JPH07133928A - 燃焼装置の異常燃焼検出装置 - Google Patents

燃焼装置の異常燃焼検出装置

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Publication number
JPH07133928A
JPH07133928A JP28217493A JP28217493A JPH07133928A JP H07133928 A JPH07133928 A JP H07133928A JP 28217493 A JP28217493 A JP 28217493A JP 28217493 A JP28217493 A JP 28217493A JP H07133928 A JPH07133928 A JP H07133928A
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JP
Japan
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combustion
ventilation
state
deterioration
sensor
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JP28217493A
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Inventor
Hideji Fujino
秀司 藤野
Yoshikatsu Ishikawa
善克 石川
Hiroshi Kamiya
宏 神谷
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的は、測定感度の低いセンサでも、燃焼装
置の劣化の度合いを的確に検出することのできる燃焼装
置の異常燃焼検出装置を提供することにある。 【構成】 バーナに燃焼用空気を通風する通風手段4
と、燃焼用空気の通風量が適正通風量Fr0となるよう
に、通風手段4の作動を制御する通風制御手段103と
を備えた燃焼装置において、燃焼排ガス中の未燃成分濃
度COを検出するセンサSと、そのセンサSの検出結果
に基づいて異常燃焼状態を判別する異常燃焼状態判別手
段104とが設けられている燃焼装置の異常燃焼検出装
置において、燃料供給量Ipが一定又はほぼ一定の状態
において、燃焼用空気の通風量を適正通風量Fr0より変
化させた劣化検出用設定通風量Fr2で通風すべく、通風
手段4を制御し、そのときのセンサSの検出濃度値が設
定濃度値以上であるか否かにより、装置の劣化状態を判
別する劣化状態判別手段106が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナに燃焼用空気を
通風する通風手段と、前記燃焼用空気の通風量が前記バ
ーナに供給される燃料供給量に応じて決められる適正通
風量となるように、前記通風手段の作動を制御する通風
制御手段とを備えた燃焼装置において、前記バーナの燃
焼排ガス中に含まれる未燃成分の濃度を検出するセンサ
と、そのセンサの検出結果に基づいて異常燃焼状態にあ
るか否かを判別する異常燃焼状態判別手段とが設けられ
ている燃焼装置の異常燃焼検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃焼装置の異常燃焼検出
装置においては、異常燃焼状態が発生するとバーナの燃
焼排ガス中に含まれる未燃成分の濃度が非常に高くなる
ので、その未燃成分の濃度を検出するようにして、その
検出された未燃成分の濃度が所定値以上ならば、異常燃
焼状態であると判断して、燃焼を停止させていた。ちな
みに、燃焼排ガス中に含まれる未燃成分の濃度を検出す
るセンサとしては、一般に、図3に示すようなセンサが
広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる燃焼装置におい
ては、給排気の詰まりやバーナの熱変形などの経時劣化
に伴い徐々に燃焼状態を悪化させ、上記の様な異常燃焼
状態へと至るのであるが、未燃成分の濃度は燃焼装置の
劣化の進み程度がある程度進んだときに急激に増加する
ものであるため、測定感度の低い上記センサ(例えば、
図3に示すようなセンサは、低い濃度の未燃成分に対す
る測定誤差が特に大きい)を備えた従来の異常燃焼検出
装置では、燃焼装置の劣化の度合い(給排気の詰まりや
バーナの熱変形などの経時劣化の状態)を検出すること
ができないため、上記異常燃焼状態になる前の事前チェ
ック(異常燃焼状態になる前のメンテナンスを促すため
の報知等)を行うことができないものであった。つま
り、例えば、上記異常燃焼状態に至る前の未燃成分濃度
値より装置の劣化状態(つまり、劣化の度合い)を判定
しようとしても、上記センサの測定感度の低さや、燃焼
系の不安定さ(例えば、燃料供給量を変化させる度に未
燃成分を発生する)のため、燃焼装置の劣化の度合いを
的確に検出することができないので、測定感度の低い上
記センサを備えた従来の異常燃焼検出装置では、装置が
劣化して異常燃焼状態に至って初めて、装置の劣化を検
出することができるものであった。本発明は上記の実情
に鑑みてなされたものであって、その目的は、測定感度
の低いセンサでも、燃焼装置の劣化の度合い(劣化状
態)を的確に検出することのできる燃焼装置の異常燃焼
検出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の燃焼装置の異常
燃焼検出装置は、バーナに燃焼用空気を通風する通風手
段と、前記燃焼用空気の通風量が前記バーナに供給され
る燃料供給量に応じて決められる適正通風量となるよう
に、前記通風手段の作動を制御する通風制御手段とを備
えた燃焼装置において、前記バーナの燃焼排ガス中に含
まれる未燃成分の濃度を検出するセンサと、そのセンサ
の検出結果に基づいて異常燃焼状態にあるか否かを判別
する異常燃焼状態判別手段とが設けられているものであ
って、その第1特徴構成は、前記通風制御手段が、前記
燃料供給量が一定又はほぼ一定の状態において、燃焼用
空気の通風量を前記適正通風量より変化させた劣化検出
用設定通風量で通風すべく、前記通風手段を制御するよ
うに構成され、前記劣化検出用設定通風量で通風されて
いる状態において、前記センサの検出濃度値が設定濃度
値以上であるか否かにより、装置の劣化状態(劣化の度
合い)を判別する劣化状態判別手段が設けられている点
にある。第2特徴構成は、前記劣化検出用設定通風量
が、前記燃料供給量に対応した値に設定されている点に
ある。
【0005】
【作用】本発明の第1特徴構成によれば、燃料供給量が
一定又はほぼ一定の状態において、燃焼用空気の通風量
を適正通風量より変化(増加又は減少)させた劣化検出
用設定通風量で通風させ、そのときの燃焼排ガス中に含
まれる未燃成分の濃度が設定濃度値以上であるか否かに
より、装置の劣化状態(劣化の度合い)を判別すること
ができるのである。つまり、燃料供給量が一定な状態に
おける燃焼用空気の通風量と未燃成分濃度との関係は、
装置の劣化に伴い図6に示すようにA(初期状態)→B
→Cと変化していくので、燃焼用空気の通風量を適正通
風量Fr0より変化させた劣化検出用設定通風量Fr2で通
風させたときの未燃成分の濃度が、例えば設定濃度値C
CH K1以上であるか否かにより、装置の劣化の度合いを
判別することができるのである。さらに説明を加える
と、燃焼用空気の通風量を劣化検出用設定通風量にする
ことにより、未燃成分の濃度を増加させて、測定感度の
低いセンサにても濃度の異常上昇を検出できるようにす
る。そして、未燃成分の濃度の増加量は、装置の劣化の
度合いに比例して増加する傾向になるから、センサの検
出濃度に基づいて装置の劣化の度合いを判別することが
できるのである。第2特徴構成によれば、前記劣化検出
用設定風量が燃料供給量に対応した値に設定することが
できるように構成されているので、いかなる燃料供給量
の燃焼状態においても、装置の劣化の度合いを的確に検
出することができるように、劣化検出用設定風量を適正
な値に設定することができるのである。
【0006】
【発明の効果】本発明の第1特徴構成によれば、燃料供
給量が一定又はほぼ一定の状態において、燃焼用空気の
通風量を変化させたときの未燃成分の濃度より、装置の
劣化の度合いを判別させるものであるから、測定感度の
低いセンサであっても、装置の劣化の度合いを的確に検
出することができるのである。このことにより、装置が
劣化して異常燃焼状態に至るまえに、装置のメンテナン
スを促すあるいは燃焼停止させることができるので、装
置の安全性の向上を図ることができると共に、異常燃焼
状態で装置を燃焼させることによる装置へのダメージを
回避して装置の長寿命化を図ることが出来るに至った。
第2特徴構成によれば、劣化検出用設定風量を適正な値
に設定することにより、いかなる燃料供給量の燃焼状態
においても、装置の劣化の度合いを一層的確に検出する
ことができるに至った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の異常燃焼検出装置を備えた燃焼装置(給
湯装置)は、図1に示すように、給湯器Aと、給湯器A
の動作を制御する制御部Hと、リモコン装置Rとから構
成されている。給湯器Aは、燃焼室1と、燃焼室1の内
部に備えられているバーナ2と、水加熱用の熱交換器3
と、バーナ2への燃焼用空気を通風する通風手段として
のファン4と、燃焼室1の上部に接続された排気路5
と、熱交換器3に加熱用の水を供給する給水路6と、熱
交換器3において加熱された湯を給湯栓(図示せず)に
供給する給湯路7と、バーナ2に対して燃料(ガス)を
供給する燃料供給路8とから構成されている。
【0008】給水路6には、熱交換器3への給水量Qi
を検出する給水量センサ9が備えられている。給湯路7
には、給湯栓に対する給湯温度Tx を検出する給湯温セ
ンサ10が備えられている。燃料供給路8は、一般家庭
用のガス供給管に接続されている。燃料供給路8には、
バーナ2への燃料供給量Ipを調節する電磁比例弁11
と、燃料の供給を断続する断続弁12とが備えられてい
る。
【0009】リモコン装置Rは、有線又は無線によって
制御部Hと接続され、給湯装置の運転の開始を指示する
運転スイッチ13や、設定目標給湯温度Ts を設定する
温度設定スイッチ14や、種々の情報を表示するLED
ランプ15〜17などが備えられている。尚、LEDラ
ンプ15は、給湯装置が運転されているか否かを表示
し、LEDランプ16は、異常燃焼状態が発生したか否
かを表示し、LEDランプ17は、装置の劣化の状態
(劣化の度合い)等を表示するように構成されている。
【0010】制御部Hには、図2に示すように、給水量
センサ9と、給湯温センサ10と、電磁比例弁11と、
断続弁12とが接続され、給湯器Aの燃焼動作を制御す
る燃焼制御手段101が構成されている。燃焼制御手段
101は、給湯栓によって調節される給水量Qi と設定
目標給湯温度Ts とに基づいて、給湯温度Tx が設定目
標給湯温度Ts になるように電磁比例弁11を調整して
バーナ2の燃焼量を調節するように構成されている。
【0011】また、制御部Hには、電磁比例弁11の弁
開度に基づいて、バーナ2への燃料供給量Ipを検出す
る燃料供給量検出手段102と、バーナ2への燃焼用空
気の通風量が燃料供給量Ipに応じて決められる適正通
風量となるように、ファン4の作動を制御する通風制御
手段103とが構成されている。つまり、本実施例で
は、通風制御手段103は、ファン4の回転数が上記適
正通風量に対応する(燃料供給量Ipに対応する)適正
回転数Fr0になるように、ファン4の作動を制御するよ
うに構成されている。
【0012】また、排気路5には、バーナ2の燃焼ガス
中に含まれる未燃成分の濃度COを検出するCOセンサ
Sが備えられている。図3は、このCOセンサSの構成
を示したものである。COセンサSは、ステンレス製の
保護枠21の内側の台座22にセンサ素子23と温度補
償用リファレンス素子24を装備している。このセンサ
素子23、温度補償用リファレンス素子24は、それぞ
れ触媒をタンジした白金線で構成されており、電流が流
れることで、約200℃に加熱され、その表面に接触す
る燃焼ガス中の未燃成分が触媒作用によって燃焼する。
この時、センサ素子23にタンジされた触媒には、CO
に対する選択性があるため、それぞれの素子温度に差が
生じる。白金線は、温度により抵抗値が変化するので、
燃焼ガス中のCO濃度が大となると、センサ素子23と
温度補償用リファレンス素子24の抵抗値の差が大とな
る。従って、燃焼ガス中のCO濃度を抵抗値の差(セン
サ出力V)として検出できるように構成されている。
尚、図中25は、制御部Hと接続しているリード線との
コネクター部である。図9に、燃焼ガス中CO濃度に対
するCOセンサSの出力Vを示す。
【0013】制御部Hには、COセンサSが接続され、
COセンサSの検出結果に基づいて異常燃焼状態にある
か否かを判別する、つまりCOセンサSが設定濃度CO
MAX以上の未燃成分を検出するに伴って異常燃焼状態で
あると判別する異常燃焼状態判別手段104が構成され
ている。尚、本実施例において、異常燃焼状態判別手段
104は、異常燃焼状態が判別されるに伴って、バーナ
2の燃焼を停止させるべく燃焼制御手段101を制御
し、且つ、LEDランプ16を点滅させることによる異
常燃焼状態発生の報知(異常表示1)を行うように構成
されている。
【0014】図4には、一般にバーナ2の燃焼を開始さ
せたときにおける、COセンサSの出力Vの変化が示さ
れている。図中において、バーナ2の燃焼開始時は、時
刻t1で示されている。センサ出力Vは、最初、燃焼が
停止されている状態(時刻t1以前)においては、セン
サS固有の出力値V1を示している。燃焼開始直後(時
刻t1直後)は、バーナ2の燃焼に過渡的な不完全燃焼
状態が生じ、排気ガス中の未燃成分の濃度(CO)が一
時的に非常に高くなるので、出力値Vは、一旦、非常に
高くなる。そして、バーナ2の燃焼が安定してくると、
未燃成分の濃度(CO)が減少するので、出力値Vは低
くなって、定常の燃焼状態を示す出力値V2に収束す
る。
【0015】従って、異常燃焼状態判別手段104は、
燃焼開始直後の過渡的な不完全燃焼状態を異常と判別し
ないように、バーナ2の燃焼開始後設定時間T(例えば
60秒)経過したのちに作動するように構成されてい
る。つまり、異常燃焼状態判別手段104には、バーナ
2の燃焼開始後設定時間Tの間、異常燃焼状態判別手段
104の作動を牽制する時限牽制手段105が接続され
ている。
【0016】更に、制御部Hには、燃焼装置の劣化状態
(劣化の度合い)を判別する劣化状態判別手段106が
構成されており、その判別結果に基づいて、LEDラン
プ17による劣化状態(劣化の度合い)の報知を行うよ
うに構成されている。以下、劣化状態判別手段106に
よる劣化状態の判別について説明する。燃焼装置は、一
般に、給排気の詰まりや、バーナ2の熱変形などの経時
劣化に伴い、徐々に燃焼状態を悪化させていくが、バー
ナ2の燃焼ガス中に含まれる未燃成分の濃度COとファ
ン回転数Fr との関係は、装置の劣化に伴い、図6に示
すようにA(経時劣化のない初期状態)→B(経時劣化
進行)→C(経時劣化更に進行)と変化していく。尚、
図6は、燃料供給量Ip一定状態において、ファン回転
数を変化させたときの未燃成分濃度COの変化状態を示
しており、図中、Fr1は、経時劣化のない初期状態Aに
おいて、燃料供給量Ip一定でファン回転数を変化させ
たとき、未燃成分濃度COが急激に変化するときのファ
ン回転数を示している。
【0017】そこで、燃料供給量Ipが一定又はほぼ一
定の状態において、燃焼用空気の通風量を適正通風量
(つまり適正回転数Fr0)より変化させた劣化検出用設
定通風量(劣化検出用設定回転数Fr2)で通風するよう
に、通風制御手段103によりファン4を制御し、劣化
状態判別手段106は、前記劣化検出用設定通風量(劣
化検出用設定回転数Fr2)で通風されている状態におい
て、COセンサSの検出濃度値COが設定濃度値CO
CHK1及びCOCHK2以上であるか否かにより、装置の劣化
状態(劣化の度合い)を判別するようにしている。つま
り、COセンサSの検出濃度値COが設定濃度値CO
CHK1以上であれば、装置が劣化したとして、LEDラン
プ17を点灯(劣化表示)させ、更に、検出濃度値CO
が設定濃度値COCHK2以上であれば、劣化が更に進行し
て不完全燃焼状態直前に到ったと判断して、燃焼停止さ
せてLEDランプ17を点滅(異常表示2)させる。
【0018】尚、上記劣化検出用設定回転数Fr2は、図
5に示すように、燃料供給量Ipに対応した値に設定さ
れている。又、劣化状態判別手段106による装置の劣
化判定は、バーナ2の燃焼開始後設定時間T(例えば6
0秒)経過したのちに行われるように、異常燃焼状態判
別手段104の作動を牽制する時限牽制手段105が劣
化状態判別手段106に接続されている。
【0019】以下、本実施例の給湯装置における制御動
作を、図7及び図8に示すフローチャートに基づいて説
明する。給湯装置は、運転開始処理などが行われた後、
例えば種火状態などの非燃焼状態で待機している。先
ず、ステップ1に示すように、給湯栓の開栓が給水量セ
ンサ9によって検知される。給湯栓の開栓が検知される
と、ステップ2に示すように、センサ電源25がONさ
れ、ステップ3に示すように、時限牽制手段105によ
る異常燃焼状態判別手段104及び劣化状態判別手段1
06の時限牽制が開始される。そして、ステップ4に示
すように、通風制御手段103によってファン4の送風
(プリパージ)が開始され、ステップ5に示すように、
燃焼制御手段101によってバーナ2の燃焼が開始され
る。
【0020】更に、ステップ6に示すように、時限牽制
手段105による時限牽制中における燃焼制御(燃料供
給量Ip、給水量Qi 、目標出湯温度Tsに基づく比例
制御)が行われる。時限牽制が終了すると(ステップ
7)、カウンタ(A)をリセットして(ステップ8)、
図8に示すように、異常燃焼状態判別手段104と劣化
状態判別手段106とに基づく燃焼制御(燃料供給量I
p、給水量Qi 、目標出湯温度Tsに基づく比例制御)
が行われる。従って、時限牽制手段105が作動中は、
異常燃焼状態判別手段104と劣化状態判別手段106
とが作動しないようにしている。
【0021】給湯栓の閉栓が給水量センサ9によって検
知される(ステップ10)と、燃焼停止の制御動作に移
行する。燃焼停止の制御動作では、ステップ11に示す
ように、燃焼制御手段101によってバーナ2の燃焼が
停止され、通風制御手段103によるアフターパージ
(ステップ12)を行って、センサ電源25をOFF
(ステップ13)して、例えば種火状態などの非燃焼状
態で、次の燃焼開始に備え待機する。
【0022】次に、図8のフローチャトに基づいて、異
常燃焼状態判別手段104と劣化状態判別手段106と
に基づく燃焼制御について説明する。異常燃焼状態判別
手段104では、燃料供給量Ipが変化している状態に
おいて(ステップ14)、COセンサSの検出濃度値C
Oが設定濃度値COMAX 以上(ステップ15)であれ
ば、カウンタAをカウント(ステップ16)させ、その
カウント数が設定回数に達する(ステップ17)と異常
燃焼状態であるとして、ステップ18に示すように、L
EDランプ16を点滅(異常表示1)させて、上述の燃
焼停止の制御動作に移行(ステップ11へジャンプ)す
る。尚、カウンタAによるカウントは、所定時間毎に実
行されるように構成されており、カウンタAによるカウ
ント中において、検出濃度値COが設定濃度値CO MAX
未満になれば、カウンタAによるカウントをストップし
て、リセットする(ステップ19)。
【0023】劣化状態判別手段106では、燃料供給量
Ipが一定の状態になると(ステップ14)、タイマB
をリセットし(ステップ20)、タイムアップまでの
間、ファン回転数をFr0からFr2に変更(風量ダウン)
させる(ステップ21)。そのときのCOセンサSの検
出濃度値COが設定濃度値COCHK1以上であれば(ステ
ップ22)、給湯器が劣化したと判断して、LEDラン
プ17を点灯(劣化表示)させる(ステップ23)。燃
料供給量Ipが一定の状態で(ステップ28)、COセ
ンサSの検出濃度値COが設定濃度値COCHK1未満を示
す状態がタイムアップまでの間継続すると(ステップ2
4)、給湯器は劣化していないと判断して、上記劣化表
示を停止する(ステップ25)。更に、COセンサSの
検出濃度値COが設定濃度値COCHK2以上であれば(ス
テップ26)、不完全燃焼状態と判断して、LEDラン
プ17を点滅(異常表示2)させて(ステップ27)、
上述の燃焼停止の制御動作に移行(ステップ11へジャ
ンプ)する。給湯栓の閉栓が給水量センサ9によって検
知されるまでの間、上述の比例制御と共に上記ステップ
14からステップ28の動作が繰り返し実行される。
【0024】〔別実施例〕 上記実施例では、COセンサSにて、バーナ2の燃
焼ガス中に含まれる未燃成分の濃度を検出するようにし
ているが、COセンサに限定されるものではなく、未燃
成分の濃度を検出する検出方法は種々変更することがで
きる。 上記実施例では、通風量をダウンさせたときのCO
センサSの検出濃度値COの変化により、装置の劣化状
態(劣化の度合い)を判別するようにしているが、通風
量をアップさせたときのCOセンサSの検出濃度値CO
の変化により、装置の劣化状態を判別するようにしても
良い。これは、燃料供給量Ipが小さいときには、適正
通風量における空燃比が高いため、通風量を減少させる
よりも、増加させた方が未燃成分が発生し易いといった
現象もあるためである。従って、燃料供給量Ipに応じ
て通風量の増減を切り換える、つまり燃料供給量Ipが
所定値以上であれば風量をダウンさせ、所定値未満であ
れば風量をアップさせる、ようにしても良い。 上記実施例では、実際の通風量を検出するに代え、
ファンの回転数を検出するようにしているが、実風量検
出手段を設けて実際の通風量を検出して上記実施例と同
様の制御を行うようにしても良いし、実際の通風量を検
出するに代え、酸素センサ等の検出手段を設けて、その
検出結果に基づいて上記実施例と同様の制御を行うよう
にしても良い。 上記実施例では、給湯装置の劣化判別において、フ
ァン回転数を、図5に示すように、適正回転数Fr0より
燃料供給量Ipに応じて設定された劣化検出用設定回転
数Fr2に変化させているが、適正回転数Fr0より劣化検
出用設定回転数Fr2に変化させる変化量を一定値とし、
つまり燃料供給量Ipに関係なく所定の通風量だけ変化
させ、そのときの劣化判定に用いる設定濃度値C
CHK1,COCHK2の値を燃料供給量Ipに応じて設定す
るようにしても良い。 上記実施例では、タイマAの計測時間を一定として
いるが、燃料供給量Ipに応じてタイマAの計測時間を
変化させるようにしても良い。 上記実施例では、設定濃度値COCHK2と異常燃焼状
態検出用の設定濃度CO MAX とを、異なる値としている
が、同じ値とするようにしても良い。 上記実施例における通風手段は、ファン4に限定さ
れるものではなく、例えば、通風口などの開口面積を調
節することによってバーナ2への燃焼用空気の通風量を
調節する装置などであっても良い。 上記実施例では、(異常表示1)または、(異常表
示2)の後、器具の燃焼を停止するが、この時、安全性
向上のために、インターロックがかかるようにしてもよ
い。 上記実施例では、給湯器の劣化判別において、設定
濃度値COCHK1,COCH K2の2値で判別を行っている
が、2値以上の、より多くの設定濃度値を用いて、器具
の劣化状態を連続的に判別するようにしてもよい。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼装置の全体構成を示す構成図
【図2】燃焼装置の制御を示す制御構成図
【図3】センサの全体構造を示す概略図
【図4】センサの出力値の時間変化を示すグラフ
【図5】燃料供給量とファン回転数との関係を示すグラ
【図6】ファン回転数と未燃成分濃度との関係を示すグ
ラフ
【図7】制御動作のフローチャート
【図8】制御動作のフローチャート
【図9】センサの出力値のCO濃度に対する変化を示す
グラフ
【符号の説明】
2 バーナ 4 通風手段 103 通風制御手段 104 異常燃焼状態判別手段 106 劣化状態判別手段 CO 濃度 COCHK1,COCHK2 設定濃度値 Fr0 適正通風量 Fr2 劣化検出用設定通風量 Ip 燃料供給量 S センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 宏 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ(2)に燃焼用空気を通風する通
    風手段(4)と、前記燃焼用空気の通風量が前記バーナ
    (2)に供給される燃料供給量(Ip)に応じて決めら
    れる適正通風量(Fr0)となるように、前記通風手段
    (4)の作動を制御する通風制御手段(103)とを備
    えた燃焼装置において、 前記バーナ(2)の燃焼排ガス中に含まれる未燃成分の
    濃度(CO)を検出するセンサ(S)と、そのセンサ
    (S)の検出結果に基づいて異常燃焼状態にあるか否か
    を判別する異常燃焼状態判別手段(104)とが設けら
    れている燃焼装置の異常燃焼検出装置であって、 前記通風制御手段(103)は、前記燃料供給量(I
    p)が一定又はほぼ一定の状態において、燃焼用空気の
    通風量を前記適正通風量(Fr0)より変化させた劣化検
    出用設定通風量(Fr2)で通風すべく、前記通風手段
    (4)を制御するように構成され、 前記劣化検出用設定通風量(Fr2)で通風されている状
    態において、前記センサ(S)の検出濃度値が設定濃度
    値(COCHK1,COCHK2)以上であるか否かにより、装
    置の劣化状態を判別する劣化状態判別手段(106)が
    設けられている燃焼装置の異常燃焼検出装置。
  2. 【請求項2】 前記劣化検出用設定風量(Fr2)が、前
    記燃料供給量(Ip)に対応した値に設定されている請
    求項1記載の燃焼装置の異常燃焼検出装置。
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