JPH07132594A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH07132594A
JPH07132594A JP27985293A JP27985293A JPH07132594A JP H07132594 A JPH07132594 A JP H07132594A JP 27985293 A JP27985293 A JP 27985293A JP 27985293 A JP27985293 A JP 27985293A JP H07132594 A JPH07132594 A JP H07132594A
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JP
Japan
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encoder
nozzle
head
recording
ink jet
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JP27985293A
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English (en)
Inventor
Eiji Kumai
英司 熊井
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境温度によりヘッド走査方向に対するノズ
ル間隔もしくはノズル列間隔が変化しても記録画像の位
置ズレが生じないインクジェット記録装置を提供するこ
と。 【構成】 ヘッド走査方向に任意の間隔で配置された複
数のノズルまたはノズル列を有し本体上で往復駆動され
るキャリッジ2に搭載されたインクジェット記録ヘッド
1と、キャリッジ2の移動に対する同期を図り、本体上
に設けられるエンコーダ部と該エンコーダ部の検出のた
めにキャリッジ2に搭載される検出部7と、該検出部7
に接続される回路部からなる同期信号発生手段と、前記
エンコーダの変寸量を測定するエンコーダ変寸量測定手
段と、記録ヘッド1のノズルまたはノズル列間隔の変寸
量を測定するヘッド変寸量測定手段と、検出部出力信号
にエンコーダ変寸量測定結果とヘッド変寸量測定結果を
ふまえて実印字信号タイミングを演算する第1の演算手
段から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインク滴を飛翔させ記録
紙等の媒体上にインク像を形成するインクジェット記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から画像記録装置として被記録材に
インクを吐出することにより記録を行うインクジェット
記録装置が知られている。インクジェット記録装置はノ
ンインパクト型の記録装置であって騒音が少ないこと、
多色のインクを使用することによりカラー画像記録も容
易であること等の特徴を有しており、近年急速に普及し
ている。
【0003】シリアルスキャン型のインクジェット記録
装置は複数のノズルまたはノズル列を有するインクジェ
ット記録ヘッド(以下記録ヘッドと呼ぶ)を図1に示す
A方向に走査し、記録幅dだけの画像を記録し、1ライ
ン分の記録が終了するごとに、被記録材を記録ヘッドの
記録幅d分ずつ図1に示すC方向に間欠送りするように
なっている。すなわち、図5(a)に示す(1)、
(2)、(3)のように記録がなされる。
【0004】記録幅dは記録ヘッドのノズル数と記録密
度により決定され、例えば、ノズル数が256、記録密
度が400ドット/インチ(dpi)の場合、16.2
56mm(=256×25.4/400)となる。
【0005】記録されるインク量が多い場合、インクが
にじみ図5(b)に示すように記録幅がd+△d1に広
がる。このような場合走査の継ぎ目でインクが重なって
その部分の濃度が高くなり、黒色のすじが現れることに
なる。逆に記録されるインク量が少ない場合、図5
(c)に示すように記録幅がd−△d2に狭まり走査の
継ぎ目に白すじが現れることになる。
【0006】これらの問題を解決する手段として従来、
特開昭63−148229号公報で開示された方法があ
る。この方法は、各ノズルに対応する入力信号を所定の
テーブルを用いて変換し、記録されるインクの最大量を
所定量に抑制するようにしたものである。さらに特開平
4−363256号公報では各インクジェットヘッドの
吐出するインク量が記録ヘッドの温度に影響されるた
め、該記録ヘッドの温度を検出する手段を備え、検出さ
れた温度に応じて各ノズルヘの駆動信号を抑制しインク
量を適正に抑制する方法がとられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術は
記録ヘッドの副走査方向の黒すじ、もしくは白すじ(図
5(b)、(c))を目立たなくするためには有効であ
ったが、記録ヘッドが走査方向に複数のノズルまたはノ
ズル列を有し、シリアルスキャン型の記録をする場合
は、その環境温度によりノズル間隔もしくはノズル列間
隔が変寸したり、記録タイミングをとるための同期信号
発生手段のエンコーダが変寸することによって、例えば
図3(b)に見られるような記録ドットの位置ズレを生
じ、記録画像の画質の悪化が問題であった。詳細には、
図2のように1つのノズル列が16ノズルで構成され、
計4列、64(=16*4)ノズルが配列された記録ヘ
ッドで縦線を記録した場合、例えば、#1〜#5番目の
ノズルで記録されたドットは図3(a)のように直線状
に並ぶような記録タイミングで記録されるが、上記変寸
によって図3(b)に示すように#1〜#5番目のノズ
ルが記録したドットが記録ヘッド走査方向に位置ズレ
L、K、Jを生じてしまう。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、環境温度が高
温であったり、記録ヘッドが走査方向に対して複数のノ
ズルまたはノズル列を有し、ノズル間隔もしくはノズル
列間隔が大きい場合であっても記録画像の位置ズレに起
因する画質の悪化をなくすことができるインクジェット
記録装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明は、本体上で往復駆動されるキャリッジ
上に搭載された記録ヘッドが、ヘッド走査方向に任意の
間隔で配置された複数のノズルまたはノズル列を有する
インクジェット記録装置において、前記キャリッジの移
動に対する同期を図り、前記本体上に設けられるエンコ
ーダ部と該エンコーダ部の検出のために前記キャリッジ
に搭載される検出部と、該検出部に接続される回路部か
らなる同期信号発生手段と、前記エンコーダの変寸量を
測定するエンコーダ変寸量測定手段と、前記記録ヘッド
のノズルまたはノズル列間隔の変寸量を測定するヘッド
変寸量測定手段と前記検出部出力信号にエンコーダ変寸
量測定結果とヘッド変寸量測定結果をふまえて各ノズル
またはノズル列の実印字信号タイミングを演算する演算
手段から構成することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の構成によれば、ヘッド走査方向に任意
の間隔で配置された複数のノズルまたはノズル列を有す
る記録ヘッドのノズルまたはノズル列間隔の変寸量を測
定し、且つ、記録タイミングをとる同期信号発生手段の
エンコーダ変寸量を測定し、それら測定結果に応じた駆
動信号で各ノズルまたはノズル列を駆動することができ
る。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例のインクジェ
ット記録装置の斜視図であり、図4は第1の実施例の記
録ヘッドのノズル配列の詳細図である。インクジェット
記録ヘッド1(以下 記録ヘッドと呼ぶ)は、ヘッド走
査方向にノズル列4列17,17,17,17を有し、
インクタンクが一体に構成され、キャリッジ2に搭載さ
れている。また、キャリッジ2は移動モータ3によって
タイミングベルト4を介してガイドレール5に沿って矢
印A及びB方向に往復移動する。一方、キャリッジの移
動に対する同期を図るために同期信号発生手段が内装さ
れている。これは光学式エンコーダで透明フィルム上に
例えば180ドット/インチ(dpi)や360dpi
に相当する記録ピッチ密度でスリットが描かれたリニア
エンコーダ6を装置本体に固定し、前記リニアエンコー
ダ6のスリットを検出するためにフォトインタラプタな
どからなる検出部7をキャリッジ2に搭載して、キャリ
ッジ2の移動による位置検出を可能にしている。また、
検出部7本体にはフォトインタラプタからの出力信号を
外部に引き出すための図示しないフレキシブルプリント
基板が接続されており図示しない回路部に接続してい
る。給送ローラ10は被記録材11を挟持し、被記録材
11をD方向に給送するものである。給送ローラ10に
よって給送された被記録材11はプラテンローラ8に巻
回し、F方向に送られる。また、記録ヘッド1とプラテ
ンローラ8に巻回した被記録材11の間隙は一定であ
る。記録ヘッド1はガイドレール5に沿ってGまで移動
すると、ヘッドクリーニング手段12と対向し、インク
吐出ノズルのクリーニングや保管時のキャップがされ
る。記録ヘッド1には、ノズル列17、17、17、1
7が4列、間隔Lをおいて配列され、ガイドレール5に
沿って1回移動すると記録幅dの書き込みが終了する。
【0012】また、記録ヘッド1にはサーミスタ16が
内蔵され記録ヘッド1の温度を常時測定し、前記サーミ
スタ16に接続した図示しない第2の演算手段によっ
て、配列されたノズル列間隔Lの変寸量を演算してい
る。
【0013】さらに、後述するリニアエンコーダ6の変
寸量を測定するためのエンコーダ変寸量測定手段を備え
ている。
【0014】図4に示す記録ヘッドのノズル配列につい
て説明する。本実施例に用いた記録ヘッドは各ノズル列
が16個のノズルを有し、ノズル列4列、計64個のノ
ズルを配列している。各ノズル列のノズルは記録ドット
4個分の間隔をおいて直線上に並び、各ノズル列は記録
ドット4個分の間隔Lをおいて並んでいる。また、第1
ノズル列に対して第2ノズル列は記録ドット1つ分
(s)下がった位置に配列し、第2ノズル列に対して第
3ノズル列、第3ノズル列に対して第4ノズル列も同様
に記録ドット1つ分(s)下がった位置に配列されてい
る。これによって、記録ヘッドを1回走査すると#1か
ら#64ノズルが記録する記録ドットが#1、#2、#
3、#4、#5・・・、#64の順に並び、記録幅d=
64*sの記録が可能である。
【0015】次に被記録材への記録動作について説明す
る。記録開始の信号によって記録ヘッド1はガイドレー
ル5に沿ってA方向に移動する。所定の位置まで移動す
ると被記録材11が巻回したプラテンローラ8が駆動モ
ータ18によって駆動され、被記録材11はC方向に1
行分(記録幅d)だけ送られる。再び記録ヘッド1が記
録情報に基づいてインクを吐出しながらガイドレール5
に沿ってB方向に移動する。この1往復で2行分記録さ
れる。再びプラテンローラ8をC方向に1行分(記録幅
d)間欠駆動する。この動作を繰り返し被記録材11に
順次記録を行い、記録終了後被記録材11はF方向に排
出される。
【0016】図6(a)は本発明の第1実施例において
良好な記録動作がなされた場合の記録ドット位置を示す
概念図であり、図6(b)は本発明の第1実施例におい
てノズル列間隔LがΔLnだけ長くなった(=L+ΔL
n)場合の記録ドットの位置ズレ状況を示す概念図であ
る。図中丸印が記録ドット19を示し、丸印内の番号が
記録順序である。ただし、ここでは説明をわかりやすく
するため図4に示す記録ヘッド1のノズルの中で、#1
〜#4のノズルを抜粋して位置ズレ状況を説明する。記
録画像はこの複数の記録ドット19、19、19、・・
・により構成され、各記録ドット19、19、19、・
・・の記録タイミングは同期信号発生手段の出力信号
(以下、LS出力信号と呼ぶ)に同期している。
【0017】まず、図6(a)を用いて良好な記録動作
について説明する。記録開始の信号によって記録ヘッド
がA方向に移動を開始し、LS出力信号に同期して記録
情報に基づいてインクを吐出していく。なお、リニアエ
ンコーダのスリットは記録ドットの隣接ドット間隔sに
等しいか、もしくは隣接ドット間隔の整数倍の記録ピッ
チで描かれている。これによって、#1ノズルが記録し
た記録ドットと#2ノズルが記録した記録ドットは第1
ノズル列と第2ノズル列のノズルの列間隔Lだけ間隔を
おいて記録される。さらに、ノズル列間隔Lが隣接ドッ
ト間隔sの整数倍(n倍)(∴L=n×s)であるとき
第1ノズル列のノズルがLS出力信号の第m番目の信号
に同期して記録する記録ドットは第2ノズル列のノズル
がLS出力信号の第m+n番目の信号に同期して記録し
た記録ドットに並ぶことになる。つまり、本実施例で
は、ノズル列間隔Lが隣接ドット間隔sの4倍であるの
で、図中第1ノズル列の#1ノズルがLS出力信号の第
1番目の信号に同期して記録した記録ドット20と#2
ノズル列がLS出力信号の第5番目の信号に同期して記
録した記録ドット21が並んでいる。以下、隣接するノ
ズル列関係も同様である。
【0018】次に図6(b)を用いて記録ヘッド1の温
度変化に伴いノズル列間隔Lが変寸し、隣接ノズル列間
隔がL+ΔLnに長くなって記録ドットが位置ズレを生
じた場合について説明する。さらに、図7はノズル列間
隔が長くなった分補正された各ノズル列の駆動信号を示
す概念図である。記録ヘッド1の温度はインクジェット
記録装置の機内温度変化や連続してインクを吐出した際
の自己発熱によって変化し、それによって記録ヘッドが
熱変寸を生じる。記録ヘッド1が熱変寸でΔLn膨張し
た場合、ヘッド走査方向に対して先頭をなすノズル列の
ノズル(キャリッジが図1のA方向に走査する場合、#
1ノズルになる)に対して後続のノズル列のノズル(#
2、#3、#4ノズル)の記録ドットの位置がΔLnず
つ遅れた位置に記録されていく。そこで、各ノズル列の
駆動信号を図7に示すように、#1ノズルに対して#2
ノズルを遅延時間Δtn(記録ヘッドがΔLn移動するの
に要する時間)だけ遅れて駆動し、#3ノズルを#2ノ
ズルよりΔtn遅れて駆動し、#4ノズルを#3ノズル
よりΔtn遅れて駆動することにより、結果として各ノ
ズル列の記録ドットの位置ズレを解消することができ
る。
【0019】次にこの遅延時間Δtnを最適化するため
の方法について説明する。本実施例では図4の記録ヘッ
ド1のノズル面に接着されたサーミスタ16によって記
録ヘッド1の温度を測定し、その結果をもとに第2の演
算手段によってノズル列間隔の変寸量を演算している。
このとき、以下の式でノズル列間隔Lの変寸量ΔLnを
演算している。
【0020】ΔLn=ε*ΔT*L ただし、ノズル列間隔変寸量 :ΔLn[mm] 記録ヘッドの線膨張係数 :ε 記録ヘッドの温度上昇 :ΔT[℃] 記録ヘッドのノズル列間隔:L[mm] 上式によって求められたノズル列間隔の変寸量は、第1
の演算手段によって、各ノズル列の遅延時間Δtnに換
算され、LS出力信号と共に、各ノズル列の駆動信号を
最適化している。このとき、遅延時間Δtnは以下の式
で求められる。
【0021】Δtn=ΔLn/V ただし、各ノズル列の遅延時間 :Δtn[sec] ノズル列間隔変寸量 :ΔLn[mm] 記録ヘッドの走査速度 :V[mm/sec] こうして、記録ヘッドの温度変化によってノズル列間隔
が大きく変寸しても、記録ドットの位置ズレを生じるこ
となく良好な記録画像を得ることができる。
【0022】次に図8は本発明の第1の実施例において
リニアエンコーダ6が長くなった場合の記録ドットの位
置ズレ状況を示す概念図であり、図9はリニアエンコー
ダが長くなった分補正された各ノズル列の駆動信号を示
す概念図である。ここでも説明をわかりやすくするため
図4に示す記録ヘッド1のノズルの中で、#1〜#4ノ
ズルを抜粋し、計4ノズルについて位置ズレ状況を示
す。図8において丸印が記録ドット23を示し、丸印内
の番号が記録順序である。良好な記録動作については、
図6(a)によって前述した通りであるので説明を省略
し、リニアエンコーダ6の変寸によって、記録ドット2
3が位置ズレを生じた場合について説明する。リニアエ
ンコーダ6はインクジェット記録装置の機内温度変化に
よる熱変寸やリニアエンコーダ6が樹脂製のフィルムを
使用していることによって、経時的にクリープによる変
寸を生じる。これらリニアエンコーダ6の変寸によって
ドット位置ズレが生じ、この変寸量はノズル列間隔Lが
大きいほど顕著で、ノズル列間隔Lに等しい長さのリニ
アエンコーダ6の変寸量ΔLsだけ位置ズレを生じる。
そこで、図9に示すように、各ノズル列を、リニアエン
コーダ6の変寸量ΔLsをキャリッジが移動する時間を
遅延時間Δtsだけずらして駆動することで正しい位置
にドットを記録していくことが可能になる。即ち、リニ
アエンコーダ6が変寸して長さがΔLs伸びた場合、ヘ
ッド走査方向に対して先頭をなすノズル列のノズル(キ
ャリッジが図1のA方向に走査する場合、#1ノズルと
なる)に対して後続のノズル#2、#3、#4ノズルが
記録する記録ドットの位置がΔLsずつ先行していくた
め、最後列のノズル#4ノズルに対して第3ノズルはΔ
tsだけ遅く駆動し、第3ノズルより第2ノズルをΔts
だけ遅く駆動し、第2ノズルより第1ノズルをΔtsだ
け遅く駆動することにより、結果として各ノズル列の記
録ドットの位置ズレを解消することができる。
【0023】次にこの遅延時間Δtsを最適化するため
の方法について説明する。この方法はまずリニアエンコ
ーダの変寸量ΔLsを測定し、その変寸量測定結果から
最適な遅延時間Δtsを求めている。リニアエンコーダ
の変寸量を知るために図1に示される実施例では、キャ
リッジを駆動する駆動モータにパルスモータを使用し、
リニアエンコーダの出力信号を数えるカウンタと該出力
信号の時間間隔を測定するタイマーを備えている。
【0024】キャリッジが駆動され記録ヘッド1が被記
録材11に記録している間はキャリッジの移動速度は一
定で、この区間内では任意の区間をキャリッジが通過す
るのに要する時間は一定である。そこで、リニアエンコ
ーダの変寸がなければ、リニアスケールが所定のスリッ
ト数をカウントするのに要する時間は一定であり、たと
えばリニアエンコーダが伸びてしまった場合は、所定の
カウント数が数えられる時間は長くなる。そこでこの時
間の変化量からリニアエンコーダ6の変寸量を求めるこ
とができる。以上リニアエンコーダの変寸量は第3の演
算手段で演算され、このとき以下式で求められる。
【0025】ΔLs=V*(T0−T) ただし、リニアエンコーダの変寸量:ΔLs[mm] キャリッジ移動速度 :V[mm/sec] 基準時間 :T0[sec] 測定時間 :T[sec] 上式によって求められたリニアエンコーダ6の変寸量は
第1の演算手段によって各ノズル列の遅延時間Δtsに
換算され、リニアスケールの出力信号と共に、各ノズル
列の駆動信号が最適化される。尚、遅延時間Δtsは以
下の式で求められる。
【0026】Δts={L*ΔLs/L0}/V ただし、各ノズル列の遅延時間 :Δts[sec] ノズル列間隔 :L[mm] リニアエンコーダの変寸量:ΔLs[mm] 基準スリット間隔 :L0[mm] (L0=s*カウ
ント数) こうして、リニアエンコーダ6が大きく変寸しても、記
録ドット1の位置ズレを生じることなく良好な記録画像
を得ることができる。
【0027】図10は以上述べてきた各ノズル列の駆動
信号が求められるまでの流れを示す概念図である。第2
の演算手段によって求められたノズル列の列間隔の変寸
量ΔLnと第3の演算手段によって求められたリニアエ
ンコーダ6自体の変寸量ΔLsをもとに第1の演算手段
によって各ノズル列の遅延時間ΔtnとΔtsが求めら
れ、LS出力信号に加算し、印字画像情報に応じて各ノ
ズル列に最適な駆動信号が与えられる。
【0028】図11は、本発明の第2の実施例の転写型
インクジェット記録装置の斜視図である。この方式は、
加熱ヒータ109で100℃程度に加熱された転写ドラ
ム108に近接した記録ヘッド101でインク像をシリ
アルスキャン記録し、記録されたインク像を転写ドラム
108上で加熱乾燥してフィルム状にし、圧接手段11
2で被記録材111に圧接転写して記録を行う転写型イ
ンクジェット記録装置である。これによれば、直接被記
録材に記録を行う方式でみられるインクの滲みがなく、
優れた画質を得ることができる。
【0029】しかしながら、加熱された転写ローラ10
8に近接した記録ヘッド101の温度が徐々に上昇し、
ノズルまたはノズル列間隔が大きく熱変寸する。また、
加熱ヒータの熱が機内温度を上昇させ、それによってリ
ニアエンコーダ106も大きく変寸する。
【0030】本発明は、このようなノズルまたはノズル
列間隔やリニアエンコーダ106の変寸量が大きい環境
で記録が行われる場合に特に効果的で、第1の実施例と
同様に各ノズルまたはノズル列の駆動信号が最適化され
る。
【0031】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録装置は、ヘ
ッド走査方向に複数のノズルまたはノズル列を有する記
録ヘッドを用いたインクジェット記録装置において、ノ
ズルまたはノズル列間隔が変寸しても、また、リニアエ
ンコーダが温度変寸や経時的クリープ変寸しても、各ノ
ズルまたはノズル列の駆動信号に適正な遅延時間を加算
することができ、記録画像の位置ズレに起因する画質の
悪化をなくすことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のインクジェット記録装
置の斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例のインクジェット記録装
置の記録ヘッドの斜視図。
【図3】ドット列が良好に記録された場合(a)と、位
置ズレを生じた場合(b)を示す図。
【図4】本発明の第1の実施例のインクジェット記録装
置の記録ヘッドのノズル配列の詳細図。
【図5】シリアルスキャン型インクジェット記録装置の
記録状況を示す概念図。
【図6】ノズル列間隔の変化により記録ドットの位置ズ
レが生じることを説明する図。
【図7】本発明の第1実施例のノズル列間隔変化を補正
する駆動タイミングの生成を説明する図。
【図8】リニアエンコーダのスリット間隔変化により記
録ドットの位置ズレが生じることを説明する図。
【図9】本発明の第1実施例のリニアエンコーダのスリ
ット間隔変化を補正する駆動タイミングの生成を説明す
る図。
【図10】本発明のインクジェット記録装置の機能ブロ
ック図。
【図11】本発明の第2の実施例の転写型インクジェッ
ト記録装置の斜視図。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 2 キャリッジ 3 移動モータ 4 タイミングベルト 5 ガイドレール 6 リニアエンコーダ 7 検出部 8 プラテンローラ 10 給送ローラ 11 被記録材 16 サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/175 19/18 E B41J 3/04 102 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体上で往復駆動されるキャリッジに搭
    載されたインクジェット記録ヘッドが、ヘッド走査方向
    に任意の間隔で配置された複数のノズルまたはノズル列
    を有するインクジェット記録装置であって、前記キャリ
    ッジの移動に対する同期を図り、前記本体上に設けられ
    るエンコーダと該エンコーダの検出のために前記キャリ
    ッジに搭載される検出部と、該検出部に接続される回路
    部からなる同期信号発生手段と、前記エンコーダの変寸
    量を測定するエンコーダ変寸量測定手段と、前記インク
    ジェット記録ヘッドのノズルまたはノズル列間隔の変寸
    量を測定するヘッド変寸量測定手段と、前記検出部出力
    信号にエンコーダ変寸量測定結果とヘッド変寸量測定結
    果をふまえて各ノズルまたはノズル列の実印字信号タイ
    ミングを演算する第1の演算手段から構成することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記検出部がフォトインタラプタからな
    り、前記エンコーダは前記キャリッジの移動方向に沿っ
    て設けられるリニアエンコーダであることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド変寸量測定手段がインクジェ
    ット記録ヘッドの温度を測定するヘッド温度検出部と該
    温度検出結果からノズルまたはノズル列間隔の変寸量を
    演算する第2の演算手段から構成することを特徴する請
    求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記エンコーダ変寸量測定手段がキャリ
    ッジを往復駆動するパルスモータと前記エンコーダ出力
    信号を数えるカウンタと前記エンコーダ出力信号の時間
    間隔を測定するタイマーと該時間間隔測定結果からエン
    コーダ変寸量を演算する第3の演算手段から構成するこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
    置。
JP27985293A 1993-11-09 1993-11-09 インクジェット記録装置 Pending JPH07132594A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27985293A JPH07132594A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 インクジェット記録装置

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JP27985293A JPH07132594A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 インクジェット記録装置

Publications (1)

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