充分な厚みが
必要である。全体として液体吸収体は充分な柔軟性を備
えているので頭髪、及び顔面に巻着しても全く不快感は
生じない。又、本願発明の頭髪美容液吸収帯は柔軟性が
あるため、いかなる形状にも適合する。使い捨てで使用
されるので、常に衛生的に使用し得る。また、外面に意
匠性を付与すればファッション感覚にすぐれた頭髪美容
液吸収帯となし得る。請求項２の頭髪美容液吸収帯で
は、液体吸収体は、液体をゼリー状化する液体吸収体を
敷設した綿花層としてあるので、一旦吸収した薬液（美
容液）等はゼリー状となるので、液体の逆漏現象は発生
しない。請求項３の頭髪美容液吸収帯では、長手状吸収
帯本体は、その内周面に伸縮編地を縫着してあるのでそ
の取り付けが簡単である。請求項４の頭髪美容液吸収帯
では、長手状吸収帯本体は、その両端部に係合片を設け
たので、髪型、顔面の形状を問わずに使用できる。又、
装着時の端部処理を簡便に行うことができる。請求項５
の頭髪美容液吸収帯では、長手状吸収帯本体には、その
内部に金属線を貫通させてあるので、装着に際して鉢巻
き状に端部を捩じるのみで装着し得る。請求項６の頭髪
美容液吸収帯では、液体透過性を有する不織布からなる
長手状表地と、該長手帯状表地とほぼ等しい形状の極薄
プラスチックフイルムよりなる長手帯状裏地の周縁部の
みを接着して全体を袋体となし、該袋体の内部に液体吸
収体を添着して長手状吸収帯体を形成してあるので、裏
面からの液漏れは完全に防止されるので使用者の皮膚を
濡らす等の不快感を与えることはない。請求項７の頭髪
美容液吸収帯では、長手状吸収帯体は、不織布からなる
長手状表地が外面となるように幅方向にほぼ中央部より
二つ折りして形成した半折吸収帯本体にて形成してある
ので、層厚に形成されるから液量の多い場合にも有効に
使用できる。請求項８の頭髪美容液吸収帯では、液体吸
収体は、液体をゼリー状化する液体吸収体を敷設した綿
花層としてあるため、一旦液体吸収体に吸収された液体
の漏れは完全に防止し得る。請求項９の頭髪美容液吸収
帯では、半折吸収帯本体の内周面に伸縮編地を縫着して
あるので、その取り付けをワンタッチ動作で行うことが
できる。請求項１０の頭髪美容液吸収帯では、半折吸収
帯本体の両端部に係合片を設けてあるので、使用装着時
の端部処理がスムーズに行い得る。請求項１１の頭髪美
容液吸収帯では、半折吸収帯本体が、その両端部を縫着
して円形体としてあるから、使用装着時には、単に使用
者の頭部に被せるのみで実施できる。請求項１２の頭髪
美容液吸収帯では、円形体は、その上周縁の任意位置と
これと対向する位置との間に保持用細糸にて吊持ちして
あるので、頭髪美容液吸収帯が液体を吸収して型崩れし
易い状態となっても型崩れを防止することができる。請
求項１３の頭髪美容液吸収帯では、長手状吸収帯体を幅
方向に二つ折りした中間部に曲折自在の長手金属線を挟
着してあるので、使用者において装着の強さを随時に調
節して使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を切り欠いてしめした部分正面図

【図２】図１のＡ−Ａ拡大断面図

【図３】要部拡大断面図

【図４】液体吸収体を袋状不織布内に収納した状態を示
す断面図

【図５】液体吸収体を袋状不織布内に収納した状態を示
す拡大断面図

【図６】図４の頭髪美容液吸収帯の内側に伸縮編地を添
着して示した断面図

【図７】頭髪美容液吸収帯の端部に両面テープのような
係合片を設けた状態を示す斜視図

【図８】図７においてテープを接着した状態を示す斜視
図

【図９】内周面に伸縮編地を縫着してなる円形状の頭髪
美容液吸収帯の斜視図

【図１０】長手方向の一部断面図

【図１１】曲折自在の金属線を内部に長手方向に挿通し
た状態の断面図

【図１２】液体透過性を有する表地とプラスチック裏地
とかなる頭髪美容液吸収帯の断面図

【図１３】厚肉の頭髪美容液吸収帯の断面図

【図１４】曲折自在の金属線を挿通した状態を示す頭髪
美容液吸収帯の断面図

【図１５】金属線入りの頭髪美容液吸収帯を捩じった状
態を示す斜視図

【図１６】金属線入りの頭髪美容液吸収帯を使用した状
態の斜視図

【図１７】円形の頭髪美容液吸収帯に伸縮編地を取り付
けた状態を示す斜視図

【符号の説明】

１．． 通液性長手状外地 ２．． 長手帯状袋体 ３．． 液体吸収体 ６．． 綿花層 ７．． ポリマーシート ８．． 袋状不織布 ９．． 伸縮編地 １０．．係合片 １１．．円形吸収帯本体 １２．．保持線 １３．．金属線材 １４．．保持用編地 ａ．． 頭髪美容液吸収帯 ２１．．長手状表地 ２２．．長手帯状裏地 ２３．．周縁部 ２４．．液体吸収体 ２７．．綿花層 ２８．．ポリマーシート ２９．．袋状不織布 ３０．．長手袋体部 ３１．．半折吸収帯本体 ３２．．伸縮編地 ３６．．長手状金属線

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通液性外地により長手帯状袋体を形成し、
   上記長手帯状袋体内部に液体吸収体を充填せしめた長手
   状吸収帯本体からなることを特徴とする頭髪美容液吸収
   帯。
2. 【請求項２】液体吸収体は、液体をゼリー状化する液体
   吸収体を敷設した綿花層であることを特徴とする請求項
   １の頭髪美容液吸収帯
3. 【請求項３】長手状吸収帯本体は、その内周面に伸縮編
   地を縫着したことを特徴とする請求項１の頭髪美容液吸
   収帯
4. 【請求項４】長手状吸収帯本体は、その両端部に係合片
   を設けたことを特徴とする請求項１の頭髪美容液吸収帯
5. 【請求項５】長手状吸収帯本体には、その内部のほぼ全
   長にわたって屈曲自在の金属線を貫通させたことを特徴
   とする請求項１の頭髪美容液吸収帯
6. 【請求項６】液体透過性を有する不織布からなる長手状
   表地と、該長手帯状表地とほぼ等しい形状の極薄プラス
   チックフイルムよりなる長手帯状裏地の周縁部のみを接
   着して全体を袋体となし、該袋体の内部に液体吸収体を
   添着して長手状吸収帯体を形成してなることを特徴とす
   る頭髪美容液吸収帯。
7. 【請求項７】長手状吸収帯体は、不織布からなる長手状
   表地が外面となるように幅方向に中央部より二つ折りし
   て形成した半折吸収帯本体からなることを特徴とする請
   求項６の頭髪美容液吸収帯。
8. 【請求項８】液体吸収体は、液体をゼリー状化する液体
   吸収体を敷設した綿花層であることを特徴とする請求項
   ６の頭髪美容液吸収帯
9. 【請求項９】半折吸収帯本体の内周面に伸縮編地を縫着
   したことを特徴とする請求項６の頭髪美容液吸収帯
10. 【請求項１０】半折吸収帯本体の両端部に係合片を設け
    たことを特徴とする請求項６の頭髪美容液吸収帯
11. 【請求項１１】半折吸収帯本体が、その両端部を接合し
    て円形体としてあることを特徴とする請求項６の頭髪美
    容液吸収帯
12. 【請求項１２】円形体は、その上周縁の任意位置とこれ
    と対向する位置との間に保持用細糸にて吊持ちしてなる
    ことを特徴とする請求項１０の頭髪美容液吸収帯。
13. 【請求項１３】長手状吸収帯体を幅方向に二つ折りした
    中間部に曲折自在の金属線を挟着し、該長手状吸収帯体
    の端部縁にて接着してなることを特徴とする請求項６の
    頭髪美容液吸収帯