JPH07133901A - 音響検出装置 - Google Patents

音響検出装置

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JPH07133901A
JPH07133901A JP5279983A JP27998393A JPH07133901A JP H07133901 A JPH07133901 A JP H07133901A JP 5279983 A JP5279983 A JP 5279983A JP 27998393 A JP27998393 A JP 27998393A JP H07133901 A JPH07133901 A JP H07133901A
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JP
Japan
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heat transfer
acoustic
transfer tube
sound
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Application number
JP5279983A
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English (en)
Inventor
Toshio Aoki
俊夫 青木
Tokuyuki Takeshima
徳幸 竹島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】音響検出器から音響の発生源である伝熱管の破
損部までの蒸気発生器における構造材による音響の減衰
を極力回避して、水リーク判定を高精度に行う音響検出
装置を提供する。 【構成】音響検出装置は、複数の伝熱管6で形成した管
束7とこの管束7の内外側に夫々設けた内筒5及びシュ
ラウド3と前記管束7とシュラウド3を収納する本体胴
2とからなる熱交換器1において、前記管束7を伝熱管
支持構造物18で区切って支持すると共に、この伝熱管支
持構造物18で区切られた空間領域単位で軸方向に複数の
音響検出器14を配設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体金属型高速増殖炉
に用いられる蒸気発生器の伝熱管破損に係り、特に液体
金属中への水リークを検出する音響検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体金属型高速増殖炉(以下高速炉と略
称する)に使用される蒸気発生器は、冷却材として用い
られる液体金属ナトリウム等の液体金属により水を加熱
して蒸気を発生させる熱交換器である。この蒸気発生器
の構成について、らせん状の伝熱管を用いたヘリカルコ
イル型蒸気発生器を例にして説明する。
【0003】図6の縦断面図に示すように、蒸気発生器
1は本体胴2の内側でこの本体胴2との間に液体金属の
流路を形成するシュラウド3が同心軸上に設けられてお
り、本体胴2とシュラウド3の間にはアニュラス部4が
形成されている。このシュラウド3内には、同心軸上に
同じく液体金属の流路形成用の内筒5が配設されてい
る。
【0004】前記シュラウド3と内筒5の間には、らせ
ん状の複数本の伝熱管6からなる管束7が設置されてい
て、前記本体胴2の下部には給水管板8及び給水入口ノ
ズル9が、また本体胴2の上部には蒸気管板10及び蒸気
出口ノズル11が設けられており、さらに本体胴2の頂部
には液体金属入口ノズル12が、また底部には液体金属の
出口ノズル13が設けられている。
【0005】このように構成された蒸気発生器1におい
ては、水は給水入口ノズル9より流入して給水管板8以
降は各伝熱管6に配分され、伝熱管6内を上昇して管束
7部において液体金属と熱交換し、蒸気となって蒸気管
板10を経て蒸気出口ノズル11より出される。
【0006】一方、液体金属は入口ノズル12より流入
し、シュラウド3と内筒2により形成されたアニュラス
部4の流路を流下する間に管束7部の伝熱管6内の水と
熱交換し、出口ノズル13より流出する。なお、本体胴2
とシュラウド3の間のアニュラス部4は、液体金属の滞
留部となっている。
【0007】なお、上記蒸気発生器1の構成は、ヘリカ
ルコイル型蒸気発生器について述べたものであるが、伝
熱管6に直管を用いた直管型蒸気発生器においても、本
体胴2の内側にシュラウド3を設け、液体金属はシュラ
ウド3の内側を流れて、シュラウド3と本体胴2の間は
液体金属の滞留部となっているという点では同様であ
る。
【0008】前記蒸気発生器1において若しも伝熱管6
が破損すると、伝熱管6内の水あるいは蒸気が液体金属
中に流出して、液体金属と化学反応を起こす事故とな
る。この事故は、化学反応による水素の発生により系内
の圧力が上昇すると共に、他の伝熱管6に破損が伝播し
て事故が拡大するために、一般に蒸気発生器1には伝熱
管6の破損により生じる反応生成物や、水素を系外に排
出する設備が設置されている。
【0009】この水リークを検出する装置の一例とし
て、伝熱管6の破損部から水あるいは蒸気が液体金属中
に噴出する際に生じる音響を音響検出器で測定し、これ
を信号処理することにより水リークを判定する音響検出
装置がある。
【0010】この音響検出装置のシステムを図7の構成
図により説明する。複数の音響検出器14は蒸気発生器1
の本体胴2の外面の軸方向、及び周方向に一定の間隔で
配設される。この音響検出器14にて検出された信号は、
夫々信号ケーブル15及びプリアンプ16を介して、周方向
に配列された複数の音響検出器14単位で個別の信号処理
回路17に入力される。
【0011】この信号処理回路17では、複数の検出信号
間の時間相関処理結果に基づく蒸気発生器1の水平面で
のリーク位置同定が行われ、検出信号とリーク位置より
推定した音源の強さをしきい値と比較することで水リー
クの判定が実施される。なお、符号18は伝熱管支持構造
物を示す。
【0012】次に、複数の検出信号間の時間相関処理結
果に基づく位置同定の原理について図8の位置同定原理
説明図により説明する。図8(a)の位置同定の模式図
に示すように、基本的には1箇所のリーク位置同定には
3個以上の音響検出器が必要となることから、ここでは
音響検出器を3個として説明する。
【0013】リーク位置の同定は、リーク点Sから夫々
の第1音響検出器14a、第2音響検出器14b、第3音響
検出器14cに音響が伝播する時間T1 ,T2 ,T3 の各
音響検出器間の遅れ時間を求め、夫々伝播距離の差が一
定である3個の曲面の交差を求める。また、各音響検出
器間の遅れ時間は、検出信号同士の時間相関度を計算し
て、相関度が最大となる遅れ時間を求める。相関度C
(τ)は、次の式(1)で表される。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、τは2つの音響検出器間の信号の
遅れ時間、S1 (t),S2 (t)は時間領域における
第1音響検出器14aと第2音響検出器14bの検出信号、
1,S2 は検出信号S1 (t),S2 (t)の実効値
を示す。
【0016】この式(1)は、第1音響検出器14aの検
出信号S1 (t)と第2音響検出器14bの検出信号S2
(t+τ)が同じ時刻歴を持つ場合に、相関度C(τ)
が最大となることを示し、第1音響検出器14aの検出信
号S1 (t)と第2音響検出器14bの検出信号S2 (t
+τ)が独立していれば、相関度C(τ)は最小値とな
る。
【0017】いま、ある音源からの音響が第1音響検出
器14aと第2音響検出器14bで検出されたと考えると、
図8(b)の検出波形図に示すように、各検出信号S1
(t),S2 (t)は、夫々音源と音響検出器14a,14
b間の距離が異なるため、音響信号が到達するまでの遅
れ時間τ12 が生じている。上記(1)式において、
遅れ時間τ=τ1,2 の時に相関度C(τ)は最大値とな
る。
【0018】よって、遅れ時間τを変化させて時間相関
処理を実施し、相関度C(τ)の最大値を求めることに
より遅れ時間τ1,2 が算出される。さらに伝播媒体の音
速vを遅れ時間τ1,2 に乗じることにより伝播距離の差
が求まり、次の式(2),(3)のような関係式が導か
れる。
【0019】
【数2】
【0020】次にリーク点Sである音源の座標を(x,
y,z)、第1音響検出器14aの座標を(x1 ,y1
1 )、第2音響検出器14bの座標を(x2 ,y2 ,z
2 )として、式(2)を書き換えると次の式(3)とな
る。
【0021】
【数3】 また、次の式(4),(5)により他の音響検出器間の
遅れ時間も同様にして導かれる。
【0022】
【数4】
【0023】
【数5】
【0024】以上より3個以上の音響検出器を用いて3
組以上の時間相関処理結果より、各々の伝播距離の差が
一定である前記式(3)〜(5)の曲面の交点を求める
ことによりリーク位置の同定が可能となる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の音響検出装置で
は、リーク位置で音響の発生源である伝熱管6の破損部
と、本体胴2の外面に配設した音響検出器14の間には、
管束7部の多数の伝熱管6及び内筒5、シュラウド3、
伝熱管支持構造物18、本体胴2等の構造物が存在する。
【0026】このために、リーク位置によっては発生源
より伝播する音響が音響検出器14に達するまでに大きく
減衰して、水リーク判定に必要不可欠な時間相関処理を
信号処理回路17にて実施するために充分な音響検出を行
うことに支障が生じるという課題があった。
【0027】本発明の目的とするところは、音響検出器
から音響の発生源である伝熱管の破損部までの蒸気発生
器における構造材による音響の減衰を極力回避して、水
リーク判定を高精度とする音響検出装置を提供すること
にある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明に係る音響検出装置は、複数の伝熱
管で形成した管束とこの管束の内外側に夫々設けた内筒
及びシュラウドと前記管束とシュラウドを収納する本体
胴とからなる熱交換器において、前記管束を伝熱管支持
構造物で区切って支持すると共に、この伝熱管支持構造
物で区切られた空間領域単位で軸方向に複数の音響検出
器を配設したことを特徴とする。
【0029】また請求項2記載の発明に係る音響検出装
置は、熱交換器における管束を伝熱管支持構造物で区切
って支持すると共に、この伝熱管支持構造物で区切られ
た空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響検出器
が、シュラウドと本体胴の間に設けた案内管の内部に挿
入したことを特徴とする。
【0030】請求項3記載の発明に係る音響検出装置
は、熱交換器における管束を伝熱管支持構造物で区切っ
て支持すると共に、この伝熱管支持構造物で区切られた
空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響検出器が、
支持棒に配列してシュラウドと本体胴の間に挿入したこ
とを特徴とする。
【0031】請求項4記載の発明に係る音響検出装置
は、熱交換器における管束を伝熱管支持構造物で区切っ
て支持すると共に、この伝熱管支持構造物で区切られた
空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響検出器が、
内筒の内側に設けた案内管の内部に挿入したことを特徴
とする。
【0032】請求項5記載の発明に係る音響検出装置
は、熱交換器における管束を伝熱管支持構造物で区切っ
て支持すると共に、この伝熱管支持構造物で区切られた
空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響検出器が、
支持棒に配列して内筒の内側に挿入したことを特徴とす
る。
【0033】
【作用】請求項1記載の発明では、伝熱管のリーク位置
から発した音響は本体胴の外面に配設し、伝熱管支持構
造物で仕切られたセクタ別の複数の音響検出器により高
精度に検出される。この検出信号は信号処理回路におい
て各音響検出器間の距離により軸方向の位置が、さらに
当該信号処理回路のセクタ別により水平方向が限定され
るので、リーク位置が容易に同定される。
【0034】請求項2記載の発明では、伝熱管のリーク
位置から発した音響は本体胴の内面に配設し、伝熱管支
持構造物で仕切られたセクタ別の案内管内に挿入した複
数の音響検出器において高精度に検出される。この検出
信号は信号処理回路において各音響検出器間の距離によ
り軸方向の位置が、さらに当該信号処理回路のセクタ別
により水平方向が限定されるので、リーク位置が容易に
同定される。
【0035】請求項3記載の発明は、伝熱管のリーク位
置から発した音響は内筒の内面に配設し、伝熱管支持構
造物で仕切られたセクタ別の支持棒に配列した複数の音
響検出器において高精度に検出される。この検出信号は
信号処理回路において各音響検出器間の距離により軸方
向の位置が、さらに当該信号処理回路のセクタ別により
水平方向が限定されるので、リーク位置が容易に同定さ
れる。
【0036】請求項4記載の発明では、伝熱管のリーク
位置から発した音響は内筒の内面に配設し、伝熱管支持
構造物で仕切られたセクタ別の案内管内に挿入した複数
の音響検出器において高精度に検出される。この検出信
号は信号処理回路において各音響検出器間の距離により
軸方向の位置が、さらに当該信号処理回路のセクタ別に
より水平方向が限定されるので、リーク位置が容易に同
定される。
【0037】請求項5記載の発明では、伝熱管のリーク
位置から発した音響は内筒の内面に配設し、伝熱管支持
構造物で仕切られたセクタ別の支持棒に配列した複数の
音響検出器において高精度に検出される。この検出信号
は信号処理回路において各音響検出器間の距離により軸
方向の位置が、さらに当該信号処理回路のセクタ別によ
り水平方向が限定されるので、リーク位置が容易に同定
される。
【0038】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照して説
明する。なお、上記した従来技術と同じ構成部分には同
一符号を付して詳細な説明は省略する。第1実施例は、
図1のシステム構成図に示すように、蒸気発生器1の内
部は管束7の伝熱管6をサポートするための伝熱管支持
構造物18により放射状のセクタに分割されており、した
がって本体胴2の外面に配設した複数の音響検出器14
を、伝熱管支持構造物18によるセクタ単位で軸方向に一
括し、信号ケーブル15及びプリアンプ16を介してセクタ
別に独立した信号処理回路19に接続して構成している。
【0039】次ぎに上記構成による作用について説明す
る。信号処理回路19では、入力した複数の検出信号間の
時間相関処理結果に基づき、セクタ内の軸方向における
位置同定とリーク判定をする。
【0040】本発明によれば、リーク位置は各セクタ内
における少なくても2つの音響検出器14からの検出信号
により容易に検出され、さらにセクタ別となっている信
号処理回路19を特定することにより蒸気発生器1内の位
置が容易に同定できる。
【0041】ここで各信号処理回路19に入力される検出
信号は、いずれも伝熱管支持構造物18を透過したもので
はないため、この伝熱管支持構造物18による音響の減衰
はなく、したがって減衰の少ない音響検出信号が得られ
ることから、リーク判定の信号処理が高精度で行える。
【0042】第2の実施例は、図2のシステム構成図に
示すように、蒸気発生器1における本体胴2とシュラウ
ド3間に形成されたアニュラス部4で、軸方向に設けた
案内管20(図2においては複数の案内管20の内の1組を
示す)内に複数の音響検出器14を配設して挿入したもの
で、この音響検出器14を配設した案内管20は、伝熱管支
持構造物18により分割された各セクタに対応した所定位
置に配置する。
【0043】この案内管20内では、ケーブルガイド21に
より各音響検出器14を固定すると共に、このケーブルガ
イド21を通して信号ケーブル15を案内管20の外部に導
き、プリアンプ16を介してセクタ別に信号処理回路19に
接続して構成している。
【0044】上記構成による作用としては、各音響検出
器14からの検出信号が入力されたセクタにおける処理信
号装置19では、複数の検出信号間の時間相関処理結果に
基づき、当該セクタにおける軸方向のリーク位置同定と
リーク判定を行う。
【0045】本第2実施例によるリーク判定の機能は、
上記第1実施例とほぼ同様であるが、各音響検出器14に
伝播される音響は伝播途中に本体胴2がなくなるが、案
内管20があるため上記第1実施例とほぼ同様となる。
【0046】しかし、複数の音響検出器14がケーブルガ
イド21により案内管20内に一括して挿入されているた
め、蒸気発生器1への設置、取出しが液体金属に触れず
に行えるので、組立てが簡便で保守も容易である。
【0047】第3の実施例は、図3のシステム構成図に
示すように、蒸気発生器1における本体胴2とシュラウ
ド3間に形成されたアニュラス部4の軸方向に、挿入可
能な支持棒22(図3では複数の支持棒22の内の1組を示
す)に複数の音響検出器14を配列し、この音響検出器14
を取付けた支持棒22を、伝熱管支持構造物18により分割
された各セクタに対応したアニュラス部4の所定位置に
挿入している。
【0048】この支持棒22に配列した各音響検出器14
は、夫々信号ケーブル15により外部のプリアンプ16を介
してプリアンプ16を介してセクタ別の信号処理回路19に
接続して構成される。
【0049】上記構成による作用としては、各音響検出
器14からの検出信号が入力された処理信号装置19では、
複数の検出信号間の時間相関処理結果に基づき、セクタ
内の軸方向の位置同定とリーク判定を実施する。
【0050】この第3実施例によるリーク判定の機能
は、各音響検出器14が本体胴2の内側に挿入されている
ため、伝播される音響は伝播途中に本体胴2がないので
高精度が得られ、他は上記第1実施例とほぼ同様であ
る。
【0051】また、各セクタで軸方向に配列した複数の
音響検出器14が、支持棒22に一括して配列取付けされて
いるため、蒸気発生器1への設置、取出しが簡便で、組
立て、保守が容易である。
【0052】第4の実施例を図4のシステム構成図に示
す。蒸気発生器1における内筒5の内側で伝熱管支持構
造物18により分割された各セクタに対応した位置に、案
内管20(図4においては複数の案内管20の内の1組を示
す)が設けてあり、この案内管20の内部に複数の音響検
出器14を軸方向に配設して挿入する。
【0053】前記案内管20に挿入する各音響検出器14
は、ケーブルガイド21に固定すると共に、夫々の信号ケ
ーブル15をケーブルガイド21を通して案内管20の外部に
導き、プリアンプ16を介してセクタ別に信号処理回路19
に接続して構成されている。
【0054】上記構成による作用としては、各音響検出
器14からの検出信号が入力された処理信号装置19では、
複数の検出信号間の時間相関処理結果に基づき、セクタ
内の軸方向の位置同定とリーク判定を実施する。
【0055】この第4の実施例におけるリーク判定の機
能としては、上記第2実施例とほぼ同様であり、各セク
タで軸方向に配設した複数の音響検出器14が、ケーブル
ガイド21により案内管20内に一括して挿入されるため、
蒸気発生器1への設置、取出しが液体金属に触れずに行
えるので、組立てが簡便で保守も容易である。
【0056】第5実施例は、図5のシステム構成図に示
すように、蒸気発生器1における内筒5の内側で伝熱管
支持構造物18により分割された各セクタに対応した位置
に、複数の音響検出器14を軸方向に配列した支持棒22
(図5では複数の支持棒22の内の1組を示す)を挿入し
ている。
【0057】この支持棒22における各音響検出器14は、
夫々信号ケーブル15により外部のプリアンプ16を介して
セクタ別に信号処理回路19に接続して構成される。上記
構成による作用としては、各音響検出器14からの検出信
号が入力された処理信号装置19では、複数の検出信号間
の時間相関処理結果に基づき、セクタ内の軸方向の位置
同定とリーク判定を実施する。
【0058】この第5実施例によるリーク判定の機能
は、上記第4実施例とほぼ同様であるが、案内管20によ
る音響の減衰が少ない。また、各セクタで軸方向に配列
した複数の音響検出器14が、支持棒22に一括して配列取
付けされているため、蒸気発生器1への設置、取出しが
簡便で、組立て、保守が容易である。
【0059】本発明では、伝熱管破損時の水リークによ
り発生する音響を蒸気発生器の構造材である伝熱管支持
構造物、あるいはシュラウド及び本体胴による減衰を少
なくして音響検出器まで伝播させ、時間相関処理結果に
よる位置同定に基づいたリーク判定ができるため、音響
検出の精度を向上させると共に、より小規模の水リーク
の検出も可能となり音響検出装置の信頼性が向上する。
さらに、音響検出器14の蒸気発生器への設置を簡便にし
て、保守点検を容易にしている。
【0060】
【発明の効果】以上本発明によれば、蒸気発生器におけ
る伝熱管破損時の水リーク判定と、その位置同定の精度
が向上すると共に、音響検出器の設置、取出しが簡便
で、組立て、保守が容易となる等の効果があり、したが
って、蒸気発生器を始め高速増殖炉プラントの信頼性が
向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の音響検出装置のシス
テム構成図。
【図2】本発明に係る第2実施例の音響検出装置のシス
テム構成図。
【図3】本発明に係る第3実施例の音響検出装置のシス
テム構成図。
【図4】本発明に係る第4実施例の音響検出装置のシス
テム構成図。
【図5】本発明に係る第5実施例の音響検出装置のシス
テム構成図。
【図6】蒸気発生器の縦断面図。
【図7】従来の音響検出装置のシステム構成図。
【図8】音響検出装置の原理説明図で、(a)は位置同
定の模式図、(b)は信号処理回路における検出波形
図。
【符号の説明】
1…蒸気発生器、2…本体胴、3…シュラウド、4…ア
ニュラス部、5…内筒、6…伝熱管、7…管束、8…給
水管板、9…給水入口ノズル、10…蒸気管板、11…蒸気
出口ノズル、12…液体金属入口ノズル、13…液体金属出
口ノズル、14…音響検出器、14a…第1音響検出器、14
b…第2音響検出器、14c…第3音響検出器、15…信号
ケーブル、16…プリアンプ、17,19…信号処理回路、18
…伝熱管支持構造物、20…案内管、21…ケーブルガイ
ド、22…支持棒。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の伝熱管で形成した管束とこの管束
    の内外側に夫々設けた内筒及びシュラウドと前記管束と
    シュラウドを収納する本体胴とからなる熱交換器におい
    て、前記管束を伝熱管支持構造物で区切って支持すると
    共に、この伝熱管支持構造物で区切られた空間領域単位
    で軸方向に複数の音響検出器を配設したことを特徴とす
    る音響検出装置。
  2. 【請求項2】 熱交換器における管束を伝熱管支持構造
    物で区切って支持すると共に、この伝熱管支持構造物で
    区切られた空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響
    検出器が、シュラウドと本体胴の間に設けた案内管の内
    部に挿入したことを特徴とする請求項1記載の音響検出
    装置。
  3. 【請求項3】 熱交換器における管束を伝熱管支持構造
    物で区切って支持すると共に、この伝熱管支持構造物で
    区切られた空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響
    検出器が、支持棒に配列してシュラウドと本体胴の間に
    挿入したことを特徴とする請求項1記載の音響検出装
    置。
  4. 【請求項4】 熱交換器における管束を伝熱管支持構造
    物で区切って支持すると共に、この伝熱管支持構造物で
    区切られた空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響
    検出器が、内筒の内側に設けた案内管の内部に挿入した
    ことを特徴とする請求項1記載の音響検出装置。
  5. 【請求項5】 熱交換器における管束を伝熱管支持構造
    物で区切って支持すると共に、この伝熱管支持構造物で
    区切られた空間領域単位で軸方向に配設した複数の音響
    検出器が、支持棒に配列して内筒の内側に挿入したこと
    を特徴とする請求項1記載の音響検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111800573A (zh) * 2020-06-23 2020-10-20 聂敬东 可声控旋转的监控摄像头

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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