JPH07135456A - 出力バッファ回路装置 - Google Patents

出力バッファ回路装置

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JPH07135456A
JPH07135456A JP5282430A JP28243093A JPH07135456A JP H07135456 A JPH07135456 A JP H07135456A JP 5282430 A JP5282430 A JP 5282430A JP 28243093 A JP28243093 A JP 28243093A JP H07135456 A JPH07135456 A JP H07135456A
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JP
Japan
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transistor
delay
gate
signal
transistors
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Pending
Application number
JP5282430A
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English (en)
Inventor
Keiji Fukumura
慶二 福村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ出力端子における信号レベルの切替速
度を犠牲にすることなくスイッチングノイズを低減す
る。 【構成】 出力バッファ回路において並列接続された出
力トランジスタ(3,4)のそれぞれを異なるタイミン
グにて駆動する遅延素子(6,7)を、上記出力トラン
ジスタの形成とともに形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路におい
て電界効果トランジスタを有する出力バッファ回路装置
に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】例えば半導体メモリのデータ
出力回路部分に設けられ、CMOSトランジスタを有す
る出力バッファ回路における出力端子には、上記CMO
Sトランジスタのスイッチングの際に生じるスイッチン
グノイズが出現する場合がある。又、このスイッチング
ノイズによる悪影響は、上記CMOSトランジスタが接
続される電源の電圧値が特に規定値よりも高い方向に変
動するときには大きくなる。このようなスイッチングノ
イズの発生を抑えるため、従来より種々の付加回路が提
案されている。例えば、米国特許5120992号(以
下、従来技術1と記す)には上記CMOSトランジスタ
がオン状態となるに要する時間をオフ状態となるに要す
る時間よりも遅くする回路構成が開示されている。ま
た、米国特許5124579号(以下、従来技術2と記
す)には上記CMOSトランジスタを構成するNチャネ
ルトランジスタとPチャネルトランジスタとの各ゲート
電圧の立上り時間及び立下り時間をそれぞれにトランス
ミッションゲートを使用して遅延させる回路構成が開示
されている。また、米国特許5103118号(以下、
従来技術3と記す)には上記従来技術2の上記トランス
ミッションゲートに代えて抵抗素子を使用する回路構成
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来技術1で
は、NチャネルトランジスタとPチャネルトランジスタ
のそれぞれについて立上り時間及び立下り時間を一律に
遅延させるため、アクセス時間が遅れるという問題があ
る。また、従来技術2では、上記電源電圧、その他雰囲
気温度、製造パラメータ等の変化によって出力部分にお
けるトランジスタのスイッチング時の電流が増す場合、
上記トランスミッションゲートにおけるスイッチング時
の電流も同様に増すので立上り時間及び立下り時間は小
さくなってしまう。よってさらに上記出力部分における
トランジスタのスイッチング時の電流は大きくなってし
まうという問題がある。又、従来技術3では、従来技術
2のような問題は解消されるが、上記抵抗素子にて一律
に遅延を設けたものであるのでやはりアクセス時間が遅
れるという問題がある。このように従来技術1ないし従
来技術3の共通の問題点は、出力部分のトランジスタの
スイッチング電流の大小にかかわらずスイッチングの遅
延を一律に設けており、スイッチングノイズの低減のた
めデータ出力速度が犠牲になる点である。本発明はこの
ような問題点を解決するためになされたもので、データ
出力端子における信号レベルの切替速度を犠牲にするこ
となくスイッチングノイズを低減することができる出力
バッファ回路装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源とグラン
ドとの間に直列接続される第1導電型の第1トランジス
タ及び第1導電型とは異なる第2導電型の第2トランジ
スタと、上記第2トランジスタに対して並列接続され上
記第2トランジスタと同じ導電型である第3トランジス
タと、上記第1トランジスタと上記第2トランジスタと
の接続点及び上記第3トランジスタの一端子側に接続さ
れるデータ出力端子と、上記第2トランジスタのゲート
及び上記第3トランジスタのゲートに出力端子がそれぞ
れ接続されそれぞれの入力端子に供給される同一の入力
信号の立上り時間又は立下り時間をそれぞれ個別に遅延
するそれぞれの遅延手段とを備えた出力バッファ回路装
置において、上記それぞれの遅延手段は上記入力端子と
上記出力端子との間にそれぞれ抵抗値の異なる抵抗手段
をそれぞれ有し、上記それぞれの抵抗手段は上記第3ト
ランジスタのゲート及び上記第3トランジスタと並列接
続されている上記第2トランジスタのゲートとともに形
成される配線のそれぞれの配線抵抗であることを特徴と
する。
【0005】又、上記遅延手段は、上記データ出力端子
にスイッチングノイズが出現しない範囲で最速に上記第
2及び上記第3トランジスタのいずれか一つを駆動する
第1遅延時間を有する第1遅延手段と、上記第1遅延手
段により上記第2及び上記第3トランジスタのいずれか
一つが駆動することで上記データ出力端子に出現する電
位を維持するように上記第2及び第3トランジスタの残
りのトランジスタを駆動する遅延時間を有する第2遅延
手段とを備えることもできる。
【0006】
【作用】このように構成することで、遅延手段は上記第
3トランジスタのゲート及び上記第3トランジスタと並
列接続されている上記第2トランジスタのゲートに供給
する信号の立上り時間又は立下り時間をそれぞれ個別に
遅延する。よって遅延手段は、スイッチングノイズと認
められない最大値電位がデータ出力端子に出現するよう
に一つの遅延手段の遅延時間を設定し、かつ上記最大値
電位を維持するように他の遅延手段の遅延時間を設定す
るように作用する。よって遅延手段はスイッチングノイ
ズと認められない範囲で最速の信号切り替えを行い得る
ように作用する。さらに遅延手段は、上記第3トランジ
スタのゲート及び上記第3トランジスタと並列接続され
ている上記第2トランジスタの形成とともに形成される
ので、上記第3トランジスタのゲート及び上記第2トラ
ンジスタの製造のバラツキに対応して遅延時間を設定可
能なように作用する。尚、遅延手段は、第2、第3トラ
ンジスタのゲート容量と配線抵抗とによって遅延を発生
する。
【0007】
【実施例】本発明の出力バッファ回路装置の一実施例に
ついて図を参照して以下に説明する。尚、本実施例にお
ける出力バッファ回路装置は半導体基板上に形成される
ものである。図1において、1は、特許請求の範囲に記
載の例えば第1トランジスタに相当し、かつ内部回路か
ら信号QPがゲートに供給され又ソース側が電源2に接
続されるPチャネル型の電界効果型トランジスタ、好ま
しくはMOSトランジスタである。トランジスタ1のド
レイン側とグランドとの間には、互いに並列接続された
2つのNチャネル型の電界効果型トランジスタ、好まし
くはMOSトランジスタ3,4が接続される。尚、トラ
ンジスタ3が特許請求の範囲に記載の例えば第2トラン
ジスタに相当し,トランジスタ4が特許請求の範囲に記
載の第3トランジスタに相当する。又、トランジスタ1
のドレイン側及びトランジスタ3,4のドレイン側はデ
ータ出力端子5に接続される。尚、本実施例では、トラ
ンジスタ3の方がトランジスタ4に比べコンダクタンス
が高くなるようにトランジスタ3,4を形成している
が、必ずしもこれに限られずトランジスタ3,4の各コ
ンダクタンスが同じでもよい。
【0008】トランジスタ3のゲートには特許請求の範
囲に記載の第2遅延手段に相当する遅延素子6の出力側
が接続され、トランジスタ4のゲートには、特許請求の
範囲に記載の第1遅延手段に相当する遅延素子7の出力
側が接続される。遅延素子6,7には上記内部回路から
図6の(b)に示す信号QNがそれぞれ供給され、図6
の(c)に示すように遅延素子6は該信号QNの立上り
時間を時間tr2だけ遅延させ信号QNAとしてトラン
ジスタ3のゲートへ送出し、遅延素子7は図6の(c)
に示すように上記信号QNの立上り時間を時間tr1だ
け遅延させ信号QNBとしてトランジスタ4のゲートへ
送出する。尚、上記時間tr1が特許請求の範囲に記載
の第1遅延時間に相当する。又、上記グランドは、当該
出力バッファ回路装置が備わる半導体チップ内部のグラ
ンドを指し、システムのグランドであるシステムグラン
ドとの間にはパッケージ等のインダクタンスが寄生素子
として存在する。よってトランジスタ3,4のスイッチ
ング電流の変化に応じて上記グランドの電位は変化す
る。
【0009】遅延素子6,7は、本実施例では例えば図
2から図5に示す等価回路による構成をなすものであ
る。即ち、図2には、抵抗素子8と該抵抗素子の出力側
と上記グランドとの間に接続されるコンデンサ9とから
構成される場合を示している。尚、図2から図5におい
て、図中“IN”には上記信号QNが供給され、“OU
T”から上記信号QNA又はQNBが送出される。尚、
上述したように遅延素子6,7において上記信号QNの
立上り時間を異ならせるため、遅延素子6に備わる上記
抵抗素子8と遅延素子7に備わる抵抗素子8とではそれ
ぞれ抵抗値を異ならせている。尚、抵抗素子8の値を大
きく異ならせずにコンデンサ9の値を異ならせて上記立
上り時間を異ならせるようにすることもできる。
【0010】実際には、遅延素子6,7はトランジスタ
3,4のゲート電極を形成する層、本実施例ではポリシ
リコン層と同じ層にて形成し、その配線幅は製造可能な
最小寸法に近い寸法を採用する。又、上述した抵抗値を
異ならせる方法として抵抗素子8に相当する配線の配線
長を変化させる方法をとっている。上記抵抗素子8は上
記ポリシリコン層の配線抵抗であり上記コンデンサ9は
ゲート電極と基板との間に形成されるゲート容量であ
る。尚、図2に示す構成をなす遅延素子6,7を遅延素
子62,72とする。又、遅延素子6に備わる上記抵抗
素子8と遅延素子7に備わる抵抗素子8とではそれぞれ
抵抗値を異ならせている点、及び上記抵抗素子8は上記
ポリシリコン層の配線抵抗であり上記コンデンサ9はゲ
ート電極と基板との間に形成されるゲート容量である点
は、後述する図3から図5に示す遅延素子においても同
様である。
【0011】尚、遅延素子6における上記抵抗素子8の
具体的な抵抗値範囲は2KΩないし2.5KΩであり、
遅延素子7における上記抵抗素子8の具体的な抵抗値範
囲は1KΩないし1.5KΩである。又、遅延素子6に
おける上記コンデンサ9の具体的な容量値範囲は1.6
pFないし2.3pFであり、遅延素子7における上記
コンデンサ9の具体的な容量値範囲は0.1pFないし
0.5pFである。
【0012】図3には、図2に示すような抵抗素子1
0、コンデンサ11に加え、抵抗素子10が接続される
信号線にドレイン側が接続されソースが上記グランドに
接続されゲートが上記電源2に接続されるNチャネル型
電界効果型トランジスタ、好ましくはMOSトランジス
タ12を設けた遅延素子6,7を示している。このトラ
ンジスタ12は、抵抗素子10の抵抗値に比べてオン抵
抗値が大きくなるようにチャネル長及びチャネル幅が設
定され、遅延素子6,7における“OUT”におけるH
レベルが電源2の電圧値の70%から90%程度となる
ようにする。尚、トランジスタ12の接続位置は図3に
示す位置に限るものではない。又、図3に示す構成をな
す遅延素子6,7を遅延素子63,73とする。
【0013】図4には、図3に示す抵抗素子10,コン
デンサ11,トランジスタ12にそれぞれ対応するよう
に抵抗素子13,コンデンサ14,トランジスタ15を
設け、これに加えてトランジスタ15のソースと上記グ
ランドとの間にコンデンサ16を接続し、さらにトラン
ジスタ15のゲートには内部回路から供給されるNF信
号が供給される遅延素子6,7を示している。尚、図3
に示す構成をなす遅延素子6,7を遅延素子64,74
とする。
【0014】又、上記内部回路は、特許請求の範囲に記
載の信号送出手段に相当する。さらに上記NF信号が特
許請求の範囲に記載の所定信号に相当し、図7に示すN
F信号送出回路40から送出される信号である。NF信
号送出回路40は、電源2の電圧値が所定値VAを越え
た場合にHレベルとなるNF信号を送出する回路であ
り、電源2の電圧値が高い場合に遅延素子6,7におけ
る抵抗又は容量を増しトランジスタ3,4のスイッチン
グを遅延させる作用をする。さらにNF信号送出回路4
0の構成、動作について説明する。電源2と上記グラン
ドとの間にPチャネル型のMOSトランジスタ41、N
チャネル型のMOSトランジスタ42及びNチャネル型
のMOSトランジスタ43が直列接続され、同じく電源
2と上記グランドとの間にNチャネル型のMOSトラン
ジスタ44、Pチャネル型のMOSトランジスタ45及
びNチャネル型のMOSトランジスタ46が直列接続さ
れ、トランジスタ41及びトランジスタ42のゲートは
それぞれトランジスタ41,42のドレイン側に接続さ
れるとともにトランジスタ45及びトランジスタ46の
ゲートに接続される。さらに、トランジスタ43のゲー
トはトランジスタ43のドレイン側に接続され、トラン
ジスタ44のゲートは電源2に接続され、トランジスタ
45及びトランジスタ46のドレイン側には上記NF信
号を送出する出力端子が接続される。
【0015】図8に示すように、このようなNF信号送
出回路40において、ノード47における電圧値は、ト
ランジスタ42,43のしきい値電圧Nthを加算した
値にほぼ等しく、即ち約2×Nthであり、ノード48
における電圧値は電源2の電圧値Vccからトランジス
タ44のしきい値電圧Nthを差し引いた値、即ちVc
c−Nthである。トランジスタ45のゲート電圧値V
Gは、Vcc−Nth−2×Nthとなり、このような
ゲート電圧値VGがトランジスタ45のしきい値電圧P
thを越えるとき、即ち、電源2の電圧値Vccの変動
により(Vcc−Nth−2×Nth)>Pthとなる
ような上記電圧値Vccが電源2から印加されたとき、
トランジスタ45がオン状態となり、NF信号はHレベ
ルとなる。又、上記しきい電圧値Nthが低い値の場合
には、上記所定値VAも低下しVthバラツキに対して
グランドバウンスを抑える。
【0016】図5には、図2に示す抵抗素子8、コンデ
ンサ9に対応するように抵抗素子17、コンデンサ21
を設け、さらに直列接続した抵抗素子18とNチャネル
型MOSトランジスタ19とを抵抗素子17に対して並
列に接続した遅延素子6,7を示している。又、トラン
ジスタ19のゲートにはインバータ20が接続され、ト
ランジスタ19のゲートにはインバータ20を介して上
記NF信号が供給される。尚、図5に示す遅延素子6,
7を遅延素子65,75とする。
【0017】以上のように構成される出力バッファ回路
装置における動作を以下に説明する。従来の出力バッフ
ァ回路装置と同様に、本実施例における出力バッファ回
路装置も、トランジスタ1は信号QPにてオンオフ動作
し、トランジスタ3,4は信号QNA及び信号QNBに
てそれぞれオンオフ動作する。これらのトランジスタ
1,3,4の動作によりデータ出力端子5から、Hレベ
ル又はLレベルの信号が送出される。このような動作に
おいて、上述したように、上記グランドとシステムのグ
ランドであるシステムグランドとの間にはパッケージ等
のインダクタンスが寄生素子として存在する。よってト
ランジスタ3,4のスイッチング電流の変化に応じて、
図6の(f)に示すように上記グランドの電位は変化す
る。この変化におけるグランド電位において、ノイズと
判断されない最大電位値V1、最小電位値V2を一定に
してデータ出力端子5における信号レベルの切り替えを
速くするためには、トランジスタ4のスイッチングによ
って上記グランド電位を速く上記最大値V1に到達させ
トランジスタ3のスイッチングにより上記最大値V1を
維持するように、トランジスタ3,4のコンダクタンス
及び立上り時間tr2、tr1を設定すればよい。
【0018】尚、上記最大電位値V1は具体的には1.
4Vであり、最小電位値V2は具体的には−1.4Vで
ある。又、上記立上り時間tr1の具体的な値、範囲は
2ないし5nsであり、上記立上り時間tr2の具体的
な値、範囲は10ないし15nsである。
【0019】即ち、遅延素子7は、図6(d)に示すよ
うに、遅延素子6に比べ遅延時間が短くなるように上述
したように抵抗素子8等の抵抗値、コンデンサ9等の静
電容量が設計され、トランジスタ4のゲートには遅延素
子7による遅延時間tr1にて立上った信号QNBが供
給され、トランジスタ4はオン状態となる。さらに、ト
ランジスタ4より遅れてトランジスタ3がオン状態とな
り上記最大電位値V1を維持するように、遅延素子6を
構成する抵抗素子8等の抵抗値、コンデンサ9等の静電
容量が設計され遅延時間tr2が設定される。トランジ
スタ3のゲートにはは遅延素子6による遅延時間tr2
にて立上った信号QNAが供給され、トランジスタ3は
オン状態となる。このようにグランド電位の上昇がノイ
ズと判断されない最大電位値V1となるように上記遅延
時間tr1を設定し、かつ上記最大電位値V1を維持す
るように遅延時間tr2を設定することで、データ出力
端子5におけるノイズの発生を防止することができ、か
つ信号レベルの切り替えを速くすることができる。
【0020】又、遅延素子6,7は出力バッファ回路装
置と同じ半導体チップに形成されることから、遅延素子
62,72を例にとると、半導体チップの製造における
バラツキにより上記抵抗素子に対応する部分の上記ポリ
シリコン層の幅が細く形成されたようなときには、上記
抵抗素子における抵抗値は大きくなりトランジスタ3,
4のスイッチングを遅らせるようになる。一方、このよ
うな状態に上記抵抗素子がある場合には、トランジスタ
3,4のチャネル長も短くなっておりトランジスタ3,
4のスイッチング電流は大きくなる。しかし上述したよ
うに遅延素子62,72による遅延によりトランジスタ
3,4のゲートの立上り時間が大きくなることからグラ
ンドバウンスを抑えることができる。
【0021】さらに、遅延素子63,73、若しくは6
4,74、若しくは65,75を設けた場合には、電源
2の電圧値の変化に対しても適正に上記各遅延時間tr
1、tr2を設定することができる。即ち、遅延素子6
3,73を設けた場合について説明する。遅延素子6
3,73は、遅延素子62,72のなす作用に加えさら
に以下の作用をなすことができる。即ち、トランジスタ
3,4のオン電流が例えばゲート膜厚等の半導体チップ
製造上のバラツキ若しくは温度、電源電圧の変化等に起
因し増加する場合であっても、トランジスタ3,4と同
一チップにてトランジスタ12も形成されることからト
ランジスタ12のオン電流も同様に増加し、又、抵抗素
子10がポリシリコン抵抗でありその抵抗値はほぼ一定
であることより、遅延素子63,73の“OUT”にお
けるHレベルが低下し、スイッチング電流を抑えること
ができる。
【0022】又、遅延素子64,74を設けた場合につ
いて説明する。遅延素子64,74は以下のように作用
する。電源2の電圧値Vccが所定範囲内にあるときに
は上述したNF信号がLレベルでることからトランジス
タ15はオフ状態にある。一方、電源2の電圧値が上記
所定値VAを越えるときNF信号はHレベルとなりトラ
ンジスタ15はオン状態となる。よって電源2の電圧値
が上記所定値VAを越えた場合には遅延素子64,74
の“OUT”におけるHレベルが低下し、スイッチング
電流を抑えることができる。
【0023】又、遅延素子65,75を設けた場合につ
いて説明する。遅延素子65,75は、電源2の電圧値
Vccが所定範囲内にあるときには上述したNF信号が
Lレベルでることからトランジスタ19はオン状態にあ
る。一方、電源2の電圧値が上記所定値VAを越えると
きNF信号はHレベルとなりトランジスタ19はオフ状
態となる。抵抗素子17と抵抗素子18とは並列に接続
されているので、トランジスタ19がオフ状態となり抵
抗素子18を信号が流れなくなることで遅延素子65,
75の“OUT”におけるHレベルが低下し、スイッチ
ング電流を抑えることができる。
【0024】以上説明した本実施例における出力バッフ
ァ回路装置によれば、例えばトランジスタ3,4に該当
する複数の出力トランジスタを並列に接続し、それぞれ
のトランジスタをそれぞれ動作させる場合、グランドの
電位上昇がノイズとみなされない最大値までとなるよう
にトランジスタを動作すべく、最も短い遅延時間を適切
に設定し、かつ上記最大値を維持するように他のトラン
ジスタが動作すべき遅延時間を設定したことから、デー
タ出力速度を犠牲にすることなくスイッチングノイズを
低減することができる。
【0025】さらに出力トランジスタのゲートに供給さ
れる信号レベルの立上り時間を遅延させる遅延素子を上
記出力トランジスタのゲートを形成する材料にて形成し
たことより、上記出力トランジスタの製造におけるバラ
ツキ、上記出力トランジスタに与える影響は上記遅延素
子にも同様に作用することから、上記遅延素子は上記製
造におけるバラツキ等に応じて適切な遅延時間を提供す
ることができる。
【0026】尚、上述した実施例では、出力バッファ回
路装置は図1に示すようにNチャネルのトランジスタ
3,4の2つを並列に接続しているが、これに限られず
3以上のトランジスタを並列接続してもよい。又、Pチ
ャネルのトランジスタ1に対してPチャネルのトランジ
スタを複数個、並列に接続するように構成してもよい。
【0027】又、上記実施例では遅延素子6,7は、信
号の立上り時間を遅延するものであるが、これに限らず
信号の立下り時間を遅延するように構成することもでき
る。
【0028】又、遅延素子6,7は、両者とも同じ構成
であっても、それぞれ異なる構成であってもよい。具体
的には、遅延素子6及び遅延素子7はともに例えば図2
に示す構成のものであってもよいし、遅延素子6が例え
ば図2に示す構成のものであり、遅延素子7は例えば図
3に示す構成のものであってもよい。
【0029】NF信号送出回路は、図7に示すものに限
られず、各トランジスタの導電型を変更したタイプであ
ってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
3トランジスタのゲート及び上記第3トランジスタと並
列接続されている上記第2トランジスタのゲートに供給
する信号の立上り時間又は立下り時間をそれぞれ個別に
遅延することより、スイッチングノイズと認められない
最大値がデータ出力端子出現するように一つの遅延手段
の遅延時間を設定し、かつ上記最大値を維持するように
他の遅延手段の遅延時間を設定することができ、スイッ
チングノイズと認められない範囲で最速の信号切り替え
を行うことができる。さらに上記第3トランジスタのゲ
ート及び上記第3トランジスタと並列接続されている上
記第2トランジスタの形成とともに形成されることよ
り、上記第3トランジスタのゲート及び上記第2トラン
ジスタの製造のバラツキに対応して遅延時間を設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の出力バッファ回路装置における一実
施例の構成を示す図である。
【図2】 図1に示す遅延素子の構成を示す等価回路図
である。
【図3】 図1に示す遅延素子の他の構成を示す等価回
路図である。
【図4】 図1に示す遅延素子の他の構成を示す等価回
路図である。
【図5】 図1に示す遅延素子の他の構成を示す等価回
路図である。
【図6】 (a)は信号QPを示す図、(b)は信号Q
Nを示す図、(c)は信号QNAにおける信号の立上り
を示す図、(d)は信号QNBにおける信号の立上りを
示す図、(e)はデータ出力端子における信号を示す
図、(f)はグランドにおける電位変化を示す図であ
る。
【図7】 図4及び図5に示すNF信号を送出するNF
信号送出回路の一実施例を示す回路図である。
【図8】 NF信号送出回路の動作を説明するためのグ
ラフである。
【符号の説明】
1…Pチャネルトランジスタ、2…電源、3,4…Nチ
ャネルトランジスタ、5…データ出力端子、6,7…遅
延素子、8…抵抗素子、9…コンデンサ、12,19…
トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 19/0175 19/003 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源とグランドとの間に直列接続される
    第1導電型の第1トランジスタ及び第1導電型とは異な
    る第2導電型の第2トランジスタと、上記第2トランジ
    スタに対して並列接続され上記第2トランジスタと同じ
    導電型である第3トランジスタと、上記第1トランジス
    タと上記第2トランジスタとの接続点及び上記第3トラ
    ンジスタの一端子側に接続されるデータ出力端子と、上
    記第2トランジスタのゲート及び上記第3トランジスタ
    のゲートに出力端子がそれぞれ接続されそれぞれの入力
    端子に供給される同一の入力信号の立上り時間又は立下
    り時間をそれぞれ個別に遅延するそれぞれの遅延手段と
    を備えた出力バッファ回路装置において、 上記それぞれの遅延手段は上記入力端子と上記出力端子
    との間にそれぞれ抵抗値の異なる抵抗手段をそれぞれ有
    し、上記それぞれの抵抗手段は上記第3トランジスタの
    ゲート及び上記第3トランジスタと並列接続されている
    上記第2トランジスタのゲートとともに形成される配線
    のそれぞれの配線抵抗であることを特徴とする出力バッ
    ファ回路装置。
  2. 【請求項2】 上記遅延手段は、上記データ出力端子に
    スイッチングノイズが出現しない範囲で最速に上記第2
    及び上記第3トランジスタのいずれか一つを駆動する第
    1遅延時間を有する第1遅延手段と、上記第1遅延手段
    により上記第2及び上記第3トランジスタのいずれか一
    つが駆動することで上記データ出力端子に出現する電位
    を維持するように上記第2及び第3トランジスタの残り
    のトランジスタを駆動する遅延時間を有する第2遅延手
    段とを備えた、請求項1記載の出力バッファ回路装置。
  3. 【請求項3】 少なくともいずれか一つの上記遅延手段
    には、上記抵抗手段の接続される信号線に一端子を接続
    し上記電源にゲートを接続する第4トランジスタを備え
    た、請求項1又は2記載の出力バッファ回路装置。
  4. 【請求項4】 上記第4トランジスタのゲートには上記
    電源に代えて、上記電源の電圧値が所定値を越える場合
    にのみ所定信号を送出する信号送出手段を接続した、請
    求項3記載の出力バッファ回路装置。
  5. 【請求項5】 上記信号送出手段は、ソース側及びゲー
    ト側を上記電源に接続した第5トランジスタと、上記第
    5トランジスタのドレイン側にソースを接続しゲートに
    は上記第5トランジスタのしきい値電圧を越える所定値
    の電圧が印加される上記第5トランジスタとは異なる導
    電型の第6トランジスタと、上記第6トランジスタのド
    レイン側とグランドとの間に直列接続される抵抗手段
    と、上記第6トランジスタのドレイン側と上記抵抗手段
    との間に接続され上記所定信号を送出する出力端子とを
    備えた、請求項4記載の出力バッファ回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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