JPH07133748A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH07133748A
JPH07133748A JP27965993A JP27965993A JPH07133748A JP H07133748 A JPH07133748 A JP H07133748A JP 27965993 A JP27965993 A JP 27965993A JP 27965993 A JP27965993 A JP 27965993A JP H07133748 A JPH07133748 A JP H07133748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
pressure control
control chamber
valve
push spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP27965993A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamamoto
康博 山本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料噴射弁の圧力制御室の容積低減とストッ
パ面積の拡大。 【構成】 ニードル13に、押しばね17の内径側を挿
通して圧力制御室15の絞り部16に向って延びる延長
部27を形成し、圧力制御室15の絞り部16周辺の壁
面にニードルストッパ18を形成した。押しばね17が
圧力制御室15の外にあり、延長部27を圧力制御室1
5内に突入させたので圧力制御室15の容積が低減され
る。また、絞り部16の内径を低減させることにより、
押しばね17と無関係にストッパ面積を増加できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料噴射弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平1−114975号公報は、電歪
式燃料噴射弁を開示している。この従来の燃料噴射弁
は、図4に示すように、弁座2をもつ弁ボデー1、弁ボ
デー1内に可動に設けられ弁座2に対して接近、離反可
能とされ燃圧がかかったときに弁座2からリフトされる
ニードル3、弁ボデー1内でニードル3よりも弁座2か
ら離れた位置に設けられた圧電素子の集積体からなる電
歪式アクチュエータ4、弁ボデー1内に電歪式アクチュ
エータ4とニードル3との間に形成され途中に絞り部6
を有する圧力制御室5、およびニードル3を弁座2側に
付勢する押しばね7を備えている。従来の燃料噴射弁で
は、圧力制御室5内に押しばね7が設けられ、ニードル
3の上昇端を規制するストッパ面8は押しばね7よりも
外周側に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術には
次の問題がある。第1に、押しばねが圧力制御室内に配
置されているため、圧力制御室の容積が大となる。圧力
制御室の容積が大になると、ニードルを駆動するための
圧電素子の変位が大、電歪式アクチュエータの消費エネ
ルギが大となってしまう。圧力制御室の容積を小にすれ
ば、その中の押しばねの径、線径も小になって押しばね
の強度不足、へたり、耐久性悪化を招く。第2に、スト
ッパ面が押しばねより外周側に形成されているため、そ
して押しばねは強度上小径化に限度があるため、燃料噴
射弁が大径化する。ストッパ面を小径化するとストッパ
面積が小となり、ニードルとストッパ面の間の液膜によ
る緩衝が小さくなってニードルがストッパ面に当ったと
きのバウンスが大となって燃料噴射が不安定になってし
まう。本発明の目的は、押しばねの強度不足を伴うこと
なく圧力制御室を小容積化でき、押しばねの径の影響を
受けることなくストッパ面積を増加できる燃料噴射弁を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明に係る燃料噴射弁は次の噴射弁から成る。弁
座をもつ弁ボデー、該弁ボデー内に可動に設けられ弁座
に対して接近、離反可能とされ燃圧がかかったときに弁
座からリフトされるニードル、弁ボデー内でニードルよ
りも弁座から離れた位置に設けられた圧電素子の集積体
からなる電歪式アクチュエータ、弁ボデー内に電歪式ア
クチュエータとニードルとの間に形成され途中に絞り部
を有する圧力制御室、およびニードルを弁座側に付勢す
る押しばねを備えた燃料噴射弁において、前記ニードル
に、前記押しばねの内径側を挿通して前記圧力制御室の
絞り部に向って延びる延長部を形成し、前記圧力制御室
の絞り部の、前記ニードル延長部の軸方向端面に対向す
る壁面に、ニードルストッパを形成した燃料噴射弁。
【0005】
【作用】本発明の燃料噴射弁では、ニードルが延長部を
有し、この延長部は押しばねの内径側を挿通して圧力制
御室の絞り部に対向する位置まで延びているので、従来
押しばねを内蔵していた長さ分、圧力制御室が短縮さ
れ、圧力制御室の容積が小となる。押しばねは延長部の
外周側にあり、押しばねの径は小さくする必要がないの
で、押しばねの強度不足は伴わない。また、圧力制御室
の絞り部まわりの、ニードル延長部と対向する壁面に、
ニードル上昇端を規制するストッパ面が形成されている
ので、絞り部の径を縮少することによって、弁ボデー、
押しばねを大径化することなくストッパ面積を増加で
き、開弁バウンス(ニードルのストッパ面への衝突に伴
うニードルのバウンドによるニードルと弁座との間の燃
料もれ)を防止できる。
【0006】
【実施例】図1〜3は本発明の一実施例の燃料噴射弁と
その特性を示している。図1に示すように、本発明実施
例の燃料噴射弁10は、弁座12をもつ弁ボデー11、
弁ボデー11内に可動に設けられ弁座12に対して接
近、離反可能とされ燃圧がかかったときに弁座12から
リフトされるニードル(針弁)13、弁ボデー11内で
ニードル13よりも弁座12から離れた位置に設けられ
た圧電素子の集積体からなる電歪式アクチュエータ1
4、弁ボデー11内に電歪式アクチュエータ14とニー
ドル13との間に形成され途中に絞り部16を有する圧
力制御室15、およびニードル13を弁座12側に付勢
する押しばね17を備えている。電歪式アクチュエータ
14は、たとえばPZT電圧がたとえば500Vのとき
拡大し、たとえば−200Vになると縮退して圧力制御
室15の圧力が低下し、ニードル13が上昇する。
【0007】弁ボデー11内には燃料通路19が形成さ
れ、燃料通路19には、燃料タンク20からの燃料が燃
料ポンプ21によって圧送されてくる。ニードル13は
燃料通路19内に延びており、上下動することにより、
噴孔22を開閉して、燃料を間欠的に噴射する。ニード
ル13の上下動は、摺動クリアランス23によって燃料
通路19から隔てられた圧力制御室15の容積を、電歪
式アクチュエータ14によって変化させ、圧力制御室1
5内の燃料の圧力を変化させて、制御される。ニードル
13には押しばね17により常時弁座12方向への力が
加えられ、ニードル13は弁座12に押しつけられて、
エンジン始動時に燃料圧が上昇したときにニードル13
が開弁して意図しない噴射が起るのを防止している。
【0008】燃料通路19の途中には、所定容積の燃料
だまり24が形成されており、燃料噴射に伴って燃料通
路19内の燃料に伝わる衝撃を緩和する。押しばね17
は、この燃料だまり24に配設されている。ニードル1
3には、燃料だまり24の部位に、半径方向に膨出する
ばね座25が形成されている。押しばね17は、ばね座
25よりも弁座12から遠い側に位置し、ばね座25と
弁ボデー11に形成されたばね座26との間に配置され
ている。押しばね17はニードル13のばね座25を弁
座12方向に押すことによりニードル13を弁座12方
向に付勢している。
【0009】ニードル13には、押しばね17の内径側
を挿通して圧力制御室15の絞り部16に向って延びる
延長部27が形成されている。延長部27の先端面28
は、圧力制御室15の端面の一部をなしており、圧力制
御室15の圧力を受けてニードル13を上下動させる。
延長部27は、弁ボデー11のばね座26よりもさらに
絞り部16側に延びている部分とインジェクタボデー2
9との間には、上記の摺動クリアランス23が形成され
ている。この摺動クリアランス23を通して圧力制御室
15内には、燃料通路19からの燃料が入るが、摺動ク
リアランス23は小さいので、電歪式アクチュエータ1
4によって生起される圧力制御室15内圧力は、燃料通
路19側に大きく逃げることはない。
【0010】圧力制御室15の壁面のうち、絞り部16
の周辺で、ニードル延長部27の先端面28と軸方向に
対向する部分は、ニードル13の上昇軸の上限を規定す
るニードルストッパ18を形成している。すなわち、ニ
ードル13は弁座12からリフトしたときに、ニードル
延長部27がニードルストッパ18に燃料液膜を介して
当ることによって、上昇動を止められる。したがって、
ニードル13が弁座12に着座しているときには、ニー
ドル延長部27とニードルストッパ18との間には、ニ
ードルリフト量だけの間隔がもたされている。絞り部1
6の内径は、圧力制御室15の容積を小さくするため
に、ニードル13の上下動のための燃料の移動を阻害し
ない範囲において、小径に設定されている。
【0011】つぎに、作用を説明する。圧力制御室15
に押しばね17を収容しないため、圧力制御室15がコ
ンパクトになり、その容積が小さくなっている。したが
って、同じ圧力変化を生じさせるのに必要な容積変化、
すなわち圧電素子の変位量を小さくできる。この関係を
示すと、図2のようになる。ここで、圧力制御室15の
圧力変化△Pは、次式で表わせる。 △P=(△V/V0 )・K =(△X・S/V0 )・K したがって、 △X=(△P/SK)/V0 ここで、 △P:圧力制御室の圧力変化 △V:圧力制御室の容積変化 △X:圧電素子の変位量 S:圧電素子の断面積 K:燃料の体積弾性率 V0 :圧力制御室の容積 すなわち、圧電素子の変位量△Xと圧力制御室の容積V
0 とは比例し、圧力制御室15が小容積であれば、圧電
素子の変位量も小でよい。したがって、圧電素子の駆動
エネルギも小で済む。また、圧力制御室15の容積が小
さくなると、応答性が向上する。
【0012】上記の圧力制御室15の容積の減少は、押
しばね17の内径の減少を伴わない。押しばね17はニ
ードル延長部27の外周側に配置しているので、十分な
径、線径をとることができ、強度上の不足を生じること
はない。これによって、ばねのへたり等が生じず、耐久
性も向上する。
【0013】また、圧力制御室15の絞り部16の周辺
の壁面にニードルストッパ18が形成されていて、それ
にニードル延長部27が対向しているため、押しばね1
7の径に無関係に、絞り部16の内径を小さくすること
によってニードルストッパ18の面積が増加されてい
る。すなわち、押しばね17を大径化することなく、ま
た弁ボデー11を大径化することなく、ニードルストッ
パ面積が増大されている。これによって、ニードル13
が上昇してニードル延長部27がニードルストッパ18
に当るときの、液膜の緩衝が大になり、衝突によるニー
ドル13のバウンドが抑制される。
【0014】図3は、ニードル上端面の当り面積とニー
ドル13の挙動の時間的変化との関係を示している。当
り面積が大になると、衝撃が吸収されてニードル変位の
バウンドが少なくなるが、反対に当り面積が小になる
と、大きくバウンドすることがわかる。本発明実施例で
は、ニードルストッパ面積が大とされているので、ニー
ドル13のニードルストッパ18との当り時のバウンド
が抑制され、安定した燃料噴射が可能になる。たま、絞
り部16の断面積が小とされているので、ここを通ると
きの燃料の減衰も従来よりは強く働き、ニードル13の
ニードルストッパ18への当りを柔らげる。したがっ
て、上記の燃料噴射の安定化がさらに強まる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ニードルに、押しばね
の内径側を挿通して圧力室制御室の絞り部に向って延び
る延長部を形成したので、押しばねの強度低下を伴うこ
となく圧力制御室を小容積化でき、また圧力制御室の絞
り部の周辺にニードルストッパを形成したので、押しば
ねの径の影響を受けることなくストッパ面積を増加でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る燃料噴射弁の断面図で
ある。
【図2】圧電素子の変位量と圧力制御室の容積の関係図
である。
【図3】当り面積大の場合と小の場合におけるニードル
変位と時間との関係図である。
【図4】従来の燃料噴射弁の断面図である。
【符号の説明】
11 弁ボデー 12 弁座 13 ニードル 14 電歪式アクチュエータ 15 圧力制御室 16 絞り部 17 押しばね 18 ニードルストッパ 19 燃料通路 23 摺動クリアランス 24 燃料だまり 25 ばね座 27 ニードル延長部 28 先端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座をもつ弁ボデー、該弁ボデー内に可
    動に設けられ弁座に対して接近、離反可能とされ燃圧が
    かかったときに弁座からリフトされるニードル、弁ボデ
    ー内でニードルよりも弁座から離れた位置に設けられた
    圧電素子の集積体からなる電歪式アクチュエータ、弁ボ
    デー内に電歪式アクチュエータとニードルとの間に形成
    され途中に絞り部を有する圧力制御室、およびニードル
    を弁座側に付勢する押しばねを備えた燃料噴射弁におい
    て、前記ニードルに、前記押しばねの内径側を挿通して
    前記圧力制御室の絞り部に向って延びる延長部を形成
    し、前記圧力制御室の絞り部の、前記ニードル延長部の
    軸方向端面に対向する壁面に、ニードルストッパを形成
    したことを特徴とする燃料噴射弁。
JP27965993A 1993-11-09 1993-11-09 燃料噴射弁 Pending JPH07133748A (ja)

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JP27965993A JPH07133748A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 燃料噴射弁

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JP27965993A JPH07133748A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 燃料噴射弁

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JPH07133748A true JPH07133748A (ja) 1995-05-23

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JP27965993A Pending JPH07133748A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 燃料噴射弁

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JP (1) JPH07133748A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5803361A (en) * 1996-02-13 1998-09-08 Isuzu Motors Limited Fuel injector for internal combustion engines

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5803361A (en) * 1996-02-13 1998-09-08 Isuzu Motors Limited Fuel injector for internal combustion engines

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